JPH0551073U - 釣り用リールのクラッチ機構 - Google Patents

釣り用リールのクラッチ機構

Info

Publication number
JPH0551073U
JPH0551073U JP10387691U JP10387691U JPH0551073U JP H0551073 U JPH0551073 U JP H0551073U JP 10387691 U JP10387691 U JP 10387691U JP 10387691 U JP10387691 U JP 10387691U JP H0551073 U JPH0551073 U JP H0551073U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clutch
cam body
clutch mechanism
transmission shaft
reel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10387691U
Other languages
English (en)
Inventor
純 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimano Inc
Original Assignee
Shimano Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimano Inc filed Critical Shimano Inc
Priority to JP10387691U priority Critical patent/JPH0551073U/ja
Priority to US07/889,286 priority patent/US5333812A/en
Priority to GB9211798A priority patent/GB2257609B/en
Priority to KR1019920009773A priority patent/KR950006285B1/ko
Publication of JPH0551073U publication Critical patent/JPH0551073U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 クラッチ操作を軽く行え、又、長期に亘って
使用した場合にも、円滑にクラッチ操作を行えるクラッ
チ機構を構成する。 【構成】 スプール軸20にスライド自在に外嵌された
クラッチスリーブ21を、スプール軸20と一体回転す
る伝動位置と、スプール軸20に対して遊転する遮断位
置とに切換自在に構成し、この伝動位置と、遮断位置と
に切換え操作する回転型のカム体28を備え、又、リー
ル本体に対してカム体28を回転自在に支持する支持部
35を一体的に形成し、この支持部35とカム体28と
の間に滑動支持材36を介装する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ハンドルからスプールへ動力を伝える伝動軸に対して該伝動軸の軸 芯方向に沿って作動自在にクラッチ部材を外嵌し、該クラッチ部材を、前記伝動 軸と係合状態に達して該伝動軸と一体回転する伝動位置と、前記係合が解除され て前記伝動軸に対して遊転する遮断位置とに切換自在に構成すると共に、このク ラッチ部材に係合するヨークを介して、このクラッチ部材を伝動位置と、遮断位 置とに切換え操作する回転型のカム体を備えて成る釣り用リールのクラッチ機構 の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、上記のように構成されたクラッチ機構としては、実開昭60−6293 3号公報、あるいは、実開昭62−164773号公報に示されるものが存在し 、これらの従来例うち前者のものでは、リール本体に突出形成された環状のボス 体に外嵌するようカム体を配置することにより、クラッチ機構の操作時には、カ ム体がボス体の外周に摺接する状態で回転作動するよう構成され、又、従来例の うち後者のものでは、リール本体の円形の開口に挿入する状態でカム体を配置す ることにより、クラッチ機構の操作時には、カム体が開口の内周に摺接する状態 で回転作動するよう構成されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ここで、カム体が回転型に構成されたリールについて考えるに、従来例のよう にリール本体と一体的に形成された支持部に対してカム体が回転自在に支持され るものでは、例えば、この支持部をリール本体と別体で形成するものと比較して 、カム体の回転軸芯の調節が不要で回転も安定するという良好な面を有するもの となるが、従来からのリール本体は樹脂の金型成形、金属のダイキャスト成型に よって製造されることから、このリール本体には成形性の良好な素材が用いられ る反面、摩擦係数、耐磨耗性については、あまり考慮が払われず、クラッチ操作 を重くしたり、又、長期に亘って使用した場合には、磨滅によって円滑なクラッ チ操作を操作を阻害することもあり改善が望まれている。
【0004】 尚、ベイトキャスティング用のリールのように、キャスティングとリーリング とを繰り返す形態で用いられるリールでは、クラッチ機構を頻繁に操作するもの となり、この種のリールにおいては、長期に亘って軽く円滑にクラッチ機構を操 作できることが特に重要となる。
【0005】 本考案の目的は、前述したようにカム体の回転軸芯の調節が不要で回転も安定 するという良好な面を損なうこと無く、クラッチ操作を軽く行え、又、長期に亘 って使用した場合にも、円滑にクラッチ操作を行えるクラッチ機構を構成する点 にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案の特徴は冒頭に記したように、伝動軸に外嵌したクラッチ部材を、伝動 軸と係合状態に達して該伝動軸と一体回転する伝動位置と、前記係合が解除され て前記伝動軸に対して遊転する遮断位置とに切換自在に構成し、クラッチ部材に 係合するヨークを介して、クラッチ部材を伝動位置と、遮断位置とに切換え操作 する回転型のカム体を備えて成る釣り用リールのクラッチ機構において、 リール本体に対して前記カム体を回転自在に支持する支持部を一体的に形成す ると共に、この支持部とカム体との間に滑動支持材を介装して成る点にあり、そ の作用、及び、効果は次の通りである。
【0007】
【作用】
上記特徴を例えば図1乃至図3に示すように構成すると、クラッチ機構Cの操 作時には、カム体28が滑動支持材36に接触した状態で回転作動し、ヨーク2 6を介してクラッチ部材21を切換え操作する動作形態となり、この滑動支持材 26に摩擦係数の小さい素材を用いる、あるいは、耐磨耗性に優れたものを用い ることにより、このカム体28の軽快な回転作動を現出し、又、繰り返しクラッ チ機構Cを操作しても磨滅が低減されるものとなる。
