JP3010913B2 - 画像編集装置 - Google Patents

画像編集装置

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JP3010913B2 JP18454192A JP18454192A JP3010913B2 JP 3010913 B2 JP3010913 B2 JP 3010913B2 JP 18454192 A JP18454192 A JP 18454192A JP 18454192 A JP18454192 A JP 18454192A JP 3010913 B2 JP3010913 B2 JP 3010913B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像メモリ上の一部の
領域の画像データと、他の一部の領域の画像データとを
合成して、新たな画像を作りだすための画像編集装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3は、画像編集を説明する図であり、
6は画像メモリ、X,Y,Zは画像メモリの上の一部領
域である。画像編集の1つの技術に、領域Xにある画像
データと、領域Yにある画像データとを合成して、領域
Zに書き込むものがある。合成とは、具体的には2つの
画像データのOR(論理和)を取ったり、AND(論理
積)を取ったりといった論理処理をすることである。例
えば、編集画像として、2つの画像を重ね合わせた画像
を得たいという場合には、ORを取ることが行われる。
【0003】図2に、従来の画像編集装置のブロック構
成を示す。図2において、1はCPU(中央演算処理装
置)、2はアドレス起動信号線、3はアドレス線、4−
1,4−2はアドレス発生器、5はマルチプレクサ、6
は画像メモリ、7は画像入力部、8は画像出力部、9は
画像データバス、10,11はデータ線である。
【0004】画像入力部7は、イメージスキャナー等の
画像読取装置からの画像データを受け入れる部分であ
り、画像出力部8は、プリンタ等の画像記録装置へ画像
データを出力する部分である。アドレス発生器4−1
は、画像入力部7から画像メモリ6へ画像データを書き
込む際、書き込み位置を指定するアドレスを発生する。
アドレス発生器4−2は、画像メモリ6から画像出力部
8へ画像データを読み出す際、読み出し位置を指定する
アドレスを発生する。
【0005】アドレス起動信号線2は、アドレス発生器
4−1,4−2に、アドレス発生を開始させるスタート
コマンドを与えたり、あるいは画像メモリ6上のどの領
域を指定するアドレスを発生するかを設定したりする信
号を伝える。例えば、画像入力部7から入力した画像デ
ータを、図3に示したような画像メモリ6上の領域Xに
書き込みたいという場合には、領域Xの先頭アドレス値
とか、主走査長(領域Xの横方向の長さ)とか、副走査
長(領域Xの縦方向の長さ)とかを設定する信号を、ア
ドレス発生器4−1に与える。
【0006】マルチプレクサ5は、今行おうとしている
動作に応じて、画像メモリ6へ供給するアドレスを選択
するために設けられている。例えば、画像入力部7から
入力した画像データを、画像メモリ6に書き込む時に
は、アドレス発生器4−1からのアドレスが選択され
る。画像メモリ6から画像出力部8へ読み出す時には、
アドレス発生器4−2からのアドレスが選択される。C
PU1からアドレス線3を通って供給されるアドレスが
選択されるのは、合成した画像を領域Zに書き込む時で
ある。
【0007】従来の画像編集装置では、画像の合成は、
CPU1において、次のように行われていた。即ち、ま
ず、画像メモリ6からデータ線10を経て、合成する元
となる画像データ(図3で言えば、領域X,領域Yの画
像データ)を、CPU1に取り寄せる。次に、CPU1
内で、画像編集用のプログラムを働かせて、所要の論理
処理を施す。それによって得た合成画像データを、デー
タ線11を経て画像メモリ6へ送り、合成画像を書き込
むべき領域(図3で言えば領域Z)に書き込む。その書
き込みを行う時のアドレスとしては、CPU1で発生さ
れ、アドレス線3を通って供給されるアドレスが用いら
れる。
【0008】なお、前記したような画像編集装置に関す
る従来の文献としては、例えば特開昭57−060455号公
報, 特開昭60−163167号公報がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た従来の画像編集装置では、CPUで画像編集用のプロ
グラムを働かせて、ソフト的に画像を合成していたの
で、編集処理に長い時間がかかるという問題点があっ
た。本発明は、このような問題点を解決することを課題
とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明では、画像メモリと、画像データバスによっ
て該画像メモリと結ばれた画像入力部および画像出力部
と、CPUからの指令に従い画像入力の際のアドレスを
発生する第1のアドレス発生器と、CPUからの指令に
従い画像出力の際のアドレスを発生する第2のアドレス
発生器と、アドレスを選択するマルチプレクサとを具え
た画像編集装置において、画像データバスによって前記
画像メモリと結ばれ、該画像メモリから読み出した複数
の画像データを合成して再び該画像メモリに書き込む画
像合成部と、合成した画像データを書き込む際のアドレ
スを発生する第3のアドレス発生器を設けることとし
た。
【0011】なお、画像合成部は、画像データをラッチ
するラッチと論理回路とで構成することも出来る。ま
