JP3181147B2 - 壁体の建て起こし工法に使用する補強パイプ支持具 - Google Patents
壁体の建て起こし工法に使用する補強パイプ支持具Info
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- JP3181147B2 JP3181147B2 JP16360993A JP16360993A JP3181147B2 JP 3181147 B2 JP3181147 B2 JP 3181147B2 JP 16360993 A JP16360993 A JP 16360993A JP 16360993 A JP16360993 A JP 16360993A JP 3181147 B2 JP3181147 B2 JP 3181147B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建物の基礎または床梁
上において軸組を組み立てて、組み立てられた軸組に壁
面を取り付けて壁体を形成し、その壁体を建て起こすこ
とによって建物の壁体を構築する壁体の建て起こし工法
を実施するに際して、壁体が湾曲しないように壁体に沿
った状態で軸組に取り付けられる補強パイプの支持具に
関する。
上において軸組を組み立てて、組み立てられた軸組に壁
面を取り付けて壁体を形成し、その壁体を建て起こすこ
とによって建物の壁体を構築する壁体の建て起こし工法
を実施するに際して、壁体が湾曲しないように壁体に沿
った状態で軸組に取り付けられる補強パイプの支持具に
関する。
【0002】
【従来の技術】狭い敷地においても、敷地境界に近接し
て建物の外壁を形成するために、建物の基礎または床梁
上において鉄骨軸組と外壁パネルとを建物の基礎または
床梁上に沿って寝かせた状態で組み立てて、その組み立
てた壁体を鉛直状態に建て起こす工法が、特開昭58−
168758号公報、特開昭58−176339号公報
等に開示されている。
て建物の外壁を形成するために、建物の基礎または床梁
上において鉄骨軸組と外壁パネルとを建物の基礎または
床梁上に沿って寝かせた状態で組み立てて、その組み立
てた壁体を鉛直状態に建て起こす工法が、特開昭58−
168758号公報、特開昭58−176339号公報
等に開示されている。
【0003】このような工法では、建物の基礎または床
梁上にて組み立てられた壁体を建て起こす際に、壁体自
体の重量によって壁体が湾曲するおそれがある。特に建
て起こす壁体が長くなると、壁体は湾曲しやすくなる。
壁体が湾曲すると、壁体を構成する外壁パネル等の壁面
間の目地材が飛び出してしまう。
梁上にて組み立てられた壁体を建て起こす際に、壁体自
体の重量によって壁体が湾曲するおそれがある。特に建
て起こす壁体が長くなると、壁体は湾曲しやすくなる。
壁体が湾曲すると、壁体を構成する外壁パネル等の壁面
間の目地材が飛び出してしまう。
【0004】このために、建物の基礎または床梁上にて
組み立てられた壁体に、建て起こす際の湾曲を防止する
ために、建て起こされた際に水平状態になるように直線
状態の補強パイプが壁体に沿って取り付けられる。
組み立てられた壁体に、建て起こす際の湾曲を防止する
ために、建て起こされた際に水平状態になるように直線
状態の補強パイプが壁体に沿って取り付けられる。
【0005】図5は、壁体を構成する梁部材としての鉄
骨に補強パイプを取り付けるために使用される支持具の
一例を示している。この支持具60は、建て起こされた
際に鉛直状態になる鉄骨71に対して平行状態で配置さ
れる補強パイプ40を保持するクランプ部材61と、こ
のクランプ部材61を鉄骨71に取り付ける取り付け部
材62とを有している。
骨に補強パイプを取り付けるために使用される支持具の
一例を示している。この支持具60は、建て起こされた
際に鉛直状態になる鉄骨71に対して平行状態で配置さ
れる補強パイプ40を保持するクランプ部材61と、こ
のクランプ部材61を鉄骨71に取り付ける取り付け部
材62とを有している。
【0006】クランプ部材61は、鉄骨71に対して平
行状態となるように壁体に沿って配置される補強パイプ
40を左右の各側方から巌合する一対のクランプアーム
61aおよび6lbを有しており、両クランプアーム6
1aおよび6lbによって補強パイプ40を締め付ける
ことにより、該補強パイプ40が両クランプアーム61
aおよび6lbによって保持される。
行状態となるように壁体に沿って配置される補強パイプ
40を左右の各側方から巌合する一対のクランプアーム
61aおよび6lbを有しており、両クランプアーム6
