JP4516535B2 - 溶融金属成形装置 - Google Patents

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Description

本発明は、溶融金属(金属溶湯)を金型のキャビティ内に射出・充填する溶融金属成形装置に係り、特に、加熱シリンダ内で金属材料を溶融化する金属溶融化メカニズムを備えた溶融金属成形装置に関する。
溶融金属材料を金型のキャビティ内に射出・充填して製品を得る溶融金属成形装置としては、金属材料(例えば、Al合金、Mg合金など)を溶融する溶解炉(るつぼ)を備え、この溶解炉で溶融した金属材料を1ショット毎にラドルで計量して汲み上げ、汲み上げた溶融金属(金属溶湯)を射出スリーブ内に注ぎ込んで、これを射出プランジャの高速前進によって金型のキャビティ内に射出・充填するようにした、コールドチャンバー式のダイカストマシンが良く知られている。このコールドチャンバー式の溶融金属成形装置(ダイカストマシン)においては、溶解炉で溶融した金属材料(溶融金属)をラドルで汲み上げて搬送するようにしているので、装置全体が大掛かりなものとなり、また、ラドルで汲み上げて搬送する際に、溶融金属の空気と触れる面が酸化したり、温度が下がったりすることから、製品品質の向上には一定の限界がある。
そこで、金属材料を溶融するのに、溶解炉を用いずに、射出スリーブを兼ねる加熱シリンダによって、金属材料を溶融するようにした溶融金属成形装置が提案されている(特許文献1参照)。
図7は、特許文献1に示された技術と略同等の構成をとる溶融金属成形装置を示す説明図である。図7において、101は加熱シリンダ、102は加熱シリンダ101の前端に設けられたノズル(ホットランナノズル)、103は、加熱シリンダ101の外周およびノズル102の外周にそれぞれ巻装されたバンドヒータ、104は、図示せぬ金型によって形づくられ、ノズル103の先端と連通するキャビティ、105は、加熱シリンダ101の後端に設けられた酸化皮膜剥ぎ取り部(ダイス部)、106は、加熱シリンダ101の後端寄りの位置に設けられ、開放位置をとった際には加熱シリンダ101の内部を真空ポンプ107と連通させる開閉弁、107は、開閉弁106内の中空部と連通され、加熱シリンダ101の内部を真空(真空に近い状態)にするための真空ポンプ、108は、加熱シリンダ101内の真空度をチェックするためのゲージ、109はエア源、110は、エア源109からのエア圧により開閉弁106を開閉制御する電磁弁、111は、加熱シリンダ101の後端の開口と対向するように配置された材料受け取り部、112は、図示せぬ油圧シリンダにより駆動され、材料受け取り部111内および加熱シリンダ101内を前後進可能なピストン体である。
図7に示す構成において、図7の(a)に示すように、まず、材料受け取り部111の上方に設けられて、所定長の円柱状の金属材料113を縦方向一列で収納した図示せぬ予備加熱装置から、予備加熱された所定長の円柱状の金属材料113が、材料受け取り部111に1つずつ落下・供給される。このとき、加熱シリンダ101およびノズル102内には、ピストン体112により先に加熱シリンダ101内に押し込められた金属材料113が前端側から所定量だけ詰まっており、加熱シリンダ101内の後端寄りの位置からノズル102に行くにしたがって、金属材料113は徐々に溶融化されており、ノズル102内では金属材料113は完全に溶融化された状態にある。また、このとき、開閉弁106は閉鎖状態にある。
次に、図7の(b)に示すように、ピストン体112を低速で前進させて、金属材料113を材料受け取り部111から加熱シリンダ101の後端側に押し込み、この押し込みの際に、酸化皮膜剥ぎ取り部105によって金属材料113の外周の酸化皮膜を剥ぎ取る。金属材料113が材料受け取り部111から加熱シリンダ101内に一部入り込むと、加熱シリンダ101の後端の開口は金属材料113により閉塞されるので、この状態で、一旦、ピストン体112の前進を停止させる。そして、電磁弁110によって開閉弁106を開放位置に切り換えて、加熱シリンダ101の内部と真空ポンプ107とを連通させて、真空ポンプ107により加熱シリンダ101の内部を真空引きする。
加熱シリンダ101の内部が真空引きされた後、図7の(c)に示すように、電磁弁110によって開閉弁106を閉鎖位置に切り換えて、次に、ピストン体112を高速で前進させる。これにより、ピストン体112に押されて加熱シリンダ101内に新たに装填された金属材料113が、前の金属材料113を順次、前方側に押圧し、この押圧によって、図7の(d)に示すように、ノズル102内の溶融した金属材料(金属溶湯)113がキャビティ104へ急速に射出開始される。
そして、図7の(e)に示すように、キャビティ104内に金属材料113が完全に行き渡って射出(射出・充填)が完了すると、ピストン体112が金属材料113から受ける圧力が所定値まで上がって、この圧力検出を契機にして、ピストン体112の前進は停止される。