た、入力する複数の画像データの値を手掛かりにアクセ
スしたアドレスに、それら画像データの合成値が予め書
き込まれているというルックアップテーブルと成されて
いるメモリで構成することも出来る。
【0012】
【作 用】画像編集装置に、画像合成を実行するハー
ドウェアである画像合成部を設けると共に、合成した画
像データを画像メモリに書き込む際のアドレスを発生す
るアドレス発生器を設ける。画像合成部は、合成する複
数の画像データを画像メモリより読み出し、画像データ
の合成を実行し、合成した画像データを画像メモリに書
き込む。
【0013】従って、画像の合成は、従来のようにCP
Uによりソフト的に行われるのではなく、画像合成部,
アドレス発生器といったハードウェアによって行われ
る。そのため、合成に要する時間は、従来に比べて短縮
される。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図1に、本発明の画像編集装置のブロック
構成を示す。符号は図2のものに対応し、4−3はアド
レス発生器、12は画像合成部である。構成上、図2の
従来例と異なる第1の点は、合成処理を実行する画像合
成部12を新設した点である。第2の点は、アドレス発
生器4−3を新設して、合成した画像データの書き込み
位置を指定するアドレスを、発生するようにした点であ
る。
【0015】図2の符号と同じ符号が付せられたブロッ
クは、図2の場合と同様の動作をするので、その説明は
省略する。画像の合成は、画像メモリ6から画像合成部
12へ画像データを読み出し、そこで合成した画像デー
タを、画像メモリ6へ書き込むことによりなされる。即
ち、本発明では、CPU1は、画像の合成を直接行うも
のとしては、使用されていない。このように、画像デー
タを合成する際に動作する部分が、図2の従来例とは異
なるので、この点について詳細に説明する。
【0016】例えば、図3のように領域X,Yにある画
像データを合成して、領域Zにそれを書き込む場合を仮
定して説明する。画像合成を行う時には、画像メモリ6
に対して書き込みなり読み出しなりの動作を行う期間で
あるメモリサイクルとして、領域Xからの読み出しのメ
モリサイクル,領域Yからの読み出しのメモリサイクル
および領域Zへの書き込みのメモリサイクルが、この順
に生起するようにしておく。
【0017】合成する2つのデータの読み出す際のアド
レス発生には、既存のアドレス発生器4−1,4−2を
利用する。即ち、領域Xから画像合成部12へ画像デー
タを読み出すメモリサイクルでは、アドレス発生器4−
1からのアドレスで指定される位置の画像データを読み
出す。領域Yから画像合成部12へ画像データを読み出
すメモリサイクルでは、アドレス発生器4−2からのア
ドレスで指定される位置の画像データを読み出す。画像
合成部12で合成した画像データを領域Zに書き込むメ
モリサイクルでは、アドレス発生器4−3からのアドレ
スで指定される位置に、画像データを書き込む。
【0018】本発明での画像合成は、画像合成部12と
いうハードウェアで行われるので、CPUでソフト的に
行われていた従来の画像編集装置に比べて、処理速度が
速い。
【0019】次に、画像合成部12の具体例について説
明する。図4に、第1の具体例を示す。符号は図1のも
のに対応し、12−1は論理回路、12−2,12−3
はラッチ、12−8はデータ線である。論理回路12−
1は、OR回路とかAND回路等で構成される。もし、
合成画像として、2つの画像を重ね合わせたものを得た
いという場合には、OR回路で構成されている。論理回
路12−1の入力側には、入力される2つの画像データ
の内の一方をラッチするラッチ12−2が設けられ、出
力側には合成画像データをラッチするラッチ12−3が
設けられる。
【0020】図5は、画像合成部の第1の具体例の動作
を説明するタイムチャートである。図5(ニ)に示すよ
うに、横方向に時間軸をとっている。図5(イ)のMC
X ,MCY は、それぞれ図3の領域X,Yの画像データ
を読み出すメモリサイクルを表し、MCZ は図3の領域
Zへ画像データを書き込むメモリサイクルを表してい
る。図5(ロ),(ハ)は、各ラッチにラッチされる画
像データを示している。
【0021】メモリサイクルMCX で領域Xから読み出
した1つの画像データX1 を、時点TX でラッチ12−
2にラッチする。図5(ロ)に示すように、ラッチ12
−2の値は、X1 となる。次のメモリサイクルMC
Y で、領域Yから読み出した1つの画像データY1 とラ
ッチ12−2にラッチしていたX1 とを、時点TY で論
理回路12−1に入力する。
【0022】すると、直ちに論理処理がなされ(例えば
ORを取る)、それによって得られた画像データZ
1 が、ラッチ12−3にラッチされる(図5(ハ)参
照)。最後のメモリサイクルMCZ の時点TZ で、ラッ
チ12−3にラッチされていた画像データZ1 が出力さ
れ、画像データバス9を経て画像メモリ6の領域Z(図
3参照)へ書き込まれる。
【0023】領域X,領域Yの全ての画像データについ
て以上の動作が繰り返され、ついには領域Zに、合成さ
れた全体画像が得られる。
【0024】図6に画像合成部の第2の具体例を示し、
図7にその動作を説明するタイムチャートを示す。符号
は、図4,図5のものに対応し、12−4,12−5は
ラッチである。この例では、画像合成部12へ入力され
る画像データを受け取る第1のラッチを設け、次のメモ
リサイクルで該画像データを受け取る第2のラッチを設
ける。
【0025】メモリサイクルMCX の時点TX で、領域
