JP3016213B2 - 磁気記録媒体及びテープカセット - Google Patents
磁気記録媒体及びテープカセットInfo
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- JP3016213B2 JP3016213B2 JP4010399A JP1039992A JP3016213B2 JP 3016213 B2 JP3016213 B2 JP 3016213B2 JP 4010399 A JP4010399 A JP 4010399A JP 1039992 A JP1039992 A JP 1039992A JP 3016213 B2 JP3016213 B2 JP 3016213B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気記録媒体及びその
製造方法並びにテープカセットに関するものである。
製造方法並びにテープカセットに関するものである。
【0002】
【発明の背景】近年、いわゆるAV(オーディオ・ビジ
ュアル)時代の到来に伴い、パッケージ化された視覚メ
ディアの需要、生産量はつとに高まっており、特に大量
の生ビデオや音楽、映画、アニメ、舞台等を収録したビ
デオ商品が、市販製品として或いはレンタルビデオとし
て日々大量に消費されている。
ュアル)時代の到来に伴い、パッケージ化された視覚メ
ディアの需要、生産量はつとに高まっており、特に大量
の生ビデオや音楽、映画、アニメ、舞台等を収録したビ
デオ商品が、市販製品として或いはレンタルビデオとし
て日々大量に消費されている。
【0003】しかしながら、ビデオ業界等においては、
ビデオ用機器等の普及に伴い、正当な著作権者やその承
認を受けていない者が画像の予め記録されたビデオソフ
トの内容をダビングし、いわゆる海賊版を大量に生産、
販売している。このような海賊版においては、ビデオ業
界等では海賊版が出回るのを防止したいという強い要請
がある。従って、技術的に海賊版を防止し、業界全体の
利益を保持する手段が要請されている。
ビデオ用機器等の普及に伴い、正当な著作権者やその承
認を受けていない者が画像の予め記録されたビデオソフ
トの内容をダビングし、いわゆる海賊版を大量に生産、
販売している。このような海賊版においては、ビデオ業
界等では海賊版が出回るのを防止したいという強い要請
がある。従って、技術的に海賊版を防止し、業界全体の
利益を保持する手段が要請されている。
【0004】こうした海賊版防止の技術的手段として
は、例えばホログラム(シール)を利用したものや、テ
ープカセット前面にあるリッドと称される前蓋を着色し
たもの等がある。或いは、映像信号に別の信号を加えて
ダビングを不可能にしたものも有る。しかしながら、こ
れらの手段は海賊版の製造業者でも容易に模倣できる
為、海賊版防止に必ずしも有効とは言えない。しかも、
コストも掛かるものであり、又、元のソフトの映像の画
質を損なうことも有る。
は、例えばホログラム(シール)を利用したものや、テ
ープカセット前面にあるリッドと称される前蓋を着色し
たもの等がある。或いは、映像信号に別の信号を加えて
ダビングを不可能にしたものも有る。しかしながら、こ
れらの手段は海賊版の製造業者でも容易に模倣できる
為、海賊版防止に必ずしも有効とは言えない。しかも、
コストも掛かるものであり、又、元のソフトの映像の画
質を損なうことも有る。
【0005】他方、磁性層を上、下の二層とし、そのう
ち下層に顔料又は染料を含有させ、上層と色別できるよ
うにした技術が、特開昭62−231426号公報に示
されている。これによれば、下層の色によって上層の塗
布ぬけや塗布むらを判別できるとしているが、上記した
海賊版防止のために下層の色でその判別を行えるかどう
かは明確ではない。しかも、海賊版防止を目的として下
層を着色するという技術思想は何ら示していないし、想
定すら出来ない。
ち下層に顔料又は染料を含有させ、上層と色別できるよ
うにした技術が、特開昭62−231426号公報に示
されている。これによれば、下層の色によって上層の塗
布ぬけや塗布むらを判別できるとしているが、上記した
海賊版防止のために下層の色でその判別を行えるかどう
かは明確ではない。しかも、海賊版防止を目的として下
層を着色するという技術思想は何ら示していないし、想
定すら出来ない。
【0006】しかも、磁性層の下層に顔料等を含有させ
ているため、同下層中の磁性粉(一般には黒褐色)の色
と混ざって上層とのコントラストが悪く、しかも磁性層
に多量の顔料を含有させているために下層の電磁変換特
性などに悪影響を与えることがある。又、磁性層及び非
磁性層が非磁性支持体に設けられたものであって、非磁
性粉末をバインダ中に分散させてなる下層のバインダが
熱可塑性樹脂であり、かつ、この下層の厚さが乾燥厚で
0.5μm以上である重層構成の磁気テープが提案(特
開昭63−191315号公報)されており、又、非磁
性粉末をバインダ中に分散させてなる非磁性の下層を少
なくとも一層設け、上層の磁性層の磁性粉の平均長軸長
さが0.30μm未満、結晶子サイズが300Å未満の
重層構成の磁気テープが提案(特開昭63−18741
8号公報)されている。
ているため、同下層中の磁性粉(一般には黒褐色)の色
と混ざって上層とのコントラストが悪く、しかも磁性層
に多量の顔料を含有させているために下層の電磁変換特
性などに悪影響を与えることがある。又、磁性層及び非
磁性層が非磁性支持体に設けられたものであって、非磁
性粉末をバインダ中に分散させてなる下層のバインダが
熱可塑性樹脂であり、かつ、この下層の厚さが乾燥厚で
0.5μm以上である重層構成の磁気テープが提案(特
開昭63−191315号公報)されており、又、非磁
性粉末をバインダ中に分散させてなる非磁性の下層を少
なくとも一層設け、上層の磁性層の磁性粉の平均長軸長
さが0.30μm未満、結晶子サイズが300Å未満の
重層構成の磁気テープが提案(特開昭63−18741
8号公報)されている。
【0007】しかしながら、これらの磁気記録媒体は、
下層における非磁性粉末の分散性が悪い為、これに起因
して上層における磁性層の表面平滑性が低下し、電磁変
換特性の低下や走行性が低下しているといった問題点が
認められる。
下層における非磁性粉末の分散性が悪い為、これに起因
して上層における磁性層の表面平滑性が低下し、電磁変
換特性の低下や走行性が低下しているといった問題点が
認められる。
【0008】
【発明の開示】本発明の目的は、模倣が困難で、購買者
にも正当な市販品であることが容易に識別でき、海賊版
の出現を効果的に防止でき、そして電磁変換特性や走行
性、さらには耐久性に優れた磁気テープ及びテープカセ
ットを提供することにある。この本発明の目的は、非磁
性支持体と、この非磁性支持体に設けられた複数の層と
を具備し、この層における最上の層はバインダ中に磁性
粉末を分散させてなる磁性層で構成され、前記複数の層
における最上層以外の少なくとも一つの層はバインダ中
に非磁性粉末を分散させてなる非磁性層で構成されてな
り、この非磁性層における非磁性粉末とバインダとの割
合は非磁性粉末100重量部に対してバインダが1〜1
0重量部であり、かつ、前記最上の磁性層と非磁性粉末
を分散させてなる非磁性層とが異なる色であることを特
徴とする磁気記録媒体によって達成される。又、所定の
信号が磁気記録される磁気テープと、この磁気テープを
収納するカセットケースとからなるテープカセットにお
いて、前記磁気テープが、非磁性支持体と、この非磁性
支持体に設けられた複数の層とを具備し、この層におけ
る最上の層はバインダ中に磁性粉末を分散させてなる磁
性層で構成され、前記複数の層における最上層以外の少
なくとも一つの層はバインダ中に非磁性粉末を分散させ
てなる非磁性層で構成されてなり、この非磁性層におけ
る非磁性粉末とバインダとの割合は非磁性粉末100重
量部に対してバインダが1〜10重量部であり、かつ、
前記最上の磁性層と非磁性粉末を分散させてなる非磁性
層とが異なる色であることを特徴とするテープカセット
によって達成される。
にも正当な市販品であることが容易に識別でき、海賊版
の出現を効果的に防止でき、そして電磁変換特性や走行
性、さらには耐久性に優れた磁気テープ及びテープカセ
ットを提供することにある。この本発明の目的は、非磁
性支持体と、この非磁性支持体に設けられた複数の層と
を具備し、この層における最上の層はバインダ中に磁性
粉末を分散させてなる磁性層で構成され、前記複数の層
における最上層以外の少なくとも一つの層はバインダ中
に非磁性粉末を分散させてなる非磁性層で構成されてな
り、この非磁性層における非磁性粉末とバインダとの割
合は非磁性粉末100重量部に対してバインダが1〜1
0重量部であり、かつ、前記最上の磁性層と非磁性粉末
を分散させてなる非磁性層とが異なる色であることを特
徴とする磁気記録媒体によって達成される。又、所定の
信号が磁気記録される磁気テープと、この磁気テープを
収納するカセットケースとからなるテープカセットにお
いて、前記磁気テープが、非磁性支持体と、この非磁性
支持体に設けられた複数の層とを具備し、この層におけ
る最上の層はバインダ中に磁性粉末を分散させてなる磁
性層で構成され、前記複数の層における最上層以外の少
なくとも一つの層はバインダ中に非磁性粉末を分散させ
てなる非磁性層で構成されてなり、この非磁性層におけ
