JP3013331B2 - 静電潜像現像装置 - Google Patents

静電潜像現像装置

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JP3013331B2 JP5167023A JP16702393A JP3013331B2 JP 3013331 B2 JP3013331 B2 JP 3013331B2 JP 5167023 A JP5167023 A JP 5167023A JP 16702393 A JP16702393 A JP 16702393A JP 3013331 B2 JP3013331 B2 JP 3013331B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は静電潜像現像装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】光導電性感光体等の潜像担持体上に形成
された静電潜像を現像するのに、トナーを分散媒中に分
散させた現像液を現像ローラ周面に保持して潜像担持体
表面に供給し、上記トナーにより静電潜像を可視化する
現像方式があるが、この現像方式の一つとして、現像部
における現像ローラ周面と潜像担持体表面との間隔、即
ち「現像ギャップ」よりも、現像ローラ周面に形成する
現像液膜の厚さを薄くして現像を行う方法が知られてい
る(特開昭55−143565号公報)。この現像方式
を以下「非接触液体現像方式」と呼ぶ。
【0003】非接触液体現像方式では、現像ローラ周面
に形成された現像液膜と潜像担持体表面との間にギャッ
プがあり、静電潜像を構成する電荷が現像部に到達する
と、上記電荷による電界の作用により現像液膜が上記電
荷に向かって「延び上がる」ように突出し潜像担持体に
付着して静電潜像の現像を行う。
【0004】しかし、滑らかな周面を持つ現像ローラを
用いて、実際に上記非接触液体現像方式を実施してみる
と、現像された画像には、所謂「白抜け」等の「現像む
ら」が現れ、良好な可視画像を得ることができないこと
が分かった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上述した事
情に鑑みてなされたものであって、白抜け等の現像むら
を有効に解消し、画像濃度の高い部分も解像力の高い部
分も良好に現像できる、非接触液体現像方式の新規な静
電潜像現像装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の静電潜像現像
装置は「現像ローラの周面に保持された現像液を潜像担
持体に供給し、潜像担持体上に形成された静電潜像を現
像してトナー画像を得る装置」であって、現像手段列
と、現像液供給手段とを有する。
【0007】「現像手段列」は、複数組の現像手段を、
潜像担持体表面の移動方向に沿って配備してなる。1組
の「現像手段」は、現像ローラと、液膜形成手段とによ
り構成される。「現像ローラ」は、滑らかな周面を持
ち、所定の現像部において潜像担持体表面に対し、現像
ギャップを隔し極く近接して配備され、上記周面に現像
液を薄い膜状に保持して所定方向へ回転することによ
り、保持した現像液を現像部へもたらす。「液膜形成手
段」は、現像ローラに近接して配備されたスクイズロー
ラにより現像ローラ周面に現像ギャップよりも薄い現像
液膜を形成する。
【0008】「現像液供給手段」は、現像手段列を構成
する複数組の現像手段の個々における現像ローラの周面
に、現像液を供給する手段である。前記スクイズローラ
により上記現像手段の個々における現像ローラの周面に
形成される現像液膜は、白抜け等の現像むらの発生を防
止できるような薄さに設定される。上記現像手段列にお
いて「現像順序のより早い現像手段において、トナー濃
度のより高い現像液膜による現像が行われる」ように、
各現像手段の現像条件が設定される。
【0009】現像手段列において「現像順序のより早い
現像手段において、トナー濃度のより高い現像液膜によ
る現像が行われる」ようにする方策としては、「現像順
序のより早い現像手段に、トナー濃度のより高い現像液
を供給する」ようにしてもよいし(請求項2)、「各現
像手段における現像ローラとスクイズローラとの間に電
