JP3624885B2 - 金属成形機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、亜鉛、マグネシウム又はそれら合金等の非鉄金属を金型に射出して金属製品を得る金属成形機に関するものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
低融点の非鉄金属をプラスチック材料の場合と同様に、射出用のスクリュを回転かつ軸方向に移動可能に備えた加熱筒内で溶融して、加熱筒の後部から供給された粒状の金属材料を、スクリュ回転により加熱筒の前方へと移送しつつ完全に溶融して、加熱筒前室に液相状態で蓄積して計量したのち、スクリュ前進により加熱筒先端のノズルから金型に射出充填することが行われつつある。
【0003】
このような射出成形を金属材料に採用した場合における課題は、スクリュ回転による金属材料の溶融及び移送の困難さと計量の不安定さにある。液相状態にまで完全に溶融した金属材料では、プラスチック材料とは比較にならぬほど粘度が小さいため、スクリュ回転による移送力が生じ難い。また金属材料が低粘度の液相状態では、スクリュを後方へ押し戻す程の圧力上昇は生じないので、材料圧によるスクリュ後退が起こり難く、スクリュ回転のみでは計量も不安定となって毎回一定量にすることができない。
【0004】
そこで本発明者等は、スクリュによる金属材料の溶融及び射出の課題を解決する新たな手段として、特開2001−375370号公報に記載された低融点金属材料の射出成形機を開発した。
【0005】
この射出成形機は、溶解筒の内部に回転又は進退自在に設けた攪拌及び射出手段と、それら手段を駆動する溶解筒後端側の装置とから射出機構を構成し、その射出機構を内部の溶融金属が自重により流下して溶解筒の先端部内の計量室に蓄積されるように、型締機構に対しノズル部材側を下向き斜設し、その攪拌及び射出手段を溶解筒内径とほぼ等しい外径の複数条の攪拌翼を断続形成した攪拌部材と、攪拌部材の中央に摺動自在に設けた射出ロッドと、その先端に一体的に取付けて上記計量室に挿入自在に設けた攪拌部材先端の射出プランジャとから構成されている。
【0006】
このような構成の射出成形機では、外部からの加熱と先に生じた金属溶湯の温度により、溶解筒内における金属材料の溶解が効率よく行われて温度も均一となり、また射出プランジャによる溶融金属の計量及び射出も安定するなど、スクリュを採用した場合よりもその効果が一段と向上するものであった。
【0007】
この発明は、上記射出成形機の改善にあって、その目的は、溶解金属保持筒に内装される部材を単一のプランジャとするとともに、溶湯の液面上の空間を縮減することによって、溶解金属保持筒の空間による溶融金属の蒸発及び蒸発金属の筒壁への冷却付着を解決し、また金属溶湯中の不純物の排出などの新たな課題をも解決することができる金属成形機を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的によるこの発明は、ノズル口を先端に有する筒体の外周囲に加熱手段を備え、そのノズル口に接続した計量室を縮径により先端部内に形成し、筒体上部に材料投入口を設けた溶解金属保持筒と、上記計量室に射出ヘッドを進退自在に嵌挿して、溶解金属保持筒に内装した射出用のプランジャとからなり、その溶解金属保持筒をノズル口を下側に水平よりも傾斜させて設置した金属成形機において、上記溶解金属保持筒の材料投入口から上部内を閉塞部材により無空間となし、その閉塞部材を通して単一のプランジャを溶解金属保持筒に内装し、その溶解金属保持筒の内径と上記プランジャのロッド径の比を2.5以上、溶解金属保持筒とロッド外径の片側間隙を35mm以上に構成してなるというものである。
【0009】
この発明の上記閉塞部材は、材料投入口に近接する内端面が略垂直に形成され、その内端面が上記溶解金属保持筒の傾斜との関連により、材料投入口の下側の空間を縮減して溶融金属の蒸発量を抑制し、かつ蒸発した金属が冷却付着することを抑制するテーパ面として位置する、というものである。
【0010】