キャビティ104内への金属材料113の射出が完了すると、キャビティ104内の金属材料113は金型から熱を奪われることにより、急速に冷却・固化される。この冷却工程では、ノズル102に巻装されたバンドヒータ103による加熱制御を中断することで、ノズル102内の先端側の金属材料113も冷却・固化され、これによって、ノズル102の先端側が固化した金属材料113によってシール(封止)される。射出の完了後には、図7の(f)に示すように、ピストン体112は、新たな金属材料113を材料受け取り部111に落下・供給可能とする位置まで、後退駆動される。また、冷却・固化工程が完了すると、型開きが行われ、固化した製品(鋳造品)は、ノズル102側の金属材料と切り離されて(このとき、切り離しを容易にするため、型開きの前にノズル102が加熱される)、図示せぬ可動側金型と一体となって、図示せぬ固定側金型から分離される。そして、型開きの完了後、または、型開きの途上において、図示せぬエジックト機構による製品の可動側金型からの突き出し、および、図示せぬロボットによる製品の取り出しが行われる。
特開2004−148391号公報
図7を用いて上述した溶融金属成形装置は、射出スリーブを兼ねる加熱シリンダ101によって金属材料を溶融して、加熱シリンダ先端のノズル102から溶融金属(金属溶湯)を、直接金型のキャビティ内に射出・充填するようにしているので、溶解炉を備えたコールドチャンバー式のダイカストマシンのように、溶解炉で溶融した金属材料を1ショット毎にラドルで計量して汲み上げて射出スリーブ内に注ぎ込む構成をとるものに比べると、大きな溶解炉を必要としないので、装置全体を比較的にコンパクトにまとめることができる。また、溶融金属が空気と触れる虞が少ないので、溶融金属が酸化する虞が少ないとされている。
しかしながら、図7に示した溶融金属成形装置では、加熱シリンダ101の先端のノズル102のランド部の径は、ある程度以上細くしておかないと、ノズル102の金属材料113の溶融化や固化の応答性が悪くなるので、ノズル102のランド部の径はある程度以下に細くせざるを得ない。しかし、ノズル102のランド部の径が小さいと、次のような問題点が生じる。つまり、溶融金属の射出・充填においては、一般的に、金型のゲート部やランナ部の溶融金属の通過速度は、焼き付きや圧力損失の観点から、55m/秒以下とするのが普通で、30〜40m/秒が好ましいといわれている。単位時間当たりの溶融金属の通過量は、ノズル102のランド部の径の面積と通過速度の積であり、ノズル102のランド部の径が小さいことと、前記したように通過速度の制限があることから、単位時間当たりの溶融金属の通過量は、言い換えれば充填量は、おのずと制限を受けるものとなる。溶融金属の成形においては、前記したように溶融金属はキャビティ内に充填後、急速に冷却・固化するため、充填時間は0.1〜0.05秒程度と極めて短いのが一般的である。これらのことから、図7に示すような溶融金属成形装置は、金属の溶融能力が充分あるにもかかわらず、その成形(鋳造)可能な製品重量がおのずと制限されてしまう。
この点、コールドチャンバー式のダイカストマシン(溶融金属成形装置)は、製品ごとに射出・充填速度やその湯道の通過面積の大きさを最適なものとすることができるので、汎用性に優れている。
そこで、金属材料を溶融するのに溶解炉を用いずに、加熱シリンダによって金属材料を溶融するようにした構成の利点と、コールドチャンバー式のダイカストマシンの利点とを、兼ね備えた溶融金属成形装置を、本願出願人は、特願2005−223038において提案した。この特願2005−223038で提案した溶融金属成形装置においては、加熱シリンダの前端側に設けたノズル部から射出スリーブ内に溶融金属を落下供給して給湯を行い、射出スリーブ内に供給された溶融金属を射出プランジャにより金型内に射出・充填するようにしており、これにより、加熱シリンダによって金属材料を溶融するようにした構成の利点と、コールドチャンバー式のダイカストマシンの利点とを、兼ね備えた溶融金属成形装置を実現している。
ところで、上記の特願2005−223038で提案した溶融金属成形装置や、前記した特許文献1に示された溶融金属成形装置では、金型内への溶融金属の充填量に応じて、予備加熱された円柱状の金属材料の加熱シリンダへの押し込み度合いを可変制御するようになっており、このため、金型内への溶融金属の充填量が少ない場合には、新たに装填された(挿入された)金属材料が加熱シリンダ内に完全に押し込められず、金属材料の一部が長時間空気にさらされて酸化が深刻に進行するという問題や、金属材料の一部が長時間空気にさらされて温度が低下するといった問題があった。また、特願2005−223038で提案した溶融金属成形装置や、特許文献1に示された溶融金属成形装置では、金型内への溶融金属の充填量は、1個の円柱状の金属材料の量以下に制限されており、金型内への溶融金属の充填量をそれを超える量にすることについての、配慮が払われていなかった。