圧を印加し、上記電圧を現像手段に応じて異ならせるこ
とにより、現像順序のより早い現像手段の現像ローラ
に、よりトナー濃度の高い現像液膜を形成する」ように
してもよい(請求項3)。
【0010】各現像手段の現像ローラには、潜像電荷と
逆極性の現像バイアス電圧を印加することができ、「現
像バイアス電圧の大きさを現像手段に応じて異ならせ」
てもよいし(請求項4)、「現像ギャップの大きさを現
像手段に応じて異ならせ」てもよい(請求項5)。ある
いは「現像ローラの回転数を現像手段に応じて異なら
せ」ることができ(請求項6)、「スクイズローラの回
転数を現像手段に応じて異ならせ」ることもできる(請
求項7)。
【0011】また「現像ローラの径を現像手段に応じて
異ならせ」ても良く(請求項8)、「現像ローラとスク
イズローラとの間のスクイズギャップを現像手段に応じ
て異ならせ」ても良い(請求項9)。
【0012】この発明の静電潜像現像装置における各現
像手段において、「現像ローラ周面が潜像担持体表面に
極く近接する」とは、現像ギャップの大きさが100μ
m以下、好ましくは50μm以下であることを意味す
る。また、潜像担持体としては、光導電性の感光体の
他、導電性基体上に誘電体層を設けたもの(多針電極等
による位置選択的な帯電により静電潜像を形成できる)
を用いることができる。
【0013】
【作用】従来の非接触液体現像方式において、前述した
「白抜け」等の現像むらの生じる理由は以下の如くに考
えられる。図1(c)は、従来の非接触液体現像方式の
現像部の様子を説明図として示している。潜像担持体1
には正電荷(+記号で示す)による静電潜像が形成され
ている。潜像担持体1の表面と現像ローラ2周面との間
隔、即ち現像ギャップは100〜400μmあり、それ
に応じ、現像液3による現像液膜も厚い。
【0014】現像ローラ2の周面に現像液膜として保持
された現像液3と潜像担持体1の周面とが現像部におい
て接近すると、現像液3は図1(c)に示すように、静
電潜像をなす潜像電荷に向かって延び上がるように突出
し、潜像担持体周面に付着して静電潜像を可視化する。
【0015】ところで、現像液3が潜像電荷の一部に向
って延び上がるように突出すると、この突出部の近傍で
は現像液の突出が形成されにくくなる。即ち、図示のよ
うに現像液3に一つの突起3Aが形成されると、この突
起3Aの周りでは現像液膜の表面は現像ローラ2の周面
に向かって窪んだ状態となるが、「窪んだ部分」では表
面張力の合力が現像液膜の外側へ向かって作用するので
圧力が低くなり、突起3Aの周りの現像液3を突起3A
側へ引き寄せる。
【0016】突起3Aは現像液3を引き付け、取り込ん
で成長を続けるが、突起3Aのすぐ近傍の部分では現像
液3が突起3A側へ強く引き付けられるため、別の突起
が形成されにくく、従って、現像の結果得られる可視像
においては、突起3Aにより可視化された部分の周りに
所謂「白抜け」部分が発生し、静電潜像が所謂「べた
部」であるときには、上記白抜けがまだら状に現れて現
像むらとなるのである。なお、図1(c)は、突起3A
が潜像担持体1の表面に接触する直前の状態を示してい
る。
【0017】この発明に於いては、前述の如く、各現像
手段において、現像ローラは現像部において、「潜像担
持体表面に対し、現像ギャップを隔し極く近接し」て配
備され、現像ギャップが100μm以下、好ましくは5
0μm以下と小さいことに応じて、現像液膜の厚さも小
さくなる。
【0018】このため図1(b)に示すように、現像液
膜に突起が形成されると、突起の周りに形成される窪み
は現像液膜の「底」、即ち、現像ローラ2の周面に達
し、この部分で突起と現像液膜とが切断される。このた
め、現像液膜に1つの突起が形成されても、突起形成の
影響の及ぶ範囲は狭く、現像液膜の突起は潜像電荷に応
じ、互いに近接して発生可能で、上記「しろ抜け」等の
現像不全は生じない。
【0019】しかし反面、現像液膜の厚さが極めて薄く
なることに伴い、現像の際に潜像担持体表面に付着する
現像液の絶対量も少ない。このように静電潜像に付着す
る現像液が必要最小限であるため、静電潜像における解
像力の高い部分は、極めて高い解像力で可視化される
が、所謂「べた部」の部分では、可視像の濃度が不足し
