JPH0713438A - 静電潜像現像装置 - Google Patents

静電潜像現像装置

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JPH0713438A
JPH0713438A JP15338893A JP15338893A JPH0713438A JP H0713438 A JPH0713438 A JP H0713438A JP 15338893 A JP15338893 A JP 15338893A JP 15338893 A JP15338893 A JP 15338893A JP H0713438 A JPH0713438 A JP H0713438A
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JP
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developing roller
electrostatic latent
roller
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Application number
JP15338893A
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English (en)
Inventor
Mitsuru Takahashi
満 高橋
Akihiro Ito
昭宏 伊藤
Takayoshi Kudo
隆義 工藤
Koji Ono
浩二 小野
Takashi Ito
伊藤  隆
Yoshiyuki Arazeki
義之 荒関
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tohoku Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Tohoku Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】非接触液体現像方式で極めて良好な可視画像を
得ることのできる静電潜像現像装置を実現する。 【構成】N(≧2)本の現像ローラ21,22を、潜像
担持体1の表面に沿って、潜像担持体表面の移動方向へ
順次、互いに近接して配列して現像ローラ列とし、これ
らN本の現像ローラの周面に液相現像剤を供給し、液膜
形成手段20により第1番目の現像ローラ21の周面に
現像ギャップよりも薄い液相現像剤膜を形成し、第n
(1≦n≦N−1)番目の現像ローラ21を、第n+1
番目の現像ローラ22に対するスクイズローラとして作
用させ、第2番目ないし第N番目の現像ローラ22の周
面に現像ギャップよりも薄い液相現像剤膜を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は静電潜像現像装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】光導電性感光体等の潜像担持体上に形成
された静電潜像を現像するのに、トナーを分散媒中に分
散させた現像液を現像ローラ周面に保持して潜像担持体
表面に供給し、上記トナーにより静電潜像を可視化する
現像方式があるが、この現像方式の一つとして、現像部
における現像ローラ周面と潜像担持体表面との間隔、即
ち、現像ギャップよりも、現像ローラ周面に形成する現
像液膜の厚さを薄くして現像を行う方法が知られている
(特開昭55−143565号公報)。この現像方式を
以下「非接触液体現像方式」と呼ぶ。
【0003】非接触液体現像方式では、現像ローラ周面
に形成された現像液膜と潜像担持体表面との間にギャッ
プがあり、静電潜像を構成する電荷が現像部に到達する
と、上記電荷による電界の作用により現像液膜が上記電
荷に向かって「延び上がる」ように突出し潜像担持体に
付着して静電潜像の現像を行う。
【0004】しかし、滑らかな周面を持つ現像ローラを
用いて、実際に上記非接触液体現像方式を実施してみる
と、現像された画像には、所謂「白抜け」等の「現像む
ら」が現れ、良好な可視画像を得ることができないこと
が分かった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上述した事
情に鑑みてなされたものであって、白抜け等の現像むら
を有効に解消して良好な現像のできる、非接触液体現像
方式の新規な静電潜像現像装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の静電潜像現像
装置は「現像ローラの周面に保持された液相現像剤を潜
像担持体に供給し、潜像担持体上に形成された静電潜像
を可視化する装置」であって、現像ローラ列と、現像剤
