JP2001228714A - 湿式現像方法及び湿式現像装置 - Google Patents

湿式現像方法及び湿式現像装置

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JP2001228714A
JP2001228714A JP2000039577A JP2000039577A JP2001228714A JP 2001228714 A JP2001228714 A JP 2001228714A JP 2000039577 A JP2000039577 A JP 2000039577A JP 2000039577 A JP2000039577 A JP 2000039577A JP 2001228714 A JP2001228714 A JP 2001228714A
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JP2000039577A
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English (en)
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幸典 ▲濱▼福
Yukinori Hamafuku
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Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、現像むらの発生を防止でき、現像
濃度を制御することが可能であり、静電潜像部に付着す
る液相現像剤の量を調整することが可能であり、印字の
高解像度化が可能である湿式現像方法及び湿式現像装置
を提供することを目的とする。 【解決手段】 帯電手段と露光手段とにより静電潜像が
形成される潜像担持体2と、前記潜像担持体2から所定
の現像ギャップを隔てて配設された現像部材と、を有す
る湿式現像装置において、前記現像部材の表面に薄膜状
に保持された液相現像剤4を前記潜像担持体2に供給
し、前記潜像担持体2上に形成された前記静電潜像を可
視化する非接触型の湿式現像方法であって、前記現像部
材にパルス電圧を印加する構成を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真装置など
の画像形成装置に採用され、潜像担持体上に形成された
静電潜像を液相現像剤により顕像化する湿式現像方法及
び湿式現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、画像情報に基づいて光導電性感光
体等の潜像担持体の表面に静電潜像を形成し、この静電
潜像を現像して顕像化する現像装置が備えられている電
子写真装置などの各種の画像形成装置が研究・開発され
ている。
【0003】このような潜像担持体に形成された静電潜
像の現像装置として、トナーを分散媒中に分散させた現
像液(液相現像剤)を現像ローラの外周面に保持させて
これを潜像担持体の表面に供給し、付着したトナーによ
り静電潜像を可視化する湿式現像装置が知られている。
【0004】従来の湿式現像装置として、例えば、特開
昭55−143565号公報には、現像部における現像
ローラの外周面と潜像担持体の表面との間隔、すなわち
現像ギャップよりも、現像ローラの外周面に保持された
現像液の膜厚を薄くして現像する非接触液体現像技術が
開示されている。
【0005】このような非接触液体現像技術では、現像
ギャップよりも現像ローラに保持されている現像液の膜
厚の方が薄いために、現像部において現像液と潜像担持
体の表面との間に隙間が形成される。そして、潜像担持
体に形成された静電潜像を構成する電荷が現像部に到達
すると、この電荷による電界の作用により現像液が電荷
に向かって伸び上がるように突出して潜像担持体に付着
し、静電潜像の現像が行われる。
【0006】以下、従来の湿式現像装置について、図面
を用いて説明する。
【0007】図9は従来の湿式現像装置において現像部
における液相現像剤を示す説明図である。
【0008】図9において、22は潜像担持体、22a
は潜像担持体22の外周面に形成された静電潜像部、2
3は潜像担持体22と所定の現像ギャップを介して配設
された現像ローラ、24は現像ローラ23の外周面に保
持された液相現像剤、24aは液相現像剤24が静電潜
