JP3010978B2 - イオン源装置 - Google Patents

イオン源装置

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JP3010978B2 JP5172256A JP17225693A JP3010978B2 JP 3010978 B2 JP3010978 B2 JP 3010978B2 JP 5172256 A JP5172256 A JP 5172256A JP 17225693 A JP17225693 A JP 17225693A JP 3010978 B2 JP3010978 B2 JP 3010978B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子放出源にマイクロ
波放電等の高周波放電により電子を発生するプラズマカ
ソードを用いたイオン源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のプラズマカソード型イオ
ン源装置は、マイクロ波放電等の高周波放電によるプラ
ズマを電子源とし、Wフィラメント等の熱電子放出材を
用いないため、酸素等の反応性ガスに対しても長時間の
連続運転が行える利点がある。
【0003】つぎに、従来このプラズマカソード型イオ
ン源装置について、その1例を示した図6を参照して説
明する。図6はマイクロ波放電により電子を発生するマ
イクロ波プラズマカソード(以下MPカソードという)
を備えた場合の構造を示し、同図において、1は非磁性
体の金属製の主筺体、2は主筺体1により形成された主
プラズマ室、3は主筺体1の両側に形成された開口部、
4は一方の開口部3に取り付けられたイオンビーム引出
電極であり、電位の異なる第1電極5,第2電極6,第
3電極7から構成されている。8は主筺体1のフランジ
及び各電極5,6,7間に介在した絶縁体、9は主筺体
1の外側に設けられたカスプ磁場発生用の永久磁石又は
電磁石である。
【0004】10は非磁性金属材料からなる副筺体、1
1は副筺体10により形成された副プラズマ室、12,
13は副筺体10の両側の強磁性体金属材料からなる蓋
板、14は蓋板13の中央の電子放出孔、15は副筺体
10と主筺体1間の絶縁体、16は副プラズマ室11へ
のガスの導入口である。
【0005】17はマイクロ波導入用の同軸ケーブル、
18は同軸ケーブル17の先端のアンテナ、19は副筺
体10の外側に設けられた環状の永久磁石又は電磁石で
あり、蓋板12,13とにより磁気回路を形成し、アン
テナ18の近傍に電子サイクロトロン共鳴(ECR)条
件以上の磁場を発生する。20は副筺体10,副プラズ
マ室11,蓋板12,13,電子放出孔14,導入口1
6,同軸ケーブル17,アンテナ18,磁石19からな
るMPカソードである。
【0006】21は放電電源であり、陽極が主筺体1
に、陰極が蓋板11及び高抵抗値の抵抗22を介して第
1の電極5に接続され、主筺体1をアノード電位,蓋板
12をカソード電位にする。23は加速電源であり、陽
極が放電電源21の陽極に接続され、陰極がアースさ
れ、第1電極5に加速電圧を印加する。24は第2電極
6に負の電圧を印加する減速電源である。
【0007】そして、副筺体10は放電電源21の陰極
のカソード電位に保持され、アンテナ18の先端部がマ
イクロ波放電を引き起し易いように副プラズマ室11の
壁面に近接して設けられている。つぎに、導入口16か
らガスを供給し、副プラズマ室11に同軸ケーブル1
7,アンテナ18を介してマイクロ波を導入すると、副
プラズマ室11がマイクロ波空洞共振器条件で形成され
ていない場合でも、アンテナ18の先端部と副プラズマ
室11の壁面との間の高電界によりマイクロ波放電が容
易に発生し、導入口16からのガスが電離されて副プラ
ズマ25が生成される。
【0008】そして、主プラズマ室2が放電電源21に
より副プラズマ室11より高い電位にバイアスされてい
るため、副プラズマ25の生成で電離された電子が電子
放出孔14を通って主プラズマ室2に放出されて供給さ
れ、主プラズマ室2では、供給された電子により直流放
