JP3009827B2 - 熱転写型プリンタ - Google Patents

熱転写型プリンタ

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JP3009827B2
JP3009827B2 JP6228227A JP22822794A JP3009827B2 JP 3009827 B2 JP3009827 B2 JP 3009827B2 JP 6228227 A JP6228227 A JP 6228227A JP 22822794 A JP22822794 A JP 22822794A JP 3009827 B2 JP3009827 B2 JP 3009827B2
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浩俊 家村
厚志 門屋
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J35/00Other apparatus or arrangements associated with, or incorporated in, ink-ribbon mechanisms
    • B41J35/28Detachable carriers or holders for ink-ribbon mechanisms
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J35/00Other apparatus or arrangements associated with, or incorporated in, ink-ribbon mechanisms
    • B41J35/22Mechanisms permitting the selective use of a plurality of ink ribbons

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  • Impression-Transfer Materials And Handling Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数のリボンカセット
を搭載したカラー印字可能な熱転写型プリンタに関し、
特にリボンカセットの受け渡し構造に係る。
【0002】
【従来の技術】従来のシリアル印字方式の熱転写型プリ
ンタでは、カラー印刷を行う場合、イエロー、マゼン
タ、シアン(以下、Y、M、Cと称す)の3色あるいは
これに黒(以下、Bと称す)を加えた4色を1本のイン
クリボンに一定のピッチで塗り分けた段だら塗りと称す
る多色インクリボンを使用していた。しかし、この種の
多色インクリボンは製造コストが高く、また多色インク
リボンを使用して印字を行った場合、所定の印字幅より
狭い幅の印字を行っても所定の長さのリボンが空送りさ
れて無駄に消費されていた。例えば、A4用紙に幅10
mmのカラー印字を行っても、A4の印字幅を印字する
のに必要なだけのリボンが空送りされていた。さらに、
YMCBの多色インクリボンでBのみの印字を行なう
と、YMCは全く使用されずに空送りされて無駄に消費
されていた。
【0003】特開昭60−253578号公報において
は、上記問題点を解決するために、各色のリボンカセッ
ト(YMCBの4本、またはYMCの3本)をカセット
ホルダーに個別にストックし、記録情報により必要なリ
ボンカセットをカセットホルダーから自動的にキャリッ
ジに移動させて印字を行い、順次必要なリボンカセット
を交換していく熱転写型プリンタが記載されている。こ
の熱転写型プリンタにおいては、カセットホルダーとキ
ャリッジとを対向配置して、夫々に設けたソレノイドを
駆動してリボンカセットの受け渡しを行う方式のもの
と、キャリッジに対向配置したカセットホルダーをキャ
リッジの方向に移動させて、リボンカセットの受け渡し
を行う方式のものとがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
60−253578号公報の熱転写型プリンタにおいて
は、以下に示す欠点がある。
【0005】(1)リボンカセットが立った状態でカセ
ットホルダーに保持されているので、装置の薄型化には
不向きな構造であった。
【0006】(2)カセットホルダーやキャリッジに取
付けた永久磁石の磁気力により複数のリボンカセットを
保持する構造となっているため、例えばリボンカセット
の受け渡しを行ったときの振動や衝撃によりリボンカセ
ットが外れるといった不具合が生じる恐れがあり、リボ
ンカセットの保持および受け渡しにおける信頼性に乏し
かった。したがって、カセットホルダーとキャリッジと
を上下方向に対向配置させて装置の薄型化を図るように
しても、上側においてはリボンカセットの保持がさらに
不安定になるため、カセットホルダーおよびキャリッジ
の配置を換えて装置の薄型を図るにも問題があった。な
お、永久磁石の数を増やしたり、磁気力の強い永久磁石
を用いてリボンカセットの保持力を高めると、コスト高
を招くことになる。
【0007】(3)磁気力により各リボンカセットを保
持するには、各リボンカセットにも磁石や金属等の磁性
材料を用いる必要があり、汎用のリボンカセットを使用
できず専用のリボンカセットが必要となり、リボンカセ
ットのコスト高を招いていた。しかも、カセットホルダ
ーやキャリッジに保持されたリボンカセットを離脱させ
るために、永久磁石の磁気力に打ち勝つソレノイドを使
用しており、装置の大型化やコスト高を招いていた。
【0008】(4)印字動作やリボンカセットの受け渡
し動作等における振動や衝撃により、キャリッジに保持
されているリボンカセットのインクリボンが弛み、カセ
ットホルダーに戻した後再びキャリッジに装着するとき
に、インクリボンが記録ヘッドに対して所定の位置に収
まらずに記録ヘッド等に絡まるといった不具合が生じる
ことがあった。
【0009】(5)カセットホルダーに保持されていた
リボンカセットがキャリッジに装着されると、カセット
ホルダーにリボンカセット未装着部分が生じ、キャリッ
ジに接続されているフレキシブル配線材等の配線部材が
この未装着部分に入り込んでカセットホルダー側に引っ
掛かり、配線部材が損傷したり印字不能といった不具合
が生じることがあった。
【0010】なお、特開昭60−253578号公報に
は、複数のリボンカセットを多段に積み重ねて、このリ
ボンカセット群を記録情報により記録ヘッドの移動方向
と直交する方向に移動させて印字を行なう熱転写型プリ
ンタも記載されているが、この種のプリンタにおいて
は、リボンカセット群を移動させるための移動スペース
を必要とするため、装置の大型化を招いていた。
【0011】本発明は、上記に鑑み、カセットホルダー
とキャリッジとの間でリボンカセットの確実な保持およ
び受け渡しが行え、薄型化およびランニングコストの低
減を実現できる熱転写型プリンタの提供を目的とする。
また、リボンカセットのインクリボンの弛み取ることが
できる熱転写型プリンタの提供を目的とする。さらに、
キャリッジの配線部材の引っ掛かりを防止できる熱転写
型プリンタの提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明による課題解決手
段は、図1,3の如く、複数のリボンカセット3を保持
するカセットホルダー4と、リボンカセット3のうち選
択された一個のリボンカセット3を保持して記録用紙K
の紙送り方向と直交する方向に移動可能なキャリッジ5
とを備え、複数のリボンカセット3がカセットホルダー
4に水平方向に並べられ、カセットホルダー4とキャリ
ッジ5とが上下方向に対向配置され、カセットホルダー
4またはキャリッジ5のどちらか一方を上下動させてリ
ボンカセット3の受け渡しを行うカセット受渡手段が設
けられ、キャリッジ5の移動により受け渡しされるリボ
ンカセット3が選択されるものである。
【0013】カセット受渡手段は、カセットホルダー4
またはキャリッジ5のうちどちらか一方に設けられリボ
ンカセット3に係合する保持姿勢と係合を解除する解除
姿勢との間で切換自在とされたカセット保持機構50
と、カセットホルダー4またはキャリッジ5のうちどち
らか一方を上下動させる上下動機構52と、上下動機構
52に連動させてカセット保持機構50の姿勢を切換え
る連動機構53とを備えている。
【0014】図9,10,11の如く、カセットホルダ
ー4がキャリッジ5の上方に上下動可能に配され、カセ
ットホルダー4にカセット保持機構50が設けられ、カ
セット保持機構50に姿勢切換を可能にするラッチ62
が設けられ、連動機構53にラッチ62と係合してカセ
ット保持機構50の姿勢を切換える切換レバー80が設
けられ、キャリッジ5に、カセットホルダー4の下降時
にキャリッジ5の上方にあるラッチ62を切換レバー8
