JP3544305B2 - 金属射出成形機の脱気装置 - Google Patents

金属射出成形機の脱気装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3544305B2
JP3544305B2 JP25599298A JP25599298A JP3544305B2 JP 3544305 B2 JP3544305 B2 JP 3544305B2 JP 25599298 A JP25599298 A JP 25599298A JP 25599298 A JP25599298 A JP 25599298A JP 3544305 B2 JP3544305 B2 JP 3544305B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal material
heating cylinder
screw
float
molten metal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP25599298A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000061605A (ja
Inventor
精治 田村
浩 梶川
晋一 沖本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Steel Works Ltd
Original Assignee
Japan Steel Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Steel Works Ltd filed Critical Japan Steel Works Ltd
Priority to JP25599298A priority Critical patent/JP3544305B2/ja
Publication of JP2000061605A publication Critical patent/JP2000061605A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3544305B2 publication Critical patent/JP3544305B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Self-Closing Valves And Venting Or Aerating Valves (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、金属材料を加熱溶融し、金型に射出して成形する金属射出成形機の脱気装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
金属材料を成形するための金属射出成形機には、一般的にインラインスクリュ方式の射出装置が用いられる。
【0003】
図6は一従来例による射出装置を示すもので、これは、ベースB に支持された加熱シリンダ101と、加熱シリンダ101内で回転と軸方向の進退移動が自在であるスクリュ102と、スクリュ102を回転駆動する油圧モータ103と、スクリュ102を軸方向に進退移動させるスクリュ駆動装置104と、加熱シリンダ101の原料供給口に接続されたホッパ105と、加熱シリンダ101の先端に一体的に配設された射出ノズル106を有する。加熱シリンダ101の円筒壁と、ホッパ105の外壁、および射出ノズル106は、それぞれヒータH によって加熱される。
【0004】
ホッパ105に粒状や小片状の金属材料を供給し、油圧モータ103によってスクリュ102を回転駆動すると、ホッパ105内の金属材料は、加熱シリンダ101の原料供給口からスクリュ102のら旋溝102aに落ち込み、スクリュコンベアのように射出ノズル106の方向に移送される。この過程で金属材料は、スクリュ102の回転による摩擦力、剪断力、および加熱シリンダ101の外側のヒータH からの加熱等によって溶融され、完全溶融または半溶融の状態となる。
【0005】
金属材料はこのように、加熱シリンダ101内をスクリュ102によって搬送される過程で溶融され、スクリュ102を後退させながら加熱シリンダ101の先端部101aに溜められる。加熱シリンダ101の先端部101aに所定量の溶融金属材料が溜まったら、リミットスイッチ等によってスクリュ102の後退を停止する。この停止位置を変化させることで、加熱シリンダ101の先端部101aに溜まる溶融金属材料の量を調整できる。
【0006】
