JPH11344865A - 湿式現像装置 - Google Patents

湿式現像装置

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JPH11344865A
JPH11344865A JP15245698A JP15245698A JPH11344865A JP H11344865 A JPH11344865 A JP H11344865A JP 15245698 A JP15245698 A JP 15245698A JP 15245698 A JP15245698 A JP 15245698A JP H11344865 A JPH11344865 A JP H11344865A
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JP
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wet
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JP15245698A
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English (en)
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幸典 ▲はま▼福
Yukinori Hamafuku
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 湿式現像装置の解像度を向上させる。 【解決手段】 現像部において潜像担持体1と所定の現
像ギャップを隔てて配置されるとともに潜像担持体1の
周速よりも速い周速とされ、現像液3を薄膜状に保持し
て現像部において現像液3を潜像担持体1へ供給する現
像ローラ2と、現像ローラ2の表面に現像液3を供給す
る現像剤供給ローラ4と、現像ローラ2に供給された現
像液3の膜厚を現像ギャップの間隔以下にするドクター
ブレード6と、現像ローラ2に電圧を印加する電源7と
を有する湿式現像装置とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真装置などの
画像形成装置に採用され、潜像担持体上に形成された静
電潜像を液相現像剤により顕像化する湿式現像装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】光導電性感光体等の潜像担持体上に形成
された静電潜像を現像するために、トナーを分散媒中に
分散させた現像液(液相現像剤)を現像ローラの外周面
に保持させてこれを潜像担持体の表面に供給し、付着し
たトナーにより静電潜像を可視化する湿式現像装置が用
いられている。このような湿式現像装置の一つとして、
現像部における現像ローラの外周面と潜像担持体の表面
との間隔、すなわち現像ギャップよりも、現像ローラの
外周面に保持された現像液の膜厚を薄くして現像を行う
技術が知られている(特開昭55−143565号公
報)。以下、この現像技術を、非接触液体現像技術と呼
ぶ。
【0003】非接触液体現像技術では、現像ギャップよ
りも現像ローラに保持されている現像液の膜厚の方が薄
いために、現像部において現像液と潜像担持体の表面と
の間に隙間が形成される。そして、潜像担持体に形成さ
れた静電潜像を構成する電荷が現像部に到達すると、こ
の電荷による電界の作用により現像液が電荷に向かって
延び上がるように突出して潜像担持体に付着し、静電潜
像の現像が行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
非接触液体現像技術により解像度を向上させようとする
と、現像された画像には、所謂白抜け等の現像むらが現
れ、良好な可視画像を得ることができない。
【0005】従来の非接触液体現像技術による現像にお
いて、解像度を上げようとすると白抜け等の現像むらが
生じる理由は以下の如くに考えられる。
【0006】図14は、従来の湿式現像装置において、
潜像担持体と現像ローラとで形成される現像部における
液相現像剤を示す説明図である。
【0007】図示するように、潜像担持体1には負電荷
よりなる静電潜像部1aが形成されている。そして、現
像部において現像ローラ2の外周面に保持された現像液
3と潜像担持体1の周面とが接近すると、液相現像液3
は静電潜像部1aの負電荷に向かって延び上がるように
突出して付着し、静電潜像部1aを可視化する。
【0008】ここで、現像液3が静電潜像部1aの負電
