JP2585907B2 - 壁部の矯正補強治具 - Google Patents
壁部の矯正補強治具Info
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- JP2585907B2 JP2585907B2 JP3298334A JP29833491A JP2585907B2 JP 2585907 B2 JP2585907 B2 JP 2585907B2 JP 3298334 A JP3298334 A JP 3298334A JP 29833491 A JP29833491 A JP 29833491A JP 2585907 B2 JP2585907 B2 JP 2585907B2
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- JP
- Japan
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- wall
- frame body
- wall portion
- shape
- jig
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- Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の壁パネルを用い
て予め構成された壁部の形状の矯正並びにその補強を行
うための治具に関する。
て予め構成された壁部の形状の矯正並びにその補強を行
うための治具に関する。
【0002】
【従来の技術】いわゆる建築物のパネル工法において
は、複数の床パネルを用いて床部を構成した後、複数の
壁パネルを組み合せて壁部を立設固定している。そし
て、建築現場における作業を簡略化し、住居等の建築物
の迅速な構築を行うため、前記各パネルを用い工場段階
において壁部の構築、更には種々の建築物設備を付加し
てユニット化した本質系のユニットルーム構造物として
建築現場に運ぶようにしている。
は、複数の床パネルを用いて床部を構成した後、複数の
壁パネルを組み合せて壁部を立設固定している。そし
て、建築現場における作業を簡略化し、住居等の建築物
の迅速な構築を行うため、前記各パネルを用い工場段階
において壁部の構築、更には種々の建築物設備を付加し
てユニット化した本質系のユニットルーム構造物として
建築現場に運ぶようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなユニットルームにおいて、工場段階において予め
壁部を構築した場合、その運搬時や建築現場における設
置作業時において、複数の壁パネルの結合された壁部に
撓みやねじれが生じ、適正な形状が崩れるというおそれ
がある。
ようなユニットルームにおいて、工場段階において予め
壁部を構築した場合、その運搬時や建築現場における設
置作業時において、複数の壁パネルの結合された壁部に
撓みやねじれが生じ、適正な形状が崩れるというおそれ
がある。
【0004】すなわち、予め構築された壁部をクレーン
などで吊り上げて運搬する場合にその重量によって歪み
が生じ、あるいはトラックの荷台上にてロープなどによ
って固定される際にその締付け力によって変形が生じ
る。また、建築現場における壁部の設置後においても建
物の構築作業上の必要性から組まれた壁部上に上って作
業などを行う場合があり、そのような作業時において作
業者の重量などにより変形が生ずるおそれがあった。
などで吊り上げて運搬する場合にその重量によって歪み
が生じ、あるいはトラックの荷台上にてロープなどによ
って固定される際にその締付け力によって変形が生じ
る。また、建築現場における壁部の設置後においても建
物の構築作業上の必要性から組まれた壁部上に上って作
業などを行う場合があり、そのような作業時において作
業者の重量などにより変形が生ずるおそれがあった。
【0005】上記のような種々の原因による壁部の変形
は、二階部分のユニットの設置あるいは種々の建築物内
部設備の取付けを困難なものとし支障が生じ、迅速な建
築物の構築を妨げるという問題があった。
は、二階部分のユニットの設置あるいは種々の建築物内
部設備の取付けを困難なものとし支障が生じ、迅速な建
築物の構築を妨げるという問題があった。
【0006】発明の目的 本発明は、上記問題点を解決することを課題としてなさ
れたものであり、その目的は工場段階において予め組ま
れたユニットルームの壁部を適正な形状に矯正すること
ができ、かつ運搬時や設置時における壁部の変形を有効
に防止することのできる壁部の矯正補強治具を提供する
ことにある。
れたものであり、その目的は工場段階において予め組ま
れたユニットルームの壁部を適正な形状に矯正すること
ができ、かつ運搬時や設置時における壁部の変形を有効