次いでスクリュ102を射出方向に前進させ、加熱シリンダ101の先端部101aの溶融金属材料を射出ノズル106から金型107のキャビティ107aに射出する。マグネシウム合金等は、溶融状態において酸化しやすく、空気中の酸素と反応して火炎燃焼したり、酸化物を生成したりする。また、空気中の窒素と反応して窒化物を生成することもある。そこで、ホッパ105に不活性ガス供給装置108を接続し、ホッパ105内にアルゴンガスのような空気より比重の大きい不活性ガスを充満させて、溶融金属材料が空気中の酸素や窒素と反応するのを阻止するように構成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来の技術によれば、ホッパ内に充満させた不活性ガスの一部分が、ホッパ内の金属材料とともに加熱シリンダ内に供給され、加熱シリンダ内で溶融される金属材料に混入する。また、ホッパ内に不活性ガスを充満させても、加熱シリンダ内に供給される金属材料から完全に空気を排除することはできない。
【0008】
このようにして溶融金属材料内に残留または混入した空気や不活性ガスは、温度や圧力に応じて加熱シリンダ内の溶融金属材料の体積を変化させ、射出成形品の内部に空洞を形成したり、射出ノズルから溶融金属材料を噴出させたりする。また、加熱シリンダ内で溶融金属材料が酸化あるいは窒化され、酸化物や窒化物が加熱シリンダの内壁やスクリュの表面に付着すると、スクリュの円滑な回転や軸方向の進退移動を妨げるという不都合もある。
【0009】
本発明は上記従来の技術の有する未解決の課題に鑑みてなされたものであり、加熱シリンダ内の溶融金属材料に混在する不活性ガスや空気等を効果的に吸引除去し、射出成形品に空洞が生じたり、射出ノズルから溶融金属材料が噴出する等のトラブルを回避できる金属射出成形機の脱気装置を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために本発明の金属射出成形機の脱気装置は、金属射出成形機の加熱シリンダ内の溶融金属材料に混在する気体を除去する脱気装置であって、前記加熱シリンダの脱気口に接続された脱気配管と、該脱気配管を排気する排気手段と、前記脱気口と前記脱気配管の間に配設された弁室および該弁室を開閉する弁体を有するフロートからなる弁装置を備えていることを特徴とする。
【0011】
フロートが、球形または半球形の弁体を有するとよい。
【0012】
フロートが、円錐形状の弁体を有するものであってもよい。
【0013】
フロートが、内部が空洞になった中空形状であるとよい。
【0014】
フロートの内部の材質が、外部の材質と異なっていてもよい。
【0015】
脱気配管に、強制冷却手段を有する脱気槽が配設されているとよい。
【0016】
【作用】
加熱シリンダの中央より射出ノズル側で、内部の金属材料の大部分が溶融している領域に脱気口を設け、弁装置を介して脱気配管に接続する。加熱シリンダ内の溶融金属材料がスクリュによって移送される過程で、溶融金属材料に混在する不活性ガスや空気等の気体が脱気口から弁装置を経て脱気配管に吸引される。このようにして溶融金属材料に混在する気体を除去することで、射出成形品に空洞が生じたり、射出ノズルから溶融金属材料が噴出する等のトラブルを回避する。
【0017】
溶融金属材料が弁装置の弁室に侵入したときは、フロートが浮上して弁体が弁室の弁座に当接される。このようにして弁室を閉じることで、溶融金属材料が弁装置から流出するのを防ぐ。
【0018】
このように溶融金属材料の流出を防ぐための弁装置は、溶融金属材料によってフロートが浮上して弁体が弁室を閉じるように構成された簡単な構造であり、外部からの駆動機構を必要としない。従って、必要部品数が少なくてすみ、また各部品の形状も簡単で安価であるうえに、弁の開閉動作が俊敏でシールの信頼性が高く、高圧力にも耐えることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0020】
図1は一実施の形態による金属射出成形機の主要部を示すもので、これは、ベースB に支持された加熱シリンダ1と、加熱シリンダ1内で回転と軸方向の進退移動が自在であるスクリュ2と、スクリュ2を回転駆動する油圧モータ3と、スクリュ2を軸方向に進退移動させるスクリュ駆動装置4と、加熱シリンダ1の原料供給口に接続されたホッパ5と、加熱シリンダ1の先端に一体的に配設された射出ノズル6を有する。加熱シリンダ1の円筒壁と、ホッパ5の外壁、および射出ノズル6は、それぞれヒータH によって加熱される。
【0021】
ホッパ5に粒状や小片状の金属材料を供給し、油圧モータ3によってスクリュ2を回転駆動すると、ホッパ5内の金属材料は、加熱シリンダ1の原料供給口からスクリュ2のら旋溝2aに落ち込み、スクリュコンベアのように射出ノズル6の方向に移送される。この過程で金属材料は、スクリュ2の回転による摩擦力、剪断力、および加熱シリンダ1の外側のヒータH からの加熱等によって溶融され、完全溶融または半溶融の状態となる。