荷の一部に向かって突出すると、この突出部の近傍では
現像液3による別の突起が形成されにくくなる。
【0009】すなわち、図14に示すように、現像部の
一箇所に一つの突起3cが形成されると、この突起3c
の周りでは現像液3の表面が現像ローラ2の外周面に向
かって窪んだ状態となる。これは、窪んだ部分では表面
張力の合力が現像液3の外側へ向かって作用するので、
圧力が低くなって突起3cの周りの現像液3が突起3c
側へ引き寄せられるからである。このように引き寄せら
れる現像液3を取り込んで突起3cは成長を続けるが、
突起3cの周辺では現像液3が突起3c側へ強く引き付
けられるため、別の突起が形成されにくくなるものであ
る。
【0010】このように別の突起が形成されにくくなる
と、現像の結果得られる可視像においては、突起3cに
より可視化された部分の周りに所謂白抜け部分が発生し
たり、静電潜像が所謂べた部であるときには、白抜けが
まだら状に現れて現像むらとなる。そして、解像度を向
上させるためには、突起3cのできるだけ近傍に別の突
起を形成する必要があるため、このような現象は高解像
度化の大きな障害となっている。なお、図14は、突起
3cが潜像担持体1の表面に接触する直前の状態を示し
ている。
【0011】そこで、本発明は、現像むらの発生を防止
して解像度を向上させることのできる湿式現像装置を提
供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明の湿式現像装置は、液相現像剤を潜像担持体
に供給し、潜像担持体上に形成された静電潜像を可視化
する湿式現像装置であって、現像部において潜像担持体
と所定の現像ギャップを隔てて配置されるとともに潜像
担持体の周速よりも速い周速とされ、液相現像剤を薄膜
状に保持して現像部において液相現像剤を潜像担持体へ
供給する現像部材と、現像部材の表面に液相現像剤を供
給する現像剤供給手段と、現像部材に供給された液相現
像剤の膜厚を現像ギャップの間隔以下にする膜厚規制手
段と、現像部材に電圧を印加する電源とを有する構成と
したものである。
【0013】これにより、静電潜像部のごく近傍に存在
する他の静電潜像部にも現像液が付着して現像剤の密度
が上がるので、現像むらの発生が有効に防止され、給紙
方向に対する解像度を向上させることが可能になる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、液相現像剤を潜像担持体に供給し、潜像担持体上に
形成された静電潜像を可視化する湿式現像装置であっ
て、現像部において潜像担持体と所定の現像ギャップを
隔てて配置されるとともに潜像担持体の周速よりも速い
周速とされ、液相現像剤を薄膜状に保持して現像部にお
いて液相現像剤を潜像担持体へ供給する現像部材と、現
像部材の表面に液相現像剤を供給する現像剤供給手段
と、現像部材に供給された液相現像剤の膜厚を現像ギャ
ップの間隔以下にする膜厚規制手段と、現像部材に電圧
を印加する電源とを有することを特徴とする湿式現像装
置であり、静電潜像部のごく近傍に存在する他の静電潜
像部にも現像液が付着して現像剤の密度が上がるので、
現像むらの発生が有効に防止され、給紙方向に対する解
像度を向上させることが可能になるという作用を有す
る。
【0015】本発明の請求項2に記載の発明は、請求項
1記載の発明において、現像部材の外周面には、現像部
材の回転方向に沿った螺旋状の突起部が形成されている
ことを特徴とする湿式現像装置であり、発生した電界が
突起部に集中するので、突起部の位置において液相現像
剤を静電潜像部に付着させることができるという作用を
有する。また、突起部が給紙方向に直交する方向にずれ
ながら液相現像剤が静電潜像部に付着されるので、給紙
方向に加えて、給紙方向と直交する方向へも現像剤の付
着密度を上げることができ、解像度を一層向上させるこ
とが可能になるという作用を有する。
【0016】本発明の請求項3に記載の発明は、請求項
1記載の発明において、現像部材の外周面には、現像部
材の回転方向に沿った螺旋状の溝部が形成されているこ
とを特徴とする湿式現像装置であり、溝部に保持された
液相現像剤を周辺の液面の挙動の影響によらず液相現像
剤を静電潜像部に付着させることができるという作用を
有する。また、溝部が給紙方向に直交する方向にずれな
がら液相現像剤が静電潜像部に付着されるので、給紙方
向に加えて、給紙方向と直交する方向へも現像剤の付着
密度を上げることができ、解像度を一層向上させること
が可能になるという作用を有する。
【0017】本発明の請求項4に記載の発明は、請求項
1、2または3記載の発明において、液相現像剤がトナ