像部22aに向かって伸び上がるように突出した突起で
ある。
【0009】以上のように構成された従来の湿式現像装
置の動作について以下説明する。
【0010】潜像担持体22には負電荷よりなる静電潜
像部22aが形成されている。そして、現像部において
現像ローラ23の外周面に保持された液相現像剤24と
潜像担持体22の外周面とが接近すると、液相現像剤2
4は静電潜像部22aの負電荷に向かって延び上がるよ
うに突出して付着し、静電潜像部22aを可視化する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の湿式現像装置では、以下のような課題を有していた。
【0012】(1)液相現像剤24が静電潜像部22a
の負電荷の一部に向かって突出すると、この突起24a
の周りでは液相現像剤24の表面が現像ローラ23の外
周面に向かって窪んだ状態となる。これは、窪んだ部分
では表面張力の合力が液相現像剤24の外側へ向かって
作用するので、圧力が低くなって突起24aの周りの液
相現像剤24が突起24a側へ引き寄せられるからであ
る。このように引き寄せられる液相現像剤24を取り込
んで突起24aは成長を続けるが、突起24aの周辺で
は液相現像剤24が突起24a側へ強く引き付けられる
ため、別の突起が形成されにくくなる。このように別の
突起が形成されにくくなると、現像の結果得られる可視
像においては、突起24aにより可視化された部分の周
りにいわゆる白抜け部分が発生したり、静電潜像がいわ
ゆるべた部であるときには、白抜けがまだら状に現れて
現像むらとなるという課題を有していた。
【0013】(2)解像度を向上させるためには、突起
24aのできるだけ近傍に別の突起を形成する必要があ
るが、白抜け部分が発生するため高解像度化することが
困難であるという課題を有していた。
【0014】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、現像むらの発生を防止でき、現像濃度を制御するこ
とが可能であり、静電潜像部に付着する液相現像剤の量
や密度を調整することが可能であり、印字の高解像度化
が可能である湿式現像方法及び湿式現像装置を提供する
ことを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の湿式現像方法は、帯電手段と露光手段とによ
り静電潜像が形成される潜像担持体と、前記潜像担持体
から所定の現像ギャップを隔てて配設された現像部材
と、を有する湿式現像装置において、前記現像部材の表
面に薄膜状に保持された液相現像剤を前記潜像担持体に
供給し、前記潜像担持体上に形成された前記静電潜像を
可視化する非接触型の湿式現像方法であって、前記現像
部材にパルス電圧を印加する構成より成る。
【0016】この構成により、パルスに応じて現像部材
上の液相現像剤の突起が形成されるので、パルスを調節
することにより、潜像担持体に液相現像剤の突起が付着
する回数を調節することができるので、静電潜像に付着
する密度を調節することができ、延いては現像濃度を制
御することができ、現像むらの発生を防止することがで
きる湿式現像方法及び湿式現像装置を提供することがで
きる。
【0017】
【発明の実施の形態】この目的を達成するために本発明
の請求項1に記載の湿式現像方法は、帯電手段と露光手
段とにより静電潜像が形成される潜像担持体と、潜像担
持体から所定の現像ギャップを隔てて配設された現像部
材と、を有する湿式現像装置において、現像部材の表面
に薄膜状に保持された液相現像剤を潜像担持体に供給
し、潜像担持体上に形成された静電潜像を可視化する非
接触型の湿式現像方法であって、現像部材にパルス電圧
を印加する構成としたものである。
【0018】この構成により、パルスに応じて現像部材
上の液相現像剤の突起が形成されるので、潜像担持体に
液相現像剤の突起が付着する回数を多くすることがで
き、静電潜像部に付着する現像剤の密度が上がるので、
現像むらの発生が有効に防止され、解像度を向上させる
ことが可能になるという作用を有する。
【0019】ここで、潜像担持体としては、光導電性の
感光体のほか、導電性基体上に誘電性の薄層を形成した
もの(多針電極等による位置選択的な帯電で静電潜像を
形成することができる)等が用いられる。
【0020】本発明の請求項2に記載の発明は、請求項
1記載の湿式現像方法であって、印字濃度や解像度に応