1aおよび6lbによって補強パイプ40を締め付ける
ことにより、該補強パイプ40が両クランプアーム61
aおよび6lbによって保持される。
【0007】取り付け部材62は、鉄骨71におけるフ
ランジ部71aに押し付けられるボルト62aと、この
ボルト62aを支持する支持アーム62bとを有してい
る。支持アーム62bは、クランプ部材61にて保持さ
れる補強パイプ40とは直交状態で補強パイプ40の側
方へと延出して、取り付けられる鉄骨71のフランジ部
71a側に屈曲された状態になっている。そして、その
先端部に、取り付けボルト62aが挿通している。この
取り付けボルト62aは、鉄骨71のフランジ71aに
押し付けられており、この取り付けボルト62aの先端
面と、支持アーム62bの基端部から延出している取り
付けアーム62cの先端部とによって、鉄骨のフランジ
部71aを挟持している。
ランジ部71aに押し付けられるボルト62aと、この
ボルト62aを支持する支持アーム62bとを有してい
る。支持アーム62bは、クランプ部材61にて保持さ
れる補強パイプ40とは直交状態で補強パイプ40の側
方へと延出して、取り付けられる鉄骨71のフランジ部
71a側に屈曲された状態になっている。そして、その
先端部に、取り付けボルト62aが挿通している。この
取り付けボルト62aは、鉄骨71のフランジ71aに
押し付けられており、この取り付けボルト62aの先端
面と、支持アーム62bの基端部から延出している取り
付けアーム62cの先端部とによって、鉄骨のフランジ
部71aを挟持している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このような補強パイプ
の支持具では、取り付け部材62は、支持アーム62b
および取り付けアーム62cの各先端部間に架設された
取り付けボルト62aによって、鉄骨71に取り付けら
れるようになっている。このために、ボルト62aが取
り付けられる部分は、支持アーム62bと取り付けアー
ム62cとの間に入り込むことができなければならず、
取り付けられる鉄骨等の軸部材等が厚い場合には取り付
けることができなくなる。また、補強パイプ40と、鉄
骨71との間には、取り付けボルト62aの先端部を支
持する取り付けアーム62cが設けられているために、
この取り付けアーム62cによって鉄骨71と補強パイ
プ40との間に広い間隔が形成されている。そのため
に、補強パイプ40によって連結された鉄骨フレームが
十分に補強されず、形成された壁体を建て起こす際に壁
体が湾曲して目地材が突出するおそれもある。
の支持具では、取り付け部材62は、支持アーム62b
および取り付けアーム62cの各先端部間に架設された
取り付けボルト62aによって、鉄骨71に取り付けら
れるようになっている。このために、ボルト62aが取
り付けられる部分は、支持アーム62bと取り付けアー
ム62cとの間に入り込むことができなければならず、
取り付けられる鉄骨等の軸部材等が厚い場合には取り付
けることができなくなる。また、補強パイプ40と、鉄
骨71との間には、取り付けボルト62aの先端部を支
持する取り付けアーム62cが設けられているために、
この取り付けアーム62cによって鉄骨71と補強パイ
プ40との間に広い間隔が形成されている。そのため
に、補強パイプ40によって連結された鉄骨フレームが
十分に補強されず、形成された壁体を建て起こす際に壁
体が湾曲して目地材が突出するおそれもある。
【0009】本発明は、このような問題を解決するもの
であり、その目的は、軸組の形状に対してほとんど制約
を受けることがなく、軸組に対しても確実に取り付ける
ことができ、しかも、補強パイプを軸組に対して近接し
た状態で保持することができるために軸組を強固に補強
することができる補強パイプの支持具を提供することに
ある。
であり、その目的は、軸組の形状に対してほとんど制約
を受けることがなく、軸組に対しても確実に取り付ける
ことができ、しかも、補強パイプを軸組に対して近接し
た状態で保持することができるために軸組を強固に補強
することができる補強パイプの支持具を提供することに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の補強パイプ支持
具は、軸部材によって矩形状に枠組みした軸組を、同一
平面上に横並びで隣接した状態で相互に連結して壁フレ
ームとし、この壁フレームの各軸組に壁面を取り付けて
壁体を形成し、この壁体の壁フレーム部分を、建物の基
礎または床梁上に沿って寝かせた状態から上方へと引き
上げることによって鉛直状態に構築する壁体の建て起こ