に防止することのできる壁部の矯正補強治具を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る壁部の矯正補強治具は、複数の壁パネ
ルを結合して箱型状に形成される壁部の矯正補強治具で
あって、所定の剛性を有すると共に、前記壁部の適正な
内周輪郭形状に対応した輪郭形状を有する矯正補強フレ
ーム体と、前記矯正補強フレーム体に連結され、前記壁
部の外側面に当接して前記矯正補強フレーム体の外周側
面のほぼ全域に前記壁部の内周側面を面接触させる結合
部材と、前記矯正補強フレーム体の対角線上に斜めにか
け渡されて前記矯正補強フレーム体の歪みを矯正可能に
する調整部材と、を含み、前記矯正補強フレーム体と前
記結合部材とで前記壁体を挟持することによって前記壁
部に着脱自在に固定されることを特徴とする。
め、本発明に係る壁部の矯正補強治具は、複数の壁パネ
ルを結合して箱型状に形成される壁部の矯正補強治具で
あって、所定の剛性を有すると共に、前記壁部の適正な
内周輪郭形状に対応した輪郭形状を有する矯正補強フレ
ーム体と、前記矯正補強フレーム体に連結され、前記壁
部の外側面に当接して前記矯正補強フレーム体の外周側
面のほぼ全域に前記壁部の内周側面を面接触させる結合
部材と、前記矯正補強フレーム体の対角線上に斜めにか
け渡されて前記矯正補強フレーム体の歪みを矯正可能に
する調整部材と、を含み、前記矯正補強フレーム体と前
記結合部材とで前記壁体を挟持することによって前記壁
部に着脱自在に固定されることを特徴とする。
【0008】
【作用】上記構成の壁部の矯正補強治具によれば、所定
の剛性を有するフレーム体にて構成された矯正補強フレ
ーム体は、その外周側面のほぼ全域が、壁部が適正形状
にあるときに壁部内周側面に面接触可能とされている。
すなわち、フレーム体の外周側の平面輪郭形状が、組ま
れた壁部の内周側の適正な輪郭形状を構成するように形
成されている。従って、予め組まれた壁部の上方側から
矯正補強フレーム体をその壁部の内周側面側に嵌め込む
作業を行い、結合部材によって矯正補強フレーム体の外
周側面に上記壁部の内周側面を当接させるように固定す
ることにより、壁部の内周側面は、適正な形状の壁面を
構成することとなる。
の剛性を有するフレーム体にて構成された矯正補強フレ
ーム体は、その外周側面のほぼ全域が、壁部が適正形状
にあるときに壁部内周側面に面接触可能とされている。
すなわち、フレーム体の外周側の平面輪郭形状が、組ま
れた壁部の内周側の適正な輪郭形状を構成するように形
成されている。従って、予め組まれた壁部の上方側から
矯正補強フレーム体をその壁部の内周側面側に嵌め込む
作業を行い、結合部材によって矯正補強フレーム体の外
周側面に上記壁部の内周側面を当接させるように固定す
ることにより、壁部の内周側面は、適正な形状の壁面を
構成することとなる。
【0009】従って、例えば所定長さの長方形状の平面
輪郭形状を有する壁部の場合、矯正補強フレーム体の外
周側面に壁部の内側面が完全に当接するように固定する
ことによって、壁部の壁面は所定の長方形状の各辺に正
確に沿って伸長することとなり、その壁部の直進性並び
に全体形状は適正なものとなる。
輪郭形状を有する壁部の場合、矯正補強フレーム体の外
周側面に壁部の内側面が完全に当接するように固定する
ことによって、壁部の壁面は所定の長方形状の各辺に正
確に沿って伸長することとなり、その壁部の直進性並び
に全体形状は適正なものとなる。
【0010】さらに、矯正補強フレーム体が結合部材に
よって壁部の内周側面に固定されると、その矯正補強フ
レーム体は、所定の剛性、すなわち壁部の運搬や設置作
業時に壁部に加えられる力によっては容易に変形しない
程度の剛性を有しているので、適正に形の整えられた壁
部の形状の安定保持が有効に行われる。
よって壁部の内周側面に固定されると、その矯正補強フ
レーム体は、所定の剛性、すなわち壁部の運搬や設置作
業時に壁部に加えられる力によっては容易に変形しない
程度の剛性を有しているので、適正に形の整えられた壁
部の形状の安定保持が有効に行われる。
【0011】そしてさらに、調整部材によって矯正補強
フレーム体全体の歪みを矯正することで、より正確な壁
部の矯正をなすことが可能となる。また、矯正補強フレ
ーム体と結合部材によって壁体を挟持することによっ
て、矯正補強治具の壁部への固定が行われているので、
壁パネルをボルト等の固定部材によって傷つけることな
く、壁部に容易に着脱することができる。
フレーム体全体の歪みを矯正することで、より正確な壁
部の矯正をなすことが可能となる。また、矯正補強フレ
ーム体と結合部材によって壁体を挟持することによっ
て、矯正補強治具の壁部への固定が行われているので、
壁パネルをボルト等の固定部材によって傷つけることな
く、壁部に容易に着脱することができる。
