JP3008009B2 - 磁気記録媒体のカレンダー用樹脂ロールおよびその製造法 - Google Patents

磁気記録媒体のカレンダー用樹脂ロールおよびその製造法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、磁気記録媒体のカレ
ンダー用樹脂ロールおよびその製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、磁気記録媒体の製造において
は、ベースフィルム上に磁性層を塗布したのち、カレン
ダー処理することが広く行なわれている。
【0003】磁気記録媒体製造工程におけるカレンダー
加工の原理は、表面を鏡面状態とした金属製ロールと樹
脂ロール等の弾性ロールとを対接させ、これら両ロール
間に磁気記録媒体を高いニップ圧を加えながら走行させ
て、磁性層のボイドを除去し、磁気記録媒体の表面を平
滑化するとともに、磁性層の高密度化等の処理を行なう
ものである。この場合、磁気記録媒体の磁性層側が金属
製ロールと接触するようになされる。
【0004】ところで、近年、磁気記録媒体については
信号密度の高密度化が著しい。高密度の磁気記録媒体を
得るためには、磁性粉末をより高密度に充填した磁性塗
膜をベースフィルム上に塗布し、磁束密度を増加させる
必要がある。しかし、磁性粉末の分量を多くすると、そ
れだけ磁性塗膜の硬度は上がるが、従来のカレンダー処
理条件では、溶剤乾燥によって発生する磁性層中のボイ
ドを除去することが困難であり、また、磁性層の表面平
滑性も得にくかった。
【0005】従って、上記のような磁性粉末をより高密
度に充填した磁性層の表面を平滑化し、ボイドを完全に
除去するためには、カレンダー工程においてより高い温
度とニップ圧をかけることが必要となってきた。
【0006】そして、それに伴って、より高い温度で使
用できかつより大きな加圧力の得られるカレンダー用樹
脂ロールが要求されるようになってきた。
【0007】このようなカレンダー用樹脂ロールとして
は、次のような特性を具備していることが要求される。
【0008】(1) ロール表面の平滑性が良好であるこ
と。
【0009】(2) 硬度、とくに表面硬度が高いこと。
【0010】(3) 耐熱性を有すること。とくに自己発熱
による熱膨脹、溶融による変形の発生が少ないこと。
【0011】(4) 金属製ロールによる高いニップ圧に耐
えられる圧縮強さを有し、割れ、破壊が生じないこと。
【0012】(5) ロール中にピンホールを含まないこ
と。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
磁気記録媒体のカレンダー用樹脂ロールでは、ロールの
特性に限界があったために、ニップ幅すなわちニップ面
積がどうしても大きくなってしまい、ニップ面において
蹴る単位面積あたりの加圧力すなわち面圧力を見た場
合、近年の高密度の磁気記録媒体への要求に対しては、
満足のいく面圧力が得られなかった。また、処理効率を
上げるために、より高温下で加熱したり、より大きな面
圧力を得ようとしてプレス荷重を大きくした場合、ニッ
プ幅すなわちニップ面積がさらに大きくなってしまい、
ニップ面において有効な面圧力を得ることは困難である
という問題があった。
【0014】この発明の目的は、磁気記録媒体のカレン
ダー用樹脂ロールについて、従来と同様の荷重をかけた
場合でもニップ幅がより小さく、かつ高温下、高荷重下
でもニップ幅が大きくならず、従って実質的に大きな面
圧力が得られ、しかも表面が平滑で、表面硬度が高く、
圧縮強度および耐熱性にすぐれ、なおかつピンホールの
ない磁気記録媒体のカレンダー用樹脂ロールを提供する
ことにある。
【0015】またこの発明の目的は、上記のような高性
能の磁気記録媒体のカレンダー用樹脂ロールを、能率よ