し工法を実施するに際して、建て起こし状態で水平状態
となるように壁体の表面に沿って配置される補強パイプ
を、壁フレームに支持固定するための支持具であって、
補強パイプに嵌合し、この補強パイプを締め付けること
により保持するクランプ部材と、壁フレームを構成する
軸組のうち、互いに隣接する軸部材同士の間隙に、差し
込んだ状態で、この軸部材同士の間隙に取り付けられる
平板状の支持板と、を有するを有するものであり、その
ことにより上記目的が達成される。
具は、軸部材によって矩形状に枠組みした軸組を、同一
平面上に横並びで隣接した状態で相互に連結して壁フレ
ームとし、この壁フレームの各軸組に壁面を取り付けて
壁体を形成し、この壁体の壁フレーム部分を、建物の基
礎または床梁上に沿って寝かせた状態から上方へと引き
上げることによって鉛直状態に構築する壁体の建て起こ
し工法を実施するに際して、建て起こし状態で水平状態
となるように壁体の表面に沿って配置される補強パイプ
を、壁フレームに支持固定するための支持具であって、
補強パイプに嵌合し、この補強パイプを締め付けること
により保持するクランプ部材と、壁フレームを構成する
軸組のうち、互いに隣接する軸部材同士の間隙に、差し
込んだ状態で、この軸部材同士の間隙に取り付けられる
平板状の支持板と、を有するを有するものであり、その
ことにより上記目的が達成される。
【0011】
【作用】本発明の補強パイプ支持具は、壁フレームを構
成する軸組のうち、互いに隣接する軸部材同士の間隙
に、支持板を差し込んだ状態で、この軸部材同士の間隙
に支持板を取り付けるため、軸部材同士の間隙の位置
で、クランプ部材によって補強パイプを保持して、壁面
の表面に補強パイプを支持固定することができる。ま
た、軸部材同士の間隙の位置で、補強パイプを支持固定
するため、補強パイプと軸部材とを近接した状態にする
ことができる。
成する軸組のうち、互いに隣接する軸部材同士の間隙
に、支持板を差し込んだ状態で、この軸部材同士の間隙
に支持板を取り付けるため、軸部材同士の間隙の位置
で、クランプ部材によって補強パイプを保持して、壁面
の表面に補強パイプを支持固定することができる。ま
た、軸部材同士の間隙の位置で、補強パイプを支持固定
するため、補強パイプと軸部材とを近接した状態にする
ことができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
する。
【0013】図1は、本発明の一例の補強パイプ支持具
の使用状態を示す斜視図、図2はその支持具の平面図、
図3はその正面図、図4はその側面図である。この支持
具Aは、壁体の建て起こし工法において、建物の基礎ま
たは床梁上にて組み立てられた壁体を建て起こす際に壁
体が湾曲することを防止するために、壁体に沿って配置
される直線状の補強パイプ40を該壁体に取り付けるた
めに使用される。壁体の建て起こし工法では、軸部材と
して鉄骨51を建物の基礎または床梁上においてフレー
ム状に組み立てて、その鉄骨フレームに、壁面を構成す
る外壁パネルを取り付けることにより壁体を形成し、こ
の壁体における下側となる側縁部を、敷地上に設けられ
た建物の基礎あるいは床梁上の所定位置に配置して、上
側となる壁体の側縁部を引き上げることにより壁体を建
て起こして壁体を構築する。
の使用状態を示す斜視図、図2はその支持具の平面図、
図3はその正面図、図4はその側面図である。この支持
具Aは、壁体の建て起こし工法において、建物の基礎ま
たは床梁上にて組み立てられた壁体を建て起こす際に壁
体が湾曲することを防止するために、壁体に沿って配置
される直線状の補強パイプ40を該壁体に取り付けるた
めに使用される。壁体の建て起こし工法では、軸部材と
して鉄骨51を建物の基礎または床梁上においてフレー
ム状に組み立てて、その鉄骨フレームに、壁面を構成す
る外壁パネルを取り付けることにより壁体を形成し、こ
の壁体における下側となる側縁部を、敷地上に設けられ
た建物の基礎あるいは床梁上の所定位置に配置して、上
側となる壁体の側縁部を引き上げることにより壁体を建
て起こして壁体を構築する。
【0014】本発明の補強パイプ支持具Aは、平板状の
支持板10と、この支持板10に取り付けられたブラケ
ット20と、ブラケット20に支持されたクランプ部材
30とを有している。支持板10は、建物の基礎または
床梁上において組み立てられた鉄骨フレームにおいて、
建て起こされることにより鉛直状態になる一対の断面C
字状の鉄骨51が一体に連結される際に、これらの鉄骨
51の間に各鉄骨51の表面に沿って配置される。壁体