がちであり、純黒となるべきところが「濃い目の灰色」
程度の濃度にしか現像されないという事態が生じ得る。
【0020】そこで、この発明においては「現像手段列
において、現像順序のより早い現像手段において、トナ
ー濃度のより高い現像液膜による現像が行われるよう
に、各現像手段の現像条件を設定」し、高い画像濃度を
要する部分では、高い画像濃度のトナー画像が得られる
ように、また高い解像力を要する部分では、高い解像力
を持ったトナー画像が得られるようにするのである。
【0021】
【実施例】図1(a)は請求項1,2記載の発明の1実
施例を特徴部分のみ示している。符号1で示す、潜像担
持体としての「光導電性の感光体」はドラム状に形成さ
れて矢印方向へ回転し、図示されない帯電手段と露光手
段(原稿光像を照射する原稿像露光方式や光ビームによ
る書込み方式等のもの)により静電潜像を形成され、静
電潜像現像装置50により静電潜像に応じたトナー画像
を形成される。トナー画像は図示されない転写手段によ
り転写紙上に転写される。
【0022】静電潜像現像装置50のケーシング5は、
中仕切部材5Aにより上下2段に仕切られている。中仕
切部材5Aにより仕切られた上の部分には、現像ローラ
20とスクイズローラ21、スクレーパ22,23が配
備されている。
【0023】現像ローラ20は、適当なスペーサによ
り、周面を100μm以下の現像ギャップを介して感光
体1の周面に極く近接させ、反時計回りに所定の回転速
度で回転駆動される。スクイズローラ21は周面を所定
の間隙を隔して現像ローラ20の上部周面に近接させ、
反時計回りに所定の回転速度で回転駆動される。スクレ
ーパ22は基部をケーシング5に保持されて、先端部を
スクイズローラ21の周面に当接させている。基部をケ
ーシング5に保持されたスクレーパ23は先端部を現像
ローラ20の周面に当接させ、現像ローラ20の右側周
面とともに「現像液溜り」を形成している。
【0024】同様に、中仕切部材5Aにより仕切られた
下の部分には、現像ローラ24とスクイズローラ25お
よびスクレーパ26,27が配備されている。現像ロー
ラ24は、適当なスペーサにより、周面を100μm以
下の現像ギャップを介して感光体1の周面に極く近接さ
せ、反時計回りに回転駆動される。スクイズローラ25
は周面を所定の間隙を隔して現像ローラ24の上部周面
に近接させ、反時計回りに所定の回転速度で回転駆動さ
れる。
【0025】スクレーパ26は基部を中仕切部材5Aに
保持され、先端部をスクイズローラ25の周面に当接さ
せている。基部をケーシング5に保持されたスクレーパ
27は先端部を現像ローラ24の周面に当接させ、現像
ローラ24の右側周面とともに「現像液溜り」を形成し
ている。
【0026】現像ローラ20に対する「液膜形成手段」
を構成するスクイズローラ21とスクレーパ22とは、
現像ローラ20とともに1組の「現像手段」を構成す
る。また、現像ローラ24に対する「液膜形成手段」を
構成するスクイズローラ25とスクレーパ26とは、現
像ローラ24とともに他の1組の「現像手段」を構成す
る。従って、現像部には、感光体1の表面の移動方向に
沿って2組の現像手段が配備されている。
【0027】「現像液」は、分散媒(アイソパー:商品
名)中にトナーを分散させたものあり、現像液タンク3
3,34内に貯蔵されている。現像液タンク34内に貯
蔵された現像液3Aはポンプ31により汲上げられ、ノ
ズル28により、上位の現像手段における前記「現像液
溜り」へ供給される。供給された現像液3Aは、その一
部が現像に供されるが、剰余の部分は中仕切部材5A上
に流れ落ち、ドレインを介して現像液タンク34内に戻
る。
【0028】現像液タンク33内に貯蔵された現像液3
Bはポンプ30により汲上げられ、ノズル29により、
下位の現像手段における前記「現像液溜り」へ供給され
る。供給された現像液3Bは、その一部が現像に供され
るが、剰余の部分はケーシング5の底部に流れ落ち、ド
レインを介して現像液タンク33内に戻る。
【0029】従って、中仕切部材5Aとスクレーパ23
とノズル28とポンプ31と現像液タンク34とドレイ
ンとは、上位の現像手段に対して現像液を供給する供給
手段を構成し、ケーシング5とスクレーパ27とノズル
29とポンプ30と現像液タンク33とドレインとは、