そこで、さらに本願出願人は、特願2005−372677において、金属材料を溶融するのに溶解炉を用いずに、加熱シリンダによって金属材料を溶融するようにした構成をとる溶融金属成形装置において、金型内への溶融金属の充填量が少ない場合であっても、新たに装填された金属材料の一部が長時間空気にさらされるという不具合が生じることがなく、また、金型内への溶融金属の充填量を、1個の円柱状の金属材料の量を超える量にすることが可能な構成を、提案した。
ところで、特許文献1、特願2005−223038、特願2005−372677に示された溶融金属成形装置では、加熱シリンダの後端側にダイスからなる酸化被膜剥ぎ取り部を設けた構成をとっている。これは、円柱状の金属材料の外周に酸化被膜が存在していることを前提としているためであるが、例えば不活性ガス雰囲気に保たれた予備加熱装置から、円柱状の金属材料を1つずつロボットにより迅速に取り出して、加熱シリンダ内に迅速に円柱状の金属材料を完全に押し込むようにすると、円柱状の金属材料が酸化する虞は実質的になくなる。しかしながら、上記のように加熱シリンダの後端側にダイスからなる酸化被膜剥ぎ取り部を設けると、(1)円柱状の金属材料の加熱シリンダ内への押し込み速度を上げることができない、(2)酸化被膜剥ぎ取り部に摩耗が生じるのでその交換を必要とする、(3)加熱シリンダ内に入り込みが可能な直動体の先端円柱部が酸化被膜剥ぎ取り部で削られることを避けるため、直動体の先端円柱部の外周と加熱シリンダの内周との間にクリアランスをもたせるので、直動体の先端円柱部によって加熱シリンダの後端側を外気と実質的にシールすることができない、といった問題をもつものとなる。
本発明は上記の点に鑑みなされたもので、その目的とするところは、前記した特願2005−223038、特願2005−372677の長所を備えた溶融金属成形装置において、加熱シリンダの後端側に酸化被膜剥ぎ取り部(ダイス)を無くした構成とすることにより、ダイスの存在に起因する問題点を解消することにある。
本発明は上記した目的を達成するため、加熱シリンダの後端側から該加熱シリンダ内に、予備加熱された円柱状の金属材料を順次供給して、直動体により前記金属材料を前記加熱シリンダの前端側に順次押し込むと共に、前記加熱シリンダに装着されたヒータからの加熱によって、前記金属材料を、前記加熱シリンダの後端側から前端側に行くにしたがって徐々に溶融化するようにした溶融金属成形装置において、前記加熱シリンダの内周と前記円柱状の金属材料の外周との間に所定量のクリアランスを持たせるようにすると共に、前記加熱シリンダ内に入り込みが可能な前記直動体の先端円柱部の外周が前記加熱シリンダの内周に対して摺動するようにし、金型内への前記溶融金属の充填量が1つの前記円柱状の金属材料の量未満であるか、1つの前記円柱状の金属材料の量を超えるかに応じて、前記加熱シリンダ内に押し込まれる前記円柱状の金属材料の数量を調整し、新たな前記円柱状の金属材料を前記加熱シリンダ内に完全に押し込むように、構成した。
また、前記加熱シリンダ内に新たな前記円柱状の金属材料の供給を行うとき以外には、前記直動体の前記先端円柱部が前記加熱シリンダ内にあるようにする。
また、前記加熱シリンダの後端側の内部は、不活性ガス雰囲気に保たれているようにする。
また、前記加熱シリンダの前端側に設けたノズル部から射出スリーブ内に溶融金属を落下供給して給湯を行い、前記射出スリーブ内に供給された溶融金属を射出プランジャにより金型内に射出・充填する。
さらに、前記給湯のための前記直動体の押し込みストロークを、1つの前記円柱状の金属材料の全長よりも長くすることが可能であるようにする。
本発明による溶融金属成形装置では、加熱シリンダの内周と円柱状の金属材料の外周との間に所定量のクリアランスを持たせるようにすると共に、加熱シリンダ内に入り込みが可能な直動体の先端円柱部の外周が加熱シリンダの内周に対して摺動するようにして、金型内への充填量にかかわりなく、新たな円柱状の金属材料を加熱シリンダ内に完全に押し込むようにしている。したがって、円柱状の金属材料の加熱シリンダ内への押し込みに際し、従来のように加熱シリンダへの入り際で大きな抵抗力を生じることがないので、円柱状の金属材料を円滑かつ高速に加熱シリンダ内に押し込むことができ、押し込み速度を上げることができ、しかも、金型内への溶融金属の充填量が少ない場合であっても、従来のように、新たに装填された金属材料の一部が長時間空気にさらされるという不具合が生じることがないので、新たな金属材料が酸化される虞を可及的に低減でき、また、新たな金属材料の温度が低下する虞もなくなる。さらに、加熱シリンダの内周と直動体の先端円柱部の外周との間に実質上隙間のない構成なので、新たな円柱状の金属材料の供給を行うとき以外には、直動体の前記先端円柱部が加熱シリンダ内にあるようにすることで、直動体の先端円柱部によって加熱シリンダの後端側を外気と実質的にシールすることができ、加熱シリンダ内の金属材料が酸化することを可及的に抑止可能となる。