【0008】 つまり、この考案では、リール本体に支持部35を一体的に形成するものの、 この支持部35に対して直接、カム体28を支持するのでは無く、支持部35と カム体28との間に滑動支持材36を介装するので、リール本体を、成形性が良 好な従来からの素材を用いて形成することが可能であり、又、リール本体の素材 を変更しなくともクラッチ機構Cの操作系の耐久性の向上、クラッチ機構Cの操 作抵抗の低減が可能になり、しかも、この支持系を別体で形成するものと比較し て、カム体28の回転軸芯の調節が不要で動作も安定するものとなる。
【0009】
【考案の効果】
従って、カム体の回転軸芯の調節が不要で回転も安定するという良好な面を損 なうこと無く、クラッチ操作を軽く行え、又、長期に亘って使用した場合にも、 円滑にクラッチ操作を行えるクラッチ機構が合理的に構成されたのである。
【0010】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図3乃至図5に示すように、フレームとしての左右のケース部1,2の間の前 部に螺軸3の回転によって左右に往復駆動される糸案内具4夫々で成るレベルワ インド機構を配置すると共に、中央部にスプール5、後部にクラッチ操作具6を 夫々配置し、又、右側ケース部2に、ハンドル7、ドラグ操作具8、キャストコ ントローラ9夫々を備えてベイトキャスティング用のリールを構成する。
【0011】 このリールでは左側ケース部1と右側ケース部2の一部、及び、夫々のケース 部1,2の間の上部に配置される上部サムレスト10、下部に配置される一対の ロアーフレーム11,11夫々がアルミダイキャストにより一体成型物に形成さ れ、右側ケース部2の外方を覆うカバー材2Aを配置してリール本体を構成し、 前記ロアーフレーム11,11夫々に亘って竿に対する取付け用脚部12を備え ている。
【0012】 図4に示すように、左側のケース部1の内部にはダイヤル13の内面のカム溝 13Aに係入するピン14と、ロッド15、プレート16を介して連係するマグ ネット17で成るブレーキ機構が内装され、このブレーキ機構はダイヤル13の 操作により、金属で成るスプール側面とマグネット17との距離を変更してスプ ール5に発生する渦電流に起因する制動力を調節できるよう構成されている。
【0013】 図3に示すように、右側ケース部2の内部に立設したハンドル軸18に対して 前記ハンドル7、及び、ドラグ操作具8夫々を備えると共に、該ハンドル軸18 の内端部にドラグ機構D、及び、ラチェットホイール19を備えてあり、スプー ル5と一体回転するスプール軸20(伝動軸の一例)にスライド操作自在に遊嵌 したクラッチスリーブ21(クラッチ部材の一例)とスプール軸20に固設した ピン22との係脱構造によりクラッチ機構Cを構成し、このクラッチスリーブ2 1の入力ギヤ21Aとドラグ機構Dの出力ギヤ23との噛合により、ハンドル7 からの回動操作力はドラグ機構D、クラッチ機構C夫々を介してスプール5に伝 えられる。
【0014】 又、前記スプール軸20は、その両端部がベアリング24、24によって支承 され、前記キャストコントローラ9は、このスプール軸20の右側の端部に作用 させる摩擦力を調節できるようネジ部を介して右側ケース部2に取付けられ、前 記ラチェットホイール19は、その歯部19Aとラチェット爪25と係合により ハンドル7の逆転動作を阻止する。
【0015】 図1及び図2に示すように、前記クラッチスリーブ21を係合支持するヨーク 26が、一対の支軸27,27にスライド移動自在に支持されると共に、スプー ル5の軸芯と同軸芯で回転自在な回転型のカム体28の一対のカム面28A,2 8Aの接当により、このヨーク26を介してクラッチスリーブ21を操作する構 造を形成し、又、前記クラッチ操作具6の操作ピン6Aに接当操作されるリンク 部材33をカム体28の係合ピン28Bに係合している。
【0016】 前記支軸27,27にはヨーク26をクラッチ機構Cの入り側に操作する圧縮 バネ29,29を外嵌し、カム体28には該カム体28の回転姿勢をクラッチ機 構Cの入り、及び、切り夫々の状態に保持するトッグルバネ30を作用させ、ク ラッチ機構Cが切り状態に設定された際にトッグル式のバネ31の作用により、 その端部を前記ラチェットホイール19と干渉する姿勢に切換える戻しアーム3 2を備えている。
【0017】 又、クラッチ機構Cを切り操作する際には、前記クラッチ操作具6の押下げ操 作を行うことにより、前記リンク部材33がガイド部材34との接触により円弧 状の軌跡を描き乍らカム体28を回転操作する結果、カム面28A,28Aの押 圧により、前記クラッチスリーブ21がスプール軸20に固設したピン22から 離脱し、又、クラッチ機構Cを入り操作する場合にはハンドル7を巻取り方向に 操作することにより、ラチェットホイール19の歯部19Aからの押圧力が戻し アーム32を介してカム体28に伝わり、戻し操作を行う結果、ヨーク26が圧 縮バネ29,29の付勢力により作動してクラッチ機構Cは入り状態に達するの である。
【0018】 右側ケース部2の内部のプレート部2Pのスプール軸20が挿通する開口の周 部には反スプール側に突出する環状のボス体35が支持部として形成され、この ボス体35には、低摩擦係数で耐磨耗性に優れた樹脂製の素材をリング状に成形 した滑動支持材36を外嵌固定し、この外面に対して前記カム体28が回転自在 に支持されることによって、この滑動支持材36がボス体35とカム体28との 間に挟み込まれる状態に配置され、クラッチ機構Cの操作時には、この滑動支持 材36がカム体28を軽快、かつ、円滑に作動させるよう構成されている。
【0019】 尚、前記ボス体35にはスプール軸20を挟んで対向する位置に夫々突出する ストッパー35A,35Aが形成され、前記カム体28には該ストッパー35A ,35Aとの接当で回転量が規制される切欠き部28C,28Cが形成され、又 、このストッパー35A,35Aにはカム体28の脱落防止用のビス37が立設 されている。
【0020】 〔別実施例〕 本考案は上記実施例以外に、例えば、従来例のうちの後者のもののように、支 持部がスプール軸が挿通する円形の開口によって形成され、この開口の内周面に カム体が支持される構造のものにおいて、この開口の内周面に滑動支持材を形成 し、この滑動支持材の内周面にカム体を接触させるよう実施することも可能であ る。
【0021】 又、この考案では、リール本体が樹脂で製作されたものであっても良く、滑動 支持材を、金属の素材に低摩擦係数の樹脂の被覆を行って構成して良く、又、ベ イトキャスティング用以外のリールに適用して実施することも可能である。
【0022】 尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対照を便利にするために符号を記 すが、該記入により本考案は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】クラッチ操作系の分解斜視図
【図2】クラッチ操作系の側面図
【図3】リール右側部の断面図
【図4】リール左側部の断面図
【図5】リールの後面図
【符号の説明】
5 スプール 7 ハンドル 20 伝動軸 21 クラッチ部材 26 ヨーク 28 カム体 35 支持部 36 滑動支持材