下位の現像手段に対して現像液を供給する供給手段を構
成する。そして、これら供給手段は、全体として「現像
液供給手段」を構成している。
【0030】なお、この実施例において、現像ローラ2
0,24に対する現像ギャップは同一の大きさに設定さ
れている。また、現像ローラ20,24は共に、滑らか
な周面をもつ金属ローラである。
【0031】さて、現像液タンク34内に貯蔵された現
像液3Aと現像液タンク33内に貯蔵された現像液3B
とは、互いにトナー濃度が異なる。現像液3Aは通常の
現像液におけるトナー濃度に比して「トナー濃度が高」
く、現像液3Bは通常の現像液に於けると略同じトナー
濃度を有している。
【0032】現像液溜りに供給された現像液3Aは、現
像ローラ20の周面を濡らし、現像ローラ20の反時計
回りの回転と共に移動し、スクイズローラ21により剰
余部分を除去されて、現像ローラ20の周面に現像ギャ
ップよりも薄い現像液膜に形成され、現像ローラ20の
回転により現像部へ持ち来されて、感光体1上の静電潜
像を非接触液体現像方式で現像する。
【0033】現像液3Aは、通常の現像液に比してトナ
ー濃度が高く、トナー固形分が多い分だけ流動性が低
く、表面張力も大きい。このため、非接触液体現像を行
うための現像液膜の突起の形成には、通常の現像液の場
合よりも大きな電界を必要とする。従って、現像液3A
は、静電潜像のうちの潜像電荷の多い部分、即ち、「べ
た部」や、高画像濃度対応部分のみを選択的に現像する
ことになるが、現像液3Aは、トナー濃度が高いので、
現像された部分に形成されるトナー像の濃度は十分に高
くなる。
【0034】一方、現像液タンク33から、現像液溜り
に供給された現像液3Bは、現像ローラ24の反時計回
りの回転と共に移動し、スクイズローラ25により剰余
部分を除去され、現像ローラ24の周面に現像ギャップ
よりも薄い現像液膜に形成され、現像ローラ24の回転
により現像部へ持ち来されて、感光体1上の静電潜像を
非接触液体現像方式で現像する。
【0035】現像液3Bは、通常の現像液程度のトナー
濃度を有するから、静電潜像のうちの潜像電荷の少ない
部分、即ち、「高解像力部」や「低濃度部」も有効に現
像する。しかし、画像濃度の高い部分は、既に現像液3
Aによるトナーで潜像電荷が有効に中和されているの
で、これらの部分での現像は殆ど行われない。
【0036】このようにして、画像濃度の高い部分は高
いトナー濃度の現像液3Aで、画像濃度の低い部分や解
像力の高い部分は相対的にトナー濃度の低い現像液3B
で、それぞれ適切に現像され、解像力に優れ、べた部の
画像濃度の高い、良好なトナー画像を得ることができ
る。
【0037】この実施例をさらに変形し、3組以上の現
像手段を感光体1の表面の移動方向に沿って配備し、現
像順序のより早い現像手段に、トナー濃度のより高い現
像液を供給するようにすることもできる。
【0038】図2は請求項1,3記載の発明の1実施例
を示している。繁雑を避けるため、混同の虞れがないと
思われるものに就いては、図2以下の全図面を通じて、
図1におけると同一の符号を用いる。
【0039】この実施例の特徴は、第1に、上位の現像
手段にも下位の現像手段にも、「通常の現像液における
よりも高めのトナー濃度」を持った現像液3が現像液タ
ンク33からポンプ30により汲上げられてノズル2
8,29により供給されることであり、第2に、スクイ
ズローラ21,25に、それぞれ直流電圧電源36,3
5から電圧が印加されることである。この目的のため、
スクイズローラ21,25はいずれも導電性の部分を有
している。また現像ローラ20,24は共に接地されて
いる。
【0040】感光体1上の静電潜像は正電荷により構成
され、現像液3中のトナーは負帯電している。直流電圧
電源36はスクイズローラ21に負極性の電圧を印加
し、直流電圧電源35はスクイズローラ25に正極性の
電圧を印加する。
【0041】従って、スクイズローラ21により現像ロ
ーラ20上に現像液膜が形成されるとき、現像液3中の
トナーはスクイズローラ21から現像ローラ20に向か
う電界の作用により現像ローラ20側へ電気泳動し、現
像ローラ20の周面部に高トナー濃度領域が形成され
る。従って、現像ローラ20の周面に形成される現像液
