JP2959508B2 - プラズマ発生装置 - Google Patents

プラズマ発生装置

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JP2959508B2 JP9047297A JP4729797A JP2959508B2 JP 2959508 B2 JP2959508 B2 JP 2959508B2 JP 9047297 A JP9047297 A JP 9047297A JP 4729797 A JP4729797 A JP 4729797A JP 2959508 B2 JP2959508 B2 JP 2959508B2
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    • H05H1/00Generating plasma; Handling plasma
    • H05H1/24Generating plasma
    • H05H1/46Generating plasma using applied electromagnetic fields, e.g. high frequency or microwave energy
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
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    • H01J27/00Ion beam tubes
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    • H01J27/16Ion sources; Ion guns using high-frequency excitation, e.g. microwave excitation
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    • HELECTRICITY
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    • H01J2237/06Sources
    • H01J2237/08Ion sources
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、高周波放電によ
って種プラズマを発生させ、更にこの種プラズマ中の電
子を用いて直流放電によって主プラズマを発生させるプ
ラズマ発生装置および当該プラズマ発生装置を用いてそ
の主プラズマからイオンビームを引き出すイオン源に関
する。
【0002】このようなプラズマ発生装置は、イオン源
以外にも、例えば、プラズマCVD装置、プラズマエッ
チング装置等のプラズマ装置に利用することができる。
また、このようなプラズマ発生装置を用いたイオン源
は、例えば、液晶基板製造用のイオンドーピング装置
(非質量分離型のイオン注入装置)、その他半導体基板
等へのイオン注入装置等のイオンビーム装置に利用する
ことができる。
【0003】
【従来の技術】電子発生室とプラズマ生成室とを別個に
設けたイオン源が、例えば特公平7−46586号公報
に記載されている。
【0004】この公報に記載されたイオン源の一例を図
9に示す。このイオン源は、ガス(反応性ガス)102
およびマイクロ波104を導入してプラズマを発生させ
て電子を作る電子発生室100と、この電子発生室10
0に絶縁物108および電子引出し電極110を介して
連結されたプラズマ生成室112と、このプラズマ生成
室112の開口部に設けられたビーム引出し電極116
とを備えている。電子発生室100の外側の周囲には、
その軸方向に、プラズマ閉じ込め用の(具体的にはEC
R条件を満たす)直流磁界を発生させる円筒コイル10
6が巻かれている。プラズマ生成室112の周囲には、
カスプ磁場を作る永久磁石114が設けられている。
【0005】このイオン源においては、電子発生室10
0内でプラズマが作られ、このプラズマから電子引出し
電極110によって電子のみがプラズマ生成室112内
に引き出され、この電子を用いて電子引出し電極110
とプラズマ生成室112間でアーク放電を起こさせてプ
ラズマ生成室112内にプラズマが作られる。更にこの
プラズマから、ビーム引出し電極116によってイオン
ビーム118が引き出される。プラズマ生成室112に
電子を供給するのは、プラズマ生成室112でのアーク
放電開始およびプラズマ生成を円滑化する等のためであ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記イオン源において
は、プラズマ生成室112とは別個に電子発生室100
を設けているため、この電子発生室100を設けるぶ
ん、イオン源全体が大型化するという課題がある。
【0007】また、大面積のイオンビーム118を得る