電が持続し、主プラズマ室2内の希ガス等のイオン化ガ
スが電離されて主プラズマ26が生成される。つぎに、
引出電極3のビーム引出し作用により、生成された主プ
ラズマ26からイオンがイオンビームとなってスパッタ
室等に導出される。
【0009】ところで、図6の従来装置の場合、イオン
ビーム出力はMPカソード20からの電子放出量に比例
するので、大電流化のためには電子放出量を増大する必
要がある。一方、MPカソード20からの電子は、蓋板
13の電子放出孔14を通って主プラズマ室2内へ供給
されており、電子放出量は電子放出孔14の大きさによ
り制限されている。さらに、前記電子は、副プラズマ2
5と主プラズマ26との間で形成されるシース部の電位
差で加速されるため、その電子放出量は、副プラズマ2
5の密度,両プラズマ25,26間の電位差,シース部
の面積等により決定される。そこで、電子放出量を増大
するため、電子放出孔14の孔径を大きくしたり、その
孔数を増やす等の手段がとられる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前記図6の従来装置に
おいて、電子放出孔14の孔径を大きくすると、MPカ
ソード20内の中性ガスが流出してガス圧低下を招き、
高密度の副プラズマ25の安定な生成を維持することが
できず、さらに、ガス圧を一定に保つために、より多く
のガス供給量が必要になる問題点がある。
【0011】一方、電子放出孔14の孔数を増やす場
合、図7に示すように、蓋板13が副筺体10と同電位
であり、副プラズマ室11内において磁気回路が閉じる
よう構成されるため、副プラズマ25は蓋板13により
主プラズマ26に対してある程度遮蔽される。このと
き、電子放出孔14を通して形成された両プラズマ間2
5,26のシース部において、電子が加速されて主プラ
ズマ室2に供給される。
【0012】そのため、電子放出孔14の孔数を増や
し、その一方で孔径を絞り込み、電子放出孔1個当りの
ガスコンダクタンスを小さくすると、中性ガスの流出が
抑えられても、主プラズマ26からの直流電界がかかり
にくく、電子放出面であるシース部の形成面積が実質的
に小さくなってしまい、電子放出量が低下してしまう問
題点がある。
【0013】本発明は前記の各点に留意し、電子放出孔
14の孔径を大きくして供給ガス量を増加させることな
く、しかも、その孔数を増やしてプラズマ間のシース部
の形成面積を減少させることもなく、この種のイオン源
装置の主プラズマ室への電子放出量を増大させることを
課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、請求項1の本発明のイオン源装置は、高周波放電
によりプラズマを生成する電子放出源としてのプラズマ
カソードと、このカソードの電子放出側にカソードの筐
体と電気的に絶縁して設けられた蓋板と、この蓋板に形
成された第1の電子放出孔と、前記蓋板の筐体側近傍に
前記蓋板と電気的に絶縁して設けられ,第1の電子放出
孔に連通した第2の電子放出孔と、両電子放出孔の間に
軸方向に磁界を形成する磁界形成手段と、第1の電子放
出孔に対して前記筐体を負電位にして直流電界を形成す
る直流電界形成手段と、前記磁界と前記直流電界とによ
り高密度化された両電子放出孔の間のプラズマの電子が
第1の電子放出孔から供給され,直流放電により生成し
た主プラズマを閉じ込める主プラズマ室と、主プラズマ
からイオンビームを引き出す引出電極とを備えたもので
ある。
【0015】したがって、磁界形成手段の磁界と、直流
電界形成手段の直流電界とにより、第1,第2の電子放
出孔の間に効果的なプラズマ閉じ込めが行われて高密度
のプラズマが輸送,形成され、このプラズマの電子が第
1の電子放出孔から主プラズマ室に供給されるため、両
電子放出孔を小さくしても、蓋板の主プラズマ室側にお
けるプラズマ間のシース部の形成面積が減少することな
く、電子放出のための電界が十分にかかり、供給ガス量
を増加させることなく、装置の大型化を防ぎ、電子放出
を容易にしてその放出量を増大することができる。
【0016】また、請求項2の本発明のイオン源装置
は、高周波放電によりプラズマを生成する電子放出源と
