JPH04271081A - 磁気テープ用カセットケース及びテープカセット - Google Patents

磁気テープ用カセットケース及びテープカセット

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Publication number
JPH04271081A
JPH04271081A JP5410591A JP5410591A JPH04271081A JP H04271081 A JPH04271081 A JP H04271081A JP 5410591 A JP5410591 A JP 5410591A JP 5410591 A JP5410591 A JP 5410591A JP H04271081 A JPH04271081 A JP H04271081A
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JP
Japan
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tape
magnetic
cassette
back side
magnetic tape
Prior art date
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Pending
Application number
JP5410591A
Other languages
English (en)
Inventor
Shu Ishiguro
周 石黒
Kimimoto Hirose
廣瀬 公元
Yoshitaka Yasufuku
安福 義隆
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気テープを収容したテ
ープカセットに関するものである。
【0002】
【従来技術】近年、いわゆるAV(オーディオ・ビジュ
アル)時代の到来に伴い、パッケージ化された視覚又は
聴覚メディアの需要、生産量はつとに高まっており、特
に大量の生ビデオや音楽、映画、アニメ、舞台等を収録
した商品が、市販製品として、或いはレンタル品として
、日々大量に消費されている。
【0003】しかし、ビデオ業界等においては、ビデオ
用機器等の普及に伴い、正当な著作権者やその承認を受
けていない者が、画像の予め記録されたビデオソフトの
内容をダビングし、いわゆる海賊版を大量に生産、販売
していることがある。
【0004】このような海賊版においては、ビデオ業界
等では海賊版が出回るのを防止したいという強い要請が
ある。従って、技術的に海賊版を防止し、業界全体の利
益を保持する手段が要請されている。
【0005】こうした海賊版防止の技術的手段としては
、例えばホログラム(シール)を利用したものや、テー
プカセット全面にあるリッドと称される前蓋を着色した
もの等がある。
【0006】しかし、これらの手段では海賊版の製造業
者でも容易に模倣できるため、海賊版防止に必ずしも有
効とは言えない。
【0007】他方、磁性層を上、下2層とし、そのうち
下層に顔料又は染料を含有させ、上層と色別できるよう
にした技術が、特開昭62−231426号公報に示さ
れている。これによれば、下層の色によって上層の塗布
ぬけや塗布むらを判別できるとしているが、上記した海
賊版防止のために下層の色でその判別を行えるかどうか
は明確ではない。しかも、海賊版防止を目的として上記
下層を着色するという技術思想は何ら示していないし想
定もしていない。
【0008】しかも、磁性層の下層に顔料等を含有させ
ているために、同下層中の磁性粉(一般には黒褐色)の
色と混ざって上層のコントラストが悪く、しかも磁性層
に多量の顔料を含有させているために下層の電磁変換性
能等に悪影響を与えることがある。
【0009】
【発明が解決しようとする問題点】ところで、上記した
海賊版の如き不当なテープカセットを効果的にチェック
するための方策はこれまで有効に講じられてきてはいな
いため、1/2 インチのテープのみならず、8ミリテ
ープやデジタル・オーディオ・テープ(DAT)等にお
いてもオリジナルの模倣、盗用を有効に防止できないこ
とは由々しき問題である。特に、8ミリテープやDAT
テープでは、カセット前部において磁気テープは通常、
蓋部材やスライドカバーにより覆われているため、上記
の如きホログラムシール等を用いて海賊版を防止するし
かない。
【0010】
【発明の目的】本発明の目的は、模倣が困難で、購買者
にも正当な市販品であることが容易に識別でき(従って
効果的に海賊版の出現を防止でき)、かつ磁性粉の充填
率を向上させて電磁変換特性も改善できるような磁気テ
