JP3015023B1 - 押釦スイッチ - Google Patents

押釦スイッチ

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JP3015023B1 JP11073127A JP7312799A JP3015023B1 JP 3015023 B1 JP3015023 B1 JP 3015023B1 JP 11073127 A JP11073127 A JP 11073127A JP 7312799 A JP7312799 A JP 7312799A JP 3015023 B1 JP3015023 B1 JP 3015023B1
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  • Push-Button Switches (AREA)

Abstract

【要約】 【課題】 携帯電話器のような小型機器の蓋の開閉を検
出するに適した押釦スイッチを提供する。 【解決手段】 絶縁材によって一面が開口面とされた箱
型に成形され、箱型の内底面に電気的に接離すべき一対
の接点が露出して配置された絶縁ボディと、この絶縁ボ
ディの内部に一端が軸支され他端が絶縁ボディの底面に
対して起伏自在に支持されたレバーと、このレバーの回
動遊端側に一端が係合し、他端が絶縁ボディの内底面に
摺接し、内底面からの反力によってレバーの回動遊端部
を絶縁ボディの開口面から突出する方向に弾性偏倚させ
る板バネと、この板バネの絶縁ボディの内底面との摺接
部から内底面に沿って延長され、延長端部が内底面に向
かって弯曲して突出し、この突出部が接点に接離する可
動接片とによって押釦スイッチを構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は例えば携帯電話器
或いはノート型パーソナルコンピュータのような小型機
器の蓋の開閉状態を検出すること等に利用することがで
きる押釦スイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は平成10年4月7日付出願の
特願平10−094715号により押釦スイッチを提案
した図6及び図7にこの先に提案した押釦スイッチの構
造を示す。図6は押釦1が金属カバー2の開口3から突
出し、可動接片4がオンの状態を示す。図7は押釦1を
絶縁ボディ5の内部に押し込み、可動接点4をオフの状
態に操作した状態を示す。
【0003】この先に提案した押釦スイッチの特徴とす
るところはレバー9を上向きに回動偏倚させる板バネ1
0と、この板バネ10の回動遊端側からこの板バネ10
と一体に連結されて突出された可動接片4と、絶縁ボデ
ィ5の内底面11から突出させて形成した絶縁突起6と
を設けた構成とした点である。この構成により、押釦1
を絶縁ボディ5の内部に押し込む際に、可動接片4の中
間部分が図7に示すように絶縁突起6に乗り上げ、絶縁
突起6を支点に可動接片4がシーソー運動し、可動接片
4が接点7から引き離されて開極する構造とした点であ
る。
【0004】この構造により微少ストローク(押釦1の
可動範囲)でオン、オフする押釦スイッチを得ることが
できる利点が得られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】先に提案した押釦スイ
ッチは図7に示したように、可動接片4を絶縁突起6に
乗り上げさせ、可動接片4をシーソー運動させて接点か
ら引き離す構造としたから、可動接片4と板バネ10と
の間の連結部分の変形量が大きく、比較的大きい力を必
要とした。つまり、オン、オフ操作するには押釦1に与
えなければならない操作力が比較的大きくなる欠点があ
る。この結果、例えばカード読取機に適用した場合にカ
ードに与えられる押釦1からの反力が大きくなり、カー
ド等に無理な力が与えられる欠点がある。また、可動接
片4と板バネ10との連結部の変形量が大きいことか
ら、破損事故が発生し易い欠点もある。
【0006】この発明の目的は小さい操作力でも充分に
オン、オフ操作することができる押釦スイッチ及び耐久
性に優れた押釦スイッチを提供しようとするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明では、絶縁材に
よって一面が開口面とされた箱型に成形され、箱型の内
底面に電気的に接離すべき一対の接点が露出して配置さ
れた絶縁ボディと、この絶縁ボディの内部に一端が軸支
され他端が絶縁ボディの底面に対して起伏自在に支持さ
れたレバーと、このレバーの回動遊端側に一端が係合
し、他端が絶縁ボディの内底面に摺接し、内底面からの
反力によってレバーの回動遊端部を上記絶縁ボディの開
口面から突出する方向に弾性偏倚させる板バネと、この
板バネの絶縁ボディの内底面との摺接部から内底面に沿
って延長され、延長端部が内底面に向かって弯曲して突
出し、この突出部が接点に接離する可動接片と、によっ
て押釦スイッチを構成したものである。
【0008】この発明の構成によれば可動接片は絶縁ボ
ディの内底面に沿って摺動し、その摺動位置の移動によ
って接点に対して接離する構造を採るから、可動接片を
大きく弾性変形させることはない。従って、この発明に
よれば小さな操作力で接点間をオン、オフ操作すること
ができ、また破損事故の起き難い押釦スイッチを提供す
ることができる作用効果を得ることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1乃至図3にこの発明による押
釦スイッチの一実施例を示す。図6及び図7と対応する
