JP3015772U - ジョイント構造 - Google Patents

ジョイント構造

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JP3015772U
JP3015772U JP1995002970U JP297095U JP3015772U JP 3015772 U JP3015772 U JP 3015772U JP 1995002970 U JP1995002970 U JP 1995002970U JP 297095 U JP297095 U JP 297095U JP 3015772 U JP3015772 U JP 3015772U
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淳 山田
実 喜多村
誠治 梅澤
憲英 今川
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 複数方向から集まってくる複数の長尺部材の
端部を1カ所で連結するジョイント構造を提供する。 【構成】 先端部に孔を有する単板部1aが形成され後
端部に第1長尺部材2が連結される第1ジョイント部材
1と、先端部に軸線を共有する2つの孔を有する二股板
部4aが形成され後端部に第1長尺部材2と反対方向に
伸びる第2長尺部材5が連結される第2ジョイント部材
4と、先端部に軸線を共有する2つの孔を有する第2二
股板部7aが形成され後端部に第1,第2長尺部材に交
差する方向に伸びる第3長尺部材8が連結される第3ジ
ョイント部材7と、単板部,二股板部及び第2二股板部
が互いに嵌合することにより互いに連通する単板部,二
股板部及び第2二股板部の孔に嵌合し第1,第2及び第
3ジョイント部材を連結するピン部材14とを備え、第
1,第2及び第3長尺部材が第1,第2及び第3ジョイ
ント部材を介してピン部材の周りに連結される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、複数方向から集まってくる複数の長尺部材の端部を1ヵ所で連結す るジョイント構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図12及び図13は、近年普及してきたいわゆる張弦梁構造を示す図である。 図12において、符号50は柱51の上端側の建築構造に掛渡された梁であり、 この梁50の下方には、垂直方向に伸びる複数の束(つか)柱としてのスチール パイプ部材52が、ピン結合を介して設けられている。
【0003】 スチールパイプ部材52は、図12に示すように各々順次異なる長さを有して おり、その下端部には各々、全体として弓形になるように配置される複数の鋼棒 54の端部が連結されている。そのためにスチールパイプ部材52の下端部には 、そのスチールパイプ部材52の下端部と両側の鋼棒54の各々の端部とを1ヵ 所で連結するためのジョイント部材56が設けられている。
【0004】 このような張弦梁構造は梁50に上から大きな力がかかると、スチールパイプ 部材52が圧縮力を受け、鋼棒54が引張力を受けることにより、その上からの 大きな力を支えられるようになっている。このような張弦梁構造を採用すること により、最小限の材料で効率よく強度を確保できるため、梁50の断面積を大き くする必要がないのでその重量を低減でき、周辺空間を広くしてその分空間を有 効利用することができると共に、トラス構造のように多数の部材を必要としない のでトラス構造よりもコストを低減できる利点がある。
【0005】 張弦梁構造は図13に示すように、梁50および鋼棒54と交差する方向に伸 びる鋼棒58がジョイント部材56に連結され、この鋼棒58はスチールパイプ 部材52の下端部が水平方向に振れたり傾いたりすることを防止する為に用いる ものである。図13においては、鋼棒58は隣合って配置されるジョイント部材 56に1つ置きに連結されているが、2つ置き以上にしてもよく、或はスチール パイプ部材52間の間隔が比較的大きい場合にはすべてのジョイント部材56に 連結するようにしてもよい。
【0006】 このような張弦梁構造に用いられるジョイント部材56としては従来、例えば 図14及び図15に示すようなものが考えられていた。すなわち図14に示すよ うに、ジョイント部材56の上面56aはスチールパイプ部材52の下端部に溶 接され、図15に示すように、ジョイント部材56は十字状に4方向に伸びる4 つの板部56b,56c,56d及び56eを有している。