の建て起こしに際して、鉄骨フレームが湾曲しないよう
に各鉄骨51とは直交状態で壁体に沿って配置される補
強パイプ40は、支持板10の一方端面にフランジ20
を介して取り付けられたクランプ部材30によって保持
される。
支持板10と、この支持板10に取り付けられたブラケ
ット20と、ブラケット20に支持されたクランプ部材
30とを有している。支持板10は、建物の基礎または
床梁上において組み立てられた鉄骨フレームにおいて、
建て起こされることにより鉛直状態になる一対の断面C
字状の鉄骨51が一体に連結される際に、これらの鉄骨
51の間に各鉄骨51の表面に沿って配置される。壁体
の建て起こしに際して、鉄骨フレームが湾曲しないよう
に各鉄骨51とは直交状態で壁体に沿って配置される補
強パイプ40は、支持板10の一方端面にフランジ20
を介して取り付けられたクランプ部材30によって保持
される。
【0015】一対の鉄骨51間に配置された支持板10
は、鉄骨51の幅方向に長く延びており、一方の端部に
ボルト52が貫通するボルト孔11が設けられている。
ボルト孔11よりも遠方側の端面には、平板状のブラケ
ット20が支持板10とは直交状態で取り付けられてい
る。このブラケット20は、鉄骨51の幅方向の側縁か
ら延出した状態になっている。
は、鉄骨51の幅方向に長く延びており、一方の端部に
ボルト52が貫通するボルト孔11が設けられている。
ボルト孔11よりも遠方側の端面には、平板状のブラケ
ット20が支持板10とは直交状態で取り付けられてい
る。このブラケット20は、鉄骨51の幅方向の側縁か
ら延出した状態になっている。
【0016】ブラケット20は、長方形状の板材の長手
方向の各端部をほぼ直角に屈曲して、支持板10とは反
対側に延出するフランジ部21が各端部にそれぞれ設け
られている。従って、各フランジ部21は、鉄骨51の
幅方向の側縁から外方へと延出した状態になっている。
方向の各端部をほぼ直角に屈曲して、支持板10とは反
対側に延出するフランジ部21が各端部にそれぞれ設け
られている。従って、各フランジ部21は、鉄骨51の
幅方向の側縁から外方へと延出した状態になっている。
【0017】ブラケット20の各フランジ部21間に
は、補強パイプ40をクランプするクランプ部材30が
設けられている。このクランプ部材30は、フランジ2
1の各側部間にそれぞれ架設された一対の支持軸31お
よび31と、各支持軸31にそれぞれの基端部が回動可
能に支持された一対のクランプアーム32および33と
を有している。
は、補強パイプ40をクランプするクランプ部材30が
設けられている。このクランプ部材30は、フランジ2
1の各側部間にそれぞれ架設された一対の支持軸31お
よび31と、各支持軸31にそれぞれの基端部が回動可
能に支持された一対のクランプアーム32および33と
を有している。
【0018】各クランプアーム32および33は、各支
持軸31に対して直交状態で延出しており、それぞれの
先端部同士が接離するように、各支持軸31に回動可能
に支持されている。各クランプアーム32および33
は、補強パイプ40に嵌合するように相互に対向する内
面が円弧状に湾曲した状態になっている。各クランプア
ーム32および33によって保持される補強アーム40
の軸方向は、支持板10とは直交状態になっており、従
って、支持板10は、この補強アーム40の軸方向に直
交する平面に沿った状態になっている。
持軸31に対して直交状態で延出しており、それぞれの
先端部同士が接離するように、各支持軸31に回動可能
に支持されている。各クランプアーム32および33
は、補強パイプ40に嵌合するように相互に対向する内
面が円弧状に湾曲した状態になっている。各クランプア
ーム32および33によって保持される補強アーム40
の軸方向は、支持板10とは直交状態になっており、従
って、支持板10は、この補強アーム40の軸方向に直
交する平面に沿った状態になっている。
【0019】一方のクランプアーム32の先端部には、
支持軸31とは平行になった連結ピン34が支持されて
おり、この連結ピン34に連結ボルト35の基端部が連
結ピン34を中心として回動し得るように支持されてい
る。従って、連結ボルト35は、先端部が支持軸31に
対して接離するように揺動可能になっている。
支持軸31とは平行になった連結ピン34が支持されて
おり、この連結ピン34に連結ボルト35の基端部が連
結ピン34を中心として回動し得るように支持されてい
る。従って、連結ボルト35は、先端部が支持軸31に
対して接離するように揺動可能になっている。
【0020】他方のクランプアーム33の先端部には、
