JPH04129775U - 両軸受リール - Google Patents

両軸受リール

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JPH04129775U
JPH04129775U JP3444391U JP3444391U JPH04129775U JP H04129775 U JPH04129775 U JP H04129775U JP 3444391 U JP3444391 U JP 3444391U JP 3444391 U JP3444391 U JP 3444391U JP H04129775 U JPH04129775 U JP H04129775U
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JP
Japan
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spool
braking force
permanent magnet
brake mechanism
clutch
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Pending
Application number
JP3444391U
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English (en)
Inventor
博光 中野
Original Assignee
株式会社シマノ
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 制動力の調節構造を複雑化させることなく、
微妙な制動力の調節を可能にしてキャスト時の投擲距離
の増大を図り得るリールを構成する。 【構成】 スプール5に形成された導電部に永久磁石3
5の磁束の作用により、この導電体に電流を誘起させて
スプール5に制動力を作用させるブレーキ機構Bを備え
ると共に、スプール5の鍔状部5Aの反糸巻面5Sを、
糸巻面5Tと平行姿勢、あるいは、略平行姿勢に形成
し、この反糸巻面5Sに導電部を形成し、ブレーキ機構
Bの永久磁石35をスプール軸芯方向に移動可能に構成
する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、左右のフレーム部の間にスプールを配置し、このスプールに形成さ れた導電部に近接する永久磁石の磁束の作用により、この導電体に電流を誘起さ せてスプールに制動力を作用させるブレーキ機構を備えて成る両軸受リールに関 し、詳しくは、ブレーキ機構の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、上記のように構成されたブレーキ機構としては、実開昭58―1178 67号公報に示されるものが存在し、この従来例ではスプールの鍔状部の反糸巻 面をスプール軸と直交する姿勢に形成すると共に、この面に導電部を形成し、又 、永久磁石をスプール軸芯方向に移動可能に構成することにより、制動力を調整 可能に構成してある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ここで、ブレーキ機構について考えるに、この種のブレーキ機構は主としてベ イト用のリールに用いられるものであり、このブレーキ機構は、キャスト時にお けるバックラッシュの発生を抑制する。 又、前記従来例のように永久磁石の移動によって制動力を調節する構造は従来 から多く用いられ、永久磁石の移動のための構造がカム型、ネジ型等比較的簡単 に構成でき、又、永久磁石の移動のスペースがあまり大きくならない等の有効な 面を有するものの、この構造のブレーキ機構は導電部と永久磁石との相対距離の 変更でのみで制動力の調節を行うため、制動力を微妙に調整できない面もあり改 善の余地がある。 尚、ベイト用のリールでは、軽いキャスト操作でルアー等の仕掛をできるだけ 遠くまで投擲したいという要請があり、このキャスト操作時に投擲距離をあまり 減ずることなく、バックラッシュを抑制する目的からブレーキ機構の制動力を微 妙に調節する構造が望まれている。 本考案の目的は、制動力の調節構造を複雑化させることなく、微妙な制動力の 調節を可能にしてキャスト時の投擲距離の増大を図るリールを合理的に構成する 点にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案の特徴は、冒頭に記したようにスプールの導電部に対する永久磁石の磁 束の作用によりスプールに制動力を作用させるブレーキ機構を備えた両軸受リー ルにおいて、前記スプールの鍔状部を、その糸巻面が外周部ほどスプールの軸芯 方向で外方に向かう傾斜姿勢に形成すると共に、この鍔状部の反糸巻面を、糸巻 面と平行姿勢、あるいは、略平行姿勢に形成し、かつ、この反糸巻面に導電部を 形成し、前記ブレーキ機構の永久磁石をスプール軸芯方向に移動可能に構成して 成る点にあり、その作用、及び、効果は次の通りである。
【0005】
【作用】