る非磁性粉末とバインダとの割合は非磁性粉末100重
量部に対してバインダが1〜10重量部であり、かつ、
前記最上の磁性層と非磁性粉末を分散させてなる非磁性
層とが異なる色であることを特徴とするテープカセット
によって達成される。
【0009】尚、この磁気記録媒体における非磁性着色
層は白色顔料、着色顔料又は着色染料を含有しているこ
とが好ましい。
層は白色顔料、着色顔料又は着色染料を含有しているこ
とが好ましい。
【0010】
【0011】尚、非磁性粉末を分散させてなる非磁性層
にはエポキシ基を有する化合物が含有され、この非磁性
層と隣接する層にはポリイソシアネート化合物が含有さ
れていることが好ましく、すなわちこのようにさせるこ
とで非磁性支持体と非磁性粉末を分散させてなる非磁性
層との接着性を高め、かつ、非磁性粉末を分散させてな
る非磁性層とこれに隣接する層との間における剥離をよ
り防止し、テープ裁断時の塗膜の剥がれといった事故を
効果的に防止でき、ドロップアウトなどが起きにくいも
のとなり、かつ、走行性能も格段に向上する。又、非磁
性粉末を分散させてなる非磁性層における緩和点の値が
磁性層からなる最上層における緩和点の値よりも低いも
のであることが好ましく、すなわち非磁性粉末を分散さ
せてなる非磁性層のバインダのガラス転移点(Tg)や
配合比率、架橋度などを調整し、下層の緩和点を最上層
の緩和点よりも低くさせることにより、磁性層は硬く、
下層は比較的柔軟な層とすることが可能になり、スチル
特性やヘッド当たりの改善が一層図られる。
にはエポキシ基を有する化合物が含有され、この非磁性
層と隣接する層にはポリイソシアネート化合物が含有さ
れていることが好ましく、すなわちこのようにさせるこ
とで非磁性支持体と非磁性粉末を分散させてなる非磁性
層との接着性を高め、かつ、非磁性粉末を分散させてな
る非磁性層とこれに隣接する層との間における剥離をよ
り防止し、テープ裁断時の塗膜の剥がれといった事故を
効果的に防止でき、ドロップアウトなどが起きにくいも
のとなり、かつ、走行性能も格段に向上する。又、非磁
性粉末を分散させてなる非磁性層における緩和点の値が
磁性層からなる最上層における緩和点の値よりも低いも
のであることが好ましく、すなわち非磁性粉末を分散さ
せてなる非磁性層のバインダのガラス転移点(Tg)や
配合比率、架橋度などを調整し、下層の緩和点を最上層
の緩和点よりも低くさせることにより、磁性層は硬く、
下層は比較的柔軟な層とすることが可能になり、スチル
特性やヘッド当たりの改善が一層図られる。
【0012】ここで、非磁性層における非磁性粉末とバ
インダとの割合は非磁性粉末100重量部に対してバイ
ンダが10重量部以下としたのは、このように構成させ
ることで粉末の分散特性を改善し、最上の磁性層の電磁
変換特性の向上を図ったのである。尚、より望ましくは
非磁性粉末100重量部に対してバインダが10重量部
未満、さらには1〜9重量部であることが好ましい。
インダとの割合は非磁性粉末100重量部に対してバイ
ンダが10重量部以下としたのは、このように構成させ
ることで粉末の分散特性を改善し、最上の磁性層の電磁
変換特性の向上を図ったのである。尚、より望ましくは
非磁性粉末100重量部に対してバインダが10重量部
未満、さらには1〜9重量部であることが好ましい。
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】尚、このテープカセットにおける磁気テー
プの非磁性着色層は白色顔料、着色顔料又は着色染料を
含有しているものであることが好ましい。本発明におけ
る望ましい実施態様として、上記の磁気テープ、テープ
カセット及びビデオ用のテープカセットにおいて、夫
々、非磁性着色層が白色顔料、着色顔料又は着色染料を
含有するように構成すれば、テープを磁性層とは反対側
の支持体面側から観たときに、磁性層の色(通常は黒褐
色)が白色顔料によって遮断若しくは弱められるから、
非磁性着色層の色が磁性層とは明確に区別して認識可能
となる。この場合、非磁性着色層の色は着色顔料に白色
が混ったパステル調にすることができる。
プの非磁性着色層は白色顔料、着色顔料又は着色染料を
含有しているものであることが好ましい。本発明におけ
る望ましい実施態様として、上記の磁気テープ、テープ
カセット及びビデオ用のテープカセットにおいて、夫
々、非磁性着色層が白色顔料、着色顔料又は着色染料を
含有するように構成すれば、テープを磁性層とは反対側
の支持体面側から観たときに、磁性層の色(通常は黒褐
色)が白色顔料によって遮断若しくは弱められるから、
非磁性着色層の色が磁性層とは明確に区別して認識可能
となる。この場合、非磁性着色層の色は着色顔料に白色
が混ったパステル調にすることができる。
【0020】尚、上記の非磁性支持体は光学的に透明で
あることが好ましいが、この「光学的に透明」とは、可
視光に対して透明であるか、或いは完全に透明でなくて
も内層の色が判別できるように可視光を透過させること
を意味する。又、上記した「非磁性着色層」とは、後述
の実施例からも明らかなように、少なくとも特定色の着
色剤(着色顔料や染料)とバインダとを含有する非磁性
層の他、上記したように着色剤に白色顔料等を添加した
非磁性層、或いは白色顔料及びバインダからなる非磁性
白色層をも含むことがある。この場合、非磁性着色層は
一層のみならず、二層又はそれ以上からなっていてもよ
く、例えば磁性層側に白色層を設け、この白色層を介し
て着色顔料層を設けることができる。
あることが好ましいが、この「光学的に透明」とは、可
視光に対して透明であるか、或いは完全に透明でなくて
も内層の色が判別できるように可視光を透過させること
を意味する。又、上記した「非磁性着色層」とは、後述
の実施例からも明らかなように、少なくとも特定色の着
色剤(着色顔料や染料)とバインダとを含有する非磁性
層の他、上記したように着色剤に白色顔料等を添加した
非磁性層、或いは白色顔料及びバインダからなる非磁性
白色層をも含むことがある。この場合、非磁性着色層は
一層のみならず、二層又はそれ以上からなっていてもよ
く、例えば磁性層側に白色層を設け、この白色層を介し
て着色顔料層を設けることができる。
【0021】以下、本発明について更に詳しく説明す
る。図1は、本発明になる磁気記録媒体(磁気テープ)
を示すものである。このテープ41は、透明基板(ベー
スフィルム)10の一方の面上に、非磁性着色層11と
磁性層12とを順に積層したものである。磁性層12に
用いられる強磁性粉末としては、γ−Fe2 O 3、Co
含有γ−Fe2 O3 、Co被着γ−Fe2 O3 、Fe3
O4 、Co含有Fe3 O4 、Co被着Fe3 O4 、Co
含有磁性FeOx(3/2>x>4/3)、CrO2 等
の酸化物磁性体が挙げられる。又、バリウムフェライト
等の六方晶フェライト、窒化鉄なども使用される。
る。図1は、本発明になる磁気記録媒体(磁気テープ)
を示すものである。このテープ41は、透明基板(ベー
スフィルム)10の一方の面上に、非磁性着色層11と
磁性層12とを順に積層したものである。磁性層12に
用いられる強磁性粉末としては、γ−Fe2 O 3、Co
含有γ−Fe2 O3 、Co被着γ−Fe2 O3 、Fe3
O4 、Co含有Fe3 O4 、Co被着Fe3 O4 、Co
含有磁性FeOx(3/2>x>4/3)、CrO2 等
の酸化物磁性体が挙げられる。又、バリウムフェライト
等の六方晶フェライト、窒化鉄なども使用される。
【0022】強磁性金属粉末も使用可能であり、この例
としてはFe、Ni、Coをはじめ、Fe−Al系、F
e−Al−Ca系、Fe−Al−Ni系、Fe−Al−
Zn系、Fe−Al−Co系、Fe−Ni系、Fe−N
i−Co系、Fe−Ni−Si−Al−Mn系、Fe−
Ni−Si−Al−Zn系、Fe−Al−Si系、Fe
−Ni−Zn系、Fe−Ni−Mn系、Fe−Ni−S
i系、Fe−Mn−Zn系、Fe−Co−Ni−P系、
Co−Ni系、Fe、Ni、Co等を主成分とするメタ
ル磁性粉等が挙げられ、更にこれらの金属磁性体に添加
剤としてCu、Cr等の元素またはこれらの化合物を含
ませてもよい。
としてはFe、Ni、Coをはじめ、Fe−Al系、F
e−Al−Ca系、Fe−Al−Ni系、Fe−Al−
Zn系、Fe−Al−Co系、Fe−Ni系、Fe−N
i−Co系、Fe−Ni−Si−Al−Mn系、Fe−
Ni−Si−Al−Zn系、Fe−Al−Si系、Fe
−Ni−Zn系、Fe−Ni−Mn系、Fe−Ni−S
i系、Fe−Mn−Zn系、Fe−Co−Ni−P系、
Co−Ni系、Fe、Ni、Co等を主成分とするメタ
ル磁性粉等が挙げられ、更にこれらの金属磁性体に添加
剤としてCu、Cr等の元素またはこれらの化合物を含
ませてもよい。
【0023】磁性層12には、潤滑剤(例えばシリコー
ンオイル、グラファイト、二硫化モリブデン、二硫化タ
ングステン、炭素原子数12〜20の一塩基性脂肪酸
(例えば、ステアリン酸)や、炭素原子総数13〜40
個の脂肪酸エステル等)、研磨剤(例えば、α−Al2
O3 )、帯電防止剤(例えば、カーボンブラック、グラ
ファイト)、分散剤(例えば、粉レシチン)等を添加し
てよい。
ンオイル、グラファイト、二硫化モリブデン、二硫化タ
ングステン、炭素原子数12〜20の一塩基性脂肪酸
(例えば、ステアリン酸)や、炭素原子総数13〜40
個の脂肪酸エステル等)、研磨剤(例えば、α−Al2