揺動可能になった連結ボルト35の先端部が嵌入する凹
部33aが設けられている。この凹部33aは、連結ボ
ルト35の先端部が嵌入し得るように、先端部が開放さ
れている。連結ボルト35にはナット36がネジ結合さ
れており、クランプアーム33の凹部33a内を挿通し
た連結ボルト35の先端部にネジ結合される。
揺動可能になった連結ボルト35の先端部が嵌入する凹
部33aが設けられている。この凹部33aは、連結ボ
ルト35の先端部が嵌入し得るように、先端部が開放さ
れている。連結ボルト35にはナット36がネジ結合さ
れており、クランプアーム33の凹部33a内を挿通し
た連結ボルト35の先端部にネジ結合される。
【0021】このような構成の補強パイプ支持具Aは、
次のように使用される。図1に示すように、建物の基礎
または床梁上において壁体の外壁を支持する軸組である
鉄骨フレームを組み立てて、鉄骨フレーム同士を連結す
る際に、相互に一体的に連結される鉄骨51間に本発明
の補強パイプ支持具Aにおける支持板10を挟み込む。
そして、各鉄骨51同士を連結するためのボルト52
を、支持板10のボルト孔11内に挿通してナット53
によって締め付ける。これにより、支持板10は、各鉄
骨51の間に挟まれた状態になり、クランプ部材30の
各クランプアーム32および33は各鉄骨51の側面に
近接した状態で側方に延出している。
次のように使用される。図1に示すように、建物の基礎
または床梁上において壁体の外壁を支持する軸組である
鉄骨フレームを組み立てて、鉄骨フレーム同士を連結す
る際に、相互に一体的に連結される鉄骨51間に本発明
の補強パイプ支持具Aにおける支持板10を挟み込む。
そして、各鉄骨51同士を連結するためのボルト52
を、支持板10のボルト孔11内に挿通してナット53
によって締め付ける。これにより、支持板10は、各鉄
骨51の間に挟まれた状態になり、クランプ部材30の
各クランプアーム32および33は各鉄骨51の側面に
近接した状態で側方に延出している。
【0022】このような状態になると、各クランプアー
ム32および33間に補強パイプ40が挿通されて、連
結ボルト35の先端部が、クランプアーム33の先端部
に形成された凹部33a内に嵌入される。この凹部33
a内を挿通した先端部にネジ止めされたナット36が締
め付けられる。これにより、各クランプアーム32およ
び33の先端部同士が相互に接近されて、各クランプア
ーム32およぴ33間の補強パイプ40が締め付けられ
る。これにより、補強パイプ40が各クランプアーム3
2および33によって保持された状態になる。
ム32および33間に補強パイプ40が挿通されて、連
結ボルト35の先端部が、クランプアーム33の先端部
に形成された凹部33a内に嵌入される。この凹部33
a内を挿通した先端部にネジ止めされたナット36が締
め付けられる。これにより、各クランプアーム32およ
び33の先端部同士が相互に接近されて、各クランプア
ーム32およぴ33間の補強パイプ40が締め付けられ
る。これにより、補強パイプ40が各クランプアーム3
2および33によって保持された状態になる。
【0023】補強パイプ40は、鉄骨51にて構成され
た各フレームが撓んだ状態にならないように、各フレー
ム間にわたって架設され、1本の補強パイプ40は、3
〜4個の支持具Aによって保持された状態になる。
た各フレームが撓んだ状態にならないように、各フレー
ム間にわたって架設され、1本の補強パイプ40は、3
〜4個の支持具Aによって保持された状態になる。
【0024】このようにして、鉄骨51によって構成さ
れたフレームが、複数の支持具Aによって保持された補
強パイプ40によって補強されると、各鉄骨フレームに
外壁パネルが取り付けられて壁体が形成される。そし
て、壁体における上側となる側縁部を上方へと引き上げ
ることにより、壁体が建て起こされて、壁体が所定位置
に鉛直状態に構築される。このとき、引き起こされる壁
体は、補強パイプ40によって各鉄骨フレーム同士が撓
まないように補強されているために、各鉄骨フレーム同
士が撓んで壁体が湾曲するおそれがなく、従って、外壁
パネル間の目地材が突出するおそれがない。
れたフレームが、複数の支持具Aによって保持された補
強パイプ40によって補強されると、各鉄骨フレームに
外壁パネルが取り付けられて壁体が形成される。そし
て、壁体における上側となる側縁部を上方へと引き上げ
ることにより、壁体が建て起こされて、壁体が所定位置
に鉛直状態に構築される。このとき、引き起こされる壁
体は、補強パイプ40によって各鉄骨フレーム同士が撓