ためにはプラズマ生成室112を大型化(大面積化)す
る必要があるが、その場合、プラズマ生成室112内に
均一性の高いプラズマを生成するためには、一つのプラ
ズマ生成室112に対して複数個の電子発生室100を
設けて複数箇所から電子を分散して供給する必要がある
が、電子発生室100はその内部でのプラズマの損失を
小さくする等のためにある程度大型化せざるを得ず、従
ってそのような大型の電子発生室100を、相互に機械
的あるいは磁気的に干渉することなく一つのプラズマ生
成室112に対して複数個配置することは困難である。
従って、プラズマやイオンビームの大面積化が困難であ
る。
【0008】特に、上記例のようにプラズマ閉じ込め用
の円筒コイル106を電子発生室100の外側に設けて
いる場合は、この円筒コイル106のぶん、イオン源全
体が更に大型化すると共に、一つのプラズマ生成室11
2に対して複数個の電子発生室100を設置することは
一層困難になる。また、円筒コイル106励磁用の直流
電源も必要になり、この意味からも装置全体が大型化す
ると共にコストも嵩む。
【0009】そこでこの発明は、大型化の原因になる上
記のような電子発生室を設けずに、小型の手段によって
種プラズマを発生させるようにし、それによって装置全
体の小型化を可能にすると共に、大面積化をも容易にし
たプラズマ発生装置およびそれを用いたイオン源を提供
することを主たる目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係るプラズマ
発生装置の一つは、ガスが導入されるプラズマ生成容器
と、このプラズマ生成容器内にそれとは絶縁して挿入さ
れていて、挿入された部分に永久磁石を有し、かつ外部
から高周波が供給され、当該永久磁石が作る磁場中の高
周波放電によって前記ガスを電離させて当該永久磁石の
近傍に種プラズマを発生させる高周波線路と、この高周
波線路と前記プラズマ生成容器との間に前者を負極側に
して直流電圧を印加して、前記種プラズマ中の電子を前
記プラズマ生成容器に向けて加速して、この電子を用い
て前記高周波線路と前記プラズマ生成容器との間に直流
放電を生じさせて前記プラズマ生成容器内に主プラズマ
を発生させる直流電源とを備えることを特徴としてい
る。
【0011】上記プラズマ発生装置によれば、プラズマ
生成容器内にガスを導入し、高周波線路に高周波を供給
すると、プラズマ生成容器内に挿入された高周波線路の
永久磁石の近傍で高周波放電が生じ、それによってその
付近のガスを電離させて、永久磁石の近傍に種プラズマ
が作られる。このとき、永久磁石の作る磁場は、種プラ
ズマを永久磁石近傍に閉じ込めて高密度の種プラズマを
効率良く生成する作用をする。
【0012】そして、高周波線路とプラズマ生成容器と
の間に印加された直流電圧によって、前記種プラズマ中
の電子がプラズマ生成容器内壁に向けて加速され、この
電子が種となって、プラズマ生成容器内に直流放電が生
じ、これによってガスを電離させて主プラズマが生成さ
れる。このとき、種プラズマからの電子は、直流放電開
始および主プラズマ生成を円滑化する等の働きをする。
【0013】このように、このプラズマ発生装置によれ
ば、従来例のような電子発生室を設けることなく、プラ
ズマ生成容器内において種プラズマを発生させ、かつ当
該種プラズマ中の電子を用いて主プラズマを発生させる
ことができる。しかも上記の永久磁石を有する高周波線
路は、従来例の電子発生室に比べて遙かに小型にするこ
とができる。その結果、装置全体を小型化することがで
きる。また、同上の理由によって、一つのプラズマ生成
容器に対して上記高周波線路を複数個設けることも容易
であるので、大面積化も容易であり、従って大面積かつ
均一性の高いプラズマ生成が可能になる。
【0014】この発明に係るイオン源は、上記のような
プラズマ発生装置のプラズマ生成容器の開口部に引出し
電極を設けたものであり、従って上記と同じ理由から、
イオン源全体を小型化することができる。また、大面積
化も容易であり、従って大面積かつ均一性の高いイオン
ビームの引き出しが可能になる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は、この発明に係るプラズマ
発生装置を用いたイオン源の一例を示す断面図である。
図2は、図1中の永久磁石周りの拡大断面図である。
【0016】このイオン源は、プラズマ発生装置2を構
成するプラズマ生成容器4の開口部12の近傍に、プラ
ズマ生成容器4内に作られる主プラズマ48から電界の
作用でイオンビーム64を引き出す引出し電極60を設
けた構造をしている。
【0017】引出し電極60は、この例では、2枚の共
に多孔の第1電極61および第2電極62から成る。但
し、この引出し電極60を、1枚または3枚以上の電極
で構成しても良いし、各電極に、多孔の代わりに、1以
上の孔またはスリットを設けても良い。