くかつ安価に製造し得る方法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明の第1発明による磁気記録媒体のカレン
ダー用樹脂ロールは、金属製ロール芯と、熱硬化性樹脂
外層とを含み、熱硬化性樹脂外層の表面部分が、50〜
150℃の温度および周波数10ヘルツ(Hz)の条件下
で、5×1010〜2×1011dyn/cm2 の貯蔵弾性率(E
´)を有するものであることを特徴としている。
【0017】すなわち、この発明によれば、使用温度に
おけるカレンダー用樹脂ロールの熱硬化性樹脂外層の表
面部分の貯蔵弾性率(E´)を高くすることで、ニップ
幅を小さくすることができ、かつ高温下でも表面部分の
高い貯蔵弾性率(E´)を維持することで、小さなニッ
プ幅を維持することができるものである。
【0018】なお、上記ロールの熱硬化性樹脂外層の表
面部分の貯蔵弾性率(E´)は、6×1010dyn/cm2
上であるのがより好ましく、また8×1010dyn/cm2
上であれば、さらに好ましい。また、1.8×1011dy
n/cm2 以下であるのが好ましく、また1.5×1011dy
n/cm2 以下であれば、さらに好ましい。
【0019】上記温度と周波数の測定条件は、カレンダ
ー用樹脂ロールの使用条件にできるだけ近く設定したも
ので、温度は通常、50〜150℃であるが、その温度
は50〜180℃であるのが好ましく、50〜200℃
であればさらに好ましい。
【0020】また、周波数は10ヘルツとしたが、これ
は例えばカレンダー用樹脂ロールの外周を1m、および
走行速度を300m/分とした場合、ロールの回転数は
300rpm する5ヘルツであるが、2本の金属製ロール
の間にカレンダー用樹脂ロールが挾まれている場合、1
回転あたり2回のニップを通過することになるので、1
0ヘルツとしたものである。
【0021】上記において、カレンダー用樹脂ロールの
熱硬化性樹脂外層の表面部分の貯蔵弾性率(E´)が5
×1010dyn/cm2 未満であれば、ニップ幅が大きくなり
すぎるため、従来通りの面圧力しか得られないので、好
ましくない。また貯蔵弾性率(E´)が2×1011dyn/
cm2 を越えると、ニップ幅は小さく、大きな面圧力は得
られるが、貯蔵弾性率(E´)が大きすぎるために、被
処理品の凹凸をロール表面で吸収することができず、均
一なカレンダー処理ができないので、好ましくない。
【0022】ここで、カレンダー用樹脂ロールの外層を
構成する熱硬化性樹脂としては、例えばエポキシ樹脂、
ポリウレタン樹脂、ポリイソシアヌレート樹脂、架橋ポ
リエステルアミド樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、およ
びジアリルフタレート樹脂等の熱硬化性樹脂が挙げられ
る。中でも、耐久性、耐熱性、および成形容易性の観点
からエポキシ樹脂および架橋ポリエステルアミド樹脂が
好ましく、とくにエポキシ樹脂の使用が望ましい。
【0023】また上記金属製ロール芯は、鉄、鋼、ステ
ンレススチール、アルミニウム等の金属よりなるもので
ある。
【0024】また、別の観点から、この発明の第2発明
による磁気記録媒体のカレンダー用樹脂ロールは、金属
製ロール芯と、熱硬化性樹脂外層とを含み、熱硬化性樹
脂外層の表面部分が、ニップ幅を表わすヘルツの式に関
与する貯蔵弾性率(E´)とポアソン比(ν)との関係
式(1−ν2 )/E´が、50〜150℃の温度および
周波数10ヘルツの条件下において、 5×10-12 cm2 /dyn<(1−ν2 )/E´<2×10
-11 cm2 /dyn の範囲にあることを特徴としている。
【0025】上記において、E´は、樹脂ロールの熱硬
化性樹脂外層の表面部分の貯蔵弾性率を示し、νは、同
