JP4296725B2 - 押釦スイッチ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、押釦スイッチに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図7は従来の押釦スイッチの一例を示し、導電性を有するねじりコイルばねからなるばね体50の一端部(固定端部)50aをハウジング51に固定するとともに他端部(自由端部)50bを押釦52の押圧によって可動自在とし、押釦52の押操作時にばね体50を介して一対の接点間を導通させるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述のような押釦スイッチは、押釦52の非操作時に開成している接点を押釦52の操作時に閉成する、ノーマリオフ(常開)型のものであって、例えば、接点のオン/オフにより押釦52の操作状態を検知する検知スイッチとして利用される。したがって、押釦スイッチが主にオン状態で使用される用途においては、押釦52によってばね体50に常時最大に近い押圧力が加えられた状態となり、ばね体50の寿命が短くなる傾向にある。
【0004】
本発明は上記事情に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、主にオン状態で使用される用途においてばね体にかかる応力を減少させてばね体の長寿命化が図れる押釦スイッチを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、上記目的を達成するために、一対の接点部と、主部並びに主部より互いに異なる方向に延設された第1腕片及び第2腕片を導電性を有するばね材により形成してなるばね体と、操作時にばね体の復帰力に抗してばね体の主部を押圧するとともに非操作時にばね体の復帰力で非操作位置に復帰する押釦と、接点部、ばね体並びに押釦を内部に収納するとともに少なくとも押釦の操作部を進退自在に外部へ突出させたハウジングとを備え、第1腕片を一方の接点部に接触させて固定するとともに押釦の非操作状態で第2腕片を他方の接点部に接触導通させてなり、押釦の操作時に押釦で押圧された主部の移動に伴って第2腕片を他方の接点部から開離させる開離手段をハウジングに設けた押釦スイッチにおいて、ハウジングの内側底部の略中央に凹所が設けられるとともに、凹所を挟んでハウジング内の長手方向両端部に一対の台部が突設され、一方の台部の頂面に前記一方の接点部が露出し、他方の台部の頂面には前記他方の接点部が露出してなり、開離手段は、前記他方の接点部が露設された前記他方の台部の頂面から凹所の底面に向けて傾斜する傾斜面であって、主部が凹所内に移動する際に第2腕片が当該傾斜面との当接部位を支点として回動することで前記他方の接点部から開離するものであって、押釦の操作時にばね体の第2腕片が乗り上げる第1突台が、前記他方の台部の凹所寄りであり且つハウジングの短手方向の一方側の部位に設けられるとともに、ハウジングの前記他方の台部の凹所から離れた端部寄りであり且つハウジングの短手方向の他方側の部位にハウジングの長手方向に沿った第2突台が突設され、第1突台は前記他方の台部の頂面から傾斜面にかけて隆起し、押釦の非操作状態で第2腕片の先端部が第1突台を乗り越えて前記他方の台部の頂面に露出した前記他方の接点部に接触することを特徴とし、一対の接点部がばね体を介して導通するオン状態ではばね体の主部が押釦に押圧されないため、主にオン状態で使用される用途においてばね体にかかる応力を減少させてばね体の長寿命化が図れる。しかも、ハウジングの短手方向に沿った主部の長さ寸法を短くした別のばね体をハウジング内に収納すれば、押釦の非操作状態では別のばね体の第2腕片の先端部が第2突台に乗り上げて他方の接点部から離れる一方、押釦が押操作されて別のばね体の主部がハウジングの凹所内へ移動すると、別のばね体の第2腕片の先端部が第2突台から降りて他の台部の傾斜面に露出した他の接点部に当接するというように、常開型の押釦スイッチとなるから、2種類のばね体を入れ換えるだけで常閉型の押釦スイッチと常開型の押釦スイッチを作り分けることができ、その結果、ばね体以外のハウジングや押釦を常閉型の押釦スイッチと常開型の押釦スイッチで共通化することができて部品の共通化によるコストダウンが図れる。
【0006】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、ばね体の第1及び第2腕片を略同一寸法に形成したことを特徴とし、ハウジング内に収納する際にばね体の向きを考慮する必要が無くなって組立性が向上する。