【0007】 ジョイント部材56の板部56b及び56dは、鋼棒54に後端部が連結され るジョイント部材60の先端部と回転自在にピン結合している。また板部56c 及び56eは、後端部に鋼棒58が連結されるジョイント部材62の先端部と回 転自在にピン結合している。このようなジョイント部材56,60,62により 、1本のスチールパイプ部材52及び各々2本ずつの鋼棒54,58の計5本の 長尺部材を1ヶ所で連結するようになっている。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のジョイント構造に用いられるジョイント部材56に おいては、その上面56aにスチールパイプ部材52の下端部が溶接により固定 されているため、図16に示すように鋼棒54が、ジョイント部材56の両側に おいて各々異なる方向に傾いて配置されるような場合には、鋼棒54に作用する 張力Tにより、ジョイント部材56を回転させようとする力Fが働き、その力F によりスチールパイプ部材52に曲げモーメントMが作用して、スチールパイプ 部材52の軸方向の強度を低減させ、またスチールパイプ部材52の下端の溶接 部に大きな負荷がかかるという問題がある。
【0009】 このような曲げモーメントが作用しないようにするためには、図17に示すジ ョイント部材56の板部56f,56gのように、鋼棒54の傾きに合わせて上 記板部56b,56dを傾けて形成する必要がある。しかしながら鋼棒54の傾 きは、それが設けられる建築構造物の各位置において種々に異なっており、それ に合わせて板部の傾きをいちいち変えていたのでは、著しく多種類のジョイント 部材56が必要になるという問題が出てくる。 そこで本考案は、このような問題点を解決することを課題とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本考案は次のような構成としたものである。
【0011】 (1) 先端部に孔を有する単板部が形成され後端部に第1長尺部材が連結さ れる第1ジョイント部材と、先端部に軸線を共有する2つの孔を有する二股板部 が形成され後端部に前記第1長尺部材と反対方向に伸びる第2長尺部材が連結さ れる第2ジョイント部材と、先端部に軸線を共有する2つの孔を有する第2二股 板部が形成され後端部に前記第1,第2長尺部材に交差する方向に伸びる第3長 尺部材が連結される鞍状の第3ジョイント部材と、前記単板部,二股板部及び第 2二股板部が互いに嵌合することにより互いに連通する前記単板部,二股板部及 び第2二股板部の孔に嵌合し前記第1,第2及び第3ジョイント部材を回転自在 に連結するピン部材とを備え、前記第1,第2及び第3長尺部材が前記第1,第 2及び第3ジョイント部材を介して前記ピン部材の周りに回転自在に連結される 。
【0012】 (2) 上記手段(1)の構成のジョイント構造において、前記単板部の両面 側に前記二股板部が嵌合し、前記二股板部の両外側に前記第2二股板部が嵌合す る。
【0013】 (3) 上記手段(1)の構成のジョイント構造において、前記単板部の両面 側に前記第2二股板部が嵌合し、前記第2二股板部の両外側に前記二股板部が嵌 合する。
【0014】 (4) 上記手段(2)の構成のジョイント構造において、前記ピン部材の両 端部の各々に、後端部に前記第1,第2及び第3長尺部材に交差する方向に伸び る第4長尺部材が連結される第4ジョイント部材の先端部がピン結合する。
【0015】 (5) 上記手段(3)の構成のジョイント構造において、前記ピン部材の両 端部の各々に、後端部に前記第1,第2及び第3長尺部材に交差する方向に伸び る第4長尺部材が連結される第4ジョイント部材の先端部がピン結合する。
【0016】 (6) 上記手段(4)の構成のジョイント構造において、前記第3ジョイン ト部材と第3長尺部材との間に、先端部が前記第3ジョイント部材の後端部にピ ン結合し、後端部が前記第3長尺部材に連結される第5ジョイント部材を設ける 。
【0017】 (7) 上記手段(5)の構成のジョイント構造において、前記第3ジョイン ト部材と第3長尺部材との間に、先端部が前記第3ジョイント部材の後端部にピ ン結合し、後端部が前記第3長尺部材に連結される第5ジョイント部材を設ける 。
【0018】
【作用】