ーを分散媒中に分散させた現像液である湿式現像装置で
あり、電界の作用により現像液が分極し、分散媒中に分
散したトナーが突起の先端部に集中するので、現像濃度
を高めることが可能になるという作用を有する。
【0018】本発明の請求項5に記載の発明は、請求項
1、2または3記載の発明において、液相現像剤が印刷
用インキである湿式現像装置であり、印刷用インキの全
体の成分が均等に消費されていくので、インキ中の固形
成分の変動がなく、トナー濃度調整のような調整行為が
不要になるという作用を有する。
【0019】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図13を用いて説明する。なお、これらの図面にお
いて同一の部材には同一の符号を付しており、また、重
複した説明は省略されている。
【0020】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1による湿式現像装置を潜像担持体とともに示す説明
図、図2は図1の湿式現像装置において突起が潜像担持
体の表面に接触する直前における潜像担持体と現像ロー
ラとで形成される現像部での液相現像剤を示す説明図、
図3は図1の湿式現像装置において突起が潜像担持体の
表面に接触した時の潜像担持体と現像ローラとで形成さ
れる現像部での液相現像剤を示す説明図、図4は図3に
示す突起の次の突起が潜像担持体の表面に接触した直後
の潜像担持体と現像ローラとで形成される現像部での液
相現像剤を示す説明図である。
【0021】本実施の形態の湿式現像装置は、薄膜上に
保持した現像液(液相現像剤)3を潜像担持体1に供給
し、この潜像担持体1上に形成された静電潜像を可視化
するものである。湿式現像装置には、現像液3を潜像担
持体1に供給する地点である現像部においてこの潜像担
持体1をたとえば400μm以下、好ましくは100μ
m以下、さらに好ましくは30μm以下の現像ギャップ
を隔てて近接配置された現像ローラ(現像部材)2が備
えられている。但し、現像ギャップの間隔は前述した数
値以外であってもよい。また、現像部材は、本実施の形
態のようなローラではなく、ベルトであってもよい。
【0022】ここで、潜像担持体1の直径をR、回転速
度をΩ、現像ローラ2の直径をr、回転速度をωとす
る。これにより、潜像担持体1の外周面の周速はRΩ、
現像ローラ2の外周面の周速はrωで規定される。そし
て、本実施の形態においては、潜像担持体1と現像ロー
ラ2との回転速度の関係が、RΩ<rωとなっている。
つまり、現像部材の周速の方が潜像担持体1の周速より
も速くなっている。
【0023】光導電性の感光体である潜像担持体1はド
ラム状に形成されて図示する場合には時計回りに周方向
へ回転し、帯電手段(図示せず)と露光手段とにより静
電潜像が形成され、湿式現像装置に現像されて静電潜像
に応じた可視像が形成される。そして、現像された可視
像は転写手段(図示せず)により転写紙上に転写され
る。
【0024】潜像担持体1としては光導電性の感光体の
ほか、導電性基体上に誘電性の薄層を形成したもの(多
針電極等による位置選択的な帯電で静電潜像を形成する
ことができる)を用いることができる。また、現像液3
は、分散媒(アイソパー:商品名)3a中にトナー3b
が分散された電子写真用のものである。したがって、潜
像担持体1上に形成される可視像はトナー像である。さ
らに、露光手段には、原稿光像を照射する原稿像露光方
式や光ビームによる書込み方式等のものが採用される。
【0025】現像ローラ2の外周面に現像液3を供給す
るため、現像剤供給ローラ(現像剤供給手段)4が、現
像ローラ2に接触して回転自在に設けられている。この
現像剤供給ローラ4はその一部が現像液容器5に貯留さ
れた現像液3に浸漬されており、外周面に現像液3を付
着させて、これをたとえば反時計回りに回転する現像ロ
ーラ2へと供給する。
【0026】現像ローラ2に供給された現像液3の膜厚
を規制するために、ドクターブレード(膜厚規制手段)
6が設けられている。ドクターブレード6は、その先端
が現像ローラ2の上側外周面と僅かの隙間が空くように
配置されている。したがって、現像ローラ2に保持され
た現像液3は所定量がドクターブレード6により除去さ
れて膜厚が規制される。そして、規制された膜圧は前記
した現像ギャップの間隔以下となり、現像液3はこの膜
厚で現像部に到達する。
【0027】現像ローラ2は導電性部材で作られてお
り、現像ローラ2に直流電圧を印加するため、電源7が
設けられている。そして、電源7から現像ローラ2に電
圧が印加されると、現像ローラ2と潜像担持体1との間