【0018】プラズマ発生装置2は、この例では、ガス
導入口14からプラズマ化すべきガス16が導入される
プラズマ生成容器4を有している。このプラズマ生成容
器4は、この例では、筒状(例えば円筒状または角筒
状)の側壁部6とその背面の蓋をする背面板8とから成
る。プラズマ生成容器4の下端部には前記開口部12が
ある。このプラズマ生成容器4内にプラズマ生成室10
が形成されている。
【0019】プラズマ生成容器4の周囲には、プラズマ
生成容器4内に向かう磁極がN、S、N・・・と交互に
配置されていて、プラズマ生成容器4の内壁付近にカス
プ磁場を形成する複数の永久磁石18が配置されてい
る。背面板8の外側にも、同様のカスプ磁場を形成する
永久磁石を配置しても良い。プラズマ生成容器4は、永
久磁石18からの磁界を乱さないために、非磁性体から
成る。
【0020】プラズマ生成容器4内に、この例では背面
板8を貫通して、高周波線路の一例としての同軸線路2
0が外から挿入されている。この同軸線路20(より具
体的にはその外部導体24)とプラズマ生成容器4(よ
り具体的にはその背面板8)とは、絶縁物38によって
電気的に(直流的に)絶縁されている。これは、両者間
に、後述する直流電源56等によって直流電圧を印加す
るためである。
【0021】同軸線路20は、この例では筒状(円筒
状)の中心導体22と、それを囲む筒状(円筒状)の外
部導体24とを有している。この同軸線路20内は、絶
縁気密部36によって、プラズマ生成容器4内側と大気
側とに気密分離されている。
【0022】絶縁気密部36は、図2に示すように、中
心導体22と外部導体24との間を電気的に絶縁するこ
の例では3段の絶縁物52と、気密保持用のこの例では
2段のOリング54とを有しており、これによって気密
保持の強化を図っている。
【0023】同軸線路20の大気側には、この同軸線路
20に(具体的にはその中心導体22と外部導体24間
に)高周波の一例としてのマイクロ波を供給するマグネ
トロン32が接続されている。このマグネトロン32の
出力導体34は、中心導体22に接触させても良いし、
図7に示すように両者間に小さな(例えば1mm程度
の)隙間35があっても電磁的に結合するのでマイクロ
波の供給は可能である。出力導体34を中心導体22に
固定していないのは、中心導体22を矢印Aに示すよう
に上下させて後述するチューニングを可能にするためで
ある。
【0024】この例では、同軸線路20にマグネトロン
32を直に接続しているが、これは装置をよりコンパク
トにまとめるためであり、必要に応じて、別に設けたマ
イクロ波源から導波管、整合器、同軸ケーブル等を経由
して同軸線路20にマイクロ波を供給しても良い。ま
た、同軸線路20にマイクロ波ではなく高周波を供給す
る場合は、上記マグネトロン32やマイクロ波源の代わ
りに高周波発振器を用いれば良い。また、この例ではチ
ューニング等のために、同軸線路20をプラズマ生成容
器4(より具体的にはその背面板8)の外に突き出して
いるが、この突き出している部分をなくして、同軸線路
20のほぼ全体をプラズマ生成容器4内に挿入すること
も、勿論可能である。
【0025】同軸線路20の大気側終端は、中心導体2
2と外部導体24とを電気的に短絡する短絡器30によ
って電磁波的に固定端としている。同軸線路20のプラ
ズマ生成容器4内側の終端は、短絡端としても良いが、
この例では中心導体22の出し入れを許容するために、
隙間25を設けて開放端としている。
【0026】同軸線路20のプラズマ生成容器4内に位
置する部分の中心導体22内に、永久磁石40を収納し
ている。この永久磁石40からの磁界を乱さないため
に、少なくとも永久磁石40の近傍の中心導体22およ
び外部導体24は非磁性体から成る。この例では、中心
導体22および外部導体24の全体を非磁性体で構成し
ている。永久磁石40は、非磁性体から成る詰物28に
よってその位置が固定されている。
【0027】永久磁石40は、この例では、図2および
図3も参照して、中心導体22に沿う方向に複数個(図
示例では3個であるがそれに限らない)並べられてお
り、同軸線路20の(より具体的にはその中心導体22
の)表面近傍にカスプ磁場を形成している。より具体的
には、この例では、円筒状の複数の永久磁石40を、互
いの間に間隔をあけて、かつ隣り合う二つの永久磁石4
0の磁極が同極性で向かい合うように、中心導体22の
長手方向に並べている。図2および図3中に、この各永
久磁石40から出入りする磁力線42を模式的に示す。
【0028】種プラズマ44等からの熱を除去して永久
磁石40を保護するために、同軸線路20には永久磁石
40の冷却機構を設けるのが好ましい。そのためにこの
例では、中心導体22内に冷却水通路(図示省略)を設
けて水冷構造にしている。
【0029】少なくとも前記永久磁石40を囲む部分の
外部導体24には、複数の孔26を設けている。この孔
26を設けることによって、外部導体24外にマイクロ