O3 )、帯電防止剤(例えば、カーボンブラック、グラ
ファイト)、分散剤(例えば、粉レシチン)等を添加し
てよい。
【0024】磁性層12や非磁性着色層11に用いるバ
インダとしては、平均分子量が約10000〜2000
00のものがよく、例えば塩化ビニル−酢酸ビニル共重
合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニ
ル−アクリロニトリル共重合体、ポリ塩化ビニル、ウレ
タン樹脂、ブタジエン−アクリロニトリル共重合体、ポ
リアミド樹脂、ポリビニルブチラール、セルロース誘導
体(セルロースアセテートブチレート、セルロースダイ
アセテート、セルローストリアセテート、セルロースプ
ロピオネート、ニトロセルロース等)、スチレン−ブタ
ジエン共重合体、ポリエステル樹脂、各種の合成ゴム
系、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、尿素樹脂、メラミ
ン樹脂、フェノキシ樹脂、シリコン樹脂、アクリル系反
応樹脂、高分子量ポリエステル樹脂とイソシアネートプ
レポリマーの混合物、ポリエステルポリオールとポリイ
ソシアネートの混合物、尿素ホルムアルデヒド樹脂、低
分子量グリコール/高分子量ジオール/イソシアネート
の混合物、及びこれらの混合物等が例示される。
インダとしては、平均分子量が約10000〜2000
00のものがよく、例えば塩化ビニル−酢酸ビニル共重
合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニ
ル−アクリロニトリル共重合体、ポリ塩化ビニル、ウレ
タン樹脂、ブタジエン−アクリロニトリル共重合体、ポ
リアミド樹脂、ポリビニルブチラール、セルロース誘導
体(セルロースアセテートブチレート、セルロースダイ
アセテート、セルローストリアセテート、セルロースプ
ロピオネート、ニトロセルロース等)、スチレン−ブタ
ジエン共重合体、ポリエステル樹脂、各種の合成ゴム
系、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、尿素樹脂、メラミ
ン樹脂、フェノキシ樹脂、シリコン樹脂、アクリル系反
応樹脂、高分子量ポリエステル樹脂とイソシアネートプ
レポリマーの混合物、ポリエステルポリオールとポリイ
ソシアネートの混合物、尿素ホルムアルデヒド樹脂、低
分子量グリコール/高分子量ジオール/イソシアネート
の混合物、及びこれらの混合物等が例示される。
【0025】これらのバインダは、−SO3 M、−OS
O3 M、−COOM及び−PO(OM′)2 からなる群
より選ばれた少なくとも一種の極性基(但し、Mは水素
原子或いはNa、K、Li等のアルカリ金属原子を表
し、また、M′は水素原子、Na、K、Li等のアルカ
リ金属原子或いはアルキル基を表す。)を有するものが
磁性粉等の分散性の点で好ましい。
O3 M、−COOM及び−PO(OM′)2 からなる群
より選ばれた少なくとも一種の極性基(但し、Mは水素
原子或いはNa、K、Li等のアルカリ金属原子を表
し、また、M′は水素原子、Na、K、Li等のアルカ
リ金属原子或いはアルキル基を表す。)を有するものが
磁性粉等の分散性の点で好ましい。
【0026】非磁性層には、グラファイト、酸化チタ
ン、硫酸バリウム、ZnS、MgCO 3 、ZnO、Ca
O、α−酸化鉄、二硫化タングステン、二硫化モリブデ
ン、窒化硼素、MgO、SnO2 、SiO2 、Cr2 O
3 、α−Al2 O3、SiC、酸化セリウム、コランダ
ム、人造ダイアモンド、ざくろ石、ガーネット、蛍石、
窒化珪素、炭化モリブデン、炭化硼素、炭化タングステ
ン、チタンカーバイト、トリポリ、珪藻土、ドロマイト
などの群の中から選ばれる一つ以上のものが含まれる。
好ましくは、CaCO3 、酸化チタン、硫酸バリウム、
α−Al2 O3 、α−酸化鉄、γ−酸化鉄などの無機粉
末やポリエチレン粉末やベンゾグアナミン樹脂粉末など
の有機樹脂粉末が挙げられる。
ン、硫酸バリウム、ZnS、MgCO 3 、ZnO、Ca
O、α−酸化鉄、二硫化タングステン、二硫化モリブデ
ン、窒化硼素、MgO、SnO2 、SiO2 、Cr2 O
3 、α−Al2 O3、SiC、酸化セリウム、コランダ
ム、人造ダイアモンド、ざくろ石、ガーネット、蛍石、
窒化珪素、炭化モリブデン、炭化硼素、炭化タングステ
ン、チタンカーバイト、トリポリ、珪藻土、ドロマイト
などの群の中から選ばれる一つ以上のものが含まれる。
好ましくは、CaCO3 、酸化チタン、硫酸バリウム、
α−Al2 O3 、α−酸化鉄、γ−酸化鉄などの無機粉
末やポリエチレン粉末やベンゾグアナミン樹脂粉末など
の有機樹脂粉末が挙げられる。
【0027】これらの非磁性粉末の粒径は、粒状のもの
では1000mμ以下、望ましくは1〜500mμのも
のが好ましく、針状のものでは長軸が100mμ〜5
μ、望ましくは100mμ〜3μのものが好ましく、短
軸が1〜1000mμ、望ましくは1〜500mμのも
のが好ましい。非磁性層に用いられるエポキシ化合物と
しては、グリシジル基を持つ塩化ビニル系樹脂、ビスフ
ェノールA型エポキシ樹脂、グリシジルアミン系エポキ
シ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂、ビスフェノールF
型エポキシ樹脂、グリシジルエステル系樹脂、脂環式エ
ポキシ樹脂、脂肪族系のエポキシ樹脂、グリシジルメタ
クリレートモノマー、グリシジルフェニルエーテル等が
挙げられる。これらの化合物の代表的なものの構造式を
次に記す。
では1000mμ以下、望ましくは1〜500mμのも
のが好ましく、針状のものでは長軸が100mμ〜5
μ、望ましくは100mμ〜3μのものが好ましく、短
軸が1〜1000mμ、望ましくは1〜500mμのも
のが好ましい。非磁性層に用いられるエポキシ化合物と
しては、グリシジル基を持つ塩化ビニル系樹脂、ビスフ
ェノールA型エポキシ樹脂、グリシジルアミン系エポキ
シ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂、ビスフェノールF
型エポキシ樹脂、グリシジルエステル系樹脂、脂環式エ
ポキシ樹脂、脂肪族系のエポキシ樹脂、グリシジルメタ
クリレートモノマー、グリシジルフェニルエーテル等が
挙げられる。これらの化合物の代表的なものの構造式を
次に記す。
【0028】
【化1】
【0029】
【化2】
【0030】
【化3】
【0031】
【化4】
【0032】
【化5】
【0033】
【化6】
【0034】尚、エポキシ化合物はグリシジルアミン系
エポキシ樹脂が好ましい。エポキシ化合物の具体例とし
ては、日本油脂(株)製のエピオールA,B,P,O
H,M,EH,G−100,SB,TB等、東都化成
(株)製のYH−434,YH−434L,YDPN−
638,YDCN−701S,−702S,703S
等、シェル(株)製のエピコート801,802,80
7,815,825,828等、チバガイギー(株)製
のGY250,257,260等、三菱瓦斯化学(株)
製のTETRAD−X,TETRAD−C等が有る。
エポキシ樹脂が好ましい。エポキシ化合物の具体例とし
ては、日本油脂(株)製のエピオールA,B,P,O
H,M,EH,G−100,SB,TB等、東都化成
(株)製のYH−434,YH−434L,YDPN−
638,YDCN−701S,−702S,703S
等、シェル(株)製のエピコート801,802,80
7,815,825,828等、チバガイギー(株)製
のGY250,257,260等、三菱瓦斯化学(株)
製のTETRAD−X,TETRAD−C等が有る。
【0035】このようなエポキシ化合物の含有量は、上
記のような非磁性の粉末100重量部に対して0.05
〜5重量部、望ましくは0.10〜4重量部であること
が好ましい。非磁性着色層11には、上記顔料に代え、
或いは併用して、フタロシアニン染料、アゾ染料、アン
トラキノン染料、インジゴイド染料、ニトロおよびニト
ロソ染料、キノリン染料、メチン染料、チアゾール染
料、キノンイミン染料、アジン染料、オキサジン染料、
チアジン染料、アゾイツク染料、ジフェニルメタン染
料、トリフェニルメタン染料、キサンテン染料、アクリ
ジン染料、酸化染料、硫化染料、フタレイン染料、アミ
ノケトン染料、オキシケトン染料等を含有させることが
できる。
記のような非磁性の粉末100重量部に対して0.05
〜5重量部、望ましくは0.10〜4重量部であること
が好ましい。非磁性着色層11には、上記顔料に代え、
或いは併用して、フタロシアニン染料、アゾ染料、アン
トラキノン染料、インジゴイド染料、ニトロおよびニト
ロソ染料、キノリン染料、メチン染料、チアゾール染
料、キノンイミン染料、アジン染料、オキサジン染料、
チアジン染料、アゾイツク染料、ジフェニルメタン染
料、トリフェニルメタン染料、キサンテン染料、アクリ
ジン染料、酸化染料、硫化染料、フタレイン染料、アミ
ノケトン染料、オキシケトン染料等を含有させることが
できる。
【0036】又、非磁性着色層11の膜厚は、0.1〜
10μmがよく、0.5〜6μmが一層好ましい。非磁
性支持体10は、透明であって、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリエチレン−2,6−ナフタレート等のポリ
