JP3013210B2 - フローズンヨーグルト及びその製造方法 - Google Patents
フローズンヨーグルト及びその製造方法Info
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- JP3013210B2 JP3013210B2 JP4103937A JP10393792A JP3013210B2 JP 3013210 B2 JP3013210 B2 JP 3013210B2 JP 4103937 A JP4103937 A JP 4103937A JP 10393792 A JP10393792 A JP 10393792A JP 3013210 B2 JP3013210 B2 JP 3013210B2
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアイスクリーム状のソフ
トな食感と適度に炭酸味のある風味、さらに適度なアル
コールを含有するフローズンヨーグルトの製造方法に関
する。
トな食感と適度に炭酸味のある風味、さらに適度なアル
コールを含有するフローズンヨーグルトの製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、アルコールを含有する炭酸発酵乳
としては、ケフィール、クミス等が知られている。これ
らのアルコール及び炭酸含有発酵乳において、アルコー
ル及び炭酸ガスの含有量を適度な量に抑え、かつ炭酸ガ
スの発生を密閉容器内で防止することはきわめて困難で
あった。すなわち容器に密封充填後、冷蔵保存していて
も、わずかながら発酵が進行し炭酸ガスを生成してい
た。このため、耐圧性の容器にしなければならない問題
があった。
としては、ケフィール、クミス等が知られている。これ
らのアルコール及び炭酸含有発酵乳において、アルコー
ル及び炭酸ガスの含有量を適度な量に抑え、かつ炭酸ガ
スの発生を密閉容器内で防止することはきわめて困難で
あった。すなわち容器に密封充填後、冷蔵保存していて
も、わずかながら発酵が進行し炭酸ガスを生成してい
た。このため、耐圧性の容器にしなければならない問題
があった。
【0003】また、容器に密封充填した製品を、そのま
ま凍結すれば、炭酸ガスの生成は抑えられるが、食感が
ざらついてしかも固くて、とても食用にたえるものでは
なかった。そして開放系のフリーザーで凍結していたの
で、炭酸ガスを含有したあの特有の酸味の効いた風味は
得られなかった。このため従来のフローズンヨーグルト
と何ら変わらないものであった。
ま凍結すれば、炭酸ガスの生成は抑えられるが、食感が
ざらついてしかも固くて、とても食用にたえるものでは
なかった。そして開放系のフリーザーで凍結していたの
で、炭酸ガスを含有したあの特有の酸味の効いた風味は
得られなかった。このため従来のフローズンヨーグルト
と何ら変わらないものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
問題点を一挙に解決するためになされたものであって、
適度にアルコールを含有し、適度に炭酸味の効いたソフ
トで滑らな食感のフローズンヨーグルト及びその製造方
法を提供することを課題とする。
問題点を一挙に解決するためになされたものであって、
適度にアルコールを含有し、適度に炭酸味の効いたソフ
トで滑らな食感のフローズンヨーグルト及びその製造方
法を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】乳原料に糖アルコール類
及び/又はポリデキストロース、少量の発酵性糖類を加
えて混合、加熱殺菌し、発酵温度まで冷却して、これに
乳酸菌及び乳糖非発酵性酵母を添加し、発酵させた後、
密閉雰囲気下において、攪拌しながら凍結させることに
より適度にアルコールを含有し、しかも適度な炭酸味の
効いたあたかもアイスクリームのようにソフトで滑らか
な食感のスク−プ性に富んだフローズンヨーグルトを得
ることができる。
及び/又はポリデキストロース、少量の発酵性糖類を加
えて混合、加熱殺菌し、発酵温度まで冷却して、これに
乳酸菌及び乳糖非発酵性酵母を添加し、発酵させた後、
密閉雰囲気下において、攪拌しながら凍結させることに