じて現像部材に印加するパルス電圧の周波数を調節する
構成としたものである。
【0021】この構成により、請求項1の作用に加え、
パルスに応じて現像部材上の液相現像剤の突起が形成さ
れるので、パルス電圧の周波数を調節することにより潜
像担持体に液相現像剤の突起が付着する密度を調整する
ことができ、現像濃度を制御することが可能になるとい
う作用を有する。
【0022】本発明の請求項3に記載の発明は、請求項
1又は2に記載の湿式現像方法であって、印字濃度や解
像度に応じて現像部材に印加するパルス電圧のデューテ
ィ及び/又は電圧を調節することで印字濃度制御を行う
構成としたものである。
【0023】この構成により、請求項1又は2の作用に
加え、液相現像剤の突起の大きさを調整することができ
るので、静電潜像部に付着する現像剤の量を調整するこ
とができ、現像濃度を制御することが可能になるという
作用を有する。
【0024】本発明の請求項4に記載の発明は、請求項
1乃至3の内何れか一項に記載の湿式現像方法であっ
て、液相現像剤は、トナーを分散媒中に分散させた現像
液である構成としたものである。
【0025】この構成により、請求項1乃至3の内何れ
か一項の作用に加え、電界の作用により現像液が分極し
て分散媒中に分散したトナーが突起の先端部に集中する
ので、現像濃度が高くなり、印字の高解像度化を図るこ
とが可能になるという作用を有する。
【0026】本発明の請求項5に記載の発明は、請求項
1乃至3の内何れか一項に記載の湿式現像方法であっ
て、液相現像剤は、印刷用インキである構成としたもの
である。
【0027】この構成により、請求項1乃至3の内何れ
か一項の作用に加え、印刷用インキの全体の成分が均等
に消費されていくので、インキ中の固形成分の変動がな
く、トナー濃度調整のような調整行為が不要になるとい
う作用を有する。
【0028】本発明の請求項6に記載の湿式現像装置
は、帯電手段と露光手段とにより静電潜像が形成される
潜像担持体と、潜像担持体から所定の現像ギャップを隔
てて配設された現像部材と、を有する湿式現像装置にお
いて、現像部材の表面に薄膜状に保持された液相現像剤
を潜像担持体に供給し、潜像担持体上に形成された静電
潜像を可視化する非接触型の湿式現像方法であって、現
像部材にパルス電圧を印加するパルス電圧印加手段を備
えた構成としたものである。
【0029】この構成により、パルスに応じて現像部材
上の液相現像剤の突起が形成されるので、潜像担持体に
液相現像剤の突起が付着する回数を多くすることがで
き、静電潜像部に付着する現像剤の密度が上がるので、
現像むらの発生が有効に防止され、解像度を向上させる
ことが可能になるという作用を有する。
【0030】以下に本発明の一実施の形態について、図
面を参照しながら説明する。
【0031】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1における湿式現像方法を示す説明図である。
【0032】図1において、1は本発明の実施の形態1
における湿式現像装置、2はドラム状に形成され矢印A
方向に回転する潜像担持体であり、光導電性の感光体の
ほか、導電性基体上に誘電性の薄層を形成したもの(多
針電極等による位置選択的な帯電で静電潜像を形成する
ことができる)を用いることができる。3はB方向に回
転する現像ローラ(現像部材)であり、後述の現像液を
潜像担持体2に供給する地点(以下、現像部という)に
おいて潜像担持体2から400μm以下、好ましくは1
00μm以下、より好ましくは30μm以下の現像ギャ
ップを隔てて近接して配設されている。現像部材として
は、本実施の形態のようなローラの他に、無端状のベル
ト等を用いてもよい。4は誘電性液体である分散媒(ア
イソパ−:商品名)中にトナーが分散された電子写真用
の現像液、5は現像液4が貯留された現像液容器、6は
現像ローラ3に近接して回転自在に配設された現像剤供
給ローラ(現像剤供給手段)であり、下部が現像液容器
5に貯留された現像液4に浸漬されている。7は現像ロ
ーラ3の表面に付着した現像液4の膜厚を規制するドク
ターブレード(膜厚規制手段)である。8はパルスの周
波数を調節し現像ローラ3に印加するパルス電圧印加手
段であり、調節された電圧Vpulseのパルスを出力
する(図2参照)。
【0033】以上のように構成された湿式現像装置を用
いた湿式現像方法について以下図面を参照しながら説明
する。
【0034】図2はパルス電圧印加手段が出力するパル
