JP3563001B2 - 熱転写プリンタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱転写プリンタに関し、特にカセットチェンジ機構を有し、複数個のインクリボンカセットを自動的に交換して印刷記録を行う熱転写プリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、熱転写プリンタ等の熱転写記録装置は、高記録品質、低騒音、低コスト、メンテナンスの容易性等の理由により、コンピュータ、ワードプロセッサなどの出力装置として多く用いられている。
【0003】
このような一般的な熱転写プリンタは、プラテンに沿って往復動可能とされたキャリッジを配設し、このキャリッジにサーマルヘッドを搭載するとともに、内部に所望の色のインクリボンが収容されたリボンカセットを着脱可能に装着して構成されている。そして、キャリッジをプラテンに沿って往復動作させるとともに、リボンカセットのインクリボンを巻取りながら、画像情報に基づいてサーマルヘッドを駆動することにより、プラテンとサーマルヘッドとの間に搬送される記録用紙に対して所望の画像記録を行うようになっている。
【0004】
近年、このような熱転写プリンタにおいては、キャリッジに対向する側に設けられた保持カバーのカセットホルダに、例えば、イエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの4色のリボンカセットを並列に保持させ、記録情報に応じてリボンカセットの1つを選択的にキャリッジに装着させることにより、リボンカセットの交換を行うことができるようにしたものが知られている。
この装着時には、選択された所望の色のリボンカセットをカセットホルダからキャリッジ上にカセットキャリアを介して受け渡しを行うようになっている。
このようにして、各色のリボンカセットの交換を自動的に行ない、フルカラー画像の記録を迅速に、しかも確実に行うことができるようになっている。
【0005】
このような従来の熱転写プリンタの保持カバーのカセットホルダには、リボンカセットを保持するための一対の引き渡し用のアームが設けられている。
また、同様に、上記カセットキャリアの左右両端にも、一対の受け取り用のアームが設けられている。
そして、これらアームには付勢バネがそれぞれ取付けられていて、この付勢バネの付勢力によりリボンカセットを弾圧挟持するようになっていて、カセットホルダ上で一対の引き渡し用のアームで挟持されたリボンカセットが一対の受け取り用のアームによってつかんで、カセットキャリアに受け渡しするようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような従来の熱転写プリンタでは、リボンカセットをカセットホルダ、またはカセットキャリアから着脱して受け渡しするときに、保持カバーの成形条件の違いや変形などにより、それぞれアームの先端がリボンカセットに対して、本来の挟持する位置からの位置ずれを起こすと、これらアームによる確実な挟持ができなくなって、リボンカセットの受け渡しがスムーズに行うことができなくなるという問題があった。
【0007】
また、従来の熱転写プリンタにおいて、消費量の多いインクリボン、例えばブラックの色のインクリボンを有するリボンカセットを2個準備して、2段に重ねてカセットホルダに取付ける場合があり、このとき、カセットホルダに載置された2つのリボンカセット間に上記第2アームの先端を差し込んで上段のリボンカセットをカセットキャリアへ受け渡すために弾圧挟持するにも、2つのリボンカセット間にこの第2アームの先端部分を挿入できず、上段のリボンカセットを十分に弾圧挟持できないで、受け渡しエラーを引き起こすという問題があった。
【0008】
また、確実に第2アームで弾圧挟持できないまま、カセットキャリアに搭載されたとしても、図示しない制御用のモータによってリボンカセットとともにキャリッジを記録紙への印字記録する箇所へ移動させても、リボンカセットの挟持位置の位置ずれを起こしたままでは、いわゆる印字記録の色ずれを起こしてしまうという問題があった。
【0009】
また、カセットホルダに載置されたリボンカセットをカセットキャリアに受け渡す際に、リボンカセット内に巻装されたインクリボンがたるんでしまい、印字記録をスタートする際に決められた所定の位置から印字記録ができなくなるおそれがあった。
【0010】
