JP3011603B2 - 冷蔵庫のヒンジ装置 - Google Patents
冷蔵庫のヒンジ装置Info
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- JP3011603B2 JP3011603B2 JP6054743A JP5474394A JP3011603B2 JP 3011603 B2 JP3011603 B2 JP 3011603B2 JP 6054743 A JP6054743 A JP 6054743A JP 5474394 A JP5474394 A JP 5474394A JP 3011603 B2 JP3011603 B2 JP 3011603B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hinge
- door
- door cap
- refrigerator
- shaft hole
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Classifications
-
- E—FIXED CONSTRUCTIONS
- E05—LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
- E05Y—INDEXING SCHEME RELATING TO HINGES OR OTHER SUSPENSION DEVICES FOR DOORS, WINDOWS OR WINGS AND DEVICES FOR MOVING WINGS INTO OPEN OR CLOSED POSITION, CHECKS FOR WINGS AND WING FITTINGS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, CONCERNED WITH THE FUNCTIONING OF THE WING
- E05Y2900/00—Application of doors, windows, wings or fittings thereof
- E05Y2900/30—Application of doors, windows, wings or fittings thereof for domestic appliances
- E05Y2900/31—Application of doors, windows, wings or fittings thereof for domestic appliances for refrigerators
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F25—REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
- F25D—REFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- F25D2323/00—General constructional features not provided for in other groups of this subclass
- F25D2323/02—Details of doors or covers not otherwise covered
- F25D2323/024—Door hinges
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、冷蔵庫の扉を開閉動
作するためのヒンジ装置に関する。
作するためのヒンジ装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般的に冷蔵庫の回動式の扉は、冷蔵庫
本体（断熱箱体）の上面及び／又は前面に設けた上下一
対のヒンジ装置によりその上下両端の右側（或いは左
側）を枢支され、冷蔵庫本体に対して回動自在に支持さ
れている。このヒンジ装置のうち下側に位置するヒンジ
装置は、上下扉間の隙間部分に納めることができるため
冷蔵庫の正面から見てそれほど目立たない。これに対し
上側に位置するヒンジ装置は、冷蔵庫の正面から見て扉
よりも上方に突出してしまうものや、扉よりも突出させ
ないために冷蔵庫本体上面に凹みを形成し扉キャップの
右側（或いは左側）に凹部を形成してヒンジ装置を収納
するようにした技術（特開平２−１４６４９０号公報参
照）が提案されている。ただし、この技術によれば、冷