より適度にアルコールを含有し、しかも適度な炭酸味の
効いたあたかもアイスクリームのようにソフトで滑らか
な食感のスク−プ性に富んだフローズンヨーグルトを得
ることができる。
【0006】本発明の特徴は、乳原料に糖アルコール類
及び/又はポリデキストロース、少量の発酵性糖類を加
えて混合、加熱殺菌後、乳酸菌及び乳糖非発酵性酵母を
加えて発酵させたものを、密閉雰囲気下において、攪拌
しながら凍結させることにある。従って、乳原料、糖ア
ルコール類またはポリデキストロース、発酵性糖類、乳
酸菌、乳糖非発酵性酵母及び密閉雰囲気下での攪拌凍結
のいずれが欠けても、本発明が目的とする適度にアルコ
ールを含有し、しかも適度に炭酸味の効いたソフトで滑
らかな食感のスクープ性に富んだフローズンヨーグルト
は得られない。
及び/又はポリデキストロース、少量の発酵性糖類を加
えて混合、加熱殺菌後、乳酸菌及び乳糖非発酵性酵母を
加えて発酵させたものを、密閉雰囲気下において、攪拌
しながら凍結させることにある。従って、乳原料、糖ア
ルコール類またはポリデキストロース、発酵性糖類、乳
酸菌、乳糖非発酵性酵母及び密閉雰囲気下での攪拌凍結
のいずれが欠けても、本発明が目的とする適度にアルコ
ールを含有し、しかも適度に炭酸味の効いたソフトで滑
らかな食感のスクープ性に富んだフローズンヨーグルト
は得られない。
【0007】本発明で使用する原料は、乳原料として、
牛乳、脱脂乳、脱脂粉乳、無塩バター、クリーム等を使
用する。これら乳原料を無脂乳固形分として、おおよそ
8〜13重量%に調整する。乳原料は添加する乳酸菌が乳
酸発酵する基質である。
牛乳、脱脂乳、脱脂粉乳、無塩バター、クリーム等を使
用する。これら乳原料を無脂乳固形分として、おおよそ
8〜13重量%に調整する。乳原料は添加する乳酸菌が乳
酸発酵する基質である。
【0008】次に、非発酵性糖質として、乳糖非発酵性
酵母が、炭素源として利用できない糖アルコール類を用
いる。これらの糖アルコール類としては、ソルビトー
ル、マルチトール等を例示しえる。またポリデキストロ
ースも用いられる。これを用いる目的は、少なくとも第
一に生成するアルコール含有量を一定範囲、すなわち望
ましくは 1.0%以下にするためである。第二にはアイス
クリーム様のソフトで滑らかな食感を醸し出し、さらに
スクープ性を付与するためである。これらの糖アルコー
ル類またはポリデキストロースをそれぞれ単独または組
み合わせて5〜20重量%使用する。使用量が5%より少
ないと組織が固くざらついて悪くなり、また20%より多
く使用すると糖分が多過ぎて発酵乳本来の風味、組織と
変わったものになってしまう。
酵母が、炭素源として利用できない糖アルコール類を用
いる。これらの糖アルコール類としては、ソルビトー
ル、マルチトール等を例示しえる。またポリデキストロ
ースも用いられる。これを用いる目的は、少なくとも第
一に生成するアルコール含有量を一定範囲、すなわち望
ましくは 1.0%以下にするためである。第二にはアイス
クリーム様のソフトで滑らかな食感を醸し出し、さらに
スクープ性を付与するためである。これらの糖アルコー
ル類またはポリデキストロースをそれぞれ単独または組
み合わせて5〜20重量%使用する。使用量が5%より少
ないと組織が固くざらついて悪くなり、また20%より多
く使用すると糖分が多過ぎて発酵乳本来の風味、組織と
変わったものになってしまう。
【0009】さらに、乳糖非発酵性酵母が、発酵性炭素
源として利用できる発酵性糖類を用いる。これらの糖と
しては、ぶどう糖、蔗糖、果糖、麦芽糖を例示できる。
発酵性炭素源としての糖の使用量は、例えばぶどう糖の
場合は、0.1 〜3重量%がよい。0.1 重量%より使用量
が少ないとアルコールや炭酸ガスの含有量があまりにも
少なくなりすぎる。また反対に3重量%より多過ぎると
逆にアルコールや炭酸ガスの含有量が多過ぎて風味が悪
くなる。もとより原料中に、乳糖非発酵性酵母が利用す
る発酵性炭素源が含まれているときは、この分を加減す
る。
源として利用できる発酵性糖類を用いる。これらの糖と
しては、ぶどう糖、蔗糖、果糖、麦芽糖を例示できる。
発酵性炭素源としての糖の使用量は、例えばぶどう糖の
場合は、0.1 〜3重量%がよい。0.1 重量%より使用量