本発明の目的は、リボンカセットをカセットホルダからカセットキャリアに確実に受け渡しし、確実に記録紙の所定位置に印刷記録するための構造を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題の少なくとも1つを解決するための第1の解決手段として、複数個のリボンカセットを装着するカセットプレートと、キャリッジ上に備えられ、カセットプレートにリボンカセットを着脱するアームを有するカセットキャリアとからなり、カセットプレートの表面から固定爪を突出させ、固定爪の先端に係合爪を設けて、カセットプレートの上面に下段のリボンカセットを載置し、下段のリボンカセットの上面を係合爪で係止し、係合爪に当接させた状態で、上段のリボンカセットを下段のリボンカセット上に載置して、上段及び下段のリボンカセット間に隙間を設け、カセットキャリアのアームの一部を隙間に係止して、上段のリボンカセットに着脱するようにしたものである。
【0012】
また、第2の解決手段として、サーマルヘッドを搭載して往復動可能なキャリッジと対向する位置に保持カバーを設け、保持カバーの上面のカセットプレートを挟んだ両側に、リボンカセットを保持する固定保持アームとリボンカセットを固定保持アーム側に押圧する可動保持アームとをそれぞれ配設して、固定保持アーム及び可動保持アームによりリボンカセットを挟持したものである。
【0013】
また、第3の解決手段として、固定爪は、リボンカセットのリボンコア内に挿通されたものである。
【0014】
また、第4の解決手段として、固定爪の一部には、外方に突出した係止部を有し、この係止部がリボンコアに係止してなるものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態である熱転写プリンタを図1乃至図9に基づいて以下に説明する。
図1に示すように、熱転写プリンタの本体ケース内部には、平板状のプラテン11が略水平状に配置されていて、プラテン11と平行にガイドシャフト12が熱転写プリンタの本体ケースの両側板(図示せず)に橋架されている。
上記プラテン11に対向する上方には、このプラテン11に対して接離可能なサーマルヘッド13を取付けたキャリッジ14が配設されている。このキャリッジ14は、その背面にベルト15を取付けて、ベルト15をプーリ(図示せず)などに巻回させて、ガイドシャフト12に沿って往復動作するようになっている。サーマルヘッド13には、複数の発熱素子が整列配置されている。
プラテン11の後方には、プラテン11とサーマルヘッド13との間に記録用紙を搬送する紙送り機構10が配置されている。
【0016】
キャリッジ14の上面中央部には、巻取り用ボビン14aと送出用ボビン14bが、それぞれキャリッジ14の上面から垂直方向に回転可能に延設されている。
また、キャリッジ14の下端中央部にはサーマルヘッド13を保護するカバー14cが突出形成されて、キャリッジ14の上端寄りには、合成樹脂などからなるパイプ状のリフトギヤ17がキャリッジ14と別体に設けられている。
上記リフトギヤ17の外周部には複数のらせん状をしたスクリュー歯17aとスクリュー溝17bが等間隔で形成されている。
また、キャリッジ14の上方隅部に金属製で棒状のガイドピン18、それに後述するリボンカセットの種類や位置を検出する光センサを備えたセンサ取付板19が形成されている。
【0017】
キャリッジ14上には、樹脂製のカセットキャリア20が、キャリッジ14の上面に対して垂直方向に接離可能に、且つ左右方向(キャリッジ14の移動方向)に移動可能に設けられていて、後述するリボンカセットを搭載可能となっている。
カセットキャリア20の上端寄りには、スクリュー孔20aが形成されていて、このスクリュー孔20aには、複数のスクリュー歯20bがリフトギア17のスクリュー溝17bに噛み合うように、スクリュー孔20a内部に突出形成されている。
【0018】
次に、カセットキャリア20をキャリッジ14の上面と接離する方向に移動させる駆動機構は、駆動源であるリフトギア17と、カセットキャリア20のスクリュー孔20aからなっている。すなわち、リフトギヤ17のスクリュー溝17bにスクリュー孔20aのスクリュー歯20bを噛み合わせることにより、リフトギヤ17を回転駆動させると、カセットキャリア20がキャリッジ14から接離する方向に移動するようになっている。
カセットキャリア20の上端部寄りの一方には、小さなガイド孔20kが設けられていて、このガイド孔20kにキャリッジ14のガイドピン18が挿通するようになっている。
【0019】
このように、カセットキャリア20を移動させる駆動機構は、リボンギヤ17が回転されて、カセットキャリア20をキャリッジ14から離間する方向に移動させても、カセットキャリア20はガイドピン18に支持されるため、キャリッジ14に対して平行状態を保ったままで、スムーズにガタツキなく移動させることができる。
【0020】