エステル類、ポリプロピレン等のポリオレフィン類、セ
ルローストリアセテート、セルロースダイアセテート等
のセルロース誘導体、ポリアミド、ポリカーボネート等
のプラスチックが構成材料として挙げられる。また、C
u、Al、Zn等の金属、ガラス、窒化硼素、Siカー
バイト等のセラミック等も使用できる。
10μmがよく、0.5〜6μmが一層好ましい。非磁
性支持体10は、透明であって、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリエチレン−2,6−ナフタレート等のポリ
エステル類、ポリプロピレン等のポリオレフィン類、セ
ルローストリアセテート、セルロースダイアセテート等
のセルロース誘導体、ポリアミド、ポリカーボネート等
のプラスチックが構成材料として挙げられる。また、C
u、Al、Zn等の金属、ガラス、窒化硼素、Siカー
バイト等のセラミック等も使用できる。
【0037】支持体10の厚みは約3〜100μm程度
がよく、一層好ましくは5〜50μmである。尚、支持
体10上に非磁性着色層11及び磁性層12を形成する
場合、図7に示される如く、前者の層の塗布乾燥後に後
者の層を積み重ねる方式(いわゆるウエット・オン・ド
ライ塗布方式)と、乾燥されていない湿潤状態にある層
の上に次の層を同時または逐次重ねて塗布する方式(い
わゆるウエット・オン・ウエット塗布方式=湿潤重層塗
布方式)とがあるが、膜付き、表面性からみてウエット
・オン・ウエット重層塗布方式による同時重層塗布を行
うのがよい。磁性塗料にはイソシアネート系の硬化剤を
添加するのがよいが、非磁性着色層用塗料にはそうした
硬化剤を添加する方がよい場合がある。
がよく、一層好ましくは5〜50μmである。尚、支持
体10上に非磁性着色層11及び磁性層12を形成する
場合、図7に示される如く、前者の層の塗布乾燥後に後
者の層を積み重ねる方式(いわゆるウエット・オン・ド
ライ塗布方式)と、乾燥されていない湿潤状態にある層
の上に次の層を同時または逐次重ねて塗布する方式(い
わゆるウエット・オン・ウエット塗布方式=湿潤重層塗
布方式)とがあるが、膜付き、表面性からみてウエット
・オン・ウエット重層塗布方式による同時重層塗布を行
うのがよい。磁性塗料にはイソシアネート系の硬化剤を
添加するのがよいが、非磁性着色層用塗料にはそうした
硬化剤を添加する方がよい場合がある。
【0038】上記の如く磁気テープ41を構成させるこ
とにより、磁性層12の側13からテープを観た場合は
磁性層12の色(通常は黒褐色)が見えるが、逆の方向
14からテープを観ると、透明支持体10を通して非磁
性着色層11の色(例えば、白色)が見えることにな
る。そして、非磁性着色層11が白色顔料及び着色顔料
を含有するように構成しておけば、方向14から観たと
きに磁性層12の色(通常は黒褐色)が白色顔料によっ
て遮断若しくは弱められるから、非磁性着色層11の色
が磁性層12とは明確に区別して認識可能となる。この
場合、非磁性着色層11の色は着色顔料に白色が混った
パステル調にすることができる。
とにより、磁性層12の側13からテープを観た場合は
磁性層12の色(通常は黒褐色)が見えるが、逆の方向
14からテープを観ると、透明支持体10を通して非磁
性着色層11の色(例えば、白色)が見えることにな
る。そして、非磁性着色層11が白色顔料及び着色顔料
を含有するように構成しておけば、方向14から観たと
きに磁性層12の色(通常は黒褐色)が白色顔料によっ
て遮断若しくは弱められるから、非磁性着色層11の色
が磁性層12とは明確に区別して認識可能となる。この
場合、非磁性着色層11の色は着色顔料に白色が混った
パステル調にすることができる。
【0039】このようなテープを後記のテープカセット
に収納したとき、このテープカセットの情報がそうでな
いテープにダビングされた場合に、上記の方向13と1
4とで色が異なるかどうかによって容易に海賊版か否か
を判別することができる。換言すれば、海賊版だと、非
磁性着色層11がないため方向13と14で観察される
色が同じである。従って、本発明に基く図1のテープ
は、海賊版の製造業者が生テープに加工して類似品を製
造しようとしても、製造は極めて困難である。そして、
模倣は防止される。尚、上記した色の選択により、テー
プのメーカー独自の色に着色可能でもある。
に収納したとき、このテープカセットの情報がそうでな
いテープにダビングされた場合に、上記の方向13と1
4とで色が異なるかどうかによって容易に海賊版か否か
を判別することができる。換言すれば、海賊版だと、非
磁性着色層11がないため方向13と14で観察される
色が同じである。従って、本発明に基く図1のテープ
は、海賊版の製造業者が生テープに加工して類似品を製
造しようとしても、製造は極めて困難である。そして、
模倣は防止される。尚、上記した色の選択により、テー
プのメーカー独自の色に着色可能でもある。
【0040】特に、テープカセットのケース本体に加工
するのと異なり、カセット本体内に収容されるテープ自
体に加工を施し、識別力を持たせているので、模倣者は
ビデオテープ自体を加工せねばならない。従って、海賊
版の作製は著しく困難であり、その発生を効果的に抑制
できる。上記したテープ(後述のテープも同様である
が)においては、上記の色の違いを次のような範囲とす
るのが好ましい。
するのと異なり、カセット本体内に収容されるテープ自
体に加工を施し、識別力を持たせているので、模倣者は
ビデオテープ自体を加工せねばならない。従って、海賊
版の作製は著しく困難であり、その発生を効果的に抑制
できる。上記したテープ(後述のテープも同様である
が)においては、上記の色の違いを次のような範囲とす
るのが好ましい。
【0041】即ち、テープ41の色をテープ上面13と
裏面14から、カラーアナライザー(村上色彩社製CM
S−1200)で測色し、L* 、a* 、b* を求め、色
差ΔE* abを計算する。(これについてはCIE(Comm
ission Internationale de l'Eclairage)1976年堆奨の
表色系:CIELABで示される)。そして、この色差
ΔE* abについて、テープ裏面14側とテープ表面13
側との差{ΔE* ab(裏面)−ΔE* ab(表面)}が
5.0以上更には10.0以上、100.0以下となる
ように構成するのがよい。
裏面14から、カラーアナライザー(村上色彩社製CM
S−1200)で測色し、L* 、a* 、b* を求め、色
差ΔE* abを計算する。(これについてはCIE(Comm
ission Internationale de l'Eclairage)1976年堆奨の
表色系:CIELABで示される)。そして、この色差
ΔE* abについて、テープ裏面14側とテープ表面13
側との差{ΔE* ab(裏面)−ΔE* ab(表面)}が
5.0以上更には10.0以上、100.0以下となる
ように構成するのがよい。
【0042】また、図1のテープによれば、非磁性着色
層11を磁性層12とは別に設けているので、磁気記録
層12に顔料等を添加する場合に比べて、上記した色の
判別時にコントラストがよく、かつ磁性層12の電磁変
換特性にも悪影響を与えることはない。しかも、非磁性
着色層11は外面に露出していないので、走行系との摺
擦により剥落することがない。又、磁性層12と支持体
10との間にあって、下引き的な効果もあり、磁性層1
2の接着強度が向上する。
層11を磁性層12とは別に設けているので、磁気記録
層12に顔料等を添加する場合に比べて、上記した色の
判別時にコントラストがよく、かつ磁性層12の電磁変
換特性にも悪影響を与えることはない。しかも、非磁性
着色層11は外面に露出していないので、走行系との摺
擦により剥落することがない。又、磁性層12と支持体
10との間にあって、下引き的な効果もあり、磁性層1
2の接着強度が向上する。
【0043】図2は、他のテープの例を示すものであ
る。この例では、図1のテープと比べて、非磁性着色層
11を2層とし、下層11aとして着色顔料層、上層1
1bとして白色顔料層としている。これによって着色顔
料層11aの色が白色顔料層11bによって一層強調さ
れ、磁性層12の色の影響を十分に遮断でき、磁性層1
2の色とのコントラストが一層良好となる。又、図2の
ような場合には、着色層11aを用いずに、支持体自体
に着色を施しておいてもよい。
る。この例では、図1のテープと比べて、非磁性着色層
11を2層とし、下層11aとして着色顔料層、上層1
1bとして白色顔料層としている。これによって着色顔
料層11aの色が白色顔料層11bによって一層強調さ
れ、磁性層12の色の影響を十分に遮断でき、磁性層1
2の色とのコントラストが一層良好となる。又、図2の
ような場合には、着色層11aを用いずに、支持体自体
に着色を施しておいてもよい。
【0044】尚、上記の層11a,11bにおいては各
顔料の含有割合は層11aではバインダー100重量部
当り400〜3000重量部、層11bでは400〜3
000重量部が好ましい。各層の厚みは層11aは0.
5〜4.0μm、層11bでは0.5〜4.0μmがよ
い。又、上記した構成以外に、各層とも、他の異なる顔
料層の組み合せとしてよい。
顔料の含有割合は層11aではバインダー100重量部
当り400〜3000重量部、層11bでは400〜3
000重量部が好ましい。各層の厚みは層11aは0.