膜におけるトナー濃度は現像液3におけるトナー濃度よ
りも高くなる。換言すれば、現像液3は、現像ローラ2
0とスクイズローラ21との間の電圧により「濃縮」さ
れて現像ローラ20上に現像液膜として形成されるので
ある。
【0042】また、スクイズローラ25により現像ロー
ラ24上に現像液膜が形成されるとき、現像液3中のト
ナーは現像ローラ24からスクイズローラ25に向かう
電界の作用によりスクイズローラ25側へ電気泳動し、
現像ローラ24の周面部に低トナー濃度領域が形成され
る。従って、現像ローラ24の周面に形成される現像液
膜におけるトナー濃度は現像液3におけるトナー濃度よ
りも低くなる。即ち、現像液3は、現像ローラ24とス
クイズローラ25との間の電圧により「希釈」され、現
像ローラ24上に現像液膜として形成されるのである。
【0043】このようにして、現像ローラ20上には高
トナー濃度の現像液膜が、現像ローラ24上には低トナ
ー濃度の現像液膜が形成されるので、図1(a)に即し
て説明した実施例と同様に、画像濃度の高い部分は高い
トナー濃度の現像液膜で、画像濃度の低い部分や解像力
の高い部分は相対的にトナー濃度の低い現像液膜で、そ
れぞれ適切に現像され、解像力に優れ、べた部の画像濃
度の高い、良好なトナー画像を得ることができる。
【0044】なお、直流電圧電源35,36を電圧可変
電源とし、スクイズローラ21,25に印加する電圧値
を変化させることにより、現像ローラ20,24上に形
成される現像液膜中のトナー濃度を調整可能にできる。
【0045】この実施例をさらに変形し、3組以上の現
像手段を感光体1の表面の移動方向に沿って配備し、現
像順序のより早い現像手段に、トナー濃度のより高い現
像液膜が形成されるようにすることもできる。
【0046】この請求項3記載の発明では、全現像手段
に共通の現像液を供給できるので、請求項2記載の発明
の場合に比して、現像液供給手段を簡素化できる。
【0047】上記請求項1,2,3記載の発明は、その
効果を種々の方法で助長することができる。例えば図3
に示す実施例のように、図1(a)の実施例に於いて、
現像ローラ20,24にそれぞれ、直流電圧電源38,
37により潜像電荷と逆極性の現像バイアス電圧を印加
し、現像バイアス電圧の大きさを現像手段に応じて異な
らせる(請求項4)ようにしてもよい。非接触液体現像
方式に於いては現像液膜に形成される突起は、現像部に
形成される電界の大きさが大きいほど形成が容易であ
る。従って、現像バイアス電圧の大きさを大きくするこ
とは、現像により得られるトナー画像の濃度を高くする
ことにつながる。
【0048】従って、現像バイアス電圧の印加により、
現像ローラ20,24による現像の効率を高めることが
でき、請求項1記載の発明の効果を保持しつつ、現像速
度を向上させることが可能になる。勿論、現像バイアス
電圧は、これを可調整にしてトナー画像濃度の調整に供
することもできる。
【0049】あるいは図1(a)、図2、図3の実施例
において、現像ローラ20,24のそれぞれに対する現
像ギャップの大きさを変えてもよい(請求項5)。非接
触液体現像方式では、現像ギャップが大きくなるほど、
形成されるトナー画像の像濃度が低くなる傾向があるか
ら、このことを利用し、現像手段に応じた現像ギャップ
設定を行い、各現像手段において、より適正な現像が実
行することが可能になる。
【0050】また、図4に示す実施例のように、現像ロ
ーラ20,24の駆動手段60,61を別個にし、現像
ローラ20,24の回転数を現像手段に応じて異ならせ
てもよい(請求項6)。これは、図1(a)、図2,図
3記載の何れの実施例にも適用できる。
【0051】現像ローラの回転数を異ならせることは
「単位時間あたりに現像部に各現像ローラにより持ち来
される現像液量」が異なることを意味する。例えば、形
成されるべきトナー画像において、像濃度の高い画像が
大きな比率を占めているような場合には、現像ローラ2
0により現像に供されるトナー濃度の高い現像液は大き
な供給量が必要である。このような場合には、現像ロー
ラ20の回転数を大きく設定し、必要な現像液量が現像
部へ持ち来されるようにするのである。
【0052】駆動手段60,61により現像ローラ2