してのプラズマカソードと、このカソードの電子放出側
にカソードの筐体と電気的に絶縁して設けられた蓋板
と、この蓋板に形成された第1の電子放出孔と、前記蓋
板の筐体側近傍に前記蓋板と電気的に絶縁して設けら
れ,前記蓋板側に突出したノズル状に絞り込まれて形成
され,第1の電子放出孔に連通した第2の電子放出孔
と、両電子放出孔の間に軸方向に磁界を形成する磁界形
成手段と、第1の電子放出孔に対して前記筐体を負電位
にして直流電界を形成する直流電界形成手段と、前記磁
界と前記直流電界とにより高密度化された両電子放出孔
の間のプラズマの電子が第1の電子放出孔から供給さ
れ,直流放電により生成した主プラズマを閉じ込める主
プラズマ室と、主プラズマからイオンビームを引き出す
引出電極とを備えたものである。
【0017】この場合、第1の電子放出孔に連通した第
2の電子放出孔が、第1の電子放出孔側に突出したノズ
ル状に絞り込まれて形成されたため、プラズマ閉じ込め
の効果が極めて向上する。
【0018】そのため、両電子放出孔の間に請求項1の
場合より一層効果的なプラズマ閉じ込めが行われ、第
1,第2の電子放出孔を小さくしても、より一層高密度
のプラズマが輸送,形成され、蓋板の主プラズマ室側に
おけるプラズマ間のシース部の形成面積が減少すること
なく、電子放出のための電界が十分にかかり、供給ガス
量を増加させることなく、装置の大型化を防ぎ、電子放
出を極めて容易にしてその放出量を一層増大することが
できる。
【0019】
【実施例】実施例について図1ないし図5を参照して説
明する。それらの図において、図6及び図7と同一符号
は同一もしくは相当するものを示す。 (実施例1) まず、実施例1を示した図1において、27は強磁性材
料からなる蓋板、28は電磁コイルからなる環状の磁場
発生手段であり、蓋板27上の周縁部に配設されてい
る。29は強磁性材料からなる蓋板であり、周縁部が磁
場発生手段28を覆っている。なお、図示しないが、磁
場発生手段は永久磁石とすることもできる。
【0020】30は蓋板13と蓋板29との間及び蓋板
29と蓋板27との間に介在された絶縁体、31は蓋板
27に形成された第1の電子放出孔、32は蓋板29の
第1の電子放出孔31に連通する位置にノズル状に絞り
込んで形成されたオリフィス形状の第2の電子放出孔で
ある。
【0021】33は蓋板27,29,磁場発生手段28
が形成する磁界形成手段であり、蓋板13と絶縁体15
との間に配設され、蓋板27,29,磁場発生手段28
の磁気回路により、電子放出孔31,32の間に、軸上
において数百G〜数kG程度の軸方向の磁場が形成され
る。
【0022】34は副プラズマ室11と電子放出孔31
に直流電界を形成する直流電源であり、負極が蓋板12
に接続され、正極が抵抗35を介して蓋板29及び蓋板
27,放電電源21の負極に接続されている。36は直
流電源34,抵抗35からなり、第1の電子放出孔31
に直流電界を形成する直流電界形成手段である。
【0023】そして、副プラズマ25は、磁界形成手段
33による磁場により、電子放出孔31,32の間に輸
送されて効果的に閉じ込められる。
【0024】また、直流電源34により、副筺体10は
蓋板27に対して負の電位となり、第1の電子放出孔3
0の近傍においては直流電界が印加され、さらに、抵抗
35により、蓋板29は動作時副筺体10と蓋板27と
の中間的な電位をとる。
【0025】そのため、磁界形成手段33の磁界と、直
流電界形成手段36の直流電界とにより、電子放出孔3
1,32の間において効果的なプラズマ閉じ込めが行わ
れ、第1の電子放出孔31から主プラズマ室2に、高密
度のプラズマに基づく効率の良い電子放出が可能にな
る。
【0026】しかも、第1の電子放出孔31のMPカソ
ード20側の近傍に第1の電子放出孔31に連通した第
2の電子放出孔32が形成され、この第2の電子放出孔
32が、蓋板27側すなわち第1の電子放出孔31側に
突出したノズル状に絞り込まれて形成されたため、プラ
ズマ閉じ込めの効果が一層向上する。
【0027】そのため、第1の電子放出孔31の近傍に
おいて極めて効果的なプラズマ閉じ込めが行われ、電子
