JPH0519670A - 画像形成装置のクリーニング装置 - Google Patents

画像形成装置のクリーニング装置

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JPH0519670A
JPH0519670A JP19573291A JP19573291A JPH0519670A JP H0519670 A JPH0519670 A JP H0519670A JP 19573291 A JP19573291 A JP 19573291A JP 19573291 A JP19573291 A JP 19573291A JP H0519670 A JPH0519670 A JP H0519670A
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JP
Japan
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cleaning
cleaning brush
toner
brush
latent image
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Application number
JP19573291A
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English (en)
Inventor
Kazunori Karasawa
和典 唐沢
Tokumasa Somiya
徳昌 宗宮
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 周囲の環境湿度が高くなったり、或いは、ク
リーニングブラシの材質がばらつき、この抵抗値が、小
さくなったりしても、トナーの逆付着現象を生じにくく
することである。 【構成】 クリーニングブラシ27で構成されるブラシ
ローラ23を、感光体11の表面上で摺擦させて感光体
11上の残留トナーTを除去し、このときクリーニング
ブラシ27に、感光体11の表面上に残留しているトナ
ーTを静電的にクリーニングブラシ27側に引き付ける
ためのクリーニングバイアス電圧電源E4を接続し、ク
リーニングブラシ27と感光体11との間を流れる電流
密度を80μA/cm2以下に抑える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、転写工程後に潜像担持
体上に残留しているトナーを、クリーニングブラシによ
って清掃する形式の画像形成装置のクリーニング装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】複写機、ファクシミリ、プリンタなどの
画像形成装置において、潜像担持体に静電潜像を形成す
る、所謂、電子写真式ないしは静電記録式のものでは、
その静電潜像をトナーで顕像化し、この顕像を転写紙に
転写している。このような転写工程の後に、潜像担持体
表面にはトナーなどが残留付着しているので、これをク
リーニング装置により除去回収するようにしている。
【0003】このようなクリーニング装置で、クリーニ
ングブラシを潜像担持体表面に対して摺擦させ乍ら、同
表面上の残留トナーを除去するようにしたクリーニング
装置が知られている。かかるクリーニング装置では、ク
リーニングブラシに、残留トナーを静電的に引き付け得
るような、トナーと反対極性のバイアス電圧を印加する
ようにしている。このような技術として、例えば、特開
昭63−249183号公報などによるものが既に提案
されている。
【0004】又、この種のクリーニング装置においは、
クリーニングブラシによるクリーニング効果を高めるた
めに、クリーニング前の残留トナーに帯電作用を与え、
その電荷極性をクリーニングし易い極性に揃えると共
に、その電荷量を一定に整えるようにしている。プレク
リーニングチャージャ(PCC)と呼ばれる帯電手段
で、クリーニングを行うのに先だち、残留トナーをクリ
ーニングし易いように帯電させているのである。