【0007】
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、ばね体の第1及び第2腕片の先端部を鋭角に折曲した角部を各接点部に接触させてなることを特徴とし、第1及び第2腕片と各接点部との接触部位が安定し、ばね体と接点部との接触信頼性が向上する。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を説明する前に、本発明の実施形態と基本構成が共通である参考例について説明する。
図1に示すように本参考例の押釦スイッチは、一対の接点部1A,1Bと、主部11並びに主部11より互いに異なる方向に延設された第1腕片12及び第2腕片13を導電性を有するばね材により形成してなるばね体10と、操作時にばね体10の復帰力に抗してばね体10の主部11を押圧するとともに非操作時にばね体10の復帰力で非操作位置に復帰する押釦20と、接点部1A,1B、ばね体10並びに押釦20を内部に収納するとともに少なくとも押釦20の操作部24を進退自在に外部へ突出させたハウジング40とを備え、第1腕片12を一方の接点部1Aに接触させて固定するとともに押釦20の非操作状態で第2腕片13を他方の接点部1Bに接触導通させてなり、押釦20の操作時に押釦20で押圧された主部11の移動に伴って第2腕片13を他方の接点部1Bから開離させる開離手段をハウジング40に設けたものである。
【0009】
ハウジング40は合成樹脂製であって一面(図1における上面)が開口する略函形に形成され、開口部40aを挟んで長手方向に対向する両側面には帯板状の外部端子3,3がそれぞれ突出させてある。これらの外部端子3,3は導電性板材によってそれぞれ接点部1A,1Bと一体に形成され、ハウジング40にインサート成形してある。
【0010】
ハウジング40の内側底部の略中央に凹所41が設けられるとともに、凹所41を挟んでハウジング40内の長手方向両端部には接点部1A,1Bが配設される台部43A,43Bが突設されている。一方の台部43Aの頂面には断面形状略へ字形に形成された接点部1Aが露出し、他方の台部43Bの頂面には平板状に形成された接点部1Bが露出させてある。
【0011】
ばね体10は、導電性を有する線状部材を巻回することでねじりコイルばねとして形成されており、巻回部分が主部11、線状部材の両端部分が各々第1腕片12及び第2腕片13となる。そして、図1に示すように第1腕片12の先端部を一方の接点部1A上に載置するとともに第2腕片13の先端部を他方の接点部1B上に載置し、主部11を凹所41の上方に配置するようにしてばね体10がハウジング40内に収納される。ここで、第1及び第2腕片12,13の先端部が鋭角に折曲されており、ハウジング40の内底部より台部43A側の内側面に並行して突設された対向壁44と内側面の間に形成される溝部44aに第1腕片12の折曲された先端部が係止固定される。なお、第1腕片12と第2腕片13の自由角度は鈍角としてある。
【0012】
ここで、主部11から延出される2つの腕片の長さ寸法を同一としているため、ばね体10が円筒形の主部11の中心軸に直交する軸に回転対称な形状となり、何れの腕片を第1腕片12,第2腕片13とするかが限定されず、ハウジング40内にばね体10を収納する際にばね体10の向きを考慮する必要が無くなって組立性が向上するという利点がある。
【0013】
さらに、第1腕片12及び第2腕片13ともに鋭角に折曲された角部12a,13aを各接点部1A,1Bに接触させているので、第1及び第2腕片12,13と各接点部1A,1Bとの接触部位が安定し、ばね体10と接点部1A,1Bとの接触信頼性が向上するという利点がある。
【0014】
押釦20は合成樹脂により略く字形の板状に形成され、一端部の両側面には軸部23,23が突設されており、各軸部23,23がハウジング40の前面及び背面における開口部40a近傍に形成された軸受け孔45に軸支されてハウジング40に回動自在に取り付けられる。軸部23は円柱形の基部23aと、底面を扇形とする柱体形であって基部23aの先端面より突出するストッパ部23bとを有する。この軸部23,23をハウジング40の前面及び背面における開口部40a近傍にそれぞれ貫設された軸受け孔45に嵌合することで押釦20がハウジング40に枢支される。ここで、ハウジング40側の軸受け孔45は、断面形状が円形の第1孔部45aと断面形状が半円形の第2孔部45bが連通する形状に形成されており、軸部23の基部23aが第1孔部45aに嵌合するとともに軸部23のストッパ部23bが第2孔部45bに嵌合する。したがって、押釦20のハウジング40に対する回動範囲はストッパ部23bが半円形の第2孔部45b内で回動可能な範囲に制限されることになる。なお、ストッパ部23bの底面が下方に向けて傾斜する傾斜面23cとしてあり、ハウジング40の開口部40aから軸部23,23を挿入して軸受け孔45,45に嵌合する際に上記傾斜面23cでハウジング40の開口部40aの端縁を案内してハウジング40内への軸部23,23の挿入が容易になるものである。