に電界(図示せず)が形成される。
【0028】現像ローラ2の外周面に保持された薄膜状
の現像液3に電界が作用すると、現像液3の分極が生じ
て、図2に示すように、現像部において現像液3の突起
が生じ、突起の先端部に現像液3中のトナー3bが集ま
る。この状態において現像部に負電荷からなる静電潜像
部1aが到来すると、図3に示すように、負電荷の分布
に応じて現像液3の突起が伸び上がり、潜像担持体1の
静電潜像部1aに現像液3が付着する。
【0029】前述のように、突起の周辺では現像液3が
この突起側へ強く引き付けられて別の突起が形成されに
くくなる。したがって、図3に示すように、潜像担持体
1上の静電潜像部1aのごく近傍に別の静電潜像部1b
が存在するとき、潜像担持体1と現像ローラ2との回転
速度の関係がRΩ=rωであると、現像液3の付着した
静電潜像部1aのごく近傍に存在する別の静電潜像部1
bには現像液3を付着させることができず、白抜けなど
の現像むらの原因となる。
【0030】しかしながら、本実施の形態においては、
潜像担持体1と現像ローラ2との回転速度が、RΩ<r
ωの関係になっているので、静電潜像部1aの近傍に存
在する静電潜像部1bには、静電潜像部1aに付着した
現像液3の突起から静電潜像部1aと静電潜像部1bと
の距離以上に離れた現像液3の突起が付着することにな
る。これにより、図4に示すように、静電潜像部1aの
ごく近傍に存在する静電潜像部1bにも現像液3が付着
して現像剤の密度が上がるので、現像むらの発生が有効
に防止され、給紙方向に対する解像度を向上させること
が可能になる。
【0031】(実施の形態2)図5は本発明の実施の形
態2による湿式現像装置を潜像担持体とともに示す説明
図、図6は図5の湿式現像装置における現像ローラの構
造を示す要部拡大図、図7は図5の湿式現像装置におい
て突起が潜像担持体の表面に接触した直後の潜像担持体
と現像ローラとで形成される現像部での液相現像剤を示
す説明図、図8は図7の次の突起が潜像担持体の表面に
接触した直後の潜像担持体と現像ローラとで形成される
現像部での液相現像剤を示す説明図、図9は図5の湿式
現像装置による高解像度化の様子を示す説明図である。
【0032】本実施の形態の湿式現像装置では、図6に
示すように、現像ローラ2の外周面には、現像ローラ2
の回転方向に沿った螺旋状の突起部8が形成されてい
る。なお、その他の箇所については、前述の実施の形態
1における湿式現像装置と略同様の構成となっている。
【0033】このような湿式現像装置によれば、電源7
から現像ローラ2に電圧が印加されると、現像ローラ2
の外周面に回転方向に沿って形成された突起部8の先端
と潜像担持体1との間に局所的に強い電界(図示せず)
が形成される。すると、現像部において現像液3の突起
が潜像担持体1に向かって伸び上がり、図7に示すよう
に、負電荷の分布に応じて現像液3の突起が潜像担持体
1の静電潜像部1aに付着する。そして、突起部8の先
端と潜像担持体1との間の電界は極めて狭い範囲に集中
するので、突起部8の近傍周辺には現像液3の突起が成
長することはない。これにより、螺旋状の突起部8の位
置において確実に現像液3を潜像担持体1の静電潜像部
1aに付着させることができるので、白抜け等の現像む
らを防止することが可能になる。
【0034】静電潜像部1aへ現像液3が付着した後、
図8に示すように、現像部における螺旋状の突起部8の
位置は、現像ローラ2の回転に伴ってこの現像ローラ2
の軸方向つまり給紙方向に対して直交する方向にずれ
る。すると、静電潜像部1aの次に到来する静電潜像部
1bに対し、同様にして突起部8により現像液3の突起
が伸び上がり、この静電潜像部1bに付着する。
【0035】ここで、本実施の形態においては、潜像担
持体1と現像ローラ2との回転速度が、RΩ<rωの関
係になっているので、螺旋状の突起部8を所定のピッチ
に設定することにより、図9に示すように、給紙方向に
加えて、給紙方向と直交する方向へも現像液の付着密度
を上げることができるので、解像度を一層向上させるこ
とが可能になる。
【0036】(実施の形態3)図10は本発明の実施の
形態3による湿式現像装置を潜像担持体とともに示す説
明図、図11は図10の湿式現像装置における現像ロー
ラの構造を示す要部拡大図、図12は図10の湿式現像
装置において突起が潜像担持体の表面に接触した時の潜
像担持体と現像ローラとで形成される現像部での液相現
像剤を示す説明図、図13は図12の次の突起が潜像担
持体の表面に接触した時の潜像担持体と現像ローラとで
形成される現像部での液相現像剤を示す説明図である。