【0005】この際のトナーの帯電量(単位質量当たり
の帯電量)が大きくなりすぎると、トナーが潜像担持体
に強く静電的に吸着されるため、クリーニングブラシに
よる残留トナーのクリーニング性が悪くなる。又、クリ
ーニングブラシに一旦、付着した残留トナーが再び潜像
担持体表面に付着してしまうことを逆付着と呼んでいる
が、このような逆付着については、トナーの帯電量が大
きくなると、生じにくくなる。これに対し、トナーの帯
電量が小さくなると、そのようなクリーニング性は良く
なるものの、逆付着を生じ易くなる。このような逆付着
の発生を抑えるためには、トナーの帯電量を、適正に定
めなければならないのである。
【0006】上述したように、クリーニングブラシには
所定のバイアス電圧が印加されるようになっているので
あるが、例えば、周囲の環境が高湿度になったり、或い
は、クリーニングブラシ自体の抵抗値が、材質のばらつ
きなどで、小さくなったりしていると、クリーニングブ
ラシと潜像担持体との間を流れる電流値が大きくなるた
め、クリーニングバイアス電圧の極性の電荷がトナーに
注入され易くなり、逆付着を生じ易くなる。かような逆
付着を生じると、画像上の地肌汚れなどが発生して、画
質を低下させることになる。
【0007】以上が、クリーニングブラシを用いたクリ
ーニング装置における従来の第1の欠点である。
【0008】次に、上記クリーニングバイアス電圧が高
く設定され、クリーニングブラシと潜像担持体との間に
流れる電流値が大きくなる場合、トナーの除去不良につ
いては生じにくくなるものの、上に述べたところからも
理解できるように、トナーの逆付着が生じ易くなる。そ
こで、クリーニングバイアス電圧を低くし、かような電
流値を抑えるようにすると、トナーの逆付着については
生じにくくなるものの、トナーの除去不良を生じ易くな
る。このようなトナーの除去不良は、矢張り、画像上の
地肌汚れを発生させる原因になってしまう。なお、ここ
に言うトナーの除去不良とは、上述したところからも判
るように、クリーニングバイアス電圧が低すぎることに
より生じるクリーニング性の低下を意味し、逆付着によ
り潜像担持体上にトナーが残存するクリーニング性の低
下を除いたものである。
【0009】上述のように、従来は残留トナーの除去不
良を改善すべく、クリーニングバイアス電圧を高める
と、トナーの逆付着が発生し、逆にクリーニングバイア
ス電圧を下げるとトナーの逆付着を抑えることができる
ものの、トナーの除去不良が発生するという問題があっ
た。これが従来の第2の欠点である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第1の課題
は、前述の第1の欠点を除去し、周囲の環境湿度が高く
なったり、或いは、クリーニングブラシの材質がばらつ
き、この抵抗値が小さくなったりしても、トナーの除去
性を高め、かつトナーの逆付着現象を生じにくくしたク
リーニング装置を提供することである。
【0011】本発明の第2の課題は、前述の第2の欠点
を除去し、クリーニングバイアス電圧を比較的低く設定
しても、残留トナーの除去不良を生じさせないように
し、トナーの逆付着現象の発生を抑えたクリーニング装
置を提供することである。
【0012】本発明の第3の課題は、潜像担持体の構成
を規定することにより、トナーの逆付着を抑制したクリ
ーニング装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の課題は、
潜像担持体表面を摺擦して、転写工程後に、その表面に
残留しているトナーを除去して回収するためのクリーニ
ングブラシと、該クリーニングブラシに対して、残留ト
ナーを静電的にクリーニングブラシの側へ引き寄せるよ
うなバイアス電圧を印加するクリーニングバイアス電圧
印加手段と、クリーニング工程の前に、残留トナーを、
Qなる帯電量をもって、クリーニングしやすいように極
性を揃えて帯電させる帯電手段とを有し、Iをクリーニ
ングブラシと潜像担持体との間に流れる電流、Mをクリ
ーニングブラシの植毛密度、Wをクリーニングブラシの
潜像担持体に対する接触幅、Vをクリーニングブラシと