0に係合させる選択レバー82が設けられている。
【0015】図13の如く、カセット保持機構50は、
リボンカセット3の側部に係合する固定係合部55a,
55bと、前記側部に対向する側部に係合する可動係合
部56とを備え、可動係合部56の移動量が固定係合部
55a,55bおよび可動係合部56の係合量を合わせ
た量よりも大とされている。
【0016】図19の如く、カセットホルダー4にリボ
ンカセット3のインクリボン10の弛みを取る弛み取り
機構100が設けられ、弛み取り機構100は、カセッ
トホルダー4に回転自在に配されリボンカセット3の一
対のリボン巻付用のコア11,12のうち一方のリボン
巻取コア12に係合する回転軸22と、回転軸22をイ
ンクリボン10に張力を与える方向に回転させる回転作
動体103とを備え、回転作動体103は、カセット保
持機構50の姿勢切換動作により連動される。
【0017】図18の如く、カセットホルダー4に、リ
ボンカセット3の一方のリボン巻取コア12をインクリ
ボンの弛みを取るために回転させているとき他方のリボ
ン供給コア11の回転を防止する回転防止体23が設け
られている。
【0018】図20の如く、カセットホルダー4の回転
軸22が上下方向に移動可能に配され、回転軸22をリ
ボン巻取コア12に係合する方向に付勢する付勢体12
0が設けられている。
【0019】図20の如く、キャリッジ5に、リボンカ
セット3のリボン巻取コア12に係合する回転可能かつ
上下方向に移動可能なリボン巻取軸41が設けられ、リ
ボン巻取軸41をリボン巻取コア12に係合する方向に
付勢する付勢体122が設けられている。
【0020】図22の如く、カセットホルダー4のリボ
ンカセット3の装着部分に向かって突出する突出部材1
31が設けられ、突出部材131はリボンカセット3の
未装着時に突出される。
【0021】図7の如く、カセットホルダー4がプリン
タ本体1に配された軸21周りに回転自在に支持され、
カセットホルダー4を記録用紙Kに対して近接離間する
方向に移動させる移動機構25と、カセットホルダー4
を記録用紙Kから離間させた位置でのみ回転可能とする
回転規制機構26とが設けられている。
【0022】また、リボンカセット3を保持するカセッ
トホルダー4とキャリッジ5とが対向配置されていると
き、カセットホルダー4にリボンカセット3の側部に形
成された係合爪16a,16b,17に係合する第一係
合部(固定係合部55a,55bおよび可動係合部56
に相当する)が設けられ、キャリッジ5にリボンカセッ
ト3の係合爪16a,16b,17に係合する第二係合
部(図9,10,11に示す係合片65に相当する)が
設けられ、カセットホルダー4またはキャリッジ5のう
ちどちらか一方を移動させて第一係合部または第二係合
部のどちらか一方の前記係合爪16a,16b,17と
の係合を解除して他方に係合させるカセット受渡機構
(上下動機構52および連動機構53に相当する)が設
けられている。そして、第一係合部および第二係合部が
リボンカセット3の係合爪16a,16b,17に同時
に係合可能となるように相互に位置ずれして配置されて
いる。
【0023】
【作用】上記課題解決手段において、図1(a)に示す
ように、カセットホルダー4の第一係合部(固定係合部
55a,55bおよび可動係合部56)にリボンカセッ
ト3の係合爪16a,16b,17を係合して、複数の
リボンカセット3を水平に並べて装着する。カセットホ
ルダー4を閉じると、図1(b)に示すように、カセッ
トホルダー4がキャリッジ5に対向した位置で待機す
る。このとき、カセットホルダー4は記録用紙Kから離
間した位置で回転するため、記録用紙Kに引っ掛かるこ
とはない。
【0024】印字情報に応じてキャリッジ5が所定の色
のリボンカセット3の下方に移動し、図1(c)に示す
ように、カセットホルダー4が待機位置からリボンカセ
ット3の受け渡しを行う受渡位置まで下降する。このと
き、キャリッジ5の第二係合部がカセットホルダー4の
第一係合部とずれた位置でリボンカセット3の係合爪1
6a,16b,17に同時に係合する。また、キャリッ
ジ5の選択レバー82によりキャリッジ5の上方にある
カセットホルダー4のラッチ62が作動して、連動機構
53の切換レバー80が選択されたラッチ62にのみ係
合して、カセットホルダー4のカセット保持機構50の
可動係合部62が可動され、カセット保持機構50が解
除姿勢に切換えられる。これで、リボンカセット3はカ
セットホルダー4との係合が解かれて第二係合部のみに
係合されたことになり、キャリッジ5に受け渡されて装
着される。
【0025】このとき、リボンカセット3の一方のコア
12に、キャリッジ5側のリボン巻取軸41は挿入され
るが、これらがうまく係合しないときでも、リボン巻取
軸41は付勢体122の付勢力に打勝って下方に逃げる
ため、キャリッジ5へのリボンカセット3の装着を妨げ
ない。そして、印字時にリボン巻取軸41が少し回転す
ると、リボン巻取軸41とコア12とが完全に係合す
る。
【0026】そして、カセットホルダー4が上昇する
と、図22に示すように、カセットホルダー4における
リボンカセット3が未装着となったところに突出部材1
31が突出し、キャリッジ5の配線部材のカセットホル
ダー4側への引っ掛かりを防止する。
【0027】そして、キャリッジ5を移動させて所定の
色の画像を記録用紙に形成した後、リボンカセット3を
別の色のものに交換する場合、まずキャリッジ5に装着
されているリボンカセット3をカセットホルダー4に戻
すために、キャリッジ5がリボンカセット3の未装着部
分の下方に移動して、カセットホルダー4が下降し、カ
セット保持機構50によりキャリッジ5上のリボンカセ
ット3を保持する。
【0028】このとき、リボンカセット3の一方のコア
12にカセットホルダー4側の回転軸22が係合し、他
方のコア11に回転防止体23が係合されており、カセ
ット保持機構50の姿勢切換動作により、カセットホル
ダー4の回転軸22が回転してリボンカセット3のイン
クリボン10の弛みを取る。
【0029】また、コア12と回転軸22とがうまく係
合しないときでも、回転軸22が付勢体120の付勢力
に打勝って逃げるため、カセットホルダー4へのリボン
カセット3の装着を妨げない。そして、弛み取り時に回
転軸22が少し回転すると、回転軸22とコア12とが
係合する。
【0030】次に、キャリッジ5が別の色のリボンカセ
ット3の下方に移動し、上述と同様にリボンカセット3
を装着して、その色の画像を形成する。このようなリボ
ンカセット3の受け渡しを繰り返し行って、記録用紙K
にカラー画像を形成する。
【0031】
【実施例】本発明の一実施例のシリアル印字方式の多色
熱転写型プリンタ(サーマルプリンタ)は、図2に示す
ように、箱形の外装ケース(プリンタ本体)1と、該外
装ケース1に収納されたプロセスユニット2とから構成
され、Y用、M用、C用、B用のリボンカセット3を使
用して、公知である加色法に基づいて記録用紙にカラー
画像を形成するものである。
【0032】前記プロセスユニット2は、図1,3に示
すように、フレーム2aと、フレーム2aに対して開
閉、上下動、水平移動可能に取付けられ四個のリボンカ
セット3を水平方向に並べて保持するカセットホルダー
4と、フレーム2aに対して記録用紙Kの紙送り方向と
直交する方向に往復動可能に取付けられ四個のリボンカ
セット3のうち選択された一個のリボンカセット3を保
持するキャリッジ5とを備え、カセットホルダー4は、
図1(b),(d)に示すように、キャリッジ5の往復
動に支障をきたさない距離だけ離れてキャリッジ5に対
向する待機位置と、図1(c)に示すように、待機位置
から下降してキャリッジ5に近接されキャリッジ5との
間でリボンカセット3の受け渡しを行うための受渡位置
と、図1(a)に示すように、待機位置から後方に水平
移動した位置から180度開放して外装ケース1の後側
上方に位置するリボンカセット3を装着するための装着
位置とに切換可能とされている。なお、図3はカセット
ホルダー4が装着位置のときのプロセスユニット2を示
しており、図3中、6はキャリッジ5の移動方向と平行
(以下、左右方向と称す)に配されたプラテン、7はプ
ラテン6と対向配置するようキャリッジ5に搭載された
記録ヘッド(サーマルヘッド)、8は記録用紙をプラテ
ン6と記録ヘッド7との間に搬送するための駆動モータ
や搬送ローラ等からなる用紙搬送装置である。
【0033】四個のリボンカセット3には、Y、M、
C、Bの各色のインクリボン10が夫々収納されてお
り、夫々色の異なるY用、M用、C用、B用の四種類の
リボンカセット3によりカラー印字を可能にしている。
なお、複数のリボンカセット3に濃度の異なるBのイン
クリボンを夫々収納して、階調印字を可能にしてもよ
く、またBと単色の赤、緑、金等のインクリボンを夫々
収納してもよい。
【0034】各リボンカセット3は、図4に示すよう
