JP6680271B2 - プラズマ源 - Google Patents

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Description

本発明は、プラズマ源に関する。
プラズマ生成室と、プラズマ生成室に気体を導入するための気体導入部と、プラズマ生成室の内部に配置されたアンテナと、プラズマ生成室におけるイオンまたはラジカルをプラズマ生成室外へ放射するための開口部近傍に配置された引出電極と、を備えるイオンラジカル源が提案されている(例えば特許文献1参照)。ここで、アンテナは、その基端部がプラズマ生成室内における開口部に対向する内壁に固定され、その先端部が開口部に向かって突出している。
特開平8−31358号公報
ところで、特許文献1に記載された構成のイオンラジカル源では、プラズマ生成室内におけるアンテナの基端部近傍に生成されるプラズマの密度が比較的高くなる。一方、プラズマ生成室内において開口部からの距離が長い位置に生成されるイオンまたは電子ほど、引出電極により開口部からプラズマ生成室外へ引き出す際の引出効率が低下する。従って、プラズマ生成室内におけるプラズマの密度が、開口部からの距離が比較的長いアンテナの基端部近傍が高くなる分布を示すと、その分、イオンまたは電子のプラズマ生成室外への引出効率が低下してしまう。
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、イオンまたは電子の引出効率が高いプラズマ源を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るプラズマ源は、
箱状であり、内側で生成されたイオンまたは電子を外へ放射するための開口部を有するチャンバと、
前記チャンバの周壁を貫通する供給路を通じて前記チャンバ内へ気体を導入する気体導入部と、
前記周壁における前記開口部に対向する位置に設けられたコネクタと、
基端部が前記コネクタに接続され、前記チャンバ内において前記開口部に向かって延在するアンテナと、
前記アンテナにおける前記チャンバ内に位置する先端部側の第1部位を覆う第1絶縁体部と、
前記アンテナにおける前記チャンバ内に位置する前記基端部側の第2部位を覆う第2絶縁体部と、
前記第2部位を覆い且つ前記第1部位を覆わない導体部と、を備える。
本発明によれば、基端部がコネクタに接続され、チャンバ内において開口部に向かって延在するアンテナと、アンテナにおける第1部位を覆う第1絶縁体部と、アンテナにおける第2部位を覆う第2絶縁体部と、第2部位を覆い且つ第1部位を覆わない導体部と、を備える。これにより、導体部の存在に起因して、チャンバ内におけるアンテナの第2部位の周囲に発生するプラズマの密度を低減し、チャンバ内における第2部位の周囲よりも開口部に近い領域で発生するプラズマの密度が高まる。従って、チャンバ内において開口部に近い領域で生成されるイオンまたは電子が増加するので、その分、それらを引出電極により開口部からチャンバ外へ引き出す際の引出効率が向上するという利点がある。
本発明の実施の形態に係るプラズマ源の断面図である。 (A)は実施の形態に係る嵌合部材の分解斜視図であり、(B)は実施の形態に係る嵌合部材の断面図である。 (A)は実施の形態に係るサブ絶縁体部の斜視図であり、(B)は実施の形態に係るサブ絶縁体部およびアンテナの一部を示す断面図である。 (A)は実施の形態に係るキャップ部の断面図であり、(B)は実施の形態に係る第2絶縁体部の断面図である。 実施の形態に係るコネクタおよび導体部を示す断面図である。
以下、本実施の形態に係るプラズマ源について、図面を参照しながら説明する。本実施の形態に係るプラズマ源は、アンテナにおけるチャンバ内に位置する先端部側の第1部位を覆う第1絶縁体部と、アンテナにおけるチャンバ内に位置する基端部側の第2部位を覆う第2絶縁体部と、第2絶縁体部を覆う導体部と、を備える。このプラズマ源では、チャンバ内へアンテナを介してマイクロ波を導入することによりチャンバ内にプラズマを生成する。そして、導体部を備えることにより、チャンバ内におけるアンテナの第2部位の周囲に発生するプラズマの密度を低減し、チャンバ内における第2部位の周囲よりもチャンバの開口部に近い領域で発生するプラズマの密度を高めるというものである。