0,24の回転数を可変設定可能にし、トナー画像に求
められる性質(解像力、画像濃度、中間調等)により、
現像ローラ20,24の回転数を調整するようにできる
ことは云うまでもない。
【0053】図5に示す実施例のように、スクイズロー
ラ21,25の駆動手段62,63を別個にし、スクイ
ズローラ21,25の回転数を現像手段に応じて異なら
せてもよい(請求項7)。これも、図1(a)、図2,
図3、図4記載の何れの実施例にも適用できる。
【0054】スクイズローラの回転数を異ならせること
は、現像ローラ上に形成する現像液膜の厚みを変化させ
ることを意味する。例えば上述の例のように、形成され
るべきトナー画像において、像濃度の高い画像が大きな
比率を占めているような場合には現像ローラ20により
現像に供されるトナー濃度の高い現像液は大きな供給量
が必要である。そこでこのような場合にはスクイズロー
ラ21の回転数を小さく設定して、現像ローラ20上に
形成される現像液膜を厚くし、必要な現像液量が現像部
へ持ち来されるようにするのである。
【0055】駆動手段62,63によりスクイズローラ
21,25の回転数を可変設定可能にし、トナー画像に
求められる性質(解像力、画像濃度、中間調等)によ
り、スクイズローラ21,25の回転数を調整するよう
にしてもよい。
【0056】同様に、スクイズローラ21と現像ローラ
20との間のスクイズギャップを、スクイズローラ25
と現像ローラ24との間のスクイズギャップと異なら
せ、現像ローラ20,24上に形成する現像液膜の厚み
を互いに異ならせるようにしても良い(請求項9)。
【0057】図6に示す実施例のように、現像ローラ2
00のローラ径と、現像ローラ24のローラ径とを異な
らせることも出来る(請求項8)。前述したように、最
初に現像が行われる、現像ローラ200による現像位置
では、トナー濃度の高い現像液で現像が行われ、トナー
濃度の高い現像液では、トナー固形分が多い分だけ流動
性が低く、表面張力も大きく、現像液膜の突起の形成回
数が少なくなりがちである。
【0058】このような場合、図6に示す実施例のよう
に、最初に現像を行う現像ローラ200のローラ径を大
きくすることにより、現像ローラ200と感光体1とが
感光体表面の移動方向において近接する「現像領域」を
大きく設定することにより、現像領域の長さにより突起
形成回数を補うことにより所望の画像濃度のトナー画像
を得るのである。
【0059】上に説明した図3ないし図7の実施例は、
いずれも3組以上の現像手段を用いる場合にも容易に拡
張できる。また、請求項3記載の発明に基づく実施例に
おいては、上位の現像手段から流れ落ちる現像液が下位
の現像手段における液膜形成に影響しないようにすれば
中仕切部材5Aを省略することができ、その場合スクレ
ーパ26の基部はケーシング5に保持させるようにす
る。
【0060】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば新規な
静電潜像現像装置を提供できる。この発明は上記の如く
構成されており、高い画像濃度を要する部分では、高い
画像濃度のトナー画像が得られるように、高い解像力を
要する部分では、高い解像力を持ったトナー画像が得ら
れるようにするので、画像濃度の高い部分も解像力の高
い部分も良好に現像できる。また請求項4〜9の発明に
より、請求項1〜3記載の発明の効果を有効に助長させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1,2記載の発明の1実施例と、発明の
作用とを説明するための図である。
【図2】請求項1,3記載の発明の1実施例を説明する
ための図である。
【図3】請求項1,2,4記載の発明の1実施例を説明
するための図である。
【図4】請求項6記載の発明の1実施例を説明するため
の図である。
【図5】請求項7記載の発明の1実施例を説明するため
の図である。
【図6】請求項8記載の発明の1実施例を説明するため
の図である。
【符号の説明】
1 感光体(潜像担持体) 20,24 現像ローラ 21,25 スクイズローラ 3A,3B 現像液
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−35117(JP,A) 特開 平1−237578(JP,A) 特開 平2−284175(JP,A) 特開 昭49−104644(JP,A)