に、合成樹脂で一体成形された長方体状の市販されてい
るカセットケースに、インクリボン10が巻き付けられ
た回転自在な筒状のリボン供給コア11およびリボン供
給コア11に巻き付けられたインクリボン10を巻き取
る筒状のリボン巻取コア12が回転自在に装着されたも
のである。前記リボン供給コア11およびリボン巻取コ
ア12の内面には、内方向に突出した係合突起11a,
12aが等間隔で形成されている。
【0035】また、リボンカセット3のインクリボン1
0が露出したヘッド側の側部には、一対の切欠部14
a、14bが形成され、ヘッド側と反対側の側部中央に
は、切欠部14a,14bよりも小さい切欠部15が形
成されている。そして、切欠部14a,14bには、略
三角形状の係合爪16a,16bが夫々突出形成され、
切欠部15には、略三角形状の係合爪17が突出形成さ
れている。
【0036】前記カセットホルダー4は、図3,5に示
すように、左右方向に長い平板とされ、リボンカセット
3よりもやや大きなスペースを有する四つのカセット装
着部20が長手方向(左右方向)に一列に並んで配置さ
れており、各カセット装着部20に配された後述する回
転軸(リボン巻取体)22および回転防止体23に各リ
ボンカセット3のリボン巻取コア12およびリボン供給
コア11を挿入することにより、各リボンカセット3が
長手方向に一列に並んで所定の位置に装着される。な
お、カセットホルダー4におけるリボンカセット3の装
着個数は四個に限らず、それ以下あるいはそれ以上でも
よい。
【0037】また、カセットホルダー4は、左右方向に
わたって配された回転軸21周りに回転自在に支持され
て約180度開閉可能となっている。ここで、図6に示
すように、カセットホルダー4をキャリッジ5と対向す
る待機位置でそのまま開閉させると、カセットホルダー
4を装着位置から閉じる方向に回動させたとき、カセッ
トホルダー4の前端部が記録用紙Kの先端に当たり、記
録用紙Kを折り曲げたり、破いたりする恐れがある。そ
こで、カセットホルダー4を記録用紙Kに対して近接離
間する方向(前後方向)に水平移動させる水平移動機構
25と、カセットホルダー4を記録用紙Kから離間させ
た位置でのみ回転可能とする回転規制機構26とが設け
られている。
【0038】前記回転軸21は、図3,7に示すよう
に、フレーム2aの左右側壁27,28に上下動可能に
配された一対の平板状のプレート29,30に回転自在
に支持され、カセットホルダー4の後端部に嵌入されて
いる。
【0039】前記水平移動機構25は、プレート29,
30の後側に形成され回転軸21を前後方向に案内する
長孔軸受31と、回転軸21を前方向に付勢するバネ3
2とからなり、バネ32は一端が回転軸21に取付けら
れ、他端がプレート29,30に取付けられている。
【0040】前記回転規制機構26は、カセットホルダ
ー4の後端部の両側に配された略半円形状の角度規制板
33と、プレート29,30に突出形成され回転軸21
が長孔軸受31の後側に位置するときだけ角度規制板3
3の回動を認可するリブ34とからなり、角度規制板3
3は、リブ34に沿って摺動する水平面33aおよび円
周面33bを有している。
【0041】したがって、カセットホルダー4を装着位
置から閉じるとき、図7(a)に示すように、回転軸2
1がバネ32により前方向に付勢されても、リブ34が
角度規制板33の円周面33bに当接することによりカ
セットホルダー4の前方向への移動が阻止され、カセッ
トホルダー4は記録用紙Kから離間した位置でのみ開閉
することになる。そして、図7(b)に示すように、カ
セットホルダー4が完全に閉じてリブ34と角度規制板
33の円周面33bとが当接しない状態となると、図7
(c)に示すように、回転軸21がバネ32により前方
向に付勢されてリブ34に沿って角度規制板33の水平
面33aが摺動し、カセットホルダー4が前方向に水平
移動する。このため、図8に示すように、カセットホル
ダー4を記録用紙Kに接触することなく閉じることがで
きる。また、カセットホルダー4をキャリッジ5と対向
する待機位置から開放させるときには、カセットホルダ
ー4を後方に水平移動させてから開放させることにな
る。
【0042】なお、図7中、35はカセットホルダー4
の突起36に当接してカセットホルダー4の前方向への
移動すなわちプラテン6との相対位置を規制し、カセッ
トホルダー4を待機位置に保持する位置決めリブであ
り、プレート29,30の上部に一体成形されている。
【0043】前記キャリッジ5は、図3に示すように、
リボンカセット3よりもやや大きなスペースを有する単
一のカセット装着板40を有しており、カセット装着板
40には、リボンカセット3のリボン巻取コア12に挿
入する回転駆動可能なリボン巻取軸41と、リボンカセ
ット3のリボン供給コア11に挿入する回転可能なリボ
ン供給軸42とが設けられている。そして、リボン巻取
軸41には、リボン巻取コア12の係合突起12aに係
合する複数の係合孔41aが等間隔で形成されている。
また、キャリッジ5はキャリッジ駆動機構43によりキ
ャリッジシャフト44に案内されて往復動される。キャ
リッジ駆動機構43は、図示しない正逆回転可能な駆動
モータの駆動力をギア45およびプーリ46を介してプ
ーリ46に掛巻きされたタイミングベルト47に伝達す
る構造となっており、タイミングベルト47にキャリッ
ジ5が連結されている。
【0044】また、プロセスユニット2には、カセット
ホルダー4とキャリッジ5との間でリボンカセット3の
受け渡しを行うカセット受渡手段が設けられている。こ
のカセット受渡手段は、カセットホルダー4の各カセッ
ト装着部20に設けられリボンカセット3に係合する保
持姿勢と係合を解除する解除姿勢との間で切換自在とさ
れた複数のカセット保持機構50と、キャリッジ5のカ
セット装着板40に設けられリボンカセット3を装着す
るためのカセット装着機構51と、カセットホルダー4
を上下動させる上下動機構52と、上下動機構52に連
動させてカセット保持機構50の姿勢を切換える連動機
構53とを備えている。
【0045】前記カセット保持機構50は、図5,9,
10,11に示すように、リボンカセット3の係合爪1
6a,16bに係合する一対の固定係合部55a,55
bと、リボンカセット3の係合爪17に係合する可動係
合部56とを備えている。固定係合部55a,55b
は、カセット装着部20の前側に一体的に立設され係合
用の切欠を有する。可動係合部56は、図12に示すよ
うに、カセット装着部20の後側に一体成形された軸5
7周りに回転自在に支持された略L字形の可動体58
と、可動体58からリボンカセット3の方向に突出形成
された係合用の切欠を有する係合体59と、可動体58
をA方向(係合体59を係合爪17に係合させる方向)
に付勢するバネ60と、可動体58に軸61を介して回
転可能に取付けられカセット保持機構50の姿勢切換を
可能にするラッチ62と、ラッチ62をC方向に付勢す
るバネ63とを備えている。ラッチ62は、可動体58
に形成された溝部64に挿入され、可動体58からはみ
出して配されている。
【0046】ここで、カセット保持機構50により保持
されたリボンカセット3をキャリッジ5に装着する場
合、リボンカセット3の平面上の位置を変化させずにリ
ボンカセット3の装着を行うには、リボンカセット3を
保持しているカセット保持機構50の固定部55a,5
5bと係合体59とを双方とも互いに離間する方向に開
いてカセット保持機構50を解除する必要があるが、限
られたスペースの中で両側の爪に対して開閉するには、
構造が複雑になり、信頼性の低下を招く。上記カセット
保持機構50においては、一方が固定式とされており、
カセットホルダー4が受渡位置のときに他方の係合体5
9を開放してリボンカセット3の係合爪17との係合を
解除する構造となっているが、この状態でカセットホル
ダー4が真上に上昇すると、固定部55a,55bとリ
ボンカセット3の係合爪16a,16bとが係合した状
態のままであるため、固定部55a,55b側において
リボンカセット3を引っ掛けることになり、確実なリボ
ンカセット3の着脱が行えないといった不具合が生じる
恐れがある。
【0047】そこで、カセットホルダー4に固定部55
a,55bと係合爪16a,16bとの係合が解除する
方向にガタを設けることにより、カセットホルダー4が
上昇する際に固定部55a,55bと係合爪16a,1
6bとが引っ掛かることがないように配慮されている。
【0048】また、係合体59を作動するだけで、双方
の爪との係合を解除できるようにするために、図13に
示すように、係合体59の開閉ストロークSは、係合体
59と係合爪17との係合量S1と固定部55a,55
bと係合爪16a,16bとの係合量S2とを合わせた
量よりも大とされている(S>S1+S2)。
【0049】前記カセット装着機構51は、図9,1