が少ないとアルコールや炭酸ガスの含有量があまりにも
少なくなりすぎる。また反対に3重量%より多過ぎると
逆にアルコールや炭酸ガスの含有量が多過ぎて風味が悪
くなる。もとより原料中に、乳糖非発酵性酵母が利用す
る発酵性炭素源が含まれているときは、この分を加減す
る。
【0010】その他の原料としては甘味調整のための甘
味料、組織改良のための安定剤、乳化剤、副原料として
の果肉、果汁、ナッツ、チョコレート等が適宜使用でき
る。甘味料は、非発酵性のものを用いる。例えばこのよ
うなものとしては、アスパルテームやステビア等が例示
できる。上述の原料を、常法によりよく混合し加熱殺菌
する。次いで発酵温度まで冷却する。加熱殺菌温度は63
℃、30分以上の条件で行なう。発酵温度までの冷却は、
用いる乳酸菌及び乳糖非発酵性酵母の特性に応じて調整
するが、その温度は20〜45℃である。この温度より外れ
たのでは、培養発酵ができなくなる。
味料、組織改良のための安定剤、乳化剤、副原料として
の果肉、果汁、ナッツ、チョコレート等が適宜使用でき
る。甘味料は、非発酵性のものを用いる。例えばこのよ
うなものとしては、アスパルテームやステビア等が例示
できる。上述の原料を、常法によりよく混合し加熱殺菌
する。次いで発酵温度まで冷却する。加熱殺菌温度は63
℃、30分以上の条件で行なう。発酵温度までの冷却は、
用いる乳酸菌及び乳糖非発酵性酵母の特性に応じて調整
するが、その温度は20〜45℃である。この温度より外れ
たのでは、培養発酵ができなくなる。
【0011】次に冷却したら、あらかじめ無脂乳固形分
10〜12重量%の培地で培養しておいた乳酸菌スターター
を添加する。乳酸菌スターターの乳酸菌はストレプトコ
ッカス・ラクチス、ストレプトコッカス・クレモリス、
ストレプトコッカス・ダイアセチラクチス等の中温性乳
酸菌、ストレプトコッカス・サーモフィルス、ラクトバ
チルス・ブルガリクス、ラクトバチルス・アシドフィル
ス等の高温性乳酸菌など、通常醗酵乳に用いられる乳酸
菌が使用できる。これらの乳酸菌を単独で使用してもよ
く、混合して用いてもよい。乳酸菌スターターの添加量
は、0.1 〜3重量%である。
10〜12重量%の培地で培養しておいた乳酸菌スターター
を添加する。乳酸菌スターターの乳酸菌はストレプトコ
ッカス・ラクチス、ストレプトコッカス・クレモリス、
ストレプトコッカス・ダイアセチラクチス等の中温性乳
酸菌、ストレプトコッカス・サーモフィルス、ラクトバ
チルス・ブルガリクス、ラクトバチルス・アシドフィル
ス等の高温性乳酸菌など、通常醗酵乳に用いられる乳酸
菌が使用できる。これらの乳酸菌を単独で使用してもよ
く、混合して用いてもよい。乳酸菌スターターの添加量
は、0.1 〜3重量%である。
【0012】一方、酵母としては、乳糖非発酵性酵母を
用いる。これらの酵母としては、サッカロミセス・セレ
ビシエ、サッカロミセス・サケ、サッカロミセス・カー
ルスベルゲンシスなどを例示できる。これらの酵母を単
独または混合して用いる。これらの酵母をあらかじめ蔗
糖3〜10重量%を含む無脂乳固形分10〜12重量%の培地
で常法により培養しておいたものを用いる。これらの乳
糖非醗酵性酵母の培養物を0.1 〜3重量%添加する。こ
れら乳酸菌スターターや酵母培養物の添加量は通常行な
われる添加量であって特に異なったものではない。
用いる。これらの酵母としては、サッカロミセス・セレ
ビシエ、サッカロミセス・サケ、サッカロミセス・カー
ルスベルゲンシスなどを例示できる。これらの酵母を単
独または混合して用いる。これらの酵母をあらかじめ蔗
糖3〜10重量%を含む無脂乳固形分10〜12重量%の培地
で常法により培養しておいたものを用いる。これらの乳
糖非醗酵性酵母の培養物を0.1 〜3重量%添加する。こ
れら乳酸菌スターターや酵母培養物の添加量は通常行な
われる添加量であって特に異なったものではない。
【0013】なお、アルコール生成量を制御したり、高
温性乳酸菌スターターを用いて、発酵をより確実に行う
には、乳酸菌スターター、乳糖非発酵性酵母の培養物
を、発酵温度に冷却したものに別々に加えて別々に醗酵
させ、これら培養物を混合してもよい。発酵は、20〜45
℃の温度で行い、酸度が乳酸酸度で0.5 〜1.2 %になっ