【0012】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例につい
て詳細に説明する。
て詳細に説明する。
【0013】図1は、本発明に係る壁部の矯正補強治具
の一実施例を示す概略平面図であり、図上破線にて矯正
補強すべき壁部100が示されている。
の一実施例を示す概略平面図であり、図上破線にて矯正
補強すべき壁部100が示されている。
【0014】本実施例に係る壁部の矯正補強治具10
は、フレーム体12によりその平面輪郭形状が構成され
ている。そして、このフレーム体12を壁部100に結
合固定するため、フレーム体12の所定箇所に複数の結
合金具14が取り付けられている。
は、フレーム体12によりその平面輪郭形状が構成され
ている。そして、このフレーム体12を壁部100に結
合固定するため、フレーム体12の所定箇所に複数の結
合金具14が取り付けられている。
【0015】図2(A)及び(B)は、図上II−II断面
図及び結合金具14の取付部の概略平面図をそれぞれ示
している。フレーム体12は、容易に変形することのな
い剛性を有する金属にて構成され、図示のようにその強
度をより高めるため断面L字形状に形成されている。
図及び結合金具14の取付部の概略平面図をそれぞれ示
している。フレーム体12は、容易に変形することのな
い剛性を有する金属にて構成され、図示のようにその強
度をより高めるため断面L字形状に形成されている。
【0016】また、結合金具14は、締結部材であるボ
ルト16によってフレーム体12に取り付けられてお
り、一方の端部はほぼ直角に屈曲され、壁パネル102
の外側に係止されるように構成されている。すなわち、
壁パネル102は、フレーム体12の外側面と結合金具
14の屈曲部の内側面によって挟まれた状態となってい
る。このフレーム体12と結合金具14との間隔を壁パ
ネル102の厚さに合せて調整できるように結合金具1
4には長孔18が形成され(同図(A)参照)、所定位
置でボルト16によって締結するようにしている。
ルト16によってフレーム体12に取り付けられてお
り、一方の端部はほぼ直角に屈曲され、壁パネル102
の外側に係止されるように構成されている。すなわち、
壁パネル102は、フレーム体12の外側面と結合金具
14の屈曲部の内側面によって挟まれた状態となってい
る。このフレーム体12と結合金具14との間隔を壁パ
ネル102の厚さに合せて調整できるように結合金具1
4には長孔18が形成され(同図(A)参照)、所定位
置でボルト16によって締結するようにしている。
【0017】なお、結合金具14は、フレーム体12に
予め結合した状態で壁部102に取り付けられるので、
図示のようにフレーム体12の端部12a並びに結合金
具14の屈曲側端部14aには、それぞれ外方へ向けて
テーパを付けその取付け作業を容易に行えるようにする
ことが好適である。
予め結合した状態で壁部102に取り付けられるので、
図示のようにフレーム体12の端部12a並びに結合金
具14の屈曲側端部14aには、それぞれ外方へ向けて
テーパを付けその取付け作業を容易に行えるようにする
ことが好適である。
【0018】本実施例において特徴的なことは、断面L
字状に構成されたフレーム体12の壁パネル102に当
接される側の外周側の平面輪郭形状が、壁部100の適
正な内周側の平面輪郭形状の所定範囲を構成するように
形成されていることである。すなわち、フレーム体12
の外周側面のほぼ全域が、正しく結合されている各壁パ
ネル102に面接触するように形成されている。従っ
て、結合金具14によって各壁パネル102の内側面が
フレーム体12の対向面に面接触するようにその全周に
渡って結合することにより、壁部100の内周側の平面
輪郭形状は適正な形状に矯正される。すなわち、壁部全
体が適正な形状に形成されることとなる。
字状に構成されたフレーム体12の壁パネル102に当
接される側の外周側の平面輪郭形状が、壁部100の適
正な内周側の平面輪郭形状の所定範囲を構成するように
形成されていることである。すなわち、フレーム体12
の外周側面のほぼ全域が、正しく結合されている各壁パ
ネル102に面接触するように形成されている。従っ
て、結合金具14によって各壁パネル102の内側面が
フレーム体12の対向面に面接触するようにその全周に
渡って結合することにより、壁部100の内周側の平面
輪郭形状は適正な形状に矯正される。すなわち、壁部全
体が適正な形状に形成されることとなる。
【0019】また、本実施例では、フレーム体12の角
部に壁部100の内方に向けてほぼ直角に屈曲した屈曲
板20が取り付けられ、さらに長辺側のほぼ中央部には
同じく壁部100の内方へほぼ直角に屈曲する屈曲板2
2が取り付けられている。これら屈曲部20及び22が
形成されているのは、壁部をクレーンなどによって吊り