【0037】本実施の形態の湿式現像装置では、図11
に示すように、現像ローラ2の外周面には、現像ローラ
2の回転方向に沿った螺旋状の溝部9が形成されてい
る。また、ドクターブレード6の先端は現像ローラ2の
外周面に当接した状態で配置されている。したがって、
現像剤供給ローラ4によって現像ローラ2に供給された
現像液3はドクターブレード6によって掻き取られて螺
旋状の溝部9のみに残り、現像部に到達することにな
る。なお、その他の箇所については、前述の実施の形態
1における湿式現像装置と略同様の構成となっている。
【0038】このような湿式現像装置によれば、電源7
から現像ローラ2に電圧が印加されると、現像ローラ2
と潜像担持体1との間に電界(図示せず)が形成され
る。すると、現像部において螺旋状の溝部9の中に保持
されている現像液3が突起となって伸び上がり、図12
に示すように、負電荷の分布に応じて現像液3の突起が
潜像担持体1の静電潜像部1aに付着する。そして、溝
部9の中に保持されている現像液3は周囲の液面の影響
を受けることはない。これにより、溝部9の位置におい
て確実に現像液3を潜像担持体1の静電潜像部1aに付
着させることができるので、白抜け等の現像むらを防止
することが可能になる。
【0039】静電潜像部1aへ現像液3が付着した後、
図13に示すように、現像部における螺旋状の溝部9の
位置は、現像ローラ2の回転に伴ってこの現像ローラ2
の軸方向つまり給紙方向に対して直交する方向にずれ
る。すると、静電潜像部1aの次に到来する静電潜像部
1bに対し、同様にして溝部9から現像液3の突起が伸
び上がり、この静電潜像部1bに付着する。
【0040】ここで、本実施の形態においては、潜像担
持体1と現像ローラ2との回転速度が、RΩ<rωの関
係になっているので、溝部9を所定のピッチに設定する
ことにより、給紙方向に加えて、給紙方向と直交する方
向へも現像液3の付着密度を上げることができるので、
解像度を一層向上させることが可能になる。
【0041】以上説明した実施の形態においては、分散
媒3aとトナー3bとからなる現像液3が用いられてい
るが、このような現像液3に代えて、エマルジョンイン
キや油性・水性インキ等の印刷用インキを用いることが
できる。なお、エマルジョンインキは、不乾性油や不揮
発性油に顔料を均一分散させた油相約10〜50%中に
水相約90〜50%を乳化させた所謂W/O型のもので
も、顔料を均一分散させた油相を水相中に乳化させた所
謂O/W型のものでもよい。
【0042】このように、印刷用インキを用いると、イ
ンキ全体の成分が均等に消費されていって固形成分が変
動しないので、トナー濃度調整のような調整行為が不要
になる。
【0043】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、静電潜
像部のごく近傍に存在する他の静電潜像部にも現像液が
付着して現像剤の密度が上がるので、現像むらの発生が
有効に防止され、給紙方向に対する解像度を向上させる
ことが可能になるという有効な効果が得られる。
【0044】また、現像部材の外周面に、現像部材の回
転方向に沿った螺旋状の突起部を形成することにより、
発生した電界が突起部に集中するので、突起部の位置に
おいて液相現像剤を静電潜像部に付着させることができ
るという有効な効果が得られる。
【0045】また、突起部が給紙方向に直交する方向に
ずれながら液相現像剤が静電潜像部に付着されるので、
給紙方向に加えて、給紙方向と直交する方向へも現像剤
の付着密度を上げることができ、解像度を一層向上させ
ることが可能になるという有効な効果が得られる。
【0046】現像部材の外周面に、現像部材の回転方向
に沿った螺旋状の溝部を形成することにより、溝部に保
持された液相現像剤を周辺の液面の挙動の影響によらず
液相現像剤を静電潜像部に付着させることができるとい
う有効な効果が得られる。
【0047】また、溝部が給紙方向に直交する方向にず
れながら液相現像剤が静電潜像部に付着されるので、給
紙方向に加えて、給紙方向と直交する方向へも現像剤の
付着密度を上げることができ、解像度を一層向上させる
ことが可能になるという有効な効果が得られる。
【0048】液相現像剤としてトナーを分散媒中に分散
させた現像液を用いることにより、電界の作用により現
像液が分極し、分散媒中に分散したトナーが突起の先端
部に集中するので、現像濃度を高めることが可能になる
という有効な効果が得られる。
【0049】液相現像剤として印刷用インキを用いるこ
とにより、印刷用インキの全体の成分が均等に消費され
ていくので、インキ中の固形成分の変動がなく、トナー
