JP3008645U - リードバルブ - Google Patents

リードバルブ

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JP3008645U
JP3008645U JP1994012120U JP1212094U JP3008645U JP 3008645 U JP3008645 U JP 3008645U JP 1994012120 U JP1994012120 U JP 1994012120U JP 1212094 U JP1212094 U JP 1212094U JP 3008645 U JP3008645 U JP 3008645U
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JP
Japan
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valve
port side
inflow port
valve seat
reed
Prior art date
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Application number
JP1994012120U
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English (en)
Inventor
政秀 木村
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Eagle Industry Co Ltd
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Eagle Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 リード11の戻り時間を短くして多量の二次
空気を円滑に供給し得るようにし、排ガス規制の「10
−15モード」に適した高速対応のリードバルブを提供
する。 【構成】 弁シート9の流入ポート側端面9aとこの流
入ポート側端面9aに対向する弁室6の内壁6aとの間
隔D2 を2mm以下としたり、インレットケース2に設
けた弁シート9の着座面14とこの着座面14にガスケ
ット13を介して着座せしめられた弁シート9との間隔
2 を2mm以下としたりして、これに見合った小さな
内容積を流入ポート側空間7に設定することにした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、逆止弁の一種であるリードバルブの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
我が国内における自動車の排ガス規制モードが、長らく「10モード」であっ たところ、近年になって「10−15モード」が追加されたことにより、エンジ ンの高速回転領域において、多量の二次空気を如何にして円滑に導入するかが解 決すべき課題として提起されている。
【0003】 一方、従来のリードバルブは、以下のように構成されている。
【0004】 すなわち、図8に示すように、流入ポート3を設けたインレットケース2と、 流出ポート5を設けたアウトレットケース4とが組み合わされて、内部に弁室6 を設けたケース1が備えられ、弁室6に弁シート9が設置されて、弁室6が流入 ポート側空間7と流出ポート側空間8の二つに仕切られている。弁シート9に両 空間7,8を互いに連通させる所要数の弁孔10が設けられ、弁シート9の流出 ポート5側に、両空間7,8の差圧に応じて弁孔10を開閉するリード11と、 リード11のリフト量L1 を制限するストッパ12とが片持ち式にビス止めされ ている。弁シート9の周縁に断面略コ字形のガスケット13が取り付けられ、イ ンレットケース2に設けた弁シート9の着座面14に、このガスケット13を介 して弁シート9が着座せしめられ、インレットケース2とアウトレットケース4 の間に弁シート9とガスケット13が挟持されている。リード11は常態におい て閉じており、両空間7,8の差圧が大きくなって所定値に達すると、リード1 1が開いて流入ポート3側から流出ポート5側へ二次空気が供給され、両空間7 ,8の差圧が所定値を下回ると、リード11が閉じて供給が停止せしめられ、排 気の脈動に応じてリード11の開閉が繰り返される。
【0005】 上記従来のリードバルブにおいては、流入ポート側空間7の内容積が大きく設 定されており、これにより以下の問題がある。