下げ移動する場合の吊り下げ治具の取付けの妨げになら
ないようにするためである。
部に壁部100の内方に向けてほぼ直角に屈曲した屈曲
板20が取り付けられ、さらに長辺側のほぼ中央部には
同じく壁部100の内方へほぼ直角に屈曲する屈曲板2
2が取り付けられている。これら屈曲部20及び22が
形成されているのは、壁部をクレーンなどによって吊り
下げ移動する場合の吊り下げ治具の取付けの妨げになら
ないようにするためである。
【0020】図3及び図4は、それぞれ屈曲板20及び
22の構成を示す概略平面図であり、図示のように屈曲
板20は、一箇所の直角部を有するL字状のプレートに
形成され、それぞれの端部側でフレーム体12にボルト
24によって結合固定されている。
22の構成を示す概略平面図であり、図示のように屈曲
板20は、一箇所の直角部を有するL字状のプレートに
形成され、それぞれの端部側でフレーム体12にボルト
24によって結合固定されている。
【0021】一方、図4に示した屈曲板22は、2箇所
の直角部を有するコ字状のプレート形状に形成され、同
じく両脚部端でフレーム体12に結合固定されている。
の直角部を有するコ字状のプレート形状に形成され、同
じく両脚部端でフレーム体12に結合固定されている。
【0022】次に、本実施例においてはフレーム体12
の2つの長辺フレーム部間に平行に複数の角パイプ26
が掛け渡されている。これら角パイプ26の取付けは、
図5に示したように、各角パイプ26の端部側に設けら
れた結合用プレート26aとフレーム体12の内側に取
り付けられたプレート13とをボルト15によって締結
することによって行っている。そして、これら角パイプ
26は、フレーム体12の形状の補強を行うだけでな
く、その上方に所定形状の合板28(図上二点鎖線にて
示している)を設置することができるようにしたもので
ある。この合板28を設置することにより、工場あるい
は建築現場において、作業者はこの合板28上に上って
種々の作業を行うことが可能となる。また、合板28
は、雨水避けの作用も有するので、従来のようにビニー
ルシートなどを張り渡す必要がなく、ビニールシート上
に雨水が溜るなどの弊害も解消される。
の2つの長辺フレーム部間に平行に複数の角パイプ26
が掛け渡されている。これら角パイプ26の取付けは、
図5に示したように、各角パイプ26の端部側に設けら
れた結合用プレート26aとフレーム体12の内側に取
り付けられたプレート13とをボルト15によって締結
することによって行っている。そして、これら角パイプ
26は、フレーム体12の形状の補強を行うだけでな
く、その上方に所定形状の合板28(図上二点鎖線にて
示している)を設置することができるようにしたもので
ある。この合板28を設置することにより、工場あるい
は建築現場において、作業者はこの合板28上に上って
種々の作業を行うことが可能となる。また、合板28
は、雨水避けの作用も有するので、従来のようにビニー
ルシートなどを張り渡す必要がなく、ビニールシート上
に雨水が溜るなどの弊害も解消される。
【0023】更に、各屈曲板20及び屈曲板22との間
には取付穴20a及び20bを用いて対角線上に調整部
材としてのロッド30が掛け渡されており、各ロッド3
0の中間位置にはそれぞれターンバックル32が設けら
れている。このロッド30は、フレーム体12の補強作
用を有すると共に、フレーム体12の全体形状に歪みが
生じたような場合に、ターンバックル32を用いてその
長さ調整を行うことにより、フレーム体12の形状を適
正な形状に調整することができるようにしている。
には取付穴20a及び20bを用いて対角線上に調整部
材としてのロッド30が掛け渡されており、各ロッド3
0の中間位置にはそれぞれターンバックル32が設けら
れている。このロッド30は、フレーム体12の補強作
用を有すると共に、フレーム体12の全体形状に歪みが
生じたような場合に、ターンバックル32を用いてその
長さ調整を行うことにより、フレーム体12の形状を適
正な形状に調整することができるようにしている。
【0024】上記実施例は、一階部分の壁部に取り付け
る治具を例にとって説明したが、同様に二階部分の壁部
に対しても本実施例の壁部の矯正補強治具を取り付ける
ことが可能であり、その場合、図6に示したように結合
金具14の形状は、結合桁34に適合し得るようにテー
パを付けた屈曲形状とされる。すなわち、二階部分の壁
部の上端は、屋根部の構築を容易に行うようにするた
め、上端に屋根傾斜に対応する傾斜面を有する結合桁3
4が取り付けられているので、その結合桁34の傾斜面
に適合するように結合金具14にもテーパを付けるよう
にしたものである。その他の構成については、一階部の
壁部に取り付ける治具と同様の構成を用いることができ
る。
る治具を例にとって説明したが、同様に二階部分の壁部