次に、カセットキャリア20の下端寄りの位置には、一対の大きめの孔20c、20dが形成されて、孔20c・20dにはキャリッジ14の巻取り用ボビン14aと送出用ボビン14bが挿通されるようになっている。また、カセットキャリア20の他方側の上端隅部には角穴20eが形成されて、この角穴20eにセンサ取付板19が挿通されるようになっている。
上記カセットキャリア20のスクリュー孔20aの近傍には、カセット保持片20fが、また角穴20e近傍にもカセット保持片20gが、カセットキャリア20と一体にそれぞれ成形加工などで形成されている。
【0021】
また、カセットキャリア20の下端の両側には、固定キャリアアーム20h、及び左右方向(図中の矢印A,B)に揺動可能とされた可動キャリアアーム20jがそれぞれ立設されていて、これら固定キャリアアーム20h、及び可動キャリアアーム20jの先端部には、それぞれ鈎状の保持爪21、22が形成されている。
可動キャリアアーム20jの回転中心には、図示しないねじりコイルバネが巻回されて、可動キャリアアーム20jの保持爪22を常に固定キャリアアーム20h側、すなわち矢印B方向に弾性付勢している。
そして、固定キャリアアーム20hと可動キャリアアーム20jとを、キャリッジ14の移動方向と平行する方向に、互いに間隔を置いて、且つ対向する位置に配置して、また、カセット保持片20f・20gによって、後述するリボンカセットを確実に係止するようになっている。
【0022】
次に、リボンカセット25は、上下一対の略矩形状をしたカセットケース25b内に所望の色のインクを塗布したインクリボン25aを収納して、このインクリボン25aの色などの種類に係わらず、全てが同一形状、同一寸法に形成されている。そして、このカセットケース25b内には、カセットケース25bに形成された孔に一部が挿通され、上記インクリボン25aを巻回した一対のリボンコア26a,26bが回転可能に支持されて配置されている。
この一対のリボンコア26a,26bにキャリッジ14に設けられた巻取り用ボビン14a,及び送出用ボビン14bをそれぞれ係合させて、巻取り用ボビン14aを回転させることにより、一方のリボンコア26aが回転して、インクリボン25aが巻き取られるようになっている。
また、カセットケース25bは、その下端側中央部に凹状のヘッド挿通部25dを形成して、このヘッド挿通部25dには、キャリッジ14に搭載されているサーマルヘッド13と、このサーマルヘッド13を保護するカバー14cとが挿通されるようになっている。
また、リボンカセット25の後面には、各リボンカセット25内に収納されているインクリボンの種類を判別するためにインクリボンの種類毎に異なる識別マーク(図示せず)が形成されている。
【0023】
次に、図1及び図2に示すように、熱転写プリンタの本体ケースを構成するプリンタフレーム(図示せず)には、キャリッジ14と対向する保持カバー24が開閉可能に配設されていて、この保持カバー24は、キャリッジ14の移動領域とほぼ同一の長さに形成されている。
【0024】
次に、図3に示すように、保持カバー24の上面の所定位置には、このカセットキャリア20と対向(図1参照)し、所定の間隔を隔てた複数のカセットプレート30が設けられている。各カセットプレート30は、リボンカセット25を保持してプラテン11に沿って移動するキャリッジ14の移動方向と並列に配置されている。そして、本実施形態においては、1つのカセットプレート30に対して2つのリボンカセット25を重ねて保持することができるようになっている。
【0025】
上記カセットプレート30は、図4に示すように、略矩形状をした樹脂製からなり、その上面に一対の貫通孔30a,30bが形成されていて、一方の貫通孔30aの周縁部の一部には断面が扇形をした棒状の固定爪38が一体に立設されている。
固定爪38の先端には、頂部38aと、この頂部38aから僅かに他方の貫通孔30b側に突出した係合爪38bとが形成されている。また、固定爪38の根元部分には凸部38cが形成されている。
他方の貫通孔30bは、座繰り孔となっていて、その周縁部の一部には同じく凸部39が形成されている。そして、どちらの貫通孔30a,30bにも、上面から下面に向けて突出した内壁部30d、30e(図6参照)を有している。
また、カセットプレート30の一側壁には、凹状に切り欠いた凹部30cが形成されていて、リボンカセット25のヘッド挿入部25dに対応させている。また、カセットプレート30の長手方向に面した側壁には一対の係合ピン35が突出形成されている。
【0026】
次に、図3に示した各カセットプレート30の下面と保持カバー24との間には、カセットプレート30と対向させて、樹脂製のホルダ40が設けられて、保持カバー24の上面に複数個取付け固定されている。
ホルダ40は、図5に示すように、両端に円筒部40a,40bを有する矩形体からなり、一方の円筒部40a内には、断面が扇形をした棒状の弾性を有する保持用ガイド41を一体に立設し、他方の円筒部40b内には、円柱状をした保持用ガイド42が立設している。
