JP3016947B2 - 予混合パルスバーナ - Google Patents

予混合パルスバーナ

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JP3016947B2
JP3016947B2 JP4073400A JP7340092A JP3016947B2 JP 3016947 B2 JP3016947 B2 JP 3016947B2 JP 4073400 A JP4073400 A JP 4073400A JP 7340092 A JP7340092 A JP 7340092A JP 3016947 B2 JP3016947 B2 JP 3016947B2
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清 川島
英春 中野
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パロマ工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃料ガスと空気とが予
め混合されてなる混合気の爆発的燃焼を繰り返す予混合
パルスバーナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に知られている予混合形のパ
ルスバーナは、燃料ガスと空気との混合気を燃焼領域へ
導入し、燃焼領域内で点火装置により爆発的燃焼を起こ
させ、燃焼ガスの排気に伴ない再び混合気が燃焼領域へ
導入され、爆発的燃焼が繰り返されるというものであ
る。
【0003】また、例えば、実開昭63−23512号
公報に示されるような、いわゆるシャトルバーナ(パル
スバーナの一種)も知られる。これを図5に示して説明
すると、燃料ガスと空気との混合気が燃焼管路30内に
導入されると、この燃焼管路30内の下流側に設けられ
た点火バーナ32により点火されてその燃焼火炎が燃焼
管路30内を上流に向けて伝播する。そしてこの場合、
図示のように、燃焼管路30内の上流側に設けられる遮
壁34の狭穿孔36より吹き込まれる混合気により燃焼
火炎の消火が確実に行われるというものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の予混合パルスバーナによれば、燃焼領域には
混合気がただ押し込まれるだけであってその乱流度は小
さい。したがって燃焼領域内の混合気の燃焼速度は遅
く、燃焼に要する時間が長くなることから燃焼パルスの
周期が長くなって自己再点火が不安定となる。その結果
安定したパルス燃焼が得られないという問題があった。
【0005】また、前述のように燃焼領域内での混合気
の燃焼速度が遅いことにより1パルス燃焼当りの燃焼時
間が長くなることによって燃焼ガス中のNOx量が多く
なり、これの改善が要望されていた。
【0006】さらに燃焼速度が遅いことにより燃焼負荷
も小さいことから燃焼効率が悪く、パルスバーナとして
の性能にも限界があった。そしてバーナのコンパクト化
を妨げる要因ともなっていた。
【0007】さらに前述の実開昭63−23512
報に示されるシャトルバーナの場合にも、層流伝播燃焼
であるから、やはり燃焼速度が遅く、燃焼時間が長くな
ることによって燃焼ガス中のNOx量が増え、また高負
荷燃焼が得られない、あるいはバーナとしてのコンパク
ト化が図られない等の問題があった。
【0008】本発明は、これらの問題点を解決するため
になされたものであり、その目的とするところは、予混
合パルスバーナにおいて燃焼速度を早くすることによっ
て1パルス燃焼当りの燃焼時間の短縮を図り、これによ
り高負荷安定燃焼を達成すると共にNOx 量の低減によ
る低公害化等にも寄与せんとすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の予混合パルスバーナは、燃ガスと空気とが
予め混合されてなる混合気の燃焼領域への流入口下流近
前記流入口から燃焼領域への直進を妨害するような
形で混合気に乱流を生じさせる乱流発生部材を設けると
共に、該乱流発生部材の下流側に形成される混合気の乱
流領域内に該乱流領域内に流入してきた混合気を点火さ
せる手段を設けたことを特徴とするものである。
【0010】
【作用】上記の構成を有する本発明の予混合パルスバー
ナによれば、燃料ガスと燃焼用空気とを燃焼領域に供給
する前に予め混合し、その混合気燃焼領域への流入口
近傍流入口から燃焼領域への直進を妨害する形で設け
られる乱流発生部材に衝突させて乱流を生じさせ、その
混合気の混合度合いを一層高めた状態で燃焼領域へ供給
するものであるから、その燃焼領域の下流側に形成され
乱流領域内での爆発的燃焼が促進される。そしてその