【0015】
一方、回動に伴って開口部40aからハウジング40内に進退する押釦20の他端部が操作部24となる。この操作部24は略扇形であって、押釦20が押操作されてハウジング40内に進入したときに対向壁44が入り込む溝24aが円弧面に形成されてなり、この溝24aによって対向壁44との干渉を防止している(図2参照)。また、押釦20の下面には山形に形成されてばね体10の主部11を押圧する押圧部22が形成されており、ばね体10の復帰力によってハウジング40の開口部40a側へ弾性付勢される。そして、上述のように軸部23,23のストッパ部23bと軸受け孔45の第2孔部45bとで回動範囲が規制されるから、押釦20の操作部24のみがハウジング40の外部に進退自在に突出することとなる。
【0016】
而して、押釦20の非操作時には第2腕片13の角部13aが台部43Bの頂面に露出する接点部1Bと接触し、2つの接点部1A,1Bがばね体10を介して導通して押釦スイッチがオン状態となっている。
【0017】
一方、ばね体10の復帰力に抗して押釦20の操作部24が押操作されてハウジング40内へ押し込まれると、押圧部22がばね体10の主部11に対して摺動しながら押圧力を加えるため、図2に示すようにこの押圧力によってばね体10の主部11がハウジング40の底部(凹所41)の方へ移動する。ここで、他方の台部43Bには接点部1Bが露設された頂面から凹所41の底面に向けて傾斜する傾斜面46が形成されており、主部11が凹所41内に移動することで第2腕片13が傾斜面46と当接し、この当接部位を支点として第2腕片13が図1における反時計回りに回動するため、図2に示すように第2腕片13の先端部が台部43Bの頂面から持ち上がって角部13aが接点部1Bから離れることになる。その結果、2つの接点部1A,1Bがばね体10を介して導通しなくなり、押釦スイッチがオフ状態となる。すなわち、台部43Bの傾斜面46が開離手段となる。
【0018】
また、操作部24の押操作が停止されるとばね体10の復帰力により第2腕片13が傾斜面46との当接部位を支点として時計回りに回動し、第2腕片13の先端部が台部43Bの頂面に載って角部13aが接点部1Bに接触して押釦スイッチがオンとなり、押釦20の押圧部22がばね体10の主部11に押し駆動され、押釦20が軸部23を支点に回動して元の位置(非操作位置)に復帰する。
【0019】
すなわち、本参考例の押釦スイッチは押釦20の非操作時に接点部1A,1Bが閉じてオン状態となり、押釦20の操作時に接点部1A,1Bが開いてオフ状態となる、ノーマリオン(常閉)型である。よって、一対の接点部1A,1Bがばね体10を介して導通するオン状態ではばね体10の主部11が押釦20に押圧されないので、主にオン状態で使用される用途においてばね体10にかかる応力を減少させてばね体10の長寿命化が図れるものである。
【0020】
実施形態
本実施形態は、常閉型の押釦スイッチと常開型の押釦スイッチとで主要な部品を共通化することを目的としており、基本的な構成は参考例と共通であるから共通の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0021】
図3及び図4に示すように、押釦20の操作時にばね体10の第2腕片13が乗り上げる第1突台47を台部43Bの凹所41寄りの背面側に設けている。この第1突台47は台部43Bの頂面から傾斜面46にかけて開口部40aの方へ隆起しており、図3に示すように押釦20の非操作状態(ばね体10に押圧力が加えられていない状態)では第2腕片13の先端部(角部13a)が第1突台47を乗り越えて台部43Bの頂面に露出した接点部1Bに接触し、押釦スイッチがオン状態となる。
【0022】