上記保持用ガイド41は、一個のリボンカセット25の板厚よりやや長めの寸法となっている。この保持用ガイド42の先端には、図3に示すように、その下端が取付け固定され、先端が頂部43a、及び頂部43aから側方に突出した係合爪43bを有する固定爪43が設けられている。この固定爪43の長さは、1個のリボンカセット25の板厚よりもやや長めの寸法になっている。
【0027】
そして、上記ホルダ40の円筒部40a,40bにはそれぞれコイルバネ44の一端が嵌入されていて(図6参照)、保持用ガイド41、42をカセットプレート30の貫通孔30a、30b内に挿通させた状態にして、コイルバネ44の他端がカセットプレート30の下面側に突設した各貫通孔30a,30bの各内壁部30d、30eに弾性を有して嵌合している。
すなわち、保持カバー24の各カセットプレート30に対応する位置には、リボンカセット25の各リボンコア26a,26bに対応するように2つの保持用ガイド41、42が立設されていて、カセットプレート30の各保持用ガイド41、42に対応する位置には、2つの上記貫通孔30a,30bがそれぞれ穿設させるようになっている。
【0028】
次に、図3に示すように、保持カバー24の各カセットプレート30の一側近傍には、リボンカセット25を2個重ねた厚さの寸法とほぼ同様の長さ寸法を有する固定保持アーム31がそれぞれ突出形成されていて、これら各固定保持アーム31の先端部には、リボンカセット25の上側縁部に係合するようにカセットプレート30側に折り曲げた保持用爪32が形成されている。
また、固定保持アーム31には、この基端部から長手方向に延在するストッパ溝33が形成されていて、カセットプレート30の固定保持アーム31側の側面の係合ピン35が、このストッパ溝33にそれぞれ係合されている。
【0029】
次に、保持カバー24の各カセットプレート30の他側近傍には、それぞれ可動保持アーム37が基端部を中心として揺動可能に取り付けられていて、これら各可動保持アーム37は、図示しないコイルバネの付勢力により常にカセットプレート30側に揺動するように付勢されている。これら各可動保持アーム37の先端部は、上段側に位置するリボンカセット25の側縁部を押圧するように緩やかに折り曲げ形成されている。
【0030】
次に、可動保持アーム37側に位置する保持用ガイド42には、上方に延在する保持用アーム43が一体に形成されていて、この保持用アーム43の先端部には、可動保持アーム37側に折り曲げられた係合爪43bが形成されている。さらに、保持用アーム43の基端部には、保持用ガイド42に対して僅かに半径方向の外方に突出するように位置をずらしてなる段部46が形成されていて、この段部46がカセットプレート30の貫通孔30bの内壁面の一部に係合することにより、カセットプレート30の上方への移動を規制するようになっている。
【0031】
次に、このように構成された熱転写プリンタの保持カバー24にリボンカセット25を1個装着する場合を説明すると、図6に示すように、リボンカセット25は、固定保持アーム31の保持用爪32と可動保持アーム37の先端との間に挿入され、さらに可動保持アーム37の図示しない付勢バネの内方への付勢力に抗しながらその先端に摺接させながら下方(保持カバー24側)に挿入されて、コイルバネ44の付勢力により上方に押し上げられたカセットプレート30に載置される。そして、可動保持アーム37がその付勢力により固定保持アーム31側にリボンカセット25の側面を押圧しながら、リボンカセット25の上端縁が固定保持アーム31の保持用爪32に係合するとともに、固定爪43の係合爪43bがリボンカセット25の送出用のリボンコア26bの周縁部に係合し、固定爪38の係合爪38bがリボンカセット25の巻取り用のリボンコア26a周縁部に係合する。
ここで、カセットプレート30の凸部38cは、リボンカセット25のリボンコア26aと係止して回転するのを止め、インクリボン25dのたるみを防止する。
【0032】
次に、保持カバー24に2個のリボンカセット25を上段・下段に重ねて装着する場合を図7に基づいて説明すると、先ず1つ目のリボンカセット(下段のリボンカセット)25が装着されているカセットプレート30に上記装着操作と同様にして、2つ目のリボンカセット(上段のリボンカセット)25を装着する。このとき、既に装着されている下段のリボンカセット25が下方に押動されることにより、カセットプレート30がコイルバネ44の付勢力に抗して保持用ガイド41、42に沿って下降し、上段のリボンカセット25の上端縁が固定保持アーム31の保持用爪32に係合されるとともに、固定爪43の係合爪43bがリボンカセット25の送出し用のリボンコア26bの周縁部に係合され、リボンカセット25が2箇所で保持される。また、下段のリボンカセット25の巻取り用のリボンコア26aの周縁部に係合された固定爪38の頂部38aは、カセットケース25bの上・下面より僅かに突出していて、上段・下段の2つのリボンカセット25は、可動保持アーム37側が当接して重なり合っているが、固定保持アーム31側には約0.5mm〜約1mm、好ましくは約0.85mmの隙間(図中、t)が設けられている。