例えば図1に示すように、本実施の形態に係るプラズマ源1は、チャンバ11と、チャンバ11内へ気体を導入する気体導入部31と、2つの真空コネクタ14と、2つの真空コネクタ14それぞれに基端部15aが接続されたアンテナ15とを備える。そして、プラズマ源1は、チャンバ11内で生成されたイオンまたは電子をチャンバ11外へ引き出すための引出電極17と、チャンバ11の開口部11aを覆うスリット部材18と、を備える。また、プラズマ源1は、アンテナ15における先端部15b側の第1部位P1を覆う第1絶縁体部21と、アンテナ15における基端部15a側の第2部位P2を覆う第2絶縁体部13と、第2絶縁体部13を覆う導体部16と、を備える。また、真空コネクタ14には、アンテナ15が接続される側とは反対側に同軸ケーブル41が接続されている。同軸ケーブル41は、ケーブル411とケーブル411の端部に設けられたプラグ412とを有する。同軸ケーブル41は、マイクロ波源(図示せず)に接続されており、マイクロ波源から同軸ケーブル41を通じてアンテナ15へマイクロ波が供給される。マイクロ波としては、例えば周波数2.45GHzのマイクロ波である。
チャンバ11は、有底円筒状の箱状であり、内側で生成されたイオンまたは電子を外へ放射するための開口部11aを有する。チャンバ11は、金属から形成されている。また、チャンバ11の内壁には、絶縁体層112が設けられている。絶縁体層112は、Al(アルミナ)、BN(窒化ホウ素)、AlN(窒化アルミニウム)等のセラミックスから形成されている。このように絶縁体層112が設けられていることにより、チャンバ11の周壁111のチャンバ11内に生成したプラズマへの曝露が防止されるので、チャンバ11の内壁の金属原子がスパッタリングされてチャンバ11外へ放出されてしまうことを防止できる。
また、チャンバ11の周壁111における開口部11aに対向する位置、即ち、チャンバ11の底壁には、2つの真空コネクタ14が埋設されている。また、チャンバ11の周壁111には、チャンバ11外からチャンバ11内へ気体を供給するため供給路113が形成されている。供給路113は周壁111を貫通しており、その内部がチャンバ11内に連通している。
供給路113は、主部113aと、気体導入部31側の端部とは反対側の端部に形成され主部113aに比べて幅広の幅広部113bと、を有する。そして、幅広部113bには、嵌合部材32が嵌入されている。嵌合部材32は、図2(A)および(B)に示すように、第1部材321と第2部材322とを有する。第1部材321は、有底円筒状であり、底壁321bに、気体導入部31から供給される気体を吸入するための吸入口321aが設けられている。また、第2部材322は、円板状であり、その厚さ方向に貫通し、第1部材321内に吸入された気体を排出するための排出口322aが設けられている。
嵌合部材32は、供給路113に嵌入された状態で、気体導入部31側に設けられた吸入口321aから吸入した気体を気体導入部31側とは反対側に設けられた排出口322aから排出する。そして、チャンバ11の内側から供給路113を臨む第1方向(図2(B)中の矢印AR0参照)から見たときに、排出口322aと吸入口321aとは、互いに第1方向AR0に直交する方向(第2方向)へずれている。そして、図2(B)の矢印AR1に示すように供給路113から吸入口321aを通じて第1部材321内へ導入された気体は、図2(B)の矢印AR2に示すように、第2部材322の排出口322aを通ってチャンバ11内へ排出される。
気体導入部31は、チャンバ11の外側から供給路113に接続されており、供給路113を通じてチャンバ11内へ気体を導入する。気体導入部31は、例えばPH3(フォスフィン)、AsH3(アルシン)等を貯留するボンベ(図示せず)に接続され、ボンベに貯留された気体をチャンバ11内へ供給する気体供給源である。
真空コネクタ14は、長尺のピン141と、絶縁体から形成されピン141の長手方向における中央部を保持する保持部142と、導電性材料から円筒状に形成され内側にピン141が配置される筒状部143と、を有する。また、真空コネクタ14は、金属から形成され、保持部142の外側を覆い、真空コネクタ14がチャンバ11の周壁111に埋設する際にチャンバ11の周壁111に溶接され保持部142と周壁111との間を封止する封止部144を有する。筒状部143の外壁には、図5に示すように、雄螺子部143aが設けられている。ピン141の先端部には、いわゆるすり割り部分が形成されている。そして、アンテナ15は、その基端部15aがピン141のすり割り部分に挟み込まれた状態で、ピン141に取り付けられる。
図1に戻って、アンテナ15は、細長の円柱状であり、チャンバ11内においてその開口部11aに向かって延在している。第1絶縁体部21は、アンテナ15における、チャンバ11内に位置する先端部15b側の第1部位P1を覆っている。このように第1絶縁体部21がアンテナ15の第1部位P1を覆っていることにより、アンテナ15の第1部位P1のチャンバ11内に生成したプラズマへの曝露が防止されるので、プラズマによるアンテナ15の第1部位P1の摩耗を防止できる。