たら発酵を終了する。
温性乳酸菌スターターを用いて、発酵をより確実に行う
には、乳酸菌スターター、乳糖非発酵性酵母の培養物
を、発酵温度に冷却したものに別々に加えて別々に醗酵
させ、これら培養物を混合してもよい。発酵は、20〜45
℃の温度で行い、酸度が乳酸酸度で0.5 〜1.2 %になっ
たら発酵を終了する。
【0014】発酵が終了したら、密閉雰囲気下において
攪拌しながら凍結する。この工程は通常、密閉式連続フ
リーザーで行う。密閉下で行うので、フリージング(凍
結)中は、通常陽圧となる。凍結したものは、冷凍保存
し、必要に応じて食用に供する。このようにして、適度
のアルコールを含有し、適度に炭酸味の効いたアイスク
リームのようなソフトで滑らかな食感の、しかもスクー
プ性のよいフローズンヨーグルトが得られる。
攪拌しながら凍結する。この工程は通常、密閉式連続フ
リーザーで行う。密閉下で行うので、フリージング(凍
結)中は、通常陽圧となる。凍結したものは、冷凍保存
し、必要に応じて食用に供する。このようにして、適度
のアルコールを含有し、適度に炭酸味の効いたアイスク
リームのようなソフトで滑らかな食感の、しかもスクー
プ性のよいフローズンヨーグルトが得られる。
【0015】
【実施例】以下に本発明を実施例により具体的に説明す
る。 実施例1.無塩バター10kg、脱脂粉乳9kg、マルチトー
ル15kg(固形分換算)、ぶどう糖0.8kg 及び水65kgを混
合溶解し、150kg/cm2 で均質化した後、90℃で15分間加
熱殺菌し、28℃に冷却した。これに乳酸菌スターターと
してストレプトコッカス・ラクチスATCC21053
を1.0 重量%、ストレプトコッカス・クレモリスATC
C19527を1.0 重量%及びサッカロミセス・セレビ
シエIFO0021培養物を0.3 重量%添加した。次い
でこの温度で16時間培養発酵し、密閉式連続フリーザー
で攪拌しながら凍結し、容器に充填密封して−20℃で冷
凍し、85kgのフローズンヨーグルトを得た。
る。 実施例1.無塩バター10kg、脱脂粉乳9kg、マルチトー
ル15kg(固形分換算)、ぶどう糖0.8kg 及び水65kgを混
合溶解し、150kg/cm2 で均質化した後、90℃で15分間加
熱殺菌し、28℃に冷却した。これに乳酸菌スターターと
してストレプトコッカス・ラクチスATCC21053
を1.0 重量%、ストレプトコッカス・クレモリスATC
C19527を1.0 重量%及びサッカロミセス・セレビ
シエIFO0021培養物を0.3 重量%添加した。次い
でこの温度で16時間培養発酵し、密閉式連続フリーザー
で攪拌しながら凍結し、容器に充填密封して−20℃で冷
凍し、85kgのフローズンヨーグルトを得た。
【0016】実施例2.無塩バター10kg、脱脂粉乳9k
g、ポリデキストロース10kg、蔗糖1kg及び水70kgを混
合溶解し、120kg/cm2 で均質化した後、95℃で10分加熱
殺菌し、28℃に冷却した。これに実施例1と同じ乳酸菌
スターター及び酵母培養物をそれぞれ1.0重量%加え
た。次いでこの温度で16時間培養発酵し、密閉式連続フ
リーザーで攪拌しながら凍結し、容器に充填して−25℃
で冷凍し82kgのフローズンヨーグルトを得た。
g、ポリデキストロース10kg、蔗糖1kg及び水70kgを混
合溶解し、120kg/cm2 で均質化した後、95℃で10分加熱
殺菌し、28℃に冷却した。これに実施例1と同じ乳酸菌
スターター及び酵母培養物をそれぞれ1.0重量%加え
た。次いでこの温度で16時間培養発酵し、密閉式連続フ
リーザーで攪拌しながら凍結し、容器に充填して−25℃
で冷凍し82kgのフローズンヨーグルトを得た。
【0017】比較例1.(攪拌しないで、そのまま凍
結) 培養発酵までの工程は、実施例1と同様に行い、培養発
酵したら攪拌しないで容器に充填密封し、そのまま−20
℃で冷凍してフローズンヨーグルトを得た。 比較例2.(開放下での攪拌凍結) 培養発酵までの工程は、実施例1と同様に行い、開放型
バッチ式フリーザーで攪拌しながら凍結し、容器に充填
密封して−20℃で冷凍し87kgのフローズンヨーグルトを
得た。
結) 培養発酵までの工程は、実施例1と同様に行い、培養発
酵したら攪拌しないで容器に充填密封し、そのまま−20
