JP2557325Y2 - 釣り用リールのブレーキ機構 - Google Patents

釣り用リールのブレーキ機構

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JP2557325Y2
JP2557325Y2 JP1991074882U JP7488291U JP2557325Y2 JP 2557325 Y2 JP2557325 Y2 JP 2557325Y2 JP 1991074882 U JP1991074882 U JP 1991074882U JP 7488291 U JP7488291 U JP 7488291U JP 2557325 Y2 JP2557325 Y2 JP 2557325Y2
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【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、釣り糸を巻き取るスプ
ール、若しくは、スプールと連係する回転体に導電体を
形成し、この導電体の近傍にマグネットを配置して、ス
プールの回転時にはマグネットの磁束により導電体に電
流を誘起させてスプールの回転に制動力を作用させるよ
うに制動手段を形成すると共に、操作具の操作によりマ
グネットから導電体に作用する磁束数を調節する調節手
段を形成してなる釣り用リールのブレーキ機構に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のように構成されたブレーキ
機構としては、特開昭59−42830号公報に示され
るように、スプールの側面にアルミニュウム等、非磁性
体のプレートを形成し、これに対してネジ型の構造の調
節手段によって近接、及び、離間操作自在なマグネット
を備えてなるものが存在し、この従来例では、マグネッ
トをスプールの側に接近させるほど、プレートに誘起さ
れる電流が増大して大きい制動力を作用させ、逆にマグ
ネットをスプールから離間させるほど、プレートに誘起
される電流が減少して制動力を低減できるように構成さ
れている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記従来構成において
は、スプールの回転軸芯と平行姿勢にボルトを配置し、
このボルトのネジ部に螺合する調整ノブの回転操作によ
りマグネットの位置調節を行ってスプールに作用する制
動力の値を変更することから、制動力の微調節を行える
という良好な面を有している。尚、この種のブレーキ機
構はベイトキャスティング用のリールに多く用いられ、
ルアー等の仕掛けのキャスティング時においてバックラ
ッシュを抑制する機能を有するものである。
【0004】ブレーキ機構は、実釣時のキャスティング
において用いる仕掛けの重量によって頻繁に調節される
ものであるが、普通の釣りでは、スプールに作用させる
制動力の値は、ある値を基準に、あまり大きく変化させ
ることが無く、現在市販されているリールを例に挙げる
と、制動力の最大値の40%〜60%の範囲を多く用い
ている。このように制動力の値を、調節域の中間の比較
的狭小な域に設定して用いる場合でも、この域において
は、その制動力を更に微調節したいという要望も強いも
のであるが、前述した従来例では、調整ノブの単位操作
時にはマグネットが決まった量だけしか移動しない構造
であることから、この域での微調節が困難であり改善の
余地がある。
【0005】本考案の目的は、キャスト時に釣り糸が糸
止め部に絡む等の不都合を抑制するという良好な面を損
なうことなく、楽な操作で釣り糸の保持を行えるスピニ
ングリールを合理的に構成する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案の特徴構成は、
記調節手段による調節域を小磁束数領域、中磁束数領
域、大磁束数領域に区分し、前記中磁束数領域の単位操
作量当たりの磁束変化率を、他の磁束数領域の単位操作
量当たりの磁束変化率に比べて小さくしてある、点にあ
り、その作用、及び、効果は次の通りである。
【0007】
【作用】図1及び図2に示すように、操作具17を、そ
の操作域の中間に位置する中磁束数領域において操作し
た場合には、小磁束数領域、又は、大磁束数領域で操作
した場合に比べて、単位操作量に対する磁束数の変化量
が小さくなるので、磁束数の細かい調節が可能になる。
操作具17を小磁束数領域、又は、大磁束数領域におい
て操作した場合には、単位操作量に対する磁束数の変化
を大きく採ることができ、最大最小の磁束量を簡単に得
ることができる。 つまり、制動力として最も使用頻度の
高い最大制動力の40%〜60%にかけての領域を中磁
束数領域に対応させて使用することができ、その領域で
細かい調節ができるようにしてあるので、よりブレーキ
としての使い勝手を良くすることができる。尚、このよ
うにマグネット21の磁束によって導電体Aに電流を誘
起させて制動力を作用させるものでは、スプール3の回
転速度が一定の場合には、マグネット21から導電体A
に作用する磁束量(磁束密度)が大きいほど、より大き
い制動力を作用させるものとなり、このように磁束量の
微妙な調節ができるとスプール3に作用する制動力も微
妙に変化させ得るものとなる。つまり、この考案では操
作具17の操作量に対する磁束の変化率を一定化してい
ないので、操作具17を決まった量だけ操作しても、そ
の操作域によっては、スプール3に作用させる制動力の
値の変化を大きくも、小さくもでき、しかも、全ての域
において微調節するのでは無いため、操作具17の操作
ストロークを大きくしなくとも制動力の調節量(調節
域)を大きく設定できるのである。
【0008】
【考案の効果】従って、従来からのブレーキ機構の制動
力の調節域を狭めること無く、必要な域において、その
制動力を微妙に調節し得るブレーキ機構が合理的に構成
できたのである。
【0009】
【実施例】図5に示すように、リール本体としての左右
のサイドケース1,1の間にレベルワインダー2、スプ
ール3夫々を配置すると共に、右側のサイドケース1に
ハンドル4、クラッチ操作具5夫々を配置し、左側のサ
イドケース1にブレーキ機構Bを内装してベイトキャス
