JP3014078B2 - 気泡浴槽における配管支持構造 - Google Patents

気泡浴槽における配管支持構造

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JP3014078B2
JP3014078B2 JP29381194A JP29381194A JP3014078B2 JP 3014078 B2 JP3014078 B2 JP 3014078B2 JP 29381194 A JP29381194 A JP 29381194A JP 29381194 A JP29381194 A JP 29381194A JP 3014078 B2 JP3014078 B2 JP 3014078B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は気泡浴槽における配管
の支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、図10に一例を示しているよ
うに浴槽本体200内部の浴水を吸込口202より取り
出し、循環ポンプ204にて浴水を配管206を通じて
外部循環させた上、エア配管208を通じて吸入したエ
アとともに、噴出口210より浴槽本体200内部に気
泡混じりの噴流(気泡流)として噴出するようにした気
泡浴槽が広く用いられている。
【0003】この気泡浴槽の設置に際しては、予め浴槽
本体200側にエア吸入用のエア配管,浴水循環用の浴
水用配管の一部(以下単に浴槽本体側配管とする)を取
り付けておき、これを現場に搬入して、そこで同じく配
管の一部をなす接続管にて浴槽側の配管とポンプ側とを
接続するといったことが行われている。
【0004】而して従来かかる配管として銅管等の金属
管が用いられているが、金属管は重量が重く且つコスト
も高いために、軽量化及びコスト低減の目的で、これら
配管として樹脂製配管を用いることが検討されている。
【0005】ところで上記浴槽本体200側の配管の一
部は、一端を浴槽本体に固定し、他端を自由状態、つま
り片持状態としておくのが普通であり、この場合配管が
剛性のある金属管であるときには特に支障は生じないも
のの、上記樹脂製の配管の場合、剛性及び強度が不足す
るために自由端側の位置精度が悪く、このため気泡浴槽
の設置に際して浴槽本体側の配管の自由端部とポンプ側
とを接続管にて接続するときに、接続作業が難しくなる
といった問題があった。
【0006】浴槽本体側の配管とポンプ側とを接続管に
て接続するに当っては、接続管を厳密に水平ないしこれ
に近い状態にしなければならないなど厳密さが要求さ
れ、この場合において配管の位置に狂いがあると接続作
業が大変難しいものとなり、そしてその接続が良好に行
われないと、場合によって気泡浴槽の誤動作又は作動不
良等を招いたりする原因となる。
【0007】またこの他、浴槽本体側に配管の一部を取
り付けた状態でこれを輸送したりしたとき、配管がふら
ついたり損傷したりするといった不具合も生じる。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願の発明はこのような
課題を解決するためになされたものである。而して本願
の発明は、浴槽本体内部の浴水を循環ポンプにより外部
循環させた上、該浴槽本体の噴出口より気泡混じりの噴
流として噴出する気泡浴槽におけるエア配管,浴水用配
管等配管を支持する構造であって、前記浴槽本体の側壁
部の外面に配管支持体を接着により固定するか又は該浴
槽本体の上端の手摺部の下面に該配管支持体の上端部を
固定して該配管支持体を垂下させ、該配管支持体にて前
記配管を支持するようになすとともに、該配管支持体
は、前板部と該前板部の両端より前記浴槽本体側に突き
出す側板部とを有する形状の部材となして、それら側板
部が該浴槽本体の側壁部外面に当接するものとなした
とを特徴とする(請求項1)。
【0009】本願の別の発明は、浴槽本体内部の浴水を
循環ポンプにより外部循環させた上、該浴槽本体の噴出
口より気泡混じりの噴流として噴出する気泡浴槽におけ
るエア配管,浴水用配管等配管を支持する構造であっ
て、前記浴槽本体の上端の手摺部の下面に、配支持体の
上端部を固定して該配管支持体を垂下させ、該配管支持
体にて前記配管を支持するようになすとともに、該配管
支持体は、( )上下に長手状をなし、上端部に前記手