0,11に示すように、リボンカセット3の係合爪16
a,16bおよび係合爪17に係合する弾性を有する三
個の係合片65からなる。各係合片65は、カセット装
着板40に立設され、上部がくの字状に折曲されてい
る。そして、カセットホルダー4が下降してカセット保
持機構50とカセット装着機構51の双方が同時にリボ
ンカセット3を保持した状態となったときに、各係合片
65とカセットホルダー4側の固定係合部55a,55
bおよび係合体59とが接触せずに並ぶようにすなわち
同時にリボンカセット3の係合爪16a,16b,17
に係合できるよう、互いに位置ずれして配置されてい
る。
【0050】前記上下動機構52は、カセットホルダー
4を待機位置と受渡位置との間で上下動させるもので、
図14に示すように、左右側壁27,28と前記プレー
ト29,30との間に取付けられた左右一対のリンク7
0と、左右側壁27,28に軸72a周りに回転自在に
保持されリンク70に形成された突起71を案内する案
内溝が形成された左右一対のギア72と、左側のギア7
2を駆動する正逆回転可能な駆動モータ73とから構成
されている。なお、図中、74a,74b,75は駆動
伝達用ギアであり、ギア74aとギア74bとが一体的
に形成されている。また、76,77は左右側壁27,
28およびプレート29,30に形成されリンク70の
一端側を前後方向に案内するための長孔であり、左右の
リンク70はシャフトやギアを介して連動される構造と
なっている。そして、駆動モータ73が駆動すると、ギ
ア72の回転により案内溝に沿って突起71が移動して
リンク70が移動し、プレート29,30が左右側壁2
7,28に沿って上下動することにより、カセットホル
ダー4が上下動する構造となっている。また、図15に
示すように、カセットホルダー4が待機位置および受渡
位置で一定時間停止するように、ギア72の案内溝の形
状が設定されている。なお、上下動機構52によるカセ
ットホルダー4の上下動スピードは、高速の400mm
/secとされている。
【0051】前記連動機構53は、図12,16に示す
ように、各カセット保持機構50の可動係合部56のラ
ッチ62に対応して設けられた四個の切換レバー80
と、前記上下動機構52の駆動モータ73に接続されカ
セットホルダー4が受渡位置近くに位置するとき切換レ
バー80をラッチ62に当接させる駆動伝達部81とか
らなり、切換レバー80がラッチ62に当接することに
より可動体58が回転可能となる。
【0052】各切換レバー80は、略三角形状で、カセ
ットホルダー4の回転軸21に等間隔で固定され、ラッ
チ62よりも前側(装着されたリボンカセット3とラッ
チ62との間)に配されている。また、切換レバー80
は、ラッチ62がバネ63の付勢力に抗して図12に示
すD方向に移動したときに、ラッチ62の端部62aと
当接可能となるよう位置決めされている。そして、キャ
リッジ5に、図9,10,11に示すように、カセット
ホルダー4が受渡位置近くに位置するときにキャリッジ
5の上方にあるラッチ62のみに当接して、ラッチ62
をD方向に移動させる選択レバー82が設けられてい
る。これにより、キャリッジ5の上方にあるラッチ62
のみが切換レバー80と当接可能となり、キャリッジ5
の移動位置によって姿勢を切換えるカセット保持機構5
0を選択、すなわち受け渡しされるリボンカセット3を
選択できる。
【0053】前記選択レバー82は、上下方向に移動可
能とされ図示しないバネにより上方に付勢されている。
したがって、選択レバー82とラッチ62とは、カセッ
トホルダー4が受渡位置のときには勿論、カセットホル
ダー4の受渡位置への到達前後でもしばらくは当接可能
とされている。
【0054】前記駆動伝達部81は、図16に示すよう
に、切換レバー80が固定された回転軸21の左側端部
に固定された回転爪83と、左側のプレート29に軸8
4周りに回転自在に保持され一端が回転爪83に当接さ
れた第一揺動アーム85と、左側の側壁27に軸86周
りに回転自在に保持され第一揺動アーム85の他端の突
起87を上下方向に案内する長孔88を有する第二揺動
アーム89と、第二揺動アーム89に固定された横軸9
1を案内する案内溝92が形成された前記上下動機構5
2における左側のギア72とから構成され、上述のよう
にギア72は駆動伝達用ギア74a,74b,75を介
して前記上下動機構52の駆動モータ73に接続されて
いる。なお、左側のギア72においては、内側面に上下
動機構52の案内溝が形成され、外側面に前記案内溝9
2が形成された構造となっている。そして、駆動モータ
73が駆動してギア72が回転し、案内溝92に案内さ
れた第二揺動アーム89の横軸91が前後方向に移動さ
れると、第二揺動アーム89の揺動に伴って第一揺動ア
ーム85が揺動し、第一揺動アーム85の一端が回転爪
83を回転させることにより、回転軸21とともに切換
レバー80が回転される構造となっている。
【0055】また、図17に示すように、駆動モータ7
3が正回転しているときには、カセットホルダー4が受
渡位置に達すると切換レバー80が回転し始め、カセッ
トホルダー4が受渡位置から上昇を始めてしばらくの間
は切換レバー80を回転させたままの状態(カセット保
持機構50を解除姿勢)とし、一方、駆動モータ73が
逆回転しているときには、カセットホルダー4が受渡位
置に達する前に切換レバー80が回転し始め、カセット
ホルダー4が受渡位置に達してから上昇を始めるまでの
間に切換レバー80が回転していない状態(カセット保
持機構50を保持姿勢)にするよう、ギア72の案内溝
92の形状が設定されている。したがって、駆動モータ
73の正回転でカセットホルダー4に保持されたリボン
カセット3をキャリッジ5に移すことができ、駆動モー
タ73の逆回転でキャリッジ5に装着されたリボンカセ
ット3をカセットホルダー4に戻すことができる。
【0056】一方、例えば印字中における振動等により
キャリッジ5に装着されているリボンカセット5のイン
クリボン10が弛んだ状態になっていることがあり、こ
のインクリボン10が弛んだ状態のリボンカセット5を
カセットホルダー4に戻したり、インクリボン10が弛
んだ状態のまま再びキャリッジ5に装着すると、インク
リボン10が絡んでしまうことがある。そこで、キャリ
ッジ5からカセットホルダー4にリボンカセット3を戻
す際に、リボンカセット3の弛みを取る弛み取り機構1
00について説明する。この弛み取り機構100は、図
5,18に示すように、カセットホルダー4の各カセッ
ト装着部20に夫々設けられ、回転可能な前記リボン巻
取体22と、リボンカセット3のリボン供給コア11の
回転を防止する前記回転防止体23と、リボン巻取体2
2をリボン巻取方向に回転させる回転作動体103とを
備えている。
【0057】前記リボン巻取体22には、リボン巻取コ
ア12の係合突起12aに係合する複数の係合溝22a
が等間隔で形成され、前記回転防止体23には、リボン
供給コア11の係合突起11aに係合する係合溝23a
が等間隔で形成されている。なお、回転防止体23は、
図18に示すように、カセット装着部20に立設された
角柱状の軸20aに嵌合されて、カセット装着部20に
固定されている。また、回転防止体23は、例えばスポ
ンジ、ゴム等のようなリボンカセット3のリボン供給コ
ア12に当接したときの摩擦力により回転を防止できる
ものであってもよい。
【0058】前記回転作動体103は、図19に示すよ
うに、各カセット装着部20に軸104周りに回転自在
に支持され先端にリボン巻取体22のギア部に噛み合う
ギア部105aを有するL字状のセクターギヤ105
と、セクターギヤ105とカセット装着部20との間に
介装されセクターギヤ105をE方向(インクリボン1
0を巻取る方向)に付勢するバネ106で構成されてい
る。そして、セクターギヤ105は、カセット保持機構
50が解除姿勢になるときの可動体58のB方向への回
転(開放)で、可動体58の端部に突出形成された突起
58aがH方向に移動して当接することにより、バネ1
06の付勢力に抗してF方向(インクリボン10を弛ま
せる方向)に回動される構造となっている。
【0059】このような構造においては、キャリッジ5
からカセットホルダー4にリボンカセット3を戻す際
に、カセットホルダー4の下降中にカセット保持機構5
0が解除姿勢となり、このときの係合体59を開放させ
る動力でセクターギヤ105に連結されているバネ10
6にエネルギー(リボン巻取体22をインクリボン10
の巻取り方向に回転させる力)を蓄え、カセットホルダ
ー4が受渡位置に到達すると、カセット保持機構50の
保持姿勢への切換により、バネ106に蓄えられたエネ
ルギーでセクターギヤ105が復帰してリボン巻取体2
2がインクリボン10を巻取る方向に回転することにな
る。しかし、この時点では、キャリッジ5のリボン巻取
軸41がリボンカセット5のリボン巻取コア12に係合