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】現像ローラの周面に保持された現像液を潜
    像担持体に供給し、潜像担持体上に形成された静電潜像
    を現像してトナー画像を得る装置であって、 滑らかな周面を持ち、所定の現像部において潜像担持体
    表面に対し、現像ギャップを隔し極く近接して配備さ
    れ、上記周面に現像液を薄い膜状に保持して所定方向へ
    回転することにより、保持した現像液を上記現像部へも
    たらす現像ローラと、この現像ローラに近接して配備さ
    れたスクイズローラにより上記現像ローラの周面に上記
    現像ギャップよりも薄い現像液膜を形成する液膜形成手
    段とを1組とする現像手段を複数組、潜像担持体表面の
    移動方向に沿って配備してなる現像手段列と、 上記複数組の現像手段の個々における現像ローラの周面
    に、現像液を供給する現像液供給手段とを有し、上記スクイズローラにより上記現像手段の個々における
    現像ローラの周面に形成される現像液膜は、白抜け等の
    現像むらの発生を防止できるような薄さに設定され、 上記現像手段列において、現像順序のより早い現像手段
    において、トナー濃度のより高い現像液膜による現像が
    行われるように、各現像手段の現像条件を設定したこと
    を特徴とする非接触液体現像方式の静電潜像現像装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の静電潜像現像装置におい
    て、 現像順序のより早い現像手段に、トナー濃度のより高い
    現像液を供給するように各現像手段の現像条件を設定す
    ることを特徴とする非接触液体現像方式の静電潜像現像
    装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の静電潜像現像装置におい
    て、 各現像手段における現像ローラとスクイズローラとの間
    に電圧を印加し、上記電圧を現像手段に応じて異ならせ
    ることにより、現像順序のより早い現像手段の現像ロー
    ラに、よりトナー濃度の高い現像液膜が形成されるよう
    に各現像手段の現像条件を設定することを特徴とする
    接触液体現像方式の静電潜像現像装置。
  4. 【請求項4】請求項2または3記載の静電潜像現像装置
    において、 各現像手段の現像ローラに潜像電荷と逆極性の現像バイ
    アス電圧を印加し、現像バイアス電圧の大きさを現像手
    段に応じて異ならせることを特徴とする非接触液体現像
    方式の静電潜像現像装置。
  5. 【請求項5】請求項2または3または4記載の静電潜像
    現像装置において、 現像ギャップの大きさを現像手段に応じて異ならせるこ
    とを特徴とする非接触液体現像方式の静電潜像現像装
    置。
  6. 【請求項6】請求項2または3または4または5記載の
    静電潜像現像装置において、 現像ローラの回転数を現像手段に応じて異ならせること
    を特徴とする非接触液体現像方式の静電潜像現像装置。
  7. 【請求項7】請求項2または3または4または5記載の
    静電潜像現像装置において、 スクイズローラの回転数を現像手段に応じて異ならせる
    ことを特徴とする非接触液体現像方式の静電潜像現像装
    置。
  8. 【請求項8】請求項2または3または4または5または
    6または7記載の静電潜像現像装置において、 現像ローラの径を現像手段に応じて異ならせることを特
    徴とする非接触液体現像方式の静電潜像現像装置。
  9. 【請求項9】請求項2または3または4または5または
    6または7または8記載の静電潜像現像装置において、 現像ローラとスクイズローラとの間のスクイズギャップ
    を現像手段に応じて異ならせることを特徴とする非接触
    液体現像方式の静電潜像現像装置。
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