供給手段と、液膜形成手段とを有する。「現像ローラ
列」は、N(≧2)本の現像ローラを、潜像担持体表面
に沿って、潜像担持体表面の移動方向へ順次、互いに近
接して配列してなる。現像ローラ列を構成するN本の現
像ローラの個々は「滑らかな周面を持ち、所定の現像部
において潜像担持体表面に対し、現像ギャップを隔し近
接して配備され、上記周面に液相現像剤を薄い膜状に保
持して所定方向へ回転し、保持した液相現像剤を上記現
像部へもたらす」ように構成され、互いに同一方向へ回
転する。ここに「現像ローラ周面が潜像担持体表面に近
接する」とは、現像ギャップの大きさが400μm以
下、好ましくは100μm以下であることを意味する。
【0007】「現像剤供給手段」は、これらN本の現像
ローラの周面に液相現像剤を供給する手段である。「液
膜形成手段」は、現像ローラ列における第1番目の現像
ローラの周面に現像ギャップよりも薄い液相現像剤膜を
形成する手段である。
【0008】請求項1記載の発明は、上記現像ローラ列
を「第n(1≦n≦N−1)番目の現像ローラを、第n
+1番目の現像ローラに対するスクイズローラとして作
用させ、第2番目ないし第N番目の現像ローラ周面に、
現像ギャップよりも薄い液相現像剤膜を形成する」よう
に構成したことを特徴とする。
【0009】上記構成に加え、現像ローラ列を構成する
現像ローラの1以上に「潜像電荷と逆極性の現像バイア
ス電圧」を印加することができる(請求項2)。
【0010】現像ローラ列を構成する第1番目から第N
番目の現像ローラは、これらを「潜像担持体表面の移動
方向に向かって」配列することができ、その場合は、各
現像ローラは、周面の移動方向が、現像部における潜像
担持体表面の移動方向と同方向的となるように回転され
る(請求項3)。あるいは、第1番目から第N番目の現
像ローラを「潜像担持体表面の移動方向と逆向き」に配
列することもでき、この場合は、各現像ローラは周面の
移動方向が、現像部における潜像担持体表面の移動方向
と逆方向的となるように、各現像ローラを回転させる
(請求項4)。
【0011】現像ローラ列を構成する現像ローラの数:
Nは2以上であるから、これを3以上とすることができ
る。この場合、現像剤供給手段を「第3番目以下の現像
ローラに対し、Nの大きい方から順に、液相現像剤の供
給を停止できる」ように構成してもよく(請求項5)、
あるいは、「第3番目以下の現像ローラが、Nの大きい
方から順に、停止可能である」ようにすることが出来る
(請求項6)。
【0012】「潜像担持体」としては光導電性の感光体
のほか「導電性基体上に誘電性の薄層を形成した」もの
(多針電極等による位置選択的な帯電で静電潜像を形成
できる)を用いることができる。また「液膜形成手段」
としては、公知のドクターブレードやスクイズローラを
利用できる。
【0013】また、上記請求項1〜6記載の静電潜像現
像装置において、現像に用いられる「液相現像剤」とし
ては、「トナーを分散媒中に分散させた現像液」即ち、
従来から電子写真用の現像液として知られたものや、
「印刷用インキ」、即ち、エマルジョンインキや水性イ
ンキ、油性インキ等を用いることができる。「エマルジ
ョンインキ」は、不乾性油や不揮発性油に顔料を均一分
散させた油相約10〜50%中に水相約90〜50%を
乳化させた所謂W/O型のものでも、顔料を均一分散さ
せた油相を水相中に乳化させた所謂O/W型のものでも
使用可能である。
【0014】
【作用】従来の非接触液体現像方式において、前述した
「白抜け」等の現像むらの生じる理由は以下の如くに考
えられる。図1(b)は、1本の現像ローラによる現像
部の様子を説明図として示している。潜像担持体1に
は、正電荷(+記号で示す)による静電潜像が形成され
ており、現像部において現像ローラ21の周面に液相現
像剤膜として保持された液相現像剤3と潜像担持体1の
周面とが接近すると、液相現像剤3は図1(b)に示す
ように、静電潜像電荷に向かって延び上がるように突出
し、感光体周面に付着して静電潜像を可視化する。
【0015】液相現像剤3が静電潜像電荷の一部に向か
って延び上がるように突出すると、この突出部の近傍で
は液相現像剤の突出が形成されにくくなる。即ち、図示
のように、液相現像剤3に一つの突起3Aが形成される
と、この突起3Aの周りでは液相現像剤膜の表面は現像
ローラ2の周面に向かって窪んだ状態となるが、「窪ん
だ部分」では表面張力の合力が液相現像剤膜の外側へ向
かって作用するので圧力が低くなり、突起3Aの周りの
液相現像剤3を突起3A側へ引き寄せる。
【0016】このように引き寄せられる液相現像剤3を
取り込んで突起3Aは成長を続けるが、突起3Aのすぐ
近傍の部分では液相現像剤3が突起3A側へ強く引き付
けられるため、別の突起が形成されにくく、従って、現
像の結果得られる可視像においては、突起3Aにより可
