JP3016781U - ディスク基板用射出成形機における樹脂可塑化装置 - Google Patents

ディスク基板用射出成形機における樹脂可塑化装置

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JP3016781U
JP3016781U JP1995004243U JP424395U JP3016781U JP 3016781 U JP3016781 U JP 3016781U JP 1995004243 U JP1995004243 U JP 1995004243U JP 424395 U JP424395 U JP 424395U JP 3016781 U JP3016781 U JP 3016781U
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JP1995004243U
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Inventor
駿一 下條
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株式会社名機製作所
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンパクトディスク(CD)やデジタルビデ
オディスク(DVD)の基板成形時に発生する「焼け」
や「銀条」を効果的に防止する。 【構成】 原料供給口の前方部位に外面より内孔に連通
し、且つ内部に樹脂の流出を阻止し、ガスの排出を許容
するスクリーーンを挿入したガス抜き孔と、該ガス抜き
孔に接続したガス吸引装置と、原料供給口の開口部を開
閉するアクチュエータ付の開閉装置を備えたディスク基
板用射出成形機の樹脂可塑化装置

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
コンパクトディスク(CD)やデジタルビデオディスク(DVD)の基板成形 時に発生する「焼け」や「銀条」を押さえる機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
加熱筒の内孔に回転且つ往復動可能にスクリュを挿嵌すると共に、該加熱筒の 内孔に連通する原料供給口の直近前方部位に、同じく該加熱筒の内孔に連通する 脱気孔を設け、更に該脱気孔に連通して強制脱気装置を備えた射出成形機が実開 平4−50219に於いて開示されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
銀条は射出成形品の表面に現れる銀色のすじで、成形不良の一種である。現出 する条件としては、成形材料が吸湿している時、または成形材料が分解しガスが 発生した時、若しくは金型温度が低過ぎ水分を吸着した時などに見られることが 多い。
【0004】 前記の実開平4−50219はガスや水蒸気を排出し、銀条の防止に一応の効 果はあるものの、排気した際の加熱筒内孔の負圧により原料供給装置やホッパ付 近から空気が侵入し、これが強制脱気装置から排気される際の空気の流れがスク リュのねじ溝を通過するためスクリュを冷却し、可塑化に悪い影響を与える。し かも樹脂焼けである黄変に対してはあまり効果が無い。CDやDVDは原料樹脂 に無色透明のポリカーボネート樹脂(PC)やポリメチルメタアクリレート樹脂 (PMMA)が使用されており、僅かな黄変に対しても商品価値が落ちるのであ る。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、加熱筒の内孔に回転且つ往復動可能にスクリュを 挿嵌し、且つ加熱筒先端に螺着したノズルを備え、油圧モータにより該スクリュ を駆動して樹脂の可塑化を行う可塑化装置に於いて、該加熱筒の内孔に連通する 原料供給口の前方部位に、外面より該内孔に連通し且つ内部にスクリーンが挿入 されたガス抜き孔と、該ガス抜き孔に連結したガス吸引装置と、該原料供給口の 開口部を開閉するアクチュエータ付の開閉装置を有することを特徴とする樹脂可 塑化装置とする。
【0006】
【作用】
ホッパの下に設けた原料供給口の開口部の開閉装置を開くと、ホッパ内の樹脂 は加熱筒内に供給され、スクリュ基部からホッパにかけて原料通路に充填する。 この状態で該開閉装置を閉鎖し、可塑化を行うと共にガス抜き孔よりガス吸引装 置を作動して、ガスの吸引を行う。可塑化が終了するとガス吸引装置を停止し、 開閉装置を開いて原料を供給する。
【0007】
【実施例】
図1は本考案の一実施例である。樹脂可塑化装置1は内孔21内に回転且つ往 復動可能にスクリュ11を挿嵌した加熱筒10をハウジング12に挿着してある 。加熱筒10の外周にはヒータ26が巻いてあり、図示しないコントローラによ り温度の制御がなされている。また加熱筒10の左先端には図示しないノズルが 螺着されており、可塑化装置ごと金型に押圧され、キャビティ内に樹脂を射出で きるようになっている。スクリュ11の右端は図示せぬ油圧モータと油圧シリン ダに接続してあり、回転及び往復動が可能となっている。ハウジング12に穿設 した原料供給口19はスクリュ11の基部付近の加熱筒10の内孔21に連通し ている。ハウジング12の上面にある原料供給口19の開口部に連通して、ホッ パ15下の樹脂出口にアクチュエータ13により駆動可能の開閉装置22を備え たホッパ装置2が載置され、空圧若しくは油圧により駆動されるシャッタ14が 原料供給口19への開口部を開閉出来るようになっている。