上記特徴を例えば図1に示すように構成すると、スプール5の鍔状部5Aが略 一定の厚みに形成されることから、前述の従来例と比較して、この鍔状部5Aの 重量が低減されるものとなる。又、例えばブレーキ機構Bの制動力を低減する際 には、図4及び図5に示すように、永久磁石35の鍔状部5Aの反糸巻面5Sと の相対距離が大きくなって、この鍔状部5Aに作用する磁束の量が低減するもの の、鍔状部5Aに対し磁束Fが最も強く作用する位置がスプール5の外周方向に 変化することとなり、制動力のトルクの増大を図るものとなる。 つまり、本考案ではスプール5の重量の軽減でスプール5の回転時における慣 性力を減ずると同時に、ブレーキ機構Bの制動力の調節時には、永久磁石35の 位置を従来と等しく変位させても、スプール5の鍔状部5Aに作用する磁束Fの 量の変化を、この鍔状部5Aに作用する磁束Fの位置(磁束の作用する位置の半 径の値L)の変化によって、相殺して制動力の変化量を小さくするものとなる。
【0006】
【考案の効果】
従って、従来からの制動力の調節構造を改造すること無く、従来からと等しく 操作しても微妙に制動力を調節できるものとなり、しかも、キャスト時にはこの 制動力の微妙な調節とスプールの慣性力の低下によって、ルアー等の仕掛の投擲 距離を増大し得るリールが合理的に構成されたのである。
【0007】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図1乃至図3に示すように、リール本体を構成する左右のフレーム部としての サイドケース1,1の間に螺軸2の回転作動によりガイド杆3に沿って糸ガイド 部材4を左右方向に往復作動させるレベルワインド機構、釣り糸(図示せず)を 巻き取るスプール5、クラッチ操作具6夫々を配置すると共に、右側のサイドケ ース1の外部にドラグ操作具7、ハンドル8、キャストコントローラ9、操作モ ードレバー10夫々を備え、左側のサイドケース1にブレーキ機構Bを内装して ベイトキャスティング用の両軸受リールを構成する。
【0008】 右側のサイドケース1には前記ハンドル8と連結するハンドル軸11を遊転支 承してあり、前記ドラグ操作具7には、このハンドル軸11に形成されたネジ部 11Sに螺合するナット部材12、コイルバネ13、多数の凹部が形成された音 出し盤14、音出し盤14の凹部と係脱する音出し片15を内装してあり、ドラ グ操作具7を回動操作した場合には、操作量に対応してクリック音を発生させる と同時にナット部材12からの押圧力がボールベアリング16を介してドラグ機 構Dに伝えられ、又、図6に示すように、ドラグ操作具7に形成したスリット7 Sを介してナット部材12とドラグ操作具7との相対位置を確認してドラグ機構 Dの制動力を把握できるように構成されている。
【0009】 又、ハンドル軸11にはドラグ機構D、ラチェットホイール17、伝動ギヤ1 8夫々が備えられ、ラチェットホイール17は一対のラチェット爪19,19が 夫々異なる回転位相で、その歯部17A‥に咬合してハンドルの逆転を阻止する よう構成され、又、伝動ギヤ18は前記レベルワインド機構の螺軸2の入力ギヤ 2Aに咬合して該レベルワインド機構を駆動するよう構成されている。 前記スプール5は、ボールベアリング20,20で支持されるスプール軸21 と一体回転し、このスプール軸21の中間部に設けた係合ピン22と係脱可能な クラッチスリーブ23をスライド操作自在に外嵌してあり、前記ドラグ機構Dの 出力ギヤ24と、このクラッチスリーブ23の入力ギヤ23Aとを咬合させてあ るため、クラッチスリーブ23を係合ピン22に係合させた状態でハンドル8を 回動操作した場合には、スプール5を釣り糸巻き取り方向に回転させるよう構成 されている。
【0010】 尚、前記係合ピン22とクラッチスリーブ23とを併せてクラッチ機構Cと称 する。 又、一対の支軸25,25にスライド移動自在に支持されるシフタ26に前記 クラッチスリーブ23を係合してあり、支軸25,25にはシフタ26をクラッ チ入り側に操作するコイルバネ27,27を外嵌してある。 又、スプール軸21と同軸芯状に一対のカム面28A,28Aを有したリング 状カム28を回動自在に設けてあり、このリング状カム28は第1トッグルバネ 29の作用によりクラッチ機構Cの入り位置と切り位置とに設定保持できるよう 構成され、このリング状カム28と前記クラッチ操作具6の接当ピン6Aとの間 には略弓状の操作部材30が介装され、又、このリング状カム28には第2トッ グルバネ31が作用する戻しアーム32が枢支され、更に、前記第1トッグルバ ネ29を支持する揺動アーム33に接当して第1トッグルバネ29のデッドポイ ントの位置を切換える接当アーム34が前記操作モードレバー10と一体的に取 付けられている。
【0011】 この操作モードレバー10はクラッチ操作具6を指で押圧操作した後、指を離 した際において、クラッチ機構Cが切り状態を保持するトッグルモードTと、指 を離した際には、クラッチ操作具6が元の操作位置まで復元し、かつ、クラッチ 機構Cも入り状態に復元するモメンタリモードMとの選択を行うためのものであ る。 因みに、図3に示すように、この操作モードレバー10をトッグモード位置T に設定した状態でクラッチ操作具6を下方に向けて押圧操作した場合には、クラ ッチ操作具6の接当ピン6Aから操作部材30を介して伝えられる操作力によっ てリング状カム28が第1トッグルバネ29のデッドポイントを越える位相まで 回転すると共に、カム面28A,28Aの作用によってシフタ26がクラッチス リーブ23を切り側に操作して、この状態が保持される。