この発明の上記溶解金属保持筒は、内部で発生したスラッジやロス等の不純物の排出口を下部下側に有するというものであり、上記プランジャは上記溶解金属保持筒の後端部の駆動装置に連結されて、上記ノズル部材内における金属材料の計量時に後退作動し、計量後の射出時に前進するように溶解金属保持筒内に設けられ、そのプランジャのロッドに対流発生用の膨出部材を設けてなる、というものである。
【0011】
この発明の上記材料投入口は、固体状態の金属材料の移送及び定量計量装置を有する金属材料の供給装置を備え、また材料投入口は液体状態の金属材料の溶解炉及び定量計量装置を有する供給装置を備える。さらに材料投入口は固液共存状態又は固液共存状態の固相が球状化したチクソトロピー状態の金属材料の溶解炉及び定量計量装置を有する供給装置を備える、というものである。
【0012】
上記構成では、溶解金属保持筒内の部材として、プランジャのロッドがその中央に位置するのみで、溶解金属保持筒の内径とプランジャのロッド径の比を2.5以上、溶解金属保持筒とロッド外径の片側間隙を35mm以上に構成したことにより、筒体内における溶湯の温度が安定し、また貯量がプランジャを攪拌軸と共に内装した場合よりも増して溶解能力が向上する。
【0013】
また溶解金属保持筒内はプランジャのロッドがその中央に位置するのみで、攪拌手段を有せぬことから、これまでの溶解筒で看られた攪拌軸と筒体内壁間での材料ブリッジの発生がなく、溶湯の攪拌による金属の蒸発促進も防止され、攪拌による不純物拡散が原因とされる溶解筒内の可動部位の摩耗も低減されるなど効率及び耐久性に優れたものとなる。
【0014】
上記溶解金属保持筒の傾斜角度は、水平に対して5〜60°の角度範囲でノズル部材側を下に設置することが望ましい。傾斜方法としては型締装置と共に溶解金属保持筒を斜設する場合と、溶解金属保持筒のみを斜設する場合とがあるが、規定容量の溶湯が溶解金属保持筒内にあるとき、計量室が液面の気体を吸い込まないだけの溶湯量が必要となる。好適な例としては溶解金属保持筒のみを45°の角度に斜設することである。
【0015】
また材料投入口から溶湯の液面までの空間は、液面から蒸発する金属蒸気によって飽和状態となることが望ましいが、溶解金属保持筒を密閉する天面や壁面が蒸発する金属の固化温度以下になってしまうと、固化した金属が天面や壁面に付着してしまう。これらは溶解することなく付着したままとなり、酸素と結合して酸化物になったりもするが、材料投入口から上部内を閉塞部材により無空間となしたことによって、蒸発金属による付着固化を少なくすることができる。
【0016】
さらに閉塞部材の材料投入口に近接する内端面によるテーパ面により、材料投入口から溶湯の液面までの空間が最小限に形成されることによって、空間部の天面及び壁面の加熱による固化温度以上の温度制御が効率よく行えるようになり、この結果、蒸発金属の付着固化がなくなって、その固化物が後に不純物として溶湯に混入することが防止される。また排出口により金属溶湯に発生したスラッジやロス等の不純物を溶湯と共に抜き取ることができるので、短期間での内部クリーニングが不要となり、稼働を停止して溶解筒を分解する場合にも、筒体内に攪拌手段を有せぬことから組立て分解時間の短縮が図られ、製造コストの低減ともなり得る。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1及び図2は、固体状態の金属材料を溶解して金型に射出充填する実施形態を示すものである。
【0018】
図中1は、筒体先端にノズル部材10を有し、内部に射出用のプランジャ12を有する金属溶解保持筒11(以下溶解筒という)を主体とする射出機構、2は型締機構で共に機台3の上面に設置されている、4は型締機構2に対し進退自在に設置した射出機構1の台座4で、上面が傾斜した左右一対の板体5aによる架台5を後部上に旋回自在に備え、その架台5に上記溶解筒11が型締機構2に対してノズル部材側を下向きに傾斜設置してある。
【0019】
上記溶解筒11の両側には、油圧シリンダ42と長軸のロッド42aとによるノズルタッチ装置44が、台座4の先端中央に立設したノズルタッチブロック45の両側の軸受部材46に、ロッド42aの先端を回動自在に軸着する一方、油圧シリンダ42を溶解筒後端と射出シリンダ43の前端とに掛け渡し、シリンダ後端を射出シリンダに回動自在に止着して設けてある。なお上記ノズルタッチ装置44は射出機構1の修理やメンテナンスに際する後退装置としても機能する