表面部分のポアソン比である。
【0026】ここで一般に、2本のロールが並行に接触
し、軸方向の単位長さあたりに荷重(P)を受けるとき
のニップ幅は、下記のヘルツの式で表せることが知られ
ている。
【0027】ヘルツの式
【0028】
【式1】
【0029】
【式2】 上記式中、 N :ニップ幅 R1 :第1ロールの半径 R2 :第2ロールの半径 P :単位長さあたりの荷重 ν1 :第1ロールのポアソン比 ν2 :第2ロールのポアソン比 E1 :第1ロールの弾性率 E2 :第2ロールの弾性率 π :円周率 を表わす。
【0030】上記において、第1ロールを例えばカレン
ダー用樹脂ロール、および第2ロールを例えば金属製ロ
ールとすると、両ロールの半径(R1 ,R2 )および荷
重(P)が一定のとき、ニップ幅(N)は、(K1 +K
2 )の平方根に比例することがわかる。
【0031】そして樹脂ロールとニップ幅との関係につ
いて見た場合、(1−ν1 2 )/E1 の値によってニ
ップ幅(N)は影響される。
【0032】つまり、樹脂ロールの表面部分の(1−ν
1 2 )/E1 の値を小さくすればするほど、ニップ幅
(N)も小さくなると考えられる。
【0033】以上は静的な場合を想定した理論である
が、実際にロールが使用されているときの条件を考えた
場合、弾性率(E1 )は動的弾性率すなわち貯蔵弾性率
として考えなければならない。
【0034】従来、カレンダー用樹脂ロールについて、
温度と貯蔵弾性率(E´)との関係の重要性については
認識されていたが、ポアソン比(ν)については考慮さ
れていなかった。本発明者らは、上記の理論に基づい
て、温度、貯蔵弾性率(E´)およびポアソン比(ν)
の3者の関係が重要であると認識し、さらに研究をを重
ねた結果、磁気記録媒体のカレンダー用樹脂ロールとし
て、望ましいニップ幅が得られる樹脂ロールの条件が、
5×10-12 cm2 /dyn<(1−ν2 )/E´<2×10
-11 cm2 /dynの範囲にあるものであることをつきとめた
のである。
【0035】ここで、磁気記録媒体のカレンダー用樹脂
ロールの貯蔵弾性率(E´)とポアソン比(ν)との関
係式(1−ν2 )/E´の値が5×10-12 cm2 /dyn未
満であれば、被処理品の凹凸をロール表面で吸収でき
ず、均一なカレンダー処理ができないので、好ましくな
い。
【0036】また関係式(1−ν2 )/E´の値が2×
10-11 cm2 /dynを越えると、ニップ幅が大きくなりす
ぎるため、従来通りの面圧力しか得られないので、好ま
しくない。
【0037】なお、関係式(1−ν2 )/E´の値は、
6×10-12 cm2 /dyn以上であるのがより好ましく、ま
た6.5×10-12 cm2 /dyn以上であれば、さらに好ま
しい。また、1.8×10-11 cm2 /dyn以下であるのが
好ましく、また1.5×10-11 cm2 /dyn以下であれ
ば、さらに好ましい。
【0038】ここで、温度の測定条件の設定は、前記と
同様に、50〜150℃であるが、その温度は50〜1
80℃であるのが好ましく、50〜200℃であればさ
らに好ましい。
【0039】また、周波数を10ヘルツとした理由は、
前記と同様である。
【0040】この発明によれば、樹脂ロールの熱硬化性
樹脂外層の表面部分における貯蔵弾性率(E´)とポア
ソン比(ν)との関係式(1−ν2 )/E´の値を小さ
くすることで、ニップ幅を小さくすることができ、かつ
高温下でも関係式(1−ν2)/E´小さい値を維持
することで、小さなニップ幅を維持することができる。
【0041】熱硬化性樹脂外層の厚さは、5〜50mmが
適当である。
【0042】また、この発明による磁気記録媒体のカレ
ンダー用樹脂ロールは、通常、熱硬化性樹脂外層に無機