摺部の下面への固定部が設けられるとともに、内部に上
下方向に沿って延び且つ下端が開放形状のスライド溝が
形成され、更に該スライド溝に沿って上下に均等且つ左
右方向に所定幅を有する開口が前面に形成された本体
と、( )該本体の該スライド溝内部にスライド可能に
嵌入されたスライド部材と、( )該スライド部材の前
面に固設された配管保持用のリング部材と、を有するも
のとなしたことを特徴とする(請求項2)。
【0010】
【作用及び発明の効果】上記のように請求項1の発明
は、浴槽本体の側壁部の外面に配管支持体を接着固定す
るか又は浴槽本体の上端の手摺部の下面に、配管支持体
の上端部を固定して配管支持体を垂下させ、かかる配管
支持体により配管を支持するようにしたもので、本発明
によれば、浴槽本体側における配管の接続端部を正確に
位置出しすることが可能であり、これにより配管接続を
容易且つ良好に行うことができ、ひいては気泡浴槽の設
置施工性が向上する。また接続を良好に行い得ることか
ら、配管の接続不良に起因する気泡浴槽の誤動作や作動
不良も防止することができる。
【0011】また浴槽本体に配管の一部を取り付けた状
態でこれを輸送した場合において、その配管が損傷する
といったことを防止することができる。
【0012】本発明においては、浴槽本体の側壁部に貫
通孔を設ける必要がなく、従って同貫通孔を通じて浴槽
本体内部の浴水が外部に漏出するといった恐れがない利
点を有する。
【0013】本発明では、浴槽本体の手摺部の下面に配
管支持体の上端部を固定して配管支持体を垂下させ、か
かる配管支持体により配管を支持することができ、この
場合浴槽本体の一部をなす手摺部を基準として配管支持
体における配管の支持部位を位置出しすることができ、
従って配管の接続端部の位置を更に正確に位置出しでき
る利点が得られる。
【0014】本発明では、手摺部の下面に配管支持体の
上端部を固定するに際して、手摺部に沿った複数個所に
厚肉のボス部を一体成形しておいて、そのボス部に配管
支持体をねじ結合して固定することができ、このように
すればボス部が浴槽本体成形時に一体成形されるため
に、配管支持体の取付位置を正確に位置決めすることが
でき、ひいては配管支持体による配管の支持位置の精度
をより高めることができる。また配管支持体を手摺部に
対して容易に取り付けることができる利点も得られる。
【0015】本発明ではまた、手摺部と別体をなす取付
部材を手摺部下面に固着し、その取付部材に対して配管
支持体の上端部をねじ結合して固定することができ、こ
のようにした場合、手摺部に沿った任意の位置に配管支
持体を固定することができる利点が得られる。
【0016】本発明は、配管支持体を前板部とその幅方
向両端より浴槽本体側に突き出す側板部とを有する形態
となし、その側板部を浴槽本体の側壁部外面に当接させ
るようになした点を特徴としており、本発明によれば、
その側板部をストッパ部として作用させることができ、
これにより配管支持体が側壁部に接近・離間する方向に
ぐらつくのを防止でき、従って配管に同方向の応力が作
用するのを防止し得て、配管、特に樹脂配管の融着部等
が損傷するのを有効に防止することができる。
【0017】請求項の発明は、配管支持体を、本体と
スライド部材とリング部材とを含むように構成し、そし
てスライド部材を本体内部のスライド溝に沿ってスライ
ド可能となしたもので、この発明によれば、配管を保持
するリング部材の上下位置を自由に調節することがで
き、従って正しく求める位置で配管を支持することが可
能となる。
【0018】ここでリング部材は軸心方向に所定の幅を
有するものとし、且つこれをスライド部材に対して回転
可能に取り付けるようになすことができる。このように
すれば、リング部材が所定の幅を有していることから、
配管を安定的に保持できるとともに、配管の傾斜角度に
応じてリング部材の角度を調節することができ、かかる
配管をリング部材によって適正に支持できる利点が得ら
れる。
【0019】請求項2の発明ではまた、前記本体の側板
にスリットを上下方向に形成するとともに、このスリッ
トにおいて所定の固定手段により本体とスライド部材と
を固定するようになすことができ、このようにすれば
単な構造でスライド部材を上下所定位置において本体に
固定することができる。
【0020】更に上記固定手段は、スリットを挿通する