爆発的燃焼によって生じる燃焼排ガスは、その燃焼領域
の上流側に乱流発生部材が燃焼排ガスの逆流(戻り流)
を遮るように配設されているので自ずと下流側のテール
パイプ側へ強い爆発力で押し出され、その慣性により
(燃焼室が一瞬負圧となるため)次サイクルの混合気が
強い吸引力で吸引され、爆発的なパルス燃焼が継続的に
行われる。これにより短かい燃焼時間でのパルス燃焼が
繰り返され、高負荷の安定的な燃焼が継続し、燃焼効率
の向上により燃焼排ガス中のNOx量も低減されること
となる。
【0011】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面を
参照して説明する。図1に本発明の一実施例に係る予混
合パルスバーナの概略構成を示す。このパルスバーナ1
0は、燃料ガスと空気との混合気が貫流してくる細径の
管路12と、該細径の管路12の下流側開口14端に連
通する太径の管路16とを備える。
【0012】そしてこの太径管路16内に混合気の燃焼
領域が形成されるものであるが、この太径管路16内の
前記細径管路12の下流端開口14寄り部位に位置して
乱流発生部材18が燃焼領域への混合気の直進を妨害す
る形で前記開口14に対向するように配設されている。
【0013】この乱流発生部材18は前記細径管路12
内を貫流してきた混合気が太径管路16内へ導入される
ときにその混合気の直進的な流れを邪魔して乱流を生じ
させるものである。また、逆に燃焼領域中で混合気の爆
発的燃焼によって生じる燃焼排ガスが細径管路12側へ
逆流することを遮る機能も兼ね備えるものである。
【0014】この乱流発生部材18としては、図2〜図
4に示される構成のものが例示として挙げられる。
【0015】図2に示した乱流発生部材18aは、単純
な方形平板状のものである。この平板状の乱流発生部材
18aは太径管路16の管壁に支持棒20を介して固定
的に吊支され、その平板面が丁度前記細径管路12の開
口14に対設されるように配置される。
【0016】このため細径管路12を貫流してきた混合
気は前記開口14より太径管路16内に導入されるとき
に前記平板状の乱流発生部材18a面に直進を妨げら
れ、この乱流発生部材18aを迂回してその下流側に流
入されることとなる。
【0017】図3に示した乱流発生部材18bは円錐形
状をしたものである。この円錐形状の乱流発生部材18
bはその頂部22が前記細径管路12の開口14に対設
されるように配置される。
【0018】この場合にも前記開口14より太径管路1
6内に導入される混合気は前記円錐形状の乱流発生部材
18bにより直進を妨げられて迂回することにより乱流
発生部材18bの下流側に流入される。
【0019】図4に示した乱流発生部材18cは円板状
をなし、その円板状の乱流発生部材18cには複数の透
孔24a〜24dが形成されている。
【0020】この場合にも前記開口14より太径管路1
6内に導入される混合気は前記円板状の乱流発生部材1
8cにより直進を妨げられ、前記各透孔24a〜24d
を通過し、あるいは該乱流発生部材18cの外側を通っ
てその下流側に流入されることとなる。
【0021】かくして前記太径管路16内の前記各乱流
発生部材18(18a〜18c)の下流側には、これら
の乱流発生部材によって直進を妨げられた混合気の乱流
領域26が形成されることとなる。
【0022】そしてこの乱流領域26内には前記太径管
路16の下流側内壁面にガス点火用のイグナイタ28が
設けられており、乱流領域26内に導入された混合気は
前記イグナイタ28により点火されて爆発的に燃焼を起
こすように構成されている。
【0023】そしてこのように構成されたパルスバーナ
によれば、燃ガスと空気との混合気が細径管路12を
経て開口14より太径管路16内へ導入されるが、この
とき混合気はその開口14に面して設けられる乱流発生
部材18により直進することを妨げられて迂回するか、
或いは前記円板状の乱流発生部材18cであればそこに
開設される複数の透孔24a〜24dを通ってその乱流
発生部材18cの下流側へ流入する。
【0024】そのときに混合気は乱流発生部材18によ
ってその直進的な流れが乱されて乱流となるため、混合
気は燃料ガスと燃焼用空気との混合度合いが一層高めら
れた状態で燃焼領域へ送り込まれると同時に、その乱流
発生部材18の下流側には前述のように混合気の乱流領
域26が形成される。
【0025】そしてこの乱流領域26内に流入してきた
混合気は、太径管路16の下流側の内壁面に設けられた
イグナイタ28により点火される。
【0026】このイグナイタ28の点火によって乱流領
域26内の混合気は爆発的に燃焼し、その混合気の燃焼
は太径管路16内を上流側、すなわち乱流発生部材18