粉末が充填され、かつ熱硬化性樹脂外層の表面部分に無
機粉末が高い含有率で均一に充填されており、樹脂外層
表面部分における無機粉末の含有率は、60〜95重量
%である。
【0043】ここで、無機粉末としては、例えばカーボ
ンブラック、石英粉末、シリカ粉末、酸化珪素、炭化珪
素、ガラス粉末、アルミナ、酸化チタン、チタン酸カリ
ウム、水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、炭酸マグ
ネシウム、タルク、クレー、ガラスビーズ、ベントナイ
ト、鉄粉、銅粉、アルミニウム粉、フェライト粉末等が
挙げられる。
【0044】なお、無機粉末の平均粒子径は、0.05
〜50.0μmである。
【0045】このように樹脂ロールの熱硬化性樹脂外層
の表面部分に無機粉末が高い含有率でかつ均一に充填さ
れることにより、高強度、高硬度、および高弾性率の弾
性ロールとすることができ、ニップ幅を小さくすること
ができる。
【0046】上記樹脂ロールの熱硬化性樹脂外層の表面
部分における無機粉末の含有率が60重量%未満であれ
ば、必要な強度、硬度、および弾性率が得られない。ま
た無機粉末の含有率が95重量%を越えると、熱硬化性
樹脂原料と無機粉末とのスラリー状の混合物の粘度が上
がりすぎ、ロールの熱硬化性樹脂外層の成形が困難であ
るとともに、成形時におけるエアの除去が困難となり、
結果として熱硬化性樹脂外層中にピンホールができるの
で、好ましくない。
【0047】なお、無機粉末の含有率の範囲の下限は、
65重量%以上であ、70重量%以上であるのが、
ましい。またその上限は、85重量%以下であ、80
重量%以下であるのが、好ましい。
【0048】また、上記無機粉末の平均粒子径が0.0
5μm未満では、熱硬化性樹脂原料と無機粉末とのスラ
リー状の混合物の粘度が上がりすぎ、ロールの熱硬化性
樹脂外層の成形が困難であるとともに、成形時における
エアの除去が困難となり、結果として熱硬化性樹脂外層
中にピンホールができるので好ましくない。また無機粉
末の平均粒子径が50.0μmを越えると、ロール表面
の平滑性が悪くなるので、好ましくない。
【0049】なお、無機粉末の平均粒子径の下限は、
0.1μm以上であるのがより好ましく、0.3μm以
上であれば、さらに好ましい。またその上限は、30μ
m以下であるのがより好ましく、10μm以下であれ
ば、さらに好ましい。
【0050】なお、無機粉末が高い含有率で充填された
熱硬化性樹脂外層の表面部分の厚さは、0.5mm以上で
あるのが好ましく、1.0mm以上であれば、さらに好ま
しい。
【0051】ここで、熱硬化性樹脂外層の無機粉末高充
填表面部分の厚さが0.5mm未満であれば、ニップ部に
おいて硬度の低い内側熱硬化性樹脂層の影響が出てしま
うので、好ましくない。なお、外層の無機粉末高充填表
面部分の厚さの上限はとくにないが、20mm以内とする
のが、適当である。
【0052】また、この発明による磁気記録媒体のカレ
ンダー用樹脂ロールは、通常、熱硬化性樹脂外層の表面
部分の硬度が、ショアD硬度で95°以上ないし100
°未満である。
【0053】ここで、熱硬化性樹脂外層の表面部分の硬
度が、ショアD硬度で95°未満であれば、ニップ幅が
大きくなりすぎて、満足な面圧力が得られない。この硬
度は、96°以上であるのがより好ましい。また、この
硬度を100°とすることは、厳密には実現不可能であ
るが、該硬度は、できるだけ100°に近づくことが望
ましい。
【0054】また、この発明による磁気記録媒体のカレ
ンダー用樹脂ロールは、通常、熱硬化性樹脂外層の表面
部分の表面粗さ(Ra)が0.01〜0.5μm、好ま
しくは0.01〜0.2μm、および望ましくは0.0
1〜0.1μmである。ここで、熱硬化性樹脂外層の表
面部分は、平滑であればある程好ましいが、樹脂外層の
