JP3011664B2 - 法面保護工造成用型枠 - Google Patents

法面保護工造成用型枠

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JP3011664B2
JP3011664B2 JP8297644A JP29764496A JP3011664B2 JP 3011664 B2 JP3011664 B2 JP 3011664B2 JP 8297644 A JP8297644 A JP 8297644A JP 29764496 A JP29764496 A JP 29764496A JP 3011664 B2 JP3011664 B2 JP 3011664B2
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Inventor
孝三 伊東
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株式会社ダイリン
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、オープンカット
工法などにより造成した高速道路や各種施設などに面す
る傾斜した法面或いは崩壊のおそれのある急傾斜地など
の法面保護工の造成の際に用いる型枠に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の法面保護工造成の際に用いる型枠
は、実公平6−12047号公報に示すように、左右一
対の側板の内側に複数の連結枠を配置し、この各連結枠
の両側を上記左右の側板に対して回動自在に連結してあ
る。
【0003】上記の連結枠は、左右の側板の下部に、下
部両側を回動自在に連結した下部スターラップと称する
上向きコ字状の下側横筋と、この各下側横筋の両側辺上
端近くに固定して、その外端を左右の側枠の上部に固定
した横棒とで構成されている。
【0004】上記型枠は、現場に運び込んで側板を開い
て設置する。
【0005】次に、連結枠内に下部主筋を落し込んで連
結枠の底辺上に配筋したのち、横棒上に上部主筋を載置
して配筋し、然るのち上側スターラップと称する下向き
コ字状の上側横筋を、その両側辺が両上部主筋の外側と
なり、かつ下側横筋の両側辺と重なるように嵌装する。
【0006】その後に、両側板間にモルタルやコンクリ
ートを打設する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の型枠を用い
ると、現場に設置した型枠内に下部及び上部主筋を配筋
したのち、上側スターラップと称する上側横筋を順次嵌
装するので、現場に必要本数の上側横筋の運び込みや、
運び込み以前に運び込み本数に応じた持ち出しなどによ
り著しく手数がかかると共に、特に運び込んだ上側横筋
を型枠の近辺で、かつ配筋位置に配分するのになお一層
の手数がかかる問題があった。
【0008】また、配筋した上側横筋が型枠の傾斜によ
り下方に滑走するので、作業が困難であった。
【0009】そこで、この発明の課題は、型枠にスター
ラップを具備させて、わずらわしい問題をなくするよう
にしたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明は、左右一対の側板と、この両側板の下
部に両端を取付けた並列する下部横棒と、この各下部横
棒の直上に配置して上記両側板の上部に外向き端を取付
けた上部横棒と、この上部横棒の内向き端部に上部を交
差させて取付けると共に、上記下部横棒の端部に下端を
取付けた左右一対の縦棒と、この全ての縦棒の全長に沿
う垂直部を旋回可能に取付けたコ字状の鉄筋とから成る
法面保護工造成用型枠を採用する。
【0011】また、左右一対の側板と、この両側板間に
前後に所定の間隔を存して配置した上向きコ字状の棒枠
と、この各棒枠の両側辺下端に固定して、その外端を上
記側板に取付けた下部横棒と、上記棒枠の両側辺上端部
に内端部を交差させて固定すると共に、その外端を上記