上記手段(1)の構成のジョイント構造によれば、互いに反対方向に伸びる第 1及び第2長尺部材と、これらに交差する方向に伸びる第3長尺部材が、各々に 連結される第1,第2及び第3ジョイント部材を介して1本のピン部材の周りに 回転自在に連結されるため、第1,第2長尺部材が前記図16に示す鋼棒54の ように、第3ジョイント部材の両側において異なる方向に傾いて配置されても、 第1,第2長尺部材は各々自由にピン部材の周りに回転することができ、かつ第 3長尺部材もまたそれらの回転と独立しているため、第1,第2長尺部材に作用 する張力により第3長尺部材に曲げモーメントが発生することを防止することが できる。
【0019】 このため、設けられる建築構造物の各位置において第1,第2長尺部材の傾き が種々に変化しても、建築構造物の各位置において異なる多種類のジョイント部 材を用意する必要が無くなる。また上記手段(2),(3)のいずれの構成のジ ョイント構造においても、このような効果は変わることはない。
【0020】 また上記手段(4)または(5)の構成のジョイント構造によれば、前記第1 ,第2及び第3長尺部材に交差する方向に伸びる第4長尺部材を、第4ジョイン ト部材を介してピン部材の両端部にピン結合により回動自在に連結することがで きるため、前記第1,第2及び第3長尺部材と、それらの両側の2本の第4長尺 部材の計5本の長尺部材を1ヵ所で連結することができると共に、設けられる建 築構造物の各位置において第4長尺部材の傾きが種々に変化しても、それに合わ せて第4長尺部材の端部はピン結合を介して第3ジョイント部材に対して容易に 回動することができる。
【0021】 さらに上記手段(6)または(7)の構成のジョイント構造によれば、前記第 1,第2及び第3長尺部材に交差する方向に伸びると共に互いに反対方向に伸び る2本の第4長尺部材が、前記図16に示す鋼棒54のように互いに異なる方向 に傾いて配置されても、第3ジョイント部材が第3長尺部材に対してピン結合に より容易に回転できるため、両側2本の第4長尺部材に作用する張力により第3 長尺部材の下端部に曲げモーメントが発生することを防止することができる。
【0022】
【実施例】
以下、本考案の実施例について図面に基づいて説明する。 図1ないし図6は、本考案によるジョイント構造の第1実施例を説明するため の図である。
【0023】 符号1は第1ジョイント部材であり、この第1ジョイント部材1の先端部には 中心部に孔を有する単板部1aが形成されており、その後端部には鋼棒2(第1 長尺部材)がネジ結合により連結されている。符号4は第2ジョイント部材であ り、この第2ジョイント部材4はその先端部に、前記単板部1aの両面側に嵌合 する二股板部4a,4aが形成されており、これらの中心部には嵌合時に単板部 1aの中心部の孔に連通し、軸線を共有する孔が1つずつ形成されている。第2 ジョイント部材4の後端部には、前記鋼棒2と反対方向に伸びる鋼棒5(第2長 尺部材)がネジ結合により連結されている。上記ネジ結合部はナット26,27 により緩み止めが行われている。
【0024】 第2ジョイント部材4の二股板部4a,4aの両外側には、図1に示すように 鞍状に形成された第3ジョイント部材7の先端部の第2二股板部7a,7aが嵌 合し、この第2二股板部7a,7aには嵌合時に単板部1aの孔と二股板部4a ,4aの孔に連通し、軸線を共有する孔が1つずつ形成されている。
【0025】 図3に示すように、第3ジョイント部材7の後端部(図中上端部)には、垂直 方向に伸びかつ鋼棒2,5に交差する方向に伸びるスチールパイプ部材8(第3 長尺部材)の下端部が溶接により連結される。スチールパイプ部材8の図中上端 部には、図4に示すようにコの字状の連結部材10が設けられており、この連結 部材10は梁50の下に設けられたブラケット13にピン結合している。
【0026】 図2に示すように、互いに嵌合する第1ジョイント部材1,第2ジョイント部 材4,及び第3ジョイント部材7において、第1ジョイント部材1の単板部1a の孔と、第2ジョイント部材4の二股板部4a,4aの孔と、第3ジョイント部 材7の第2二股板部7a,7aの孔は互いに連通し、この連通する5つの孔に1 本のピン部材14が嵌合する。
【0027】 このような構成のジョイント構造によれば、互いに反対方向に伸びる鋼棒2, 5と、これらに交差する方向に伸びるスチールパイプ部材8が、各々に連結され る第1,第2及び第3ジョイント部材1,4,7を介してピン部材14の周りに 回転自在に連結されるため、鋼棒2,5が前記図16に示す鋼棒54のように、 第3ジョイント部材7の両側において異なる方向に傾いて配置されても、鋼棒2 ,5は各々ジョイント部材1,4を介してピン部材14の周りに回転することが でき、スチールパイプ部材8は第3ジョイント部材7を介してそれらの回転と独 立しているため、鋼棒2,5に作用する張力により、スチールパイプ部材8に曲 げモーメントが発生することを防止することができる。このため、設けられる建 築構造物の各位置において鋼棒2,5の傾きが種々に変化しても、建築構造物の 各位置において異なる多種類のジョイント部材を用意する必要が無くなる。