視化された部分の周りに所謂「白抜け」部分が発生した
り、静電潜像が所謂「べた部」であるときには、上記白
抜けがまだら状に現れて現像むらとなるのである。な
お、図1(b)は、突起3Aが潜像担持体1の表面に接
触する直前の状態を示している。
【0017】この発明に於いては、前述の如く、現像ロ
ーラは複数本が現像ローラ列をなして配備され、各現像
ローラごとに非接触液体現像方式による現像が行われ
る。従って、個々の現像ローラによる現像においては
「白抜け」等が発生しても、複数の現像ローラにより現
像が繰り返されることにより、「個々の現像ローラによ
る現像むらが互いに補われる」ことになる。
【0018】また、現像ギャップ内において、液相現像
剤膜を静電潜像に向かって突出させるのは潜像電荷によ
る電界の作用であるから、現像ローラに潜像電荷と逆極
性のバイアス電圧を印加させることにより、上記電界を
有効に大きくし、液相現像剤膜の突出傾向を助長させる
ことができる。
【0019】
【実施例】図1(a)は請求項1,2,3記載の発明の
1実施例を特徴部分のみ示している。符号1で示す、潜
像担持体としての「光導電性の感光体」はドラム状に形
成されて矢印方向へ回転し、図示されない帯電手段と露
光手段(原稿光像を照射する原稿像露光方式や光ビーム
による書込み方式等のもの)により静電潜像を形成さ
れ、静電潜像現像装置により静電潜像に応じた可視像を
形成される。可視像は図示されない転写手段により転写
紙上に転写される。
【0020】この実施例において用いられている「液相
現像剤」は、分散媒(アイソパー:商品名)中にトナー
を分散させた電子写真用の現像液であり、感光体1上に
形成される可視像は「トナー像」である。
【0021】さて、図1(a)の実施例において、符号
20はスクイズローラ、符号21,22は現像ローラ、
符号23,24,25,26はスクレーパ、符号5はケ
ーシングを示している。現像ローラ21,22は滑らか
な周面をもつ金属ローラで、適宜のスペーサー手段によ
り、100μm程度以下の現像ギャップを介して感光体
1の周面に近接して配備されている。この実施例では、
現像ローラ21,22と感光体表面との間の「現像ギャ
ップ」は同一の大きさに設定されている。また現像ロー
ラ21,22には、直流電圧電源40から負極性(潜像
電荷と逆極性)の現像バイアス電圧が印加されている
(請求項2)。
【0022】現像ローラ21,22は現像ローラ列を構
成し、第1の現像ローラ21と第2の現像ローラ22の
配列順序は、図示のように、感光体1の表面の移動方向
と同方向的となっており、現像ローラ21,22の回転
方向も、現像ローラ周面の移動方向が、現像部において
感光体表面の移動方向と同方向的となるように設定され
ている(請求項3)。
【0023】現像ローラ21の下方の周面部分にはケー
シング5に基部を保持されたスクレーパ24の先端部が
当接し、スクレーパ24と現像ローラ21の周面とは現
像液貯溜部28を形成している。同様に、現像ローラ2
2の下方の周面部分にはケーシング5に基部を保持され
たスクレーパ25の先端部が当接し、スクレーパ25と
現像ローラ22の周面とは現像液貯溜部27を形成して
いる。
【0024】液相現像剤としての現像液3は図示されな
いタンク中から汲み上げられ、ノズル31A,31Bか
ら前記現像液貯溜部27,28へ供給される。現像液貯
溜部27,28へ供給された現像液3は現像ローラ2
2,21の周面に供給され、現像ローラ21,22が反
時計回りに回転するに伴い、ローラ周面とともに移動す
る。従って、現像ローラ21,22とスクレーパ24,
25とは、ノズル31A,31Bを介して現像液貯溜部
27,28へ現像液を供給する図示されない手段ととも
に現像剤供給手段を構成している。
【0025】スクイズローラ20は、第1の現像ローラ
21の上位において、周面を現像ローラ21の周面に所
定の間隙を隔して近接させ、図示のように現像ローラ2
1と同方向即ち反時計回りに所定の回転速度で回転す
る。スクレーパ23は基部をケーシング5に保持され
て、その先端部をスクイズローラ20に当接させ、スク
イズローラ20の周面から現像液3を除去する。スクイ
ズローラ20とスクレーパ23とは「液膜形成手段」を
構成する。
【0026】スクイズローラ20は、現像ローラ21周
面との近接部において、現像ローラ21の周面に保持さ
れている現像液3の液厚方向に流速分布を形成し、この
流速分布により現像液3の液厚を規制して、現像ギャッ
プよりも薄い、50μm程度の厚さの薄膜状の現像液膜
(液相現像剤膜)を形成する。この現像液膜は現像ロー
ラ21の回転に伴い現像部に持ち来される。
【0027】第1の現像ローラ21は、第2の現像ロー
ラ22周面との近接部において、現像ローラ22の周面