雄ねじ部材と、スライド部材の側面に形成された雌ねじ
部とを有するものとなすことができ、このようにすれば
スリットを挿通して雄ねじ部材をスライド部材の雌ねじ
部にねじ込むだけで、かかるスライド部材を本体に対し
て簡単に固定することができる。
【0021】尚、上記スライド部材にバーリング加工を
施し、その穴フランジの内周面に雌ねじを形成すること
によって、かかるスライド部材に雌ねじ部を形成するこ
とができる。このようにすれば、簡単にスライド部材に
雌ねじ部を形成できる。
【0022】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。図1において、10は気泡浴槽における浴槽
本体で、上端にフランジ状の手摺部12を有している。
この浴槽本体10において、幅方向に対向する一対の側
壁部14のうちの一方には、浴槽本体10内部の浴水を
ポンプ部24側に吸い込むための吸込口16が設けられ
ており、また長手方向に対向する一対の側壁部18のそ
れぞれには、ポンプ部24からの浴水を浴槽本体10内
部に噴出するための噴出口20が設けられている。
【0023】浴槽本体10には、浴槽本体内部の浴水を
外部循環させた上、再び元に戻すための全体の浴水用配
管の一部、及びポンプ部24よりエアを導入して噴出口
20に導くための全体のエア用配管の一部(以下単に浴
槽本体側配管とする)が予め取り付けられている。ここ
で浴槽本体側配管は樹脂製配管とされている。
【0024】図1(A),(B)において、22は浴水をポ
ンプ部24側に吸い出すための配管で短管状をなしてい
る。26はポンプ部24からの浴水を噴出口20から浴
槽本体10内部に戻すための浴水用配管で、両端部がか
かる噴出口20に接続・固定されている。この浴水用配
管26は、浴槽本体10における側壁部14の外側をか
かる側壁部14に沿って略水平に延びており、そして側
壁部14の中間部において互いに一体化している。
【0025】30A,30Bはエア用配管であって、そ
れぞれ分離・独立しており、各一端部が一対の側壁部1
8のそれぞれの噴出口20に接続・固定されている。こ
れらエア用配管30A,30Bは、側壁部14の外側に
おいて側壁部14に沿って斜め上方向に延びており、各
他端部が側壁部14の略中間に位置している。
【0026】これら浴水用配管22,26及びエア用配
管30A,30Bは、側壁部14の中間に位置する端部
が、図1(B)に示しているように同じく浴水用配管の
一部を構成する浴水用接続管28及びエア用配管の一部
を構成するエア用接続管32によって、ポンプ部24と
それぞれ接続されるようになっている。
【0027】浴槽本体10の手摺部12の下面には、図
2に示しているように周方向に沿った適数個所に厚肉の
ボス部34が一体に成形されている。ボス部34のそれ
ぞれにはテーパ穴36が形成されており、そこに、中心
部に雌ねじ穴38を有する金属製のテーパ部材40が埋
込状態に固着されている。
【0028】そして浴槽本体10の長手方向中間部に位
置するボス部34に対して、図1に示しているように配
管支持体42の上端部がボルト44(図2(B)参照)
にてねじ固定され、かかる配管支持体42が手摺部12
の下面より下向きに垂下させられている。尚、図1にお
いて15は浴槽エプロンである。
【0029】配管支持体42は、図3に詳しく示してい
るように上下方向に長いプレート状をなしており、その
上端部には水平方向に折れ曲がった形態の板状の固定部
46を有しており、この固定部46のボルト孔48にお
いて、ボルト44により上記ボス部34にねじ固定され
ている。
【0030】この配管支持体42には、幅方向の一側辺
部で開口する形態の配管支持用の複数の支持穴50,5
2,54,56が上下に複数段に且つ予め定めた所定ピ
ッチで設けられており、これら支持穴50,52,5
4,56のそれぞれに、上記配管30B,30A,2
6,22の、浴槽本体10中間部に位置する端部(各端
部は側壁部14に対して実質上直交する方向且つ水平方
向を向いている)がその開口より横方向に挿入され、支
持されている。
【0031】以上のように本例においては浴槽本体10
の手摺部12下面に固定した配管支持体42により配管
22,26,30A,30Bを支持するようにしている
ため、手摺部12を基準としてこれら配管の接続端部を
正確に位置出しすることができ、これにより配管接続を