【0020】
上記架台5は上面が45°前後の角度の内向きの傾斜面に形成された板体内側に、支持軸40が両端を部材41をもって取付けてあり、その支持軸40に溶解筒11の後端部の支脚が、射出シリンダ43の前端部の支脚と共に取付けて、溶解筒11を45°の角度に保持している。
【0021】
また架台5は上記台座4の後端部上に設置した門型の受座6に、図では省略したが旋回自在に載置固定され、その受座6の内部中央から上記ノズルタッチブロック45にわたり、該ノズルタッチブロック45の前面に部材52をもつて水平に設けた射出筒47のノズルタッチ装置48が配設してある。
【0022】
このノズルタッチ装置48の油圧シリンダ49は、機台3に据え付けた台座6の内側中央の受部材50に固設され、また内部のピストンロッド(図は省略)に連結したロッド部材51は、その先端を上記ノズルタッチブロック45に連結されて、そのロッド部材51の進退移動により台座4が架台5の上面の溶解筒11と共に進退移動して、上記射出筒47が金型7にノズルタッチするようにしてある。
【0023】
上記ノズルタッチブロック45の内側上部は、図2に示すように、上記溶解筒11のノズル部材10の軸線に対し直角に位置する傾斜後面に形成され、その傾斜後面にノズルタッチ用のゲートが開設してある。またノズルタッチブロックの内部には、上記ノズル部材47と上記ノズル部材10とを連通するホットランナ53が屈曲形成してあり、これにより溶解筒11が型締機構2に対し傾斜設置されていても、ノズルタッチが隙間なく行われて射出時の溶融金属の漏洩を防止している。
【0024】
上記溶解筒11は、筒体11aの中程の上側に材料投入口13を有し、その材料投入口13の下方に溶湯の液面検知器14が筒体11aの壁部に検知プラグを貫通して取付けてある。また筒体11aの下部下側には、内部で発生したスラッジやロス等の不純物の排出口15が設けてある。
【0025】
上記材料投入口13には粒状の金属材料の供給装置16が取付けてある。この供給装置16は水平なシリンダ16aとシリンダ端部に設けた電動モータ(図示せず)により回転する内部のスクリュコンベア16bとからなり、不活性ガスの注入管16c及び酸素感知器17を備える。粒状材料の送出量はスクリュコンベア16bの回転数の制御により加減して、供給量の計量が行えるようになっている。
【0026】
また材料投入口13から上部の筒体内は、図2に示すように、内端面18aを材料投入口13の上縁に接近して、筒体11a内に設けた閉塞部材18により塞がれて無空間となっている。この閉塞部材18は材料投入口12の上縁近傍から筒体後端まで達する長さの軸材を、筒体後端に外端をボルト止めして気密に固設したものからなり、その閉塞部材18の中央に穿設した貫通孔に、ロッド12aと先端の射出ヘッド12bとからなるプランジャ12が、攪拌手段を設けることなく単一の状態で、ロッド12aを周囲のリングにより気密に挿通して、射出ヘッド12bが上記ノズル部材10の後部内に形成した所要長さの計量室21に嵌挿されるところまで筒体内に進退自在に設けてある。
【0027】
この長軸材による閉塞部材18を、プランジャ12の支承に利用してロッド12aを筒体内に保持したことにより、ロッド12aの保持スパンが長く確保されるので、プランジャ12の保持が片持ちの状態であっても、計量室21に対しプランジャ12を同心に設定し易くなり、長期の使用においても相互に心ずれが起こらず、偏心による噛りが防止される。
【0028】
上記プランジャ12のロッド後端は、上記射出シリンダ43のピストンロッド43aと連結してある。また場合によって、ロッド12aに該ロッド12aの軸方向移動に伴い溶湯に対流を発生させる膨出部材23が、鎖線で示すように設けられる。この膨出部材23の位置は、溶湯の液面Lより上にあると、プランジャ前進時に液面Lを叩くことになり、溶湯を跳ね上げてしまうことになるので、完全に溶湯の中に沈んでいるか、一部が溶湯内に没入される位置、たとえば図示のように上記排出口15に近接して設けられるのが望ましい。また膨出部材23の形状は溶解する金属材料の粘度、射出、計量時のプランジャ速度などによって決定され、膨出部材23の往復動により溶湯温度の均一を図ることができる。
【0029】