ス電圧を示す説明図である。
【0035】図2において、9はパルス電圧印加手段8
が出力するパルス電圧、Vpulseはパルス電圧9の
オン時の電圧、Tはパルス電圧9の周期、ΔTはパルス
電圧9のオン期間である。
【0036】図3は現像ローラに図2のパルス電圧が印
加される直前における現像部付近を示す説明図であり、
図4は現像ローラに図2のパルス電圧が印加され、現像
液の突起が潜像担持体の表面に接触する直前における現
像部付近を示す説明図であり、図5は潜像担持体に突起
が付着後、次の突起が潜像担持体の表面に接触する直前
における現像部付近を示す説明図であり、図6は現像液
が潜像担持体に付着後の現像部付近を示す説明図であ
る。
【0037】図3〜図6において、2は潜像担持体、3
は現像ローラ、4は現像液であり、これらは図1と同様
のものなので同一の符号を付してその説明を省略する。
【0038】2aは帯電手段(図示せず)と露光手段
(図示せず)とにより潜像担持体2の表面に形成された
負電荷からなる静電潜像部、4aは誘電性液体である分
散媒(アイソパー:商品名)、4bは分散媒4a中に分
散された正電荷を有するトナーである。
【0039】まず、現像液容器5内の現像液4は、回転
する現像剤供給ローラ6の表面に付着し現像ローラ3と
現像剤供給ローラ6が近接する位置で現像ローラ3の表
面に供給される。現像ローラ3の表面に供給された現像
液4は現像ローラ3の矢印B方向への回転に伴いドクタ
ーブレード7で膜厚が規制され、現像液4は現像部へ搬
送されるとともに現像ローラ3の表面全体に付着する。
また、潜像担持体2の矢印A方向への回転にともなって
静電潜像部2aが現像部へ進入する。これに伴って、現
像液4内が分極するとともに隆起し、液面に現像液4中
のトナー4bが集まる(図3参照)。この状態におい
て、パルス電圧印加手段8によって現像ローラ3にパル
ス電圧9が印加されると、静電潜像部2aと現像ローラ
3との間の電界が強くなり、現像液4に突起が生じて静
電潜像部2aに向かって伸長し、潜像担持体2の静電潜
像部2aに現像液4が付着する(図4参照)。次いで、
静電潜像部2aが矢印A方向、現像ローラ3が矢印B方
向へ移動し、次のパルス電圧9が印加されると、新たな
現像液4の突起が生じ(図5参照)、潜像担持体2の静
電潜像部2aに現像液4が付着する(図6参照)。
【0040】パルス電圧印加手段8から現像ローラ3に
印加するパルス電圧9に応じて現像液4の突起は生じる
ので、パルス電圧9の周期Tを十分に短くすれば、すな
わちパルス電圧9の周波数f=1/Tを十分に高くすれ
ば、現像液4の静電潜像部2aへの付着密度を高めるこ
とができる。例えば、潜像担持体1及び現像ローラ3の
周速が100mm/sの場合、パルス電圧9の周波数f
を5kHzとすると、50dot/mmの解像度が得ら
れることになる。
【0041】また、パルス電圧9の周波数fを調節する
ことにより、現像液4の静電潜像部2aへの付着密度を
調節することができるので、現像濃度を制御することが
可能となる。
【0042】尚、誘電性液体である分散媒4aの誘電率
は高いことが望ましく、好ましくは、2以上である。ま
た、分散媒4aの電気抵抗も十分に高いことが望まし
く、1×1010Ωcm以上、好ましくは1×1013Ωc
m以上である。分散媒4a内の分極を容易化、付着後の
画像の乱れを防止等を図るためである。
【0043】(実施の形態2)次に、実施の形態2にお
ける湿式現像方法について、以下図面を参照しながら説
明する。
【0044】尚、実施の形態2における湿式現像装置は
実施の形態1における湿式現像装置と同一のものであ
り、実施の形態2と実施の形態1との異なる点は、パル
ス電圧9の印加方法の点である。
【0045】図7(a)は本発明の実施の形態2におけ
るパルス電圧印加手段が出力するパルス電圧を示す説明
図であり、図7(b)は図7(a)のパルス電圧の電圧
を高くしオン期間を短くしたパルス電圧を示す説明図で
ある。
【0046】図7において、9はパルス電圧印加手段8
が出力するパルス電圧、Vpulseはパルス電圧9の
オン時の電圧、Tはパルス電圧9の周期、ΔTはパルス
電圧9のオン期間である。
【0047】図8(a)は電圧Vpulseを低くオン
期間ΔTを長くした場合の現像液の突起が直前の現像部
付近を示す説明図であり、図8(b)は電圧Vpuls
eを高くオン期間ΔTを短くした場合の現像液の突起が