濃度調整のような調整行為が不要になるという有効な効
果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による湿式現像装置を潜
像担持体とともに示す説明図
【図2】図1の湿式現像装置において突起が潜像担持体
の表面に接触する直前における潜像担持体と現像ローラ
とで形成される現像部での液相現像剤を示す説明図
【図3】図1の湿式現像装置において突起が潜像担持体
の表面に接触した時の潜像担持体と現像ローラとで形成
される現像部での液相現像剤を示す説明図
【図4】図3に示す突起の次の突起が潜像担持体の表面
に接触した直後の潜像担持体と現像ローラとで形成され
る現像部での液相現像剤を示す説明図
【図5】本発明の実施の形態2による湿式現像装置を潜
像担持体とともに示す説明図
【図6】図5の湿式現像装置における現像ローラの構造
を示す要部拡大図
【図7】図5の湿式現像装置において突起が潜像担持体
の表面に接触した直後の潜像担持体と現像ローラとで形
成される現像部での液相現像剤を示す説明図
【図8】図7の次の突起が潜像担持体の表面に接触した
直後の潜像担持体と現像ローラとで形成される現像部で
の液相現像剤を示す説明図
【図9】図5の湿式現像装置による高解像度化の様子を
示す説明図
【図10】本発明の実施の形態3による湿式現像装置を
潜像担持体とともに示す説明図
【図11】図10の湿式現像装置における現像ローラの
構造を示す要部拡大図
【図12】図10の湿式現像装置において突起が潜像担
持体の表面に接触した時の潜像担持体と現像ローラとで
形成される現像部での液相現像剤を示す説明図
【図13】図12の次の突起が潜像担持体の表面に接触
した時の潜像担持体と現像ローラとで形成される現像部
での液相現像剤を示す説明図
【図14】従来の湿式現像装置において、潜像担持体と
現像ローラとで形成される現像部における液相現像剤を
示す説明図
【符号の説明】
1 潜像担持体 1a 静電潜像部 1b 静電潜像部 2 現像ローラ(現像部材) 3 現像液(液相現像剤) 3a 分散媒 3b トナー 4 現像剤供給ローラ(現像剤供給手段) 5 現像液容器 6 ドクターブレード(膜厚規制手段) 7 電源 8 突起部 9 溝部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液相現像剤を潜像担持体に供給し、前記潜
    像担持体上に形成された静電潜像を可視化する湿式現像
    装置であって、 現像部において前記潜像担持体と所定の現像ギャップを
    隔てて配置されるとともに前記潜像担持体の周速よりも
    速い周速とされ、前記液相現像剤を薄膜状に保持して前
    記現像部において前記液相現像剤を前記潜像担持体へ供
    給する現像部材と、 前記現像部材の表面に前記液相現像剤を供給する現像剤
    供給手段と、 前記現像部材に供給された前記液相現像剤の膜厚を前記
    現像ギャップの間隔以下にする膜厚規制手段と、 前記現像部材に電圧を印加する電源とを有することを特
    徴とする湿式現像装置。
  2. 【請求項2】前記現像部材の外周面には、前記現像部材
    の回転方向に沿った螺旋状の突起部が形成されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の湿式現像装置。
  3. 【請求項3】前記現像部材の外周面には、前記現像部材
    の回転方向に沿った螺旋状の溝部が形成されていること
    を特徴とする請求項1記載の湿式現像装置。
  4. 【請求項4】前記液相現像剤は、トナーを分散媒中に分
    散させた現像液であることを特徴とする請求項1、2ま
    たは3記載の湿式現像装置。
  5. 【請求項5】前記液相現像剤は、印刷用インキであるこ
    とを特徴とする請求項1、2または3記載の湿式現像装
    置。
JP15245698A 1998-06-02 1998-06-02 湿式現像装置 Pending JPH11344865A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6571075B2 (en) * 2000-05-16 2003-05-27 Pfu Limited Liquid developing electrophotographic device

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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