【0006】 すなわち、流入ポート側空間7の内容積が大きく設定されているために、開弁 時に、この流入ポート側空間7の内圧がなかなか低くならない。したがって流出 ポート側空間8の内圧とこの流入ポート側空間7の内圧とがなかなか等しくなら ないために、リード11が開いた状態から閉じた状態となるまでのリード11の 戻り時間が長い。したがってリード11の開閉動作が排気脈動のサイクルに追い 付かなくなって、二次空気の供給量が不足することがある。
【0007】 尚、流入ポート側空間7の内容積の大小は、弁シート9の流入ポート側端面9 aとこの流入ポート側端面9aに対向する弁室6の内壁6aとの間隔D1 の大小 として捉えることが可能であり、従来は、この間隔D1 が4mm以上であって、 これに見合った大きな内容積が設定されていた。弁シート9の流入ポート側端面 9aに対向する弁室6の内壁6aと上記した着座面14とは、同一の面である。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は以上の点に鑑み、リードの戻り時間を短くして、多量の二次空気を円 滑に供給し得るようにしたリードバルブを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本考案のリードバルブは、請求項1に示すように、 流入ポート、流出ポートおよび前記両ポートの間に位置する弁室を設けたケース と、前記弁室に設置されて前記弁室を流入ポート側空間と流出ポート側空間の二 つに仕切り、前記両空間を互いに連通させる弁孔を設けた弁シートと、前記弁シ ートの流出ポート側に取り付けられ、前記両空間の差圧に応じて前記弁孔を開閉 するリードと、前記リードに重ねて設けられ、前記リードのリフト量を制限する ストッパと、を備えたリードバルブにおいて、前記弁シートの流入ポート側端面 と前記流入ポート側端面に対向する前記弁室の内壁との間隔を2mm以下として 、これに見合った内容積を前記流入ポート側空間に設定することにした。 また請求項2に示すように、インレットケースに設けた弁シートの着座面と前 記着座面にガスケットを介して着座せしめられた弁シートとの間隔を2mm以下 として、これに見合った内容積を弁室の流入ポート側空間に設定することにした 。
【0010】
【作用】
請求項1のように、弁シートの流入ポート側端面とこの流入ポート側端面に対 向する弁室の内壁との間隔が2mm以下とされたり、請求項2のように、インレ ットケースに設けた弁シートの着座面とこの着座面にガスケットを介して着座せ しめられた弁シートとの間隔が2mm以下とされたりして、これに見合った内容 積が流入ポート側空間に設定されていると、流入ポート側空間の内容積が従来よ り小さくなる。したがって開弁時に、流入ポート側空間の内圧が従来より早く低 くなり、流出側ポート側空間の内圧と流入ポート側空間の内圧とが従来より早く 等しくなり、リードの戻り時間が従来より短くなる。
【0011】
【実施例】
つぎに本考案の実施例を図面にしたがって説明する。
【0012】 第一実施例・・・ 図1および図2に示すように、流入ポート3を設けたインレットケース2と、 流出ポート5を設けたアウトレットケース4とが組み合わされて、内部に弁室6 を設けたケース1が備えられており、弁室6に弁シート9が設置されて、弁室6 が流入ポート側空間7と流出ポート側空間8の二つに仕切られている。弁シート 9に両空間7,8を互いに連通させる所要数の弁孔10が設けられ、弁シート9 の流出ポート5側に、両空間7,8の差圧に応じて弁孔10を開閉するステンレ ス製のリード11と、リード11のリフト量L2 を制限するストッパ12とが片 持ち式にビス止めされている。弁シート9の周縁に断面略コ字形のガスケット1 3が取り付けられ、インレットケース2に設けた弁シート9の着座面14に、こ のガスケット13を介して弁シート9が着座せしめられ、インレットケース2と アウトレットケース4の間に弁シート9とガスケット13が挟持されている。ま た弁シート9の流入ポート側端面9aとこの流入ポート側端面9aに対向する弁 室6の内壁6aとの間隔D2 が、従来の半分または半分以下の2mmとされて、 これに見合った、従来より小さな内容積が流入ポート側空間7に設定されている 。