上記ロッド12aの太さは溶解筒11の内径によって異なるが、溶解筒11の内径とロッド径の比は2.5以上とし、溶解筒11とロッド外径の片側間隙を35mm以上として設定するのが好ましい。因に上記比率から寸法としては溶解筒内径115mmの場合,ロッド径は32〜40mmの範囲となる。
【0030】
上記閉塞部材18の内端面18aは略垂直に形成してあり、その内端面18aが溶解筒11の傾斜との関連により、材料投入口13の下側の空間19を縮減して溶融金属の蒸発量を抑制し、かつ蒸発した金属が冷却付着することを、溶解筒11の外周囲のバンドヒーター20による加熱と相俟って抑制するテーパ面として位置している。
【0031】
上記ノズル部材10のノズル口と連通する筒体11aの先端部内は、溶解筒内径よりも8〜15%ほど小径に縮径した所要長さの計量室21に形成してある。図示の例では、筒体先端に取付けたノズル部材10の後部内を、溶解筒内径よりも小さく縮径し、その後部内を筒体11a内と連通した上記計量室21としているが、特にそのような構造に限定されるものではなく、図では省略するが、ノズル部材10を筒体先端に止着する、先端部材22の内径を縮径して計量室21となし、その先端部材22にノズルチップを取付けた構造であってもよい。
【0032】
上記プランジャ12の射出ヘッド12bは、図4に示すように、外周面にシールリング24を埋設した逆止弁25を外周囲に進退自在に備え、その逆止弁25と射出ヘッド12bとの間に形成した流路26を、逆止弁25の後端面とプランジャ後部のシートリング25aとの接離により開閉できるようにして、ノズル部材内の計量室21に移動自在に嵌挿されている。
【0033】
このような射出ヘッド12bを備えたプランジャ12では、射出後に上記射出筒47のノズル口が残留した溶融金属の冷却固化により生じたプラグにより密栓されていることから、上記射出シリンダ43によりプランジャ12を前進位置から後退移動すると、射出ヘッド外周の逆止弁25が、計量室内の負圧による引張と材料圧により前側にずれ動いて開弁状態となり、溶湯が上記流路26から後退移動に伴い拡張されつつある計量室21に流れ込んで、射出ヘッド12bが図示の後退限位置で停止するまで計量が行われる。
【0034】
また計量材料の金型7への射出は、射出シリンダ43よりプランジャ12に射出圧力を加えて行われるが、この際、射出筒47のノズル口は上述のようにプラグにより塞がれているので材料圧が上昇し、これが射出負荷圧となって逆止弁25が後退移動し、これにより閉弁が行われて計量材料の逆流が防止されるようになる。さらに射出圧力の上昇によりプラグが金型側に押し出されて、計量材料はノズル口から金型7に射出されることになる。
【0035】
図3に示す実施形態は、材料投入口13にバンドヒーター27を周囲に備えた小型の溶解炉28を取付け、その溶解炉28により溶解した金属材料を液体で溶解筒11に供給し、その液体状態を溶解筒周囲の上記バンドヒーター20により保持して射出が行えるようにした場合を示すものである。溶解炉28には人為的に操作できる弁棒29を流出路30に設け、その弁棒29の開閉操作により溶融金属材料の計量と供給とが行えるようにしてある。
【0036】
次に上記構成の成形機によるマグネシウム合金の成形について説明する。
先ず溶解筒11を外周のバンドヒーター20により620°〜680℃ほどの温度に加熱して、その内部を溶融温度以上の高温となすとともに。また上記ガス供給注入部材16cから溶解筒内にアルゴンガス等の不活性ガスを注入して、溶解筒内を不活性ガス雰囲気となす。
【0037】
溶解筒11の温度が設定温度に達したら、粒状の金属材料を上記供給装置16から溶解筒11内に供給する。金属材料は溶解筒11が下向きに傾斜していることから、自重により溶解筒11の最下端まで落ち込んで溶解される。この際の材料計量は、一回の射出量より僅かに多く略同重量の金属材料を供給するか、複数回の射出重量より僅かに多い重量の複数回分の金属材料を供給する。供給量は溶解筒11の溶湯液面レベルを上記感知器14により感知して停止し、設定ショット数供給を停止した後、再度繰り返されて一定の溶湯液面レベルを保持する。
【0038】
供給される金属材料が溶解炉28により予め溶解された液体の場合、設定温度に保持された溶解筒11に投入した後においても、溶解筒11の加熱及び溶解筒内の溶湯の温度によって液状状態が保持される。
