JP3009077B2 - 両軸受リール - Google Patents

両軸受リール

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JP3009077B2
JP3009077B2 JP3270606A JP27060691A JP3009077B2 JP 3009077 B2 JP3009077 B2 JP 3009077B2 JP 3270606 A JP3270606 A JP 3270606A JP 27060691 A JP27060691 A JP 27060691A JP 3009077 B2 JP3009077 B2 JP 3009077B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、巻取り操作系と、釣り
糸を巻取るスプールとの間の伝動軸にスライド作動形の
クラッチ部材を備え、このクラッチ部材と係合するヨー
クを備え、このヨークと接触状態で作動することにより
クラッチ部材を動力伝動位置と動力遮断位置とに切換え
操作するカム部材を備えて成る両軸受リールに関し、詳
しくは、クラッチの操作感覚を改善する技術に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のように構成された両軸受リ
ールとしては、実開昭61−197871号公報に示さ
れるものが存在し、この従来例ではスプール軸に対して
筒状のクラッチ部材が外嵌され、このクラッチ部材を係
合支持するヨークをスライド作動形のカム部材の作動に
よりシフトしてクラッチ部材を入り、切り操作できるよ
う構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ここで、前述した従来
例について考えるに、この従来例では、クラッチ部材が
スライド作動形に構成されているので、このカム部材の
カム面は作動平面から突出する形態となり、この従来例
ではカム面が平坦面に形成されている。しかし、このよ
うにカム面が平坦面(直線的な操作面を有する形態)に
形成されているものでは、操作時においてカム部材の単
位操作量に対するクラッチ部材の作動量が一定となり、
この従来例のように、カム部材をクラッチ切り側に操作
するほど操作荷重が大きくなる操作系を有するもので
は、操作の開始時には軽く操作を行えるものの、操作の
終端ほど操作が重くなって扱い難い面もあり改善の余地
がある。
【0004】又、この従来例に限らず、カム部材にトッ
グルバネを作用させて、このバネの付勢力によってクラ
ッチ部材を入り位置と切り位置とに保持する構造のもの
でも、このバネの付勢力が強く作用する操作域において
は操作が重くなることから、この種の構造のリールにお
いても改善の余地がある。尚、このような不都合を解消
する目的からクラッチ部材に作用するバネの付勢力を小
さく設定すること、あるいは、カム面の傾斜を緩くする
ことも考えられるが、バネ付勢力の低減を図った場合に
は、クラッチ部材の復元作動が緩慢になるばかりで無く
クラッチ部材の位置を不安定にするものとなり、又、カ
ム面を緩傾斜に設定した場合には、クラッチ機構の切り
操作のストロークが増大し過ぎるものとなり、いずれの
構造も実現し難いものとなる。本発明の目的は、合理的
な改造により、過大な力を作用させずともクラッチ操作
を楽に行い得る両軸受リールを構成する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は、冒頭に
記したようにクラッチ部材、ヨーク、カム部材夫々をを
備えて成る両軸受リールにおいて、前記クラッチ部材を
クラッチ入り状態からクラッチ切り方向に操作する際
に、このクラッチ部材に作用するバネの付勢力が弱い域
では、このバネの付勢力の強い域と比較して、前記カム
部材の単位操作量に対するクラッチ部材の作動量が大き
くなるよう前記カム部材のカム面の形状を非線形に設定
して成る点にあり、その作用、及び、効果は次の通りで
ある。尚、特許請求範囲に記載した「非線形」という表
現はカム部材の操作ストークにおけるカム面の形状が
「単一の直線では無い」という意味である。
【0006】
【作用】上記特徴を例えば、図1乃至図3に示すように
構成すると、クラッチ機構Cを入り状態から切り状態に
操作する場合には、カム部材14の操作の初期には、カ
ム部材14、あるいは、ヨーク13に作用するバネの付
勢力の弱い域において、カム部材14のカム面15のう
ちの比較的急勾配に設定された部位15Aがヨーク13
を操作することになるので、カム部材14の単位操作量
に対するクラッチ部材10の作動量が大きくとも、操作
荷重はさ程大きくならず、しかも、バネの付勢力が増大
する領域においては勾配の緩い部位15Bがヨーク13
を操作することになるので、このカム部材14の操作に
必要とする荷重の増大を抑制できるものとなる。
【0007】つまり、この発明では、カム部材14に作
用するバネの付勢力を低減すること無く、又、クラッチ
機構Cの切り操作のストロークを増大させること無く、
カム面15の傾斜姿勢の設定変更によって、カム部材1
4の操作域における操作荷重の平均化が可能になるので
ある。
【0008】
【発明の効果】従って、過大な力を作用させずともクラ
ッチ操作を楽に行い得る両軸受リールが構成されたので
ある。特に、この発明では操作荷重が平均化するので、
この操作系の操作ストロークの短縮を図っても楽な操作
が可能になるという効果も奏する。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図4に示すように、リール本体を構成する左右の
ケース部1,1の間にレベルワインダ2、スプール3夫
々を配置すると共に、右側のケース部1の外部にハンド