第1絶縁体部21は、アンテナ15の長手方向に沿って配列した複数(図1では5つ)のサブ絶縁体部211と、絶縁体から形成されアンテナ15の先端部15bを覆うキャップ部212と、を有する。サブ絶縁体部211およびキャップ部212は、Al(アルミナ)、SiO(酸化シリコン)、BN(窒化ホウ素)等の誘電体から形成されている。なお、各サブ絶縁体部211およびキャップ部212を形成する材料は、同種類の材料であってもよいし、互いに異なる材料であってもよい。また、サブ絶縁体部211およびキャップ部212を形成する材料の誘電率は、互いに異なっていてもよいし同じであってもよい。
サブ絶縁体部211は、図3(A)に示すように、外形が円柱状の本体部2111と、本体部2111の長手方向における一端部に連続し外形が本体部2111よりも小径の円柱状の小径部2112と、を有する。本体部2111の長手方向における他端部には、断面円形状の凹部2114が設けられている。本体部2111および小径部2112には、本体部2111の凹部2114の底から小径部2112における本体部2111とは反対側の端面まで貫通する貫通孔2113が設けられている。そして、図1に示すように、複数のサブ絶縁体部211のうちアンテナ15の長手方向における両端に位置するサブ絶縁体部211を除いて、アンテナ15の長手方向で隣接する2つのサブ絶縁体部211の一方の小径部2112が他方の凹部2114に嵌入されている。これにより、例えば図3(B)に示すように、アンテナ15の長手方向で隣接する2つのサブ絶縁体部211の間に隙間Gが生じたとして、アンテナ15がチャンバ11内のプラズマに曝されることがない。キャップ部212は、図4(A)に示すように、有底円筒状であり、内側にサブ絶縁体部211の小径部2112が嵌入されている。
図1に戻って、第2絶縁体部13は、アンテナ15における、チャンバ11内に位置する基端部15a側の第2部位P2を覆っている。第2絶縁体部13も、SiO(酸化シリコン)、BN(窒化ホウ素)等の誘電体から形成されている。なお、第2絶縁体部13を形成する材料は、サブ絶縁体部211を形成する材料と同じであってもよいし異なっていてもよい。また、第2絶縁体部13を形成する材料の誘電率は、各サブ絶縁体部211を形成する材料の誘電率と同じであってもよいし異なっていてもよい。第2絶縁体部13は、図4(B)に示すように、外形が円柱状の本体部131と、本体部131の長手方向における一端部に連続し外形が本体部131よりも小径の円柱状の小径部132と、を有する。本体部131および小径部132には、本体部131の他端部から小径部132における本体部131とは反対側の端面まで貫通する貫通孔133が設けられている。そして、第2絶縁体部13の小径部132が、アンテナ15の長手方向で隣接するサブ絶縁体部211の凹部2114に嵌入されている。
導体部16は、第2絶縁体部13を覆っている。そして、この導体部16と第2絶縁体部13とアンテナ15の第2部位P2とから、いわゆる同軸構造が形成される。導体部16は、例えばステンレスのような耐熱性の高い金属から形成されている。また、導体部16の外壁は、円筒状の絶縁部材23で覆われている。絶縁部材23は、Al(アルミナ)、BN(窒化ホウ素)、AlN(窒化アルミニウム)等のセラミックスから形成されている。
導体部16は、図5に示すように、円筒状の本体部161と、円筒状であり本体部161よりも小径の小径部162と、本体部161と小径部162との間に介在する環状部163と、を有する。導体部16における本体部161の内壁には、真空コネクタ14の筒状部143の外壁に設けられた雄螺子部143aに螺合する雌螺子部161aが設けられている。環状部163の真空コネクタ14側には、真空コネクタ14の筒状部143の先端部が当接している。また、環状部163の真空コネクタ14側とは反対側には、図1に示すように、サブ絶縁体部211が当接する。
ここで、アンテナ15の第2部位P2と導体部16との間のインピーダンスは、真空コネクタ14に接続された同軸ケーブル41の内部導体と外部導体との間のインピーダンスに等しくなっている。具体的には、導体部16の内径、第2絶縁体部13の比誘電率およびアンテナ15の第2部位P2の外径は、真空コネクタ14に接続された同軸ケーブル41の内部導体と外部導体との間のインピーダンスに等しくなるように選択されている。