波が漏出するのを防止しつつ、外部導体24内に作られ
る種プラズマ44やそれからの電子46を引き出すこと
ができる。この孔26は、複数の孔やスリットでも良い
し、多数の小孔でも良い。また、外部導体24を網目状
にしても良く、その網目が上記孔となる。更には、外部
導体24は、隙間をあけて多段に積み重ねられた円板で
構成しても良く、その隙間が上記孔となる。
【0030】上記中心導体22(より具体的にはこの例
ではその外部導体24)とプラズマ生成容器4との間に
は、前者を負極側にし後者を正極側にして、直流電源5
6が接続されており、この直流電源56から両者間に、
例えば50〜150V程度のアーク放電用の直流電圧が
印加される。
【0031】動作を説明すると、プラズマ生成容器4内
を十分に、例えば5×10-6Torr程度の真空に排気
した後、ガス導入口14からプラズマ化すべき所望のガ
ス16を導入し、プラズマ生成容器4内を、直流アーク
放電に適当な圧力、例えば2×10-4〜2×10-3To
rr程度の圧力に維持する。その状態で、マグネトロン
32から同軸線路20にマイクロ波を供給すると、永久
磁石40の近傍において中心導体22と外部導体24間
でマイクロ波放電が生じ、それによってその付近のガス
16を電離させて、永久磁石40の近傍に種プラズマ4
4が作られる。このとき、永久磁石40の作る磁場は、
種プラズマ44中の電子軌道を旋回軌道にして、即ち電
子を磁力線42の周りに巻き付けて、当該電子ひいては
種プラズマ44を永久磁石40の近傍に閉じ込めて高密
度の種プラズマ44を効率良く生成する作用をする。
【0032】プラズマ生成容器4内の中心導体22の表
面は、この例のように絶縁シース50で覆っておくのが
好ましい。そのようにすると、絶縁シース50に種プラ
ズマ44中の電子が入射するとその表面が負に帯電して
電子を押し返す働きをするので、種プラズマ44中の電
子が中心導体22に衝突して損失するのを抑制して、高
密度の種プラズマ44をより効率良く生成することがで
きる。
【0033】種プラズマ44中の電子は、永久磁石40
の磁力線42に沿って運動するので、外部導体24に設
けた孔26を通して外部導体24外に、即ちプラズマ生
成室10に導出される。従って、永久磁石40の近傍の
同軸線路20の周囲は、種プラズマ44によって満たさ
れる。従ってこの辺りを、種プラズマ生成部と呼ぶこと
もできる。
【0034】外部導体24とプラズマ生成容器4間には
前述したように直流電源56から前者を負極側にして直
流電圧が印加されているので、種プラズマ44中の電子
46は、当該直流電圧によってプラズマ生成容器4の内
壁に向けて加速され、その途中でプラズマ生成容器4内
のガス16に衝突してそれを電離させる。これが種とな
って、プラズマ生成容器4内において外部導体24とプ
ラズマ生成容器4内壁との間で直流アーク放電が生じ、
それによってガス16を更に電離させて、プラズマ生成
容器4内に主プラズマ48が生成される。このように、
種プラズマ44からの上記電子46は、プラズマ生成容
器4内におけるアーク放電開始および主プラズマ生成を
円滑化する等の働きをする。
【0035】更にこの例では、引出し電極60を設けて
いるので、上記主プラズマ48から、引出し電極60に
よる電界の作用で、イオンビーム64を引き出すことが
できる。
【0036】このように、上記プラズマ発生装置2によ
れば、従来例のような電子発生室を設けることなく、プ
ラズマ生成容器4内において種プラズマ44を発生さ
せ、かつ当該種プラズマ44中の電子46を用いて主プ
ラズマ48を発生させることができる。しかも、同軸線
路20は、永久磁石40を内蔵する寸法を確保すれば良
く、従来例の電子発生室に比べて遙かに小型にすること
ができる。例えば、同軸線路20のプラズマ生成容器4
内部分の外径は、30〜40mmφ程度以下にすること
も可能である。
【0037】従って、電子発生室をプラズマ生成室とは
別個に設けた従来例に比べて、プラズマ発生装置2全体
を遙かに小型化することができる。
【0038】また、永久磁石40を内蔵した同軸線路2
0を小型にすることができるので、一つのプラズマ生成
容器4に対して当該同軸線路20を複数個設けることも
容易であり、従って当該プラズマ発生装置2の大面積化
も容易であり、これによって大面積かつ均一性の高い主
プラズマ48の生成、ひいてはイオンビーム64の引き
出しが可能になる。
【0039】例えば、幅広の被処理物(例えばガラス基
板)を処理する場合、プラズマ生成容器4を当該被処理
物の幅方向に細長い直方体状にすることが多いが、この
ような場合にも容易に対応することができる。例えば、
被処理物の幅が60cm程度の場合は、永久磁石40を
内蔵した同軸線路20を3個程度、100cm程度の場
合は5個程度、プラズマ生成容器4の長手方向に(即ち
被処理物の幅方向に)並設することによって、プラズマ
