JP3379227B2 - イオン源装置 - Google Patents

イオン源装置

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JP3379227B2 JP17338394A JP17338394A JP3379227B2 JP 3379227 B2 JP3379227 B2 JP 3379227B2 JP 17338394 A JP17338394 A JP 17338394A JP 17338394 A JP17338394 A JP 17338394A JP 3379227 B2 JP3379227 B2 JP 3379227B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、電子放出源にマイクロ
波プラズマカソード(以下MPカソードという)を用い
たイオン源装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、この種MPカソードを用いたイオ
ン源装置は図2に示すように構成され、同図において、
1は非磁性体金属材料の主筐体、2は主筐体1により形
成された主プラズマ室、3は主筐体1の右側開口部4に
取り付けられたイオンビーム引出電極であり、開口部4
から順の第1電極5,第2電極6,第3電極7からな
る。8は開口部4,各電極5,6,7それぞれの間に介
在する絶縁体、9は主筐体1の外側に設けられたカスプ
磁場発生用の永久磁石である。 【0003】10は非磁性金属材料の副筐体、11は副
筐体10により形成された副プラズマ室、12は副筐体
10の右側の磁性体のフランジ状内蓋、13は副筐体1
0の蓋板としての内蓋12と主筐体1の左側開口部14
との間の絶縁体、15は内蓋12の中央の電子放出孔、
16は副筐体10の左側の強磁性体金属材料の外蓋、1
7は外蓋16に形成された副プラズマ室11のガス導入
口である。 【0004】18はマイクロ波導入用の同軸ケーブルで
あり、先端が外蓋16を介して副プラズマ室11に貫入
されている。19は同軸ケーブル18の先端のアンテ
ナ、20は副筐体10の外側に設けられた環状の永久磁
石であり、副プラズマ室11に電子サイクロトロン共鳴
(ECR)条件以上の磁場を発生する。21は副筐体1
0,副プラズマ室11,蓋板12,16,電子放出孔1
4,ガス導入口17,同軸ケーブル18,アンテナ1
9,磁石20からなるMPカソードである。 【0005】22は主プラズマ室2に直流放電を発生さ
せる放電電源であり、主筐体1,副筐体10に副筐体1
0をカソード電位とする向きの直流電圧を印加する。2
3は主筐体1に正の加速電圧を印加する加速電極、24
は蓋板12と第1電極5との間に設けられた抵抗、25
は第2電極26に負電圧を印加する減速電極である。な
お、第3電極7はアースされている。 【0006】また、副筐体10はカソード電位に保持さ
れ、アンテナ19の先端部はマイクロ波放電を引き起し
易いように副プラズマ室11の壁面に近接して設けられ
ている。さらに、MPカソード21内においては、内蓋
12,外蓋16及び永久磁石20により磁気回路が形成
され、アンテナ19の近傍にECR条件以上の磁場が形
成される。 【0007】そして、副プラズマ室11内に、ガス導入
口17よりガスを供給してアンテナ19よりマイクロ波
を供給すると、マイクロ波放電によって供給ガスが電離
され、副プラズマ室11内に副プラズマ26が生成され
る。さらに、放電電源22の直流電圧により、副プラズ
マ26から一次電子27が電子放出孔15を通って主プ
ラズマ室2内に供給され、直流放電による主プラズマ2
8が形成される。 【0008】そして、イオン引出電極3のイオン引き出
し作用により、主プラズマ28よりイオンビーム29が
引き出される。そして、この種MPカソードを用いたイ
オン源装置はマイクロ波放電によるプラズマを電子供給
源とし、Wフィラメント等の熱電子放出材料を用いない
ため、酸素などの反応性ガスに対しても長時間の連続運
転が可能である。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】前記図2の従来装置の
場合、大電流化を図ろうとすると、装置が大型化する等
の問題点がある。すなわち、この種イオン源装置におい
ては、近時、大電流化,特にスパッタ用イオン源等の不
活性ガスイオン源として用いる際の大電流化及び長寿命
化が望まれている。この大電流化に寄与するMPカソー
ド21からの電子放出量は、主,副プラズマ28,26
間の電位差及び副プラズマ26のプラズマ密度にほぼ比
例して増減する。 【0010】そして、両プラズマ28,26間の電位差
は、放電電圧を高くすることにより、ある程度は改善さ
れるが、副プラズマ26の電位が放電電圧にほぼ比例し
て上昇するため、アルゴン等のスパッタ能率の高いガス
を用いる際は副プラズマ室11の内壁のスパッタによる
損耗が大幅に増大して寿命が短くなる。 【0011】また、投入するマイクロ波電力を増加する
ことにより副プラズマ26のプラズマ密度を高めること
は可能であるが、装置の同軸ケーブル18,同軸フィー
ドスルー等の許容電力からマイクロ波電力の上限が定ま
るため、大電流化に伴って装置が大型化する。本発明
は、MPカソード21の大型化、放電電圧の増加等なし
に主プラズマ室2の電子供給量を増加し、装置の大型化
及び寿命低下を防止して大電流化を図ることを目的とす
る。 【0012】 【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明のイオン源装置においては、カソード電位の