に保持されている現像液3の液厚方向に流速分布を形成
し、現像液3の液厚を規制して現像ギャップより薄い薄
膜状の現像液膜を形成する。現像液膜は現像ローラ22
の回転に伴い現像部に持ち来される。即ち、第1の現像
ローラ21は、現像ローラ22に対して「スクイズロー
ラ」として作用する。現像ローラ21,22の位置関係
は、現像ローラ21の液膜形成作用により、現像ローラ
22上に、現像ローラ21上の現像液膜と略同じ厚さの
現像液膜が形成されるように設定されている。
【0028】スクレーパ26は基部をケーシング5に保
持され、先端部を現像ローラ22の周面に当接させ、現
像ローラ22の周面から現像液3を除去する。
【0029】感光体1上に形成された静電潜像(正極
性)は、現像部を通過する間に、現像ローラ21,22
により相次いで非接触液体現像方式で現像され、現像ロ
ーラ21,22による現像が互いに補いあって良好な現
像が実現される。実際、実験によれば、現像ローラ21
単独による非接触液体現像方式では顕著に現れる「現像
むら」が、現像ローラ22を併用することにより実用上
何ら問題がない程度に解消された。現像ローラ列を構成
する現像ローラの数を、必要に応じて3以上にすること
により、さらに良好な現像が可能であることは容易に理
解されよう。
【0030】このとき、この実施例のように現像ローラ
21,22に対する現像ギャップが同一で、現像ローラ
21,22に形成される現像液膜の厚さも略同一である
から現像ローラ21,22は同一の現像能力を有してお
り、第3番目以下の現像ローラを付加する場合には、現
像ローラ22の現像ローラ21に対する関係を、そのま
ま新たな現像ローラの現像ローラ22に対する関係に適
用して、同じ現像能力の現像ローラを簡単に付加するこ
とが可能である。
【0031】また、直流電圧電源40により、現像ロー
ラ21,22に−100Vのバイアス電圧を印加するこ
とにより、現像ローラを3本以上用いたのと同様に、現
像むらを完全に防止することができた。
【0032】現像ローラ21,22の回転により現像部
を通過した現像液膜は、図1(a)に示すようにスクレ
ーパ26により現像ローラ22の周面からケーシング5
の底部へ掻き落され、掻き落された現像液及び現像液貯
溜部27,28からケーシング5の底部へ流れ落ちる現
像液3は、図示されないドレイン管により図示されない
タンク中へ戻される。
【0033】また、上記実施例では、前述のように「現
像ローラ21,22の配列順序が、感光体1の表面の移
動方向と同方向的となっており、現像ローラ21,22
の回転方向も、現像ローラ周面の移動方向が、現像部に
おいて感光体表面の移動方向と同方向的となるように設
定され」ているため、現像ローラ周面と感光体表面との
相対速度が小さく、現像部における現像時間が長く、濃
度の高い可視像を得ることが可能である。
【0034】図2は、請求項1,4記載の発明の1実施
例を示している。繁雑を避けるため、混同の虞れがない
と思われるものに就いては、図2以下の全図面を通じ
て、共通の符号を用いる。
【0035】図2の実施例においては、現像ローラ22
が第1の現像ローラで、現像ローラ21が第2の現像ロ
ーラである。従って、現像ローラ列を構成する現像ロー
ラ22,21は、潜像担持体である感光体1の表面の移
動方向と逆向きに配列され、各現像ローラは周面の移動
方向が、現像部における感光体表面の移動方向と逆方向
的となるように回転される。第1の現像ローラである現
像ローラ22に所定の厚さの現像液膜を形成する液膜形
成手段としてのスクイズローラ20とスクレーパ23と
は現像ローラ22の下位に配備されている。スクイズロ
ーラ20、現像ローラ21,22はいずれも時計回りに
所定の回転速度で回転する。
【0036】現像ローラ22は現像液貯溜部27から現
像液を供給され、スクイズローラ20により所定の厚さ
の現像液膜を形成される。また現像ローラ21は現像液
貯溜部28から現像液を供給され、スクイズローラとし
て作用する現像ローラ22により所定の厚さの現像液膜
を形成される。
【0037】感光体1上に形成された静電潜像は、現像
部を通過する間に、現像ローラ21,22により相次い
で非接触液体現像方式で現像され、現像ローラ21,2
2による現像が互いに補いあって良好な現像が実現され
る。
【0038】この実施例では、現像液の移動方向が感光
体表面の移動方向と逆になり、下方から上方へ向かうの
で、現像液中に「微塵」等の異物が混入した場合に、こ
れらが現像ギャップ部に挾まって、現像を妨げることが
ない。
【0039】図3は、請求項5記載の発明の1実施例を
示している。現像ローラ列は、4本の現像ローラ21,
22,210,211を図のように配備して構成されて
いる。符号200で示すドクターブレードは、液膜形成
手段であり、第1の現像ローラ21の周面に所望の厚さ