一方、押釦20が押操作されてばね体10の主部11がハウジング40の凹所41内へ移動すると、図4に示すように第2腕片13が第1突台47の上に乗り上げるため、第2腕片13の角部13aが接点部1Bから離れて押釦スイッチがオフする。また、操作部24の押操作が停止されるとばね体10の復帰力により主部11が凹所41から出る方向(上方向)に移動し、主部11の移動に伴って第2腕片13が第1突台47から降りるため、第2腕片13の角部13aが接点部1Bに接触して押釦スイッチがオン状態に復帰する。以上が常閉型の押釦スイッチの構造並びに動作である。
【0023】
ここで、本実施形態では上記常閉型用のばね体10に比べて主部11’の軸方向の長さ寸法が短い常開型用のばね体10’をハウジング40内に収納するとともに、押釦20の非操作時にばね体10’の第2腕片13’が乗り上げる第2突台48をハウジング40に設けることで常開型の押釦スイッチが構成し得るようにしている。
【0024】
第2突台48はハウジング40の台部43Bの凹所41から離れた端部寄りの前面側にハウジング40の長手方向に沿って突設されている。また、接点部1Bが凹所41の方へ延長されて傾斜面46に沿って露出されている。なお、常開型用のばね体10’は、主部11’の軸方向の寸法が短い点を除いて常閉型用のばね体10と共通の構造を有しているから、常閉型用のばね体10の符合にアポストロフィを付加することで詳細な説明を省略する。
【0025】
而して、図5に示すように押釦20の非操作状態では第2腕片13’の先端部(角部13a’)が第2突台48に乗り上げており、角部13a’が接点部1Bから離れて押釦スイッチがオフとなる。
【0026】
一方、押釦20が押操作されてばね体10’の主部11’がハウジング40の凹所41内へ移動すると、図6に示すように第2腕片13’の先端部が第2突台48から降りて台部43Bの傾斜面46に露出した接点部1Bに第2腕片13’の略中央部が当接して押釦スイッチがオンする。また、操作部24の押操作が停止されるとばね体10’の復帰力により主部11’が凹所41から出る方向(上方向)に移動し、主部11’の移動に伴って第2腕片13’が第2突台48に乗り上げるため、第2腕片13’の角部13a’が接点部1Bから離れて押釦スイッチがオフ状態に復帰する。以上が常開型の押釦スイッチの構造並びに動作である。
【0027】
このように本実施形態では2種類のばね体10,10’を入れ換えるだけで常閉型の押釦スイッチと常開型の押釦スイッチを作り分けることができる。その結果、ばね体10,10’以外のハウジング40や押釦20を常閉型の押釦スイッチと常開型の押釦スイッチで共通化することができ、部品の共通化によるコストダウンが図れるものである。
【0028】
【発明の効果】
請求項1の発明は、一対の接点部と、主部並びに主部より互いに異なる方向に延設された第1腕片及び第2腕片を導電性を有するばね材により形成してなるばね体と、操作時にばね体の復帰力に抗してばね体の主部を押圧するとともに非操作時にばね体の復帰力で非操作位置に復帰する押釦と、接点部、ばね体並びに押釦を内部に収納するとともに少なくとも押釦の操作部を進退自在に外部へ突出させたハウジングとを備え、第1腕片を一方の接点部に接触させて固定するとともに押釦の非操作状態で第2腕片を他方の接点部に接触導通させてなり、押釦の操作時に押釦で押圧された主部の移動に伴って第2腕片を他方の接点部から開離させる開離手段をハウジングに設けた押釦スイッチにおいて、ハウジングの内側底部の略中央に凹所が設けられるとともに、凹所を挟んでハウジング内の長手方向両端部に一対の台部が突設され、一方の台部の頂面に前記一方の接点部が露出し、他方の台部の頂面には前記他方の接点部が露出してなり、開離手段は、前記他方の接点部が露設された前記他方の台部の頂面から凹所の底面に向けて傾斜する傾斜面であって、主部が凹所内に移動する際に第2腕片が当該傾斜面との当接部位を支点として回動することで前記他方の接点部から開離するものであって、押釦の操作時にばね体の第2腕片が乗り上げる第1突台が、前記他方の台部の凹所寄りであり且つハウジングの短手方向の一方側の部位に設けられるとともに、ハウジングの前記他方の台部の凹所から離れた端部寄りであり且つハウジングの短手方向の他方側の部位にハウジングの長手方向に沿った第2突台が突設され、第1突台は前記他方の台部の頂面から傾斜面にかけて隆起し、押釦の非操作状態で第2腕片の先端部が第1突台を乗り越えて前記他方の台部の頂面に露出した前記他方の接点部に接触するので、一対の接点部がばね体を介して導通するオン状態ではばね体の主部が押釦に押圧されないため、主にオン状態で使用される用途においてばね体にかかる応力を減少させてばね体の長寿命化が図れるという効果がある。しかも、ハウジングの短手方向に沿った主部の長さ寸法を短くした別のばね体をハウジング内に収納すれば、押釦の非操作状態では別のばね体の第2腕片の先端部が第2突台に乗り上げて他方の接点部から離れる一方、押釦が押操作されて別のばね体の主部がハウジングの凹所内へ移動すると、別のばね体の第2腕片の先端部が第2突台から降りて他の台部の傾斜面に露出した他の接点部に当接するというように、常開型の押釦スイッチとなるから、2種類のばね体を入れ換えるだけで常閉型の押釦スイッチと常開型の押釦スイッチを作り分けることができ、その結果、ばね体以外のハウジングや押釦を常閉型の押釦スイッチと常開型の押釦スイッチで共通化することができて部品の共通化によるコストダウンが図れるという効果もある。