【0013】 上記構成を備えたリードバルブにおいては、弁シート9の流入ポート側端面9 aとこの流入ポート側端面9aに対向する弁室6の内壁6aとの間隔D2 が2m mとされて、これに見合った、従来より小さな内容積が流入ポート側空間7に設 定されているために、流入ポート側空間7の内容積が従来より小さくなっている 。したがって開弁時に、流入ポート側空間7の内圧が従来より早く低くなり、流 出ポート側空間8の内圧と流入ポート側空間7の内圧とが従来より早く等しくな り、リード11の戻り時間が従来より短くなる。したがって図5および図6のグ ラフ図に示すように、二次空気の供給量を、特に動的流量におけるエンジンの高 速回転領域において、従来より多くすることができる(図5および図6において は、当該実施例に係るリードバルブが「○」プロットで示されている。また図6 においては、従来例に係るリードバルブが「●」プロットで示されている)。弁 シート9の流入ポート側端面9aとこの流入ポート側端面9aに対向する弁室6 の内壁6aとの間隔D2 は、ガスケット13に着目してこれを換言すると、イン レットケース2に設けた弁シート9の着座面14とこの着座面14にガスケット 13を介して着座せしめられた弁シート9との間隔D2 と言い換えることができ るものである。
【0014】 第二実施例・・・ 当該実施例は、上記第一実施例がフラットタイプのリードバルブであったのに 対して、バンガロータイプのリードバルブを示している。 すなわち、図3に示すように、流入ポート3を設けたインレットケース2と、 流出ポート5を設けたアウトレットケース4とが組み合わされて、内部に弁室6 を設けたケース1が備えられており、弁室6にバンガロー形の弁シート9が設置 されて、弁室6が流入ポート側空間7と流出ポート側空間8の二つに仕切られて いる。弁シート9の一対の斜面にそれぞれ、両空間7,8を互いに連通させる所 要数の弁孔10が設けられ、弁シート9の流出ポート5側に、両空間7,8の差 圧に応じて弁孔10を開閉するステンレス製のリード11と、リード11のリフ ト量L2 を制限するストッパ12とが片持ち式にビス止めされている。弁シート 9の周縁に断面略コ字形のガスケット13が取り付けられ、インレットケース2 に設けた弁シート9の着座面14に、このガスケット13を介して弁シート9が 着座せしめられ、インレットケース2とアウトレットケース4の間に弁シート9 とガスケット13が挟持されている。また弁シート9の流入ポート側端面9aと この流入ポート側端面9aに対向する弁室6の内壁6aとの間隔D2 が、従来の 半分または半分以下の2mmとされて、これに見合った、従来より小さな内容積 が流入ポート側空間7に設定されている。
【0015】 上記構成を備えたリードバルブにおいては、弁シート9の流入ポート側端面9 aとこの流入ポート側端面9aに対向する弁室6の内壁6aとの間隔D2 が2m mとされて、これに見合った、従来より小さな内容積が流入ポート側空間7に設 定されているために、流入ポート側空間7の内容積が従来より小さくなっている 。したがって開弁時に、流入ポート側空間7の内圧が従来より早く低くなり、流 出ポート側空間8の内圧と流入ポート側空間7の内圧とが従来より早く等しくな り、リード11の戻り時間が従来より短くなる。したがって図5および図6のグ ラフ図に示すように、二次空気の供給量を、特に動的流量におけるエンジンの高 速回転領域において、従来より多くすることができる(図5および図6において は、当該実施例に係るリードバルブが「△」プロットで示されている。また図6 においては、上記したように、従来例に係るリードバルブが「●」プロットで示 されている)。弁シート9の流入ポート側端面9aとこの流入ポート側端面9a に対向する弁室6の内壁6aとの間隔D2 は、ガスケット13に着目してこれを 換言すると、インレットケース2に設けた弁シート9の着座面14とこの着座面 14にガスケット13を介して着座せしめられた弁シート9との間隔D2 と言い 換えることができるものである。
【0016】 第三実施例・・・ またバンガロータイプのリードバルブには、図4に示すように、インレットケ ース2の内側に、流入ポート3から連なる中空の裁頭円錐形の突部15を一体に 設けたものがあるが、本考案はこのようなリードバルブにも適用されるものであ って、エンジンの高速回転領域において、多量の二次空気を円滑に供給すること ができる。