また、新たに装填された金属材料を不活性ガス雰囲気に保たれた加熱シリンダの後ろ側内に完全に押し込むようにしているので、このようにすることで、加熱シリンダ内に押し込まれた金属材料が酸化する虞をなくすことができる。また、金属材料を溶融するのに溶解炉を用いずに、加熱シリンダによって金属材料を溶融するようにした構成の利点と、コールドチャンバー式のダイカストマシンの利点とを、兼ね備えた溶融金属成形装置において、給湯のための直動体の押し込みストロークを、1つの円柱状の金属材料の全長よりも長くすることが可能であるので、前記した特願2005−372677と同様に、金型内への溶融金属の充填量が1個の円柱状の金属材料の量を超える量であるような、重量の嵩む大型の製品も容易に鋳造可能となる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を用いて説明する。図1〜図6は、本発明の一実施形態(以下、本実施形態と記す)による溶融金属成形装置に係り、図1〜図4は、本実施形態の溶融金属成形装置の要部を簡略化して示す説明図である。
図1〜図4において、1は、溶融系ユニット用の図示せぬレール部材上に前後進可能であるように設けられた第1の保持プレート、2は、同じく溶融系ユニット用の図示せぬレール部材上に前後進可能であるように設けられ、第1の保持プレート1と対向する第2の保持プレート、3は、その両端を第1の保持プレート1と第2の保持プレート2にそれぞれ固定され、第1の保持プレート1と第2の保持プレート2を一体に連結する複数本の連結軸、4は、図示せぬ溶融系ユニット用のレール部材上に前後進可能であるように設けられ(あるいは、連結軸3に挿通案内されて前後進可能であるように設けられ)、第1の保持プレート1と第2の保持プレート2との間で後記するように前後進駆動される直動体、5は、第2の保持プレート2に搭載された金属材料押し込み用の電動サーボモータ、6は、電動サーボモータ5を駆動制御するモータドライバ、7は、溶融金属成形装置の全体制御を司るシステムコントローラであり、該システムコントローラ7は、図示せぬ各種センサからの計測情報や計時情報などを参照して、予め用意された各種プログラムに基づき、溶融金属成形装置の各部の動作を制御する。このシステムコントローラ7は、上記の電動サーボモータ5に対しては、電動サーボモータ5に付設された図示せぬエンコーダの出力を参照しつつ、直動体4を位置軸に沿った速度フィードバック制御で駆動させるように、モータドライバ6を介して速度フィードバック制御のドライブ指令を与える。
8は、電動サーボモータ5の出力軸に固着された駆動小プーリ、9は、電動サーボモータ5の回転を、駆動小プーリ8および図示せぬタイミングベルトを介して伝達される被動プーリ、10は、ネジ軸11とナット体12を備え、回転運動を直線運動に変換するボールネジ機構、11は、第2の保持プレート2に回転可能に保持され、その端部に被動プーリ9を固着したネジ軸、12は、ネジ軸11に螺合されてネジ軸11の回転に伴って直線移動すると共に、直動体4に固着されたロードセル13にその端部が固着されたナット体である。電動サーボモータ5の回転は、駆動小プーリ8、図示せぬタイミングベルト、被動プーリ9を介して、ネジ軸11に伝達され、ネジ軸11の回転方向に応じて、ナット体11と一体となって直動体4およびロードセル13が、前進駆動または後退駆動される。
上記の直動体4は、後記する溶融前の円柱状の金属材料30を、後記する加熱シリンダ14の後端の開口部から、加熱シリンダ14の内部に押し込むためのもので、この直動体4には、後記の加熱シリンダ14の内周径と略同径の外径をもつ先端円柱部である押し込み部4aが設けられている。そして、後記する加熱シリンダ14内に入り込みが可能な直動体4の押し込み部4aの外周は、加熱シリンダ14の内周に対して摺動するようになっており、加熱シリンダ14内に押し込み部4aが入り込んだ状態では、加熱シリンダ14の内周と直動体4の押し込み部4aの外周との間に、実質上隙間のないようにすることができるので、押し込み部4aによって加熱シリンダ14の後端側を外気と実質的にシールすることができるようになっている。本実施形態では、後記するように加熱シリンダ14内に新たな円柱状の金属材料30の供給を行うとき以外には、直動体4の押し込み部4aは加熱シリンダ14内にあるように、制御されるようになっている。また、本実施形態では、直動体4の押し込み部4aにより、後記する溶融前の円柱状の金属材料30を、後記するように、給湯量にかかわりなく後記する加熱シリンダ14の内部に完全に押し込むようになっている。