表面部分の表面粗さ(Ra)が、0.01μm未満とす
ることは、実際上、困難である。また、熱硬化性樹脂外
層の表面部分の表面粗さ(Ra)が、0.5μmを越え
ると、ロール表面の平滑性が悪くなり、磁気記録媒体の
表面を平滑化することができないので、好ましくない。
【0055】さらに、この発明による磁気記録媒体のカ
レンダー用樹脂ロールは、通常、金属製ロール芯の外周
面に熱硬化性樹脂含浸繊維材からなる繊維補強下巻層が
設けられている。
【0056】ここで、繊維補強下巻層は、熱硬化性樹脂
を含浸した繊維材を金属製ロール芯に巻回したものであ
る。
【0057】ここで、繊維材としては、無機繊維および
有機繊維のいずれも使用可能であるが、硬くて弾性回復
率が高く、樹脂との接着性もよく、しかも締圧力の高い
無機繊維、例えばガラス繊維、カーボン繊維、金属繊維
等を使用するのが好ましい。また例えばポリアミド繊
維、芳香族ポリアミド繊維、ポリイミド繊維、ポリエス
テル繊維、フェノール系繊維、アクリル繊維等の有機繊
維を使用してもよい。
【0058】この繊維材の形状は、糸、ロービング、ク
ロステープ等であり、特に得られるロールの強度上クロ
ステープまたはロービングとクロステープとの併用が好
ましい。
【0059】これらの繊維材に含浸せしめる熱硬化性樹
脂としては、例えばエポキシ樹脂、不飽和ポリエステル
樹脂、ジアリルフタレート樹脂、ポリウレタン樹脂等を
使用する。熱硬化性樹脂には加熱硬化型および常温硬化
型の双方の樹脂が含まれる。
【0060】また熱硬化性樹脂には、例えば石英、ガラ
スビーズ、水和アルミナ、クレイ粉末、シリカ粉末、炭
酸カルシウム等の無機粉末よりなる充填材を混入しても
よい。これらの無機粉末の平均粒子径は、1〜200μ
m、好ましくは5〜100μmである。この場合、1μ
m未満では、入手が困難で、返ってコスト高となるので
好ましくない。また200μmを越えると、樹脂への均
一分散が困難となる。
【0061】なお、下巻層には不織布を使用することも
でき、例えば充填材入り熱硬化性樹脂を含浸せしめた上
記クロステープまたはロービングとクロステープの外周
面に、さらに同様に充填材を混入した熱硬化性樹脂を含
浸せしめた不織布の層を巻回して重合一体化し、下巻層
としてもよい。
【0062】このような不織布は、とくに無機粉末を全
体的に均一に含浸保持するのにすぐれた機能を有してお
り、その材質は、アクリル繊維、ポリエステル繊維、フ
ェノール繊維等の有機繊維製不織布、およびガラス繊
維、金属繊維等の無機繊維製不織布のいずれを使用して
もよく、その形状は、テープ状であるのが好ましい。
【0063】下巻層の厚さは、全体で1〜50mmであ
る。ここで、下巻層の厚さが1mm未満であれば、強度が
十分でなく、しかもロール芯への締圧力が小さいため、
使用し難い。一方50mmを越えると、強度上さほど効果
が上がらず、返ってコスト高となり好ましくない。ロー
ルの強度、ロール芯への締圧力等より鑑みて、下巻層の
厚さは2〜15mmの範囲が好ましい。
【0064】このようにロール芯の外周面に形成される
下巻層は、ロール芯と熱硬化性樹脂外層との中間にあっ
て両者の良好な接合一体化を実現する機能を果し、他
方、ロール芯への締圧力を強化してロール芯からの剥離
を阻止する機能を果すものである。
【0065】つぎに、この発明による磁気記録媒体のカ
レンダー用樹脂ロールの製造方法は、上記の目的を達成
するために、熱硬化性樹脂原料と、平均粒子径が0.0
5〜50.0μmの無機粉末とのスラリー状の混合物を
回転成形用円筒金型に注入し、回転成形によって無機粉
末を60〜95重量%の含有率で表面部分に含有せしめ
た熱硬化性樹脂外層筒体を形成し、この外層筒体に金属
製のロール芯を嵌め込み、ロール芯と外層筒体とを接合
一体化することを特徴としている。