ここで、下段のリボンカセット25のリボンコア26aは、カセットプレート30の凸部38cによって、回転止めとなり、また、上段のリボンカセット25のリボンコア26aは、保持用ガイド41と係合して、回転止めされて、インクリボン25dのたるみを防止している。
【0033】
このような構成の熱転写プリンタにおいて、リボンカセット25を保持カバー24のカセットプレート30からカセットキャリア20に、また逆のカセットキャリア20からカセットプレート30に受け渡しを行うときの動作を上・下2段のリボンカセットに適用した場合を図8及び図9に基づいて説明する。
図8に示すように、キャリッジ14の上面に当接しているカセットキャリア20を離間させて、可動キャリアアーム20jの先端(図9参照)が上段のリボンカセット25の上端縁に当接する位置まで近接させた後、リボンカセット25に沿って図9の矢印D1の右方向にスライド移動させる。これにより、可動キャリアアーム20jは揺動され固定キャリアアーム20hがリボンカセット25の他側の面より超える位置に移動される。この状態で、カセットキャリア20をさらにリボンカセット25に近接させ、固定キャリアアーム20h及び可動キャリアアーム20jの保持爪21、22を上段のリボンカセット25と下段のリボンカセット25との間に位置させる。その後、カセットキャリア20を図9の矢印D2の左方向にスライド移動させることにより、可動キャリアアーム20jの保持爪22及び固定キャリアアーム20hの保持爪21がリボンカセット25の下面両端縁に係合され、リボンカセット25を挟持する。その後、カセットキャリア20を戻り動作させることにより、キャリッジ14に対してリボンカセット25を装着する。
【0034】
次に、キャリッジ14を往復動作させるとともに、巻取り用ボビン14aを回転駆動させてインクリボン25aを巻取りながら、画像情報に基づいてサーマルヘッド13を駆動することにより、プラテン11(図1参照)とサーマルヘッド13との間に搬送される記録紙に対比して所望の色の記録を行う。
【0035】
そして、所望の色のインクリボン25aによる記録が終了したら、リボンカセット25が保持されていたカセットプレート30に対向する位置にキャリッジ14を停止させる。
次に、キャリッジ14からカセットキャリア20を離間させて、リボンカセット25をカセットプレート30の上面に近接させた後、カセットキャリア20を左右方向に移動させる。これにより、固定キャリアアーム20hの保持爪21がリボンカセット25の下端縁から外されるとともに、可動キャリアアーム20jの保持爪22もリボンカセット25の下端縁から外され、リボンカセット25がカセットプレート30に保持される。そして、カセットキャリア20を戻り動作させることにより、キャリッジ14にカセットキャリア20を戻す。
【0036】
続いて、上記の動作と同様に、所望の色のインクリボン25aが収容されたリボンカセット25の識別マークをセンサー取付板19の光センサにより検出し、リボンカセット25をキャリッジ14に搭載し、所望の色のインクリボン25aを使用した記録が行われる。
このように所望の色のインクリボン25aが順次キャリッジ14に搭載されて、カラー記録等が行われる。
【0037】
以上のように熱転写プリンタは構成されているが上記実施形態に限定されのでない。また、固定爪38の係合爪38bをゴムなどの弾性部材で構成することにより、一旦横にスライドしてから2段に重ねて保持されたリボンカセット25を挟持するようにしている動作を単に縦(昇降)方向へのカセットキャリア20の移動のみであってもよい。
【0038】
【発明の効果】
本発明の熱転写プリンタは、複数個のリボンカセットを装着するカセットプレートと、サーマルヘッドを搭載して、プラテンに沿って往復動可能なキャリッジ上に備えられ、カセットプレートにリボンカセットを着脱するアームを有するカセットキャリアとからなり、カセットプレートの表面から固定爪を突出させ、この固定爪の先端に係合爪を設け、カセットプレートの上面に下段のリボンカセットを載置し、下段のリボンカセットの上面を係合爪で係止し、係合爪に当接させた状態で、上段のリボンカセットを下段のリボンカセット上に載置して、上段と下段のリボンカセット間に隙間を設け、カセットキャリアのアームの一部を隙間に係止して、上段のリボンカセットに着脱するようにしたことにより、アームの一部が多少位置ずれがあったとしても、上段のリボンカセットを確実に挟持して、カセットプレートからのリボンカセットの受け渡しが確実に行うことができて、記録位置の位置ずれを防ぐことができる。
