JPH04248179A - 磁気テープ及びテープカセット - Google Patents

磁気テープ及びテープカセット

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JPH04248179A
JPH04248179A JP2414391A JP2414391A JPH04248179A JP H04248179 A JPH04248179 A JP H04248179A JP 2414391 A JP2414391 A JP 2414391A JP 2414391 A JP2414391 A JP 2414391A JP H04248179 A JPH04248179 A JP H04248179A
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JP
Japan
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magnetic
tape
pattern
recording layer
layer
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Application number
JP2414391A
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English (en)
Inventor
Shu Ishiguro
周 石黒
Yasushi Nakano
寧 中野
Noboru Koyama
▲のぼる▼ 小山
Shigeto Goto
成人 後藤
Kazuo Nakamura
一生 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気テープ及びテープカ
セットに関するものである。
【0002】
【従来技術】近年、いわゆるAV(オーディオ・ビジュ
アル)時代の到来に伴い、パッケージ化された視覚メデ
ィアの需要、生産量はつとに高まっており、特に大量の
生ビデオや音楽、映画、アニメ、舞台等を収録したビデ
オ商品が、市販製品として、或いはレンタルビデオとし
て、日々大量に消費されている。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】しかし、ビデオ業界
等においては、ビデオ用機器等の普及に伴い、正当な著
作権者やその承認を受けていない者が、画像の予め記録
されたビデオソフトの内容をダビングし、いわゆる海賊
版を大量に生産、販売していることがある。
【0004】このような海賊版においては、ビデオ業界
等では海賊版が出回るのを防止したいという強い要請が
ある。従って、技術的に海賊版を防止し、業界全体の利
益を保持する手段が要請されている。
【0005】こうした海賊版防止の技術的手段としては
、例えばホログラム(シール)を利用したものや、テー
プカセット全面にあるリッドと称される前蓋を着色した
もの等がある。或いは、映像信号に別の信号を加えてダ
ビングを不可能にしたものもある。
【0006】しかし、これらの手段では海賊版の製造業
者でも容易に模倣できるため、海賊版防止に必ずしも有
効とは言えない。しかも、コストアップとなり、また元
のソフトの映像の画質を損なうことがある。
【0007】他方、磁性層を上、下2層とし、そのうち
下層に顔料又は染料を含有させ、上層と色別できるよう
にした技術が、特開昭62−231426号公報に示さ
れている。これによれば、下層の色によって上層の塗布
ぬけや塗布むらを判別できるとしているが、上記した海
賊版防止のために下層の色でその判別を行えるかどうか
は明確ではない。しかも、海賊版防止を目的として上記
下層を着色するという技術思想は何ら示していないし想
定もしていない。
【0008】しかも、磁性層の下層に顔料等を含有させ
ているため、同下層中の磁性粉(一般には黒褐色)の色
と混ざって上層とのコントラストが悪く、しかも磁性層
に多量の顔料を含有させるために下層の電磁変換性能等
に悪影響を与えることがある。このことは、単層の磁性
層にカーボンブラック等を含有させて遮光性を出してい
た媒体にも同様に当てはまる。
【0009】
【発明の目的】本発明の目的は、模倣が困難で、購買者
にも正当な市販品であることが容易に識別でき(従って
効果的に海賊版の出現を防止でき)、かつ、低コストに
してテープ性能も良好に維持できる磁気テープ及びテー
プカセットを提供することにある。
【0010】