しているため、リボン巻取体22が空転してしまう恐れ
がある。
【0060】そこで、図20に示すように、リボン巻取
体22およびリボン巻取軸41の双方に、カセットホル
ダー4が受渡位置のときに互いに係合する凹凸部22
b,41bが形成されている。これにより、カセットホ
ルダー4が受渡位置のときにカセット保持機構50が保
持姿勢に切換ってリボン巻取体22を回転させる力が働
いても、リボン巻取体22とリボン巻取軸41とが係合
しているため、リボン巻取体22は回転せず、カセット
ホルダー4がリボンカセット3を保持して上昇し、リボ
ン巻取体22とリボン巻取軸41との係合を解除させた
ときにリボン巻取体22が回転して、インクリボン10
を確実に巻き取ることができる。なお、このときのキャ
リッジ5のリボン巻取軸41は、ディテントで保持され
ている。
【0061】また、カセットホルダー4とキャリッジ5
との間でリボンカセット3の受け渡しを行う場合、リボ
ンカセット3の各コア11,12とカセットホルダー4
のリボン巻取体22および回転防止体23との突起同士
がぶつかり合い、またリボンカセット3の各コア11,
12とキャリッジ5のリボン巻取軸41およびリボン供
給軸42との突起同士がぶつかり合い、これらがスムー
ズに係合せず、リボンカセット3の受け渡しに不具合が
生じる。この場合、手動でリボンカセット3の受け渡し
を行う構造のものであれば、再装着や手加減でカバーで
きるが、リボンカセット3を自動的に受け渡しする構造
においては、直ちに誤動作につながる。
【0062】そこで、カセットホルダー4のリボン巻取
体22および回転防止体23、さらにキャリッジ5のリ
ボン巻取軸41およびリボン供給軸42を夫々上下方向
に移動可能に配し、リボン巻取体22とカセット装着部
20との間に、リボン巻取体22をリボン巻取コア12
に係合する方向に付勢するバネ120が介装され、回転
防止体23とカセット装着部20との間に、回転防止体
23をリボン供給コア11に係合する方向に付勢するバ
ネ121が介装され、リボン巻取軸41とカセット装着
板40との間に、リボン巻取軸41をリボン巻取コア1
2に係合する方向に付勢するバネ122が介装され、リ
ボン供給軸42とカセット装着板40との間には、リボ
ン供給軸42をリボン供給コア11に係合する方向に付
勢する図示しないバネが介装されている。これにより、
突起同士がぶつかり合ったとき、カセットホルダー4側
およびキャリッジ5側を上下方向に移動(逃げ)させる
ことにより、リボンカセット3の受け渡しを妨げること
がなく、またカセットホルダー4側においては弛み取り
におけるリボン巻取体22の回転時に、キャリッジ5側
においては印字におけるリボン巻取軸41の回転時に、
突起同士の位相がずれて突起と溝が嵌まり込み、リボン
カセット3の各コア11,12との係合を行うことがで
きるようになっている。
【0063】一方、カセットホルダー4に装着されてい
たリボンカセット3をキャリッジ5に装着すると、図2
1(a)に示すように、カセットホルダー4にリボンカ
セット3の未装着部分ができ、キャリッジ5から見たカ
セットホルダー4の表面に段差が生じる。すると、図2
1(b)に示すように、キャリッジ5に電気信号を供給
するフレキシブル配線部材(ケーブル)130がこの段
差に入り込んで、カセットホルダー4側のカセット保持
機構50やその他の機構部品に引っ掛かり、印字ができ
なくなったり、ケーブル130の断線や機構部品の破損
を招く恐れがある。
【0064】そこで、図22に示すように、カセットホ
ルダー4の各リボンカセット3の装着部分に向かって突
出する複数の突出部材131が設けられている。この突
出部材131は、カセットホルダー4のカセット装着部
20に回転自在に支持され、突出部材131とカセット
装着部20との間に介装されたねじりコイルバネ132
によりリボンカセット3の装着部分に突出する方向に付
勢されている。これにより、突出部材131は、リボン
カセット3がカセットホルダー4に装着されているとき
は、リボンカセット3に押されてカセットホルダー4内
に収納され、リボンカセット3の未装着時(リボンカセ
ット3がキャリッジ5に装着されたとき)には、ねじり
コイルバネ132の付勢力によりリボンカセット3の有
無によるカセットホルダー4の段差をほぼなくす程度に
突出する構造となっている。なお、ねじりコイルバネ1
32を設けずに、リボンカセット3の未装着時に突出部
材131が自重により突出する構造としてもよい。
【0065】さらに、この熱転写型プリンタには、カセ
ットホルダー4における各リボンカセット3の有無を検
知するカセット有無センサ、カセットホルダー4の開閉
を検知する開閉検知センサ、キャリッジ5のホームポジ
ションを検知するホームポジションセンサ等が設けら
れ、各センサや記録情報(印字情報)に応じて印字を実
行するマイクロコンピュータが設けられている。
【0066】このマイクロコンピュータは、印字時にお
けるキャリッジ5の移動時に記録用紙Kおよびインクリ
ボン10を介して記録ヘッド7をプラテン6に当接し、
キャリッジ5のリターン時およびリボンカセット3の受
け渡し時におけるキャリッジ5の移動時に記録ヘッド7
をプラテン6から離間する機能と、カセットホルダー4
からキャリッジ5へリボンカセット3を装着するときに
駆動モータ73を正回転させる機能と、キャリッジ5か
らカセットホルダー4にリボンカセット3を戻すときに
駆動モータ73を逆回転させる機能を有している。
【0067】上記構成において、カセットホルダー4を
開放して装着位置にし、Y用、M用、C用、B用のリボ
ンカセット3を左側からY、M、C、Bの順にカセット
装着部20に装着する。このとき、リボンカセット3の
係合爪16a,16bがカセットホルダー4の固定部5
5a,55bに係合し、リボンカセット3の係合爪17
がカセットホルダー4の係合体59に係合し、リボンカ
セット3のリボン供給コア11がカセットホルダー4の
回転防止体23に係合し、リボンカセット3のリボン巻
取コア12がカセットホルダー4のリボン巻取体22に
係合する。リボンカセット3を保持したカセットホルダ
ー4を回転軸21周りに180度回動させて完全に閉じ
ると、図7に示すように、カセットホルダー4のバネ3
2によりカセットホルダー4が前方に水平移動し、待機
位置で位置決めされる。このとき、カセットホルダー4
は記録用紙Kから離間した位置で回動するため、記録用
紙Kに接触することはない。
【0068】この状態でカラー印字を開始すると、印字
情報に応じてキャリッジ5が指定の色(例えば、Y)の
リボンカセット3の下方に移動する。このとき、キャリ
ッジ5の記録ヘッド7はプラテン6に当接されていない
ので、キャリッジ5は高速で移動する。ホームポジショ
ンセンサからの移動距離によりキャリッジ5がY用のリ
ボンカセット3の下方に到達したことが検知されると、
駆動モータ73が正回転してカセットホルダー4が上下
動機構52により待機位置から受渡位置まで下降する。
【0069】すると、図10に示すように、キャリッジ
5の各係合片65がリボンカセット3の各係合爪16
a,16b,17に係合する。さらに、図20に示すよ
うに、キャリッジ5のリボン供給軸42がリボンカセッ
ト3のリボン供給コア11に係合し、キャリッジ5のリ
ボン巻取軸41がリボンカセット3のリボン巻取コア1
2に係合する。ここで、リボン巻取軸41とリボン巻取
コア12との突起同士がぶつかってうまく係合できない
ときには、リボン巻取軸41がバネ122の付勢力に打
ち勝って下方に逃げ、リボンカセット3の装着を妨げる
ことはない。
【0070】そして、キャリッジ5の上方のカセット保
持機構50においては、キャリッジ5の選択レバー82
によりラッチ62が上方に押し上げられており、連動機
構53の切換レバー80がラッチ62に当接可能な状態
となっている。他のカセット保持機構50においては、
ラッチ62が下方に下がったままであるため、切換レバ
ー80が作動しても空振りするだけで当接しない。した
がって、キャリッジ5の上方に位置するカセット保持機
構50では、回転軸21の回転とともに切換レバー80
がラッチ62に当接して可動体58を後方に押し込むこ
とにより、カセット保持機構50の係合体59が開放し
てカセット保持機構50が保持姿勢から解除姿勢とな
る。また、このときカセットホルダー4がガタ分だけ前
方に移動して、カセットホルダー4の固定部55a,5
5bとリボンカセット3の係合爪16a,16bとの係
合も解除される。
【0071】一方、図19(b)に示すように、係合体
59が開放(B方向に移動)すると、セクターギヤ10
5がF方向に回動し、リボン巻取体22がインクリボン
10を弛ませる方向に回転し、リボンカセット3のイン
クリボン10が弛むことになるが、この時点では、リボ
ンカセット3は既にキャリッジ5に装着された状態とな
っているので、インクリボン10が記録ヘッド7等に引