の方向へ向かって伝播するが、そのときに乱流発生部材
によって燃焼排ガスが細径管 路12に逆流することが阻
止される。したがってその燃焼排ガスは乱流発生部材1
8によって下流側へ強い力で押し戻され、図示しないテ
ールパイプ側へ排出されるものである。
【0027】そしてさらにその燃焼排ガスの排気に伴う
慣性によって燃焼領域が一瞬負圧となるため次サイクル
の混合気が強い力で吸引され、そのために1パルス当り
の燃焼に要する時間は短かく、次の混合気が速やかに細
径管路12より太径管路16内へ導入される。
【0028】そしてその導入される混合気も乱流発生部
材18により直進を妨げられて乱流状態で乱流発生部材
18の下流側へ流入し、イグナイタ28による点火によ
り同じように爆発的な燃焼が繰り返される。
【0029】このようにして混合気の爆発的燃焼が繰り
返されるが、乱流発生部材18の働きによって乱流領域
26内での混合気の乱流度が高いことから、非常に早い
スピードで1パルス当りの燃焼が完結する。そのために
1パルス当りの燃焼に要する時間も短かくなって燃焼パ
ルスの周期は短かくなり、燃焼パルス数が増すこととな
る。
【0030】そして燃焼パルス数が増すことにより燃焼
火炎は安定し、次の混合気の供給によって燃焼火炎が吹
き消されるようなこともなく、非常に安定した火炎状態
が得られる。また、混合気の供給によって火炎が吹き消
される心配がないことから、混合気の供給量を増やすこ
とも可能となる。そうすると燃焼効率が増大することが
期待される。さらに燃焼領域内での混合気の燃焼速度が
早く1パルス燃焼当りの燃焼時間が短かくなることによ
って燃焼ガス中のNOx 量も少なくなる。
【0031】 そして、前記乱流発生部材18によって、
乱流領域26内の混合気の爆発的燃焼の伝播が細径管路
12の開口14へは直接及ばないことから、細径管路1
2への燃焼ガスの戻り現象も生じず、燃焼領域への混合
気の安定した導入が繰り返されることも、燃焼効率の向
上をもたらすものである。
【0032】 尚、上記実施例では、乱流発生部材18の
形態としていくつか紹介したが、勿論これに把われるも
のではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の形
態のものが採用されることは言うまでもない。
【0033】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明の予混合パルスバーナは、燃料ガスと空気との混合
気の燃焼領域への流入口下流近傍にその混合気の直進を
妨害して乱流を生じさせる乱流発生部材を配設し、混合
気の混合度合いを高めて燃焼領域での完全燃焼を果たす
と同時に、その燃焼排ガス逆流をその乱流発生部材によ
り遮り、下流側に速やかに排気させるようにしたもので
あるから、短いサイクルでの爆発的燃焼により、高負荷
安定燃焼が達成されると共に、NOx 量の低減による低
公害化にも寄与し、さらにパルスバーナとしてのコンパ
クト化も図れる等多くの利益を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る予混合パルスバーナの
概略構成を示す断面図である。
【図2】図1に示した予混合パルスバーナに使用される
乱流発生部材の形態を説明するため図1のA−A断面を
矢示方向に見た図である。
【図3】乱流発生部材の他の形態を説明するため示した
断面図である。
【図4】乱流発生部材の更に他の形態を説明するため示
した断面図である。
【図5】従来の予混合バーナの一例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
10 パルスバーナ 12 細径管路 14 開口 16 太径管路 18(18a〜18c) 乱流発生部材 26 乱流領域 28 イグナイタ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃ガスと空気とが予め混合されてなる
    混合気の燃焼領域への流入口下流近傍前記流入口から
    燃焼領域への直進を妨害するような形で混合気に乱流を
    生じさせる乱流発生部材を設けると共に、該乱流発生部
    材の下流側に形成される混合気の乱流領域内に該乱流領
    域内に流入してきた混合気を点火させる手段を設けてな
    ることを特徴とする予混合パルスバーナ。
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JP5988236B2 (ja) * 2011-08-30 2016-09-07 俊彦 山本 エンジンの吸気装置

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