の現像液膜を形成する。
【0040】符号241,242は基部をケーシング5
に保持されたスクレーパを示す。スクレーパ241,2
42は、それぞれの先端部を現像ローラ210,211
に当接させ、現像ローラ210,211とともに現像液
貯溜部281,282を形成する。
【0041】これら現像液貯溜部281,282に現像
液を供給するノズル31C,31Dは、それぞれ組み上
げポンプPC,PDに連結され、ノズル31A,31B
は組み上げポンプPに連結されている。
【0042】組み上げポンプPDは、他の組み上げポン
プと独立して駆動・停止でき、組み上げポンプPCは組
み上げポンプPDが停止しているとき停止されることが
できる。即ち、第3番目以下の現像ローラ210,21
1に対し、第4番目の現像ローラ211の方から順に、
現像液の供給を停止できる。
【0043】通常の現像は、現像ローラ21,22,2
10,211を全て駆動し、これらの現像ローラにより
非接触液体現像方式の現像を繰り返して行われる。この
ような通常の現像により得られた可視像の濃度よりも
「低濃度」の可視像を得たい場合には、ポンプPDの動
作を停止する。このようにすると、現像ローラ211に
よる現像が行われないので、可視像の濃度が低くなる。
さらにポンプPD,PCの動作を停止すれば、現像ロー
ラ210,211による現像が停止されるので、より濃
度の低い可視像を得ることができる。
【0044】図4は、請求項6記載の発明の1実施例を
示している。ケーシング5内の構造は、図3の実施例と
同じである。第1及び第2番目の現像ローラ21,22
は駆動モータMにより駆動され、第3および第4番目の
現像ローラ210,211はそれぞれ駆動モータMC,
MDにより駆動されるようになっている。
【0045】駆動モータMDは、他の駆動モータと独立
して駆動・停止でき、駆動モータMCは駆動モータMD
が停止しているとき停止されることができる。即ち、第
3番目以下の現像ローラ210,211に対し、第4番
目の現像ローラ211の方から順に停止できる。
【0046】通常の現像は、現像ローラ21,22,2
10,211を全て駆動し、これらの現像ローラにより
非接触液体現像方式の現像を繰り返して行われる。この
ような通常の現像により得られた可視像の濃度よりも
「低濃度」の可視像を得たい場合には、モータMDの動
作を停止する。このようにすると、現像ローラ211が
停止され現像ローラ211による現像が行われないの
で、可視像の濃度が低くなる。さらにモータMD,MC
の動作を停止すれば、現像ローラ210,211による
現像が停止されるので、より濃度の低い可視像を得るこ
とができる。
【0047】図3,4に示した上記2実施例は、現像ロ
ーラの数を3本にし、可視像濃度の切り換えを2段に行
うようにすることもできるし、逆に現像ローラの本数を
5本以上にし、可視像濃度の切り換えを4段以上にする
ことも可能である。
【0048】上に説明した各実施例においては、液相現
像剤として上記現像液に代えて「印刷用インキ」即ち、
前述のエマルジョンインキや油性・水性インキ等を用い
ることが出来る。また、図2,3,4記載の実施例に対
し、現像ローラの1以上に潜像電荷と同極性の現像バイ
アス電圧を印加して、請求項2記載の発明を実施でき
る。
【0049】
【発明の効果】以上に説明したように、この発明によれ
ば新規な静電潜像現像装置を提供できる。この発明の静
電潜像現像装置は上記の如き構成となっているから、従
来の非接触液体現像方式で問題となっていた白抜け等に
よる「現像むら」等の現像不全の無い良好な現像を行う
ことができる。
【0050】請求項2記載の発明では、現像ローラによ
る非接触液体現像方式の現像を有効に助長し、潜像電位
が低い場合や、高い濃度の可視像を得たい場合に、これ
らの要請に有効に答えることができる。請求項3記載の
発明では、現像部における現像時間が長いので、高い濃
度の可視像を得るのに都合がよく、請求項4記載の発明
では、現像ギャップ間に異物が挾まって現像を妨げるこ
とがない。
【0051】また請求項5,6記載の発明では、現像に
より得られる可視像の濃度を高低切り換えることが可能
である。
【0052】なお、実施例のように液相現像剤として電
子写真用の現像液を用いると、現像に伴うトナー消費を
補償するため、現像液中にトナー補給を行ってトナー濃
度の調整を行う必要があるが、液相現像剤として印刷用
インキを用いると、インキはインキ自体として消費され
インキ中の固形成分の変動がないので「トナー濃度調
整」のような調整行為を必要としない。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1,2,3記載の発明の1実施例を説明
するための図である。
【図2】請求項1,4記載の発明の1実施例を説明する