潜像担持体との相対速度、Rをクリーニングブラシの半
径であるとし、クリーニング時に、クリーニングブラシ
と潜像担持体との間に流れる電流の密度iをI/(M×
W×V×πR2)で表わしたとき、この電流密度iを、
i≦80μA/cm2に設定し、前記帯電量Qの絶対値
を、0μc/g≦|Q|≦50μc/gに設定した構成によ
って解決される。
【0014】本発明の第2の課題は、潜像担持体表面を
摺擦して、転写工程後に、その表面に残留しているトナ
ーを除去して回収するためのクリーニングブラシと、該
クリーニングブラシに対して、残留トナーを静電的にク
リーニングブラシの側へ引き寄せるようなバイアス電圧
を印加するバイアス電圧印加手段とを有し、前記クリー
ニングブラシの支持体と潜像担持体の表面との間の最小
間隔を1.5mm以下に設定し、且つ、クリーニングブラ
シとして、原糸抵抗が106Ω・cm以上のブラシを用い
た構成によって解決される。
【0015】本発明の第3の課題は、潜像担持体表面を
摺擦して、転写工程後に、その表面に残留しているトナ
ーを除去して回収するためのクリーニングブラシと、該
クリーニングブラシに対して、残留トナーを静電的にク
リーニングブラシの側へ引き寄せるようなバイアス電圧
を印加するクリーニングバイアス電圧印加手段と、クリ
ーニング工程の前に、残留トナーを、クリーニングしや
すいように極性を揃えて帯電させる帯電手段とを有し、
クリーニングされる潜像担持体を、100pF/cm2
下の静電容量をもつ潜像担持体とした構成によって解決
される。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に従って詳細に
説明する。
【0017】図1は、本発明一実施例の画像形成装置に
おけるクリーニング装置の概略構成図である。かかるク
リーニング装置の詳細について説明するに当って、先
ず、当該画像形成装置の全体構成を明らかにしておく。
【0018】図2において、複写機本体100の上部に
搭載されたADF(自動原稿送り装置)1からは原稿O
がコンタクトガラス2に向けて送られ、このコンタクト
ガラスの部位を経てADF1に戻されるか、若しくはト
レイ3に排出されるようになっている。
【0019】コンタクトガラス2上に送られた原稿は、
その全面が光源5によって、ミラー6を介して照明さ
れ、この照明に伴う反射光像がミラー7,レンズ8,ミ
ラー9のところをそれぞれ通って、潜像担持体の一例で
あるベルト状の感光体11上に結像投影される。
【0020】感光体11は矢印方向に走行駆動され、そ
の表面は帯電チャージャ12により予め所定の極性、こ
の例ではマイナスに一様に帯電させられていて、この
後、上述の結像投影が行われることにより、同表面には
静電潜像が形成される。このあと、イレーサ18による
光照射により、非画像部が除電状態にされる。次いで、
感光体表面の静電潜像は現像装置13によってトナー像
として顕像化される。周知の如く正極性に帯電されたト
ナーが、感光体11上の潜像部に移行することによっ
て、静電潜像が顕像化されるのである。そして、そのト
ナー像は給紙部14からレジストローラ対15を経て送
られる転写紙4に転写チャージャ10のコロナ放電によ
って転写される。
【0021】すなわち、図1に示すように、直流電圧電
源E1によって、転写チャージャ10により負極性のコ
ロナ放電が行われ、これにより、転写紙4自体が負極性
に帯電させられることにより、感光体11上のトナー像
のトナーが転写紙側へ静電的に引き寄せられて、トナー
像が転写紙上に転写されるのである。かかる転写の後、
転写紙4は図2に示す定着装置16を通って、複写機本
体100の上部のトレイ17に排出される。一方、転写
後の感光体11の表面は除電ランプ19により除電状態
にされ、且つ、感光体11の表面はクリーニング装置2
0によってクリーニングされて、転写後に、その表面に
残留しているトナーなどが除去される。かくして感光体
は再び作像可能な状態になる。
【0022】ここで、図1は上記クリーニング装置20
の詳細図である。この図において、感光体11の表面に