まないように補強されているために、各鉄骨フレーム同
士が撓んで壁体が湾曲するおそれがなく、従って、外壁
パネル間の目地材が突出するおそれがない。
【0025】
【発明の効果】本発明の補強パイプ支持具は、このよう
に、軸部材同士の間隙の位置で、軸組に取り付けられ
て、壁面の表面に補強パイプを支持固定することができ
るので、軸組の厚さ等による取り付けの制約を受けるお
それがない。また、軸組を組み立てる際に同時に取り付
けられるようになっているために作業性にも優れてい
る。しかも、補強パイプと軸部材とを近接した状態にす
ることができるので、軸組の湾曲を確実に防止すること
ができて壁面間の目地材が突出するおそれもない。
に、軸部材同士の間隙の位置で、軸組に取り付けられ
て、壁面の表面に補強パイプを支持固定することができ
るので、軸組の厚さ等による取り付けの制約を受けるお
それがない。また、軸組を組み立てる際に同時に取り付
けられるようになっているために作業性にも優れてい
る。しかも、補強パイプと軸部材とを近接した状態にす
ることができるので、軸組の湾曲を確実に防止すること
ができて壁面間の目地材が突出するおそれもない。
【図1】本発明の補強パイプ支持具の使用状態を示す斜
視図である。
視図である。
【図2】その補強パイプ支持具の一例を示す正面図であ
る。
る。
【図3】その補強パイプ支持具の側面図である。
【図4】その補強パイプ支持具の平面図である。
【図5】従来の補強パイプ支持具の使用状態を示す斜視
図である。
図である。
A 補強パイプ支持具 10 支持板 20 ブラケット 21 フランジ部 30 クランプ部材 31 支持軸 32 クランプアーム 33 クランプアーム 35 連結ボルト 36 ナット
Claims (1)
- 【請求項1】 軸部材によって矩形状に枠組みしたフレ
ームを、同一平面上に横並びで隣接した状態で相互に連
結して軸組とし、この軸組の各フレームに壁面を取り付
けて壁体を形成し、この壁体の軸組部分を、建物の基礎
または床梁上に沿って寝かせた状態から上方へと引き上
げることによって鉛直状態に構築する壁体の建て起こし
工法を実施するに際して、 建て起こし状態で水平状態となるように壁体の表面に沿
って配置される補強パイプを、軸組に支持固定するため
の支持具であって、 補強パイプに嵌合し、この補強パイプを締め付けること
により保持するクランプ部材と、 軸組を構成するフレームのうち、互いに隣接する軸部材
同士の間隙に、差し込んだ状態で、この軸部材同士の間
隙に取り付けられる平板状の支持板と、 を有することを特徴とする壁体の建て起こし工法に使用
する補強パイプ支持具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16360993A JP3181147B2 (ja) | 1993-07-01 | 1993-07-01 | 壁体の建て起こし工法に使用する補強パイプ支持具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16360993A JP3181147B2 (ja) | 1993-07-01 | 1993-07-01 | 壁体の建て起こし工法に使用する補強パイプ支持具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0718873A JPH0718873A (ja) | 1995-01-20 |
JP3181147B2 true JP3181147B2 (ja) | 2001-07-03 |
Family
ID=15777183
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP (1) | JP3181147B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN113833159A (zh) * | 2021-10-26 | 2021-12-24 | 绍兴上虞科元自保温墙体材料有限公司 | 结构增强型保温防火砌块、墙体 |
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1993
- 1993-07-01 JP JP16360993A patent/JP3181147B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH0718873A (ja) | 1995-01-20 |
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