以上説明したように、本実施の形態に係るプラズマ源1によれば、アンテナ15と第1絶縁体部21と第2絶縁体部13と導体部16とを備える。ここで、アンテナ15は、基端部15aが真空コネクタ14に接続され、チャンバ11内において開口部11aに向かって延在する。第1絶縁体部21は、アンテナ15における第1部位P1を覆い、第2絶縁体部13は、アンテナ15における第2部位P2を覆う。そして、導体部16は、第2絶縁体部13を覆っている。このようにして、導体部16と第2絶縁体部13とアンテナ15の第2部位P2とから、いわゆる同軸構造が形成されている。これにより、導体部16の存在に起因して、チャンバ11内におけるアンテナ15の第2部位P2の周囲に発生するプラズマの密度を低減し、チャンバ11内における第2部位P2の周囲よりも開口部11aに近い領域で発生するプラズマの密度が高まる。従って、チャンバ11内において開口部11aに近い領域で生成されるイオンまたは電子が増加するので、その分、それらを引出電極17により開口部11aからチャンバ11外へ引き出す際の引出効率が向上するという利点がある。
また、本実施の形態に係る真空コネクタ14は、外壁に雄螺子部143aが設けられた筒状部143を有し、導体部16が、内壁に雄螺子部143aに螺合する雌螺子部161aが設けられた本体部161を有する。これにより、導体部16を真空コネクタ14に堅固に固定しつつ、真空コネクタ14に対して着脱自在とすることができるので、真空コネクタ14と導体部16との隙間からのマイクロ波の漏洩を抑制しつつ、導体部16のメンテナンス性を向上させることができる。そして、導体部16および第2絶縁体部13を、長さが異なる他の導体部および第2絶縁体部に付け替えることができるため、チャンバ11内に生成されるプラズマの密度分布の調整が容易であるという利点もある。
更に、本実施の形態に係るアンテナ15の第2部位P2と導体部16との間のインピーダンスは、同軸ケーブル41の内部導体と外部導体との間のインピーダンスに等しい。これにより、同軸ケーブル41からアンテナ15へ供給されるマイクロ波の、アンテナ15の第2部位P2での反射が低減されるので、マイクロ波の損失が低減される。
また、本実施の形態に係る第1絶縁体部21は、アンテナ15の長手方向に沿って配列した複数のサブ絶縁体部211を有する。これにより、第1絶縁体部21の一部がプラズマにより摩耗した場合、その一部に対応するサブ絶縁体部211のみを交換すればよい。従って、第1絶縁体部21の全体を交換する場合に比べて部品コストを低減することができる。
更に、本実施の形態に係る嵌合部材32は、チャンバ11の内側から供給路113を臨む第1方向AR0から見たときに、排出口322aと吸入口321aとは、互いに第1方向に直交する第2方向へずれている。これにより、供給路113の内壁がチャンバ11内に生成したプラズマに曝されにくくなっているので、供給路113の内壁に露出した金属原子がスパッタリングされてチャンバ11外へ放出されてしまうことを防止できる。
以上、本発明の各実施の形態について説明したが、本発明は前述の実施の形態の構成に限定されるものではない。例えば、チャンバ11を囲繞するように設けられた磁石またはソレノイドコイルを備え、チャンバ11内に磁場を発生させる構成であってもよい。或いは、チャンバ11を囲繞するように、2つのソレノイドコイルと多極磁石とを備え、チャンバ11内にカスプ型磁場を発生させる構成であってもよい。
実施の形態では、2本のアンテナ15を備える構成について説明したが、アンテナ15の本数は2本に限定されるものではなく、例えばアンテナ15を1本だけ備えるものであってもよいし、或いは、アンテナ15を3本以上備えるものであってもよい。
実施の形態では、第1絶縁体部21が複数のサブ絶縁体部211を有する例について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば第1絶縁体部21がアンテナ15の第1部位P1全体を覆う1つの絶縁体部を有するものであってもよい。また、第1絶縁体部21が有するサブ絶縁体部211の数は5つに限定されるものではなく、6つ以上であってもよいし、4つ以下であってもよい。
実施の形態では、アンテナ15の第2部位P2と導体部16との間のインピーダンスが、同軸ケーブル41の内部導体と外部導体との間のインピーダンスに等しい例について説明した。但し、これに限らず、アンテナ15の第2部位P2と導体部16との間のインピーダンスと同軸ケーブル41の内部導体と外部導体との間のインピーダンスとが互いに異なるものであってもよい。