容易且つ良好に行うことができる。従って気泡浴槽の設
置施工性が向上するとともに、接続を良好に行えること
から気泡浴槽の誤動作や作動不良を防止することができ
る。また浴槽本体10に配管の一部を取り付けた状態で
これを輸送する場合において、その配管の損傷を防止で
きる。加えて配管支持体42の取付けに当って、浴槽本
体10の側壁部14に貫通孔を設ける必要がないため、
浴槽本体10内部の浴水を外部に漏出させる心配もな
い。
【0032】また本例においては、その配管支持体42
を手摺部12下面に一体成形されたボス部34に対して
ねじ結合するようにしているため、配管支持体42を手
摺部12に対して容易に取り付けることができるととも
に、配管支持体42の取付位置を正確に位置決めするこ
とができ、従って配管22,26,30A,30Bの支
持位置の精度を高めることができる。
【0033】更に本例においては、配管支持体42の支
持穴50,52,54,56が側辺部で開口しているた
め、配管支持体42に対し配管22,26,30A,3
0Bをその開口を通じて横方向から容易に挿入し、支持
させることができる。
【0034】尚、配管支持体は図4に示す各種形状とす
ることもできる。即ち、図(A)に示す配管支持体58
のように、前板60の幅方向両端より一対の側板62を
後向きに突出させ、これら側板62を浴槽本体10の側
壁部14の外面に当接させるようにすることもできる。
尚、側板62の側壁部14への当接面は、側壁部14の
形状に沿った形状としておくことができる。
【0035】この場合、側板62をストッパ部として作
用させることができるため、配管支持体58が浴槽本体
10の側壁部14に接近・離間する方向にぐらつくのを
防止でき、従って配管に同方向の応力が作用してその融
着部等が損傷するのを防止することができる。
【0036】或いは、図4(B)に示す配管支持体64
のように、支持穴50,52,54,56の開口部を閉
鎖するように抜止バー66を設けてその両端をビス67
等にて固定し、この抜止バー66によって各支持穴5
0,52,54,56に挿入した配管を抜け止めするよ
うになすこともできる。
【0037】また、図4(C)に示す配管支持体68の
ように、浴水吸出側の配管22を支持するための支持穴
56を省略し、かかる配管22の端部についてはこれを
支持しないようにすることもできる。配管22は比較的
強固に浴槽本体10に取り付けられているため、支持を
省略することもできるのである。
【0038】更に、図4(D)に示す配管支持体69の
ように、支持穴50,52等の開口を左右互い違いに設
けるようにすることも可能である。この場合、浴槽本体
10の側壁部14に沿って図1中、左右両側から延び出
す配管30A,30Bを、それら開口を通じて容易に配
管支持体69の支持穴50,52内に挿入することがで
き、固定作業が簡単となる。
【0039】上例では、浴槽本体10に一体成形したボ
ス部34を利用して配管支持体を手摺部12に取り付け
るようにしているが、手摺部12とは別体の取付部材を
手摺部12下面に取り付けて、その取付部材に対して、
配管支持体の上端部を固定するようになすこともでき
る。
【0040】図5はその取付部材の一例を示したもので
ある。同図において70はその取付部材であって、全体
として中空の矩形ブロック状をなしており、その上端部
が上板72にて閉鎖された形態をなしている。(イ)に
示しているようにこの取付部材70の中空部には縦,横
のリブ74が通っており、それら縦,横のリブ74の交
差部に円筒部76が形成されている。そしてこの円筒部
76の内側の埋込穴78内部に、雌ねじ穴80を有する
インサートナット82が埋込・固着されている。一方、
上板72には接着のための穴84が適数個所に設けられ
ている。
【0041】この取付部材70は、(ロ)に示している
ように接着用穴84に接着剤86を入れた状態で、かか
る接着剤86によって手摺部12の下面に接着固定され
る。そしてこの取付部材72のインサートナット82に
対し、ボルト44にて配管支持体の上端部を固定するこ
とにより、配管支持体を手摺部12から垂下させること
ができる。
【0042】本例によれば、取付部材70を後付けで取
り付けることにより、配管支持体を手摺部12下面の任
意位置において固定することができ、従って配管を厳密
に求める位置において支持させることができる。