ープ用カセットケース及びテープカセットを提供するこ
とにある。
【0011】
【発明の構成】即ち、本発明は、磁気テープの裏面の近
傍にてカセットケース裏面側に配される壁部に、前記磁
気テープの裏面を透視可能とする窓が設けられている磁
気テープ用カセットケースに係るものである。
【0012】また、本発明は、磁気テープの裏面がカセ
ットケース外部から見えないようにするために作動する
部材をカセットケース裏面側に有し、前記作動する部材
のうち少なくとも、前記磁気テープの裏面に近接する領
域に、前記磁気テープの裏面を透視可能とする透視部(
特に透明部)が設けられている磁気テープ用カセットケ
ースも提供するものである。
【0013】この場合、磁気テープの前面を覆う前蓋に
隣接するように、前記作動する部材に透視窓(特に透明
窓)が設けられていることがよい。
【0014】また、本発明は、所定の信号が磁気記録さ
れる若しくは磁気記録されている磁気テープと、この磁
気テープを収納するカセットケースとからなるテープカ
セットにおいて、前記磁気テープの裏面の近傍にてカセ
ット裏面側に配される壁部に、前記磁気テープの裏面を
透視可能とする窓が設けられていることを特徴とするテ
ープカセットも提供するものである。
【0015】更に、本発明は、所定の信号が磁気記録さ
れる若しくは磁気記録されている磁気テープと、この磁
気テープを収納するカセットケースとからなるテープカ
セットにおいて、前記磁気テープが、非磁性支持体と、
この非磁性支持体に設けられた磁気記録層と、前記非磁
性支持体に隣接して設けられた非磁性着色層とを有し、
この非磁性着色層が前記磁気記録層とは異なる色に着色
されており、かつ、前記磁気テープの裏面がカセット外
部から見えないようにするために作動する部材をカセッ
ト裏面側に有し、前記作動する部材のうち少なくとも、
前記磁気テープの裏面に近接する領域に、前記磁気テー
プの裏面を透視可能とする透視部が設けられていること
を特徴とするテープカセットも提供するものである。
【0016】この場合、磁気テープの前面を覆う前蓋に
隣接するように、前記作動する部材に透視部(特に透明
窓)が設けられているのがよい。
【0017】また、前記非磁性支持体と前記磁気記録層
との間に前記非磁性着色層が設けられ、この非磁性着色
層が前記磁気記録層とは異なる色に着色されているのが
よい。
【0018】上記の非磁性着色層が白色顔料及び着色顔
料又は着色染料を含有するように構成すれば、テープを
磁気記録層とは反対側の支持体面側(裏面側)から観た
ときに、磁気記録層の色(通常は黒褐色)が白色顔料に
よって遮断若しくは弱められるから、非磁性着色層の色
が磁気記録層とは明確に区別して認識可能とする。この
場合、非磁性着色層の色は着色顔料に白色が混じったパ
ステル調にすることができる。
【0019】なお、上記した非磁性支持体は光学的に透
明であることが好ましいが、この「光学的に透明」とは
、可視光に対して透明であるか、或いは完全に透明でな
くても内層の色が判別できるように可視光を透過させる
ことを意味する。
【0020】また、上記した「非磁性着色層」とは、後
述の実施例からも明らかなように、少なくとも特定色の
着色剤(着色顔料や染料)とバインダとを含有する非磁
性層の他、上記したように着色剤に白色顔料等を添加し
た非磁性層、或い白色顔料及びバインダからなる非磁性
白色層をも含むことがある。この場合、非磁性着色層は
1層のみならず、2層又はそれ以上からなっていてもよ
く、例えば磁気記録層側に白色層を設け、この白色層を
介して着色顔料層を設けることができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。
【0022】図1〜図4は、本発明の第1の実施例によ
る8ミリビデオ用のテープカセットを示すものである。
【0023】図4において、このテープカセットのカセ
ット本体1は上下ハーフ1a、1bからなり、内部左右
に磁気テープ2が巻かれるリールハブ60付きのテープ
リール3、3を有する。テープリール3、3は、カセッ
ト本体1の底壁4に設けた左右の各駆動軸挿入孔5、5
上にあって、カセット本体1の上壁6の内面に固定した
板ばね7で回転中心が押し下げ付勢されている。
【0024】カセット本体1内の前方左右に配したテー
プガイド部9、9を介してテープ2が一方のテープリー
ル3からケース前面に導出され、他方のテープリール3
に巻き取られる。
【0025】カセット本体1には、これの前面を開閉す
るテープ保護用の前蓋10が回動可能に取り付けられて
いる。この前蓋10は、カセット本体1の前面を全長に