【0008】 また原料供給口19の前方部位の該スクリュ11のコンプレッションゾーンに 近接するフイードゾーン前部をめがけて、加熱筒外面より該内孔に連通するガス 抜き孔18が穿設してある。ガス抜き孔18内には内部に設けた段部23に当接 する鍔を形成した通気性焼結金属か若しくは通気性セラミックスからなるスクリ ーン20が挿入され、接続金具17にて保持されている。スクリーン20は空気 やガスの通過は許容するが溶融樹脂の通過を阻止する程度の細密な隙間を有する 組成である。またスクリーン20の先端は加熱筒10の内孔21より僅かに引込 んでおり、樹脂が滞留しないようになっている。
【0009】 ガス抜き孔18は接続金具17の雌ねじに螺合した配管金具やパイプ24によ り、途中に電磁弁25を介してガス吸引装置16に接続されている。CDやDV Dは4〜5秒の成形サイクルで行われる為、起動,停止に時間のかかるガス吸引 装置16は連続運転のままとし、電磁弁25にてon,ofする構成としてある 。
【0010】 成形の方法の説明をすると、通常状態ではホッパの開閉装置22は開放し樹脂 は原料供給口19内に充満の状態にし、電磁弁25はソレノイドを解磁のままと しておく。成形機が可塑化の工程になると、スクリュ11は図示せぬ油圧モータ により回転駆動され、樹脂はスクリュ11のフライト間の溝に沿って左前方のノ ズル側に移送される。移送される樹脂はフイードゾーンからコンプレッションゾ ーンに移行するあたりから次第に溶融を始め、ガスや水蒸気が発生する。この位 置では樹脂は僅かに溶けた状態で、温度も溶融点ぎりぎりのあたりであり、流動 性は低い。このため樹脂圧も低く、ガス抜き孔18に樹脂が固着することは無い 。
【0011】 成形機が上記の可塑化の工程に入ると、アクチュエータ13を駆動して開閉装 置22を閉鎖し、またソレノイドを励磁して電磁弁25を切り換える。この操作 によりガス吸引装置16はガス抜き孔18から吸引を始める。閉鎖装置22によ りホッパの原料供給口19が閉鎖されており、ガス吸引装置16が発生するガス 量以上に吸引するため、加熱筒内10は或る程度の減圧状態にある。可塑化が進 むに連れて樹脂の供給が必要になるが、原料供給口19内の貯留樹脂が供給され ており、外部から供給する必要は無い。即ちCDやDVDは形状が決まっており 多くても成形品容積は15cm3 以下であり、原料供給口19内の貯留樹脂のみ で充分賄える量がある。成形機が樹脂の可塑化を完了し他の工程に移ると、開閉 装置を開放しホッパの樹脂が原料供給口19に充填される。同時にソレノイドを 解磁して電磁弁25はニュートラル状態に戻り、加熱筒内部は大気圧に戻る。
【0012】 ガス抜き孔18は加熱筒10内で樹脂が溶融を始める位置に設けてあり、効率 良くガスや水蒸気を吸引し、銀条による成形品の不良が著しく減った。また可塑 化中は開閉装置22を閉鎖してあり、加熱筒内は或る程度の減圧ができ酸素不足 の状態となる。このため可塑化中に於いても加熱筒外部に巻いたヒータ26にて 温度の制御をしているものの、回転するスクリュ11により局部的に発生する制 御温度以上の高温の摩擦熱は通常状態では樹脂の酸化を促進し、成形品の黄変が 進行するが、酸素の少ない状態に置かれるために焼けや黄変は著しく減少する。
【0013】
【考案の効果】
可塑化中に於いては、ガス吸引装置16により樹脂が発生したガスや水蒸気を 吸引し、且つ或る程度の減圧がなされており、銀条による不良率が著しく減少す ると共に加熱筒内を減圧するため樹脂の酸化が防止され、焼けや黄変に対しても 効果がある。また空気の侵入し易い原料供給装置を使用しない機構であるため侵 入空気が著しく減少し、スクリュ11が冷やされるという現象は無くなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案にかかる可塑化装置の断面図。
【図2】ガス抜き孔付近の詳細図。
【符号の説明】
1 樹脂可塑化装置 2 ホッパ装置 3 加熱装置 10 加熱筒 11 スクリュ 13 アクチュエータ 15 ホッパ 16 ガス吸引装置 18 ガス抜き孔 19 原料供給口 20 スクリーン 22 開閉装置

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱筒の内孔に回転且つ往復動可能にス
    クリュを挿嵌し、且つ加熱筒先端に螺着したノズルを備
    え、油圧モータにより該スクリュを駆動して樹脂の可塑
    化を行う可塑化装置に於いて、 該加熱筒の内孔に連通する原料供給口の前方部位に、外
    面より該内孔に連通し且つ内部に樹脂の流出を阻止し、
    ガスの排出を許容するスクリーンが挿入されたガス抜き
    孔と、該ガス抜き孔に連結したガス吸引装置と、該原料
    供給口の開口部を開閉するアクチュエータ付の開閉装置
    を有することを特徴とするディスク基板用射出成形機に
    おける樹脂可塑化装置。
JP1995004243U 1995-04-10 1995-04-10 ディスク基板用射出成形機における樹脂可塑化装置 Expired - Lifetime JP3016781U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0520478U (ja) * 1991-08-20 1993-03-12 アイホン株式会社 集合住宅用インターホン装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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