【0039】
供給される金属材料が、予め固液共存状態に加熱した金属材料、固化した通常の金属材料を別個の溶解炉によりチクソトロピー状態にした金属材料などの場合にも、上記固体状態又は液体状態の場合と同様に供給を行って溶解筒11により加熱状態に保持される。
【0040】
溶湯はプランジャ12が後退移動すると、射出ヘッド12bにおける上述動作により溶解筒内の金属溶湯は計量室21に流入して計量が行われる。プランジャ12が後退限位置に達して計量終了となり、プランジャ12は前進移動に切り替わって計量室21に計量した溶湯を加圧する。これにより逆止弁25が上記動作により閉弁し、計量溶湯はノズルからホットランナー及び射出筒47を通過して型締された金型7に射出充填される。射出完了後にプランジャ12は後退限位置まで移動して次回の計量が行われる。
【0041】
長時間の稼働により溶湯に発生したスラッジやロス等の不純物Sは、溶解筒11の傾斜により排出口15の付近に沈下するので、適当な時期にキャップ15aを外して溶湯と共に抜き取ることができる。これにより稼働を停止して溶解筒11を分解することなく内部のクリーニングができるので長期稼働が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る低融点金属成形機の側面図である。
【図2】同上の溶解筒と縦断側面図である。
【図3】他の実施形態の部分縦断側面図である。
【図4】プランジャのヘッドの縦断側面図である。
【符号の説明】
1 射出機構
2 型締機構
7 金型
10 ノズル部材
11 溶解筒
12 射出用のプランジャ
12a プランジャのロッド
12b 射出ヘッド
13 材料投入口
15 排出口
16 供給装置
18 閉塞部材
18a 閉塞部材の内端面
19 空間
20 バンドヒーター
21 計量室
23 対流用の膨出部材
25 逆止弁
28 溶解炉
47 射出筒

Claims (7)

  1. ノズル口を先端に有する筒体の外周囲に加熱手段を備え、そのノズル口に接続した計量室を縮径により先端部内に形成し、筒体上部に材料投入口を設けた溶解金属保持筒と、上記計量室に射出ヘッドを進退自在に嵌挿して、溶解金属保持筒に内装した射出用のプランジャとからなり、その溶解金属保持筒をノズル口を下側に水平よりも傾斜させて設置した金属成形機において、
    上記溶解金属保持筒の材料投入口から上部内を閉塞部材により無空間となし、その閉塞部材を通して単一のプランジャを溶解金属保持筒に内装し、その溶解金属保持筒の内径と上記プランジャのロッド径の比を2.5以上、溶解金属保持筒とロッド外径の片側間隙を35mm以上に構成してなることを特徴とする金属成形機。
  2. 上記閉塞部材は、材料投入口に近接する内端面が略垂直に形成され、その内端面が上記溶解金属保持筒の傾斜との関連により、材料投入口の下側の空間を縮減して溶融金属の蒸発量を抑制し、かつ蒸発した金属が冷却付着することを抑制するテーパ面として位置することを特徴とする請求項1記載の金属成形機。
  3. 上記溶解金属保持筒は、内部で発生したスラッジやロス等の不純物の排出口を下部下側に有することを特徴とする請求項1,2記載の金属成形機。
  4. 上記プランジャは、上記溶解金属保持筒の後端部の駆動装置に連結されて、上記ノズル部材内における金属材料の計量時に後退作動し、計量後の射出時に前進するように溶解金属保持筒内に設けられ、そのプランジャのロッドに対流発生用の膨出部材を設けてなることを特徴とする請求項1記載の金属成形機。
  5. 上記材料投入口は、固体状態の金属材料の移送及び定量計量装置を有する金属材料の供給装置を備えることを特徴とする請求項1,2記載の金属成形機。
  6. 上記材料投入口は、液体状態の金属材料の溶解炉及び定量計量装置を有する供給装置を備えることを特徴とする請求項1,2記載の金属成形機。
  7. 上記材料投入口は、固液共存状態又は固液共存状態の固相が球状化したチクソトロピー状態の金属材料の溶解炉及び定量計量装置を有する供給装置を備えることを特徴とする請求項1,2記載の金属成形機。
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