直前の現像部付近を示す説明図である。
【0048】図8において、2は潜像担持体、2aは静
電潜像部、3は現像ローラ、4は現像液、4aは分散
媒、4bはトナー、8はパルス電圧印加手段であり、こ
れらは実施の形態1と同様のものなので、同一の符号を
付してその説明を省略する。
【0049】現像液4は誘電性液体である分散媒4a中
に正電荷に帯電したトナー4bが分散されたものであ
る。このような現像液4に液面を空気にさらした状態で
強いパルス状の電界を作用させると、現像液4は電界の
強さに応じて液面を盛り上げて突起を形成する。電圧が
低く印加時間が長いパルス電圧では形成される突起は太
く、電圧が高く印加時間が短いパルス電圧では形成され
る突起は細くなることが実験により確かめられている。
【0050】そこで、このことを応用し、現像ローラ3
に印加するパルス電圧9を図7(a)に示すように電圧
Vpulseを低く、デューティーを大きくしてパルス
電圧のオン期間ΔTを長くすると、図8(a)に示すよ
うに現像ローラ3から伸び上がる現像液4の突起は太く
なり、潜像担持体2上の静電潜像部2aに付着する現像
液4の量は多くなる。また逆に、現像ローラ3に印加す
るパルス電圧9を図7(b)に示すように電圧Vpul
seを高く、デューティーを小さくしてパルス電圧9の
オン期間ΔTを短くすると、図8(b)に示すように現
像ローラ3から伸び上がる現像液4の突起は細くなり、
潜像担持体2上の静電潜像部2aに付着する現像液4の
量は少なくなる。
【0051】このように、現像ローラ3に印加するパル
ス電圧9のデューティおよび電圧を調整することで現像
液4の突起の大きさを調整することができるので、静電
潜像部2aに付着する現像液4の量を調整することがで
き、現像濃度を制御することが可能となる。
【0052】尚、以上説明した実施の形態においては、
分散媒4aとトナー4bとからなる現像液4が用いられ
ているが、現像液4に代えて、エマルジョンインキや油
性・水性インキ等の印刷用インキを用いても同様に実施
可能である。エマルジョンインキは、不乾性油や不揮発
性油に顔料を均一分散させた油相約10〜50%中に水
相約90〜50%を乳化させたいわゆるW/O型のもの
でも、顔料を均一分散させた油相を水相中に乳化させた
いわゆるO/W型のものでもよい。印刷用インキを用い
ることにより、インキ全体の成分が均等に消費されてい
って固形成分が変動しないので、トナー濃度調整のよう
な調整行為が不要になる。
【0053】
【発明の効果】以上のように、本発明の湿式現像方法に
よれば、以下のような有利な効果が得られる。
【0054】請求項1に記載の発明によれば、パルス電
圧を印加することにより、静電潜像と現像部材との間の
電界を大きくすることができるので、確実に静電潜像部
に液相現像剤を付着させることができ、パルスに応じて
現像部材上の液相現像剤の突起が形成されるので、潜像
担持体に液相現像剤の突起が付着する回数を多くするこ
とができ、静電潜像部に付着する現像剤の密度が上がる
ので、現像むらの発生が有効に防止され、解像度を向上
させることが可能になるという効果を有する。
【0055】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
の効果に加え、パルスに応じて現像部材上の液相現像剤
の突起が形成されるので、パルス電圧の周波数を調節す
ることにより潜像担持体に液相現像剤の突起が付着する
密度を調整することができ、現像濃度を制御することが
可能になるという効果を有する。
【0056】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
又は2の効果に加え、液相現像剤の突起の大きさを調整
することができるので、静電潜像部に付着する現像剤の
量を調整することができ、現像濃度を制御することが可
能になるという効果を有する。
【0057】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
乃至3の内何れか一項の効果に加え、電界の作用により
現像液が分極して分散媒中に分散したトナーが突起の先
端部に集中するので、現像濃度が高くなり、印字の高解
像度化を図ることが可能になるという効果を有する。
【0058】請求項5に記載の発明によれば、請求項1
乃至3の内何れか一項の効果に加え、印刷用インキの全
体の成分が均等に消費されていくので、インキ中の固形