に対しても本実施例の壁部の矯正補強治具を取り付ける
ことが可能であり、その場合、図6に示したように結合
金具14の形状は、結合桁34に適合し得るようにテー
パを付けた屈曲形状とされる。すなわち、二階部分の壁
部の上端は、屋根部の構築を容易に行うようにするた
め、上端に屋根傾斜に対応する傾斜面を有する結合桁3
4が取り付けられているので、その結合桁34の傾斜面
に適合するように結合金具14にもテーパを付けるよう
にしたものである。その他の構成については、一階部の
壁部に取り付ける治具と同様の構成を用いることができ
る。
【0025】上記実施例によれば、結合金具14によっ
てフレーム体12の外側面に壁部100の内側面を面接
触させるように結合固定することにより壁部全体の形状
を適正な形状とし、更に壁部100の補強を行うことが
できる。また、ロッド30のターンバックル32の回転
調整により、フレーム体12自体の形状の調整も有効に
行うことができ、壁部100の適正形状をより確実に保
持することができる。
てフレーム体12の外側面に壁部100の内側面を面接
触させるように結合固定することにより壁部全体の形状
を適正な形状とし、更に壁部100の補強を行うことが
できる。また、ロッド30のターンバックル32の回転
調整により、フレーム体12自体の形状の調整も有効に
行うことができ、壁部100の適正形状をより確実に保
持することができる。
【0026】更に、角パイプ26上に合板28を設置す
ることができるので、壁部100上における作業性の効
率をより高めることができる。
ることができるので、壁部100上における作業性の効
率をより高めることができる。
【0027】また、この壁部の矯正補強治具10の設置
作業は、壁部100を予め構築した後、その上方から治
具10を落し込み、結合金具14を壁部100の上端に
係合させることによって簡単に行うことができる。そし
て、壁部100の運搬並びに設置作業が終了し、その上
部に他のユニットルームあるいは屋根部を構築する段階
において、これを分解して取り外すものである。
作業は、壁部100を予め構築した後、その上方から治
具10を落し込み、結合金具14を壁部100の上端に
係合させることによって簡単に行うことができる。そし
て、壁部100の運搬並びに設置作業が終了し、その上
部に他のユニットルームあるいは屋根部を構築する段階
において、これを分解して取り外すものである。
【0028】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではなく、発明の要旨の範囲内で種々の変形が可能
である。例えば、フレーム体12の断面形状は、実施例
のようにL字状に限定されるものではなく壁部100の
形状を保持することのできる強度を確保できるものであ
れば角パイプなどの他の構成とすることが可能である。
また、結合金具14もフレーム体12の外側面を壁部1
00の内側面に面接触させて固定し得る結合部材であれ
ば種々のものを用いることができることは勿論である。
ものではなく、発明の要旨の範囲内で種々の変形が可能
である。例えば、フレーム体12の断面形状は、実施例
のようにL字状に限定されるものではなく壁部100の
形状を保持することのできる強度を確保できるものであ
れば角パイプなどの他の構成とすることが可能である。
また、結合金具14もフレーム体12の外側面を壁部1
00の内側面に面接触させて固定し得る結合部材であれ
ば種々のものを用いることができることは勿論である。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る壁部
の矯正補強治具によれば、工場段階において構成された
壁部を適正な形状に矯正することができると共に壁部の
運搬並びに建築現場での設置作業時における壁部の変形
を有効に防止することができる。また、本発明に係る壁
部の矯正補強治具によれば、壁パネルをボルト等の固定
部材によって傷つけることなく、壁部に容易に着脱する
ことができる。
の矯正補強治具によれば、工場段階において構成された
壁部を適正な形状に矯正することができると共に壁部の
運搬並びに建築現場での設置作業時における壁部の変形
を有効に防止することができる。また、本発明に係る壁
部の矯正補強治具によれば、壁パネルをボルト等の固定
部材によって傷つけることなく、壁部に容易に着脱する
ことができる。
【0030】これにより、壁部に対する種々の設備の取
付け作業や他のユニットルームの結合作業をより正確か
つ迅速に行うことができ、パネル工法における建築物の
構築作業の効率化を達成することができる。
付け作業や他のユニットルームの結合作業をより正確か
つ迅速に行うことができ、パネル工法における建築物の
構築作業の効率化を達成することができる。
【0031】また、調整部材により矯正補強フレーム体