℃で冷凍してフローズンヨーグルトを得た。 比較例2.(開放下での攪拌凍結) 培養発酵までの工程は、実施例1と同様に行い、開放型
バッチ式フリーザーで攪拌しながら凍結し、容器に充填
密封して−20℃で冷凍し87kgのフローズンヨーグルトを
得た。
【0018】比較例3.(糖アルコール及びポリトデキ
ストロース無添加) 無塩バター10kg、脱脂粉乳9kg、ぶどう糖0.8 kg及び水
80kgを混合溶解し、150kg/cm2 で均質化した後、90℃で
15分加熱殺菌し、28℃に冷却した。これに実施例1と同
じ乳酸菌スターター及び酵母培養物をそれぞれ1.0 重量
%加えた。次いでこの温度で16時間培養発酵し、密閉式
連続フリーザーで攪拌しながら凍結し、容器に充填密封
して−20℃で冷凍し、80kgのフローズンヨーグルトを得
た。
ストロース無添加) 無塩バター10kg、脱脂粉乳9kg、ぶどう糖0.8 kg及び水
80kgを混合溶解し、150kg/cm2 で均質化した後、90℃で
15分加熱殺菌し、28℃に冷却した。これに実施例1と同
じ乳酸菌スターター及び酵母培養物をそれぞれ1.0 重量
%加えた。次いでこの温度で16時間培養発酵し、密閉式
連続フリーザーで攪拌しながら凍結し、容器に充填密封
して−20℃で冷凍し、80kgのフローズンヨーグルトを得
た。
【0019】比較例4.(糖アルコール及びポリデキス
トロース無添加、発酵性糖類多量添加) 無塩バター10kg、脱脂粉乳9kg、蔗糖8kg及び水70kgを
混合溶解し、150 kg/cm2 で均質化した後、90℃で15分
加熱殺菌し、28℃に冷却した。これに実施例1と同じ乳
酸菌スターター及び酵母培養物をそれぞれ1.0 重量%加
えた。次いでこの温度で16時間培養発酵し、密閉式連続
フリーザーで攪拌しながら凍結し、容器に充填密封して
−20℃で冷凍し、87kgのフローズンヨーグルトを得た。
トロース無添加、発酵性糖類多量添加) 無塩バター10kg、脱脂粉乳9kg、蔗糖8kg及び水70kgを
混合溶解し、150 kg/cm2 で均質化した後、90℃で15分
加熱殺菌し、28℃に冷却した。これに実施例1と同じ乳
酸菌スターター及び酵母培養物をそれぞれ1.0 重量%加
えた。次いでこの温度で16時間培養発酵し、密閉式連続
フリーザーで攪拌しながら凍結し、容器に充填密封して
−20℃で冷凍し、87kgのフローズンヨーグルトを得た。
【0020】上記本発明による各実施例及び各比較例に
より得たフローズンヨーグルトの風味、食感、滑らか
さ、スクープ性、アルコール含有量及び炭酸ガス含有量
を官能評価専門パネル30名で評価、そして測定した結果
を表1に示した。表1に示したとおり、本発明による実
施例はいずれも、風味、組織、アルコール含有量、及び
炭酸ガス含有量すべて良好であったが、比較例によるも
のは、いずれもどれかに欠陥が認められ不適であった。
より得たフローズンヨーグルトの風味、食感、滑らか
さ、スクープ性、アルコール含有量及び炭酸ガス含有量
を官能評価専門パネル30名で評価、そして測定した結果
を表1に示した。表1に示したとおり、本発明による実
施例はいずれも、風味、組織、アルコール含有量、及び
炭酸ガス含有量すべて良好であったが、比較例によるも
のは、いずれもどれかに欠陥が認められ不適であった。
【0021】
【表1】 注:* 炭酸味を加味した風味 ** 炭酸味が強すぎ不良。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、適度にアルコールを含
有し、適度に炭酸味の効いたソフトで滑らな食感のフロ
ーズンヨーグルト及びその製造方法を提供することがで
きる。
有し、適度に炭酸味の効いたソフトで滑らな食感のフロ
ーズンヨーグルト及びその製造方法を提供することがで
きる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高田 喜代司 東京都八王子市狭間町1994番地238 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A23C 9/13 A23C 9/127 A23G 9/00
Claims (3)
- 【請求項1】乳酸、糖アルコール類及び/又はポリデキ