は転写後において転写に寄与しなかったトナーTが残留
付着している。このトナーは先にも述べたように正極性
に帯電されているのであるが、転写時のコロナ放電など
によって負極性に帯電してしまうものもあるので、クリ
ーニング前チャージャ21のコロナ放電により、所定の
極性、この例では現像時のトナーの帯電極性と同極性の
正極性に揃えられ、電荷量も所定の電荷量となるように
帯電される。
【0023】すなわち、直流電圧電源E2と、交流電圧
電源E3とに接続されたクリーニング前チャージャ21
が、直流成分に交流成分の重畳されるコロナ放電を行う
ことによって、次に述べるクリーニング工程の前に、残
留トナーTがクリーニングし易くなるように帯電させら
れるのである。このとき、感光体11も、クリーニング
工程の前に正極性に帯電させられる。このように、本例
では電源E2,E3とチャージャ21とによって、クリー
ニング工程前に、残留トナーを極性を揃えて帯電させる
帯電手段22が構成されているが、クリーニング前チャ
ージャ21に直流電圧のみを印加してコロナ放電を行う
ように帯電手段を構成してもよい。
【0024】クリーニング装置20は、かかる帯電手段
22と共に、ブラシローラ23,回収ローラ24及びト
ナー搬送スクリュー部材25などをそれぞれ有してい
る。ブラシローラ23は、支持体の一例である導電性の
円筒体26に、ファーブラシないしは毛ブラシ等より成
るクリーニングブラシ27を一様に植毛したものとなっ
ている。
【0025】ブラシローラ23は、そのクリーニングブ
ラシ27が感光体11の表面に対して摺擦するように、
反時計方向に図示されない駆動装置により回転駆動され
るようになっている。ブラシローラ23の円筒体26に
は、クリーニングバイアス電圧印加手段の一例である直
流の定電流電源E4によって、クリーニング前チャージ
ャ21により帯電されたトナーTと反対極性の負極性の
バイアス電圧が印加される。このようにして、クリーニ
ングブラシ27に対し導電性の円筒体26を介してバイ
アス電圧が印加されるのである。
【0026】クリーニングブラシ27が感光体11の表
面を摺擦する際、残留トナーは、上述のバイアス電圧の
印加により、クリーニングブラシ27の側に静電的に引
き寄せられ、このブラシ27に付着する。このようにし
て、転写工程の後に、感光体11上に残留しているトナ
ーTを除去して回収するのである。
【0027】時計方向に回転駆動される回収ローラ24
と、ブラシローラ23との間には、ブラシローラ23に
よって回収されたトナーが回収ローラ24の方へ静電的
に引き寄せられるような電界が形成されるようになって
いて、かような電界によって、該トナーが回収ローラ2
4の方に吸引されて付着し、この付着トナーはブレード
29により掻き取られて落下する。この落下トナーはト
ナー搬送スクリュー部材25によりこの軸方向に運ば
れ、機外へ排出される。
【0028】上述した如く、この種のクリーニング装置
においては、ブラシローラ23によるクリーニング効果
を高めるために、クリーニング工程前の残留トナーTに
帯電作用を与え、その電荷極性をクリーニングし易い極
性に揃えると共に、その電荷量を一定に整えるようにし
ている。帯電手段22によって、クリーニングを行うの
に先だち、残留トナーTを帯電させているのである。
【0029】この際のトナーの帯電量(単位質量当たり
の帯電量)がQであるとして、このQの絶対値が大きく
なると、ブラシローラ23による残留トナーのクリーニ
ング性は悪くなる。又、ブラシローラ23に一旦、付着
した残留トナーが再び感光体11の表面に付着してしま
う逆付着については、トナーの帯電量Qの絶対値が大き
くなると、生じにくくなる。これに対し、その帯電量Q
の絶対値が小さくなると、そのようなクリーニング性は
良くなるものの、逆付着を生じ易くなる。この点から言
えることは、トナーの帯電量Qを抑えてある程度小さく
すれば、かかる逆付着が生じにくくなる。
【0030】一方、前述した如く、ブラシローラ23に
は、定電流電源E4によってトナーと逆極性のバイアス
電圧が印加されるようになっているのであるが、例え