【0022】
溶融金属材料は、加熱シリンダ1内をスクリュ2によって搬送され、スクリュ2を後退させながら加熱シリンダ1の先端部1aに溜められる。加熱シリンダ1の先端部1aに所定量の溶融金属材料が溜まったら、リミットスイッチ等によってスクリュ2の後退を停止する。この停止位置を変化させることで、加熱シリンダ1の先端部1aに溜まる溶融金属材料の量を調整できる。
【0023】
次いでスクリュ2を射出方向に前進させ、加熱シリンダ1の先端部1aの溶融金属材料を射出ノズル6から金型7のキャビティ7aに射出する。マグネシウム合金等は、溶融状態において酸化しやすく、空気中の酸素と反応して火炎燃焼したり、酸化物を生成したりする。また、空気中の窒素と反応して窒化物を生成することもある。そこで、ホッパ5に不活性ガス供給装置8を接続し、ホッパ5内にアルゴンガスのような空気より比重の大きい不活性ガスを充満させて、溶融金属材料が空気中の酸素や窒素と反応するのを阻止するように構成されている。
【0024】
ホッパ5内に充満させた不活性ガスの一部分が、ホッパ5内の金属材料とともに加熱シリンダ1に供給されるため、加熱シリンダ1内で溶融された金属材料に不活性ガス等の気体が混在する。また、ホッパ5内に不活性ガスを充満させても、加熱シリンダ1に供給される金属材料から完全に空気を排除することはできない。
【0025】
このように溶融金属材料内に残留または混入した空気や不活性ガス等の気体は、温度や圧力に応じて加熱シリンダ1から射出ノズル6を経て射出される溶融金属材料の体積を変化させ、射出成形品の内部に空洞を形成したり、射出ノズル6から溶融金属材料を噴出させたりする。また、加熱シリンダ1内で溶融金属材料が酸化あるいは窒化され、酸化物や窒化物が加熱シリンダ1の内壁やスクリュ2の表面に付着すると、スクリュ2の円滑な回転や軸方向の進退移動を妨げるという不都合もある。
【0026】
そこで、加熱シリンダ1内をスクリュ2によって搬送される途中の溶融金属材料から不活性ガスや空気等の気体を除去するための脱気装置10を設ける。脱気装置10は、加熱シリンダ1の中央より射出ノズル6側で、内部の金属材料の大部分が溶融している領域の円筒壁に設けられた脱気口1bに接続された脱気配管11と、加熱シリンダ1の脱気口1bから溶融金属材料が流出するのを防ぐための弁装置12と、脱気配管11の途中に設けられた脱気槽13と、脱気配管11に接続された排気手段14を有し、脱気槽13の周囲には強制冷却手段である強制冷却用配管13aが設けられ、これに供給される液体または気体の冷媒によって脱気槽13が冷却される。
【0027】
スクリュ2の中央より射出ノズル6側で、ら旋溝2a内の金属材料の大部分が溶融している領域のら旋溝2aの一部は局部的に溝が深い深溝部分2bとなっている。この深溝部分2bは、スクリュ2が加熱シリンダ1内で軸方向に進退する際に加熱シリンダ1の脱気口1bに対向するように配設されている。また、加熱シリンダ1の内壁には、脱気口1bを中心としてスクリュ2の深溝部分2bに面した脱気溝1cが形成されている。
【0028】
加熱シリンダ1内の溶融金属材料に混在する不活性ガスや空気は、スクリュ2の深溝部分2bから、加熱シリンダ1の脱気溝1cを経て、脱気口1bを通って脱気配管11に排出される。
【0029】
図2に示すように弁装置12は、上端に球形または半球形の弁体21aを有し、かつ内部が空洞に形成された中空形状であり加熱シリンダ1内の溶融金属材料よりも軽いフロート21と、フロート21との間に充分な隙間を有し、フロート21の上端の弁体21aが当接して弁装置12の脱気路12aを塞ぐように構成された円錐面の弁座22aを有する弁室22と、弁室22の下部に設けられ、フロート21の底部が当接した場合でも、図2の(c)に示すように溶融金属材料の通過を許容する形状の開口23aを備えたストッパ23とからなり、外周部にはヒータH が装着されている。
【0030】
図2の(a)および(b)に示すように、溶融金属材料が弁室22内に満ちるまでは、フロート21の底部が自重により下方のストッパ23に当接し、弁体21aが弁座22aから離間して脱気配管11の脱気路12aを開放するので、加熱シリンダ1内の溶融金属材料に混在する不活性ガスや空気が、脱気配管11を通じて排気手段14によって吸引除去される。
【0031】
排気手段14は、具体的には真空ポンプとその駆動装置および制御装置等より構成され、脱気配管11を通じて、加熱シリンダ1の脱気溝1cを10−3〜10 Torrの真空度に保持するように制御される。
【0032】
脱気配管11に流入した不活性ガスや空気は、脱気槽13において冷却され、フィルタ13bによって含有不純物を除去されたのち、排気手段14を介して大気中に放出される。