蔵庫の正面から見たときにヒンジ装置と扉キャップの凹
部との境目となる線が見えてしまう不具合があった。
本体（断熱箱体）の上面及び／又は前面に設けた上下一
対のヒンジ装置によりその上下両端の右側（或いは左
側）を枢支され、冷蔵庫本体に対して回動自在に支持さ
れている。このヒンジ装置のうち下側に位置するヒンジ
装置は、上下扉間の隙間部分に納めることができるため
冷蔵庫の正面から見てそれほど目立たない。これに対し
上側に位置するヒンジ装置は、冷蔵庫の正面から見て扉
よりも上方に突出してしまうものや、扉よりも突出させ
ないために冷蔵庫本体上面に凹みを形成し扉キャップの
右側（或いは左側）に凹部を形成してヒンジ装置を収納
するようにした技術（特開平２−１４６４９０号公報参
照）が提案されている。ただし、この技術によれば、冷
蔵庫の正面から見たときにヒンジ装置と扉キャップの凹
部との境目となる線が見えてしまう不具合があった。
【０００３】一方、この境目となる線が冷蔵庫の正面か
ら見えないようにした技術が特開平４−２９７７７４号
公報に記載されている（図７、図８）。この技術は、冷
蔵庫１の扉３の扉キャップ５の上面５Ａとヒンジ装置７
の上面７Ａとがほぼ面一に合わせられていると共に、扉
３の正面方向９から、扉キャップ５とヒンジ装置７との
境目が見えないものとなっている。しかし、扉３の回動
に伴って扉キャップ５が回動した際に、側面でヒンジ装
置７に接触しないように、ヒンジ装置７のヒンジ金具１
１には切り込み溝１３が形成され、この切り込み溝１３
に扉キャップ５の一部５Ｂが侵入できる構成となってい
る。そして、この侵入する扉キャップ５の部分５Ｂは、
切欠段差部１５を形成している。即ち、切欠段差部１５
より前方部分１７は前記切り込み溝１３に侵入し、切欠
段差部１５の後方部分１９はヒンジ金具１１の下側に潜
り込む。
ら見えないようにした技術が特開平４−２９７７７４号
公報に記載されている（図７、図８）。この技術は、冷
蔵庫１の扉３の扉キャップ５の上面５Ａとヒンジ装置７
の上面７Ａとがほぼ面一に合わせられていると共に、扉
３の正面方向９から、扉キャップ５とヒンジ装置７との
境目が見えないものとなっている。しかし、扉３の回動
に伴って扉キャップ５が回動した際に、側面でヒンジ装
置７に接触しないように、ヒンジ装置７のヒンジ金具１
１には切り込み溝１３が形成され、この切り込み溝１３
に扉キャップ５の一部５Ｂが侵入できる構成となってい
る。そして、この侵入する扉キャップ５の部分５Ｂは、
切欠段差部１５を形成している。即ち、切欠段差部１５
より前方部分１７は前記切り込み溝１３に侵入し、切欠
段差部１５の後方部分１９はヒンジ金具１１の下側に潜
り込む。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来技術（特開平４−２９７７７４号公報）によれば、扉
キャップ５には切欠段差部１５が形成されてしまい、扉
キャップ５の強度を低下させてしまう。また、ヒンジ金
具１１には切り込み溝１３が形成されて強度が落ちてし
まうので、この強度を向上するためにフランジ２１が設
けられている。この切り込み溝１３やフランジ２１が必
要なことから、ヒンジ金具１１は形状が複雑となり、特
別の加工工程が必要となり、材料取りに無駄が生じやす
くなるものであった。この発明は、ヒンジカバーが冷蔵
庫の正面から見えないように扉キャップ及びヒンジ金具
の強度低下を抑制し、かつ製作しやすくヒンジ金具の材
料取りに無駄が生じにくい冷蔵庫のヒンジ装置を提供す
ることを目的とする。
来技術（特開平４−２９７７７４号公報）によれば、扉
キャップ５には切欠段差部１５が形成されてしまい、扉
キャップ５の強度を低下させてしまう。また、ヒンジ金
具１１には切り込み溝１３が形成されて強度が落ちてし
まうので、この強度を向上するためにフランジ２１が設
けられている。この切り込み溝１３やフランジ２１が必
要なことから、ヒンジ金具１１は形状が複雑となり、特
別の加工工程が必要となり、材料取りに無駄が生じやす
くなるものであった。この発明は、ヒンジカバーが冷蔵
庫の正面から見えないように扉キャップ及びヒンジ金具
の強度低下を抑制し、かつ製作しやすくヒンジ金具の材
料取りに無駄が生じにくい冷蔵庫のヒンジ装置を提供す
ることを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに、請求項１の発明は、冷蔵庫本体の上面に取り付け
られ先端が前記冷蔵庫本体よりも前方に突出するヒンジ
金具と、このヒンジ金具の先端下面に下向きに設けられ
る回動軸と、前記ヒンジ金具を覆うヒンジカバーと、前
記前面開口を開閉する扉の上端に取り付けられ上面、前
後面及び左右側面からなる扉キャップと、この扉キャッ
プの左右何れか一方に形成され前記回動軸を支持する軸
穴とを備え、前記扉を前記冷蔵庫本体に回動自在に枢支
するヒンジ装置において、前記扉キャップの軸穴がある
左右何れか一方でかつ前記軸穴の周囲に凹部を形成し、
この凹部は前記扉キャップの前面と連続する前面壁と、
この前面壁に連続し後方に向けて徐々に背が低くなる側
面壁と、この側面壁の最も背の低い部分に連続する後面
壁で囲まれることを特徴とする。
めに、請求項１の発明は、冷蔵庫本体の上面に取り付け
られ先端が前記冷蔵庫本体よりも前方に突出するヒンジ
金具と、このヒンジ金具の先端下面に下向きに設けられ
る回動軸と、前記ヒンジ金具を覆うヒンジカバーと、前
記前面開口を開閉する扉の上端に取り付けられ上面、前
後面及び左右側面からなる扉キャップと、この扉キャッ
プの左右何れか一方に形成され前記回動軸を支持する軸
穴とを備え、前記扉を前記冷蔵庫本体に回動自在に枢支
するヒンジ装置において、前記扉キャップの軸穴がある
左右何れか一方でかつ前記軸穴の周囲に凹部を形成し、
この凹部は前記扉キャップの前面と連続する前面壁と、
この前面壁に連続し後方に向けて徐々に背が低くなる側
面壁と、この側面壁の最も背の低い部分に連続する後面
壁で囲まれることを特徴とする。
【０００６】請求項２の発明は、更にヒンジ金具は平面
形状でＬ字型をなしＬ字型の先端が左又は右方向外側に
向けられ、扉の回動に伴い扉キャップ側面壁がこのヒン
ジ金具の下方に回り込むことを特徴とする。請求項３の
発明は、更にヒンジ金具は平面形状で三角形をなし先端
が左又は右方向外側に向けられ、扉の回動に伴い扉キャ
ップの側面壁がこのヒンジ金具の下方に回り込むことを
特徴とする。請求項４の発明は、ヒンジ金具とヒンジカ
バーとを一体成形したことを特徴とする。
形状でＬ字型をなしＬ字型の先端が左又は右方向外側に
向けられ、扉の回動に伴い扉キャップ側面壁がこのヒン
ジ金具の下方に回り込むことを特徴とする。請求項３の
発明は、更にヒンジ金具は平面形状で三角形をなし先端
が左又は右方向外側に向けられ、扉の回動に伴い扉キャ
ップの側面壁がこのヒンジ金具の下方に回り込むことを
特徴とする。請求項４の発明は、ヒンジ金具とヒンジカ
バーとを一体成形したことを特徴とする。
【０００７】
【作用】請求項１の発明のよれば、扉キャップの側面壁
には切欠段差部がなく、前面壁から後面壁にかけて側面
壁により滑らかに後方へ傾斜した連続する壁で囲んだ凹
部が形成され扉キャップの凹部部分の強度が向上する。
請求項２及び３の発明によれば、扉キャップの側面壁が
ヒンジ金具の下方に回り込むので、ヒンジ金具に扉キャ
ップの側面壁との接触を回避するための切り込み溝を設
ける必要がなく、ヒンジ金具の強度低下もない。請求項
４の発明によれば、ヒンジ装置の部品点数が減るのでヒ
ンジ装置の組み付け作業及び部品管理が容易となる。
には切欠段差部がなく、前面壁から後面壁にかけて側面
壁により滑らかに後方へ傾斜した連続する壁で囲んだ凹
部が形成され扉キャップの凹部部分の強度が向上する。
請求項２及び３の発明によれば、扉キャップの側面壁が
ヒンジ金具の下方に回り込むので、ヒンジ金具に扉キャ
ップの側面壁との接触を回避するための切り込み溝を設
ける必要がなく、ヒンジ金具の強度低下もない。請求項
４の発明によれば、ヒンジ装置の部品点数が減るのでヒ
ンジ装置の組み付け作業及び部品管理が容易となる。
【０００８】
【実施例】以下本発明の冷蔵庫の実施例を図１乃至図６
に基づき説明する。図１は冷蔵庫の上部の斜視図、図２
は本発明の冷蔵庫のヒンジ装置の一実施例を示す斜視
図、図３は図２のヒンジ装置の分解斜視図、図４は扉の
動きに合わせたヒンジ装置の位置を説明する平面図、図
５はヒンジ装置の第２の実施例を示す図３対応の斜視
図、図６はヒンジ装置の第３の実施例を示す図３対応の
斜視図である。冷蔵庫１は、前面開口の断熱箱体として
の冷蔵庫本体１Ａと、この本体１Ａの開口を閉塞する複
数の扉とからなる。そして少なくも最上段の扉３は左右
何れか一端側（本実施例では正面視右側）を上下一対の
ヒンジ装置により冷蔵庫本体に対して回動自在に枢支さ
れている。特に上下のヒンジ装置のうち、上のヒンジ装
置の一実施例を図２乃至図４に示す。
に基づき説明する。図１は冷蔵庫の上部の斜視図、図２
は本発明の冷蔵庫のヒンジ装置の一実施例を示す斜視
図、図３は図２のヒンジ装置の分解斜視図、図４は扉の
動きに合わせたヒンジ装置の位置を説明する平面図、図
５はヒンジ装置の第２の実施例を示す図３対応の斜視
図、図６はヒンジ装置の第３の実施例を示す図３対応の
斜視図である。冷蔵庫１は、前面開口の断熱箱体として
の冷蔵庫本体１Ａと、この本体１Ａの開口を閉塞する複
数の扉とからなる。そして少なくも最上段の扉３は左右
何れか一端側（本実施例では正面視右側）を上下一対の
ヒンジ装置により冷蔵庫本体に対して回動自在に枢支さ
れている。特に上下のヒンジ装置のうち、上のヒンジ装
置の一実施例を図２乃至図４に示す。
【０００９】図３に示すように、ヒンジ装置７は、前面
開口の冷蔵庫本体１Ａの上面に取り付けられ先端が冷蔵
庫本体よりも前方に突出する金属製のヒンジ金具１１
と、このヒンジ金具１１の先端側下面に下向きに設けら
れる回動軸２７と、前記ヒンジ金具１１を覆う合成樹脂
製のヒンジカバー２５と、前記前面開口を開閉する扉３
の上端に取り付けられ上面、前後面及び左右側面からな
る扉キャップ５の左右何れか一方（実施例では正面視右
側）に形成され前記回動軸２７を支持する軸穴２９とを
備える。
開口の冷蔵庫本体１Ａの上面に取り付けられ先端が冷蔵
庫本体よりも前方に突出する金属製のヒンジ金具１１
と、このヒンジ金具１１の先端側下面に下向きに設けら
れる回動軸２７と、前記ヒンジ金具１１を覆う合成樹脂
製のヒンジカバー２５と、前記前面開口を開閉する扉３
の上端に取り付けられ上面、前後面及び左右側面からな
る扉キャップ５の左右何れか一方（実施例では正面視右
側）に形成され前記回動軸２７を支持する軸穴２９とを
備える。
【００１０】ヒンジ金具１１は、平面視Ｌ字型をしてお
り、後部側が固定部材たる４本のネジ２３若しくはビス
によって冷蔵庫本体上面右側部分に固定され、先端側
（図３においてはほぼ前半分）が冷蔵庫本体前面よりも
前側に突出する。この突出長さは、扉３の厚さ及びシー
ル用のガスケット４１の厚さの和に等しいくらいの長さ
でよい。また、扉３は扉キャップ５の一部が冷蔵庫本体
１Ａの上面よりも上方に突出するように取り付けられる
ものであり、ヒンジ金具１１前後部は段差のない面一な
ものにしてある。そしてＬ字型の先端部分の下面に回動
軸２７がある。ヒンジカバー２５は、冷蔵庫本体に取り
付けられたヒンジ金具１１を覆うようにして取り付けら
れる。扉キャップ５の右側には、ヒンジ金具の回動軸２
７を支持する軸穴２９が形成され、この軸穴２９の周囲
にはヒンジ金具１１の前部を収納する凹部３１が形成さ
れる。
り、後部側が固定部材たる４本のネジ２３若しくはビス
によって冷蔵庫本体上面右側部分に固定され、先端側
（図３においてはほぼ前半分）が冷蔵庫本体前面よりも
前側に突出する。この突出長さは、扉３の厚さ及びシー
ル用のガスケット４１の厚さの和に等しいくらいの長さ
でよい。また、扉３は扉キャップ５の一部が冷蔵庫本体
１Ａの上面よりも上方に突出するように取り付けられる
ものであり、ヒンジ金具１１前後部は段差のない面一な
ものにしてある。そしてＬ字型の先端部分の下面に回動
軸２７がある。ヒンジカバー２５は、冷蔵庫本体に取り
付けられたヒンジ金具１１を覆うようにして取り付けら
れる。扉キャップ５の右側には、ヒンジ金具の回動軸２
７を支持する軸穴２９が形成され、この軸穴２９の周囲
にはヒンジ金具１１の前部を収納する凹部３１が形成さ
れる。
【００１１】この凹部３１は、前記扉キャップ５の前面
と同じ高さで前面壁３３と、この前面壁３３に連続し後
方に向けて徐々に背が低くなる側面壁３５と、この側面
壁３５の最も背の低い部分に連続する後面壁３７と、扉
キャップ５の上面、前後面、前面壁３３及び後面壁３７
にそれぞれ連続し扉３の閉塞時に前記ヒンジカバー２５
の左側側面と平行となる内側面壁３９でその４辺が囲ま
れる。
と同じ高さで前面壁３３と、この前面壁３３に連続し後
方に向けて徐々に背が低くなる側面壁３５と、この側面
壁３５の最も背の低い部分に連続する後面壁３７と、扉
キャップ５の上面、前後面、前面壁３３及び後面壁３７
にそれぞれ連続し扉３の閉塞時に前記ヒンジカバー２５
の左側側面と平行となる内側面壁３９でその４辺が囲ま
れる。
【００１２】ヒンジカバー２５は、Ｌ字型のヒンジ金具
１１の前側部分を深く覆い、後ろ側部分を浅く覆うよう
にするために、ヒンジカバー２５の前側部分の側面の高
さＰを後ろ側部分の側面の高さＱよりも大きくし、扉キ
ャップ５の前面壁３３の高さをＲ、後面壁３７の高さを
Ｓとしたとき、Ｒ＞Ｐ、（Ｐ−Ｑ）＞Ｓを満足すること
が好ましい。また、側面壁３５のＡ点の高さは、扉３を
最大角度まで回転させた状態でヒンジカバー２５の後部
側面下端と凹部３１の底面との間の寸法とほぼ一致する
ようにしておくと良い。
１１の前側部分を深く覆い、後ろ側部分を浅く覆うよう
にするために、ヒンジカバー２５の前側部分の側面の高
さＰを後ろ側部分の側面の高さＱよりも大きくし、扉キ
ャップ５の前面壁３３の高さをＲ、後面壁３７の高さを
Ｓとしたとき、Ｒ＞Ｐ、（Ｐ−Ｑ）＞Ｓを満足すること
が好ましい。また、側面壁３５のＡ点の高さは、扉３を
最大角度まで回転させた状態でヒンジカバー２５の後部
側面下端と凹部３１の底面との間の寸法とほぼ一致する
ようにしておくと良い。
【００１３】以下第１実施例の扉の回動動作を図４を中
心に説明する。扉３の反時計方向への回転に伴って、扉
キャップの凹部３１の前面壁３３及び側面壁３５のＡよ
り前の部分はヒンジ金具の先端より後方に回り込み、残
りの側面壁（Ａより後ろの部分）はヒンジ金具１１及び
ヒンジカバー２５の下方の空間に潜り込む。これによ
り、扉を最大角度まで回転させる以前に側面壁３５とヒ
ンジ金具１１及びヒンジカバー２５とが接触することを
回避できる。
心に説明する。扉３の反時計方向への回転に伴って、扉
キャップの凹部３１の前面壁３３及び側面壁３５のＡよ
り前の部分はヒンジ金具の先端より後方に回り込み、残
りの側面壁（Ａより後ろの部分）はヒンジ金具１１及び
ヒンジカバー２５の下方の空間に潜り込む。これによ
り、扉を最大角度まで回転させる以前に側面壁３５とヒ
ンジ金具１１及びヒンジカバー２５とが接触することを
回避できる。
【００１４】このようにヒンジカバー２５の後ろ側部分
を浅い構造としたことにより、扉キャップ５の後面壁３
７及び側面壁３５の後ろ側部分がヒンジ金具１１はもと
よりヒンジカバー２５の下側に潜り込み、扉を最大角度
まで開放した場合でも扉キャップ５がヒンジ金具１１に
接触することがないようにして、ヒンジ金具１１の切り
込み溝をなくすことができる。またヒンジ金具１１に切
り込み溝がないのでヒンジ金具１１の強度低下が抑制さ
れ、従来のようにヒンジ金具に補強用のフランジを設け
る必要がなく、ヒンジ金具の形状がシンプルで抜き型形
状とできるので、金具の材料取りに無駄がなくなる。勿
論、ヒンジ金具はヒンジカバーに収納されヒンジカバー
の前部は扉キャップの凹部３１に収納されるので、両者
は扉を正面から見た場合に隠されたデザイン的に優れた
ものとなる。
を浅い構造としたことにより、扉キャップ５の後面壁３
７及び側面壁３５の後ろ側部分がヒンジ金具１１はもと
よりヒンジカバー２５の下側に潜り込み、扉を最大角度
まで開放した場合でも扉キャップ５がヒンジ金具１１に
接触することがないようにして、ヒンジ金具１１の切り
込み溝をなくすことができる。またヒンジ金具１１に切
り込み溝がないのでヒンジ金具１１の強度低下が抑制さ
れ、従来のようにヒンジ金具に補強用のフランジを設け
る必要がなく、ヒンジ金具の形状がシンプルで抜き型形
状とできるので、金具の材料取りに無駄がなくなる。勿
論、ヒンジ金具はヒンジカバーに収納されヒンジカバー
の前部は扉キャップの凹部３１に収納されるので、両者
は扉を正面から見た場合に隠されたデザイン的に優れた
ものとなる。
【００１５】以上第１実施例におけるヒンジ金具１１
は、Ｌ字型をなす形状がＬに限定されるものではなく、
例えば図５に示すようにヒンジ金具１１を平面視三角形
状としても同様の作用効果が得られる。即ちほぼ三角形
状のヒンジ金具１１は、頂角が先端側となるようにし、
しかも先端側が右方向外側に向いている。先端側には回
転軸２７が設けられ、後端側はビス２３で冷蔵庫本体上
面に固定される。このヒンジ金具と同じ形状のヒンジカ
バー２５がヒンジ金具に取り付けられる。尚、扉キャッ
プ５の凹部３１は、内側面壁３９がヒンジ金具１１の左
側側面の傾斜に合わせて傾斜し上面から見たときにはほ
ぼ三角形状となっており、ヒンジカバー２５の側面とこ
の内側面壁３９とが平行になっている。この第２実施例
においても凹部３１に収納されるヒンジ金具１１の後方
に扉キャップ５の側面壁３５の前側部分が回り込めるだ
けの空間を形成することができ、しかもヒンジ金具の下
方に側面壁３５の後ろ側部分が潜り込むので、扉３を最
大角度まで開放するときに扉キャップの側面壁がヒンジ
金具に接触することがなく、ヒンジ金具に接触を回避す
るための切り込み溝を形成する必要がなく、ヒンジ金具
の材料取りの無駄がなくなる。又、第２実施例において
はヒンジ金具及びヒンジカバーをそれぞれ左右対称形状
に形成できるので、右開き及び左開きの何れの扉にも共
通の部品として使用できる。
は、Ｌ字型をなす形状がＬに限定されるものではなく、
例えば図５に示すようにヒンジ金具１１を平面視三角形
状としても同様の作用効果が得られる。即ちほぼ三角形
状のヒンジ金具１１は、頂角が先端側となるようにし、
しかも先端側が右方向外側に向いている。先端側には回
転軸２７が設けられ、後端側はビス２３で冷蔵庫本体上
面に固定される。このヒンジ金具と同じ形状のヒンジカ
バー２５がヒンジ金具に取り付けられる。尚、扉キャッ
プ５の凹部３１は、内側面壁３９がヒンジ金具１１の左
側側面の傾斜に合わせて傾斜し上面から見たときにはほ
ぼ三角形状となっており、ヒンジカバー２５の側面とこ
の内側面壁３９とが平行になっている。この第２実施例
においても凹部３１に収納されるヒンジ金具１１の後方
に扉キャップ５の側面壁３５の前側部分が回り込めるだ
けの空間を形成することができ、しかもヒンジ金具の下
方に側面壁３５の後ろ側部分が潜り込むので、扉３を最
大角度まで開放するときに扉キャップの側面壁がヒンジ
金具に接触することがなく、ヒンジ金具に接触を回避す
るための切り込み溝を形成する必要がなく、ヒンジ金具
の材料取りの無駄がなくなる。又、第２実施例において
はヒンジ金具及びヒンジカバーをそれぞれ左右対称形状
に形成できるので、右開き及び左開きの何れの扉にも共
通の部品として使用できる。
【００１６】一方、第１、２両実施例において、ヒンジ
金具とヒンジカバーとが別体で形成されヒンジ金具にヒ
ンジカバーを取り付けるようにしたが、例えば図６に示
す第３実施例のように、金属製のヒンジ金具１１を合成
樹脂製のヒンジカバーにインサート成型法により一体成
形してもよい。この場合、冷蔵庫本体１Ａに固定するた
めのネジ穴はヒンジ金具のみならずヒンジカバーの両方
に形成しておかなければならない。このように両部品の
一体化を行うことにより部品点数が少なくなりヒンジ装
置７を組み付ける際に組み付け作業が容易となり、ヒン
ジ装置としての部品管理が簡単となる。
金具とヒンジカバーとが別体で形成されヒンジ金具にヒ
ンジカバーを取り付けるようにしたが、例えば図６に示
す第３実施例のように、金属製のヒンジ金具１１を合成
樹脂製のヒンジカバーにインサート成型法により一体成
形してもよい。この場合、冷蔵庫本体１Ａに固定するた
めのネジ穴はヒンジ金具のみならずヒンジカバーの両方
に形成しておかなければならない。このように両部品の
一体化を行うことにより部品点数が少なくなりヒンジ装
置７を組み付ける際に組み付け作業が容易となり、ヒン
ジ装置としての部品管理が簡単となる。
【００１７】他方、以上の実施例において扉３の右端に
ヒンジ装置７がある右開き扉について説明したが、ヒン
ジ装置が扉の左側に位置する左開きの扉に対しても適宜
形状を変更することにより、適用可能である。例えば第
１実施例においてはＬ字型のヒンジ金具は先端が左方向
外側に向くような形とすればよく、第２実施例で金具の
先端が左外側を向くように固定すればよい。しかもヒン
ジ金具及びヒンジカバーの形状はＬ字型或いは三角形に
限定されるものではなく、くの字形状や円弧形状等であ
っても良い。
ヒンジ装置７がある右開き扉について説明したが、ヒン
ジ装置が扉の左側に位置する左開きの扉に対しても適宜
形状を変更することにより、適用可能である。例えば第
１実施例においてはＬ字型のヒンジ金具は先端が左方向
外側に向くような形とすればよく、第２実施例で金具の
先端が左外側を向くように固定すればよい。しかもヒン
ジ金具及びヒンジカバーの形状はＬ字型或いは三角形に
限定されるものではなく、くの字形状や円弧形状等であ
っても良い。
【００１８】
【発明の効果】請求項１の発明によれば、扉キャップの
側面壁には切欠段差部がなく、前面壁から後面壁にかけ
て側面壁により滑らかに後方へ傾斜した連続する壁で囲
んだ凹部が形成され、扉キャップに形成し凹部部分の強
度が従来のものに比べて向上し、この凹部にヒンジカバ
ーを収納した場合にヒンジカバーが扉の正面から見える
ことはない。請求項２及び３の発明によれば、扉キャッ
プ側面壁がヒンジ金具の下方に回り込むので、ヒンジ金
具に扉キャップの側面壁との接触を回避するための切り
込み溝を設ける必要がなく、ヒンジ金具の強度低下もな
く、ヒンジ金具の材料取りに無駄がなくなる。請求項４
の発明によれば、ヒンジ装置の部品点数が減るのでヒン
ジ装置の組付作業及び部品管理が容易となり、ヒンジ装
置に関してコストを低減できる。
側面壁には切欠段差部がなく、前面壁から後面壁にかけ
て側面壁により滑らかに後方へ傾斜した連続する壁で囲
んだ凹部が形成され、扉キャップに形成し凹部部分の強
度が従来のものに比べて向上し、この凹部にヒンジカバ
ーを収納した場合にヒンジカバーが扉の正面から見える
ことはない。請求項２及び３の発明によれば、扉キャッ
プ側面壁がヒンジ金具の下方に回り込むので、ヒンジ金
具に扉キャップの側面壁との接触を回避するための切り
込み溝を設ける必要がなく、ヒンジ金具の強度低下もな
く、ヒンジ金具の材料取りに無駄がなくなる。請求項４
の発明によれば、ヒンジ装置の部品点数が減るのでヒン
ジ装置の組付作業及び部品管理が容易となり、ヒンジ装
置に関してコストを低減できる。
【図１】この発明の第１実施例を示す冷蔵庫の上部を表
した斜視図である。
した斜視図である。
【図２】図１の要部拡大図である。
【図３】図２の分解斜視図である。
【図４】図３の作用を示す平面図である。
【図５】この発明の第２実施例を示す分解斜視図であ
る。
る。
【図６】この発明の第３実施例を示す分解斜視図であ
る。
る。
【図７】従来の冷蔵庫のヒンジ装置を示す外観斜視図で
ある。
ある。
【図８】図７の作用を示す水平断面図である。
１ 冷蔵庫 ３ 扉 ５ 扉キャップ ７ ヒンジ装置 １１ ヒンジ金具 １３ 切り込み溝 １５ 切り欠き段差部 １７ 前方部分 １９ 後方部分 ２１ フランジ ２３ ネジ ２５ ヒンジカバ
ー ２７ 回動軸 ２９ 軸穴 ３１ 凹部 ３３ 前面壁 ３５ 側面壁 ３７ 後面壁
ー ２７ 回動軸 ２９ 軸穴 ３１ 凹部 ３３ 前面壁 ３５ 側面壁 ３７ 後面壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石崎 吉高 大阪府守口市京阪本通２丁目５番５号 三洋電機株式会社内 (72)発明者 谷 芳誉子 大阪府守口市京阪本通２丁目５番５号 三洋電機株式会社内 (72)発明者 杉浦 隆弘 大阪府守口市京阪本通２丁目５番５号 三洋電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平２−146490（ＪＰ，Ａ) 特開 平３−282180（ＪＰ，Ａ) 特開 平４−297774（ＪＰ，Ａ) 実開 昭63−190887（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) F25D 23/02
Claims (4)
- 【請求項１】前面開口の冷蔵庫本体の上面に取り付けら
れ先端が前記冷蔵庫本体よりも前方に突出するヒンジ金
具と、このヒンジ金具の先端下面に下向きに設けられる
回動軸と、前記ヒンジ金具を覆うヒンジカバーと、前記
前面開口を開閉する扉の上端に取り付けられ上面、前後
面及び左右側面からなる扉キャップと、この扉キャップ
の左右何れか一方に形成され前記回動軸を支持する軸穴
とを備え、前記扉を前記冷蔵庫本体に回動自在に枢支す
るヒンジ装置において、前記扉キャップの軸穴がある左
右何れか一方でかつ前記軸穴の周囲に凹部を形成し、こ
の凹部は前記扉キャップの前面と連続する前面壁と、こ
の前面壁に連続し後方に向けて徐々に背が低くなる側面
壁と、この側面壁の最も背の低い部分に連続する後面壁
で囲まれることを特徴とする冷蔵庫のヒンジ装置。 - 【請求項２】前面開口の冷蔵庫本体の上面に取り付けら
れ先端が前記冷蔵庫本体よりも前方に突出するヒンジ金
具と、このヒンジ金具の先端下面に下向きに設けられる
回動軸と、前記前面開口を開閉する扉の上端に取り付け
られ上面、前後面及び左右側面からなる扉キャップと、
この扉キャップの左右何れか一方に形成され前記回動軸
を支持する軸穴とを備え、前記扉を前記冷蔵庫本体に回
動自在に枢支するヒンジ装置において、前記扉キャップ
の軸穴がある左右何れか一方でかつ前記軸穴の周囲に凹
部を形成し、この凹部は前記扉キャップの前面と連続す
る前面壁と、この前面壁に連続し後方に向けて徐々に背
が低くなる側面壁と、この側面壁の最も背の低い部分に
連続する後面壁で囲まれ、前記ヒンジ金具は平面形状で
Ｌ字型をなしＬ字型の先端が左又は右方向外側に向けら
れ、扉の回動に伴い扉キャップ側面壁がこのヒンジ金具
の下方に回り込むことを特徴とする冷蔵庫のヒンジ装
置。 - 【請求項３】前面開口の冷蔵庫本体の上面に取り付けら
れ先端が前記冷蔵庫本体よりも前方に突出するヒンジ金
具と、このヒンジ金具の先端下面に下向きに設けられる
回動軸と、前記前面開口を開閉する扉の上端に取り付け
られ上面、前後面及び左右側面からなる扉キャップと、
この扉キャップの左右何れか一方に形成され前記回動軸
を支持する軸穴とを備え、前記扉を前記冷蔵庫本体に回
動自在に枢支するヒンジ装置において、前記扉キャップ
の軸穴がある左右何れか一方でかつ前記軸穴の周囲に凹
部を形成し、この凹部は前記扉キャップの前面と連続す
る前面壁と、この前面壁に連続し後方に向けて徐々に背
が低くなる側面壁と、この側面壁の最も背の低い部分に
連続する後面壁で囲まれ、前記ヒンジ金具は平面形状で
三角形をなし先端が左又は右方向外側に向けられ、扉の
回動に伴い扉キャップの側面壁がこのヒンジ金具の下方
に回り込むことを特徴とする冷蔵庫のヒンジ装置。 - 【請求項４】前面開口の冷蔵庫本体の上面に取り付けら
れ先端が前記冷蔵庫本体よりも前方に突出するヒンジ金
具と、このヒンジ金具の先端下面に下向きに設けられる
回動軸と、前記ヒンジ金具を覆うヒンジカバーと、前記
前面開口を開閉する扉の上端に取り付けられ上面、前後
面及び左右側面からなる扉キャップと、この扉キャップ
の左右何れか一方に形成され前記回動軸を支持する軸穴
とを備え、前記扉を前記冷蔵庫本体に回動自在に枢支す
るヒンジ装置において、前記扉キャップの軸穴がある左
右何れか一方でかつ前記軸穴の周囲に凹部を形成し、こ
の凹部は前記扉キャップの前面と連続する前面壁と、こ
の前面壁に連続し後方に向けて徐々に背が低くなる側面
壁と、この側面壁の最も背の低い部分に連続する後面壁
で囲まれ、前記ヒンジ金具とヒンジカバーとは一体成形
されていることを特徴とする冷蔵庫のヒンジ装置。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP6054743A JP3011603B2 (ja) | 1994-02-28 | 1994-02-28 | 冷蔵庫のヒンジ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6054743A JP3011603B2 (ja) | 1994-02-28 | 1994-02-28 | 冷蔵庫のヒンジ装置 |
Publications (2)
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|---|---|
| JPH07239176A JPH07239176A (ja) | 1995-09-12 |
| JP3011603B2 true JP3011603B2 (ja) | 2000-02-21 |
Family
ID=12979269
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6054743A Expired - Fee Related JP3011603B2 (ja) | 1994-02-28 | 1994-02-28 | 冷蔵庫のヒンジ装置 |
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| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3011603B2 (ja) |
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| KR101748605B1 (ko) | 2010-01-15 | 2017-06-20 | 엘지전자 주식회사 | 냉장고 및 냉장고 진단시스템 |
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| KR101942781B1 (ko) | 2012-07-03 | 2019-01-28 | 엘지전자 주식회사 | 가전기기 및 가전기기 진단을 위한 신호음 출력방법 |
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-
1994
- 1994-02-28 JP JP6054743A patent/JP3011603B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| JPH07239176A (ja) | 1995-09-12 |
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