わたって覆う前面板11と、前面板11の左右両端から
後方に連設した連結片(側壁部)12、12とを有して
いる。
【0026】また、図1、2に明示するように、14A
はテープ2を後側から保護する後蓋、14Bはカセット
本体1の上壁6と前蓋10との間の開口を塞ぐための上
蓋(図3、4参照)で後蓋14Aに一体成形されている
。また、図中の56は前蓋10のロック手段である。
【0027】上記のテープカセットにおいて注目すべき
ことは、図1〜図3のように、前蓋10の後方側におい
て、後蓋14Aに磁気テープ2の裏面2Aを透視可能と
する透明窓61が例えば2色成形技術等の多色成形技術
によって一体成形されていることである。
【0028】即ち、図2及び図3に明示するように、通
常の状態では磁気テープ2は前蓋10及び後蓋14A、
上蓋14Bで全面的に覆われているが、後蓋14Aには
透明窓61を設けているので、カセット裏面を斜めから
矢印62方向にのぞくと、透明窓61を通して内部のテ
ープ2の特に裏面2Aを見ることができる。図2はカセ
ット裏面の斜視図であり、図3は図1のIII −II
I 線断面図である。
【0029】なお、上記の後蓋14Aは、公知のように
、前蓋10の回動に伴って回動し、内部のテープ2を開
放し、テープローディング状態とするが、通常は図3の
ようにテープ2を覆っている。
【0030】上記した透明窓61は、テープ2の裏面2
Aに沿って設けられ、かつ、その材質はアクリル酸−ス
チレン系共重合体、アクリレート系、メタクリレート系
、ポリカーボネート系等であってよい(後蓋14A自体
はABSやエンジニアリングプラスチック等で、着色さ
れた樹脂であってよい)。透明窓61の位置は、テープ
裏面2Aが見易く、かつ、テープエンド検出のための光
源挿入孔63を用いての光学的検出に支障がない(即ち
、透明窓61からの外光が悪影響を与えない)位置とす
るのがよい。また、透明窓61は、ガイド溝等と摺接す
る部分ではないので、耐磨耗等の面でも問題はない。
【0031】このように、透明窓61を後蓋14Aに設
けることによって、後述するように、テープ裏面2Aの
色をカセット外部から効果的に確認でき、既述した如き
海賊版か否かの識別を容易に行うことができるのである
。また、カセット自体の外観(特に裏面側)を独特のも
のにすることができる。
【0032】このためには、テープ2を図5〜図7に夫
々示すように構成するのがよい。図5に示すテープ2は
、透明基板(ベースフィルム)70の一方の面上に、非
磁性着色層71と磁気記録層72とを順に積層したもの
である。
【0033】磁気記録層72に用いられる強磁性粉末と
しては、γ−Fe2 O3 、Co含有γ−Fe2 O
3 、Co被着γ−Fe2 O3 、Fe3 O4 、
Co含有Fe3 O4 、Co被着Fe3 O4 、C
o含有磁性FeOx(3/2 >x>4/3 )、Cr
O2 等の酸化物磁性体が挙げられる。また、バリウム
フェライト等の六方晶フェライト、窒化鉄も使用される
【0034】強磁性金属粉末も使用可能であり、この例
としてはFe、Ni、Coをはじめ、Fe−Al系、F
e−Al−Ca系、Fe−Al−Ni系、Fe−Al−
Zn系、Fe−Al−Co系、Fe−Ni系、Fe−N
i−Co系、Fe−Ni−Si−Al−Mn系、Fe−
Ni−Si−Al−Zn系、Fe−Ni−Si系、Fe
−Ni−Zn系、Fe−Ni−Mn系、Fe−Ni−S
i系、Fe−Mn−Zn系、Fe−Co−Ni−P系、
Co−Ni系等、Fe、Ni、Co等を主成分とするメ
タル磁性粉等が挙げられ、更にこれらの金属磁性体に添
加剤としてCu、Cr等の元素またはこれらの化合物を
含ませてもよい。
【0035】磁気記録層72には、潤滑剤(例えばシリ
コーンオイル、グラファイト、二硫化モリブデン、二硫
化タングステン、炭素原子数12〜20の一塩基性脂肪
酸(例えばステアリン酸)や、炭素原子総数13〜40
個の脂肪酸エステル等)、研磨剤(例えばα−Al2 
O3 や酸化クロム)、帯電防止剤(例えばカーボンブ
ラック、グラファイト)、分散剤(粉レシチン)等を添
加してよい。
【0036】また、磁気記録層に用いるバインダとして
は、非磁性着色層11も同様であってよいが、平均分子
量が約10000 〜200000のものがよく、例え
ば塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−塩化
ビニリデン共重合体、塩化ビニル−アクリロニトリル共
重合体、ポリ塩化ビニル、ウレタン樹脂、ブタジエン−
アクリロニトリル共重合体、ポリアミド樹脂、ポリビニ
ルブチラール、セルロース誘導体(セルロースアセテー
トブチレート、セルロースダイアセテート、セルロース