【0028】 また、このような第1実施例に係るジョイント構造においては、図6に示すよ うに第3ジョイント部材7の後端部両側に、鋼棒2,5及びスチールパイプ部材 8に交差する方向に突出する板部材16の一端部が溶接M1により固定され、こ の板部材16の他端部には板部材16の突出方向と同方向に伸びる鋼棒17(第 4長尺部材)が溶接M2により固定される。このように構成することにより、第 1実施例に係るジョイント構造を、前記図12,図13に示すような張弦梁構造 のジョイント部材56の位置に、そのジョイント部材56の代わりに用いること ができる。
【0029】 また図6に示すように、途中で分離している鋼棒17のその分離した部分には ターンバックル23が設けられているため、鋼棒17の端部を板部材16を介し て第3ジョイント部材7に溶接してしまった後でも、ターンバックル23を回転 させることにより、隣合う一対の第3ジョイント部材7間の鋼棒17の長さを調 整することが可能となっている。
【0030】 図7ないし図10は、本考案によるジョイント構造の第2実施例を示す図であ る。前記第1実施例においては、第1,第2及び第3ジョイント部材1,4,7 に交差する方向に伸びる鋼棒17は、板部材16を介して溶接により第3ジョイ ント部材7に取付けられていたのに対し、この第2実施例は、同方向に伸びる鋼 棒17をピン部材14の両端部とピン結合した点において異なるものである。
【0031】 すなわちピン部材14の両端部に単板部14aを形成し、この単板部14aは 第4ジョイント部材19の先端側の二股板部19aとピン結合されており、さら に第4ジョイント部材19の後端部は鋼棒17の端部とネジ結合により連結され ている。このネジ結合部はナット25により緩み止めが行われている。
【0032】 このような第2実施例によれば、鋼棒2,5及びスチールパイプ部材8に交差 する方向に伸びる鋼棒17を、第4ジョイント部材19を介してピン部材14の 両端部にピン結合により回動自在に連結することができるため、鋼棒2,5及び スチールパイプ部材8と、それらの両側の2本の鋼棒17の計5本の長尺部材を 1ヵ所で連結することができる。
【0033】 また、鋼棒17はピン部材14の両端部にピン結合により回動自在に連結され るため、鋼棒17がその取付けられる位置においてどのような角度に傾いていて も、それに合わせて鋼棒17の端部は第3ジョイント部材7に対して容易に回動 することができる。
【0034】 またこのような第2実施例によれば、前記第1実施例のように鋼棒17を板部 材16を介して溶接により第3ジョイント部材7と連結する必要がなくなる。こ のため、現場作業である溶接を行う必要がなくなり、容易に張弦梁構造を組立て ることが可能となる。また溶接は品質を一定に確保することが難しいと共に、天 候にも左右されるので、この点からも溶接を行わなくてもすむ方が有利である。
【0035】 また、前記板部材16を第3ジョイント部材7に溶接により取付ける際に、板 部材16の傾きが鋼棒17の傾きと一致しない場合には鋼棒17に曲げ応力が作 用するため、このことにも注意しながら板部材16の溶接を鋼棒17の傾きと一 致するように行わなければならないが、この第2実施例によれば、そのような作 業負担を軽減することができる。
【0036】 さらにこの第2実施例においては、鋼棒17が第4ジョイント部材19とネジ 結合されて連結されているため、ナット25を緩めて鋼棒17を回転させること により、又は前記ターンバックル23を回転させることにより、隣合う一対の第 3ジョイント部材7間の鋼棒17の長さを調整することが可能となっている。
【0037】 図11は本考案によるジョイント構造の第3実施例を示す図である。前記第1 ,第2実施例においては、第3ジョイント部材7の後端部(図中上端部)にスチ ールパイプ部材8の下端部が直接溶接により固定されていたのに対し、この第3 実施例においては、第3ジョイント部材7の後端部に第5ジョイント部材21の 先端側の二股板部21aがピン結合しており、さらに第5ジョイント部材21の 後端部にはスチールパイプ部材8の下端部が溶接により固定されている点に置い て異なるものである。