5〜4.0μm、層11bでは0.5〜4.0μmがよ
い。又、上記した構成以外に、各層とも、他の異なる顔
料層の組み合せとしてよい。
【0045】図3のテープの場合、上記した如き非磁性
着色層11を磁性層12と支持体10との間ではなく、
支持体10の他の面側に設け、バックコート(BC)層
を兼用したものである。従って、このバックコート層1
1の色は直接見えることができ、磁性層12との色の違
いはすぐに判別可能となる。そして、バックコート層1
1として、テープの走行性向上に寄与することが可能で
ある。バックコート層12a中の顔料の量はバインダ1
00重量部当り200〜2000重量部がよく、また同
層の厚みは0.5〜3.0μmがよい。
着色層11を磁性層12と支持体10との間ではなく、
支持体10の他の面側に設け、バックコート(BC)層
を兼用したものである。従って、このバックコート層1
1の色は直接見えることができ、磁性層12との色の違
いはすぐに判別可能となる。そして、バックコート層1
1として、テープの走行性向上に寄与することが可能で
ある。バックコート層12a中の顔料の量はバインダ1
00重量部当り200〜2000重量部がよく、また同
層の厚みは0.5〜3.0μmがよい。
【0046】図4〜図6は、上記した如きテープ41を
収納した海賊版防止用のビデオテープカセットの一例7
1を示すものである。即ち、画像信号等を未だ記録して
いない生の磁気テープ41を巻回した左右一対の下フラ
ンジ45,46付きのリールハブ42及び43(テープ
リール)を収容した下ハーフ2と、各リールハブを押圧
保持するリーフスプリング55を固定した上ハーフ3と
が接合された構造になっている。リーフスプリング55
によるリールハブ押圧域においては、透明なリールフラ
ンジ47及び48の中心部にピボットと称される小突起
52及び53を嵌め込み、これらのピボットにリーフス
プリング55が係合せしめられる。尚、図中、49及び
50は左右一対の透明窓である。
収納した海賊版防止用のビデオテープカセットの一例7
1を示すものである。即ち、画像信号等を未だ記録して
いない生の磁気テープ41を巻回した左右一対の下フラ
ンジ45,46付きのリールハブ42及び43(テープ
リール)を収容した下ハーフ2と、各リールハブを押圧
保持するリーフスプリング55を固定した上ハーフ3と
が接合された構造になっている。リーフスプリング55
によるリールハブ押圧域においては、透明なリールフラ
ンジ47及び48の中心部にピボットと称される小突起
52及び53を嵌め込み、これらのピボットにリーフス
プリング55が係合せしめられる。尚、図中、49及び
50は左右一対の透明窓である。
【0047】そして、このテープカセットに所定の情報
(ソフト)を記録した後に市販したものは、海賊版テー
プの横行を防止できる。尚、一定の業者に本例のテープ
カセットを生テープとして販売し、その後に業者の側で
情報を記録したものが市販されても、海賊版テープの横
行を防止できる。即ち、テープ41に所定の信号を記録
したビデオテープカセットは、図1で説明した如く、方
向13,14とで異なる着色によって該ビデオテープカ
セットがどのようなものかが判り、海賊版か否かの判別
が可能となる。
(ソフト)を記録した後に市販したものは、海賊版テー
プの横行を防止できる。尚、一定の業者に本例のテープ
カセットを生テープとして販売し、その後に業者の側で
情報を記録したものが市販されても、海賊版テープの横
行を防止できる。即ち、テープ41に所定の信号を記録
したビデオテープカセットは、図1で説明した如く、方
向13,14とで異なる着色によって該ビデオテープカ
セットがどのようなものかが判り、海賊版か否かの判別
が可能となる。
【0048】特に、図6に示すように、カセット71の
前蓋(リッド)60を開けた状態では、カセット後方側
からはテープ41の裏面側(即ち、支持体10側)の色
が識別可能であり、磁性層12側の色と異なるために、
海賊版か否かの識別が可能となり、また容易である。
又、一般的に、高分子材料は弾性と粘性の両方の性質を
持っているが、荷重による変形、変形速度、温度などに
より弾性や粘性の大きさ及びその割合は変わることが知
られている。ところで、レオロジィ分野における高分子
材料の動的粘弾性の測定は、通常、正弦波的歪みの刺激
を加えた時の応力を調べることにより、概略次のように
して行われる。
前蓋(リッド)60を開けた状態では、カセット後方側
からはテープ41の裏面側(即ち、支持体10側)の色
が識別可能であり、磁性層12側の色と異なるために、
海賊版か否かの識別が可能となり、また容易である。
又、一般的に、高分子材料は弾性と粘性の両方の性質を
持っているが、荷重による変形、変形速度、温度などに
より弾性や粘性の大きさ及びその割合は変わることが知
られている。ところで、レオロジィ分野における高分子
材料の動的粘弾性の測定は、通常、正弦波的歪みの刺激
を加えた時の応力を調べることにより、概略次のように
して行われる。
【0049】材料に刺激としての正弦波的歪み(ε* )
を加えた時、この歪み(ε* )対してδだけ位相が進ん
だ応力(σ* )が生じるが、この正弦波的応力(σ* )
の応答を測定することにより複素弾性率E* (iω)を
求める。〔E* (iω)=σ * (t)/ε* (t)、i
=虚数単位、ω=2πf角振動数、t=時間〕この複素
弾性率E* (iω)はE’(ω)+iE”(ω)で示さ
れ、E”/E’はtanδに等しい。このtanδは緩
和点と呼ばれ、高分子材料に特有の物性を示すものであ
る。
を加えた時、この歪み(ε* )対してδだけ位相が進ん
だ応力(σ* )が生じるが、この正弦波的応力(σ* )
の応答を測定することにより複素弾性率E* (iω)を
求める。〔E* (iω)=σ * (t)/ε* (t)、i
=虚数単位、ω=2πf角振動数、t=時間〕この複素
弾性率E* (iω)はE’(ω)+iE”(ω)で示さ
れ、E”/E’はtanδに等しい。このtanδは緩
和点と呼ばれ、高分子材料に特有の物性を示すものであ
る。
【0050】ここで、E’(ω):単位大きさの正弦波
的歪みを加えた時に生じる歪みと同位相の応力成分の大
きさを示し、貯蔵弾性率と呼ばれている。 E”(ω):歪みよりπ/2位相が進んだ応力成分であ
り、損失弾性率と呼ばれている。
的歪みを加えた時に生じる歪みと同位相の応力成分の大
きさを示し、貯蔵弾性率と呼ばれている。 E”(ω):歪みよりπ/2位相が進んだ応力成分であ
り、損失弾性率と呼ばれている。
【0051】E”/E’:tanδ この緩和点の測定に関しては、粘弾性測定装置、特に強
制振動型の直読式弾性計の普及により一定周波数または
数水準の周波数の下で弾性率の温度依存性が容易に求め
られるようになり、測定結果は温度依存性の形で提示さ
れることが多い(高分子固体の粘弾性挙動とその測定法
の概要については、例えば日本化学会編、新実験化学講
座、高分子化学〔II〕、1978年度版、679〜7
16ページ参照)。例えば、東洋ボールドウィン製のレ
オバイブロンDDV−11−EAを用いて簡単に測定出
来る。
制振動型の直読式弾性計の普及により一定周波数または
数水準の周波数の下で弾性率の温度依存性が容易に求め
られるようになり、測定結果は温度依存性の形で提示さ
れることが多い(高分子固体の粘弾性挙動とその測定法
の概要については、例えば日本化学会編、新実験化学講
座、高分子化学〔II〕、1978年度版、679〜7
16ページ参照)。例えば、東洋ボールドウィン製のレ
オバイブロンDDV−11−EAを用いて簡単に測定出
来る。
【0052】そして、このような測定装置により測定さ
れた非磁性粉末を分散させてなる非磁性層における緩和
点の値が磁性層からなる最上層における緩和点の値より
も低いことが好ましいのである。特に、10〜40℃程
度低いことが極めて望ましい。次に、本発明について具
体的な例を挙げて説明する。
れた非磁性粉末を分散させてなる非磁性層における緩和
点の値が磁性層からなる最上層における緩和点の値より
も低いことが好ましいのである。特に、10〜40℃程
度低いことが極めて望ましい。次に、本発明について具
体的な例を挙げて説明する。
【0053】
〔実施例A〕先ず、厚さ14.0μmのポリエチレンテ
レフタレートからなるベースフィルム(支持体)上に非
磁性着色層及び磁性層を次の要領で形成した。 〔非磁性着色層用の塗料の組成〕 顔料(A) (下記表−1参照) 100重量部 顔料又は染料(B)(下記表−1参照) X重量部 スルホン酸金属塩含有塩化ビニル系樹脂(日本ゼオン社製のMR−110) 7重量部 ポリエステルポリウレタン樹脂(武田薬品工業社製のXE−1) 4重量部 シクロヘキサノン 30重量部 メチルエチルケトン 20重量部 トルエン 20重量部 上記の塗料成分を混練、分散し、表−1に示される着色
層(a)〜(f)を作成した。
レフタレートからなるベースフィルム(支持体)上に非
磁性着色層及び磁性層を次の要領で形成した。 〔非磁性着色層用の塗料の組成〕 顔料(A) (下記表−1参照) 100重量部 顔料又は染料(B)(下記表−1参照) X重量部 スルホン酸金属塩含有塩化ビニル系樹脂(日本ゼオン社製のMR−110) 7重量部 ポリエステルポリウレタン樹脂(武田薬品工業社製のXE−1) 4重量部 シクロヘキサノン 30重量部 メチルエチルケトン 20重量部 トルエン 20重量部 上記の塗料成分を混練、分散し、表−1に示される着色
層(a)〜(f)を作成した。
【0054】 〔磁性塗料Iの組成〕 強磁性粉末Co−γ−Fe2 O3 (Hc:700 Oe、比表面積=40m2/g) 100重量部 α−Al2 O3 5重量部 スルホン酸金属塩含有塩化ビニル系樹脂(日本ゼオン社製のMR−110) 10重量部 ポリエステルポリウレタン樹脂(武田薬品工業社製のXE−1) 5重量部 カーボンブラック 1重量部 ミリスチン酸 1重量部 ステアリン酸 1重量部 ブチルステアレート 1重量部 シクロヘキサノン 100重量部 メチルエチルケトン 100重量部 トルエン 100重量部 上記の磁性塗料成分を混練、分散した後、日本ポリウレ
タン工業(株)製のコロネートL(イソシアネート化合
物)5重量部を添加して磁性塗料とした。
タン工業(株)製のコロネートL(イソシアネート化合
物)5重量部を添加して磁性塗料とした。
【0055】〔磁性塗料IIの組成〕磁性塗料Iの強磁
性粉末の代わりに強磁性粉末〔コバルト変性Fe3 O4
(Hc=700 Oe、比表面積=40m2/g)〕を用いた以
外は同様に行い、磁性塗料IIを調製した。 〔磁性塗料IIIの組成〕磁性塗料Iの強磁性粉末の代
わりに強磁性粉末〔Fe(Hc=1500Oe、比表面積=
55m2/g)〕を用いた以外は同様に行い、磁性塗料II
Iを調製した。
性粉末の代わりに強磁性粉末〔コバルト変性Fe3 O4
(Hc=700 Oe、比表面積=40m2/g)〕を用いた以