トリアセテート、セルロースプロピオネート、ニトロセ
ルロース等)、スチレン−ブタジエン共重合体、ポリエ
ステル樹脂、各種の合成ゴム系、フェノール樹脂、エポ
キシ樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、フェノキシ樹脂、
シリコン樹脂、アクリル系反応樹脂、高分子量ポリエス
テル樹脂とイソシアネートプレポリマーの混合物、ポリ
エステルポリオールとポリイソシアネートの混合物、尿
素ホルムアルデヒド樹脂、低分子量グリコール/高分子
量ジオール/イソシアネートの混合物、及びこれらの混
合物等が例示される。
【0037】これらのバインダは、−SO3 M、−O
SO3 M、−COOM及び−PO(OM′)2 から
なる群より選ばれた少なくとも1種の極性基(但し、M
は水素原子或いはNa、K、Li等のアルカリ金属原子
を表し、また、M′は水素原子、Na、K、Li等のア
ルカリ金属原子或いはアルキル基である。)を含有する
のが磁性粉等の分散性の点で好ましい。
【0038】非磁性着色層71は、上記のバインダの他
、アルミナ、酸化チタン等の白色顔料、酸化クロム等の
緑色顔料、クロムイエロー、酸化チタン等の黄色顔料、
ペンガラ等の赤色顔料等が含有される。これらの顔料の
粒径は0.1 〜10μmがよく、0.1 〜2μmで
あるのが一層好ましい。
【0039】非磁性着色層71には、上記顔料に代え、
或いは併用して、フタロシアニン染料、アゾ染料、アン
トラキノン染料、インジゴイド染料、ニトロ及びニトロ
ソ染料、キノリン染料、メチン染料、チアゾール染料、
キノンイミン染料、アジン染料、オキサジン染料、チア
ジン染料、アゾイツク染料、ジフェニルメタン染料、ト
リフェニルメタン染料、キサンテン染料、アクリジン染
料、酸化染料、硫化染料、フタレイン染料、アミノケト
ン染料、オキシケトン染料等を含有させることができる
【0040】非磁性着色層71において、顔料又は染料
の含有割合は、バインダ100 重量部当たり 100
〜10000 重量部とするのがよく、 300〜30
00重量部が更によい。
【0041】また、同層71の膜厚は、 0.1〜10
μmがよく、 0.5〜6μmが一層好ましい。
【0042】非磁性支持体70は、透明であって、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフ
タレート等のポリエステル類、ポリプロピレン等のポリ
オレフィン類、セルローストリアセテート、セルロース
ダイアセテート等のセルロース誘導体、ポリアミド、ポ
リカーボネート等のプラスチックが構成材料として挙げ
られる。また、Cu、Al、Zn等の金属、ガラス、窒
化硼素、Siカーバイト等のセラミック等も使用できる
【0043】支持体70の厚みは約3〜100 μm程
度がよく、一層好ましくは5〜50μmである。
【0044】なお、支持体70上に非磁性着色層71お
よび磁性層72を形成する場合、前者の層の塗布乾燥後
に後者の層を積み重ねる方式(いわゆるウエット・オン
・ドライ塗布方式)と、乾燥されていない湿潤状態にあ
る層の上に次の層を同時または逐次重ねて塗布する方式
(いわゆるウエット・オン・ウエット塗布方式=湿潤重
層塗布方式)とがあるが、膜付き、表面性からみてウエ
ット・オン・ウエット重層塗布方式による同時重層塗布
を行うのがよい。磁性塗料にはイソシアネート系の硬化
剤を添加するのがよいが、非磁性着色用塗料にはそうし
た硬化剤を添加する方がよい場合がある。
【0045】上記の如くに、磁気テープ2を構成するこ
とにより、磁気記録層72の側73からテープを観た場
合は磁気記録層72の色(通常は黒褐色)が見えるが、
逆の方向74からテープを観ると、透明支持体70を通
して非磁性着色層71の色(例えば白色)が見えること
になる。
【0046】非磁性着色層71が白色顔料及び着色顔料
を含有するように構成しておけば、方向74から観たと
きに、磁気記録層72の色(通常は黒褐色)が白色顔料
によって遮断若しくは弱められるから非磁性着色層71
の色が磁気記録層72とは明確に区別して認識可能とな
る。この場合、非磁性着色層71の色は着色顔料に白色
が混ったパステル調にすることができる。
【0047】上記したようにテープを構成すれば、後記
のようにテープカセットに収納したとき、海賊版防止の
ために図5の如きテープを使用すれば、そうでないテー
プにダビングした場合に、上記の方向73と74とで色
が異なるかどうかによって容易に海賊版か否かを判別す
ることができる。換言すれば、海賊版だと非磁性着色層
71がないため方向73と74で観察される色が同じで