【発明の構成】即ち、本発明は、非磁性支持体と、この
非磁性支持体に設けられた磁気記録層とを有し、この磁
気記録層とは反対側の前記非磁性支持体の面側から見た
ときに所定のパターンが読み取られるように該パターン
の形成手段が設けられている磁気テープに係るものであ
る。
【0011】また、本発明は、画像信号、音声信号等の
所定の信号が磁気記録される磁気テープと、この磁気テ
ープを収納するカセットケースとからなるテープカセッ
トにおいて、前記磁気テープが、非磁性支持体と、この
非磁性支持体に設けられた磁気記録層とを有し、この磁
気記録層とは反対側の前記非磁性支持体の面側から見た
ときに所定のパターンが読み取られるように該パターン
の形成手段が前記磁気テープに設けられていることを特
徴とするテープカセットも提供するものである。
【0012】更に、本発明は、画像信号、音声信号等の
所定の信号が磁気記録されている磁気テープと、この磁
気テープを収納するカセットケースとからなるビデオ用
のテープカセットにおいて、前記磁気テープが、非磁性
支持体と、この非磁性支持体に設けられた磁気記録層と
を有し、この磁気記録層とは反対側の前記非磁性支持体
の面側から見たときに所定のパターンが読み取られるよ
うに該パターンの形成手段が前記磁気テープ(特に、非
磁性支持体と磁気記録層との間)に設けられており、こ
のパターンによって該ビデオ用のテープカセットが海賊
版か否かの判別を可能にしたことを特徴とするビデオ用
のテープカセットも提供するものである。
【0013】なお、上記した非磁性支持体は光学的に透
明であることが好ましいが、この「光学的に透明」とは
、可視光に対して透明であるか、或いは完全に透明でな
くても内層の色やパターンが判別できるように可視光を
透過させることを意味する。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。
【0015】図1〜図5は、本発明の第1の発明に基く
各磁気テープを示すものである。
【0016】図1、図2に示すテープ41は、透明基板
(ベースフィルム)10の一方の面上に、所定パターン
の非磁性着色層11と磁気記録層12とを順に積層した
ものである。
【0017】磁気記録層12に用いられる強磁性粉末と
しては、γ−Fe2 O 3、Co含有γ−Fe2 O
3 、Co被着γ−Fe2 O3 、Fe3 O4 、
Co含有Fe3 O4 、Co被着Fe3 O4 、C
o含有磁性FeOx( 3/2>x>4/3 )、Cr
O2 等の酸化物磁性体が挙げられる。また、、バリウ
ムフェライト等の六方晶フェライト、窒化鉄も使用され
る。
【0018】強磁性金属粉末も使用可能であり、この例
としてはFe、Ni、Co、をはじめ、Fe−Al系、
Fe−Al−Ca系、Fe−Al−Ni系、Fe−Al
−Zn系、Fe−Al−Co系、Fe−Ni系、Fe−
Ni−Co系、Fe−Ni−Si−Al−Mn系、Fe
−Ni−Si−Al−Zn系、Fe−Al−Si系、F
e−Ni−Zn系、Fe−Ni−Mn系、Fe−Ni−
Si系、Fe−Mn−Zn系、Fe−Co−Ni−P系
、Co−Ni系等、Fe、Ni、Co等を主成分とする
メタル磁性粉等が挙げられ、更にこれらの金属磁性体に
添加剤としてCu、Cr等の元素またはこれらの化合物
を含ませてもよい。
【0019】磁気記録層12には、潤滑剤(例えばシリ
コーンオイル、グラファイト、二硫化モリブデン、二硫
化タングステン、炭素原子数12〜20の一塩基性脂肪
酸(例えばステアリン酸)や、炭素原子総数13〜40
個の脂肪酸エステル等)、研磨剤(例えばα−Al2 
O3 )、帯電防止剤(例えばカーボンブラック、グラ
ファイト)、分散剤(粉レシチン)等を添加してよい。
【0020】また、磁気記録層に用いるバインダとして
は、非磁性着色層11も同様であってよいが、平均分子
量が約10000 〜200000のものがよく、例え
ば塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−塩化
ビニリデン共重合体、塩化ビニル−アクリロニトリル共
重合体、ポリ塩化ビニル、ウレタン樹脂、ブタジエン−
アクリロニトリル共重合体、ポリアミド樹脂、ポリビニ
ルブチラール、セルロース誘導体(セルロースアセテー
トブチレート、セルロースダイアセテート、セルロース
トリアセテート、セルロースプロピオネート、ニトロセ
ルロース等)、スチレン−ブタジエン共重合体、ポリエ
ステル樹脂、各種の合成ゴム系、フェノール樹脂、エポ