部分には同一符号を付して示す。図1は押釦1が最も突
出した状態を示す。この実施例では押釦1が最も突出し
ている状態で端子7A,7Bと8Aの間がオフの状態に
ある場合を示す。図2は押釦1を絶縁ボディ5に押し込
み始めた中間の状態を示す。図3は押釦1を完全に絶縁
ボディ5の内部に押し込んだ状態を示す。各図において
Aはこの発明によるスイッチを側面方向から見た断面
図、Bは金属カバー2を取り外して上方から見た平面図
を示す。
【0010】レバー9は図4に示すように軸部9Aを有
し、この軸部9Aが絶縁ボディ5の内壁に形成した溝5
Aに挿入されて絶縁ボディ5の内底面11に対して起伏
自在に支持される。この発明の特徴とする構造はこの押
釦1を絶縁ボディ5から突出させる方向にレバー9を回
動偏倚させる板バネ10の一端をレバー9の回動遊端側
に嵌合させ、板バネ10の他端側10Aを絶縁ボディ5
の内底面11に圧接させ、内底面11からの反力によっ
てレバー9に弾性偏倚力を与える構造とした点と、板バ
ネ10の他端側10Aから内底面11に沿わせて可動接
片4を突出させて形成し、可動接片4の先端部に折り曲
げによって内底面11に向かって突出した可動接点4A
を形成した点である。
【0011】この構造により、レバー9が回動すること
により板バネ10の他端側10Aは内底面11上を摺動
する。この摺動により可動接片4も内底面11に沿って
平行移動する。図の例では押釦1を押し込む動作に伴っ
て可動接片4が左方向に平行移動する場合を示す。可動
接片4が左方向に平行移動することにより、内底面11
に装着した接点7と8との間を可動接片4によって電気
的に接離させることができる。
【0012】図1乃至図3に示す実施例では可動接片4
を図5に示すように板バネ10の両側に配置し、一方の
可動接片4に形成した可動接点4Aは接点7に常時接触
させ、他方の可動接片4に形成した可動接点4Bを接点
8に接離させる構造とした場合を示す。つまり、押釦1
が図1に示すように最も絶縁ボディ5から突出している
状態では、図1に示すように可動接点4Bは接点8に非
接触の状態に維持される。押釦1を絶縁ボディ5の内部
に押し込むと、その押し込み量に従って可動接片4は左
方向に移動する。この結果、可動接点4Bは接点8に近
づき、押釦1が或る量まで絶縁ボディ5の内部に押し込
まれると、可動接点4Bは図2と図3に示すように可動
接点4Bは接点8に接触する。従って、押釦1を絶縁ボ
ディ1の内部に押し込むと、接点7と8との間が可動接
片4と板バネ10を通じて導通され、端子7A,7Bと
8Aとの間に接点信号を出力することができる。
【0013】なお、レバー9の回動遊端に板バネ10の
一端を固定する構造としては、この実施例ではレバー9
の回動遊端側に図4に示すように突起9Bと凹部9Cと
を設け、この突起9Bを板バネ10に形成した孔10B
(図5参照)に嵌合させ、更に板バネ10の端部に形成
した曲折部10C(図5参照)を凹部9Cに圧入して固
着させることができる。
【0014】
【発明の効果】上述したように、この発明によれば可動
接片4は内底面11に沿って平行に摺動し、このとき板
バネ10と可動接片4との間の角度が変わるだけである
から、軽い操作力でオン、オフ操作することができる。
また、板バネ10と可動接片4との間の連結部の変形量
も小さくできるから破損事故が起き難くなり、耐久性の
高い押釦スイッチを提供することができる利点が得られ
る。
【0015】なお、上述の実施例では常開型の押釦スイ
ッチを構成した場合を説明したが、接点7と8の配置を
適当に選択することにより常閉型の押釦スイッチを構成
できることは容易に理解できよう。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による押釦スイッチのオフ状態を説明
するためのAは断面図、Bは平面図。
【図2】この発明による押釦スイッチの操作の途中の状
態を説明するためのAは断面図、Bは平面図。
【図3】この発明による押釦スイッチのオンの状態を説
明するためのAは断面図、Bは平面図。
【図4】この発明に用いる押釦とレバーの構造を説明す
るためのAは平面図、Bは側面図。
【図5】この発明による押釦スイッチに用いる板バネと
可動接片の構造を説明するためのAは平面図、Bは側面
図。
【図6】先行技術を説明するための断面図。
【図7】図6と同様の断面図。
【符号の説明】
1 押釦 2 金属カバー 3 開口 4 可動接片 4A 可動接点 5 絶縁ボディ 7,8 接点 7A,7B,8A 端子 9 レバー 10 板バネ 11 内底面

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 A.絶縁材によって一面が開口面とされ
    た箱型に成形され、箱型の内底面に電気的に接離すべき
    一対の接点が露出して配置された絶縁ボディと、 B.この絶縁ボディの内部に一端が軸支され他端が上記
    底面に対して起伏自在に支持されたレバーと、 C.このレバーの回動遊端側に一端が係合し、他端が上
    記絶縁ボディの内底面に摺接し、内底面からの反力によ
    って上記レバーの回動遊端部を上記絶縁ボディの開口面
    から突出する方向に弾性偏倚させる板バネと、 D.この板バネの上記絶縁ボディの内底面との摺接部か
    ら上記内底面に沿って延長され、延長端部が上記内底面
    に向かって弯曲して突出し、この突出部が上記接点に接
    離する可動接片と、によって構成した押釦スイッチ。
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