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハンドル(7)からスプール(5)へ動
    力を伝える伝動軸(20)に対して該伝動軸(20)の
    軸芯方向に沿って作動自在にクラッチ部材(21)を外
    嵌し、該クラッチ部材(21)を、前記伝動軸(20)
    と係合状態に達して該伝動軸(20)と一体回転する伝
    動位置と、前記係合が解除されて前記伝動軸(20)に
    対して遊転する遮断位置とに切換自在に構成すると共
    に、このクラッチ部材(21)に係合するヨーク(2
    6)を介して、このクラッチ部材(21)を伝動位置
    と、遮断位置とに切換え操作する回転型のカム体(2
    8)を備えて成る釣り用リールのクラッチ機構であっ
    て、 リール本体に対して前記カム体(28)を回転自在に支
    持する支持部(35)を一体的に形成し、この支持部
    (35)とカム体(28)との間に滑動支持材(36)
    を介装して成る釣り用リールのクラッチ機構。
  2. 【請求項2】 前記支持部(35)がリール本体に突出
    形成された環状のボス体で構成され、前記カム体(2
    8)がこのボス体を抱き込む形状に形成されると共に、
    前記滑動支持材(36)がボス体に外嵌されるリング状
    の素材で構成されて成る請求項1記載の釣り用リールの
    クラッチ機構。
JP10387691U 1991-06-07 1991-12-17 釣り用リールのクラッチ機構 Pending JPH0551073U (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10387691U JPH0551073U (ja) 1991-12-17 1991-12-17 釣り用リールのクラッチ機構
US07/889,286 US5333812A (en) 1991-06-07 1992-05-28 Clutch structure for a fishing reel
GB9211798A GB2257609B (en) 1991-06-07 1992-06-04 Clutch structure for a fishing reel
KR1019920009773A KR950006285B1 (ko) 1991-06-07 1992-06-05 릴의 클러치 구조