キシ樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、フェノキシ樹脂、
シリコン樹脂、アクリル系反応樹脂、高分子量ポリエス
テル樹脂とイソシアネートプレポリマーの混合物、ポリ
エステルポリオールとポリイソシアネートの混合物、尿
素ホルムアルデヒド樹脂、低分子量グリコール/高分子
量ジオール/イソシアネートの混合物、及びこれらの混
合物等が例示される。
【0021】これらのバインダは、−SO3 M、−O
SO3 M、−COOM及び−PO(OM′)2 から
なる群より選ばれた少なくとも1種の極性基(但し、M
は水素原子或いはNa、K、Li等のアルカリ金属原子
を表し、また、M′は水素原子、Na、K、Li等のア
ルカリ金属原子或いはアルキル基である。)を含有する
のが磁性粉等の分散性の点で好ましい。
【0022】非磁性着色層11は、上記のバインダの他
、アルミナ、酸化チタン等の白色顔料、酸化クロム等の
緑色顔料、クロムイエロー、酸化チタン等の黄色顔料、
ベンガラ等の赤色顔料等が含有される。これらの顔料の
粒径は0.1 〜10μmがよく、0.1 〜2μmで
あるのが一層好ましい。
【0023】非磁性着色層11には、上記顔料に代え、
或いは併用して、フタロシアニン染料、アゾ染料、アン
トラキノン染料、インジゴイド染料、ニトロおよびニト
ロソ染料、キノリン染料、メチン染料、チアゾール染料
、キノンイミン染料、アジン染料、オキサジン染料、チ
アジン染料、アゾイツク染料、ジフェニルメタン染料、
トリフェニルメタン染料、キサンテン染料、アクリジン
染料、酸化染料、硫化染料、フタレイン染料、アミノケ
トン染料、オキシケトン染料等を含有させることができ
る。
【0024】非磁性着色層11において、顔料又は染料
の含有割合は、バインダ100 重量部当り 100〜
10000 重量部とするのがよく、 300〜300
0重量部が更によい。
【0025】また、同層11の膜厚は、 0.1〜10
  μmがよく、 0.5〜6  μmが一層好ましい
【0026】非磁性着色層11は磁気記録層12とは異
なる色に着色されている。そして、非磁性着色層11に
は、その塗布形成時に、予め文字、図形、模様等のパタ
ーンの非塗布部分20が形成されるようにしておく。即
ち、塗布方式としては、非磁性着色層11をグラビア印
刷で上記のパターンに形成し、磁気記録層12の方は押
し出しコーターによる塗布で形成する。この場合、非磁
性着色層11の塗布後、一旦乾燥してから磁気記録層1
2を塗布する方がよい。
【0027】そして、非磁性着色層11はパターン20
によってその表面に凹凸が生じるが、この凹凸が磁気記
録層12の表面上に悪影響を与えないように磁気記録層
12の塗料粘度やカレンダー条件等をコントロールする
必要がある。
【0028】非磁性支持体10は、透明であって、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6  ナ
フタレート等のポリエステル類、ポリプロピレン等のポ
リオレフィン類、セルローストリアセテート、セルロー
スダイアセテート等のセルロース誘導体、ポリアミド、
ポリカーボネート等のプラスチックが構成材料として挙
げられる。また、Cu、Al、Zn等の金属、ガラス、
窒化硼素、Siカーバイト等のセラミック等も使用でき
る。
【0029】支持体10の厚みは約3〜100 μm程
度がよく、一層好ましくは5〜50μmである。
【0030】なお、支持体10上に非磁性着色層11及
び磁性層12を形成する場合、前者の層の塗布乾燥後に
後者の層を積み重ねる方式(いわゆるウエット・オン・
ドライ塗布方式)と、乾燥されていない湿潤状態にある
層の上に次の層を同時または逐次重ねて塗布する方式(
いわゆるウエット・オン・ウエット塗布方式=湿潤重層
塗布方式)とがあるが、上記の場合、ウエット・オン・
ドライ方式がよい。膜付きや表面性からはウエット・オ
ン・ウエット重層塗布方式による同時重層塗布は有利で
ある。 磁性塗料にはイソシアネート系の硬化剤を添加するのが
よいが、非磁性着色層用塗料にはそうした硬化剤を添加
する方がよい場合がある。
【0031】一例として、テープ41の層構成を説明す
る。先ず、支持体である厚さ14.0μmのポリエチレ
ンテレフタレートベースフィルム上に非磁性着色層及び
磁性層を次の要領で形成する。
【0032】                     〈非磁性着
色層用塗料の組成〉  酸化チタン(白)      
                         