っ掛かることはない。
【0072】カセットホルダー4が上昇すると、カセッ
トホルダー4がリボンカセット3から離れ、カセット保
持機構50が保持姿勢となり待機位置まで戻る。このと
き、図22に示すように、カセットホルダー4における
Y用のリボンカセット3を装着していた部分に突出部材
131が突出し、キャリッジ5からみたカセットホルダ
ー4の表面の段差がなくなり、キャリッジ5の移動の際
にケーブル130がカセットホルダー4側の機構部品等
に引っ掛からない。
【0073】Y用のリボンカセット3を装着したキャリ
ッジ5は、ホームポジションまで高速で戻り、記録ヘッ
ド7は記録用紙KおよびYのインクリボン10を介して
プラテン6に当接し、プラテン6と平行に移動してイン
クリボン10を巻取ながら記録用紙KにYの画像を形成
する。ここで、キャリッジ5のリボン巻取軸41とリボ
ンカセット3のリボン巻取コア12とが突起同士ぶつか
り合って、リボン巻取軸41が下方に逃げているときに
は、印字動作によりリボン巻取軸41が少し回転して突
起同士の位相がずれると、すぐにリボン巻取軸41とリ
ボン巻取コア12とが係合する。
【0074】そして、リボンカセット3を別の色のもの
(例えば、M)と交換するときには、まずY用のリボン
カセット3をカセットホルダー4に戻す必要がある。キ
ャリッジ5が再びカセットホルダー4のY用のリボンカ
セット3を装着していたカセット装着部20の下方に移
動し、今度は駆動モータ73が逆回転して、カセットホ
ルダー4が下降する。すると、カセットホルダー4の下
降中に切換レバー80が回転してカセット保持機構50
を解除姿勢に切換える。このとき、カセットホルダー4
のリボン巻取体22がインクリボン10を弛ませる方向
に回転し、バネ106にリボン巻取体22をインクリボ
ン10を巻取る方向に回転させるエネルギーが蓄えられ
る。なお、この場合ラッチ62と選択レバー82とは当
接している。
【0075】カセットホルダー4が受渡位置に到達する
と、カセット保持機構50が保持姿勢に切換わって、カ
セット保持機構50がキャリッジ5上のリボンカセット
3を保持し、リボン巻取体22がリボンカセット3のリ
ボン巻取コア12に、回転防止体23がリボンカセット
3のリボン供給コア11に夫々係合した状態となる。こ
こで、リボン巻取体22とリボン巻取コア12との突起
同士、あるいは回転防止体23とリボン供給コア11の
突起同士がぶつかってうまく係合できないときには、リ
ボン巻取体22あるいは回転防止体23がバネ120,
121の付勢力に打ち勝って上方に逃げ、リボンカセッ
ト3の装着を妨げることはない。また、図19(a)に
示すように、係合体59がA方向に閉じると、セクター
ギヤ105がE方向に戻ろうとするが、カセットホルダ
ー4のリボン巻取体22とキャリッジ5のリボン巻取軸
41とが係合しているため、リボン巻取体22は回転し
ない。
【0076】その後、カセットホルダー4が上昇する
と、カセットホルダー4に保持されたリボンカセット3
がキャリッジ5の係合片65を弾性変形させながら上昇
し、リボンカセット3がキャリッジ5から離脱して、リ
ボンカセット3を保持したカセットホルダー4は待機位
置に戻る。また、カセットホルダー4のリボン巻取体2
2とキャリッジ5のリボン巻取軸41との係合が解除さ
れ、セクターギヤ105がバネ106に蓄えられていた
エネルギーによりE方向に回動し、リボン巻取体22は
インクリボン10を巻取る方向に回転する。このとき、
回転防止体23は固定されていて回転しないため、イン
クリボン10の弛みを取ることができる。ここで、リボ
ン巻取体22あるいは回転防止体23が上方に逃げてい
るときには、弛み取り動作によりリボン巻取体22が少
し回転して突起同士の位相がずれると係合する。
【0077】リボンカセット3が戻されたキャリッジ5
は、次に装着するM用のリボンカセット3の下方に移動
し、上述と同様の動作を行い、キャリッジ5にM用のリ
ボンカセット3を装着する。そして、記録用紙Kにおけ
るYの画像が形成された行と同じ行にMの画像を形成す
る。以下、同様にしてCの画像が同一行に形成され、
Y,M,Cの画像記録がすべて終了すると、記録用紙K
は用紙搬送装置8により改行され、順次Y、M、Cの画
像を形成することにより、用紙一枚分のカラー印字が完
了する。なお、Bや単色のみで印字を行う場合は、リボ
ンカセット3の交換をせずに最後まで同一のリボンカセ
ット3を使用することになる。また、Y、M、Cの画像
を形成して改行した後にC、M、Yの順に画像を形成す
るようにしてもよく、この場合リボンカセット3の受渡
回数を少なくして、印字時間を短縮できる。さらに、一
色で用紙一枚分を印字した後、記録用紙Kを初期位置に
戻し、次に他の色で用紙一枚分を印字し、再び記録用紙
Kを初期位置に戻すといった動作を繰り返すことによ
り、リボンカセット3の受渡回数を2ないし3回にし
て、印字時間を短縮するようにしてもよい。
【0078】そして、いずれかのリボンカセット3が寿
命(例えば、インクリボン10がすべて巻取られた状
態)になったとき、カセットホルダー4を待機位置から
後方に水平移動させ、記録用紙Kから離間した位置で開
放して、リボンカセット3の交換を行う。このとき、カ
セットホルダー4は、図23に示すように、外装ケース
1の後側上方に位置し、リボンカセット3が露出した状
態となるため、リボンカセット3の交換を容易にしてい
る。
【0079】このように、複数のリボンカセット3を水
平方向に並べて装着したカセットホルダー4とキャリッ
ジ5とが上下方向に対向配置されているので、装置の薄
型化を実現することができる。
【0080】リボンカセット3の保持および受け渡しを
機械的に行っているため、従来のようにリボンカセット
を磁気力により保持する場合に比べて、リボンカセット
3の保持および受け渡しを確実に行えて信頼性が向上
し、リボンカセット3に磁性を有する材料等を必要とせ
ず、市販の同一形状のものが使用できコストダウンが図
れる。
【0081】カセットホルダー4の下降時に、キャリッ
ジ5の選択レバー82がキャリッジ5の上方に位置する
カセット保持機構50のラッチ62にのみ当接して、カ
セット保持機構50の姿勢切換を可能にするため、キャ
リッジ5の停止位置により受け渡しされるリボンカセッ
ト3を選択でき、特別なリボンカセットの選択機構や複
雑な制御が不要である。
【0082】カセットホルダー4におけるカセット保持
機構50は、固定係合部55a,55bと可動係合部5
6とで構成されているため、可動係合部56のみを作動
させるだけでリボンカセット3の着脱が行え、リボンカ
セット3に係合する双方の係合部を作動させるときと比
べて係合部を作動させる機構を片側だけに配置させるだ
けでよく、装置の小型化が可能になり、しかもカセット
保持機構50における開閉構造を簡素化できる。
【0083】弛み取り機構100によりリボンカセット
3のインクリボン10の弛みを自動的に取ることができ
るため、キャリッジ5にリボンカセット3を装着すると
きに、インクリボン10が記録ヘッド7等の部材に引っ
掛かるといった誤動作を防止することができる。
【0084】さらに、カセットホルダー4の回転防止体
23により、インクリボン10の弛み取りの際にインク
リボン10が巻取方向に移動するのを防止でき、インク
リボン10の弛み取りを確実に行うことができる。ま
た、既に使用したインクリボン10が戻らないため、再
度印字に使用されることはない。
【0085】リボンカセット3のカセットホルダー4へ
の装着の際に、カセットホルダー4のリボン巻取体22
や回転防止体23とリボンカセット3の各コア11,1
2とがうまく係合しない場合は、リボン巻取体22や回
転防止体23がバネ120,121の付勢力に打勝って
逃げるため、リボンカセット3の装着を妨げず、誤動作
を防止できる。また、この状態でリボン巻取体22が少
し回転して位相がずれると、カセットホルダー4側とリ
ボンカセット3側とが係合するため、簡単な構造でカセ
ットホルダー4へのリボンカセット3の装着および係合
を確実に行うことができる。
【0086】さらに、リボンカセット3のキャリッジ5
への装着の際に、キャリッジ5のリボン巻取軸41やリ
ボン供給軸42とリボンカセット3の各コア11,12
とがうまく係合しない場合は、リボン巻取軸41やリボ
ン供給軸42がバネ122の付勢力に打勝って逃げるた
め、リボンカセット3の装着を妨げず、誤動作を防止で
きる。また、この状態でリボン巻取軸41が少し回転し
て位相がずれると、キャリッジ5側とリボンカセット3
側とが係合するため、簡単な構造でキャリッジ5へのリ
ボンカセット3の装着および係合を確実に行うことがで
きる。
【0087】カセットホルダー4におけるリボンカセッ
ト3の未装着時に、リボンカセット3が装着されていた
部分に突出部材131を突出させて、キャリッジ5から
みたカセットホルダー4の表面を見かけ上、平らに近い
