JP3017679U - 自転車のペダル中軸の組み込み式緩み防止構造の改善 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】自転車のペダルの中軸を確実に締め付け固定
し、安全締め付けの緩め防止効果を達成させる。 【構成】中軸１の両端適当個所にボール座１１二個所を
設け、左端に中空の覆いに垂れる外覆い筒２を組み付
け、その外覆い筒２の内孔末端にボール溝２１が設けら
れ、それの中央適当個所にめねじを設け、前孔縁には若
干に等分された凹凸溝２３が設けられ、その中の対称す
る数個はや々深い嵌付溝２４である。また、中軸１の右
端には中空の覆いである位置決め覆い３を組み込み、そ
の位置決め覆い３の内孔にはボール溝３１が設けられ、
末端の外縁にはおねじ３２が設けられてあり、前端にも
若干に等分された嵌付溝３３及び外縁には六角型ナット
３４が設けられ、更に数個に等分された嵌ほぞ４１が組
成されてある中空の冂形嵌固リング４に相合せられる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は伝統的緩み防止ナット止めペダルの中軸の改良に係る創作である。

【０００２】

【従来の技術】

従来の自転車のペダル中軸（図１に示す如く）（一般に天心と称す）は内覆い 筒４Ａに於いてボール５Ａを中軸１Ａ及び外覆い筒２Ａの間に取付け、更に緩み 防止ナット３Ａを利用して締め付け、一時的締め付け緩み防止をしているが、長 時間のペダリング廻転中に於いてナットとねじの間の隙間はだんだん緩んで安全 性に欠けるようになり、かつそれを調整する場合は２本の工具によって互いに締 め付け及び狹いスペースに制限されなければならなく、またそれを直接新品に交 換する場合は極めて大きな浪費になってしまう。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の考案人は従来のペダル中軸には見せかけの緩み防止効果があるだけで 、確実な安全緩み防止ができなく、かつそれを取付け、修理する場合は２本の工 具によって互いに締め付け、及び狹いスペースに制限されなければならなく、相 対的に製造コストを高くし、及び工賃の浪費になってしまうことを鑑み、嵌固リ ングの嵌ほぞによって外覆い筒及び位置決め覆いを嵌め付けることを研究開発し 、ペダルの中軸を確実に締め付け固定し、安全締め付けの緩め防止効果を達成さ せるのがそれの主な目的である。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

外覆い筒及び位置決め覆いのねじを利用してねじ付けし、中軸をその中に組み 込んでボールをボール溝に定位置させ、更に嵌固リングの嵌ほぞを利用して外覆 い筒と位置決め覆いの間の嵌付溝の中に嵌め込み、長時間ペダリング廻転しても 安全に緊密な緩み防止効果が達成される。

【０００５】

【作用】

中軸１の長期間廻転による外覆い筒２と位置決め覆い３の間に隙間が発生する ことを確実に防ぎ、緩みによる脱落をなくし、二重の締め付け効果を形成する。

【０００６】

【実施例】

図２本考案の主体系統図を参照ください。中軸１の両端適当個所にボール座１ １二個所を設け、左端に中空の覆いに垂れる外覆い筒２を組み付け、その外覆い 筒２の内孔末端にボール溝２１が設けられ、それの中央適当個所にめねじを設け 、前孔縁には若干に等分された凹凸溝２３が設けられ、その中の対称する数個は や々深い嵌付溝２４である。また、中軸１の右端には中空の覆いである位置決め 覆い３を組み込み、その位置決め覆い３の内孔にはボール溝３１が設けられ、末 端の外縁にはおねじ３２が設けられてあり、前端にも若干に等分された嵌付溝３ ３及び外縁には六角型ナット３４が設けられ、更に数個に等分された嵌ほぞ４１ が組成されてある中空の冂形嵌固リング４に相合せられる。

【０００７】 つづいて図３本考案の主体組合せ図及び図４本考案の組合せ断面図を参照下さ い。外覆い筒２のめねじ２２と位置決め覆い３のおねじ３２を利用して中軸１を その中に締め付け、ボール５を丁度ボール座１１とボール溝２１，３１に位置決 めさせ、更に冂形嵌固リング４の嵌ほぞ４１を利用して外覆い筒２と位置決め覆 い３の間の嵌付溝２４，３３に嵌め込み、それによって外覆い筒２と位置決め覆 い３はより緊密になり、確実に安全緊密な緩み防止効果が達成される。

【０００８】

【考案の効果】

本考案は主として嵌固リングの嵌ほぞを利用し、簡単な部品と合せば確実によ り安全緊密な緩み防止効果が達成され、かつ部品はすべて一体成形できるので別 途加工する必要がなく、大量生産に適し、製作工数及び製造コストを節減するこ とができ、実用的経済性を増進することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来のペダル中軸の立体断面図である。

【図２】本考案の立体系統図である。

【図３】本考案の立体組合せ図である。

【図４】本考案の組合せ断面図である。

【符号の説明】

１Ａ 中軸 ２Ａ 外覆い筒 ３Ａ 緩み防止ナット ４Ａ 内覆い筒 ５Ａ ボール １ 中軸 １１ ボール座 ２ 外覆い筒 ２１ ボール溝 ２２ めねじ ２３ 凹凸溝 ２４ 嵌付溝 ３ 位置決め覆い ３１ ボール溝 ３２ おねじ ３３ 嵌付溝 ３４ ナット ４ 嵌固リング ４１ 嵌ほぞ ５ ボール

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【手続補正書】

【提出日】平成７年４月１３日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】請求項１

【補正方法】変更

【補正内容】

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 中軸の両端に２個のボール座を設け、左
   端には中空の覆いに垂れる外覆い筒が組み付けられ、そ
   の外覆い筒の内孔の末端にはボール溝が設けられてあ
   り、それの中央にはめねじが設けられ、前端孔縁には若
   干に等分された凹凸溝が設けられてあり、その中、対称
   にやや深く数個の嵌付溝が設けられてある。また、中軸
   の左端からは中空の位置決め覆いが組み込まれ、位置決
   め覆い内にはボール溝が設けられてあり、その末端外周
   にはおねじが設けられ、前端には若干に等分された嵌付
   溝及び外縁には六角形のナットが設けられてあり、更に
   数個に等分された嵌ほぞが組成されてある中空の冂形嵌
   固リングに相合せられる。それの主な特徴は外覆い筒の
   めねじと位置決め覆いのおねじを利用し、中軸をその中
   に組み付け固定し、ボールをボール座・ボール溝内に位
   置決めさせ、更に冂形嵌固リングの嵌ほぞを利用して外
   覆い筒と位置決め覆いの間の嵌付溝の中に嵌め込み、よ
   り緊密な固定結合状態を形成し、長時間のペダリング廻
   転に於いても、確実に安全緊密な緩み防止効果を得るこ
   とができる。