                  100部  フ
タロシアニン系青色顔料              
                         
   5部  スルホン酸金属塩含有塩化ビニル系樹脂
                         
     7部  (日本ゼオン社製のMR−110 
)  ポリエステルポリウレタン樹脂        
                         
     4部  (武田薬品工業社製のXE−1)   シクロヘキサノン               
                         
          30部  メチルエチルケトン 
                         
                      20部
  トルエン                   
                         
              20部 上記塗料成分を混練、分散する。
【0033】                          
 〈磁性塗料の組成〉  強磁性粉末Co−γ−Fe2
 O3   (1)                
           100部    (Hc:70
0 Oe、比表面積=40m2/g)  α−Al2 
O3                       
                         
     5部  スルホン酸金属塩含有塩ビ系樹脂 
                         
          10部  (日本ゼオン社製のM
R−110 )  ポリエステルポリウレタン樹脂  
                         
           5部  (武田薬品工業社製の
XE−1)   カーボンブラック               
                         
          1部  ミリスチン酸     
                         
                        1
部  ステアリン酸                
                         
             1部  ブチルステアレー
ト                        
                        1
部  シクロヘキサノン              
                         
          100部  メチルエチルケトン
                         
                      100
部  トルエン                  
                         
              100部上記磁性塗料成
分を混練分散した後、日本ポリウレタン工業(株)製の
コロネートL5部を添加して磁性塗料とする。
【0034】上記の各塗料のうち、非磁性着色層用塗料
を厚さ14.0μmのポリエチレンテレフタレート支持
体上にグラビア印刷方式(ロールに予め所定パターンに
文字、図形等のパターンが設けられている。)で塗布し
、乾燥厚さ2.0 μmに乾燥する。更に、この上に、
磁性塗料を押し出しコーターで塗布し、乾燥、カレンダ
リングを経て厚さ2.0 μmの磁気記録層を形成する
。そして、1/2 インチ又は8mm幅に断裁して磁気
テープとする。
【0035】上記の如くに、磁気テープ41を構成する
ことにより、磁気記録層12の側13からテープを観た
場合は磁気記録層12の色(通常は黒褐色)が見えるが
、逆の方向14からテープを観ると、透明支持体10を
通して非磁性着色層11の色(例えば淡い青色)の間に
、上記パターンの非塗布部分20を通して、磁気記録層
12の色で該パターンが見えることになる。
【0036】この場合、非磁性着色11が白色顔料及び
着色顔料を含有するように構成しておけば、方向14か
ら観たときに、磁気記録層12の色(通常は黒褐色)が
白色顔料によって遮断若しくは弱められるから、非磁性
着色層11の色が磁気記録層12とは明確に区別して認
識可能となる。この場合、非磁性着色層11の色は着色
顔料に白色が混ったパステル調にすることができる。
【0037】上記したようにテープを構成すれば、後記
のようにテープカセットに収納したとき、海賊版防止の
ために図1、図2の如きテープを使用すれば、そうでな
いテープにダビングした場合に、上記の方向14から上
記パターンが認識されるかどうかによって容易に海賊版
か否かを判別することができる。換言すれば、海賊版だ
と非磁性着色層11がないため方向14から上記パター