生成容器4の長手方向においても均一性の十分に高い主
プラズマ48の生成ひいてはイオンビーム64の引き出
しが可能である。
【0040】また、図9に示した従来例と比べて、円筒
コイル106、その励磁用の直流電源および電子引出し
電極110用の直流電源V1 も不要になるので、この意
味からも装置全体の小型化および低コスト化を図ること
ができる。
【0041】また、図9に示した従来例では、円筒コイ
ル106は電子発生室100の外側を取り囲むため大型
になり、この円筒コイル106からプラズマ生成室11
2への磁場の張り出しが大きくなってプラズマ生成室1
12のプラズマの均一性、ひいてはそれから引き出すイ
オンビーム118の均一性を低下させる要因となる。こ
れに対して、上記プラズマ発生装置2では、永久磁石4
0は小型のもので良く、同軸線路20の近傍にのみ磁場
を作れば良いので、この永久磁石40による磁場は、主
プラズマ48の均一性には殆ど悪影響を与えない。
【0042】なお、上記プラズマ発生装置2は、引出し
電極60と組み合わせてイオン源とせずに、それだけで
使用することも勿論可能である。その場合は、プラズマ
生成容器4に開口部12を設けるか否かは任意である。
例えば、プラズマ生成容器4内に被処理物を収納して、
主プラズマ48によって当該被処理物にプラズマCV
D、プラズマエッチング等の処理を施すことも可能であ
る。
【0043】上記永久磁石40について更に説明する
と、中心導体22内には、前述した(図1〜図3参照)
ようなカスプ磁場を形成する複数の永久磁石40を設け
る代わりに、図4または図5に示すような細長い1個の
永久磁石40を設けても良い。これらの長所と短所を比
較すれば次のとおりである。
【0044】図4の永久磁石40は、細長い円柱状であ
ってその上下の両端面にN極とS極とを有している。こ
のような永久磁石40ででも勿論、それが作る磁場によ
って当該永久磁石40の近傍に、前述した種プラズマ4
4を発生させかつそれを閉じ込めることができる。この
永久磁石40の場合は、その磁力線42に直交する方向
Bには磁石面がないので電子のドリフトロスは少ないけ
れども、磁力線42に沿う方向Cには電子は自由にドリ
フトでき、ドリフトロスが比較的大きい。電子のドリフ
トロスが大きいと、種プラズマ44の生成効率が低下す
る。また、磁界が遠くまで及ぶので、主プラズマ48に
影響を与える度合いは一番大きい。また、磁場強度がほ
ぼ一定な領域が狭いので、例えば同軸線路20の近傍に
ECR(電子サイクロトロン共鳴)条件を満たす磁場を
発生させる場合、当該条件を満たす領域が狭い。
【0045】図5の永久磁石40は、細長い角柱状であ
ってその相対向する2側面にN極とS極とを有してい
る。このような永久磁石40ででも勿論、上記と同じ理
由によって、当該永久磁石40の近傍に種プラズマ44
を発生させかつ閉じ込めることができる。この永久磁石
40の場合は、磁界が遠くまで及ばないので、主プラズ
マ48に与える影響は小さい。また、磁場強度がほぼ一
定な領域が広いので、同軸線路20の近傍において広い
領域でECR条件を満たすことができる。しかし、磁力
線42に直交する方向Bに電子が自由にドリフトするこ
とができるので、この方向のドリフトロスが大きい。ま
た、磁力線42に沿う方向Cに大面積の磁極面があるの
で、この方向Cのドリフトロスも比較的大きい。
【0046】図3の永久磁石40は、図1〜図2に示し
た実施例のものである。この永久磁石40の場合は、小
さい磁石を複数個用いていて、磁界が遠くまで及ばない
ので、主プラズマ48に与える影響は小さい。また、磁
場強度がほぼ一定に近い領域が広いので、同軸線路20
の近傍において広い領域でECR条件を満たすことがで
きる。また、磁力線42に直交する方向Bには磁極面が
ないので電子のドリフトロスが小さい。更に、磁力線4
2に沿う方向Cのドリフトロスについても、カスプ磁場
を形成していて各カスプ部43で磁場が非常に強くなっ
ていて電子が跳ね返されるので、この方向Cのドリフト
ロスも小さい。従って、上記3例の中では、この例の永
久磁石40が、種プラズマ44の生成効率が最も高いの
で最も好ましいと言える。
【0047】なお、上述したように、同軸線路20にマ
イクロ波を供給し、かつ永久磁石40によって、種プラ
ズマ44の生成部に、即ち同軸線路20やその中心導体
22の表面近傍に、ECR条件(例えば同軸線路20に
供給するマイクロ波が2.45GHzの場合で875ガ
ウス)を満たす磁場を発生させるのが好ましい。そのよ
うにすれば、マイクロ波のエネルギーが種プラズマ44
に共鳴的に吸収され、種プラズマ44へのマイクロ波の
吸収が促進されるので、より高密度の種プラズマ44を
より効率良く発生させることができる。
【0048】再び図1を参照して、この実施例のように
同軸線路20の中心導体22を矢印Aに示すように出し
入れ可能にして、同軸線路20内の中心導体22の挿入
長さを可変にするのが好ましく、そのようにすれば、同
