JPH0523871U - 釣り用リールのブレーキ機構 - Google Patents

釣り用リールのブレーキ機構

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JPH0523871U JP7488291U JP7488291U JPH0523871U JP H0523871 U JPH0523871 U JP H0523871U JP 7488291 U JP7488291 U JP 7488291U JP 7488291 U JP7488291 U JP 7488291U JP H0523871 U JPH0523871 U JP H0523871U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 制動力の調節域を狭めること無く、必要な域
において、その制動力を微妙に調節し得るブレーキ機構
を構成する。 【構成】 スプール3に形成した導電体Aの近傍に配置
したマグネット21から導電体Aに作用する磁束の量
を、操作具17の操作で調節する調節手段19を形成
し、操作具17の単位操作量に対し、マグネット21か
ら導電体Aに作用する磁束の変化率を一定化しない非線
形の特性に調節手段19を構成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、釣り糸を巻取るスプール、若しくは、スプールと連係する回転体に 導電体を形成し、この導電体の近傍にマグネットを配置して、スプールの回転時 にはマグネットの磁束により導電体に電流を誘起させてスプールの回転に制動力 を作用させるよう制動手段を形成すると共に、操作具の操作によりマグネットか ら導電体に作用する磁束の量を調節する調節手段を形成して成る釣り用リールの ブレーキ機構の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、上記のように構成されたブレーキ機構としては、特開昭59−4283 0号公報に示されるように、スプールの側面にアルミニューム等、非磁性体のプ レートを形成し、これに対してネジ型の構造の調節手段によって近接、及び、離 間操作自在なマグネットを備えて成るものが存在し、この従来例では、マグネッ トをスプールの側に接近させるほど、プレートに誘起される電流が増大して大き い制動力を作用させ、逆にマグネットをスプールから離間させるほど、プレート に誘起される電流が減少して制動力を低減できるように構成されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ここで、前述した従来例について考えるに、この例ではスプールの回転軸芯と 平行姿勢にボルトを配置し、このボルトのネジ部に螺合する調整ノブの回転操作 によりマグネットの位置調節を行ってスプールに作用する制動力の値を変更する ことから、制動力の微調節を行えるという良好な面を有している。 尚、この種のブレーキ機構はベイトキャスティング用のリールに多く用いられ 、ルアー等の仕掛のキャスティング時においてバックラッシュを抑制する機能を 有するものである。
【0004】 又、このブレーキ機構は、実釣時のキャスティングにおいて用いる仕掛の重量 によって頻繁に調節されるものであるが、普通の釣りでは、スプールに作用させ る制動力の値は、ある値を基準に、あまり大きく変化させることが無く、現在市 販されているリールを例に挙げると、制動力の最大値の40%〜60%の範囲を 多く用いている。 又、このように制動力の値を、調節域の中間の比較的狭小な域に設定して用い る場合でも、この域においては、その制動力を更に微調節したいという要望も強 いものであるが、前述した従来例では、調整ノブの単位操作時にはマグネットが 決まった量だけしか移動しない構造であることから、この域での微調節が困難で あり改善の余地がある。
【0005】 尚、リールの扱いに慣れていない初心者が用いる場合には、バックラッシュを 確実に抑制する観点から、現在市販されているリールに備えたブレーキ機構で設 定し得る最大の制動力が必要であり、又、極めて熟練した釣り人が仕掛を遠投す る場合にも対応できるよう、現在市販されているリールに備えたブレーキ機構で 設定し得る最小の制動力も必要である。 本考案の目的は、従来からのブレーキ機構の制動力の調節域を狭めること無く 、必要な域において、その制動力をできるだけ微妙に調節し得るブレーキ機構を 合理的に構成する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案の特徴は、冒頭に記したように、スプールと共に回転する導電体にマグ ネットにより電流を誘起させてスプールに制動力を作用させる制動手段、及び、 操作具によりマグネットから導電体に作用する磁束の量を調節する調節手段を形 成して成る釣り用リールのブレーキ機構において、 前記操作具の単位操作量に対し、マグネットから導電体に作用する磁束の変化 率を一定化しない非線形の特性に前記調節手段を構成して成る点にあり、その作 用、及び、効果は次の通りである。