放出孔31,32を小さくしても高密度プラズマが輸
送,形成され、蓋板27の主プラズマ室2側におけるプ
ラズマ間のシース部の形成面積が減少することなく、電
子放出のための電界が十分にかかり、供給ガス量を増加
させることなく、装置の大型化を防ぎ、電子放出を極め
て容易に行うことができ、その放出量を十分に増大する
ことができる。
【0028】(実施例2) つぎに、実施例2を示した図2において、図1と異なる
点は、図1の蓋板13と蓋板29との間の絶縁体30及
び抵抗35を省略し、副筺体10と蓋板29とを同電位
にした点である。
【0029】この場合も、図3に示すように、磁界形成
手段33の磁気回路による磁界と、直流電源34による
電界とにより、電子放出孔31,32の間に効果的なプ
ラズマ閉じこめが行われて高密度のプラズマが形成さ
れ、蓋板27の主プラズマ室2側においてプラズマ2
5,26間のシース部の形成面積が減少せず、電子放出
が容易で孔径の小さい第1の電子放出孔31から主プラ
ズマ室2に大電流の電子が放出される。
【0030】(実施例3) つぎに、実施例3を示した図4において、図2と異なる
点は、図2の蓋板13と蓋板29とを同一部材で構成し
た蓋板37を配設した点であり、実施例2の場合と同様
に、大電流の電子放出が可能になる。
【0031】(実施例4) つぎに、実施例4を示した図5において、図4と異なる
点は、直流電源34が省略され、放電電源21の正極が
抵抗38を介して蓋板27に接続され、放電電源21,
抵抗38が直流電界形成手段36を形成している点であ
り、蓋板27の電位が抵抗38により副筺体10と主筺
体1との中間電位に維持されるため、新たな電源を加え
ることなしに実施例1〜3と同様の効果が得られ、装置
構成が簡略化できる。なお、各実施例はアンテナによる
マイクロ波放電を使用したMPカソードについて示した
が、一般的な高周波放電等を使用したプラズマカソード
でも同様な効果がある。
【0032】(実験結果) つぎに、実験結果について説明する。図2及び図4の構
成において、第1の電子放出孔31の孔径をφ2mmと
し、この電子放出孔31の中心部で約3kGの軸方向の
磁場を印加し、酸素ガスを通常の1/2以下におとして
供給し、最大電子放出量Ieeの測定を行った。
【0033】一方、磁界形成手段33及び直流電界形成
手段36を用いずに電子放出孔14の孔径をφ4mm,φ
2mmとし、酸素ガスを供給し、最大電子放出量Ieeの
測定を行った。
【0034】その結果、前者の場合、孔径φ2mm,酸素
ガス流量Q=1.2cc/minでIee=1.15A
となり、電子放出孔31の開口面積の減少による電子放
出量の低下は認められなかった。しかし、後者の場合、
孔径φ4mmのときQ=2.5cc/minでIee=
1.18A、孔径φ2mmのときQ=1.2cc/min
でIee=0.42Aとなり、電子放出孔14の開口面
積の減少にともない電子放出量も減少している。このよ
うに、本発明の場合、電子放出孔31の孔径を小さく
し、ガス流量を1/2以下におとしても電子放出量はほ
とんど減少せず、大幅なガス効率の向上が可能になるこ
とが確められた。
【0035】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているため、つぎに記載する効果を奏する。まず、請求
項1のイオン源装置は、磁界形成手段33の磁界と、直
流電界形成手段36の直流電界とにより、第1,第2の
電子放出孔31,32の間に効果的なプラズマ閉じ込め
が行われて高密度のプラズマが輸送,形成され、このプ
ラズマの電子が第1の電子放出孔31から主プラズマ室
2に供給されるため、両電子放出孔31,32を小さく
しても、蓋板27の主プラズマ室2側におけるプラズマ
間のシース部の形成面積が減少することなく、電子放出
のための電界が十分にかかり、供給ガス量を増加させる
ことなく、装置の大型化を防ぎ、電子放出を容易にして
その放出量を増大することができる。
【0036】つぎに、請求項2のイオン源装置は、第1
の電子放出孔31に連通した第2の電子放出孔32が、
第1の電子放出孔31が形成された蓋板27と電気的に