ティング用の両軸受けリールを構成する。
【0010】図3及び図4に示すように、右側のサイド
ケース1の内部にはスプール軸6と同軸芯状に配置した
軸体7にトルク伝動自在に外嵌するスリーブ8と、この
スリーブ8の爪部8Aに係脱自在なディスク9とでなる
クラッチ機構Cが内装され、このディスク9はスプール
3の側面に固設され、スリーブ8はバネ10でクラッチ
入り側に付勢されると共に、単一の支軸11にスライド
自在に外嵌するヨーク12によって入り側、及び、切り
側に操作されるように構成され、更に、ヨーク12とリ
ール本体1との間に挿入されるカム機構13、及び、ヨ
ーク12をクラッチ入り側に付勢するコイルバネ14と
でクラッチ機構Cの入り切り操作を行うよう構成され、
前記クラッチ操作具5はプレート15を介してカム機構
13と連係してある。
【0011】尚、軸体7には前記ハンドル4と連係する
ギヤ16からの動力が伝えられる入力ギヤ7Aが一体的
に構成されている。このリールでは、このクラッチ機構
Cを切り操作してスプール3を自由回転状態に設定して
キャスティングを行った際にバックラッシュの発生を抑
制するよう前記ブレーキ機構Bが機能する。
【0012】ブレーキ機構Bは図1に示すように、回転
ダイヤル型の操作具17からの操作力をピン18を介し
て回転カム19(調節手段の一例)に伝え、この回転カ
ム19に接当操作されるフレーム20に備えたマグネッ
ト21とスプール側面との距離の変更を行って制動力の
値を調節できるよう構成され、フレーム20はリール本
体1にセレーション構造22を介して回転不能状態でス
プール3の軸芯方向にスライド自在に支持されると共
に、バネ23で回転カム19のカム面19Aの側に付勢
され、又、スプール3はアルミニュウーム合金で形成さ
れることにより導電体Aに兼用され、更に、このブレー
キ機構Bは操作具17の操作域の中間において制動力の
微調節を行えるよう図2に示すように、カム面19Aの
中間部において、その傾斜を緩く設定してある。
【0013】つまり、このブレーキ機構Bでは、カム面
19Aに緩傾斜の域19Sと急傾斜の域19Tとを形成
してあり、急傾斜の域19Tはマグネット21がスプー
ル側面より離れておりマグネット21からの磁束数が少
ない小磁束数領域とマグネット21がスプール側面より
近接しておりマグネット21からスプール側面に作用す
る磁束数が多い大磁束数領域とに対応している。これに
対して、緩傾斜の域19Sは小磁束数領域と大磁束数領
域との中間に位置する中磁束数領域が対応している。
のリールで仕掛けのキャスティングを行う場合には緩傾
斜の域19S(操作具17の操作端から40%〜60%
の域)においてブレーキ機構Bの制動力の値を微妙に調
節してバックラッシュを生じ難い状態で釣りを行えるよ
うになっている。尚、このように、スプール3の側面
と、マグネット21とを対向させる構造では、スプール
3の回転時にスプール3とマグネット21との間に吸引
力が作用する現象を生ずるものであるが、前述したブレ
ーキ機構Bでは回転カム19のカム面19Aを、フレー
ム20がスプール3の側に変位することを阻止する側に
形成して、スプール3が高速で回転しても制動力が不必
要に増大しないように構成してある。
【0014】〔別実施例〕 本考案は上記実施例以外に、例えば、以下のように構成
してもよい。 (イ) 導電体とマグネットとの相対距離を調節する系
にギヤ伝動構造を採用し、このギヤ伝動系のギヤに非円
形のものを用いる等により、操作具の単位操作量に対す
る磁束の変化を非線形に設定して調節手段を構成する。
【0015】(ロ) ブレーキ機構を、例えば特開昭5
9−2643号公報に示すもののように導電体、マグネ
ット夫々をリング状に配置し、部材の回転操作により導
電体に作用する磁束量を変化させるものに構成すると共
に、操作具の単位操作量に対する部材の回転動作を非線
型に設定して調節手段を構成する。
【0016】(ハ) ブレーキ機構を、導電体とマグネ
ットとの間に介装した遮蔽板により磁束を遮蔽して導電
体に作用する磁束の量を変化させるものに構成するとと
もに、操作具の単位操作量に対する遮蔽板の作動を非線
型に設定して調節手段を構成する。
【0017】(ニ) 操作具の操作域の一方の端部の域
において非線形の動作になるよう調節手段を構成する。
操作具の操作形態を直線的にスライドさせるよう構成す
る。導電体をスプールとギヤ等を介して連係する回転系
に備える。
【0018】尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面と
の対照を便利にするために符号を記すが、該記入により
本考案は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】ブレーキ機構の断面図
【図2】回転カムのカム面の展開図
【図3】クラッチ機構の断面図
【図4】クラッチ操作構造の断面図
【図5】リールの全体平面図
【符号の説明】
3 スプール 17 操作具 19 調節手段 21 マグネット A 導電体

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 釣り糸を巻き取るスプール(3)、若し
    くは、スプール(3)と連係する回転体に導電体(A)
    を形成し、この導電体(A)の近傍にマグネット(2
    1)を配置して、スプール(3)の回転時にはマグネッ
    ト(21)の磁束により導電体(A)に電流を誘起させ
    てスプール(3)の回転に制動力を作用させるように制
    動手段を形成すると共に、操作具(17)の操作により
    マグネット(21)から導電体(A)に作用する磁束数
    を調節する調節手段(19)を形成してなる釣り用リー
    ルのブレーキ機構であって、前記調節手段(19)による調節域を、小磁束数領域、
    中磁束数領域、大磁束数領域に区分し、前記中磁束数領
    域の単位操作量当たりの磁束変化率を、他の磁束数領域
    の単位操作量当たりの磁束変化率に比べて小さくしてあ
    釣り用リールのブレーキ機構。
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