軸線路20の共振周波数の調整が可能になり、これによ
って、マグネトロン32からのマイクロ波を同軸線路2
0に効率良く供給することができる。
【0049】マグネトロン32の出力導体34と短絡器
30との間の距離L1 は、次式をほぼ満たすように設定
するのが好ましく、そのようにすれば、同軸線路20内
に発生する定在波の腹の部分にマグネトロン32からマ
イクロ波を供給することができるので、同軸線路20に
マイクロ波を効率良く供給することができる。λは、マ
イクロ波の各媒出中での波長である(以下同様)。
【0050】
【数1】L1 =(λ/4)×(2n−1), n=1、
2、3・・・
【0051】絶縁気密部36の長さL2 (図2参照)
は、次式をほぼ満たすように設定するのが好ましく、そ
のようにすれば、絶縁気密部36の一方の端面からの反
射波と他方の端面からの反射波の位相が180度反転す
るので、当該絶縁気密部36でのマイクロ波の反射を小
さくして、同軸線路20にマイクロ波を効率良く供給す
ることができる。
【0052】
【数2】L2 =(λ/4)×(2n−1), n=1、
2、3・・・
【0053】図6は、この発明に係るプラズマ発生装置
を用いたイオン源の他の例を示す断面図である。図1の
例との相違点を主体に説明すると、このプラズマ発生装
置2では、同軸線路20の中心導体22と外部導体24
との間を直流的に絶縁し、中心導体22とプラズマ生成
容器4との間で直流アーク放電を起こさせ、かつそのと
きの外部導体24の電位を中心導体22とプラズマ生成
容器4との間の中間電位に保つ構造としている。従っ
て、放電経路に立ちふさがる図1に示した絶縁シース5
0はこの例では設けていない。
【0054】詳述すると、外部導体24の大気側の端部
に、前述した短絡器30の代わりに、直流絶縁短絡器7
0を設けている。この直流絶縁短絡器70は、図7に示
すように、中心導体22を囲む環状の凸部72a、凹部
72bおよび凸部72cを有する短絡器72と、この短
絡器72と中心導体22との間を満たす誘電体74とか
ら成る。誘電体74は、例えばアルミナ等のセラミック
スから成る。この誘電体74によって、中心導体22と
外部導体24とは直流的に絶縁している。
【0055】更に、上記凸部72aおよび凹部72bの
長さL3 を、λ/4程度としている。このようにするこ
とによって、図7中に矢印Dで示すように、同軸線路2
0内から外に向かおうとするマイクロ波76をほぼ全反
射させることができる。即ち、マイクロ波76に対して
はこの直流絶縁短絡器70は短絡器となる(阿部英太郎
著「マイクロ波技術」、東京大学出版会、1985年1
1月30日初版第3刷参照)。凸部72cの長さもこの
例ではλ/4程度としているが、これは任意である。但
し、上記凸部72aおよび凹部72bを繰り返せば、マ
イクロ波76の反射はより全反射に近づく。また、誘電
体74の誘電率が高い方が、上記長さL3 をより小さく
することができる。
【0056】直流電源56は、この例では、その負極を
同軸線路20の中心導体22に、正極をプラズマ生成容
器4に接続している。更に、同軸線路20の外部導体2
4とプラズマ生成容器4との間に中間電位抵抗66を接
続している。
【0057】このプラズマ発生装置2においては、図1
の例の場合と同様にして種プラズマ44が作られ、この
種プラズマ44中の電子46を用いて、中心導体22を
陰極とし、プラズマ生成容器4を陽極として両者間に直
流アーク放電が生じて主プラズマ48が生成される。こ
のとき、直流電源56からのアーク電流の一部が中間電
位抵抗66に流れることにより、それに電圧降下ΔVが
生じ、これによって外部導体24は、中心導体22とプ
ラズマ生成容器4との間の中間電位に保たれる。例え
ば、直流電源56の出力電圧をVとすると、外部導体2
4の電位は、中心導体22よりもV−ΔVだけ上がり、
プラズマ生成容器4よりもΔVだけ下がった電位にな
る。
【0058】その結果、中心導体22と外部導体24と
の間に直流電場が与えられ、この直流電場によって、外
部導体24内に作られる種プラズマ44中の電子46
を、外部導体24外に積極的に引き出すことができる。
これによって、種プラズマ44中の電子46がより効率
良くプラズマ生成室10内に引き出されて主プラズマ4
8の生成に寄与するので、主プラズマ48の生成をより
効率良く行うことができる。
【0059】なお、外部導体24を中間電位に保つ手段
として、上記中間電位抵抗66の代わりに、上記ΔV相
当の電圧を出力する中間電位電源を、外部導体24側を
負極にプラズマ生成容器4側を正極にして設けても良
い。
【0060】図8は、この発明に係るプラズマ発生装置
を用いたイオン源の更に他の例を示す断面図である。図
1および図6の例との相違点を主体に説明すると、この
プラズマ発生装置2では、プラズマ生成容器4内に挿入
された中心導体22の周りに外部導体24を設けずに、