【0007】
【作用】 上記特徴を例えば図1及び図2に示すように構成すると、操作具17を、その 操作域の中間で操作した場合には、操作域の両端部における操作と比較して、そ の単位操作量に対するマグネット21の移動量が小さくなることから、導電体A に作用する磁束量を微妙に調節でき、又、操作具17を、その操作域の両端部に 設定した場合には、従来と同様に最大、及び、最小の値の磁束を導電体Aに作用 させ得るものとなる。 尚、このようにマグネット21の磁束によって導電体Aに電流を誘起させて制 動力を作用させるものでは、スプール3の回転速度が一定の場合には、マグネッ ト21から導電体Aに作用する磁束量(磁束密度)が大きいほど、より大きい制 動力を作用させるものとなり、このように磁束量の微妙に調節できるとスプール 3に作用する制動力も微妙に変化させ得るものとなる。
【0008】 つまり、この考案では操作具17の操作量に対する磁束の変化率を一定化して いないので、操作具17を決まった量だけ操作しても、その操作域によっては、 スプール3に作用させる制動力の値の変化を大きくも、小さくもでき、しかも、 全ての域において微調節するのでは無いため、操作具17の操作ストロークを大 きくしなくとも制動力の調節量(調節域)を大きく設定できるのである。
【0009】
【考案の効果】
従って、従来からのブレーキ機構の制動力の調節域を狭めること無く、必要な 域において、その制動力を微妙に調節し得るブレーキ機構が合理的に構成できた のである。
【0010】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図5に示すように、リール本体としての左右のサイドケース1,1の間にレベ ルワインダー2、スプール3夫々を配置すると共に、右側のサイドケース1にハ ンドル4、クラッチ操作具5夫々を配置し、又、左側のサイドケース1にブレー キ機構Bを内装してベイトキャスティング用の両軸受リールを構成する。
【0011】 図3及び図4に示すように、右側のサイドケース1の内部にはスプール軸6と 同軸芯状に配置した軸体7にトルク伝動自在に外嵌するスリーブ8と、このスリ ーブ8の爪部8Aに係脱自在なディスク9とで成るクラッチ機構Cが内装され、 このディスク9はスプール3の側面に固設され、又、スリーブ8はバネ10でク ラッチ入り側に付勢されると共に、単一の支軸11にスライド自在に外嵌するヨ ーク12によって入り側、及び、切り側に操作されるように構成され、更に、ヨ ーク12とリール本体1との間に挿入されるカム機構13,及び、ヨーク12を クラッチ入り側に付勢するコイルバネ14とでクラッチ機構Cの入り切り操作を 行うよう構成され、前記クラッチ操作具5はプレート15を介してカム機構13 と連係してある。
【0012】 尚、軸体7には前記ハンドル4と連係するギヤ16からの動力が伝えられる入 力ギヤ7Aが一体的に構成されている。 このリールでは、このクラッチ機構Cを切り操作してスプール3を自由回転状 態に設定してキャスティングを行った際にバックラッシュの発生を抑制するよう 前記ブレーキ機構Bが機能する。
【0013】 ブレーキ機構Bは図1に示すように、回転ダイヤル型の操作具17からの操作 力をピン18を介して回転カム19(調節手段の一例)に伝え、この回転カム1 9に接当操作されるフレーム20に備えたマグネット21とスプール側面との距 離の変更を行って制動力の値を調節できるよう構成され、フレーム20はリール 本体1にセレーション構造22を介して回転不能状態でスプール3の軸芯方向に スライド自在に支持されると共に、バネ23で回転カム19のカム面19Aの側 に付勢され、又、スプール3はアルミニューム合金で形成されることにより導電 体Aに兼用され、更に、このブレーキ機構Bは操作具17の操作域の中間におい て制動力の微調節を行えるよう図2に示すように、カム面19Aの中間部におい て、その傾斜を緩く設定してある。