外は同様に行い、磁性塗料IIを調製した。 〔磁性塗料IIIの組成〕磁性塗料Iの強磁性粉末の代
わりに強磁性粉末〔Fe(Hc=1500Oe、比表面積=
55m2/g)〕を用いた以外は同様に行い、磁性塗料II
Iを調製した。
【0056】〔磁性塗料IVの組成〕磁性塗料Iの強磁
性粉末の代わりに強磁性粉末〔板状六方晶系フェライト
(Hc=1000Oe、比表面積=55m2/g)〕を用いた以
外は同様に行い、磁性塗料IVを調製した。 〔磁性塗料Vの組成〕磁性塗料Iの強磁性粉末の代わり
に強磁性粉末〔酸化クロム(Hc=700 Oe、比表面積
=30m2/g)〕を用いた以外は同様に行い、磁性塗料V
を調製した。
性粉末の代わりに強磁性粉末〔板状六方晶系フェライト
(Hc=1000Oe、比表面積=55m2/g)〕を用いた以
外は同様に行い、磁性塗料IVを調製した。 〔磁性塗料Vの組成〕磁性塗料Iの強磁性粉末の代わり
に強磁性粉末〔酸化クロム(Hc=700 Oe、比表面積
=30m2/g)〕を用いた以外は同様に行い、磁性塗料V
を調製した。
【0057】以上の各塗料を用い、下記表−2に示すよ
うな層構成のものを支持体上にウエット・オン・ウエッ
ト方式で塗布し、1/2インチ(または8mm)巾の磁
気テープを作製した。尚、表−2で、「実」は実施例
を、「比」は比較例を示す(以下、同様)。尚、実1〜
実10は図1の層構成に対応し、実11は図2の層構成
に対応するものである。また、実8、実9、実17、比
3、比4、比7は8mm幅テープの例である。
うな層構成のものを支持体上にウエット・オン・ウエッ
ト方式で塗布し、1/2インチ(または8mm)巾の磁
気テープを作製した。尚、表−2で、「実」は実施例
を、「比」は比較例を示す(以下、同様)。尚、実1〜
実10は図1の層構成に対応し、実11は図2の層構成
に対応するものである。また、実8、実9、実17、比
3、比4、比7は8mm幅テープの例である。
【0058】 表−1 非磁性着色層 顔料A 顔料又は染料B (a) 酸化チタン(白) − (b) 酸化チタン(黄) − (c) 酸化クロム(緑) − (d) ベンガラ(赤茶) − (e) 酸化チタン(白) フタロシアニン系青色染料 5重量部 (f) 酸化チタン(白) アゾ系赤色染料 5重量部 表−2 磁性層 非磁性着色層 膜厚(磁性層/非磁性着色層、μm) 実1 I (a) 2.0/2.0 実2 I (b) 〃 実3 I (c) 〃 実4 I (d) 〃 実5 I (e) 〃 実6 I (f) 〃 実7 II (e) 〃 実8 III (e) 〃 実9 IV (e) 〃 実10 V (e) 〃 実11 I (a)/(c) 2.0/1.0/1.0 比1 I − 4.0/0 比2 II − 〃 比3 III − 〃 比4 IV − 〃 比5 V − 〃 〔バックコート層の形成〕図3の層構成に対応して、上
記の着色層(a)、(b)、(d)、(e)、(f)を
バックコート層(BC層)として夫々支持体の裏面に塗
布形成した(下記表−3の実12〜16)。又、着色B
C層(g)は、上記の顔料Aに代えてカーボンブラック
100重量部を用いた以外は着色層(a)と同様にし
て、支持体裏面に形成した(比6)。
記の着色層(a)、(b)、(d)、(e)、(f)を
バックコート層(BC層)として夫々支持体の裏面に塗
布形成した(下記表−3の実12〜16)。又、着色B
C層(g)は、上記の顔料Aに代えてカーボンブラック
100重量部を用いた以外は着色層(a)と同様にし
て、支持体裏面に形成した(比6)。
【0059】 表−3 磁性層 着色BC層 膜厚(磁性層/着色BC層、μm) 実12 I (a) 3.0/2.0 実13 I (b) 〃 実14 I (d) 〃 実15 I (e) 〃 実16 I (f) 〃 比6 I (g) 〃 又、上記の磁性塗料IIIを上層磁性層用、磁性塗料I
を下層磁性層用として、上層膜厚/下層膜厚=0.5μ
m/1.5μmの磁性層を非磁性着色層(d)(膜厚
2.0μm)の上に設けた磁気テープを作成(実施例1
7)した。
を下層磁性層用として、上層膜厚/下層膜厚=0.5μ
m/1.5μmの磁性層を非磁性着色層(d)(膜厚
2.0μm)の上に設けた磁気テープを作成(実施例1
7)した。
【0060】又、この実施例17において、非磁性着色
層(d)を設けず、下層磁性層用磁性塗料Iにベンガラ
50重量部を添加し、そして上層磁性層膜厚/下層磁性
層膜厚=0.5μm/3.5μmとした磁気テープを作
成(比較例7)した。そして、上記のようにして得た各
磁気テープについて、テープの色を表側と裏側から、カ
ラーアナライザー(村上色彩社製CMS−1200)で測色
し、L* 、a * 、b* を求め、色差ΔE* abを計算した
(これについてはCIE(CommissionInternationale d
e l'Eclairage)1976年堆奨の表色系:CIELABで
示される)。その結果を下記表−4に示す。
層(d)を設けず、下層磁性層用磁性塗料Iにベンガラ
50重量部を添加し、そして上層磁性層膜厚/下層磁性
層膜厚=0.5μm/3.5μmとした磁気テープを作
成(比較例7)した。そして、上記のようにして得た各
磁気テープについて、テープの色を表側と裏側から、カ
ラーアナライザー(村上色彩社製CMS−1200)で測色
し、L* 、a * 、b* を求め、色差ΔE* abを計算した
(これについてはCIE(CommissionInternationale d
e l'Eclairage)1976年堆奨の表色系:CIELABで
示される)。その結果を下記表−4に示す。
【0061】 表−4 L* a* b* ΔE G* G** G*** 実1表 19.7 - 0.4 - 2.8 19.9 8.0 実1裏 48.7 - 1.2 - 3.5 48.8 13.7 28.9 5.7 実2表 19.8 - 0.6 - 2.7 20.0 7.7 実2裏 61.1 -10.4 13.0 63.3 277.2 43.3 269.5 実3表 20.3 - 1.1 - 2.7 20.5 8.5 実3裏 30.8 -21.4 8.2 38.4 525.2 17.9 516.7 実4表 20.1 - 0.6 - 2.4 20.3 6.1 実4裏 19.6 13.7 8.5 25.4 259.9 5.1 253.8 実5表 19.3 - 1.0 - 2.9 19.5 9.4 実5裏 49.8 -15.0 -31.2 60.7 1198.4 41.1 1189.0 実6表 20.1 - 0.6 - 2.4 20.3 6.1 実6裏 43.3 26.2 2.1 50.7 690.9 30.4 684.7 実7表 14.8 - 0.1 - 4.6 15.5 21.2 実7裏 49.8 -15.0 -31.2 60.7 1198.4 45.2 1177.3 実8表 16.1 - 0.9 - 3.0 16.4 9.8 実8裏 49.8 -15.0 -31.2 60.7 1198.4 44.2 1188.6 実9表 15.5 2.9 - 2.9 16.0 16.8 実9裏 49.8 -15.0 -31.2 60.7 1198.4 44.6 1181.6 実10表 14.6 0.6 - 4.0 15.1 16.4 実10裏 49.8 -15.0 -31.2 60.7 1198.4 45.5 1182.1 実11表 20.1 - 0.8 - 2.8 20.3 8.5 実11裏 69.9 -47.6 42.1 94.5 4038.2 74.2 4029.7 実12表 19.8 - 0.7 - 2.7 20.0 7.8 実12裏 69.3 - 2.0 8.0 69.8 68.0 49.8 60.2 実13表 19.8 - 0.7 - 2.7 20.0 7.8 実13裏 66.3 -11.5 18.2 69.7 463.5 49.7 455.7 実14表 19.8 - 0.7 - 2.7 20.0 7.8 実14裏 27.3 18.4 8.3 34.0 407.5 14.0 399.7 実15表 19.8 - 0.7 - 2.7 20.0 7.8 実15裏 45.4 -13.9 -34.0 58.4 1349.2 38.4 1341.4 実16表 19.8 - 0.7 - 2.7 20.0 7.8 実16裏 46.1 34.6 5.9 57.9 1232.0 37.9 1224.2 実17表 16.0 - 1.0 - 3.1 16.3 10.6 実17裏 19.6 13.7 3.5 25.4 259.9 9.1 249.3 比1表 19.7 - 0.4 - 2.8 19.9 8.0 比1裏 22.4 - 0.3 - 3.2 22.6 10.3 2.7 2.3 比2表 14.8 - 0.1 - 4.6 15.5 21.2 比2裏 17.1 0.1 - 4.6 17.7 21.2 2.2 0.0 比3表 16.1 - 0.9 - 3.0 16.4 9.8 比3裏 15.6 - 0.7 - 3.5 16.0 12.7 - 0.4 2.9 比4表 15.5 2.9 - 2.9 16.0 16.8 比4裏 13.6 3.9 - 2.1 14.3 19.6 - 1.7 2.8 比5表 14.6 0.6 - 4.0 15.1 16.4 比5裏 13.9 1.1 - 3.3 14.3 12.1 - 0.8 - 4.3 比6表 19.8 - 0.7 - 2.7 20.0 7.8 比6裏 24.3 0.0 - 0.7 24.3 0.5 4.3 - 7.3 比7表 16.1 - 1.1 - 2.9 16.4 9.6 比7裏 19.7 3.4 1.5 20.0 13.8 3.7 4.2 G* ;a*2+b*2 G** ;ΔE裏−ΔE表 G***;Δ(裏−表)(a*2+ b*2) 又、各テープをカセット内に収納して製作したビデオカ
セットを用い、下記の要領で電磁変換特性を測定したの
で、その結果を下記の表−5に示した。 (a).RF−出力、ルミ−S/N、クロマ−AM−S/
N、クロマ−出力:カラービデオノイズメーター「Shib
asoku 925 D/1」を用い、日本ビクター社製「HR
−S 7000 」のデッキでリファレンステープに対する値
(dB)で表した。但し、実8、実9、実17、比3、
比4、比7は8mm幅テープのものであり、ソニー社製
V900カムコーダーにて測定した(以下、同様)。
セットを用い、下記の要領で電磁変換特性を測定したの
で、その結果を下記の表−5に示した。 (a).RF−出力、ルミ−S/N、クロマ−AM−S/
N、クロマ−出力:カラービデオノイズメーター「Shib
asoku 925 D/1」を用い、日本ビクター社製「HR
−S 7000 」のデッキでリファレンステープに対する値
(dB)で表した。但し、実8、実9、実17、比3、
比4、比7は8mm幅テープのものであり、ソニー社製
V900カムコーダーにて測定した(以下、同様)。