14は、その後端側を第1の保持プレート1に固定された加熱シリンダで、本実施形態の加熱シリンダ14は、前記したような従来の加熱シリンダと異なり、その後端側にダイス(酸化被膜剥ぎ取り部)のない構成をとっている。また、加熱シリンダ14の内周径の寸法は、該加熱シリンダ14の内周と後記する円柱状の金属材料30の外周との間に所定量のクリアランスを持つように設定されていると共に、直動体4の押し込み部4aの外周径の寸法と略同一に設定されている。15は、加熱シリンダ14の前端側に、加熱シリンダ14と一体に設けられたノズル部であり、該ノズル部15は、加熱シリンダ14の先端側に設けられ、上向き傾斜管状部と該上向き傾斜管状部に連なる下向き傾斜管状部とを備えた略「ヘ」字形の第1ノズル部15aと、第1ノズル部15aの先端部を内蔵し、加熱シリンダ14から第1ノズル部15aを介して吐出される溶融金属を、後記する射出スリーブ24内に落下供給するための垂直管で構成される第2ノズル部15bとからなっている。なお、図示を割愛してあるが、加熱シリンダ14およびノズル部15の外周には、図7の構成と同様にバンドヒータが巻装されている。
16は、加圧(大気圧を十分上回る程度の圧力に加圧)した不活性ガス(例えば、窒素ガス)を加熱シリンダ14の後端側内およびノズル部15内に供給する不活性ガス供給手段、17は、不活性ガス供給手段16からの不活性ガスを、加熱シリンダ14の後端側の外周部に設けられたガス供給口18を通じて、加熱シリンダ14の後端側内に供給するガス配管、19は、不活性ガス供給手段16からの不活性ガスを、ノズル部15の上部に設けられたガス供給口20を通じて、ノズル部15の内部に供給するガス配管である。不活性ガス供給手段16はシステムコントローラ7によって制御され、加熱シリンダ14の後端側内およびノズル部15内に、常時、加圧された不活性ガスを供給する。
21は固定金型、22は可動金型であり、図示では割愛してあるが、固定金型21は固定ダイプレートに搭載され、可動金型22は前後進可能な可動ダイプレートに搭載されていて、可動金型22は可動ダイプレートの前後進によって型締め(型閉じ)または型開きされるようになっていて、型締め完了状態では、固定金型21と可動金型22とによってキャビティ23が形づくられるようになっている。
24は、その端部を固定金型21に固定された射出スリーブ、25は、ノズル部15の第2ノズル部15bの先端開口(下部開口)と対向するように、射出スリーブ24の外周上部に穿設された溶融金属注入口、26は、溶融金属の射出・充填用の油圧シリンダ、27は、射出スリーブ24内を前後進可能な射出プランジャであり、ここでは、この射出プランジャ27は、図示を簡略化する都合上、油圧シリンダ26のピストンロッドと一体化したものに描いてあるが、実際には、油圧シリンダ26のピストンロッドの先端に、プランジャチップ27aをもつ射出プランジャ27のロッド部が連結・固定されるようになっている。なお、油圧シリンダ26は、システムコントローラ7によって、図示せぬ制御バルブやバルブドライバを介して制御され、射出プランジャ27を前進または後退させる。
30は金属材料であり、各図において符号30により、溶融前の円柱状の金属材料、あるいは、半溶融状態の金属材料、あるいは、溶融状態の金属材料を、総括的に示してある。なお、各図中において、最も濃く示した金属材料30は溶融状態を、網掛けで示した金属材料30は半溶融状態を、ドット付与で示した金属材料30は固化状態を、それぞれ表している。
次に、本実施形態の溶融金属成形装置の動作について、図1〜図4を用いて説明する。本実施形態では、新たな円柱状の金属材料30の供給を行うとき以外には、直動体4の押し込み部4aは加熱シリンダ14内にあるように、システムコントローラ7によって制御されるようになっており、新たな円柱状の金属材料30を加熱シリンダ14に押し込み供給する直前のタイミングに至ると、直動体4が後退駆動されて、直動体4は後退限位置に位置付けられる。そして、この直動体4の後退動作と同期して、その内部を不活性ガス雰囲気に保たれた図示せぬ予備加熱装置から予備加熱された所定長の円柱状の金属材料30が、システムコントローラ7からの指令によって、図示せぬ材料供給用ロボットにより迅速に取り出し・搬送されて、この材料供給用ロボットに把持された円柱状の金属材料30が、加熱シリンダ14の後端の開口部と対向するように位置付けられる。このとき、加熱シリンダ14内およびノズル部15内の一部には、図1に示されるように、直動体4の押し込み部4aにより先に加熱シリンダ14内に押し込められた金属材料30が、略「ヘ」字形の第1ノズル部15aの上向き傾斜管状部から、加熱シリンダ14内の中途位置(加熱シリンダ14内の後端寄りの位置)まで、所定量だけ詰まっており、加熱シリンダ14内の後端寄りの位置からノズル部15に行くにしたがって、金属材料30は徐々に溶融化されており、ノズル14(第1ノズル部15aの上向き傾斜管状部)内では金属材料30は完全に溶融化された状態にある。また、このとき、射出プランジャ27は後退限位置にある。なお、不活性ガス供給手段16からは、先にも述べたように、加熱シリンダ14の後端側内には、加圧された不活性ガスが常時供給されていて、加熱シリンダ14の後端側の内部は不活性ガスで満たされており、また、ノズル部15の第2ノズル部15bにも、不活性ガス供給手段16から加圧された不活性ガスが常時供給されていて、ノズル部15の内部も不活性ガスで満たされている。