ある。従って、図3で示したように、テープ裏面2Aの
色を見て海賊版か否かの判断を容易に行なえる。
【0048】そして、本発明に用いる図5のテープは、
海賊版の製造業者が生テープに加工して類似品を製造し
ようとしても、製造は極めて困難である。従って、模倣
は防止される。しかも、上記した色の選択により、テー
プのメーカー独自の色に着色可能でもある。
【0049】特に、テープカセットのケース本体に加工
するのと異なり、カセット本体内に収容されるテープ自
体に加工を施し、識別力を持たせているので、模倣者は
ビデオテープ自体を加工せねばならない。また、上述し
た透明窓61を含むカセットの製造もメーカーでしか行
えず、この点でも模倣を一層困難としている。
【0050】上記したテープ(後述のテープも同様であ
るが)においては、上記の色の違いを次のような範囲と
するのが好ましい。即ち、テープ2の色をテープ上面7
3と裏面74から、カラーアナライザー(村上色彩社製
CMS−1200)で測色し、L* 、a* 、b* 
を求め、色差ΔE* abを計算する。(これについて
はCIE(Commission Internati
onale de l′Eclairage )197
6年堆奨の表色系:CIELABで示される)。そして
、この色差ΔE* abについて、テープ裏面2A(又
は74)側とテープ表面73側との差{ΔE* ab(
裏面)−ΔE* ab(表面)}が 5.0以上、更に
は10.0以上、 100.0以下となるように構成す
るのがよい。
【0051】また、図5のテープによれば、非磁性着色
層71を磁気記録層72とは別に設けているので、磁気
記録層72に顔料等を添加する場合に比べて、上記した
色の判別時にコントラストがよく、かつ磁気記録層72
の電磁変換特性にも悪影響を与えることはない。しかも
、非磁性着色層71は外面に露出していないので、走行
系との摺擦により剥落することがない。また、磁気記録
層72と支持体70との間にあって、下引き的な効果も
あり、磁気記録層72の接着強度が向上する。
【0052】図6は、他のテープの例を示すものである
。この例では、図5のテープと比べて、非磁性着色層7
1を2層とし、下層71aとして着色顔料層、上層71
bとして白色顔料層としている。これによって着色顔料
層71aの色が白色顔料層71bによって一層強調され
、磁気記録層72の色の影響を十分に遮断でき、磁気記
録層72の色とのコントラストが一層良好となる。また
、図6のような場合には、着色層71aを用いずに、支
持体自体に着色を施しておいてもよい。
【0053】なお、上記の層71a、71bにおいては
各顔料の含有割合は層71aではバインダー100 重
量部当たり 400〜3000重量部、層71bでは 
400〜3000重量部が好ましい。各層の厚みは層7
1aは 0.5〜4.0 μm、層71bでは 0.5
〜4.0 μmがよい。また上記した構成以外に、各層
とも、他の異なる顔料層の組合せとしてよい。
【0054】図7のテープの場合、上記した如き非磁性
着色層71を磁気記録層72と支持体70との間ではな
く、支持体70の他の面側に設け、バックコート(BC
)層を兼用したものである。
【0055】従って、このバックコート層71の色は直
接見えることができ、磁気記録層72との色の違いはす
ぐに判別可能となる。
【0056】そして、バックコート層71として、テー
プの走行性向上に寄与することが可能である。バックコ
ート層71中の顔料の量はバインダ100 重量部当た
り200 〜2000重量部がよく、また同層の厚みは
 0.5〜3.0 μmがよい。
【0057】次に、本発明に基づくテープ及びテープカ
セットを具体的な例について更に詳述する。
【0058】以下に示す成分、割合、操作順序等は種々
変更しうる。なお、下記の例において「部」はすべて重
量部である。
【0059】先ず、支持体である厚さ14.0μmのポ
リエチレンテレフタレートベースフィルム上に非磁性着
色層及び磁性層を次の要領で形成した。
【0060】                 〈非磁性着色層用塗
料の組成〉  顔料(A)        (下記表−
1参照)                     
        100部  顔料又は染料(B)(下
記表−1参照)                  
            X部  スルホン酸金属塩含
有塩化ビニル系樹脂(日本ゼオン社製のMR−110 
)  7部  ポリエステルポリウレタン樹脂(武田薬
品工業社製のXE−1)          4部  
シクロヘキサノン                 
                         