ル4、ドラグ操作具5、及び、クラッチ操作具N夫々を
備えて両軸受リールを構成する。図2及び図3に示すよ
うに、このリールではハンドル軸6からの操作力をドラ
グ機構D、クラッチ機構C、スプール軸7夫々を介して
スプール3に伝えるよう構成され、ハンドル軸6には逆
転防止用のラチェットホイール8を備えている。
【0010】又、クラッチ機構Cは、スプール軸7に形
成されたピン9と、スライド作動により、このピン9に
係脱可能なスリーブ10(クラッチ部材の一例)とで成
り、このスリーブ10は一対の支軸11,11にスライ
ド自在、かつ、この支軸11,11に外嵌するコイルバ
ネ12,12でクラッチ入り側に付勢されるヨーク13
に係合保持され、又、このヨーク13はスプール軸7と
直交する方向にスライド操作されるカムプレート14
(カム部材の位置例)に形成されたカム面15の接当に
よりクラッチ切り側に操作される。
【0011】このカムプレート14の外端部には前記ク
ラッチ操作具Nが一体的に形成されると共に、このカム
プレート14をクラッチ入り位置、切り位置夫々に保持
するトッグルバネ16の付勢力を作用させてあり、又、
この端部には前記ラチェットホイール8との接触によ
り、このカムプレート14をクラッチ入り位置まで復元
作動させる接当部17を形成してある。又、このリール
では、図1に示すように、前記カム面15を、クラッチ
機構Cを切り操作する初期には、カムプレート14の単
位操作量に対するヨーク13の作動量が比較的増大し、
操作の中間の域ではヨーク13の作動量が低減し、操作
の終端では再度ヨーク13の作動量が増大するよう、比
較的急勾配な第1カム部15Aと、緩傾斜の第2カム部
15Bと、比較的急勾配な第3カム部15Cとが形成さ
れ、第2カム部15Bと第3カム部15Cとの境界部位
DPは、クラッチ入り位置のカムプレート14がトッグ
ルバネ16のデッドポイントに達した際に、この境界部
位DPがヨーク13と接触するよう相対的な位置関係が
設定されている。
【0012】従って、クラッチ機構Cを入り状態から切
り状態に操作する場合には、カムプレート14の操作の
初期には、前記トッグルバネ16、及び、ヨーク13に
作用するコイルバネ12の付勢力の弱い域において、カ
ムプレート14のカム面15のうちの比較的急勾配に設
定された第1カム部15Aがヨーク13を操作すること
になるので、カムプレート14の単位操作量に対するス
リーブ10の作動量が大きくとも、操作荷重はさ程大き
くならず、しかも、バネの付勢力が増大する領域におい
て勾配の緩い部位15Bがヨーク13を操作することに
なるので、このカム部材14の操作に必要とする荷重の
増大を抑制でき、又、前記境界部位DPを越え第3カム
部15Cでヨーク13を操作する際には、トッグルバネ
16の付勢力がクラッチ切り方向に作用するので、この
第3カム部15Cを急勾配に設定していてもカム部材1
4の操作に必要とする荷重の増大を抑制した状態でクラ
ッチ機構Cを切り操作できるのである。
【0013】因みに、このリールでは、前記ドラグ機構
Dの出力ギヤ19と係脱する音出し片18を備え、この
音出し片18はクラッチ機構Cが入り状態でドラグ機構
Dに滑りを生じた場合にクリック音を発生させるように
構成されている。
【0014】〔別実施例〕本発明は上記実施例以外に、
例えば、公報番号を挙げた従来例に適用することも可能
であり、この従来例ではカムプレートに対して常に一方
向にバネの付勢力が作用するので、カムプレート14の
カム面15を図5に示すように、急傾斜の第1カム部1
5Aと、緩傾斜の第2カム部15Bとで形成することに
より、バネ24の付勢力が強くなるほど、カムプレート
14の作動量を低減して、操作を軽く行えるよう実施す
ることも可能である。
【0015】又、本発明では、カム部材のカム面を円弧
状の面、高次関数の曲面等、非直線状の形成することも
可能であり、又、例えば、実開昭62−164772号
公報等に示されるもののように、カム部材が回転作動型
に構成されたのものに適用することも可能であり、この
ようにカム部材が回転作動型に構成されたものでは、カ
ム面の展開した状態での形状が前述の如く非線型に形成
されることになる。
【0016】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】カム面の形状を表す断面図
【図2】リールの巻取り操作系の側面図
【図3】リールの巻取り操作系の横断平面図
【図4】リールの全体平面図
【図5】別実施例のカム面の形状を表す断面図
【符号の説明】
3 スプール 10 クラッチ部材 13 ヨーク 14 カム部材 15 カム面 16 バネ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻取り操作系と、釣り糸を巻取るスプー
    ル(3)との間の伝動軸にスライド作動形のクラッチ部
    材(10)を備え、このクラッチ部材(10)と係合す
    るヨーク(13)を備え、このヨーク(13)と接触状
    態で作動することによりクラッチ部材(10)を動力伝
    動位置と動力遮断位置とに切換え操作するカム部材(1
    4)を備えて成る両軸受リールであって、 前記クラッチ部材(10)をクラッチ入り状態からクラ
    ッチ切り方向に操作する際に、このクラッチ部材(1
    0)に作用するバネ(16)の付勢力が弱い域では、こ
    のバネ(16)の付勢力の強い域と比較して、前記カム
    部材(14)の単位操作量に対するクラッチ部材(1
    0)の作動量が大きくなるよう前記カム部材(14)の
    カム面(15)の形状を非線形に設定して成る両軸受リ
    ール。
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