形状にすることにより、キャリッジ5のケーブル130
がカセットホルダー4におけるリボンカセット3の未装
着部分に入り込んで引っ掛かることを防止できる。
【0088】カセットホルダー4を記録用紙Kから離間
させた位置でのみ回転可能としているため、記録用紙K
の挿入後におけるリボンカセット3の交換時等にカセッ
トホルダー4を開閉するとき、カセットホルダー4が記
録用紙Kに引っ掛かって記録用紙Kが破れたり、カセッ
トホルダー4を閉じることができないといったことを防
止できる。また、カセットホルダー4が開放したときに
は、リボンカセット3が上側にきて外装ケース1から露
出した状態となるため、リボンカセット3の交換がしや
すい。
【0089】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではなく、本発明の範囲内で上記実施例に多くの修
正および変更を加え得ることは勿論である。例えば、カ
セットホルダー4を上下動させる代わりに、キャリッジ
5を上下動させるようにしてもよい。また、カセット保
持機構50をキャリッジ5側に設けてもよい。さらに、
カセットホルダー4においてリボンカセット3を前後方
向に複数列水平に並べて保持するようにしてもよい。ま
た、リボンカセット3のインクリボン10の弛み取りを
行う際に、リボン巻取コア12を固定して、リボン供給
コア11をインクリボン10に張力を与える方向に回転
させてもよい。さらに、インクリボン10の色を判別す
るセンサ等を設けて、このセンサ等の出力信号によりキ
ャリッジ5を受け渡しを行うリボンカセット3のところ
に移動させるようにすると、カセットホルダー4の特定
の場所に特定の色のリボンカセット3を装着する必要が
なく、カセットホルダー4をリボンカセット3にセット
するときの操作性が向上し、誤装着を防止できる。ま
た、同一の色のリボンカセット3をカセットホルダー4
に複数装着して、一つのリボンカセット3のインクリボ
ン10がすべて消費されると、次のリボンカセット3に
自動的に交換して印字を行うようにすれば、同一の色
(例えば、B)のリボンカセット3の使用頻度が多いと
き、リボンカセット3の交換の手間を省くことができ
る。
【0090】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明に
よると、複数のリボンカセットを水平方向に並べて装着
したカセットホルダーとキャリッジとが上下方向に対向
配置されているので、装置の薄型化を実現することがで
きる。
【0091】そして、リボンカセットの保持および受け
渡しを機械的に行っているため、従来のようにリボンカ
セットを磁気力により保持するときと比べて、リボンカ
セットの保持および受け渡しを確実に行えて信頼性が向
上し、リボンカセットに磁性を有する材料等を必要とせ
ずコストダウンが図れる。
【0092】また、以下のような効果もある。すなわ
、カセットホルダーの下降時に、キャリッジの選択レ
バーがキャリッジの上方に位置するカセット保持機構の
ラッチにのみ当接して、カセット保持機構の姿勢切換を
可能にするため、キャリッジの停止位置により受け渡し
されるリボンカセットを選択でき、特別なリボンカセッ
トの選択機構や複雑な制御が不要となる。
【0093】セットホルダーにおけるカセット保持機
構は、固定係合部と可動係合部とで構成されているた
め、可動係合部のみを作動させるだけでリボンカセット
の着脱が行え、リボンカセットに係合する双方の係合部
を作動させるときと比べて係合部を作動させる機構を片
側だけに配置させるだけでよく、装置の小型化が可能に
なり、しかもカセット保持機構における開閉構造を簡素
化できる。
【0094】み取り機構によりリボンカセットのイン
クリボンの弛みを自動的に取ることができるため、キャ
リッジにリボンカセットを装着するときに、インクリボ
ンが記録ヘッド等の部材に引っ掛かるといった誤動作を
防止することができる。
【0095】セットホルダーの回転防止体により、イ
ンクリボンの弛み取りの際にリボンカセットの他方のコ
アの回転を防止でき、インクリボンの弛み取りを確実に
行うことができる。また、既に使用したインクリボンが
戻らないため、再度印字に使用されることはない。
【0096】ボンカセットのカセットホルダーへの装
着の際に、カセットホルダーの回転軸とリボンカセット
の一方のコアとがうまく係合しない場合は、回転軸が付
勢体の付勢力に打勝って逃げるため、リボンカセットの
装着を妨げず、誤動作を防止できる。また、この状態で
回転軸が少し回転して位相がずれると、カセットホルダ
ー側とリボンカセット側とが係合するため、簡単な構造
でカセットホルダーへのリボンカセットの装着および係
合を確実に行うことができる。
【0097】ボンカセットのキャリッジへの装着の際
に、キャリッジのリボン巻取軸とリボンカセットの一方
のコアとがうまく係合しない場合は、リボン巻取軸が付
勢体の付勢力に打勝って逃げるため、リボンカセットの
装着を妨げず、誤動作を防止できる。また、この状態で
リボン巻取軸が少し回転して位相がずれると、キャリッ
ジ側とリボンカセット側とが係合するため、簡単な構造
でキャリッジへのリボンカセットの装着および係合を確
実に行うことができる。
【0098】セットホルダーにおけるリボンカセット
の未装着時に、リボンカセットが装着されていた部分に
突出部材を突出させて、キャリッジからみたカセットホ
ルダーの表面を見かけ上、平らに近い形状にすることに
より、キャリッジの配線部材がカセットホルダーにおけ
るリボンカセットの未装着部分に入り込んで引っ掛かる
ことを防止できる。
【0099】セットホルダーを記録用紙から離間させ
た位置でのみ回転可能としているため、記録用紙の挿入
後におけるリボンカセットの交換時等にカセットホルダ
ーを開閉するとき、カセットホルダーが記録用紙に引っ
掛かって記録用紙が破れたり、カセットホルダーを閉じ
ることができないといったことを防止できる。また、カ
セットホルダーが開放したときには、リボンカセットが
上側にきて露出した状態となるため、リボンカセットの
交換がしやすい。
【0100】また、リボンカセットの係合爪にカセット
ホルダーの第一係合部やキャリッジの第二係合部を係脱
させて、リボンカセットの受け渡しを行うため、係合爪
を有する一般的なリボンカセットを使用することができ
て実用的であり、しかも専用のリボンカセットを必要と
せず製造コストを削減できる。また、通常キャリッジに
はリボンカセットを保持するための部材が備わっている
ため、第二係合部として既存の部材を使用することがで
き、キャリッジ側を特別な構造とする必要がなく、製造
コストのさらなる削減が可能となる。
【0101】ボンカセットの受け渡しの際に、カセッ
トホルダーの第一係合部とキャリッジの第二係合部とが
干渉することなく、確実にリボンカセットの受け渡しを
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す熱転写型プリンタのプ
ロセスユニットを示し、(a)はカセットホルダーを開
放したときのプロセスユニットの斜視図、(b)はカセ
ットホルダーが待機位置のときのプロセスユニットの斜
視図、(c)はカセットホルダーが受渡位置のときのプ
ロセスユニットの斜視図、(d)はキャリッジにリボン
カセットが装着されたときのプロセスユニットの斜視図
【図2】熱転写型プリンタの分解斜視図
【図3】カセットホルダーが装着位置のときのプロセス
ユニットの斜視図
【図4】(a)はリボンカセットの斜視図、(b)はイ
ンクリボンが露出していない側のリボンカセットの端部
を示す斜視図、(c)はリボンカセットのコアの断面図
【図5】カセットホルダーの分解斜視図
【図6】記録用紙に近接した位置でカセットホルダーを
閉じるときの状態図
【図7】カセットホルダーを閉じるときの動作説明図
で、(a)は記録用紙から離間した位置でカセットホル
ダーを閉じるとき、(b)はカセットホルダーが完全に
閉じたとき、(c)はカセットホルダーが待機位置に移
動したとき
【図8】記録用紙から離間した位置でカセットホルダー
を閉じるときの状態図
【図9】待機位置でリボンカセットを保持したカセット
ホルダーとキャリッジの側面図
【図10】受渡位置でのカセットホルダーとキャリッジ
の側面図
【図11】待機位置でのカセットホルダーとリボンカセ
ットを保持したキャリッジの側面図
【図12】可動係合部の分解斜視図
【図13】係合体の開閉ストロークを示す図
【図14】上下移動機構の構成図
【図15】駆動モータの駆動時間とカセットホルダーの
上下位置との関係を示す図
【図16】連動機構の構成図
【図17】駆動モータの正逆回転におけるカセットホル
ダーの上下位置と切換レバーの作動との関係を示す図
【図18】リボン巻取体および回転防止体の斜視図
【図19】(a)係合体が閉じるときの弛み取り機構の
斜視図、(b)係合体が開放するときの弛み取り機構の