ストロース、乳酸菌、乳糖非発酵性酵母、アルコール及
び炭酸ガスを含有し、凍結されてなるフロ−ズンヨ−グ
ルト。 - 【請求項2】乳原料に糖アルコール類及び/又はポリデ
キストロース、少量の発酵性糖類を加えて混合し加熱殺
菌、冷却し、次いでこれに乳酸菌及び乳糖非発酵性酵母
を添加し、発酵させた後、密閉雰囲気下において、攪拌
しながら凍結させることを特徴とするフローズンヨーグ
ルトの製造方法。 - 【請求項3】糖アルコール類が、ソルビトール、マルチ
トールから選ばれる請求項2に記載のフローズンヨーグ
ルトの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4103937A JP3013210B2 (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | フローズンヨーグルト及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4103937A JP3013210B2 (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | フローズンヨーグルト及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05276864A JPH05276864A (ja) | 1993-10-26 |
JP3013210B2 true JP3013210B2 (ja) | 2000-02-28 |
Family
ID=14367358
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4103937A Expired - Fee Related JP3013210B2 (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | フローズンヨーグルト及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3013210B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09154483A (ja) * | 1995-12-06 | 1997-06-17 | Himawari Nyugyo Kk | ケフィール様生菌乳製品及びその製造方法 |
AT412050B (de) * | 2000-02-18 | 2004-09-27 | Viernstein Helmut Dr | Fermentiertes milchprodukt |
JP5005897B2 (ja) * | 2005-08-30 | 2012-08-22 | 株式会社明治 | 発酵乳の製造方法及び発酵乳 |
NZ568865A (en) | 2005-11-11 | 2010-05-28 | Yakult Honsha Kk | Acid milk beverage comprising polydextrose and a glucide, and process for its preparation |
JP2012055278A (ja) * | 2010-09-13 | 2012-03-22 | Snow Brand Milk Products Co Ltd | 乳飲料類及びその製造方法 |
JP7152314B2 (ja) * | 2016-12-02 | 2022-10-12 | 日本液炭株式会社 | 喫食時の冷涼感、炭酸感が向上した、高濃度のco2を含む氷を含有する冷菓 |
JP7471046B2 (ja) * | 2017-03-31 | 2024-04-19 | 株式会社明治 | 低温発酵による発酵乳の製造方法および該方法により製造された発酵乳 |
-
1992
- 1992-03-31 JP JP4103937A patent/JP3013210B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05276864A (ja) | 1993-10-26 |
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