側板に取付けた上部横棒と、上記棒枠の両側辺の全長に
垂直部を旋回可能に取付けたコ字状の鉄筋とから成る法
面保護工造成用型枠を採用する。
【0012】さらに、左右一対の側板と、この両側板間
に前後に所定の間隔を存して配置した上向きコ字状の下
側鉄筋と、この下側鉄筋の下辺に固定して、その外端を
上記側板に取付けた下部横棒と、上記下側鉄筋の両側辺
上端部に内端部を交差させて固定すると共に、その外端
を上記側板に取付けた上部横棒とから成る法面保護工造
成用型枠において、上記下部鉄筋の両側辺にコ字状の鉄
筋の垂直部を回動自在に取付けたことを特徴とする法面
保護工造成用型枠を採用する。
【0013】また、千鳥状に鉄筋を配置したり、左右に
L形の鉄筋と倒立L形の鉄筋を配置することもある。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を添
付図面に基づいて説明する。
【0015】この発明の第1の実施形態では、図1に示
すように、メラルラス、クランプ金網、硬質合成樹脂板
などを用い左右一対の側板1、1の下部には、前後に所
定の間隔を存し並列する下部横棒2の両端が取付けてあ
る。
【0016】また、両側板1、1の上部には、各下部横
棒2の直上に位置する上部横棒3の外向き端が取付けて
ある。
【0017】上記側板1、1に対する上部横棒3及び下
部横棒2の取付けは、図示の場合側板1を構成する金網
の縦方向の線材に上部横棒3及び下部横棒2の端を屈曲
して設けた輪状部4を回動自在に(折り畳むために)係
合したが、上記取付けに限定されず、側板に輪状部を貫
通させて、突出する輪状部に抜止め部材を打ち込む方式
などを採用することもある。
【0018】また、上部横棒3の内向き端部に縦棒5の
上端部を交差させると共に、その交差部分を固着し、縦
棒5の下端は、下部横棒2に固定する。
【0019】すると、上部横棒3、3と、下部横棒2
と、左右の縦棒5、5とで上部横棒3、3の対向する内
向き端の開放した枠材が形成され、この枠材の両側に側
板1、1が連結される。
【0020】なお、上記枠材を形成する上部横棒3及び
下部横棒2に対する縦棒5の固定は、例えばスポット溶
接により行ない、材料は、太い線材や細い鋼棒(鉄筋よ
りも細いもの)などがある。
【0021】さらに、全ての縦棒5には、縦棒5の全長
に垂直部を沿わせると共に、縦棒5に垂直部を旋回可能
に取付けたコ字状の鉄筋6が設けてある。
【0022】上記鉄筋6の取付けは、線材7を巻き付け
て旋回可能にしたが、短かい筒状体などを用いて取付け
ることもある。
【0023】上記のように構成した型枠は、現場に運び
込んで所定の位置に載置する。
【0024】次に、図2に示すように両上部横棒3の内
端間の開口から下部横棒2上に下部主鉄筋7を適当な間
隔で落し込んで配筋したのち、両上部横棒3の内向き端
部上に(各縦棒5の内側になるよう)上部主筋7を配筋
(図4に示すように)する。
【0025】その後に両コ字状の鉄筋6の両自由端が互
いに相反する方向、すなわち片方の側板1側のコ字状の
鉄筋6の上下の自由端がもう片方の側板1の内面に向く
ように図3実線位置から互いに内方に(閉じるように)
旋回させる。
【0026】このとき、図4に示すようにコ字状の鉄筋
6の上下で平行する下辺側が下部主鉄筋7の下側に、上
辺側が上部主筋7の上側に位置させる。
【0027】すると、左右の閉じたコ字状の鉄筋6、6
がスターラップの役目をする。
【0028】しかして、両側板1、1間にコンクリート
を打設する。
【0029】また、他の実施例として、図5に示すよう
にコ字状の鉄筋6が千鳥状の配置になるように、片方の
縦棒5にのみコ字状の鉄筋6の垂直部を回動可能に取付
けておく。
【0030】すると、前後のコ字状の鉄筋6を閉じる
と、方形状のスターラップを形成する。
【0031】さらに、他の実施例として、図6に示すよ
うに、片方の列の(片方の側板1側の)各縦棒5には、
L形の鉄筋6´の垂直辺が、もう片方の(もう片方の側