【0039】
また、キャリッジと対向する位置に保持カバーを設け、この保持カバーの上面のカセットプレートを挟んだ両側に、リボンカセットを保持する固定保持アームと、リボンカセットを固定保持アーム側に押圧する可動保持アームとをそれぞれ配設して、固定保持アーム及び可動保持アームによりリボンカセットを挟持したことにより、リボンカセットをカセットプレートに確実に固持させることができ、リボンカセットの受け渡しがスムーズに行うことができる。
【0040】
また、固定爪は、リボンカセットのリボンコア内に挿通されたことにより、カセットプレートにリボンカセットを搭載する際に、挿通するためのガイドとすることができるとともに、搭載した後に確実にリボンカセットをカセットプレートに固持させることができる。
【0041】
また、固定爪の一部には、外方に突出した係止部を有し、該係止部がリボンコアに係止してなることにより、リボンコアに巻装されたインクリボンの回転止めとなり、インクリボンのたるみを防止することができ、印字記録をスタートする際に、受け渡しされたリボンカセットの決められた所定の位置のインクリボンによって印字記録することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る熱転写プリンタの概略構造を示す要部斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る熱転写プリンタの保持カバーの平面図である。
【図3】図2に示す熱転写プリンタの保持カバーの要部拡大斜視図である。
【図4】本発明に係る熱転写プリンタのカセットプレートを示す斜視図である。
【図5】本発明に係る熱転写プリンタのホルダーを示す斜視図である。
【図6】本発明に係る熱転写プリンタのカセットホルダに1つのリボンカセットを保持した状態を示す要部断面図である。
【図7】本発明に係る熱転写プリンタのカセットホルダに2つのリボンカセットを保持した状態を示す要部断面図である。
【図8】本発明に係る熱転写プリンタのキャリッジ及びカセットキャリアと、このカセットキャリアに装着するリボンカセットの斜視図である。
【図9】本発明に係る熱転写プリンタの保持カバーからカセットキャリアへのリボンカセットの受け渡しを示す要部断面図である。
【符号の説明】
13 サーマルヘッド
14 キャリッジ
20h アーム(固定キャリアアーム)
20j アーム(可動キャリアアーム)
24 保持カバー
25 リボンカセット
26a、26b リボンコア
30 カセットプレート
30a,30b 貫通孔
31 固定保持アーム
37 可動保持アーム
38 固定爪
38b 係合爪
38c 係止部

Claims (4)

  1. 複数個のリボンカセットを装着するカセットプレートと、サーマルヘッドを搭載して、プラテンに沿って往復動可能なキャリッジ上に備えられ、前記カセットプレートに前記リボンカセットを着脱するアームを有するカセットキャリアとからなり、
    前記カセットプレートの表面から固定爪を突出させ、該固定爪の先端に係合爪を設け、前記カセットプレートの上面に下段のリボンカセットを載置し、該下段のリボンカセットの上面を前記係合爪で係止し、前記係合爪に当接させた状態で、上段のリボンカセットを前記下段のリボンカセット上に載置して、前記上段と下段のリボンカセット間に隙間を設け、前記カセットキャリアの前記アームの一部を前記隙間に係止して、前記上段のリボンカセットに着脱するようにしたことを特徴とする熱転写プリンタ。
  2. 前記キャリッジと対向する位置に保持カバーを設け、該保持カバーの上面の前記カセットプレートを挟んだ両側に、前記リボンカセットを保持する固定保持アームと、前記リボンカセットを前記固定保持アーム側に押圧する可動保持アームとをそれぞれ配設して、前記固定保持アーム及び可動保持アームにより前記リボンカセットを挟持したことを特徴とする請求項1記載の熱転写プリンタ。
  3. 前記固定爪は、前記リボンカセットのリボンコア内に挿通されたことを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の熱転写プリンタ。
  4. 前記固定爪の一部には、外方に突出した係止部を有し、該係止部が前記リボンコアに係止してなることを特徴とする請求項3に記載の熱転写プリンタ。
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