【0038】 このような第3実施例によれば、鋼棒2,5及びスチールパイプ部材8に交差 する方向の鋼棒17が、前記図16に示す鋼棒54のように、第3ジョイント部 材7の両側で互いに異なる方向に傾いて配置されても、第3ジョイント部材7が 第5ジョイント部材21を介してスチールパイプ部材8に対してピン結合により 容易に回転できるため、鋼棒17に作用する張力によりスチールパイプ部材8に 曲げモーメントが発生することを防止することができる。
【0039】 なお上記実施例においては、第1ジョイント部材1の単板部1aの両面側に第 2ジョイント部材の二股板部4a,4aを嵌合し、この二股板部4a,4aの両 外側に第3ジョイント部材7の第2二股板部7a,7aを嵌合させるように説明 したが、前記単板部1aの両面側に前記第2二股板部7a,7aを嵌合させ、こ の第2二股板部7a,7aの両外側に前記二股板部4a,4aを嵌合させるよう に構成してもよい。
【0040】 また、上記実施例における鋼棒17としてはPC鋼棒を用いてもよいが、その PC鋼棒の他に、丸鋼,異形棒鋼或はワイヤー等の他の部材を用いてもよい。ま た上記実施例におけるピン部材14及びその他のピン部材は、図面では煩雑にな るのを防止するために省略したが、それらの両端部にはC形止め輪等のピン部材 の抜け止め用の部材が設けられる。
【0041】 また上記実施例においては、本考案のジョイント構造を、垂直方向に伸びる第 3長尺部材が圧縮力を受けるような張弦梁構造に用いた場合について説明したが 、本考案は例えば吊り天井のような、垂直方向に伸びる第3長尺部材が引張力を 受けるような使われ方をする用途に用いることもできる。
【0042】 さらに、上記実施例においては本考案のジョイント構造を建築構造物の天井部 のような水平構造物に用いたが、本考案は壁のような垂直構造物に用いることも もちろん可能である。
【0043】
【考案の効果】
以上説明したように本考案によれば、第1及び第2長尺部材が第3ジョイント 部材の両側において異なる方向に傾いて配置されても、第1,第2長尺部材は各 々自由にピン部材の周りに回転することができ、かつ第3長尺部材もまたそれら の回転と独立しているため、第1,第2長尺部材に作用する張力により第3長尺 部材に曲げモーメントが発生することを防止することができる。このため、設け られる建築構造物の各位置において第1,第2長尺部材の傾きが種々に変化して も、建築構造物の各位置において異なる多種類のジョイント部材を用意する必要 が無くなる。
【0044】 また前記第2実施例のジョイント構造によれば、鋼棒2,5及びスチールパイ プ部材8に交差する方向に伸びる鋼棒17を、第4ジョイント部材19を介して ピン部材14の両端部にピン結合により回動自在に連結することができるため、 前記鋼棒2,5及びスチールパイプ部材8と、それらの両側の2本の鋼棒17の 計5本の長尺部材を1ヵ所で連結することができると共に、設けられる建築構造 物の各位置において鋼棒17の傾きが種々に変化しても、それに合わせて鋼棒1 7の端部はピン結合を介して第3ジョイント部材7に対して容易に回動すること ができる。
【0045】 また、このような第2実施例によれば、前記第1実施例のように鋼棒17を板 部材16を介して溶接により第3ジョイント部材7と連結する必要がなくなる。 このため、現場作業である溶接を行う必要がなくなり、容易に張弦梁構造を組立 てることが可能となる。また溶接は品質を一定に確保することが難しいと共に、 天候にも左右されるので、この点からも溶接を行わなくてもすむ方が有利である 。
【0046】 また前記第3実施例のジョイント構造によれば、鋼棒2,5及びスチールパイ プ部材8に交差する方向に伸びると共に、互いに反対方向に伸びる2本の鋼棒1 7が互いに異なる方向に傾いて配置されても、第3ジョイント部材7がスチール パイプ部材8に対してピン結合により容易に回転できるため、両側2本の鋼棒1 7に作用する張力によりスチールパイプ部材8に曲げモーメントが発生すること を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案によるジョイント構造の第1実施例を示
す斜視図である。
【図2】図1に示すジョイント構造の平面断面図であ
る。
【図3】図1に示すジョイント構造の側面図である。
【図4】図3における連結部材10のIV矢視図であ
る。
【図5】図2におけるジョイント構造のV−V矢視断面
図である。
【図6】図1に示すジョイント構造の鋼棒17との連結
状態を示す斜視図である。
【図7】本考案によるジョイント構造の第2実施例を示
す斜視図である。
【図8】図7に示すジョイント構造の一部破断平面図で
ある。