ば、クリーニング性を良好にするために、そのバイアス
電圧が高く設定されたり、或いは周囲の環境が高湿度に
なったり、更にはブラシローラ23自体の抵抗値が、そ
の材質などのばらつきの要因で小さくなったりすること
により、ブラシローラ23と感光体11との間に流れる
電流値が大きくなると、クリーニングバイアス電圧の極
性の電荷がトナーTに注入され易くなり、トナーの逆付
着を生じ易くなる。すなわち、クリーニング前チャージ
ャ21によって正極性に帯電させられた感光体11上
に、一旦、クリーニングブラシ27の方に付着したトナ
ーが再付着してしまうのである。
【0031】本発明は、かかる逆付着の発生とトナーの
除去不良を共に防止するものである。本発明者は、上述
の認識に基づき種々の実験を行い、その結果、トナーの
逆付着の発生の有無が、クリーニング工程前のトナーの
帯電量Qと、ブラシローラ23と感光体11との間に流
れる電流の密度に依存することを見い出した。
【0032】先ず、トナーの帯電量Qの絶対値が下記の
範囲におさめられると、トナーの除去性(クリーニング
性)を高め、かつトナーの逆付着が生じにくくなること
を見い出したのである。 0μc/g≦|Q|≦50μc/g
【0033】本発明者の実験検討の結果では、帯電量Q
の絶対値が10乃至30μc/gの範囲となると、最も逆
付着が生じにくくなり、かつトナーの除去性が高まるこ
とが確認されている。なお、cは「クーロン」である。
【0034】帯電手段22は、クリーニング工程前の残
留トナーをクリーニングし易いように極性を揃えて帯電
させるものであるが、かかる帯電手段は、このようなQ
なる帯電量をもってトナーを帯電させるのである。
【0035】さらに、直流電圧の定電流電源E4は、ブ
ラシローラ23に対してクリーニングバイアス電圧を印
加するものであり、この印加によりブラシローラ23と
感光体11との間に電流が流れるが、この際の電流密度
をiとするものとして、本発明者は種々の実験により、
このiが下記する式を満たす場合に、ブラシローラの材
質のばらつきや湿度の影響などに拘らず、トナー逆付着
現象が抑えられることを見い出した。 i≦80μA/cm2、好ましくはi<50μA/cm2 ここで、i=I/(M×W×V×πR2)であり、Iは
クリーニングブラシ27と感光体11との間に流れる電
流、Mはクリーニングブラシ27の植毛密度(単位面積
当たりの植毛数)、Wはクリーニングブラシ27の、感
光体11に対する接触幅(ブラシローラ23の軸方向の
接触長さ)、Vはクリーニングブラシ27と、感光体1
1との相対速度、Rはクリーニングブラシ27、すなわ
ちブラシローラ23のフリー状態における半径である。
【0036】このような諸元がいかように変わろうと
も、iを80μA/cm2以下、好ましくは50μA/cm2
よりも小さく設定するのである。クリーニング工程に入
る前のトナーの帯電量Qを先に述べたような帯電量に抑
えると共に、クリーニングブラシ27から流れる電流の
密度を上述したような電流密度に抑えることにより、周
囲の環境が高湿度になったり、クリーニングブラシ27
の材質がばらついても、トナーの逆付着の発生を抑え、
かつトナーの除去性を高めることができるのである。こ
れによって、画像上の地肌汚れが発生しにくくなり、画
質が一段と向上することになる。
【0037】なお、上記実施例においては、クリーニン
グブラシ27の体積固有抵抗率を適宜設定でき、これを
導電性としてもよいし、高抵抗体としてもよい。
【0038】次に、第2の実施例に関して述べるに、ブ
ラシローラを用いたクリーニング装置によるクリーニン
グ不良には、先の説明からも理解されるように、2つの
形態がある。
【0039】すなわち、図4はクリーニングブラシ、す
なわちブラシローラに印加されるクリーニングバイアス
電圧と、クリーニング部(クリーニングブラシと感光体
とが接する部位)通過後の残留トナー量との相関関係を
示したものであるが、クリーニングバイアス電圧を徐々
に上げてゆくと、クリーニング部通過後の感光体上のト
ナーの量は、一度は減少してゆき、ゼロになったあと再
び増加し始める。