【0043】図6及び図7は配管支持体の別の形態例を
示している。これらの図において88は配管支持体で、
90はその本体である。本体90は、図7(A)に明ら
かに示しているように後板92と、側板94と、前板9
6とを有する横断面形状が矩形の略筒状をなす部材であ
って、内部に上下方向に延びるスライド溝97が形成さ
れている。
【0044】また前板96には、スライド溝97に連通
する開口98が形成されている。開口98は左右に所定
の幅を有し且つ上下方向に均等な幅とされている。尚、
本体90の各側板94にはそれぞれ上下方向に延びるス
リット104が形成されている。
【0045】スライド溝97は、下端が開放形状且つ上
端が上板100にて閉鎖された形態をなしている。その
上板100には取付穴102が形成されていて、この取
付穴102において本体90が手摺部12の下面にボル
ト等にて取り付けられるようになっている。
【0046】106は上記スライド溝97にスライド可
能に嵌合されるスライド部材であって、横断面形状が矩
形状且つ上端,下端が開放形状の筒状をなしている。こ
のスライド部材106の両側面にはバーリング加工によ
って形成された雌ねじ穴108が形成されており、また
前面にはリング部材112を固定するための雌ねじ穴1
10が形成されている。
【0047】リング部材112は、その軸心が横方向に
延びる円筒状の部材であって、スライド部材106側に
凹陥部114が形成されており、その凹陥部114にね
じ挿通穴116が形成されている。そしてこのねじ挿通
穴116を挿通し且つ雌ねじ穴110にねじ込まれたね
じ118によって、かかるリング部材112がスライド
部材106の前面に且つねじ118を中心として回転可
能に取り付けられている。
【0048】リング部材112は、配管を挿入させてこ
れを保持するための部材であって、その前部に工具挿通
穴120が、ねじ挿通穴116と同心状に形成されてい
る。尚、上記スライド部材106は、本体90のスライ
ド溝97内に嵌め込まれた状態で、雌ねじ穴108と本
体90のスリット104を挿通し且つ雌ねじ穴108に
ねじ込まれたねじ122によって本体90に固定されて
いる。
【0049】本例においては、スライド部材106を本
体90のスライド溝97に沿ってスライドさせること
で、自由にリング部材112の上下位置を調節すること
ができ、従って各配管を正しく求める位置で支持するこ
とができる。
【0050】またそのスライド部材106の本体90へ
の固定は、ねじ122を本体90のスリット104を挿
通してスライド部材106の雌ねじ穴108にねじ込む
だけであるため、簡単に上下所定位置において固定する
ことができる。
【0051】更に本例においては、リング部材112が
一定幅を有しているため、配管を安定的に支持できると
ともに、リング部材112がスライド部材106の前面
で回転可能とされているため、支持する配管の傾斜角度
に応じてリング部材112の角度を調節することがで
き、従って各配管をリング部材112により適正に支持
することができる。
【0052】尚、この例の配管支持体88は、各配管に
おける側壁部14に沿って延びる部分を支持するように
設けるのが好適である。この場合において、必要であれ
ば配管支持体88を側壁部14の中間部において近接し
た左右2位置に設けるようにすることもできる。
【0053】図8は本発明の更に他の実施例を示したも
ので、この例はスライド部材106の前面に、左右方向
に延びるスリット124を形成し、そしてリング部材1
12の側からねじ挿通穴116及びスリット124を挿
通するようにねじを嵌め入れ、そしてスリット124の
裏側においてナットをねじ込んでリング部材112をス
ライド部材106に取り付けるようにしている。
【0054】この例においては、スリット124が横方
向に延びていることから、リング部材112をスライド
部材106に対して左右方向に位置調節することができ
る。尚スリット124の上下幅は凹陥部116のそれよ
りも狭くされている。
【0055】図9は更に他の実施例を示したものであ
る。図中126は配管支持体であって、浴槽本体10に
おける側壁部14の外面に接着剤86にて固着されてい
る。尚配管支持体126の向きは配管の支持位置に応じ
て適宜の向きとすることができる。
【0056】本例においても、配管支持体126により