上記したように、図示せぬ材料供給用ロボットに把持された円柱状の金属材料30が、加熱シリンダ14の後端の開口部と対向するように位置付けられると、直ちに、システムコントローラ7からの指令により、材料供給用ロボットが円柱状の金属材料30の把持力を緩めて、金属材料30を押し込み可能な状態におき(このとき、金属材料30の位置決め精度は維持されるのは言うまでもない)、また、システムコントローラ7からの指令により、モータドライバ6を介して電動サーボモータ5を所定方向に回転させて、直動体4を前進させ、図2に示すように、直動体4の押し込み部4aにより、円柱状の金属材料30を加熱シリンダ14の後端の開口部から加熱シリンダ14内に押し込む。この押し込みは、1回の給湯量の如何にかかわらず、円柱状の金属材料30が加熱シリンダ14内に完全に押し込められるように、迅速に行われる。つまり、前記した特許文献1などのように、給湯量(金型内への充填量)に応じたストロークだけ新たに装填された金属材料を加熱シリンダ内に押し込むのではなく、本実施形態では、給湯量にかかわりなく、新たに装填された金属材料30を、常時不活性ガスが満たされた加熱シリンダ14内に、完全に押し込む。したがって、特許文献1などの従来技術では、給湯量が少ない場合には新たに装填された金属材料が加熱シリンダ内に完全に押し込められず、金属材料の一部が長時間空気にさらされて酸化が深刻に進行したり、金属材料の一部が長時間空気にさらされて温度が低下するといった事態が、本実施形態では全く生じないことになる。さらに、本実施形態では、加熱シリンダ14はその後端側にダイス(酸化被膜剥ぎ取り部)のない構成をとっており、かつ、加熱シリンダ14の内周と円柱状の金属材料30の外周との間に所定量のクリアランスを持たせるようにしてあるので、円柱状の金属材料30の加熱シリンダ14内への押し込みに際し、従来のように加熱シリンダへの入り際で大きな抵抗力を生じることがないので、円柱状の金属材料30を円滑かつ高速に加熱シリンダ14内に押し込むことができ、押し込み速度を上げることができて、この点でも金属材料30の酸化防止に貢献できる上、押し込み速度を上げることができる分だけ、鋳造サイクルの短縮化も図ることができる。
そして、新たに装填された金属材料30が加熱シリンダ14内に完全に押し込まれた状態となると、直動体4の押し込み部4aが加熱シリンダ14の後端側を、外気と実質的にシールした状態となり、加熱シリンダ14内の金属材料30が酸化することを可及的に抑止可能となる。なお、加熱シリンダ14の内周と直動体4の押し込み部4aの外周との間は実質上隙間のない構成とはなっているが、加熱シリンダ14の内周と直動体4の押し込み部4aの外周とは、リニア軸受けとこれに案内されて直線運動する部材との関係にあって両者が摺動する構成となっているため、両者の間は完全に気密とは言い難いが、加熱シリンダ14の後端内には常時加圧された不活性ガスが供給されているため、加熱シリンダ14の内周と直動体の押し込み部4aの外周との間から、外部にわずかずつ不活性ガスが漏れ出ることはあっても、空気が加熱シリンダ14の後端内に入り込むことは一切ない。したがって、直動体4の押し込み部4aが加熱シリンダ14内に入り込んだ状態では、加熱シリンダ14の後端内への不活性ガスの供給量はごくわずかで済み、その分だけ不活性ガスの節約を図ることができる。
図5は、直動体4の押し込み部4aによって新たに装填された金属材料30を加熱シリンダ14内に完全に押し込んだ状態を示す要部断面図であり、この状態では、同図に示すように、直動体4の押し込み部4aが加熱シリンダ14内に入り込んでいて、加熱シリンダ14の内周と直動体の押し込み部4aの外周との間に実質上隙間のない状態となっている。
新たに装填された金属材料30が加熱シリンダ14内に完全に押し込まれた後、システムコントローラ7からの指令により、直動体4がさらに前進駆動されると、直動体4の押し込み部4aに押された新たに装填された金属材料30が前の金属材料30に当接し、この後、さらに、直動体4がさらに前進駆動されると、新たに装填された金属材料30が、前の金属材料30を順次、前方へ押圧し、この押圧によって、図3に示すように、ノズル部15から吐出された溶融金属30(溶融化された金属材料(金属溶湯)30)が、射出スリーブ24の溶融金属注入口25から射出スリーブ24内に、急速に落下供給される(すなわち、給湯される)。
射出スリーブ24内への溶融金属30の給湯量は、当然ながら、新たに装填された金属材料30が前の金属材料30と当接した以後の直動体4の前進ストロークで決定されるが、本実施形態では、直動体4の一度の押し込み動作により、新たに装填された金属材料30を加熱シリンダ14内に必ず完全に押し込むようにしているので、1回の給湯量が1つの円柱状の金属材料30の量未満である場合、例えば、1つの円柱状の金属材料30の半分の給湯量である場合には、2回の給湯動作毎に1回、新たな金属材料30の加熱シリンダ14内への押し込みを行うようにされる。そして、この場合には、2回の給湯動作の最初の給湯動作完了から次の給湯動作の開始までは、直動体4の押し込み部4aは加熱シリンダ14内で停止しておくようにされる。反対に、1回の給湯量が1つの円柱状の金属材料30の量を超える場合、例えば、1つの円柱状の金属材料30の2倍の給湯量である場合には、各給湯動作毎に、2つの新たな金属材料30の加熱シリンダ14内への押し込みを連続して行うようにされる。本実施形態の溶融金属成形装置では、このように1回の給湯量が1つの円柱状の金属材料30の量を超えるような場合にも、容易に対応可能となっているので、重量の嵩む大型の製品も容易に鋳造可能となっている。