ンが観察されないことになる。
【0038】そして、本発明に基く図1のテープは、海
賊版の製造業者が生テープに加工して類似品を製造しよ
うとしても、製造は極めて困難である。従って、模倣は
防止される。しかも、上記した色の選択により、テープ
のメーカー独自の色のパターンが可能でもある。
【0039】特に、テープカセットのケース本体に加工
するのと異なり、カセット本体内に収容されるテープ自
体に加工を施し、識別力を持たせているので、模倣者は
ビデオテープ自体を加工せねばならない。
【0040】また、上記非磁性着色層11を所定パター
ンに設けても、従来のテープに比べてコストはあまり変
わらず、低コストに製造可能である。
【0041】しかも、従来のようにテープ自体に信号を
加えて海賊版防止を図るのと違って、そうした信号を加
える必要が何らないので、同信号を加えるための装置が
不要であって低コストとなり、かつソフトの映像の画質
を損なうことはない。
【0042】また、図1、図2のテープによれば、非磁
性着色層11を磁気記録層12とは別に設けているので
、磁気記録層12に顔料等を添加する場合に比べて、上
記した色の判別時にコントラストがよく、かつ磁気記録
層12の電磁変換特性にも悪影響を与えることはない。 しかも、非磁性着色層11は外面に露出していないので
、走行系との摺擦により剥落することがない。また、磁
気記録層12と支持体10との間にあって、下引き的な
効果もあり、磁気記録層12の接着強度が向上する。
【0043】図1、図2のテープは、非磁性着色層11
に図形等のパターンを非塗布部分20として形成したが
、これとは逆に、そのパターンにのみ非磁性着色層を形
成してもよい。この場合は、非磁性着色層の色が図形等
のパターン状に見え、このパターンの存在しない領域で
は磁気記録層12の色が逆パターンに見えることになる
【0044】図3は、他のテープの例を示すものである
。この例では、図1、図2のテープと比べて、非磁性着
色層11を2層とし、下層11aとして所定の文字、図
形等のパターン状の着色顔料層、上層11bとして他の
色の顔料層(例えば白色顔料層)としている。これによ
って、顔料層11a−11b間の色合いの差で着色顔料
層11aの色(例えば青色)が顔料層11bによって一
層強調されて所定パターンに見える。この場合、磁気記
録層12の色の影響を十分に遮断でき、テープ表面側か
らの磁気記録層12の色とのコントラストが一層良好と
なる。また、顔料層11aの凹凸は顔料層11bによっ
て十分に緩和されるから、表面には凹凸の影響は生じな
い。
【0045】なお、上記の層11a、11bにおいては
各顔料の含有割合は層12aではバインダー100 重
量部当り 400〜3000重量部、層11bでは 4
00〜3000重量部が好ましい。各層の厚みは層11
aは 0.5〜4.0 μm、層11bでは 0.5〜
4.0 μmがよい。また上記した構成以外に、各層と
も、他の異なる顔料層の組合せとしてよい。
【0046】また、図1、図2、図3の例とは少し異な
るが、非磁性着色層が所定パターンの模様として見える
ように構成することもできる。即ち、非磁性着色層の塗
布形成時に、色の異なる顔料液を完全に混合しないよう
にして混ぜ、この状態で液を支持体上に塗布することに
より、斑点又は小円状の模様を形成したまま非磁性着色
層を設けることができる。この場合、使用可能な顔料は
、例えば酸化チタン(黄)とベンガラ(赤茶)であって
よい。
【0047】図4は、非磁性支持体10の上面を例えば
エンボス加工し、文字、図形、模様等をパターン状にし
て凹凸21を形成し、この凹凸面上に磁気記録層12を
形成した例を示す。
【0048】この例の場合、上記凹凸面の凹部21aと
凸部21bとにおいて、支持体10の裏面から入射する
外光の磁気記録層12による反射率又は反射光量に差が
生じるので、上記凹凸を所定パターンに識別することが
できる。 従って、この識別パターンの有無により、上述したと同
様に海賊版の防止等の効果が得られると同時に、上述の
例のように非磁性着色層を設けることを要せず、支持体
10の加工で済むために識別パターンの形成が容易であ
ると言える。
【0049】図5に示す例は、支持体10の上面に図1
と同様の非磁性着色層11を均一に(即ち、パターン化
せずに)形成し、この上に磁気記録層12を形成する一
方、支持体10の裏面に、文字、図形、模様等のパター
ン22をグラビア印刷によって非磁性着色層11と異な
る色で形成したものである。例えば、非磁性着色層11
は淡い青色、パターン22は赤茶色に形成できる。パタ
ーン22中の顔料の量はバインダ100 重量部当り 
200〜2000重量部がよく、またその厚みは 0.