【図9】図7に示すジョイント構造の一部破断側面図で
ある。
【図10】図7に示すジョイント構造の中央部破断正面
図である。
【図11】本考案によるジョイント構造の第3実施例を
示す斜視図である。
【図12】建築物の張弦梁構造を示す正面図である。
【図13】図12に示す張弦梁構造の下面図である。
【図14】従来のジョイント構造を示す側面図である。
【図15】従来のジョイント構造を示す平面図である。
【図16】従来のジョイント構造の一使用状態を示す側
面図である。
【図17】従来のジョイント構造の変形例を示す側面図
である。
【符号の説明】
1 第1ジョイント部材 1a 単板部 2,5,17 鋼棒 4 第2ジョイント部材 4a 二股板部 7 第3ジョイント部材 7a 第2二股板部 8 スチールパイプ部材 10 連結部材 13 ブラケット 14 ピン部材 14a 単板部 16 板部材 19 第4ジョイント部材 21 第5ジョイント部材 19a,21a 二股板部 23 ターンバックル 25,26,27 ナット 50 梁 51 柱 52 スチールパイプ部材 54,58 鋼棒 56,60,62 ジョイント部材 56a 上面 56b,56c,56d,56e,56f,56g 板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 喜多村 実 東京都江東区東陽二丁目4番2号 日立機 材株式会社内 (72)考案者 梅澤 誠治 東京都江東区東陽二丁目4番2号 日立機 材株式会社内 (72)考案者 今川 憲英 東京都渋谷区神宮前3丁目27番15号 株式 会社ティ・アイ・エス・エンドパートナー ズ内

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端部に孔を有する単板部が形成され後
    端部に第1長尺部材が連結される第1ジョイント部材
    と、 先端部に軸線を共有する2つの孔を有する二股板部が形
    成され後端部に前記第1長尺部材と反対方向に伸びる第
    2長尺部材が連結される第2ジョイント部材と、 先端部に軸線を共有する2つの孔を有する第2二股板部
    が形成され後端部に前記第1,第2長尺部材に交差する
    方向に伸びる第3長尺部材が連結される鞍状の第3ジョ
    イント部材と、 前記単板部,二股板部及び第2二股板部が互いに嵌合す
    ることにより互いに連通する前記単板部,二股板部及び
    第2二股板部の孔に嵌合し前記第1,第2及び第3ジョ
    イント部材を回転自在に連結するピン部材とを備え、 前記第1,第2及び第3長尺部材が前記第1,第2及び
    第3ジョイント部材を介して前記ピン部材の周りに回転
    自在に連結されることを特徴とするジョイント構造。
  2. 【請求項2】 前記単板部の両面側に前記二股板部が嵌
    合し、前記二股板部の両外側に前記第2二股板部が嵌合
    することを特徴とする請求項1に記載のジョイント構
    造。
  3. 【請求項3】 前記単板部の両面側に前記第2二股板部
    が嵌合し、前記第2二股板部の両外側に前記二股板部が
    嵌合することを特徴とする請求項1に記載のジョイント
    構造。
  4. 【請求項4】 前記ピン部材の両端部の各々に、後端部
    に前記第1,第2及び第3長尺部材に交差する方向に伸
    びる第4長尺部材が連結される第4ジョイント部材の先
    端部がピン結合することを特徴とする請求項2に記載の
    ジョイント構造。
  5. 【請求項5】 前記ピン部材の両端部の各々に、後端部
    に前記第1,第2及び第3長尺部材に交差する方向に伸
    びる第4長尺部材が連結される第4ジョイント部材の先
    端部がピン結合することを特徴とする請求項3に記載の
    ジョイント構造。
  6. 【請求項6】 前記第3ジョイント部材と第3長尺部材
    との間に、先端部が前記第3ジョイント部材の後端部に
    ピン結合し、後端部が前記第3長尺部材に連結される第
    5ジョイント部材を設けることを特徴とする請求項4に
    記載のジョイント構造。
  7. 【請求項7】 前記第3ジョイント部材と第3長尺部材
    との間に、先端部が前記第3ジョイント部材の後端部に
    ピン結合し、後端部が前記第3長尺部材に連結される第
    5ジョイント部材を設けることを特徴とする請求項5に
    記載のジョイント構造。
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