上記したように、射出スリーブ24内に1ショット分の溶融金属30が給湯されると、直動体4の前進駆動は停止される。上記の射出スリーブ24内への溶融金属30の給湯は高速に行われ、これは、電動サーボモータ5を予め定められた速度制御条件で、直動体4がストローク(位置)に応じた速度で前進移動するように、電動サーボモータ5を速度フィードバック制御により駆動することで行われる。このように、直動体4の駆動源を電動サーボモータ5とし、電動サーボモータ5を、直動体4のストロークに応じて速度フィードバック制御するので、直動体4の前進位置を精緻にコントロールすることが可能となって、これにより、ノズル部15から吐出する1ショット分の溶融金属30の量を安定させることが可能となる。
また、ノズル部15内には、上部のガス供給口20から加圧された不活性ガスが常時供給されており、ノズル部15内には不活性ガスが満たされていると共に、ノズル部15の先端開口から溶融金属注入口25を通じて射出スリーブ24内にも不活性ガスが供給されているので、射出スリーブ24内にも不活性ガスが満たされており、上記した射出スリーブ24内への溶融金属30の給湯過程でも、金属材料に酸化が生じる虞は全くないようになっている。
射出スリーブ24内に1ショット分の溶融金属30の供給が完了すると、直ちに、システムコントローラ7からの指令により、油圧シリンダ26が駆動制御されて、これにより、射出プランジャ27がまず低速で前進駆動されて公知のガス抜きを行った後、続いて、射出プランジャ27が高速で前進駆動されて、これにより、射出スリーブ24内から溶融金属30が、キャビティ23内に急速に射出・充填される。図4は、キャビティ23内への溶融金属30の充填が完了した状態を示している。
上記したキャビティ23内への溶融金属30の射出・充填は、コールドチャンバー式のダイカストマシンと同様の溶融金属の成形(鋳造)であるので、図7に示した従来技術と比較すると、製品ごとに射出・充填速度やその湯道の通過面積の大きさを最適なものとすることができるので、汎用性に優れたものとなり、重量の嵩む製品も鋳造可能となる。さらに、本実施形態では、1回の給湯量が1つの円柱状の金属材料30の量を超える製品の鋳造も可能であるので、より大型の重量の嵩む製品も鋳造可能となる。さらにまた、従前から多用されているコールドチャンバー式の制御手法を採ることで、射出・充填の挙動も安定したものにできる。また、コールドチャンバー式の溶融金属の成形(鋳造)では、金型からの鋳造製品の取り出し時に、鋳造製品と連なったビスケット(図4において符号31がビスケットを示している)も、鋳造製品と同時に取り出すので、1ショット毎に金型内に射出・充填する溶融金属30を、加熱→冷却→加熱という熱サイクルを受けない、フレッシュな(熱履歴の少ない)材料とすることができ、鋳造製品の品質向上に寄与することが可能となる。
なお、図6は、1回の給湯のための直動体4の押し込みストロークL1を、1つの円柱状の金属材料30の全長L2よりも長く設定して、1回の給湯量を1つの円柱状の金属材料30の量を超える給湯量にした場合の、鋳造の様子を参考までに示している。
以上のように、本実施形態では、溶解炉を用いる必要がなく、装置全体をコンパクトにできるという、加熱シリンダ14によって金属材料30を溶融するようにした構成の利点と、汎用性に優れ、かつ、重量の嵩む製品の成形(鋳造)も可能あるという、コールドチャンバー式のダイカストマシンの利点とを、兼ね備えた溶融金属成形装置において、加熱シリンダ14はその後端側に酸化被膜剥ぎ取り部(ダイス)のない構成をとり、また、加熱シリンダ14の内周と円柱状の金属材料30の外周との間に所定量のクリアランスを持たせるようにすると共に、加熱シリンダ14内に入り込みが可能な直動体4の押し込み部4aの外周が加熱シリンダ14の内周に対して摺動するようにして、金型内への充填量にかかわりなく、新たな円柱状の金属材料30を加熱シリンダ14内に完全に押し込むようにしている。したがって、円柱状の金属材料30の加熱シリンダ14内への押し込みに際し、従来のように加熱シリンダへの入り際で大きな抵抗力を生じることがないので、円柱状の金属材料30を円滑かつ高速に加熱シリンダ14内に押し込むことができ、押し込み速度を上げることができ、しかも、金型内への溶融金属30の充填量が少ない場合であっても、従来のように、新たに装填された金属材料の一部が長時間空気にさらされるという不具合が生じることがないので、新たな金属材料30が酸化される虞を可及的に低減でき、また、新たな金属材料30の温度が低下する虞もなくなる。