板1側の)各縦棒5には、倒立L形の鉄筋6´の垂直辺
がそれぞれ旋回自在に取付けてある。
【0032】すると、両側一対のL形の鉄筋6´と倒立
L形の鉄筋6´を閉じて、方形状のスターラップを形成
する。
【0033】この発明の第2の実施形態では、図7に示
すように、左右一対の側板1、1間には、前後に一定の
間隔を存して上向きコ字状の棒枠11を配置し、この各
棒枠11の両側辺下部には、下部横棒12の内端が固定
され、棒枠11の両側辺上端部には、内端部を直角に交
差させた上部横棒13の交差部分が固定され、上部横棒
13及び下部横棒12の外端は、側板1、1にそれぞれ
取付けてるあ。
【0034】上記側板1に対する上部横棒13及び下部
横棒12の取付けは、第1の実施形態と同様につき説明
を省略する。
【0035】上記の棒枠11は、第1の実施形態と同様
に太い線材や細い鋼棒を用いる。
【0036】なお、棒枠11に対する上部横棒13及び
下部横棒12の固定方法は、例えばスポット溶接により
行なう。
【0037】また、各棒枠11の両側辺には、第1の実
施形態と同様にコ字状の鉄筋6が、他の実施例として、
図8に示すようにコ字状の鉄筋6が千鳥状の配置になる
ように棒枠11の片方の側辺部に(第1の実施形態と同
様に)取付けられ、他の実施例として、図9に示すよう
に棒枠11の片方の側辺部にL形の鉄筋6´が、もう片
方の側辺部に倒立L形の鉄筋6´が(第1の実施形態と
同様に)取付けてある。
【0038】すると、コ字状の鉄筋6や、L形の鉄筋6
´と倒立L形の鉄筋6がスターラップの役目をする。
【0039】この発明の第3の実施形態では、図10に
示すように、左右一対の側板1、1間に前後に所定の間
隔を存して下側スターラップと称する上向きコ字状の下
側鉄筋21が配置され、この下側鉄筋21は、第1の実
施形態と同様の下部横棒22及び上部横棒23を介し側
板1、1に取付けてある。
【0040】この各下側鉄筋21の両側辺には、第1の
実施形態と同様のコ字状の鉄筋6が、他の実施例とし
て、第1の実施形態と同様に(図11に示す)千鳥状の
配置になるコ字状の鉄筋6が、他の実施例として、図1
2に示すように第1の実施形態と同様にL形の鉄筋6´
と倒立L形の鉄筋6´とが取付けてあり、下側鉄筋21
とコ字状の鉄筋6やL形の鉄筋6´と倒立L形の鉄筋6
´とで強固なスターラップになる。
【0041】
【発明の効果】この発明に係る法面保護工造成用型枠
は、以上のように構成してあるので、縦棒や棒枠の両側
辺、下部鉄筋の両側辺に旋回自在に取付けてあるコ字状
の鉄筋やL形の鉄筋、倒立L形の鉄筋がスターラップに
なる。
【0042】このため、現場に型枠と共にスターラップ
と称する上側コ字状の鉄筋の運び込みや、上側コ字状鉄
筋の上方からの落し込みなどの手間のかかる作業が不要
になる。
【0043】またコ字状の下部鉄筋とコ字状の鉄筋やL
形及び倒立L形の鉄筋との組み合わせによって著しい強
度のアップをはかることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る第1の実施形態の斜視図
【図2】型枠の正面図
【図3】型枠の平面図
【図4】使用状態を示す正面図
【図5】他の例を示す斜視図
【図6】他の例を示す斜視図
【図7】第2の実施形態の斜視図
【図8】他の例を示す斜視図
【図9】他の例を示す斜視図
【図10】第3の実施形態の斜視図
【図11】他の例を示す斜視図
【図12】他の例を示す斜視図
【符号の説明】
1 側板 2 下部横棒 3 上部横棒 4 輪状部 5 縦棒 6 コ字状の鉄筋 6´ L形の鉄筋、倒立L形の鉄筋 11 棒枠 12 下部横棒 13 上部横棒 21 下側鉄筋 22 下部横棒 23 上部横棒

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右一対の側板と、この両側板の下部に
    両端を取付けた並列する下部横棒と、この各下部横棒の
    直上に配置して上記両側板の上部に外向き端を取付けた