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10387691U JPH0551073U (ja) 1991-12-17 1991-12-17 釣り用リールのクラッチ機構

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0551073U true JPH0551073U (ja) 1993-07-09

Family

ID=14365642

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10387691U Pending JPH0551073U (ja) 1991-06-07 1991-12-17 釣り用リールのクラッチ機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0551073U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015163055A (ja) * 2014-02-28 2015-09-10 グローブライド株式会社 魚釣用リール

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015163055A (ja) * 2014-02-28 2015-09-10 グローブライド株式会社 魚釣用リール

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR950006285B1 (ko) 릴의 클러치 구조
EP0639328B1 (en) Spinning reel for fishing
US4702432A (en) Spinning reel brake for fishing
US5749534A (en) Brake mechanism for double-bearing fishing reel
JPH0560271U (ja) 両軸受リール
JP2572094Y2 (ja) 両軸受リール
US4572455A (en) Fishing reel with reversible crank
US5058447A (en) Change-speed construction for fishing reel
JPH0331184Y2 (ja)
JPH0551073U (ja) 釣り用リールのクラッチ機構
JPH0144061Y2 (ja)
JP2594912Y2 (ja) 両軸受リール
US5139214A (en) Anti-reverse mechanism for use in fishing reel
JPH0731342A (ja) 魚釣用リールの逆転防止装置
JP2575471Y2 (ja) 両軸受リールのクラッチ構造
JP3009074B2 (ja) 両軸受リール
JPH0331187Y2 (ja)
JP2536452Y2 (ja) 釣り用リール
JPH0810280Y2 (ja) 両軸受リール
JPH0568453A (ja) 両軸受リール
JP2517153Y2 (ja) 両軸受リール
JP2585177Y2 (ja) 釣り用リール
JPH0520564U (ja) 釣り用リール
JP2585223Y2 (ja) スピニングリールの制動装置
JP3525056B2 (ja) 魚釣用リール