さらに、加熱シリンダ14の内周と直動体4の押し込み部4aの外周との間に実質上隙間のない構成としているので、新たな円柱状の金属材料30の供給を行うとき以外には、直動体4の押し込み部4aが加熱シリンダ14内にあるようにすることで、直動体4の押し込み部4aによって加熱シリンダ14の後端側を外気と実質的にシールすることができ、加熱シリンダ14内の金属材料30が酸化することを可及的に抑止可能となる。また、加熱シリンダ14の後ろ側内には、加圧された不活性ガスを供給されているので、加熱シリンダ14内の金属材料30が酸化する虞をなくすことができる。また、給湯のための直動体4の押し込みストロークを、1つの円柱状の金属材料30の全長よりも長くすることが可能であるので、金型内への溶融金属30の充填量が1個の円柱状の金属材料30の量を超える量であるような、重量の嵩む大型の製品も容易に鋳造可能となる。
本発明の一実施形態に係る溶融金属成形装置の要部を簡略化して示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る溶融金属成形装置の要部を簡略化して示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る溶融金属成形装置の要部を簡略化して示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る溶融金属成形装置の要部を簡略化して示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る溶融金属成形装置における、直動体の押し込み部(先端円柱部)によって新たに装填された金属材料を加熱シリンダ内に完全に押し込んだ状態を示す要部断面図である。 本発明の一実施形態に係る溶融金属成形装置の要部を簡略化して示す説明図である。 従来技術による溶融金属成形装置の要部を簡略化して示す説明図である。
符号の説明
1 第1の保持プレート
2 第2の保持プレート
3 連結軸
4 直動体
4a 押し込み部(先端円柱部)
5 電動サーボモータ
6 モータドライバ
7 システムコントローラ
8 駆動小プーリ
9 被動プーリ
10 ボールネジ機構
11 ネジ軸
12 ナット体
13 ロードセル
14 加熱シリンダ
15 ノズル部
15a 第1ノズル部
15b 第2ノズル部
16 不活性ガス供給手段
17 ガス配管
18 ガス供給口
19 ガス配管
20 ガス供給口
21 固定金型
22 可動金型
23 キャビティ
24 射出スリーブ
25 溶融金属注入口
26 油圧シリンダ
27 射出プランジャ
27a プランジャチップ
30 金属材料
31 ビスケット

Claims (5)

  1. 加熱シリンダの後端側から該加熱シリンダ内に、予備加熱された円柱状の金属材料を順次供給して、直動体により前記金属材料を前記加熱シリンダの前端側に順次押し込むと共に、前記加熱シリンダに装着されたヒータからの加熱によって、前記金属材料を、前記加熱シリンダの後端側から前端側に行くにしたがって徐々に溶融化するようにした溶融金属成形装置において、
    前記加熱シリンダの内周と前記円柱状の金属材料の外周との間に所定量のクリアランスを持たせるようにすると共に、前記加熱シリンダ内に入り込みが可能な前記直動体の先端円柱部の外周が前記加熱シリンダの内周に対して摺動するようにし、
    金型内への前記溶融金属の充填量が1つの前記円柱状の金属材料の量未満であるか、1つの前記円柱状の金属材料の量を超えるかに応じて、前記加熱シリンダ内に押し込まれる前記円柱状の金属材料の数量を調整し、新たな前記円柱状の金属材料を前記加熱シリンダ内に完全に押し込むようにしたことを特徴とする溶融金属成形装置。
  2. 請求項1に記載の溶融金属成形装置において、
    前記加熱シリンダ内に新たな前記円柱状の金属材料の供給を行うとき以外には、前記直動体の前記先端円柱部が前記加熱シリンダ内にあるようにしたことを特徴とする溶融金属成形装置。
  3. 請求項1に記載の溶融金属成形装置において、
    前記加熱シリンダの後端側の内部は不活性ガス雰囲気に保たれていることを特徴とする溶融金属成形装置。
  4. 請求項1に記載の溶融金属成形装置において、
    前記加熱シリンダの前端側に設けたノズル部から射出スリーブ内に溶融金属を落下供給して給湯を行い、前記射出スリーブ内に供給された溶融金属を射出プランジャにより金型内に射出・充填するようにしたことを特徴とする溶融金属成形装置。
  5. 請求項4に記載の溶融金属成形装置において、
    前記給湯のための前記直動体の押し込みストロークを、1つの前記円柱状の金属材料の全長よりも長くすることが可能であることを特徴とする溶融金属成形装置。
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