【0014】 つまり、このブレーキ機構Bでは、カム面19Aに緩傾斜の域19Sと急傾斜 の域19Tとを形成してあり、このリールで仕掛のキャスティングを行う場合に は緩傾斜の域19S(操作具17の操作端から40%〜60%の域)においてブ レーキ機構Bの制動力の値を微妙に調節してバックラッシュを生じ難い状態で釣 りを行えるようになっている。 尚、このように、スプール3の側面と、マグネット21とを対向させる構造で は、スプール3の回転時にスプール3とマグネット21との間に吸引力が作用す る現象を生ずるものであるが、前述したブレーキ機構Bでは回転カム19のカム 面19Aを、フレーム20がスプール3の側に変位することを阻止する側に形成 して、スプール3が高速で回転しても制動力が不必要に増大しないよう構成して ある。
【0015】 〔別実施例〕 本考案は上記実施例以外に、例えば、以下のように構成しても良い。 (イ) 導電体とマグネットとの相対距離を調節する系にギヤ伝動構造を採用 し、このギヤ伝動系のギヤに非円形のものを用いる等により、操作具の単位操作 量に対する磁束の変化を非線形に設定して調節手段を構成する。
【0016】 (ロ) ブレーキ機構を、例えば特開昭59−2643号公報に示すもののよ うに導電体、マグネット夫々をリング状に配置し、部材の回転操作により導電体 に作用する磁束量を変化させるものに構成すると共に、操作具の単位操作量に対 する部材の回転動作を非線型に設定して調節手段を構成する。
【0017】 (ハ) ブレーキ機構を、導電体とマグネットとの間に介装した遮蔽板により 磁束を遮蔽して導電体に作用する磁束の量を変化させるものに構成すると共に、 操作具の単位操作量に対する遮蔽板の作動を非線型に設定して調節手段を構成す る。
【0018】 (ニ) 操作具の操作域の一方の端部の域において非線形の動作になるよう調 節手段を構成する。操作具の操作形態を直線的にスライドさせるよう構成する。 導電体をスプールとギヤ等を介して連係する回転系に備える。
【0019】 尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対照を便利にするために符号を記 すが、該記入により本考案は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】ブレーキ機構の断面図
【図2】回転カムのカム面の展開図
【図3】クラッチ機構の断面図
【図4】クラッチ操作構造の断面図
【図5】リールの全体平面図
【符号の説明】
3 スプール 17 操作具 19 調節手段 21 マグネット A 導電体

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 釣り糸を巻取るスプール(3)、若しく
    は、スプール(3)と連係する回転体に導電体(A)を
    形成し、この導電体(A)の近傍にマグネット(21)
    を配置して、スプール(3)の回転時にはマグネット
    (21)の磁束により導電体(A)に電流を誘起させて
    スプール(3)の回転に制動力を作用させるよう制動手
    段を形成すると共に、操作具(17)の操作によりマグ
    ネット(21)から導電体(A)に作用する磁束の量を
    調節する調節手段(19)を形成して成る釣り用リール
    のブレーキ機構であって、 前記操作具(17)の単位操作量に対し、マグネット
    (21)から導電体(A)に作用する磁束の変化率を一
    定化しない非線形の特性に前記調節手段(19)を構成
    して成る釣り用リールのブレーキ機構。
  2. 【請求項2】 前記調節手段(19)の動作が、その動
    作域の中間において操作具(17)の単位操作量に対
    し、マグネット(21)から導電体(A)に作用する磁
    束の変化率を低く変化させる特性に設定してある請求項
    1記載の釣り用リールのブレーキ機構。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013236606A (ja) * 2012-05-17 2013-11-28 Shimano Inc 両軸受リールのスプール制動装置、及び両軸受リール
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JPH0212265U (ja) * 1988-07-07 1990-01-25

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