5〜3.0 μmがよい。
【0050】このように構成すれば、支持体10の裏面
から見えたときに、非磁性着色層11によって磁気記録
層12の色の影響を受けずに、その淡い青色を背景色と
してパターン22を赤茶色に識別することができる。
【0051】上記において、パターン22の色と非磁性
着色層11の色の組み合わせは種々選択してよい。また
、パターン22の色によっては、非磁性着色層11を設
けなくても差支えなく、この場合は、磁気記録層12の
色を背景色としたパターン22を見ることができる。
【0052】また、パターン22は上記以外にも、真空
蒸着法やスパッタ法等により形成できる。この場合は、
パターン材料の製膜後にフォトエッチング等でパターニ
ングしてよいし、或いは予めパターン状のマスクを支持
体10の裏面に取付けた状態でパターン材料を堆積させ
、マスクのない領域に材料22を被着することもできる
【0053】なお、図5の如き支持体裏面のパターン2
2は、その状態によてはいわゆるバックコート層(BC
層)として機能することができる。この場合は、パター
ン22はバックコート層とにテープの走行性向上に寄与
できる。
【0054】図6〜図8は、本発明の第2の発明に基き
、上記した如きテープ41を収納した海賊版防止用のビ
デオテープカセットの一例71を示すものである。
【0055】即ち、画像信号等を未だ記録していない生
の磁気テープ41を巻回した左右一対の下フランジ45
、46付きのリールハブ42及び43(テープリール)
を収容した下ハーフ2と、各リールハブを押圧保持する
リーフスプリング55を固定した上ハーフ3とが接合さ
れた構造になっている。リーフスプリング55によるリ
ールハブ押圧域においては、透明なリールフランジ47
及び48の中心部にピボットと称される小突起52及び
53を嵌め込み、これらのピボットにリーフスプリング
55が係合せしめられる。 なお、図中、49及び50は左右一対の透明窓である。
【0056】このテープカセットにより、海賊版テープ
の横行を防止するには、本発明の第3の発明に基き、こ
のテープカセットに所定の情報(ソフト)を記録した後
に市販すればよい。また、一定の業者に本例のテープカ
セットを生テープとして販売し、その後に業者の側で情
報を記録するようにしてもよい。
【0057】特に、図8に示すように、カセット71の
前蓋(リッド)60を開けた状態では、カセット後方側
からはテープ41の裏面側(即ち、支持体10側)の色
パターンが識別可能であり、磁気記録層12側の色と異
なるために、海賊版か否かの識別が可能となり、また容
易である。
【0058】即ち、テープ41に所定の信号を記録した
ビデオテープカセットとすれば、図2で説明したように
、方向14(支持体裏面)からのパターンの識別によっ
て該ビデオテープカセットが海賊版か否かの判別が可能
となる。
【0059】
【発明の作用効果】本発明は上述したように、磁気記録
層とは反対側の非磁性支持体の面側から所定のパターン
が読み取れるように該パターンの形成手段をテープに設
けたので、このパターンの有無の識別によって容易に海
賊版か否かを判別することができる。また、海賊版の製
造業者が生テープに加工して類似品を製造しようとして
も、製造は極めて困難である。従って、模倣は防止され
る。また、パターン形成手段は非磁性着色層等でよいた
め、従来のテープに比べてコストはあまり変わらず、低
コストに製造可能である。しかも、従来のようにテープ
自体に信号を加えて海賊版防止を図るのと違って、そう
した信号を加える必要が何らないので、信号を加えるた
めの装置が不要となって低コストとなり、かつ、ソフト
の映像の画質を損なうことはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基く磁気テープの一例の断面斜視図で
ある。
【図2】同磁気テープの断面図である。
【図3】本発明に基く磁気テープの他の例の断面図であ
る。
【図4】本発明に基く磁気テープの他の例の断面図であ
る。
【図5】本発明に基く磁気テープの更に他の例の断面図
である。
【図6】本発明に基くビデオテープカセットの平面図で
ある。
【図7】図6のVII −VII 線断面図である。
【図8】前蓋を開けたときの同ビデオテープカセットの
後方側からの斜視図である。
【符号の説明】
2    下ハーフ 3    上ハーフ 10    非磁性支持体 11    非磁性着色層 12    磁気記録層 13    (表側からの)方向 14    (裏側からの)方向 20    非塗布部 21    凹凸 22    パターン 41    磁気テープ 60    前蓋(リッド) 71    ビデオカセット