ための図である。
【図3】請求項1,5記載の発明の別実施例を説明する
ための図である。
【図4】請求項1,6記載の発明の他の実施例を説明す
るための図である。
【符号の説明】
1 潜像担持体 3 液相現像剤 20 スクイズローラ 21,22 現像ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 工藤 隆義 宮城県柴田郡柴田町大字中名生字神明堂3 番地の1・東北リコー株式会社内 (72)発明者 小野 浩二 宮城県柴田郡柴田町大字中名生字神明堂3 番地の1・東北リコー株式会社内 (72)発明者 伊藤 隆 宮城県柴田郡柴田町大字中名生字神明堂3 番地の1・東北リコー株式会社内 (72)発明者 荒関 義之 宮城県柴田郡柴田町大字中名生字神明堂3 番地の1・東北リコー株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】現像ローラの周面に保持された液相現像剤
    を潜像担持体に供給し、潜像担持体上に形成された静電
    潜像を可視化する装置であって、 滑らかな周面を持ち、所定の現像部において潜像担持体
    表面に対し、現像ギャップを隔し近接して配備され、上
    記周面に液相現像剤を薄い膜状に保持して所定方向へ回
    転することにより、保持した液相現像剤を上記現像部へ
    もたらすべく、同一方向へ回転するN(≧2)本の現像
    ローラを、潜像担持体表面に沿って、潜像担持体表面の
    移動方向へ順次、互いに近接して配列してなる現像ロー
    ラ列と、 これらN本の現像ローラの周面に液相現像剤を供給する
    現像剤供給手段と、 上記現像ローラ列における第1番目の現像ローラの周面
    に上記現像ギャップよりも薄い液相現像剤膜を形成する
    液膜形成手段とを有し、 第n(1≦n≦N−1)番目の現像ローラを、第n+1
    番目の現像ローラに対するスクイズローラとして作用さ
    せ、第2番目ないし第N番目の現像ローラ周面に上記現
    像ギャップよりも薄い液相現像剤膜を形成するように構
    成したことを特徴とする、静電潜像現像装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の静電潜像現像装置におい
    て、 現像ローラ列を構成する現像ローラの1以上に、潜像電
    荷と逆極性の現像バイアス電圧を印加することを特徴と
    する静電潜像現像装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の静電潜像現像装置
    において、 現像ローラ列を構成する第1番目から第N番目の現像ロ
    ーラが、潜像担持体表面の移動方向に向かって配列さ
    れ、各現像ローラは、周面の移動方向が、現像部におけ
    る潜像担持体表面の移動方向と同方向的となるように回
    転されることを特徴とする静電潜像現像装置。
  4. 【請求項4】請求項1または2記載の静電潜像現像装置
    において、 現像ローラ列を構成する第1番目から第N番目の現像ロ
    ーラが、潜像担持体表面の移動方向と逆向きに配列さ
    れ、各現像ローラは周面の移動方向が、現像部における
    潜像担持体表面の移動方向と逆方向的となるように回転
    されることを特徴とする静電潜像現像装置。
  5. 【請求項5】請求項1または2または3または4記載の
    静電潜像現像装置において、 現像ローラ列を構成する現像ローラの数:Nが3以上で
    あり、現像剤供給手段が、第3番目以下の現像ローラに
    対し、Nの大きい方から順に、液相現像剤の供給を停止
    できることを特徴とする静電潜像現像装置。
  6. 【請求項6】請求項1または2または3または4記載の
    静電潜像現像装置において、 現像ローラ列を構成する現像ローラの数:Nが3以上で
    あり、第3番目以下の現像ローラが、Nの大きい方から
    順に、停止可能であることを特徴とする静電潜像現像装
    置。
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EP1184737A1 (en) * 2000-06-09 2002-03-06 Canon Kabushiki Kaisha Developing device and image forming apparatus having two rollers for developing the same latent image on a photoconductor without abrasion

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