        30部  メチルエチルケトン   
                         
                    20部  
トルエン                     
                         
            20部 上記した塗料成分を混練、分散した。そして、表−1に
示されるような顔料(A)、(B)を用いて、表−1に
示される着色層(a)〜(f)を作成した。
【0061】                     〈磁性塗料
Iの組成〉  強磁性粉末Co−γ−Fe2 O3  
 (1)                     
      100部    (Hc=700 Oe、
比表面積=40m2/g)  α−Al2 O3   
                         
                         
5部  スルホン酸金属塩含有塩化ビニル系樹脂(日本
ゼオン社製のMR−110 )  10部  ポリエス
テルポリウレタン樹脂(武田薬品工業社製のXE−1)
          5部  カーボンブラック   
                         
                      1部 
 ミリスチン酸                  
                         
           1部  ステアリン酸    
                         
                         
1部  ブチルステアレート            
                         
           1部  シクロヘキサノン  
                         
                      100
部  メチルエチルケトン             
                         
         100部  トルエン      
                         
                         
 100部上記磁性塗料成分を混練分散した後、日本ポ
リウレタン工業(株)製のコロネートL5部を添加して
磁性塗料とした。
【0062】以上の塗料を用い、非磁性着色層(2μm
厚)上に磁性層(2μm厚)を設けた層構成のものを厚
さ14.0μmの支持体の上にウエット・オン・ウエッ
ト方式で塗布し、8mm巾の試料テープを作成した。
【0063】
【0064】なお、本発明に基づけば、上記したテープ
2を収容したテープカセット1のみならず、テープ2を
収容していない状態のカセットケースも本発明の範囲に
包含される。即ち、この場合、カセットケースメーカー
で、そのようなカセットケースを製造することができる
【0065】また、上述した透明窓61は、後蓋14A
の一部分にのみ設けたが、他の領域に設けてよく、また
かなり広範囲に亘って(或いは後蓋14Aの全体に)設
けてもよい。
【0066】次に、本発明をDATに提要した実施例を
図8及び図9について説明する。
【0067】このDAT方式のテープカセット81は、
扁平な直方体形状を呈する本体80を有するが、これは
上ハーフ83と下ハーフ97とによって構成され、これ
らを組み合わせることによって組み立てられる。なお、
図中の82はリールハブ、86は透明窓である。
【0068】カセット本体81の前面側には、上ハーフ
83に前蓋(リッドと呼ばれる。)97が揺動可能に取
付けられ、リッド98が閉じて一対のテープガイド(図
示せず)間の磁気テープ2を保護するようにしている。
【0069】下ハーフ97の下側(カセット裏面)には
、図8に示すようにスライドカバー96が摺動可能に取
付けられ、公知の機構によって下ハーフ97に対して往
復動可能になっている。スライドカバー26が押されて
図8中に仮想線で示す位置に移動し、爪93、93は貫
通孔96b、96bに係止する。
【0070】このとき、磁気テープが走行可能となり、
スライドカバー96の円形貫通孔107 、107 と
下ハーフ97のリール軸挿入孔105 、105 とが
上下位置を同じくし、貫通孔105 、105 のリー
ル82、82が露呈してテープデッキ側のスピンドルが
リール82、82に嵌入して一方のリール82を駆動可
能ならしめる。
【0071】このようなDAT方式のテープカセットに
おいて、図8に示すように、未使用の実線位置にあるス
ライドカバー96のうち、リッド98に隣接する領域が
透明窓101 として形成されている。
【0072】この透明窓101 は上述した材質により
スライドカバー96と2色成形することが可能であり、
カセット外部から(カセット裏面側にて)内部のテープ
2の裏面2Aを透視し、その色を認識することができる
【0073】従って、通常はスライドカバー96とリッ
ド98とで覆われているテープ2も、透明窓101 を
通して見ることができ、その裏面2Aの色の判別によっ
てテープカセットが海賊版か否かを容易に認別すること
ができる。
【0074】なお、この実施例でも、透明窓101 の
位置やサイズ等は種々変更することができることは勿論
である。
【0075】また、本発明は上述したタイプのテープカ
セット又はカセットケースのみならず、他のタイプのも
のにも適用可能である。例えば、ハイビジョン用のカセ
ットやデータカセット等のテープカセットである。VH
S方式のテープカセットにも適用可能であるが、この場
合は、下ハーフの前縁部を透明にすると、その前面にあ
るテープの裏面の色を一層容易に認識するこができる。 この場合、テープエンドの光検出に支障のないような領
域でかつ支障のない範囲で透明窓を形成する必要がある
【0076】
【発明の作用効果】本発明は上述したように、テープの
裏面近傍にてカセット裏面側の壁部にテープ裏面を透視
可能とする窓又は透視部を設けているので、テープ裏面
の色をカセット外部から効果的に認識でき、海賊版か否
かの識別を容易に行うことができる。また、カセット自
体の外観(特に裏面側)を独特のものにすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】8ミリテープカセットの裏面図である。
【図2】同テープカセットの裏面側の斜視図である。
【図3】図1のIII −III 線部分断面図である
【図4】同テープカセットの表面側の斜視図である。
【図5】磁気テープの一例の断面図である。
【図6】磁気テープの他の例の断面図である。
【図7】磁気テープの更に他の例の断面図である。
【図8】DAT方式のテープカセットの下ハーフ側から
見た斜視図である。
【図9】同テープカセットの上ハーフ側から見た斜視図
である。
【符号の説明】
1、81    テープカセット 2    磁気テープ 2A    テープ裏面 4    上ハーフの壁部 6    上ハーフの壁部 10、98    前蓋 11    前面板 14A    後蓋 14B    上蓋 61、101     透明窓 70    非磁性支持体 71    非磁性着色層 72    磁気記録層