絶縁されて蓋板27側に突出したノズル状に絞り込まれ
て形成されたため、プラズマ閉じ込めの効果を一層向上
することができる。
【0037】したがって、第1,第2の電子放出孔3
1,32の間において、請求項1の場合より一層効果的
なプラズマ閉じ込めが行われ、両電子電子放出孔31,
32を小さくしても、より一層高密度のプラズマを輸
送,形成することができ、蓋板27の主プラズマ室2側
におけるプラズマ25,26間のシース部の形成面積が
減少することなく、電子放出のための電界が十分にかか
り、供給ガス量を増加させることなく、装置の大型化を
防ぎ、電子放出を極めて容易にしてその放出量を一層増
大することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の切断正面図である。
【図2】本発明の実施例2の切断正面図である。
【図3】図2の一部の作用状態図である。
【図4】本発明の実施例3の切断正面図である。
【図5】本発明の実施例4の切断正面図である。
【図6】従来例の切断正面図である。
【図7】図6の一部の作用状態図である。
【符号の説明】
2 主プラズマ室 4 引出電極 11 副プラズマ室 20 マイクロ波プラズマカソード(MPカソード) 25 副プラズマ 26 主プラズマ 27 蓋板 31 第1の電子放出孔 32 第2の電子放出孔 33 磁界形成手段 36 直流電界形成手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松原 克夫 京都市右京区梅津高畝町47番地 日新電 機株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−213023(JP,A) 特開 昭64−53422(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 27/00 - 27/26 H01J 37/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高周波放電によりプラズマ成する電
    子放出源としてのプラズマカソードと、前記カソードの電子放出側に前記カソードの筐体と電気
    的に絶縁して設けられた蓋板と、 前記蓋板に形成された第1の電子放出孔と、 前記蓋板の前記筐体側近傍に前記蓋板と電気的に絶縁し
    て設けられ,前記第1の電子放出孔に連通した第2の電
    子放出孔と、 前記両電子放出孔の間に軸方向に磁界を形成する磁界形
    成手段と、 前記第1の電子放出孔に対して前記筐体を負電位にして
    直流電界を形成する直流電界形成手段と、 前記磁界と前記直流電界とにより高密度化された前記両
    電子放出孔の間のプラズマの電子が前記第1の電子放出
    孔から供給され,直流放電により生成した主プラズマを
    閉じ込める主プラズマ室と、 前記主プラズマからイオンビームを引き出す引出電極と
    を備えた ことを特徴とするイオン源装置。
  2. 【請求項2】 高周波放電によりプラズマ成する電
    子放出源としてのプラズマカソードと、前記カソードの電子放出側に前記カソードの筐体と電気
    的に絶縁して設けられた蓋板と、 前記 蓋板に形成された第1の電子放出孔と、前記蓋板の前記筐体側近傍に前記蓋板と電気的に絶縁し
    て設けられ, 前記蓋板側に突出したノズル状に絞り込ま
    れて形成され,前記第1の電子放出孔に連通した第2の
    電子放出孔と、前記両電子放出孔の間に 軸方向に磁界を形成する磁界形
    成手段と、 前記第1の電子放出孔に対して前記筐体を負電位にして
    直流電界を形成する直流電界形成手段と、前記磁界と前記直流電界とにより高密度化された前記両
    電子放出孔の間のプラズマの電子が前記第1の電子放出
    孔から供給され, 直流放電により生成した主プラズマを
    閉じ込める主プラズマ室と、 前記主プラズマからイオンビームを引き出す引出電極と
    を備えことを特徴とするイオン源装置。
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