【0062】各信号の周波数は次の通りである。 RF−出力: 6MHz(8mmテープでは7M
Hz) ルミ−S/N: 6MHz(8mmテープでは7M
Hz) クロマ−AM−S/N: 629KHz(8mmテープでは75
0 KHz) クロマ−出力: 629KHz(8mmテープでは75
0 KHz) 表−5 RF−出力 ルミ−S/N クロマ−出力 クロマ−AM-S/N (dB) (dB) (dB) (dB) 実1 0.1 0.1 0.1 0 実2 -0.1 0 0 -0.1 実3 0 0.1 0 0.1 実4 0.1 0 0.1 0 実5 0.1 0.2 0.1 0.1 実6 0.2 0.1 0.1 0.1 実7 0.4 0.5 0.3 0.4 実8 0 -0.1 0 0 実9 0.2 0.2 0.1 0.2 実10 0.1 0.1 0 0 実11 0.1 0 0.1 0 実12 0 0 0 0 実13 0 -0.1 0 -0.1 実14 0 -0.1 0 0 実15 0.1 0.1 0.1 0.1 実16 0.1 0 0.1 0 実17 0 0 1.1 0.9 比1 0 0 0 0 比2 0.5 0.6 0.3 0.4 比3 0 0 0 0 比4 0.2 0.3 0.2 0.2 比5 0.1 0.2 0.1 0 比6 0 -0.1 0 -0.1 比7 -0.3 -0.4 -0.3 -0.4 以上の結果から、本発明に基いてテープ及びテープカセ
ットを構成すれば、非磁性着色層と磁性層との色の違い
によって、模倣困難な製品を提供することができ、海賊
版の判別が容易となる。
Hz) ルミ−S/N: 6MHz(8mmテープでは7M
Hz) クロマ−AM−S/N: 629KHz(8mmテープでは75
0 KHz) クロマ−出力: 629KHz(8mmテープでは75
0 KHz) 表−5 RF−出力 ルミ−S/N クロマ−出力 クロマ−AM-S/N (dB) (dB) (dB) (dB) 実1 0.1 0.1 0.1 0 実2 -0.1 0 0 -0.1 実3 0 0.1 0 0.1 実4 0.1 0 0.1 0 実5 0.1 0.2 0.1 0.1 実6 0.2 0.1 0.1 0.1 実7 0.4 0.5 0.3 0.4 実8 0 -0.1 0 0 実9 0.2 0.2 0.1 0.2 実10 0.1 0.1 0 0 実11 0.1 0 0.1 0 実12 0 0 0 0 実13 0 -0.1 0 -0.1 実14 0 -0.1 0 0 実15 0.1 0.1 0.1 0.1 実16 0.1 0 0.1 0 実17 0 0 1.1 0.9 比1 0 0 0 0 比2 0.5 0.6 0.3 0.4 比3 0 0 0 0 比4 0.2 0.3 0.2 0.2 比5 0.1 0.2 0.1 0 比6 0 -0.1 0 -0.1 比7 -0.3 -0.4 -0.3 -0.4 以上の結果から、本発明に基いてテープ及びテープカセ
ットを構成すれば、非磁性着色層と磁性層との色の違い
によって、模倣困難な製品を提供することができ、海賊
版の判別が容易となる。
【0063】尚、上記において、表−4に示した色差Δ
E* abについて、テープ裏面側とテープ表面側との差
{ΔE* ab(裏面)−ΔE* ab(表面)}が5.0以
上、更には10.0〜100.0となるように構成する
のがよい。この条件に代えて、或いは併立して裏面(a
* 2 +b* 2 )−表面(a* 2 +b* 2 )≧5.0とす
るのが好ましいが、両条件が併立することが一層好まし
い。
E* abについて、テープ裏面側とテープ表面側との差
{ΔE* ab(裏面)−ΔE* ab(表面)}が5.0以
上、更には10.0〜100.0となるように構成する
のがよい。この条件に代えて、或いは併立して裏面(a
* 2 +b* 2 )−表面(a* 2 +b* 2 )≧5.0とす
るのが好ましいが、両条件が併立することが一層好まし
い。
【0064】又、表−5の結果から、本発明に基くテー
プ及びテープカセットの場合、電磁変換特性は良好に保
持されることも判る。 〔実施例B〕先ず、厚さ14.0μmのポリエチレンテ
レフタレートからなるベースフィルム(支持体)上に非
磁性着色層及び磁性層を次の要領で形成した。
プ及びテープカセットの場合、電磁変換特性は良好に保
持されることも判る。 〔実施例B〕先ず、厚さ14.0μmのポリエチレンテ
レフタレートからなるベースフィルム(支持体)上に非
磁性着色層及び磁性層を次の要領で形成した。
【0065】 〔非磁性着色層用の塗料Iの組成〕 酸化チタン 100重量部 フタロシアニン系青色染料 3重量部 スルホン酸金属塩含有塩化ビニル系樹脂(Tg=65〜70℃) X重量部 スルホン酸金属塩含有ポリエステルポリウレタン樹脂(Tg=−5〜0℃) Y重量部 シクロヘキサノン 30重量部 メチルエチルケトン 20重量部 トルエン 20重量部 上記の塗料成分を混練、分散して非磁性着色層用の塗料
Iを調製した。
Iを調製した。
【0066】〔非磁性着色層用の塗料IIの組成〕非磁
性着色層用の塗料Iのスルホン酸金属塩含有塩化ビニル
系樹脂(Tg=65〜70℃)の代わりにスルホン酸金
属塩/グリシジル基含有塩化ビニル系樹脂(Tg=65
〜70℃、グリシジル基3.5%含有)を用いた以外は
同様に行い、非磁性着色層用の塗料IIを調製した。
性着色層用の塗料Iのスルホン酸金属塩含有塩化ビニル
系樹脂(Tg=65〜70℃)の代わりにスルホン酸金
属塩/グリシジル基含有塩化ビニル系樹脂(Tg=65
〜70℃、グリシジル基3.5%含有)を用いた以外は
同様に行い、非磁性着色層用の塗料IIを調製した。
【0067】〔非磁性着色層用の塗料IIIの組成〕非
磁性着色層用の塗料Iに4官能グリシジルアミン化合物
を1重量部をさらに添加して同様に行い、非磁性着色層
用の塗料IIIを調製した。 〔磁性塗料Iの組成〕 強磁性粉末Co−γ−Fe2 O3 (Hc:700 Oe、比表面積=40m2/g) 100重量部 α−Al2 O3 5重量部 スルホン酸金属塩含有塩化ビニル系樹脂(Tg=65〜70℃) 10重量部 スルホン酸金属塩含有ポリエステルポリウレタン樹脂(Tg=−5〜0℃) 5重量部 カーボンブラック 1重量部 ミリスチン酸 1重量部 ステアリン酸 1重量部 ブチルステアレート 1重量部 シクロヘキサノン 100重量部 メチルエチルケトン 100重量部 トルエン 100重量部 上記の磁性塗料成分を混練、分散した後、日本ポリウレ
タン工業(株)製のコロネートL(イソシアネート化合
物)5重量部を添加して磁性塗料とした。
磁性着色層用の塗料Iに4官能グリシジルアミン化合物
を1重量部をさらに添加して同様に行い、非磁性着色層
用の塗料IIIを調製した。 〔磁性塗料Iの組成〕 強磁性粉末Co−γ−Fe2 O3 (Hc:700 Oe、比表面積=40m2/g) 100重量部 α−Al2 O3 5重量部 スルホン酸金属塩含有塩化ビニル系樹脂(Tg=65〜70℃) 10重量部 スルホン酸金属塩含有ポリエステルポリウレタン樹脂(Tg=−5〜0℃) 5重量部 カーボンブラック 1重量部 ミリスチン酸 1重量部 ステアリン酸 1重量部 ブチルステアレート 1重量部 シクロヘキサノン 100重量部 メチルエチルケトン 100重量部 トルエン 100重量部 上記の磁性塗料成分を混練、分散した後、日本ポリウレ
タン工業(株)製のコロネートL(イソシアネート化合
物)5重量部を添加して磁性塗料とした。
【0068】〔磁性塗料IIの組成〕磁性塗料IのCo
−γ−Fe2 O3 の代わりにFe−Al(Hc=1500O
e、比表面積=55m2/g)を用いた以外は同様に行い、
磁性塗料IIを調製した。 〔磁性塗料IIIの組成〕磁性塗料Iにおいてコロネー
トLを用いない以外は同様に行い、磁性塗料IIIを調
製した。
−γ−Fe2 O3 の代わりにFe−Al(Hc=1500O
e、比表面積=55m2/g)を用いた以外は同様に行い、
磁性塗料IIを調製した。 〔磁性塗料IIIの組成〕磁性塗料Iにおいてコロネー
トLを用いない以外は同様に行い、磁性塗料IIIを調
製した。
【0069】〔磁性塗料IVの組成〕磁性塗料IIにお
いてコロネートLを用いない以外は同様に行い、磁性塗
料IVを調製した。以上の各塗料を用い、下記表−6に
示すような層構成のものを支持体上にウエット・オン・
ウエット方式で塗布し、磁気テープを作製した。
いてコロネートLを用いない以外は同様に行い、磁性塗
料IVを調製した。以上の各塗料を用い、下記表−6に
示すような層構成のものを支持体上にウエット・オン・
ウエット方式で塗布し、磁気テープを作製した。
【0070】 表−6 磁性層 非磁性着色層 膜厚(磁性層/非磁性着色層、μm) 実1 I I(X=5,Y=4) 2.5/1.5 実2 I I(X=3,Y=4) 〃 実3 I I(X=1,Y=4) 〃 実4 I I(X=1,Y=2) 〃 実5 I I(X=1,Y=4) 1.0/3.0 実6 II I(X=3,Y=4) 1.5/1.5 実7 II I(X=1,Y=4) 〃 実8 II I(X=1,Y=4) 0.5/2.5 実9 I II(X=1,Y=4) 2.5/1.5 実10 I III(X=1,Y=4) 〃 実11 II II(X=1,Y=4) 1.5/1.5 実12 II III(X=1,Y=4) 1.5/1.5 実13 I I(X=1,Y=4) 2.5/1.5 比1 I − 4.0/0 比2 I I(X=6,Y=5) 2.5/1.5 比3 I I(X=7,Y=5) 〃 比4 II − 3.0/0 比5 II I(X=6,Y=5) 1.5/1.5 比6 III − 4.0/0 比9 IV − 3.0/0 比12 I I(X=10,Y=2) 2.5/1.5 比13 II I(X=10,Y=2) 1.5/1.5 そして、上記各テープをカセット内に収納して製作した
ビデオカセットを用い、下記の要領で電磁変換特性を測
定したので、その結果を下記の表−7に示した。 (a).RF−出力、ルミ−S/N: カラービデオノイズメーター「Shibasoku 925 D/
1」を用い、日本ビクター社製「HR−S 7000 」のデ
ッキでリファレンステープに対する値(dB)で表し
た。但し、実6、実7、実8、実11、実12、比4、
比5、比9、比10、比11、比13は8mm幅テープ
のものであり、ソニー社製V900カムコーダーにて測
定した(以下、同様)。
ビデオカセットを用い、下記の要領で電磁変換特性を測
定したので、その結果を下記の表−7に示した。 (a).RF−出力、ルミ−S/N: カラービデオノイズメーター「Shibasoku 925 D/
1」を用い、日本ビクター社製「HR−S 7000 」のデ
ッキでリファレンステープに対する値(dB)で表し
た。但し、実6、実7、実8、実11、実12、比4、
比5、比9、比10、比11、比13は8mm幅テープ
のものであり、ソニー社製V900カムコーダーにて測
定した(以下、同様)。