斜視図
【図20】リボン巻取体とリボン巻取軸とが係合したと
きの状態図
【図21】(a)カセットホルダーにおけるリボンカセ
ット未装着部分とキャリッジのケーブルとの関係を示す
図、(b)キャリッジのケーブルがカセットホルダーに
おけるリボンカセット未装着部分に入り込んだときの状
態図
【図22】(a)突出部材がカセットホルダーに収納さ
れているときの状態図、(b)突出部材が突出したとき
の状態図
【図23】カセットホルダーを開放したときの外装ケー
スとの位置関係を示す図
【符号の説明】
3 リボンカセット 4 カセットホルダー 5 キャリッジ 10 インクリボン 11,12 コア 21 軸 22 回転軸 23 回転防止体 25 移動機構 26 回転規制機構 41 リボン巻取軸 50 カセット保持機構 52 上下動機構 53 連動機構 55a,55b 固定係合部 56 可動係合部 62 ラッチ 80 切換レバー 82 選択レバー 100 弛み取り機構 103 回転作動体 120,122 付勢体 131 突出部材 K 記録用紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 阪口 邦彦 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−304241(JP,A) 特開 平2−103174(JP,A) 米国特許5739839(US,A) 欧州特許出願公開703089(EP,A 1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 35/22 B41J 32/00 B41J 35/14 B41J 35/28

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のリボンカセットを保持するカセッ
    トホルダーと、前記リボンカセットのうち選択された一
    個のリボンカセットを保持して記録用紙の紙送り方向と
    直交する方向に移動可能なキャリッジとを備えた熱転写
    型プリンタにおいて、複数の前記リボンカセットが前記
    カセットホルダーに水平方向に並べられ、前記カセット
    ホルダーと前記キャリッジとが上下方向に対向配置さ
    れ、前記カセットホルダーまたは前記キャリッジのうち
    どちらか一方を上下動させて前記リボンカセットの受け
    渡しを行うカセット受渡手段が設けられ、該カセット受
    渡手段は、カセットホルダーまたはキャリッジのうちど
    ちらか一方に設けられリボンカセットに係合する保持姿
    勢と係合を解除する解除姿勢との間で切換自在とされた
    カセット保持機構と、前記カセットホルダーまたは前記
    キャリッジのうちどちらか一方を上下動させる上下動機
    構と、該上下動機構に連動させて前記カセット保持機構
    の姿勢を切換える連動機構とを備え、前記キャリッジの
    移動により受け渡しされるリボンカセットが選択される
    ことを特徴とする熱転写型プリンタ。
  2. 【請求項2】 複数のリボンカセットを保持するカセッ
    トホルダーと、前記リボンカセットのうち選択された一
    個のリボンカセットを保持して記録用紙の紙送り方向と
    直交する方向に移動可能なキャリッジとを備えた熱転写
    型プリンタにおいて、複数の前記リボンカセットが前記
    カセットホルダーに水平方向に並べられ、前記カセット
    ホルダーと前記キャリッジとが上下方向に対向配置さ
    れ、前記カセットホルダーを上下動させて前記リボンカ
    セットの受け渡しを行うカセット受渡手段が設けられ、
    前記キャリッジの移動により受け渡しされるリボンカセ
    ットが選択されることを特徴とする熱転写型プリンタ。
  3. 【請求項3】 カセット受渡手段は、カセットホルダー
    に設けられリボンカセットに係合する保持姿勢と係合を
    解除する解除姿勢との間で切換自在とされたカセット保
    持機構と、前記カセットホルダーを上下動させる上下動
    機構と、該上下動機構に連動させて前記カセット保持機
    構の姿勢を切換える連動機構とを備えたことを特徴とす
    る請求項2記載の熱転写型プリンタ。
  4. 【請求項4】 カセットホルダーがキャリッジの上方に
    上下動可能に配され、前記カセットホルダーにカセット
    保持機構が設けられ、該カセット保持機構に姿勢切換を
    可能にするラッチが設けられ、連動機構に前記ラッチと
    係合して前記カセット保持機構の姿勢を切換える切換レ
    バーが設けられ、前記キャリッジに、前記カセットホル
    ダーの下降時に前記キャリッジの上方にある前記ラッチ
    を前記切換レバーに係合させる選択レバーが設けられた
    ことを特徴とする請求項1または3記載の熱転写型プリ
    ンタ。
  5. 【請求項5】 カセット保持機構は、リボンカセットの
    側部に係合する固定係合部と、前記側部に対向する側部
    に係合する可動係合部とを備え、該可動係合部の移動量
    が前記固定係合部および前記可動係合部の係合量を合わ
    せた量よりも大とされたことを特徴とする請求項1、3
    または4記載の熱転写型プリンタ。
  6. 【請求項6】 カセットホルダーにリボンカセットのイ
    ンクリボンの弛みを取る弛み取り機構が設けられ、該弛
    み取り機構は、前記カセットホルダーに回転自在に配さ
    れ前記リボンカセットの一対のリボン巻付用のコアのう
    ち一方のコアに係合する回転軸と、該回転軸をインクリ
    ボンに張力を与える方向に回転させる回転作動体とを備
    え、該回転作動体は、カセット保持機構の姿勢切換動作
    により連動されることを特徴とする請求項1または3
    載の熱転写型プリンタ。
  7. 【請求項7】 カセットホルダーに、リボンカセットの
    一方のコアをインクリボンの弛みを取るために回転させ
    ているとき他方のコアの回転を防止する回転防止体が設
    けられたことを特徴とする請求項記載の熱転写型プリ
    ンタ。
  8. 【請求項8】 カセットホルダーに、リボンカセットの
    一対のリボン巻付用のコアのうち一方のコアに係合する
    回転可能かつ上下方向に移動可能な回転軸が設けられ、
    該回転軸を前記コアに係合する方向に付勢する付勢体が
    設けられたことを特徴とする請求項1または3記載の熱
    転写型プリンタ。
  9. 【請求項9】 キャリッジに、リボンカセットの一対の
    リボン巻付用のコアのうち一方のコアに係合する回転可
    能かつ上下方向に移動可能なリボン巻取軸が設けられ、
    該リボン巻取軸を前記コアに係合する方向に付勢する付
    勢体が設けられたことを特徴とする請求項1、3または
    記載の熱転写型プリンタ。
  10. 【請求項10】 カセットホルダーのリボンカセットの
    装着部分に向かって突出する突出部材が設けられ、該突
    出部材はリボンカセットの未装着時に突出されることを
    特徴とする請求項1または3記載の熱転写型プリンタ。
  11. 【請求項11】 カセットホルダーがプリンタ本体に配
    された軸周りに回転自在に支持され、前記カセットホル
    ダーを記録用紙に対して近接離間する方向に移動させる
    移動機構が設けられ、前記カセットホルダーを前記記録
    用紙から離間させた位置でのみ回転可能とする回転規制
    機構が設けられたことを特徴とする請求項1または3記
    載の熱転写型プリンタ。
  12. 【請求項12】 リボンカセットを保持するカセットホ
    ルダーと、リボンカセットを保持して記録用紙の紙送り
    方向と直交する方向に移動可能なキャリッジとを備えた
    熱転写型プリンタにおいて、前記カセットホルダーと前
    記キャリッジとが対向配置され、前記カセットホルダー
    にリボンカセットの側部に形成された係合爪に係合する
    第一係合部が設けられ、前記キャリッジにリボンカセッ
    トの前記係合爪に係合する第二係合部が設けられ、前記
    カセットホルダーまたは前記キャリッジのうちどちらか
    一方を移動させて前記第一係合部または第二係合部のど
    ちらか一方の前記係合爪との係合を解除して他方に係合
    させるカセット受渡機構が設けられたことを特徴とする
    熱転写型プリンタ。
  13. 【請求項13】 第一係合部および第二係合部がリボン
    カセットの係合爪に同時に係合可能となるように相互に
    位置ずれして配置されたことを特徴とする請求項12記
    載の熱転写型プリンタ。
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