【0029】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、ばね体の第1及び第2腕片を略同一寸法に形成したので、ハウジング内に収納する際にばね体の向きを考慮する必要が無くなって組立性が向上するという効果がある。
【0030】
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、ばね体の第1及び第2腕片の先端部を鋭角に折曲した角部を各接点部に接触させてなるので、第1及び第2腕片と各接点部との接触部位が安定し、ばね体と接点部との接触信頼性が向上するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の参考例を示し、(a)はオン状態の正面断面図、(b)はオン状態の側面断面図である。
【図2】同上のオフ状態の正面断面図である。
【図3】本発明の実施形態における常閉型の押釦スイッチを示し、(a)はオン状態の正面断面図、(b)はオン状態の側面断面図である。
【図4】同上における常閉型の押釦スイッチを示し、(a)はオフ状態の押釦を取り除いた状態の上面図、(b)はオフ状態の正面断面図である。
【図5】同上における常開型の押釦スイッチのオフ状態を示す正面断面図である。
【図6】同上における常開型の押釦スイッチを示し、(a)はオン状態の押釦を取り除いた状態の上面図、(b)はオン状態の正面断面図である。
【図7】従来例を示し、(a)はばね体の平面図、(b)は要部正面図、(c)は正面断面図である。
【符号の説明】
1A,1B 接点部
10 ばね体
11 主部
12 第1腕片
13 第2腕片
20 押釦

Claims (3)

  1. 一対の接点部と、主部並びに主部より互いに異なる方向に延設された第1腕片及び第2腕片を導電性を有するばね材により形成してなるばね体と、操作時にばね体の復帰力に抗してばね体の主部を押圧するとともに非操作時にばね体の復帰力で非操作位置に復帰する押釦と、接点部、ばね体並びに押釦を内部に収納するとともに少なくとも押釦の操作部を進退自在に外部へ突出させたハウジングとを備え、第1腕片を一方の接点部に接触させて固定するとともに押釦の非操作状態で第2腕片を他方の接点部に接触導通させてなり、押釦の操作時に押釦で押圧された主部の移動に伴って第2腕片を他方の接点部から開離させる開離手段をハウジングに設けた押釦スイッチにおいて、ハウジングの内側底部の略中央に凹所が設けられるとともに、凹所を挟んでハウジング内の長手方向両端部に一対の台部が突設され、一方の台部の頂面に前記一方の接点部が露出し、他方の台部の頂面には前記他方の接点部が露出してなり、開離手段は、前記他方の接点部が露設された前記他方の台部の頂面から凹所の底面に向けて傾斜する傾斜面であって、主部が凹所内に移動する際に第2腕片が当該傾斜面との当接部位を支点として回動することで前記他方の接点部から開離するものであって、押釦の操作時にばね体の第2腕片が乗り上げる第1突台が、前記他方の台部の凹所寄りであり且つハウジングの短手方向の一方側の部位に設けられるとともに、ハウジングの前記他方の台部の凹所から離れた端部寄りであり且つハウジングの短手方向の他方側の部位にハウジングの長手方向に沿った第2突台が突設され、第1突台は前記他方の台部の頂面から傾斜面にかけて隆起し、押釦の非操作状態で第2腕片の先端部が第1突台を乗り越えて前記他方の台部の頂面に露出した前記他方の接点部に接触することを特徴とする押釦スイッチ。
  2. ばね体の第1及び第2腕片を略同一寸法に形成したことを特徴とする請求項1記載の押釦スイッチ。
  3. ばね体の第1及び第2腕片の先端部を鋭角に折曲した角部を各接点部に接触させてなることを特徴とする請求項1又は2記載の押釦スイッチ。
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