【0033】
加熱シリンダ1内の溶融金属材料が増加して、加熱シリンダ1の脱気口1bから弁室22内に流入すると、図3に示すようにフロート21が浮き上がり、弁体21aが弁座22aに当接して脱気路12aを閉鎖し、溶融金属材料の脱気配管11への流出を阻止する。これにより、高温の溶融金属材料が脱気配管11に流入して、脱気配管11や脱気槽13および排気手段14等を損傷したり、脱気配管11内で冷却されて固着し、脱気を不能にする不具合を防止する。
【0034】
次に、上記の射出装置を使用した成形工程を説明する。ホッパ5に粒状、薄片ないし破砕小片等のマグネシウム、アルミニウム、亜鉛、錫等の純金属あるいはこれらの合金からなる金属材料を投入する。また、ヒータH によりホッパ5、加熱シリンダ1等を加熱する。
【0035】
油圧モータ3によりスクリュ2を回転駆動する。そうすると、ホッパ5から加熱シリンダ1内に供給された金属材料は、スクリュ2により撹拌されながらら旋溝2aによって加熱シリンダ1の前方に送られる。その過程でヒータH からの熱と、スクリュ2の回転駆動による摩擦力、剪断力等によって生ずる熱とにより溶融される。そして、加熱シリンダ1の先端部1aへ搬送される。
【0036】
このとき、スクリュ2は、加熱シリンダ1の先端部1aへ搬送される溶融金属材料により後退する。あるいはスクリュ駆動装置4の内部の図示しない油圧シリンダのロッド側に低圧の作動油を供給して後退する力を補助する。正常な作動状態では、スクリュ2の深溝部分2bにホッパ5側から流入する溶融金属材料の量よりも、スクリュ2の深溝部分2bが射出ノズル6側に搬送する能力の方が大きいので、溶融金属材料はスクリュ2の深溝部分2bや加熱シリンダ1の脱気溝1cを満杯にすることはなく、溶融金属材料の湯面は弁装置12のフロート21よりも低くなる。従って、フロート21が自重によりストッパ23の上面に着座する。このため、弁体21aが弁座22aから離間して脱気路12aを開放し、不活性ガスや空気の流出を許容する。
【0037】
前述のように、スクリュ駆動装置4に設けられているリミットスイッチ等の位置のセンサによってスクリュ2が所定量後退したことを検知すると、油圧モータ3の回転を停止して計量を終わる。
【0038】
なお、上記の計量工程において、スクリュ2の先端に設けられた逆流防止装置2cにおける流動抵抗が大きくなる異常が生じて、加熱シリンダ1の先端部1aへの搬送量が減少した場合は、溶融金属材料がスクリュ2の深溝部分2bや加熱シリンダ1の脱気溝1cを満杯にし、さらに脱気口1bを通じて弁装置12の弁室22内に流入する。そうすると、溶融金属材料より軽いフロート21が浮き上がり、フロート21上端の弁体21aが弁座22aに当接して脱気路12aを閉鎖する。これにより溶融金属材料の脱気配管11への流出が阻止される。
【0039】
スクリュ駆動装置4の油圧シリンダのヘッド側に高圧の作動油を供給すると、スクリュ2が前方へ駆動され、加熱シリンダ1の先端部1aに蓄積されている溶融金属材料が、型締めされている金型7のキャビティ7aに射出される。
【0040】
上記の射出工程において、スクリュ2の先端に設けられた逆流防止装置2cの逆流防止機能が不充分になる異常が生じて、溶融金属材料の逆流量が増加した場合は、前述と同様に、溶融金属材料がスクリュ2の深溝部分2bおよび加熱シリンダ1の脱気溝1cを満杯にし、脱気口1bを通過して弁装置12の弁室22内に流入する。そうすると、溶融金属材料より軽いフロート21が浮き上がり、フロート21上端の弁体21aが弁座22aに当接して脱気路12aを閉鎖する。これにより溶融金属材料の脱気配管11への流出が阻止される。
【0041】
金型7のキャビティ7aに射出され充填された溶融金属材料は、冷却固化した後、金型7より取り出される。このようにして、金属射出成形品を得ることができる。
【0042】
図4は一変形例を示す。これは、フロート31の上端の弁体31aが円錐形状であり、図5に示すように、弁座32aの円錐面と面接触するので、当接部の強度が増し、溶融金属材料のシールも確実になる。また、図4の(b)に示すように、フロート31の胴体の外側に複数のガイド部31bを設けた形状であるため、フロート31が上下動するとき、各ガイド部31bの先端が、弁室32の内壁により案内され、フロート31の上下動がスムーズになる。加えて、不活性ガスや空気の通過面積も充分に確保される。
【0043】
本発明は、上記の形態に限定されることなく色々な形で実施できる。例えば、上記の実施の形態ではフロート21,31の内部は空洞の中空形状になっているが、内部の材質を外部と異なる多孔質で見かけの比重の小さい材料、例えば焼結金属のような材料で充填すれば、外周部の部材を薄くして、フロート全体の浮力を増すようにすることもできる。