【0040】更に、具体的に言えば、クリーニングバイ
アス電圧が低いJで示す領域では、トナーがブラシロー
ラの方に静電的に充分に引き寄せられず、トナーの除去
不良を生じ、クリーニングバイアス電圧が高いKで示す
領域では、ブラシローラから感光体の方へトナーが再付
着し、逆付着を生じるようになる。
【0041】従来より、かかる逆付着の発生の有無は、
ブラシローラと感光体との間に流れる電流の大きさに依
存し、電流値を低く抑えしさえすれば、そのような逆着
付については発生しにくいことがわかっていた。
【0042】しかし乍ら、電流を低く抑え過ぎると、ク
リーニング電界が弱まり、上述した如きトナーの除去不
良が生じ易くなってしまう。そこで、クリーニングブラ
シ自体の抵抗を高くするというような対策も、従来より
講じられていたが、かような抵抗をあまり高くしてしま
うとクリーニング電界が弱まり、トナーの除去不良を生
じてしまうおそれがある。
【0043】本発明者は、種々の実験により、クリーニ
ングブラシの毛足を短くし、感光体とブラシローラが最
も接近した部位において、クリーニングブラシの根元か
ら、感光体の表面までの距離を小さくすると、クリーニ
ングバイアス電圧を低くしても、トナーの除去不良が生
じにくくなることを見い出した。
【0044】図3に示すように、本実施例のクリーニン
グ装置30に具備されるブラシローラ33は、導電性の
円筒体36より成りブラシの支持体の周面に、ループ状
を成したクリーニングブラシ37を一様に巻き付けたも
のとなっている。勿論、クリーニングブラシを図1と同
様に円筒体に支持したブラシローラを用いてもよい。か
かるクリーニングブラシ37には、バイアス電圧印加手
段の一例である直流電圧の定電流電源E4によってクリ
ーニングバイアス電圧が印加されるようになっている。
すなわち、ブラシローラ33の円筒体36に電源E4
よって電圧が印加され、これによりクリーニングブラシ
37にクリーニングバイアス電圧が印加されるのであ
る。クリーニングブラシ37は感光体11の表面上を摺
擦する際、転写工程後に感光体11の表面に残留してい
るトナーTが、クリーニングブラシ37の側に静電的に
引き寄せられ、感光体表面から除去回収される。このよ
うな点は図1及び図2に示した構成と変りはなく、他の
基本的な構成と作用も、図1及び図2に示したところと
変りはなく、同一機能を有する部材には図1と同じ符号
を付してある。
【0045】今、感光体11とブラシローラ33とが最
も接近した部位におけるクリーニングブラシ37の根元
から、感光体11の表面までの距離をGで表わす。すな
わち、クリーニングブラシ37の支持体である円筒体3
6と感光体11の表面との間の最小間隔をGとする。こ
の間隔Gをクリーニングギャップと称するものとして、
本実施例は、かかるクリーニングギャップGを1.5mm
以下に設定したものである。又、本実施例においては、
原糸抵抗(体積固有抵抗率)が106Ω・cm以上のクリ
ーニングブラシ37が用いられている。
【0046】従来はクリーニングギャップGについて
は、一般的に4mm程度に設定されるようになっていたの
であるが、本発明者は、かかるクリーニングギャップG
を1.5mm以下というように狭く設定すると共に、クリ
ーニングブラシの体積固有抵抗率を106Ω・cm以上、
好ましくは1010Ω・cm程度と高くすることで、比較的
低いクリーニングバイアス電圧でも、トナーの除去不良
を生じにくくすることができることを見い出したのであ
る。クリーニングバイアス電圧が比較的低いものであっ
ても、クリーニングギャップGを1.5mm以下に狭める
ことにより、ブラシローラ33と感光体11との間の電
界を強め、残留トナーの除去不良の発生を阻止し、しか
もバイアス電圧が低いので、クリーニングブラシ37と
感光体11との間を流れる電流を抑え、トナーの逆付着
を防止できる。またクリーニングブラシ37の体積固有
抵抗率が106Ω・cm以上と高いので、これによっても
クリーニングブラシ37と感光体11との間に流れる電
流を抑え、トナーの逆付着を防止できるのである。
【0047】この点から言えることは、同じクリーニン