副筐体が形成する副プラズマ室内のマイクロ波放電によ
りプラズマを電子供給源として生成するマイクロ波プラ
ズマカソード(以下MPカソードという)と、 右側開口
部と前記副筐体の蓋板との間に絶縁体が介在した主筐体
により形成され,前記蓋板の電子放出孔から電子が供給
される主プラズマ室と、 前記主筐体に前記副筐体を前記
カソード電位にする向きの直流電圧を印加し,前記主プ
ラズマ室内に直流放電による主プラズマを生成する放電
電源と、前記主筐体の左側開口部に設けられ,前記主プ
ラズマからイオンビームを引き出すイオン引き出し電極
とを備え、かつ、前記蓋板の前記主プラズマ室側の面に
電子放出材料を設け、前記主プラズマ室の前記MPカソ
ード側の面を前記副筐体と同電位の前記電子放出材料で
構成する。 【0013】 【作用】したがって、主プラズマ室のMPカソード側の
面の電子放出材料は副筐体のカソード電位であり、主プ
ラズマによる加熱或いはイオン衝撃により電子を放出
し、この電子はMPカソードの蓋板と主プラズマ間のシ
ース領域の電界で加速され、主プラズマ室内で効率よく
閉じこめられてガスの電離に寄与し、MPカソードの大
型化、放電電圧の増加等なく主プラズマ室の電子供給量
が増加する。 【0014】 【実施例】1実施例について、図1を参照して説明す
る。図1において、図2と同一符号は同一のものを示
し、異なる点は、内蓋12の主プラズマ室2側の面に電
子放出材料30が設けられ、主プラズマ室2のMPカソ
ード21に面する面が内蓋12と同電位の電子放出材料
で構成された点である。 【0015】そして、図2の場合と同様、MPカソード
21内においては内蓋12,外蓋16及び永久磁石20
により磁気回路が形成され、アンテナ19の近傍にEC
R条件以上の磁場が形成され、副プラズマ室11内にガ
ス導入口17よりガスを供給してアンテナ19よりマイ
クロ波を供給すると、マイクロ波放電によって供給ガス
が電離され、副プラズマ室11内に副プラズマ26が生
成される。 【0016】さらに、放電電源22の直流電圧により、
副プラズマ26より一次電子27が電子放出孔15を通
って主プラズマ室2内に供給され、直流放電による主プ
ラズマ28が形成される。このとき、内蓋12と同電位
の電子放出材料30は、主プラズマ28と接することに
よって加熱或いはイオン衝撃され、熱電子,二次電子が
放出される。 【0017】そして、放出された電子は内蓋12と主プ
ラズマ28との間のシース領域で加速され、カスプ磁場
に閉じこめられて供給ガスを電離し、主プラズマ室2の
電子供給量を増加する。この電子供給量の増加により、
主プラズマ28が一層高密度化され、イオンビーム29
の引き出し量が増大して大電流化が図られる。 【0018】そして、放電電圧を高くしないため、副プ
ラズマ室11のスパッタによる損耗が増大せず、大電流
化に伴う寿命低下が防止される。また、マイクロ波電力
を増大しないため、装置が大型化することもない。とこ
ろで、電子放出材料30は着脱可能な構造とする方法が
簡易である。また、内蓋12の少なくとも主プラズマ2
8に面する部分が電子放出材料で構成されてもよい。 【0019】 【0020】 【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているため、以下に記載する効果を奏する。とくに、副
プラズマ室11を形成する副筐体10の蓋板(内蓋1
2)の主プラズマ室2側の面に電子放出材料30を設
け、主プラズマ室2のMPカソード21側の面を副筐体
10と同電位(カソード電位)の電子放出材料30で構
成したため、この電子放出材30が主プラズマ28に
よる加熱或いはイオン衝撃により電子を放出し、この電
子がMPカソード21の蓋板と主プラズマ28間のシー
ス領域の電界で加速され、主プラズマ室2内で効率よく
閉じこめられてガスの電離に寄与し、MPカソード21
の大型化,放電電圧の増加等なく主プラズマ室2の電子
供給量が増加し、主プラズマ28が一層高密度化されて
イオンビームの引き出し量が増大する。したがって、寿
命の低下及び大型化を防止して装置の大電流化が図れ
る。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の1実施例の切断正面図である。 【図2】従来例の切断正面図である。 【符号の説明】 2 主プラズマ室 3 イオン引出電極 15 電子放出孔 21 MPカソード 30 電子放出材料

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 カソード電位の副筐体が形成する副プラ
    ズマ室内のマイクロ波放電によりプラズマを電子供給源
    して生成するマイクロ波プラズマカソード(以下MP
    カソードという)と、右側開口部と前記副筐体の蓋板との間に絶縁体が介在し
    た主筐体により形成され,前記蓋板 の電子放出孔から電
    子が供給される主プラズマ室と、前記両筐体に前記副筐体を前記カソード電位にする向き
    の直流電圧を印加し,前記主プラズマ室内に直流放電に
    よる主プラズマを生成する放電電源と、 前記主筐体の左側開口部に設けられ,前記主プラズマか
    らイオンビームを引き出すイオン引き出し電極とを備
    え、 かつ、前記蓋板の前記主プラズマ室側の面に電子放出材
    料を設け、 前記主プラズマ室の前記MPカソード側の面
    前記副筐体と同電位の前記電子放出材料で構成したこ
    とを特徴とするイオン源装置。
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