JP3016424U - 焼成用匣鉢 - Google Patents

焼成用匣鉢

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JP3016424U
JP3016424U JP1995003713U JP371395U JP3016424U JP 3016424 U JP3016424 U JP 3016424U JP 1995003713 U JP1995003713 U JP 1995003713U JP 371395 U JP371395 U JP 371395U JP 3016424 U JP3016424 U JP 3016424U
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Japan
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sagger
groove
baking
firing
frame
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JP1995003713U
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孝 石黒
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Riken Corp
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Riken Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 焼成用匣鉢のクラックや割れを防止するため
の手段を匣鉢に施す。 【構成】 匣鉢(10)の底部(11)に溝(13)を
入れる。溝(13)の位置は、底部(11)の辺の端か
ら、辺の長さの1/3以内とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、セラミックス成形体や粉末等を焼成するのに好適に使用される焼成 用匣鉢に関する。
【0002】
【従来の技術】
焼成用匣鉢は、一般的には、図3に示すように、四角形の底部1と、底部1の 各辺より一体に直立する枠部2とからなる上方開放の箱形をなし、ムライト質、 アルミナ質、コージュライト質等の耐火物より成形される。このような形状と材 質からなる焼成用匣鉢は、例えば、アルミナ粉末を製造するために用いられる。 即ち、アルミ箔を焼成用匣鉢に入れ、焼成し、結晶粒径を調整してアルミナ粉末 を製造する。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
前記の構造の焼成用匣鉢では、たとえ底部1と枠部2が同一材料からなってい ても繰返し使用すると膨張、収縮の際に歪が生じる。その結果、枠部2及びその 下の底部1に図3に示すようにクラック3が発生し、極端な場合は焼成用匣鉢が 割れてしまい、その後の使用ができなくなる問題があった。 この種のクラックや割れを防止するために、特開平5−270923号公報は 、各枠部に1個以上のスリットを設けることを教示し、又、実開昭55−220 76号公報は、枠部を分割しかつ底部の一部へと延在する切目を入れることを教 示する。しかし、前者の場合、底部と枠部とのわずかな厚みの違いがクラックの 発生を促進し、又、後者の場合、温度変化によってスリットが幅広となり、粉末 が洩れる不具合を生じる。 本考案の解決しようとする課題は、上述した問題点を解消して、高温で繰返し 使用してもクラックや割れの発生しない焼成用匣鉢を提供しようとするものであ る。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は、底部とこの底部を囲む枠部とからなる焼成用匣鉢において、前記底 部の外面に1個以上の溝を設けたことを特徴とする焼成用匣鉢であり、前記溝が 底部を貫通しないことであり、また、前記底部が四角形であり、前記溝の少なく とも1本を、前記底部の端から距離として一辺の端から1/3以内の位置に設け たことを特徴とするものである。 本考案は、底部に設ける溝は匣鉢を成形、焼成完了後砥石等で設ける。又は焼 成前の成形体にスペーサーを用いて溝の形状とした後焼成することにより底部を 貫通しない程度に設ける。溝の一本の長さは四角形の一辺の1/3程度が好まし い。 スリットの溝の幅は0.5mm〜2.5mm程度が好ましい。
【0005】
【作用】
上述した構成において、焼成時に匣鉢が加熱されると、その中でも先ず枠部が 加熱膨張しその歪が底部に影響するが、底部の溝によって吸収されクラックが抑 制される。溝の位置については、溝の少なくとも1本が、底部の端から距離とし て一辺の端から1/3以内の位置にあるため、特に、一辺の中心部からのクラッ クあるいは割れからの防止に効果がある。
【0006】
【実施例】
図1は本考案の焼成用匣鉢10の一例を示す斜視図であり、四角形の底部11 とこの底部11を囲む枠部12から焼成用匣鉢を構成している。図2は図1の底 部11の裏側で、溝13の位置を示す図である。 底部11の一辺の長さを1/3づつに分割し、一辺の端からこの1/3の寸法 の範囲を決め、この範囲内に溝13を位置させる。 各枠部12の中央上部に半円状のくぼみ14を設けるとよい。
【0007】 焼成用匣鉢は以下のようにして製造される。シリカ6重量%、酸化鉄、酸化カ ルシウム、酸化マグネシウム、酸化ナトリウム等で0.6重量%以下、残部アルミ ナをスラリー状とし320mm×320mm×80mm(底部の厚さ12mm、枠部の厚 さ10mm)の匣鉢の型に流し込み成形する。乾燥後1400℃で焼成する。 匣鉢の底部の所定の位置に底部の厚さ12mmに対して9mmの深さの溝を砥石で 加工した。 比較例として同材質で溝を設けないものを成形した。 比較試験として、本考案の焼成用匣鉢と比較例の匣鉢各15個を電気炉で12 20〜1250℃で2時間保持することを30回行い、クラックあるいは割れの 発生を比較した。その結果を表1に示す。
【0008】
【表1】
【0009】 表1から明らかなように、底部に溝を入れた匣鉢は、クラックや割れの発生が みられないという効果が確認された。
【0010】
【効果】
本考案によれば、焼成用匣鉢の底部に貫通しない溝を設けることにより、熱に よる歪を吸収し、よってクラックあるいは割れを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一例の匣鉢の斜視図である。
【図2】図1の匣鉢の底面を示す図である。
【図3】従来の匣鉢の斜視図である。
【符号の説明】
10 匣鉢 11 底部 12 枠部 13 溝 14 くぼみ

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底部とこの底部を囲む枠部とからなる焼
    成用匣鉢において、前記底部の外面に1個以上の溝を設
    け、前記溝が底部を貫通しないことを特徴とする焼成用
    匣鉢。
  2. 【請求項2】 前記底部が四角形であり、前記溝の少な
    くとも1本を、前記底部の端からの距離として一辺の端
    から1/3以内の位置に設けたことを特徴とする請求項
    1記載の焼成用匣鉢。
  3. 【請求項3】 前記枠部の中央上部に半円状のくぼみを
    有し、前記溝が前記枠部に平行にして、各辺に一つ設け
    られていることを特徴とする請求項2記載の焼成用匣
    鉢。
JP1995003713U 1995-03-31 1995-03-31 焼成用匣鉢 Expired - Lifetime JP3016424U (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018169110A (ja) * 2017-03-30 2018-11-01 日本碍子株式会社 焼成用セッター

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018169110A (ja) * 2017-03-30 2018-11-01 日本碍子株式会社 焼成用セッター
JP7027041B2 (ja) 2017-03-30 2022-03-01 日本碍子株式会社 焼成用セッター

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