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  非磁性支持体と、この非磁性支持体に
    設けられた磁気記録層とを有し、この磁気記録層とは反
    対側の前記非磁性支持体の面側から見たときに所定のパ
    ターンが読み取られるように該パターンの形成手段が設
    けられている磁気テープ。
  2. 【請求項2】  所定の信号が磁気記録される磁気テー
    プと、この磁気テープを収納するカセットケースとから
    なるテープカセットにおいて、前記磁気テープが、非磁
    性支持体と、この非磁性支持体に設けられた磁気記録層
    とを有し、この磁気記録層とは反対側の前記非磁性支持
    体の面側から見たときに所定のパターンが読み取られる
    ように該パターンの形成手段が前記磁気テープに設けら
    れていることを特徴とするテープカセット。
  3. 【請求項3】  所定の信号が磁気記録されている磁気
    テープと、この磁気テープを収納するカセットケースと
    からなるビデオ用のテープカセットにおいて、前記磁気
    テープが、非磁性支持体と、この非磁性支持体に設けら
    れた磁気記録層とを有し、この磁気記録層とは反対側の
    前記非磁性支持体の面側から見たときに所定のパターン
    が読み取られるように該パターンの形成手段が前記磁気
    テープに設けられており、このパターンによって該ビデ
    オ用のテープカセットが海賊版か否かの判別を可能にし
    たことを特徴とするビデオ用のテープカセット。
  4. 【請求項4】  所定の信号が磁気記録されている磁気
    テープと、この磁気テープを収納するカセットケースと
    からなるビデオ用のテープカセットにおいて、前記磁気
    テープが、非磁性支持体と、この非磁性支持体に設けら
    れた磁気記録層とを有し、この磁気記録層とは反対側の
    前記非磁性支持体の面側から見たときに所定のパターン
    が読み取られるように該パターンの形成手段が前記磁気
    テープの前記非磁性支持体と前記磁気記録層との間に設
    けられており、このパターンによって該ビデオ用のテー
    プカセットが海賊版か否かの判別を可能にしたことを特
    徴とするビデオ用のテープカセット。
JP2414391A 1991-01-24 1991-01-24 磁気テープ及びテープカセット Pending JPH04248179A (ja)

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