【0012】 又、この状態においては、前記戻しアーム32の揺動端部がラチェットホイー ル17の歯部17Aに干渉し得る姿勢まで揺動した姿勢に切換えられるため、ハ ンドル8を巻取り方向に回動操作した場合には、ラチェットホイール17から戻 しアーム32を介して伝えられる操作力により、リング状カム28が前記デッド ポイントを越える位相まで回動する結果、第1トッグルバネ29の付勢力と、前 記支軸25,25に外嵌するコイルバネ27,27の付勢力とによりクラッチ機 構Cは入り操作される。 又、操作モードレバー10をモメンタリモード位置Mに設定した状態でクラッ チ操作具6を下方に向けて押圧操作した場合には、前述と同様にクラッチ機構C は切り操作されるものの、リング状カム28が第1トッグルバネ29のデッドポ イントを越えることが出来ず、クラッチ操作具6、及び、リング状カム28は第 2トッグルバネ31の付勢力によりクラッチ機構Cの切り位置まで復元し、又、 シフタ26は支軸25,25に外嵌するコイルバネ27,27の付勢力により、 クラッチ機構Cの切り位置まで復元する。
【0013】 又、このリールではスプール5を金属材で構成すると共に、その一対の鍔状部 5A,5Aを、その糸巻面5Tが外周部ほどスプール(5)の軸芯方向で外方に 向かう傾斜姿勢に形成し、又、この鍔状部5Aの反糸巻面5Sを、糸巻面5Tと 平行姿勢に形成して薄肉状にしてあり、前記ブレーキ機構Bはスプール5の回転 時において、スプール5の鍔状部5A(導電部に兼用されている)に渦電流を発 生させて該スプール5に制動力を作用させる永久磁石35を有している。 つまり、このブレーキ機構Bは操作ディスク36に形成したカム溝36Aに従 って出退するピン37と一体的に移動するプレート38に永久磁石35を取付け て成り、操作ディスク36の操作時にはスプール軸と平行に永久磁石35を移動 させるよう構成されている。
【0014】 尚、このブレーキ機構Bを制動力の低減方向に調節した場合には、図4及び図 5に示すように、スプール5の鍔状部5Aから離間する方向に永久磁石35が移 動すると同時に、この永久磁石35に磁束Fが最も強く作用する位置(磁束の作 用する半径の値L)が鍔状部5Aの外周方向に移動して、磁束量の低減を相殺す る結果、微妙な調節が可能になっている。 因みに、この反糸巻面5Sにはスプール軸と同軸芯状にリング状補強リブが形 成されている。
【0015】 〔別実施例〕 本考案は上記実施例以外に、例えば、スプールの鍔状部に銅板などの導電部材 を取り付けて良く、又、鍔状部の反糸巻面を、糸巻面と非平行の姿勢に設定して 実施することも可能である。
【0016】 尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対照を便利にするために符号を記 すが、該記入により本考案は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】リール左部の断面図
【図2】リール右部の断面図
【図3】クラッチ操作系の側面図
【図4】鍔状部に永久磁石を近接させた状態の断面図
【図5】鍔状部から永久磁石を離間させた状態に断面図
【図6】ドラグ操作具の側面図
【符号の説明】
1 フレーム部 5 スプール 5A 鍔状部 5S 反糸巻面 5T 糸巻面 35 永久磁石 B ブレーキ機構

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右のフレーム部(1),(1)の間に
    スプール(5)を配置し、このスプール(5)に形成さ
    れた導電部に近接する永久磁石(35)の磁束の作用に
    より、この導電体に電流を誘起させてスプール(5)に
    制動力を作用させるブレーキ機構(B)を備えて成る両
    軸受リールであって、前記スプール(5)の鍔状部(5
    A)を、その糸巻面(5T)が外周部ほどスプール
    (5)の軸芯方向で外方に向かう傾斜姿勢に形成すると
    共に、この鍔状部(5A)の反糸巻面(5S)を、糸巻
    面(5T)と平行姿勢、あるいは、略平行姿勢に形成
    し、かつ、この反糸巻面(5S)に導電部を形成し、前
    記ブレーキ機構(B)の永久磁石(35)をスプール軸
    芯方向に移動可能に構成して成る両軸受リール。
JP3444391U 1991-05-16 1991-05-16 両軸受リール Pending JPH04129775U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021100394A (ja) * 2019-12-24 2021-07-08 シマノコンポネンツ マレーシア エスディーエヌ.ビーエッチディー. 釣り用リール

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