グバイアス電圧でも、上述した如く、クリーニングギャ
ップGを狭め、且つ、ブラシ抵抗を高くすることで、ク
リーニング電界を強め、トナーの除去不良の発生を阻止
できる効果があるということになる。又、クリーニング
バイアス電圧というとらえ方ではなく、ブラシローラ3
3と感光体11との間を流れる電流自体をとらえ、この
電流が同じでも、或いはこれを低くしても、クリーニン
グギャップGを狭くしたり、ブラシ抵抗を上げたりする
ことで、クリーニングブラシ37に発生する電圧を高
め、トナーの除去不良の発生を抑えることができる。
【0048】次に、クリーニングバイアス電圧を低くす
ると、トナーの逆付着を生じにくくなるのであるが、本
発明者の実験によって、感光体11の静電容量を、ある
値以下、特に100pF/cm2以下とすると、更に、ト
ナーの逆付着が生じにくくなることを明らかにすること
ができた。これによっても地肌汚れの少ない高品質な可
視像を得ることができる。これが第3の実施例である。
【0049】図5は、有機感光体(OPC)の拡大断面
構造図であり、この感光体11は、導電性基板11A
と、電荷生成層11Bと、電荷移送層11Cとの3層構
造となっており、感光層の厚さはdとなっている。
【0050】図6は、静電容量と逆付着トナー重量との
相関特性を示し、感光層の静電容量が小さくなると、逆
付着トナー量は少なくなる。静電容量が100pF/cm
2以下の感光体を用いることで、かような逆付着トナー
量を出来得る限り少なくすることができるのである。な
お、感光体の静電容量は、感光層の膜厚dを変えること
によって適宜変えることができ、有機感光体の場合は、
電荷移送層11Cの膜厚を20μm以上にすれば、10
0pF/cm2以下の静電容量の感光体とすることができ
る。
【0051】第3の実施例における他の基本的な構成
は、図1、図2又は図3を参照して先に説明したところ
と変りはない。
【0052】なお、クリーニングブラシの抵抗値の変動
幅を少なくし、潜像担持体へ流入する電流値の幅を制限
することにより、安定したクリーニング効果を得るよう
にした、特開昭63−249185号公報などに示され
る技術が既に提案されている。このような技術に対し
て、第2の実施例の構成によると、108Ω・cm以上の
繊維比抵抗を有するクリーニングブラシにも使え、クリ
ーニング性能を一層、向上させることができるのであ
る。
【0053】なお、本発明は、潜像担持体として、ドラ
ム状感光体を用いる画像形成装置や、そのような感光体
以外の潜像担持体を用いる画像形成装置におけるクリー
ニング装置にも広く適用できることは勿論である。また
上述の第1乃至第3の実施例を適宜組合せて構成するこ
とが特に好ましい。
【0054】
【発明の効果】請求項1に記載のクリーニング装置によ
れば、周囲の環境が高湿度であったり、クリーニングブ
ラシの抵抗値がばらついても、トナーの逆付着を生じに
くくし、かつトナーの除去性を高めることができ、画像
上の地肌汚れの発生が抑えられ、画質を一段と向上させ
ることができる。
【0055】請求項2に記載のクリーニング装置によれ
ば、トナーの逆付着の生じにくい、低いクリーニングバ
イアス電圧であっても、トナーの除去不良が生じにくく
なり、画像上の地肌汚れの発生が抑えられ、画質を一段
と向上させることができる。
【0056】請求項3に記載のクリーニング装置によれ
ば、トナーの逆付着の発生を効果的に抑えることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明一実施例のクリーニング装置の概略構成
図である。
【図2】同上クリーニング装置を具備した画像形成装置
の全体構成図である。
【図3】第2の実施例のクリーニング装置の構成図であ
る。
【図4】同上実施例の技術的背景について説明するため
のクリーニングバイアス電圧と、残トナー量との相関特
性を示す図である。
【図5】クリーニングされる感光体の拡大断面図であ
る。
【図6】上記技術背景について説明するための、静電容
量と、逆付着トナー重量との相関特性を示す図である。
【符号の説明】