【0071】各信号の周波数は次の通りである。 RF−出力: 6MHz(8mmテープでは7M
Hz) ルミ−S/N: 6MHz(8mmテープでは7M
Hz) (b).エンベロープの測定:走行系のテンションを低下さ
せたデッキを用い、各テープのEPモード(長時間モー
ド)でのRF出力のエンベロープ波形をオシロスコープ
で観察し、波形の幅の一番広い部分と一番狭い部分の比
を%で表示した。 (c).走行耐久性:常温、常湿(20℃、25%RH)に
おいて400回繰り返して走行させた際、◎印は問題な
し、○印は350〜400回の間に走行不良起きたもの
を表し、△印は100〜200回の間に走行不良または
停止が起きたものを表し、×印は0〜100回の間に走
行不良または停止が起きたものを表す。 (d).緩和点の測定:東洋ボールドウィン(株)製レオバ
イブロンDDV−II−EAを用い、測定温度は−50
〜100℃、昇温速度2℃、周波数11Hzで各テープ
の緩和点を測定。
Hz) ルミ−S/N: 6MHz(8mmテープでは7M
Hz) (b).エンベロープの測定:走行系のテンションを低下さ
せたデッキを用い、各テープのEPモード(長時間モー
ド)でのRF出力のエンベロープ波形をオシロスコープ
で観察し、波形の幅の一番広い部分と一番狭い部分の比
を%で表示した。 (c).走行耐久性:常温、常湿(20℃、25%RH)に
おいて400回繰り返して走行させた際、◎印は問題な
し、○印は350〜400回の間に走行不良起きたもの
を表し、△印は100〜200回の間に走行不良または
停止が起きたものを表し、×印は0〜100回の間に走
行不良または停止が起きたものを表す。 (d).緩和点の測定:東洋ボールドウィン(株)製レオバ
イブロンDDV−II−EAを用い、測定温度は−50
〜100℃、昇温速度2℃、周波数11Hzで各テープ
の緩和点を測定。
【0072】 表−7 RF-out L-S/N スチル ドロップ 耐久性 緩和点(℃) エンベロ (db) (dB) (分) アウト 上層 下層 ープ(%) 実3 1.3 0.9 80 22 個/分 ○ 53 20 85 実7 1.0 0.7 60 27 個/分 ○ 52 36 84 比1 0.0 0.0 60 35 個/分 △ 55 55 比2 -0.4 -0.5 比3 -0.7 -0.8 比4 0.0 0.0 50 50 個/分 △ 53 52 比5 -0.9 -1.0 比6 -0.1 -0.2 5 210 個/分 × 比9 -0.2 -0.3 10 320 個/分 × 比12 -0.8 -0.9 56 64 43 比13 -1.2 -1.0 52 62 41 又、実施例Aと同様にして、上記の各磁気テープについ
て、テープの色を表側と裏側から、カラーアナライザー
(村上色彩社製CMS−1200)で測色し、L*、a* 、
b* を求め、色差ΔE* abを計算したので、その結果を
下記表−8に示す。
て、テープの色を表側と裏側から、カラーアナライザー
(村上色彩社製CMS−1200)で測色し、L*、a* 、
b* を求め、色差ΔE* abを計算したので、その結果を
下記表−8に示す。
【0073】 表−8 L* a* b* ΔE G* G** G*** 実7表 16.1 - 0.9 - 3.0 16.4 9.8 実7裏 49.8 -15.0 -31.2 60.7 1198.4 44.2 1188.6 比1表 19.7 - 0.4 - 2.8 19.9 8.0 比1裏 22.4 - 0.3 - 3.2 22.6 10.3 2.7 2.3 比3表 19.3 - 1.0 - 2.9 19.5 9.4 比3裏 49.2 -14.8 -31.0 60.0 1180.0 40.5 1170.6 比4表 16.1 - 0.9 - 3.0 16.4 9.8 比4裏 15.6 - 0.7 - 3.5 16.0 12.7 -0.4 2.9 比5表 16.1 - 0.9 - 3.0 16.4 9.8 比5裏 49.2 -14.8 -31.0 60.0 1180.0 43.6 1170.2 以上の結果から、本発明に基いてテープ及びテープカセ
ットを構成すれば、非磁性着色層と磁性層との色の違い
によって、模倣困難な製品を提供することができ、海賊
版の判別が容易となる。
ットを構成すれば、非磁性着色層と磁性層との色の違い
によって、模倣困難な製品を提供することができ、海賊
版の判別が容易となる。
【0074】尚、上記において、表−8に示した色差Δ
E* abについて、テープ裏面側とテープ表面側との差
{ΔE* ab(裏面)−ΔE* ab(表面)}が5.0以
上、更には10.0〜100.0となるように構成する
のがよい。この条件に代えて、或いは併立して裏面(a
* 2 +b* 2 )−表面(a* 2 +b* 2 )≧5.0とす
るのが好ましいが、両条件が併立することが一層好まし
い。
E* abについて、テープ裏面側とテープ表面側との差
{ΔE* ab(裏面)−ΔE* ab(表面)}が5.0以
上、更には10.0〜100.0となるように構成する
のがよい。この条件に代えて、或いは併立して裏面(a
* 2 +b* 2 )−表面(a* 2 +b* 2 )≧5.0とす
るのが好ましいが、両条件が併立することが一層好まし
い。
【0075】又、本発明に基くテープ及びテープカセッ
トの場合、電磁変換特性も良好に保持されることも判
る。
トの場合、電磁変換特性も良好に保持されることも判
る。
【0076】
【効果】本発明によれば、容易に海賊版か否かを判別す
ることが出来る。しかも、海賊版の製造業者が生テープ
に加工して類似品を製造しようとしても、製造は極めて
困難である。従って、模倣は防止される。そして、上記
した色の選択により、テープメーカー独自の色に着色可
能でもある。
ることが出来る。しかも、海賊版の製造業者が生テープ
に加工して類似品を製造しようとしても、製造は極めて
困難である。従って、模倣は防止される。そして、上記
した色の選択により、テープメーカー独自の色に着色可
能でもある。
【0077】又、電磁変換特性や走行特性も良好に保持
される。
される。
【図1】本発明に基く磁気テープの一例の断面図であ
る。
る。
【図2】本発明に基く磁気テープの他の例の断面図であ
る。
る。
【図3】本発明に基く磁気テープの更に他の例の断面図
である。
である。
【図4】本発明に基くビデオテープカセットの平面図で
ある。
ある。
【図5】図4のV−V線断面図である。
【図6】前蓋を開けた際のビデオテープカセットの後方
側からの斜視図である。
側からの斜視図である。
【図7】塗布工程の説明図である。
2 下ハーフ 3 上ハーフ 10 非磁性支持体 11 非磁性着色層 12 磁性層 13 (表側からの)方向 14 (裏側からの)方向 41 磁気テープ 60 前蓋(リッド) 71 ビデオカセット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 江崎 敦雄 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株 式会社内 (56)参考文献 実開 昭51−112504(JP,U) 実開 平1−165914(JP,U) 特公 昭39−19682(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 5/78 G11B 5/738 G11B 23/38 G11B 23/28
Claims (2)
- 【請求項1】 非磁性支持体と、この非磁性支持体に設
けられた複数の層とを具備し、この層における最上の層
はバインダ中に磁性粉末を分散させてなる磁性層で構成
され、前記複数の層における最上層以外の少なくとも一
つの層はバインダ中に非磁性粉末を分散させてなる非磁
性層で構成されてなり、この非磁性層における非磁性粉
末とバインダとの割合は非磁性粉末100重量部に対し
てバインダが1〜10重量部であり、かつ、前記最上の
磁性層と非磁性粉末を分散させてなる非磁性層とが異な
る色であることを特徴とする磁気記録媒体。 - 【請求項2】 所定の信号が磁気記録される磁気テープ
と、この磁気テープを収納するカセットケースとからな
るテープカセットにおいて、前記磁気テープが、非磁性
支持体と、この非磁性支持体に設けられた複数の層とを
具備し、この層における最上の層はバインダ中に磁性粉
末を分散させてなる磁性層で構成され、前記複数の層に
おける最上層以外の少なくとも一つの層はバインダ中に
非磁性粉末を分散させてなる非磁性層で構成されてな
り、この非磁性層における非磁性粉末とバインダとの割
合は非磁性粉末100重量部に対してバインダが1〜1
0重量部であり、かつ、前記最上の磁性層と非磁性粉末
を分散させてなる非磁性層とが異なる色であることを特
徴とするテープカセット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4010399A JP3016213B2 (ja) | 1991-01-24 | 1992-01-23 | 磁気記録媒体及びテープカセット |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2414191 | 1991-01-24 | ||
JP3-24141 | 1991-01-24 | ||
JP4010399A JP3016213B2 (ja) | 1991-01-24 | 1992-01-23 | 磁気記録媒体及びテープカセット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0540931A JPH0540931A (ja) | 1993-02-19 |
JP3016213B2 true JP3016213B2 (ja) | 2000-03-06 |
Family
ID=26345660
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4010399A Expired - Fee Related JP3016213B2 (ja) | 1991-01-24 | 1992-01-23 | 磁気記録媒体及びテープカセット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3016213B2 (ja) |
-
1992
- 1992-01-23 JP JP4010399A patent/JP3016213B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0540931A (ja) | 1993-02-19 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071224 Year of fee payment: 8 |
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