各配管の接続端部を正確に位置出しすることができ、こ
れにより配管接続を容易且つ良好に行うことができる。
従って気泡浴槽の設置施工性が向上し、また気泡浴槽の
誤動作や作動不良を防止できる外、浴槽本体10に配管
の一部を取り付けた状態で輸送する場合にその配管の損
傷を防止できるなどの利点が得られる。また配管支持体
126の取付けに当って、浴槽本体10の側壁14に貫
通孔を設ける必要がないため、浴槽本体10内部の浴水
が外部に漏出する恐れがない。
【0057】以上本発明の実施例を詳述したがこれはあ
くまで一例示である。例えば浴槽手摺部の側に雄ねじ部
を設けて、配管支持体を雌ねじ部材によるねじ込みによ
って手摺部下面に取り付けるといったことも可能である
し、また本発明は場合によって上記浴水用配管の支持の
みに適用するといったことも可能である。その他、本発
明はその主旨を逸脱しない範囲において種々変更を加え
た形態で構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】泡浴槽における配管支持構造を示す正面図及
び側面断面図である。
【図2】図1における気泡浴槽本体の底面図及び要部断
面図である。
【図3】図1における配管支持体の斜視図である。
【図4】図3の配管支持体の他の形態例を示す図であ
る。
【図5】本発明の他の実施例において用いられる取付部
材の斜視図及びその固定方法を示す図である。
【図6】本発明の更に他の実施例において用いられる配
管支持体の分解斜視図である。
【図7】図6の配管支持体の配管支持状態を示す水平断
面図及び一部切欠正面図である。
【図8】図6,図7におけるスライド部材の他の形態例
を示す図である。
【図9】本発明の更に他の実施例の図である。
【図10】従来の気泡浴槽の一例を示す図である。
【符号の説明】
10 浴槽本体 12 手摺部 22,26 浴水用配管 30A,30B エア用配管 34 ボス部 38,80,108 雌ねじ穴 42,58,64,68,69,88,126 配管支
持体 50,52,54,56 支持穴 60 前板 62 側板 70 取付部材 90 本体 97 スライド溝 98 開口 104 スリット 106 スライド部材 112 リング部材 122 ねじ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浴槽本体内部の浴水を循環ポンプにより
    外部循環させた上、該浴槽本体の噴出口より気泡混じり
    の噴流として噴出する気泡浴槽におけるエア配管,浴水
    用配管等配管を支持する構造であって、 前記浴槽本体の側壁部の外面に配管支持体を接着により
    固定するか又は該浴槽本体の上端の手摺部の下面に該配
    管支持体の上端部を固定して該配管支持体を垂下させ、
    該配管支持体にて前記配管を支持するようになすととも
    に、該配管支持体は、前板部と該前板部の両端より前記
    浴槽本体側に突き出す側板部とを有する形状の部材とな
    して、それら側板部が該浴槽本体の側壁部外面に当接す
    るものとなしたことを特徴とする気泡浴槽における配管
    支持構造。
  2. 【請求項2】 浴槽本体内部の浴水を循環ポンプにより
    外部循環させた上、該浴槽本体の噴出口より気泡混じり
    の噴流として噴出する気泡浴槽におけるエア配管,浴水
    用配管等配管を支持する構造であって、 前記浴槽本体の上端の手摺部の下面に、配管支持体の上
    端部を固定して該配管支持体を垂下させ、該配管支持体
    にて前記配管を支持するようになすとともに、該配管支
    持体は、( )上下に長手状をなし、上端部に前記手摺
    部の下面への固定部が設けられるとともに、内部に上下
    方向に沿って延び且つ下端が開放形状のスライド溝が形
    成され、更に該スライド溝に沿って上下に均等且つ左右
    方向に所定幅を有する開口が前面に形成された本体と、
    )該本体の該スライド溝内部にスライド可能に嵌入
    されたスライド部材と、( )該スライド部材の前面に
    固設された配管保持用のリング部材と、を有するものと
    なしたことを特徴とする気泡浴槽における配管支持構
    造。
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