11 潜像担持体としての感光体 20 クリーニング装置 22 帯電手段 27 クリーニングブラシ 30 クリーニング装置 37 クリーニングブラシ G 間隔 T トナー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 潜像担持体表面を摺擦して、転写工程後
    に、その表面に残留しているトナーを除去して回収する
    ためのクリーニングブラシと、該クリーニングブラシに
    対して、残留トナーを静電的にクリーニングブラシの側
    へ引き寄せるようなバイアス電圧を印加するクリーニン
    グバイアス電圧印加手段と、クリーニング工程の前に、
    残留トナーを、Qなる帯電量をもって、クリーニングし
    やすいように極性を揃えて帯電させる帯電手段とを有
    し、Iをクリーニングブラシと潜像担持体との間に流れ
    る電流、Mをクリーニングブラシの植毛密度、Wをクリ
    ーニングブラシの潜像担持体に対する接触幅、Vをクリ
    ーニングブラシと潜像担持体との相対速度、Rをクリー
    ニングブラシの半径であるとし、クリーニング時に、ク
    リーニングブラシと潜像担持体との間に流れる電流の密
    度iをI/(M×W×V×πR2)で表わしたとき、こ
    の電流密度iを、i≦80μA/cm2に設定し、前記帯
    電量Qの絶対値を、0μc/g≦|Q|≦50μc/gに設
    定したことを特徴とする画像形成装置のクリーニング装
    置。
  2. 【請求項2】 潜像担持体表面を摺擦して、転写工程後
    に、その表面に残留しているトナーを除去して回収する
    ためのクリーニングブラシと、該クリーニングブラシに
    対して、残留トナーを静電的にクリーニングブラシの側
    へ引き寄せるようなバイアス電圧を印加するバイアス電
    圧印加手段とを有し、前記クリーニングブラシの支持体
    と潜像担持体の表面との間の最小間隔を1.5mm以下に
    設定し、且つ、クリーニングブラシとして、原糸抵抗が
    106Ω・cm以上のブラシを用いたことを特徴とする画
    像形成装置のクリーニング装置。
  3. 【請求項3】 潜像担持体表面を摺擦して、転写工程後
    に、その表面に残留しているトナーを除去して回収する
    ためのクリーニングブラシと、該クリーニングブラシに
    対して、残留トナーを静電的にクリーニングブラシの側
    へ引き寄せるようなバイアス電圧を印加するクリーニン
    グバイアス電圧印加手段と、クリーニング工程の前に、
    残留トナーを、クリーニングしやすいように極性を揃え
    て帯電させる帯電手段とを有し、クリーニングされる潜
    像担持体を、100pF/cm2以下の静電容量をもつ潜
    像担持体とした画像形成装置のクリーニング装置。
JP19573291A 1991-07-10 1991-07-10 画像形成装置のクリーニング装置 Pending JPH0519670A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008262015A (ja) * 2007-04-12 2008-10-30 Konica Minolta Business Technologies Inc クリーニング装置
US7953336B2 (en) 2008-03-26 2011-05-31 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming apparatus with recovery unit

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JP2008262015A (ja) * 2007-04-12 2008-10-30 Konica Minolta Business Technologies Inc クリーニング装置
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