Xからの1つの画像データX1 がラッチ12−4にラッ
チされる。メモリサイクルMCY の時点TY で、領域Y
からの1つの画像データY1 がラッチ12−4にラッチ
されると共に、その前にラッチ12−4にラッチされて
いた画像データX1 が、ラッチ12−5にラッチされ
る。図7(ロ),(ハ)において、時点TY でラッチ1
2−4,12−5の値が、それぞれX1 ,Y1 となって
いるのは、このことを示している。
【0026】メモリサイクルMCZ の時点TZ で、ラッ
チ12−4,12−5から論理回路12−1に、画像デ
ータY1 ,X1 が入力され、論理演算の結果得られた1
つの画像データZ1 が出力され、画像データバス9を経
て画像メモリ6の領域Zへ書き込まれる。
【0027】図8に画像合成部の第3の具体例を示し、
図9にその動作を説明するタイムチャートを示す。符号
は、図4,図5のものに対応し、12−6,12−7は
ラッチである。この例では、論理回路12−1の入力側
に、並列に2つのラッチを設ける。
【0028】メモリサイクルMCX の時点TX で、領域
Xからの1つの画像データX1 がラッチ12−7にラッ
チされる。メモリサイクルMCY の時点TY で、領域Y
からの1つの画像データY1 がラッチ12−6にラッチ
される。図9(ロ),(ハ)は、それらの画像データが
ラッチされた状態を示している。
【0029】メモリサイクルMCZ の時点TZ で、ラッ
チ12−7,12−6から論理回路12−1に、画像デ
ータY1 ,X1 が入力され、論理演算の結果得られた1
つの画像データZ1 が、画像メモリ6へ向けて出力され
る。
【0030】なお、上記の各具体例は、全てラッチと論
理回路とで構成されるものであるが、メモリで構成する
ことも出来る。その場合のメモリとしては、入力する複
数の画像データの値を手掛かりにアクセスしたアドレス
に、それら画像データの合成値が予め書き込まれている
というルックアップテーブルと成されているメモリを用
いる。
【0031】画像編集をする場合には、前記したような
画像の合成をするのではなく、単に領域Xの画像を、領
域Zに移動したいだけという場合もある。そのような場
合には、領域Xから画像合成部12へ画像データを読み
出すメモリサイクルで、まず読み出した画像データをラ
ッチする。次のメモリサイクルで、ラッチした画像デー
タを、論理回路12−1で何の処理も施すことなく(ス
ルーで)通過させ、領域Zに書き込む。領域Xの全ての
画像データについて、以上の動作を繰り返すことによ
り、画像の移動は達成される。
【0032】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明の画像編集装置
では、画像合成を実行するハードウェアである画像合成
部を設けると共に、合成した画像データを画像メモリに
書き込む際のアドレスを発生するアドレス発生器を設け
た。そのため、画像の合成は、従来のようにCPUによ
りソフト的に行われるのではなく、画像合成部,アドレ
ス発生器といったハードウェアにより行われるので、合
成に要する時間は、従来に比べて短くなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の画像編集装置のブロック構成図
【図2】 従来の画像編集装置のブロック構成図
【図3】 画像編集を説明する図
【図4】 画像合成部の第1の具体例を示す図
【図5】 画像合成部の第1の具体例の動作を説明する
タイムチャート
【図6】 画像合成部の第2の具体例を示す図
【図7】 画像合成部の第2の具体例の動作を説明する
タイムチャート
【図8】 画像合成部の第3の具体例を示す図
【図9】 画像合成部の第3の具体例の動作を説明する
タイムチャート
【符号の説明】
1…CPU、2…アドレス起動信号線、3…アドレス
線、4−1〜4−3…アドレス発生器、5…マルチプレ
クサ、6…画像メモリ、7…画像入力部、8…画像出力
部、9…画像データバス、10,11…データ線、12
…画像合成部、12−1…論理回路、12−2〜12−
7…ラッチ、12−8,12−9…データ線
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−39364(JP,A) 実開 平3−103490(JP,U) 実開 昭62−89052(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06T 1/00 - 1/60 H04N 1/387 G06F 12/00 - 12/06 H04N 1/21

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像メモリと、画像データバスによって
    該画像メモリと結ばれた画像入力部および画像出力部
    と、CPUからの指令に従い画像入力の際のアドレスを
    発生する第1のアドレス発生器と、CPUからの指令に
    従い画像出力の際のアドレスを発生する第2のアドレス
    発生器と、アドレスを選択するマルチプレクサとを具え
    た画像編集装置において、画像データバスによって前記
    画像メモリと結ばれ、該画像メモリから読み出した複数
    の画像データを合成して再び該画像メモリに書き込む画
    像合成部と、合成した画像データを書き込む際のアドレ
    スを発生する第3のアドレス発生器を設けたことを特徴
    とする画像編集装置。
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