実施の形態では、絶縁体層112および絶縁部材23がセラミックスから形成されている例について説明したが、絶縁体層112および絶縁部材23を形成する材料はセラミックスに限定されるものではなく、例えば炭素材料から形成されていてもよい。
実施の形態において、真空コネクタ14が、外壁に雄螺子部が設けられていない筒状部を有し、導体部16が、内壁に雌螺子部が設けられていない本体部を有する構成であってもよい。
実施の形態では、供給路113が、主部113aと、気体導入部31側の端部とは反対側の端部に形成され主部113aに比べて幅広の幅広部113bと、を有する例について説明した。但し、供給路の形状はこれに限定されるものではなく、例えば供給路全体に亘って供給路の幅が一定であってもよい。
実施の形態において、高周波源(図示せず)から同軸ケーブル41を通じてアンテナ15へ13.56MHzの高周波が供給されてもよい。
実施の形態では、ピン141の先端部にいわゆるすり割り部分が形成されており、ここにアンテナ15を挟み込むことにより、アンテナ15がピン141に取り付けられる構成について説明した。但し、アンテナ15をピン141に取り付ける構造は、この構造に限定されるものではない。例えば、アンテナ15の基端部15aに螺子部が形成されるとともに、ピン141の先端部に、アンテナ15に形成された螺子部に螺合する螺子部が形成されており、アンテナ15の基端部15aをピン141の先端部にねじ込むことによりアンテナ15がピン141に取り付けられる構成であってもよい。
本発明は、イオン注入装置に用いられるプラズマ源として好適である。
1:プラズマ源、11:チャンバ、11a:開口部、13:第2絶縁体部、14:真空コネクタ、15:アンテナ、15a:基端部、15b:先端部、16:導体部、17:引出電極、18:スリット部材、21:第1絶縁体部、23:絶縁部材、31:気体導入部、32:嵌合部材、41:同軸ケーブル、111:周壁、112:絶縁体層、113:供給路、113a:主部、113b:幅広部、131,161,2111:本体部、132,162,2112:小径部、133,2113:貫通孔、141:ピン、142:保持部、143:筒状部、143a:雄螺子部、144:封止部、161a:雌螺子部、163:環状部、211:サブ絶縁体部、212:キャップ部、321:第1部材、321a:吸入口、321b:底壁、322:第2部材、322a:排出口、411:ケーブル、412:プラグ、2114:凹部、G:隙間、P1:第1部位、P2:第2部位

Claims (5)

  1. 箱状であり、内側で生成されたイオンまたは電子を外へ放射するための開口部を有するチャンバと、
    前記チャンバの周壁を貫通する供給路を通じて前記チャンバ内へ気体を導入する気体導入部と、
    前記周壁における前記開口部に対向する位置に設けられたコネクタと、
    基端部が前記コネクタに接続され、前記チャンバ内において前記開口部に向かって延在するアンテナと、
    前記アンテナにおける前記チャンバ内に位置する先端部側の第1部位を覆う第1絶縁体部と、
    前記アンテナにおける前記チャンバ内に位置する前記基端部側の第2部位を覆う第2絶縁体部と、
    前記第2部位を覆い且つ前記第1部位を覆わない導体部と、を備える、
    プラズマ源。
  2. 前記第1絶縁体部の内側および前記第2絶縁体部の内側には、永久磁石が配置されていない、
    請求項1に記載のプラズマ源。
  3. 前記コネクタは、
    長尺のピンと、
    絶縁体から形成され前記ピンの長手方向における中央部を保持する保持部と、
    導電性材料から円筒状に形成され、外壁に雄螺子部が設けられるとともに、内側に前記ピンが配置される筒状部と、を有し、
    前記導体部は、筒状であり、内壁に前記雄螺子部に螺合する雌螺子部が設けられている、
    請求項1または2に記載のプラズマ源。
  4. 前記コネクタは、前記アンテナが接続される側とは反対側に同軸ケーブルが接続され、
    前記第部位と前記導体部との間のインピーダンスは、前記同軸ケーブルの内部導体と外部導体との間のインピーダンスに等しい、
    請求項1から3のいずれか1項に記載のプラズマ源。
  5. 前記供給路に嵌入され、前記気体導入部から気体を吸入する吸入口と吸入した前記気体を排出する排出口とを有する嵌合部材を更に備え、
    前記チャンバの内側から前記供給路を臨む第1方向から見たときに、前記排出口と前記吸入口とは、互いに前記第1方向に直交する第2方向へずれている、
    請求項1から4のいずれか1項に記載のプラズマ源。
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