【0017】 上記各実施例に共通して、これらのリードバルブにおいては、ストッパ12の 先端部12aがリード11側に折り曲げられて、リード11のリフト量L2 が従 来より小さく、2mm程度に設定されており(従来例において、このリフト量L 1 は6mm以上であった(図8参照))、これによってもリード11の戻り時間 が短くなるようになっている。したがって、図5および図6に示した試験結果は 、本考案とこのリフト量の短縮に係る考案との累積的効果を示していることにな るが、リフト量が短縮されていなくても、本考案は単独で充分な効果を奏するも のである。図7はこれを確認した試験結果の一例を示しており、エンジンの高速 回転領域において、二次空気の供給量が比較例より確実に増えている。尚、この 図7においては、間隔D2 を2mmとしたフラットタイプのリードバルブが「○ 」プロットで示され、比較例として、厚さ10mmのスペーサを一枚介装して間 隔D2 を12mmとしたフラットタイプのリードバルブ(他の構成は「○」プロ ットのリードバルブと同じ)が「●」プロットで、厚さ10mmのスペーサを二 枚介装して間隔D2 を22mmとしたフラットタイプのリードバルブ(他の構成 は「○」プロットのリードバルブと同じ)が「◆」プロットで示されている。
【0018】
【考案の効果】
本考案は、以下の効果を奏する。
【0019】 すなわち、請求項1および請求項2に共通して、上記構成によりリードの戻り 時間を従来より短くして高速の脈動圧力に対する追随性を向上させたために、特 に動的流量におけるエンジンの高速回転領域において、多量の二次空気を円滑に 供給することができる。したがって排ガス規制の「10−15モード」に適した 高速対応のリードバルブ製品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第一実施例に係るリードバルブの断面
【図2】同リードバルブにおける弁シートの底面図で、
中心軸線より上側は弁シートにリードとストッパをビス
止めした状態を示している。
【図3】本考案の第二実施例に係るリードバルブの断面
【図4】本考案の第三実施例に係るリードバルブの断面
【図5】差圧と静的流量の関係を示すグラフ図
【図6】脈動周波数と動的流量の関係を示すグラフ図
【図7】脈動周波数と動的流量の関係を示すグラフ図
【図8】従来例に係るリードバルブの断面図
【符号の説明】
1 ケース 2 インレットケース 3 流入ポート 4 アウトレットケース 5 流出ポート 6 弁室 6a 内壁 7 流入ポート側空間 8 流出ポート側空間 9 弁シート 9a 流入ポート側端面 10 弁孔 11 リード 12 ストッパ 12a 先端部 13 ガスケット 14 着座面

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流入ポート(3)、流出ポート(5)お
    よび前記両ポート(3)(5)の間に位置する弁室
    (6)を設けたケース(1)と、前記弁室(6)に設置
    されて前記弁室(6)を流入ポート側空間(7)と流出
    ポート側空間(8)の二つに仕切り、前記両空間(7)
    (8)を互いに連通させる弁孔(10)を設けた弁シー
    ト(9)と、前記弁シート(9)の流出ポート(5)側
    に取り付けられ、前記両空間(7)(8)の差圧に応じ
    て前記弁孔(10)を開閉するリード(11)と、前記
    リード(11)に重ねて設けられ、前記リード(11)
    のリフト量(L2 )を制限するストッパ(12)と、を
    備えたリードバルブにおいて、前記弁シート(9)の流
    入ポート側端面(9a)と前記流入ポート側端面(9
    a)に対向する前記弁室(6)の内壁(6a)との間隔
    (D2 )を2mm以下として、これに見合った内容積を
    前記流入ポート側空間(7)に設定したことを特徴とす
    るリードバルブ。
  2. 【請求項2】 インレットケース(2)に設けた弁シー
    ト(9)の着座面(14)と前記着座面(14)にガス
    ケット(13)を介して着座せしめられた弁シート
    (9)との間隔(D2 )を2mm以下として、これに見
    合った内容積を弁室(6)の流入ポート側空間(7)に
    設定したことを特徴とするリードバルブ。
JP1994012120U 1994-09-06 1994-09-06 リードバルブ Expired - Lifetime JP3008645U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004232712A (ja) * 2003-01-30 2004-08-19 Arai Pump Mfg Co Ltd リードバルブ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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