成分の変動がなく、トナー濃度調整のような調整行為が
不要になるという効果を有する。
【0059】請求項6に記載の発明によれば、パルス電
圧を印加することにより、静電潜像と現像部材との間の
電界を大きくすることができるので、確実に静電潜像部
に液相現像剤を付着させることができ、パルスに応じて
現像部材上の液相現像剤の突起が形成されるので、潜像
担持体に液相現像剤の突起が付着する回数を多くするこ
とができ、静電潜像部に付着する現像剤の密度が上がる
ので、現像むらの発生が有効に防止され、解像度を向上
させることが可能になるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における湿式現像方法を
示す説明図
【図2】パルス電圧印加手段が出力するパルス電圧を示
す説明図
【図3】現像ローラに図2のパルス電圧が印加される直
前における現像部付近を示す説明図
【図4】現像ローラに図2のパルス電圧が印加され、現
像液の突起が潜像担持体の表面に接触する直前における
現像部付近を示す説明図
【図5】潜像担持体に突起が付着後、次の突起が潜像担
持体の表面に接触する直前における現像部付近を示す説
明図
【図6】現像液が潜像担持体に付着後の現像部付近を示
す説明図
【図7】(a)本発明の実施の形態2におけるパルス電
圧印加手段が出力するパルス電圧を示す説明図 (b)図7(a)のパルス電圧の電圧を高くしオン期間
を短くしたパルス電圧を示す説明図
【図8】(a)電圧Vpulseを低くオン期間ΔTを
長くした場合の現像液の突起が直前の現像部付近を示す
説明図 (b)電圧Vpulseを高くオン期間ΔTを短くした
場合の現像液の突起が直前の現像部付近を示す説明図
【図9】従来の湿式現像装置において現像部における液
相現像剤を示す説明図
【符号の説明】
1 湿式現像装置 2 潜像担持体 2a 静電潜像部 3 現像ローラ(現像部材) 4 現像液(液相現像剤) 4a 分散媒 4b トナー 5 現像液容器 6 現像剤供給ローラ(現像液供給手段) 7 ドクターブレード(膜厚規制手段) 8 パルス電圧印加手段 9 パルス電圧 21 従来の湿式現像装置 22 潜像担持体 22a 静電潜像部 23 現像ローラ 24 液相現像剤 24a 突起 Vpulse 電圧 T 周期 ΔT オン期間

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】帯電手段と露光手段とにより静電潜像が形
    成される潜像担持体と、前記潜像担持体から所定の現像
    ギャップを隔てて配設された現像部材と、を有する湿式
    現像装置において、前記現像部材の表面に薄膜状に保持
    された液相現像剤を前記潜像担持体に供給し、前記潜像
    担持体上に形成された前記静電潜像を可視化する非接触
    型の湿式現像方法であって、 前記現像部材にパルス電圧を印加することを特徴とする
    湿式現像方法。
  2. 【請求項2】印字濃度や解像度に応じて前記現像部材に
    印加するパルス電圧の周波数を調節することを特徴とす
    る請求項1に記載の湿式現像方法。
  3. 【請求項3】印字濃度や解像度に応じて前記現像部材に
    印加するパルス電圧のデューティ及び/又は電圧を調節
    することで印字濃度制御を行うことを特徴とする請求項
    1又は2に記載の湿式現像方法。
  4. 【請求項4】前記液相現像剤は、トナーを分散媒中に分
    散させた現像液であることを特徴とする請求項1乃至3
    の内何れか一項に記載の湿式現像方法。
  5. 【請求項5】前記液相現像剤は、印刷用インキであるこ
    とを特徴とする請求項1乃至3の内何れか一項に記載の
    湿式現像方法。
  6. 【請求項6】帯電手段と露光手段とにより静電潜像が形
    成される潜像担持体と、前記潜像担持体から所定の現像
    ギャップを隔てて配設された現像部材と、を有する湿式
    現像装置において、前記現像部材の表面に薄膜状に保持
    された液相現像剤を前記潜像担持体に供給し、前記潜像
    担持体上に形成された前記静電潜像を可視化する非接触
    型の湿式現像方法であって、 前記現像部材にパルス電圧を印加するパルス電圧印加手
    段を備えたことを特徴とする湿式現像装置。
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