全体の歪みを矯正することで、より正確な壁部の矯正を
なすことができる。
全体の歪みを矯正することで、より正確な壁部の矯正を
なすことができる。
【図1】実施例の全体構成を示す概略平面図である。
【図2】(A)及び(B)は実施例に係るフレーム体及
び結合金具の構成を示す概略断面図及び部分拡大図をそ
れぞれ示している。
び結合金具の構成を示す概略断面図及び部分拡大図をそ
れぞれ示している。
【図3】図1の実施例のフレーム体角部に設けられた屈
曲板の説明図である。
曲板の説明図である。
【図4】図1の実施例のフレーム体中間部に設けられた
屈曲板の説明図である。
屈曲板の説明図である。
【図5】(A)及び(B)は図1の実施例に取り付けら
れた角パイプの取付け部分の拡大図及び概略断面図をそ
れぞれ示している。
れた角パイプの取付け部分の拡大図及び概略断面図をそ
れぞれ示している。
【図6】二階部分の壁部に取り付けるための結合金具の
例を示す概略断面図である。
例を示す概略断面図である。
10 壁部矯正補強治具 12 フレーム体 14 結合金具 20,22 屈曲板 26 角パイプ 28 合板 30 ポール 32 ターンバックル
MH016601
MH016601
Claims (1)
- 【請求項1】 複数の壁パネルを結合して箱型状に形成
される壁部の矯正補強治具であって、 所定の剛性を有すると共に、前記壁部の適正な内周輪郭
形状に対応した輪郭形状を有する矯正補強フレーム体
と、前記矯正補強フレーム体に連結され、前記壁部の外側面
に当接して前記 矯正補強フレーム体の外周側面のほぼ全
域に前記壁部の内周側面を面接触させる結合部材と、 前記矯正補強フレーム体の対角線上に斜めにかけ渡され
て前記矯正補強フレーム体の歪みを矯正可能にする調整
部材と、を含み、 前記矯正補強フレーム体と前記結合部材とで前記壁体を
挟持することによって前記壁部に着脱自在に固定される
ことを特徴とする壁部の矯正補強治具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3298334A JP2585907B2 (ja) | 1991-10-16 | 1991-10-16 | 壁部の矯正補強治具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3298334A JP2585907B2 (ja) | 1991-10-16 | 1991-10-16 | 壁部の矯正補強治具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05106346A JPH05106346A (ja) | 1993-04-27 |
JP2585907B2 true JP2585907B2 (ja) | 1997-02-26 |
Family
ID=17858323
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3298334A Expired - Lifetime JP2585907B2 (ja) | 1991-10-16 | 1991-10-16 | 壁部の矯正補強治具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2585907B2 (ja) |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5247298U (ja) * | 1975-09-30 | 1977-04-04 | ||
JPS5335928U (ja) * | 1976-09-01 | 1978-03-29 | ||
JPS5334415A (en) * | 1976-09-13 | 1978-03-31 | Toshiba Corp | Manufacture for mesh electrode |
JP2607710B2 (ja) * | 1989-12-21 | 1997-05-07 | ミサワホーム株式会社 | ユニット住宅 |
-
1991
- 1991-10-16 JP JP3298334A patent/JP2585907B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05106346A (ja) | 1993-04-27 |
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Legal Events
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A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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