【0044】
また、フロート全体を溶融金属材料よりも比重の小さい材料から構成すると、内部を空洞にする必要はなくなる。例えば、鉛、亜鉛、錫のいずれかを成形する射出成形機の弁装置のフロートに、これらの材料より比重が小さく、かつ融点が高いアルミニウム合金またはマグネシウム合金を使用すれば、内部を空洞にする必要はない。
【0045】
なお、上記の実施の形態では、加熱シリンダ1の中央部より射出ノズル6側すなわち溶融金属材料が大部分を占める部分に脱気溝1cを設け、これに相対するスクリュ2の深溝部分2bを他の部分より深くしたが、加熱シリンダ1の脱気溝1cまたはスクリュ2の深溝部分2bのいずれか一方のみを設けることもできる。
【0046】
また、上記の実施の形態では、スクリュ2の前後進駆動および回転駆動に油圧を用いたが、他の流体圧を用いたり、電気的駆動手段を用いることもできる。
【0047】
【発明の効果】
本発明は上述のように構成されているので、以下に記載するような効果を奏する。
【0048】
加熱シリンダ内の溶融金属材料に混在する不活性ガスや空気等を効果的に吸引除去し、射出成形品に空洞が生じたり、射出ノズルから溶融金属材料が噴出する等のトラブルを回避して、高品質な射出成形品を安定して製造できる高性能な金属射出成形機を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態による金属射出成形機の主要部を示す模式断面図である。
【図2】図1の装置の弁装置を示すもので、(a)はその縦断面図、(b)は(a)のA−A線に沿ってとった断面図、(c)はストッパを示す断面図である。
【図3】図2の弁装置の動作を説明する図である。
【図4】一変形例による弁装置を示すもので、(a)はその縦断面図、(b)は(a)のA−A線に沿ってとった断面図である。
【図5】図4の弁装置の動作を説明する図である。
【図6】一従来例を示す模式断面図である。
【符号の説明】
1 加熱シリンダ
1a 先端部
1b 脱気口
1c 脱気溝
2 スクリュ
2a ら旋溝
2b 深溝部分
2c 逆流防止装置
3 油圧モータ
4 スクリュ駆動装置
5 ホッパ
6 射出ノズル
7 金型
8 不活性ガス供給装置
10 脱気装置
11 脱気配管
12 弁装置
13 脱気槽
14 排気手段
21,31 フロート
21a,31a 弁体
22,32 弁室
22a,32a 弁座
23 ストッパ
31b ガイド部

Claims (6)

  1. 金属射出成形機の加熱シリンダ(1)内の溶融金属材料に混在する気体を除去する脱気装置(10)であって、前記加熱シリンダの脱気口(1b)に接続された脱気配管(11)と、該脱気配管を排気する排気手段(14)と、前記脱気口と前記脱気配管の間に配設された弁室(22,32)および該弁室を開閉する弁体(21a,31a)を有するフロート(21,31)からなる弁装置(12)を備えていることを特徴とする金属射出成形機の脱気装置。
  2. フロートが、球形または半球形の弁体を有することを特徴とする請求項1記載の金属射出成形機の脱気装置。
  3. フロートが、円錐形状の弁体を有することを特徴とする請求項1記載の金属射出成形機の脱気装置。
  4. フロートが、内部が空洞になった中空形状であることを特徴とする請求項1ないし3いずれか1項記載の金属射出成形機の脱気装置。
  5. フロートの内部の材質が、外部の材質と異なっていることを特徴とする請求項1ないし3いずれか1項記載の金属射出成形機の脱気装置。
  6. 脱気配管に、強制冷却手段(13a)を有する脱気槽(13)が配設されていることを特徴とする請求項1ないし5いずれか1項記載の金属射出成形機の脱気装置。
JP25599298A 1998-08-26 1998-08-26 金属射出成形機の脱気装置 Expired - Fee Related JP3544305B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25599298A JP3544305B2 (ja) 1998-08-26 1998-08-26 金属射出成形機の脱気装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25599298A JP3544305B2 (ja) 1998-08-26 1998-08-26 金属射出成形機の脱気装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000061605A JP2000061605A (ja) 2000-02-29
JP3544305B2 true JP3544305B2 (ja) 2004-07-21

Family