当該中心導体22をプラズマ生成容器4内に露出させ
て、当該中心導体22を棒状アンテナ78としている。
この棒状アンテナ78も高周波線路の一例を成す。この
棒状アンテナ78には、前述した永久磁石40が内蔵さ
れている。従ってこの棒状アンテナ78も、前記同軸線
路20と同様、プラズマによる熱から永久磁石40を保
護するために、水冷構造としている。この棒状アンテナ
78の近傍には、図1および図6の例の場合と同様にし
て、磁場中の高周波あるいはマイクロ波放電によって、
前述した種プラズマ44が作られる。
【0061】そして、この棒状アンテナ78とプラズマ
生成容器4との間に直流電源56から前者を負極側にし
て直流電圧を印加して、種プラズマ44中の電子46を
用いて、棒状アンテナ78とプラズマ生成容器4間で直
流アーク放電を起こさせて主プラズマ48を生成する。
【0062】この例では、プラズマ生成容器4の外側は
必ずしも同軸構造にする必要はないが、ここでは前記例
と同様に同軸線路20としている。この同軸線路20の
外部導体24は、前述した絶縁物38を介することなく
直接、プラズマ生成容器4に取り付けており、この外部
導体24と中心導体22との間は前述した直流絶縁短絡
器70で直流的に絶縁している。
【0063】このプラズマ発生装置2では、図1および
図6の例と違って、種プラズマ44と主プラズマ48と
の間に、電子46の消滅原因になる壁面(例えば前述し
た外部導体)が全く存在しないので、電子46をより効
率良く、主プラズマ48の生成に使用することができ
る。また、外部導体24がないぶん、種プラズマ生成部
の構造のより簡略化および小型化が可能である。
【0064】但し、棒状アンテナ78からマイクロ波が
プラズマ生成容器4内に漏れるので、棒状アンテナ78
が1本の場合は問題はないが、棒状アンテナ78を複数
本設ける場合は、他の棒状アンテナ78からのマイクロ
波が発振器(マグネトロン)に逆流するのを抑えるため
に、各棒状アンテナ78とマグネトロンとの間にアイソ
レータを入れるのが好ましい。図1および図6の例の場
合は、外部導体24が遮蔽になるので、プラズマ生成容
器4内へのマイクロ波の漏れはない。
【0065】ところで、この例のように永久磁石40を
内蔵した棒状アンテナ78を用いる場合は、直流電源5
6を設けずに、上記種プラズマ44を種にして棒状アン
テナ78とプラズマ生成容器4との間にマイクロ波放電
を生じさせて主プラズマ48を生成する、という考えも
ある。しかしその場合は、棒状アンテナ78に、種プラ
ズマ44だけを作る場合よりも強力なマイクロ波を供給
する必要があり、そのようにしても、棒状アンテナ78
に近い種プラズマ48が主にマイクロ波電力を供給して
種プラズマがますます高密度になるばかりであり、しか
もこの種プラズマ44は永久磁石40の磁場に捕らえら
れて拡散しにくいので、棒状アンテナ78の近傍が特に
濃く、その周りは薄いプラズマしか生成することができ
ない。従って、プラズマ生成容器4内に均一性の高いプ
ラズマを生成することはできない。
【0066】これに対して、上記例のように直流電源5
6を設けて種プラズマ44中の電子46を用いて棒状ア
ンテナ78とプラズマ生成容器4との間で直流アーク放
電を起こさせるようにすると、棒状アンテナ78には種
プラズマ44を作れる程度のマイクロ波を供給すれば良
く、しかもこの種プラズマ44中の電子を用いた上記直
流アーク放電によるガスの電離作用によって、プラズマ
生成容器4内には均一性の高い主プラズマ48を生成す
ることができる。
【0067】
【発明の効果】この発明は、上記のとおり構成されてい
るので、次のような効果を奏する。
【0068】請求項1記載の発明によれば、上記のよう
な永久磁石を有する高周波線路および直流電源を設けた
ので、従来例のような電子発生室を設けることなく、プ
ラズマ生成容器内において種プラズマを発生させ、かつ
当該種プラズマ中の電子を用いて主プラズマを発生させ
ることができる。しかも永久磁石を有する高周波線路
は、従来例の電子発生室に比べて遙かに小型にすること
ができる。その結果、装置全体を小型化することができ
る。また、同上の理由によって、一つのプラズマ生成容
器に対して高周波線路を複数個設けることも容易である
ので、大面積化も容易であり、従って大面積かつ均一性
の高いプラズマ生成が可能になる。
【0069】また、電子発生室の外側に円筒コイルを設
けた従来例に比べて、当該円筒コイル、その励磁用の直
流電源等も不要になるので、この意味からも装置全体の
小型化および低コスト化を図ることができる。更に、当
該円筒コイルからの磁場の張り出しによって主プラズマ
の均一性を低下させるという問題も起こらない。
【0070】
【0071】
【0072】
【0073】しかも、高周波線路が、外部導体に複数の
孔を有する同軸線路から成るので、プラズマ生成容器内
への高周波の漏れを防止することができる。従って、当