    上部横棒と、この上部横棒の内向き端部に上部を交差さ
    せて取付けると共に、上記下部横棒の端部に下端を取付
    けた左右一対の縦棒と、この全ての縦棒の全長に沿う垂
    直部を旋回可能に取付けたコ字状の鉄筋とから成る法面
    保護工造成用型枠。
  2. 【請求項2】 上記の鉄筋が、片方の縦棒のみに設けて
    千鳥状に配置したことを特徴とする請求項1記載の法面
    保護工造成用型枠。
  3. 【請求項3】 左右一対の側板と、この両側板の下部に
    両端を取付けた並列する下部横棒と、この各下部横棒の
    直上に配置して上記両側板の上部に外向き端を取付けた
    上部横棒と、この上部横棒の内向き端部に上部を交差さ
    せて取付けると共に、上記下部横棒の端部に下端を取付
    けた左右一対の縦棒と、この片方の列の各縦棒にその全
    長に沿う垂直部を旋回可能に取付けたL形の鉄筋と、も
    う片方の列の各縦棒にその全長に沿う垂直部を旋回可能
    に取付けた倒立L形の鉄筋とから成る法面保護工造成用
    型枠。
  4. 【請求項4】 左右一対の側板と、この両側板間に前後
    に所定の間隔を存して配置した上向きコ字状の棒枠と、
    この各棒枠の両側辺下端に固定して、その外端を上記側
    板に取付けた下部横棒と、上記棒枠の両側辺上端部に内
    端部を交差させて固定すると共に、その外端を上記側板
    に取付けた上部横棒と、上記棒枠の両側辺の全長に垂直
    部を旋回可能に取付けたコ字状の鉄筋とから成る法面保
    護工造成用型枠。
  5. 【請求項5】 上記の鉄筋が、棒枠の片方の側辺のみに
    設けて千鳥状に配置したことを特徴とする請求項4記載
    の保護工造成用型枠。
  6. 【請求項6】 左右一対の側板と、この側板間に前後に
    所定の間隔を存して配置した上向きコ字状の棒枠と、こ
    の各棒枠の両側辺下端に固定して、その外端を上記側板
    に取付けた下部横棒と、上記棒枠の両側辺上部に内端部
    を交差させて固定すると共に、その外端を上記側板に固
    定した上部横棒と、上記棒枠の片方の列の側辺にその全
    長に沿う垂直部を旋回可能に取付けたL形の鉄筋と、上
    記棒枠のもう片方の列の側辺にその全長に沿う垂直部を
    旋回可能に取付けた倒立L形の鉄筋とから成る法面保護
    工造成用型枠。
  7. 【請求項7】 左右一対の側板と、この両側板間に前後
    に所定の間隔を存して配置した上向きコ字状の下側鉄筋
    と、この下側鉄筋の下辺に固定して、その外端を上記側
    板に取付けた下部横棒と、上記下側鉄筋の両側辺上端部
    に内端部を交差させて固定すると共に、その外端を上記
    側板に取付けた上部横棒とから成る法面保護工造成用型
    枠において、上記下部鉄筋の両側辺にコ字状の鉄筋の垂
    直部を回動自在に取付けたことを特徴とする法面保護工
    造成用型枠。
  8. 【請求項8】 上記の鉄筋が、下側鉄筋の片方の側辺の
    みに設けて千鳥状に配置したことを特徴とする請求項7
    記載の法面保護工造成用型枠。
  9. 【請求項9】 左右一対の側板と、この両側板間に前後
    に所定の間隔を存して配置した上向きコ字状の下側鉄筋
    と、この下側鉄筋の下辺に固定して、その上端を上記側
    板に取付けた下部横棒と、上記下側鉄筋の両側辺上端部
    に内端部を交差させて固定すると共に、その外端を上記
    側板に取付けた上部横棒とから成る法面保護工造成用型
    枠において、上記下側鉄筋の片方の列の側辺にL形の鉄
    筋の垂直部を旋回可能に取付け、上記下側鉄筋のもう片
    方の列の側辺に倒立L形の鉄筋の垂直部を旋回可能に取
    付けたことを特徴とする法面保護工造成用型枠。
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