ID=17286405

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25599298A Expired - Fee Related JP3544305B2 (ja) 1998-08-26 1998-08-26 金属射出成形機の脱気装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3544305B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100625098B1 (ko) * 2005-03-21 2006-09-20 문재성 사출성형용 가스빼기장치
WO2017151903A2 (en) * 2016-03-03 2017-09-08 iMFLUX Inc. Porous insert for nozzle of an injection molding system
WO2019109373A1 (zh) * 2017-12-06 2019-06-13 太仓文广汇清洁设备有限公司 大型一体化注塑机
CN112427640A (zh) * 2020-11-04 2021-03-02 东莞华晶粉末冶金有限公司 一种金属粉末注射成型设备和方法
CN114005666B (zh) * 2021-12-31 2022-03-11 广东力王高新科技股份有限公司 一种ltcc平面变压器的制作方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000061605A (ja) 2000-02-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3211253B2 (ja) 半固体状態からの射出成形によって金属部品を製造する方法及び装置
US4586560A (en) Die-casting method and apparatus
WO1999050006A1 (en) Method and apparatus for manufacturing metallic parts by fine die casting
US8286690B2 (en) High vacuum suction casting method and apparatus
WO1993007977A1 (en) Device and method of vacuum casting
WO2005110645A1 (ja) 竪型鋳造装置及び竪型鋳造方法
JP3544305B2 (ja) 金属射出成形機の脱気装置
JP5101349B2 (ja) 竪型鋳造装置及び竪型鋳造方法
JP3783203B2 (ja) 低融点金属材料の射出装置
US6540006B2 (en) Method and apparatus for manufacturing metallic parts by fine die casting
JPH05285627A (ja) 金属射出成形装置のノズル閉塞弁
JP4516535B2 (ja) 溶融金属成形装置
KR100607219B1 (ko) 정밀 다이캐스팅에 의해 금속부품을 제조하기 위한 방법및 장치
CN108097921A (zh) 压铸模具用供料装置及其供料方法
JP2871358B2 (ja) 鋳造装置
JP3624885B2 (ja) 金属成形機
JP3794549B2 (ja) 金属製品成形用金型における粉体離型剤の塗布方法および金属製品成形用金型
JP2001138025A (ja) ホットランナユニット内の金属原料の排出方法
JP6624656B2 (ja) 軽金属射出成形機の材料供給装置
JP2783503B2 (ja) ダイカスト鋳造機の給湯方法およびダイカスト鋳造機
JPH06306507A (ja) 合金製品の製造方法
WO2003043763A1 (en) Shutterless injection molding method and apparatus
JP3228847B2 (ja) 金属射出成形方法及び装置
JP3706023B2 (ja) 金属製品の真空成形装置
JPH05161951A (ja) 金型鋳造装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040323

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040331

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040401

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees