JP3011245U - 空中線用筐体の防水機構 - Google Patents
空中線用筐体の防水機構Info
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- JP3011245U JP3011245U JP1994014227U JP1422794U JP3011245U JP 3011245 U JP3011245 U JP 3011245U JP 1994014227 U JP1994014227 U JP 1994014227U JP 1422794 U JP1422794 U JP 1422794U JP 3011245 U JP3011245 U JP 3011245U
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- housing
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Abstract
(57)【要約】
【目的】劣悪な環境であっても、防水効果を劣化させる
ことなく、且つパッキンの耐久性を向上させることが可
能な空中線用筐体の防水機構を提供すること。 【構成】カバー18が装着される空中線用の筐体14の
一側面の外周端部に沿って形成される突部24と、前記
筐体14と前記カバー18との接触部位に介装されるパ
ッキン22とを備え、前記突部24の先端は、前記パッ
キン22と筐体14との接触部位および前記パッキン2
2と前記カバー18との接触部位より外方に向かって突
出するように形成される。
ことなく、且つパッキンの耐久性を向上させることが可
能な空中線用筐体の防水機構を提供すること。 【構成】カバー18が装着される空中線用の筐体14の
一側面の外周端部に沿って形成される突部24と、前記
筐体14と前記カバー18との接触部位に介装されるパ
ッキン22とを備え、前記突部24の先端は、前記パッ
キン22と筐体14との接触部位および前記パッキン2
2と前記カバー18との接触部位より外方に向かって突
出するように形成される。
Description
【0001】
本考案は、アンテナ部を有し、カバーが装着された空中線用筐体の防水機構に 関する。
【0002】
船舶の位置決定並びに他の船舶や水上の危険物を探知するために、通常、船舶 には、図5Aおよび図5Bに示されるような船舶用レーダを構成する空中線が装 備され、これは船のマストあるいはブリッジの屋根等に設置される。この船舶用 レーダの空中線1は、略直方体状の筐体2と、前記筐体2内に収納された図示し ない駆動源の駆動作用下に回動自在に設けられたアンテナ部3と、前記筐体2の 両側面部に対向して装着される一対のカバー4a、4bとから構成される。この 場合、筐体2とカバー4a、4bとの間には、前記カバー4a、4bの外周部に 沿って防水機能を営むゴム製のパッキンが嵌着される。なお、前記筐体2および カバー4a、4bは、アルミニウム(導電体)の鋳物によって形成される。
【0003】 前記パッキンには二種類のタイプがあり、図6Aに示されるパッキン5aは、 筐体2とカバー4a(4b)との間に画成された凹部6内に嵌着され、前記パッ キン5aの外周部の一部が大気中に露呈するように形成される。また、図6Bに 示されるパッキン5bは断面略円形状に形成され、筐体2に接触する部位に画成 されたカバー4a(4b)の溝部7内に装着されるように構成されている。
【0004】
しかしながら、船舶用レーダの空中線1は、長期間の航海による劣悪な環境、 例えば、風雨、海水の飛沫、直射日光、凍結等に対して耐久性を有するのもので なければならず、図6Aに示されたパッキン5aでは、前記環境の影響によって 大気中に露呈する部分が硬化して弾力性が低下し、該パッキン5aに歪みまたは ひび割れ等が発生して防水効果を発揮できないという不都合がある。
【0005】 また、図6Bに示されたパッキン5bでは、該パッキン5bが筐体2およびカ バー4a(4b)によって囲繞されているために前記の不都合は発生しないが、 一方、筐体2とカバー4a(4b)との接触面に電気化学的な腐食が発生し、前 記発生する腐食物が膨張することによって筐体2とカバー4a(4b)との接触 面に間隙が生じたり、あるいは前記腐食物がパッキン5bを押圧して該パッキン 5bを変形させることにより、防水効果を劣化させるという不都合がある。さら に、前記腐食物によって筐体2とカバー4a(4b)との接触面が電気的に絶縁 体となり、電磁波障害の防止効果を低減させるという不都合もある。
【0006】 本考案は、前記各種の不都合を克服するものであり、劣悪な環境であっても、 防水効果を劣化させることなく、且つパッキンの耐久性を向上させることが可能 な空中線用筐体の防水機構を提供することを目的とする。
【0007】
前記の目的を達成するために、本考案は、アンテナ部を有し、カバーが装着さ れた空中線用筐体の防水機構であって、 前記カバーが装着される前記空中線用筐体の一側面の外周端部に沿って形成さ れる突部と、前記空中線用筐体と前記カバーとの接触部位に介装されるシール部 材とを備え、前記突部の先端は、前記シール部材と空中線用筐体との接触部位お よび前記シール部材と前記カバーとの接触部位より外方に向かって突出している ことを特徴とする。
【0008】
上記の本考案に係る空中線用筐体の防水機構を、例えば、船舶用レーダの空中 線に適用して船のマスト等に設置した場合、空中線用筐体の一側面の外周端部に 沿って形成される突部は、その先端がシール部材と空中線用筐体との接触部位お よびシール部材とカバーとの接触部位より外方に向かって突出するように形成さ れる。従って、前記突部によって直射日光および風雨等が遮られることにより、 前記接触部位から雨等の浸入が阻止され、シール部材が保護される。
【0009】 なお、この場合、前記シール部材は、溝部等に閉塞された状態にないため、空 中線用筐体とカバーとの接触面に電気化学的な腐食が発生しない。
【0010】
次に、本考案に係る空中線用筐体の防水機構について好適な実施例を挙げ、添 付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
【0011】 図1は、本考案の実施例に係る空中線用筐体の防水機構を適用した船舶用レー ダの空中線の内部機構を省略した分解斜視図、図2は、前記空中線用筐体の防水 機構を構成するパッキンの正面図、図3は、図2のIII−III線に沿った縦 断面図、図4は、パッキンが装着された状態を示す断面図である。
【0012】 船舶用レーダの空中線10は、断面略L字状の一対の脚部12a、12bによ って支持され、一側面に開口部13が画成された筐体14と、前記筐体14の上 方に設けられ、該筐体14内に配設された図示しない駆動源の駆動作用下に所定 方向に回転するアンテナ部16と、前記筐体14の開口部13を閉塞し、該筐体 14に着脱自在に装着されるカバー18と、前記筐体14とカバー18との接触 部位に設けられる空中線用筐体の防水機構20(以下、単に防水機構という)と から構成される。
【0013】 この防水機構20は、筐体14の開口部13の内周部に沿って装着されるパッ キン22と、筐体14の外周縁部に沿って形成され、外部に向かって突出する突 部24と、カバー18を筐体14に装着するための4本のボルト部材26とを含 む。前記パッキン22は、ゴム等の可撓性材料によって形成される。なお、前記 突部24の先端は、前記パッキン22と筐体14との接触部位23および前記パ ッキン22と前記カバー18との接触部位25を遮蔽するように外方に向かって 突出して形成される。
【0014】 前記ボルト部材26はねじ部28および頭部30からなり、前記ねじ部28は シールリング32、ワッシャ34、カバー18の肉厚部36に画成された断面略 テーパ状の孔部38およびパッキン22の孔部を挿通して筐体のねじ穴40に螺 入するように構成される(図4Aおよび図4B参照)。この場合、前記ボルト部 材26のねじ込み量の増加に伴って肉厚部36の底面部がパッキン22を下方側 に押圧し、該パッキン22が突部24側に膨出するように弾性変形する。
【0015】 パッキン22は略長方形の枠体状に形成され、四隅角部にはボルト部材26の 取付用孔部41a〜41dが画成される(図2参照)。前記パッキン22の上面 には、前記取付用孔部41a〜41dを囲繞する小径の円形突起部42a〜42 dが夫々設けられるとともに、4個の取付用孔部41a〜41dを結ぶようにパ ッキン22の外周部に沿って二条の突起部43a、43bが形成される。また、 前記パッキン22の下面には、ボルト部材26を周回する大径の円形突起部44 a〜44d(44b〜44dは図示せず)が形成され、前記円形突起部44a〜 44dが筐体14に画成された円形溝部に嵌着されることにより、パッキン22 を筐体14に位置決めして装着することができる。なお、前記小径の円形突起部 42a〜42dは肉厚部36の孔部38に嵌合して該孔部38を閉塞することに より、前記孔部38から水が浸入した場合であっても筐体14内に浸入すること を確実に阻止することができる。
【0016】 本考案の実施例に係る空中線用筐体の防水機構20が適用された船舶用レーダ の空中線10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその作用 並びに効果について説明する。
【0017】 先ず、筐体14の開口部13の内周部に沿ってパッキン22を位置決めし、ボ ルト部材26を介してカバー18を筐体14の一側面部に装着する(図4A参照 )。この場合、ボルト部材26を緊締することにより、パッキン22が弾性変形 して突部側に膨出し、突部24の内壁面に接触するように形成される(図4B参 照)。
【0018】 このようにして組み付けられた後、船舶用レーダの空中線10は、一対の脚部 12a、12bを介して船のマストまたはブリッジの屋根等の高所に設置される 。以上のような設置環境において、筐体14の外周端部に設けられた突部24は 、パッキン22と筐体14との接触部位23および前記パッキン22と前記カバ ー18との接触部位25を遮蔽するように形成され、前記突部24によって直射 日光が遮断されるためパッキン22に直射日光が照射されることがなく、また風 雨も前記突部24によって遮られることから、パッキン22を好適に保護するこ とができる。さらに、前記パッキン22は、図6Bのように溝部7に閉塞された 状態にないため、筐体14とカバー18との接触面に電気化学的な腐食が発生し ない。この結果、腐食物によって電磁波障害の防止効果が低減することを阻止す ることができる。このように、本実施例に係る防水機構では、図6Aおよび図6 Bに示す従来技術と比較して、著しく劣悪な環境であってもパッキン22の防水 機能を劣化させることがなく、且つパッキン22の耐久性の向上を図ることがで きる。
【0019】
本考案に係る空中線用筐体の防水機構によれば、以下の効果が得られる。
【0020】 筐体の外周端部に形成された突部によって直射日光および風雨等が遮られるこ とにより、シール部材と空中線用筐体との接触部位および前記シール部材と前記 カバーとの接触部位から雨等の浸入が阻止され、シール部材を好適に保護するこ とができる。
【0021】 また、前記シール部材は、溝部等に閉塞された状態にないため、空中線用筐体 とカバーとの接触面に電気化学的な腐食が発生しない。従って、腐食物によって 電磁波障害の防止効果が低減することを阻止することができる。
【図1】図1は、本考案の実施例に係る空中線用筐体の
防水機構を適用した船舶用レーダの空中線の内部機構を
省略した分解斜視図である。
防水機構を適用した船舶用レーダの空中線の内部機構を
省略した分解斜視図である。
【図2】本考案の実施例に係る空中線用筐体の防水機構
を構成するパッキンの正面図である。
を構成するパッキンの正面図である。
【図3】図2のIII−III線に沿った縦断面図であ
る。
る。
【図4】図4Aは、図2に示すパッキンが筐体とカバー
との間に装着された状態を示し、図4Bは、図4Aに示
す状態からボルト部材のねじ込み量を増加した状態を示
す断面図である。
との間に装着された状態を示し、図4Bは、図4Aに示
す状態からボルト部材のねじ込み量を増加した状態を示
す断面図である。
【図5】図5Aは、従来技術に係る船舶用レーダの空中
線の正面図、図5Bは、図5Aの右側面図である。
線の正面図、図5Bは、図5Aの右側面図である。
【図6】図6Aおよび図6Bは、夫々、図5AのVI−
VI線に沿った縦断面図である。
VI線に沿った縦断面図である。
10…船舶用レーダの空中線 13…開口部 14…筐体 16…アンテナ
部 18…カバー 20…空中線用
筐体の防水機構 22…パッキン 23、25…接
触部位 24…突部 26…ボルト部
材 36…肉厚部
部 18…カバー 20…空中線用
筐体の防水機構 22…パッキン 23、25…接
触部位 24…突部 26…ボルト部
材 36…肉厚部
Claims (2)
- 【請求項1】アンテナ部を有し、カバーが装着された空
中線用筐体の防水機構であって、 前記カバーが装着される前記空中線用筐体の一側面の外
周端部に沿って形成される突部と、前記空中線用筐体と
前記カバーとの接触部位に介装されるシール部材とを備
え、前記突部の先端は、前記シール部材と空中線用筐体
との接触部位および前記シール部材と前記カバーとの接
触部位より外方に向かって突出していることを特徴とす
る空中線用筐体の防水機構。 - 【請求項2】請求項1記載の機構において、シール部材
は、可撓性部材によって形成され、空中線用筐体とカバ
ーとの間に介装して緊締されることにより、突部の内壁
面に接触するように弾性変形することを特徴とする空中
線用筐体の防水機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994014227U JP3011245U (ja) | 1994-11-17 | 1994-11-17 | 空中線用筐体の防水機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994014227U JP3011245U (ja) | 1994-11-17 | 1994-11-17 | 空中線用筐体の防水機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3011245U true JP3011245U (ja) | 1995-05-23 |
Family
ID=43146981
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1994014227U Expired - Lifetime JP3011245U (ja) | 1994-11-17 | 1994-11-17 | 空中線用筐体の防水機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3011245U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015141119A (ja) * | 2014-01-29 | 2015-08-03 | 本田技研工業株式会社 | センサ配置構造 |
-
1994
- 1994-11-17 JP JP1994014227U patent/JP3011245U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015141119A (ja) * | 2014-01-29 | 2015-08-03 | 本田技研工業株式会社 | センサ配置構造 |
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