該同軸線路を複数本設ける場合でも、同軸線路相互間で
高周波が干渉したり、他の同軸線路から高周波が逆流し
たりすることを防止することができる。
【0074】請求項記載の発明によれば、同軸線路の
外部導体を中間電位に保つことができるので、その直流
電場によって種プラズマ中の電子を外部導体外へ積極的
に引き出すことができ、それによって主プラズマの生成
をより効率良く行うことができる、という更なる効果を
奏する。
【0075】
【0076】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るプラズマ発生装置を用いたイオ
ン源の一例を示す断面図である。
【図2】図1中の永久磁石周りの拡大断面図である。
【図3】図1中の永久磁石の斜視図である。
【図4】永久磁石の他の例を示す斜視図である。
【図5】永久磁石の更に他の例を示す斜視図である。
【図6】この発明に係るプラズマ発生装置を用いたイオ
ン源の他の例を示す断面図である。
【図7】図6中の直流絶縁短絡器周りの拡大断面図であ
る。
【図8】この発明に係るプラズマ発生装置を用いたイオ
ン源の更に他の例を示す断面図である。
【図9】従来のプラズマ発生装置を用いたイオン源の一
例を示す断面図である。
【符号の説明】
2 プラズマ発生装置 4 プラズマ生成容器 18 永久磁石 20 同軸線路(高周波線路) 22 中心導体 24 外部導体 26 孔 32 マグネトロン 40 永久磁石 44 種プラズマ 46 電子 48 主プラズマ 56 直流電源 60 引出し電極 64 イオンビーム 66 中間電位抵抗 78 棒状アンテナ(高周波線路)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01J 27/16 H01J 27/16 37/08 37/08 H01L 21/205 H01L 21/205 21/265 21/265 F

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスが導入されるプラズマ生成容器と、
    このプラズマ生成容器内にそれとは絶縁して挿入されて
    いて、挿入された部分に永久磁石を有し、かつ外部から
    高周波が供給され、当該永久磁石が作る磁場中の高周波
    放電によって前記ガスを電離させて当該永久磁石の近傍
    に種プラズマを発生させる高周波線路と、この高周波線
    路と前記プラズマ生成容器との間に前者を負極側にして
    直流電圧を印加して、前記種プラズマ中の電子を前記プ
    ラズマ生成容器に向けて加速して、この電子を用いて前
    記高周波線路と前記プラズマ生成容器との間に直流放電
    を生じさせて前記プラズマ生成容器内に主プラズマを発
    生させる直流電源とを備えており、 かつ 前記高周波線路が、中心導体とそれを囲む外部導体
    とを有していてこの両導体間に前記高周波が供給される
    同軸線路から成り、この同軸線路の前記プラズマ生成容
    器内に位置する部分の中心導体内に前記永久磁石を設け
    ており、この永久磁石を囲む部分の外部導体に複数の孔
    を設けており、かつこの同軸線路の外部導体に前記直流
    電源の負極を接続していることを特徴とするプラズマ発
    生装置。
  2. 【請求項2】 ガスが導入されるプラズマ生成容器と、
    このプラズマ生成容器内にそれとは絶縁して挿入されて
    いて、挿入された部分に永久磁石を有し、かつ外部から
    高周波が供給され、当該永久磁石が作る磁場中の高周波
    放電によって前記ガスを電離させて当該永久磁石の近傍
    に種プラズマを発生させる高周波線路と、この高周波線
    路と前記プラズマ生成容器との間に前者を負極側にして
    直流電圧を印加して、前記種プラズマ中の電子を前記プ
    ラズマ生成容器に向けて加速して、この電子を用いて前
    記高周波線路と前記プラズマ生成容器との間に直流放電
    を生じさせて前記プラズマ生成容器内に主プラズマを発
    生させる直流電源とを備えており、 かつ 前記高周波線路が、互いに直流的に絶縁された中心
    導体とそれを囲む外部導体とを有していてこの両導体間
    に前記高周波が供給される同軸線路から成り、この同軸
    線路の前記プラズマ生成容器内に位置する部分の中心導
    体内に前記永久磁石を設けており、この永久磁石を囲む
    部分の外部導体に複数の孔を設けており、この同軸線路
    の中心導体に前記直流電源の負極を接続しており、かつ
    前記主プラズマ発生中のこの同軸線路の外部導体の電位
    を、中心導体の電位と前記プラズマ生成容器の電位との
    間の中間電位に保つ中間電位手段を更に備えていること
    を特徴とするプラズマ発生装置。
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