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  磁気テープの裏面の近傍にてカセット
    ケース裏面側に配される壁部に、前記磁気テープの裏面
    を透視可能とする窓が設けられている磁気テープ用カセ
    ットケース。
  2. 【請求項2】  磁気テープの裏面がカセットケース外
    部から見えないようにするために作動する部材をカセッ
    トケース裏面側に有し、前記作動する部材のうち少なく
    とも、前記磁気テープの裏面に近接する領域に、前記磁
    気テープの裏面を透視可能とする透視部が設けられてい
    る磁気テープ用カセットケース。
  3. 【請求項3】  磁気テープの前面を覆う前蓋に隣接す
    るように、前記作動する部材に透視窓が設けられている
    、請求項2のカセットケース。
  4. 【請求項4】  所定の信号が磁気記録される若しくは
    磁気記録されている磁気テープと、この磁気テープを収
    納するカセットケースとからなるテープカセットにおい
    て、前記磁気テープの裏面の近傍にてカセット裏面側に
    配される壁部に、前記磁気テープの裏面を透視可能とす
    る窓が設けられていることを特徴とするテープカセット
  5. 【請求項5】  所定の信号が磁気記録される若しくは
    磁気記録されている磁気テープと、この磁気テープを収
    納するカセットケースとからなるテープカセットにおい
    て、前記磁気テープが、非磁性支持体と、この非磁性支
    持体に設けられた磁気記録層と、前記非磁性支持体に隣
    接して設けられた非磁性着色層とを有し、この非磁性着
    色層が前記磁気記録層とは異なる色に着色されており、
    かつ、前記磁気テープの裏面がカセット外部から見えな
    いようにするために作動する部材をカセット裏面側に有
    し、前記作動する部材のうち少なくとも、前記磁気テー
    プの裏面に近接する領域に、前記磁気テープの裏面を透
    視可能とする透視部が設けられていることを特徴とする
    テープカセット。
  6. 【請求項6】  磁気テープの前面を覆う前蓋に隣接す
    るように、前記作動する部材に透視窓が設けられている
    、請求項5のテープカセット。
  7. 【請求項7】  前記非磁性支持体と前記磁気記録層と
    の間に前記非磁性着色層が設けられ、この非磁性着色層
    が前記磁気記録層とは異なる色に着色されている、請求
    項5又は6のテープカセット。
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