【0066】そしてこの場合、金属製ロール芯と外層筒
体との間の環状間隙部には、接着剤を注入し、これを硬
化せしめて、ロール芯と外層筒体とを接着剤層を介して
接合一体化するのが、好ましい。
【0067】また、この発明による磁気記録媒体のカレ
ンダー用樹脂ロールの製造方法は、金属製ロール芯の外
周面に、上記熱硬化性樹脂含浸繊維材からなる繊維補強
下巻層を形成する工程を含むのが、好ましい。
【0068】この発明の磁気記録媒体のカレンダー用樹
脂ロールの製造方法を、図面を参照して説明すれば、次
のとおりである。
【0069】まず図1に示すように、金属製ロール芯
(1) の外周面に、熱硬化性樹脂を含浸した繊維材を所定
厚みに巻回して、繊維補強下巻層(2) を形成する。金属
製ロール芯(1) は、ステンレススチール等の金属よりな
り、その外周面を、サンドブラストによりあるいは多数
の溝をスパイラル状に形成することなどにより粗面化し
ておくと、ロール芯(1) と下巻層(2) とを強固に一体化
することができる。
【0070】これとは別に、図2に示す熱硬化性樹脂外
層筒体(3) を形成する。これは熱硬化性樹脂原料と、平
均粒子径が0.05〜50.0μmの無機粉末とのスラ
リー状の混合物を回転成形用円筒金型に注入し、回転成
形によって無機粉末を所定の含有率で表面部分(3a)に含
有せしめるとともに、熱硬化性樹脂を所定温度で硬化さ
せることにより、熱硬化性樹脂外層筒体(3) を形成した
ものである。
【0071】上記熱硬化性樹脂の硬化温度は、使用する
樹脂の種類によって定まるものであり、該樹脂が加熱硬
化型である場合には、硬化温度は通常100〜300℃
とし、常温硬化型である場合には、常温で反応硬化せし
める。
【0072】このようにして回転成形により、表面部分
(3a)に無機粉末が所定の割合で含有され、かつ表面の平
滑性が良好で、しかも高い表面硬度を有するとともに、
圧縮強度および耐熱性にすぐれ、なおかつピンホールを
含まない熱硬化性樹脂外層(3) を得ることができる。
【0073】つぎに、図3に示すように、繊維補強下巻
層(2) を有する金属製ロール芯(1)に熱硬化性樹脂外層
(3) を嵌め被せ、該下巻層(2) と外層筒体(3) との間に
形成された環状間隙部に接着剤を注入し、これを所定温
度で硬化せしめ、下巻層(2)と外層筒体(3) とを接着剤
層(4) を介して接合一体化して、この発明による磁気記
録媒体のカレンダー用樹脂ロール(5) を製造する。
【0074】上記接着剤としては、耐熱性、耐圧性等の
観点より、例えばエポキシ樹脂系、不飽和ポリエステル
樹脂系、ジアリルフタレート樹脂系等の接着剤を使用す
るのが好ましい。
【0075】この接着剤の硬化温度は、通常20〜15
0℃とし、とくに接着剤の硬化温度を、磁気記録媒体の
カレンダー用樹脂ロール(5) の表面温度とほぼ一致させ
るのが望ましい。というのは、これによって樹脂ロール
(5) の使用のさい熱硬化性樹脂外層(3) の残留応力がゼ
ロになり、高い圧力をかけてもこの熱硬化性樹脂外層
(3) が破壊されにくくなるからである。
【0076】
【作用】上記のこの発明による磁気記録媒体のカレンダ
ー用樹脂ロールによれば、熱硬化性樹脂外層の表面部分
が、50〜150℃の温度および周波数10ヘルツ(H
z)の条件下で、5×1010〜2×1011dyn/cm2 の高
い貯蔵弾性率(E´)を有し、また貯蔵弾性率(E´)
とポアソン比(ν)との関係式(1−ν2 )/E´が、
5×10-12 cm2 /dyn<(1−ν2 )/E´<2×
10-11 cm2 /dynという低い値を有するものであるか
ら、カレンダー用樹脂ロールのニップ幅を小さくするこ
とができ、従って従来と同様の荷重をかけた場合にもニ
ップ幅が小さく、すなわち実質的に大きな面圧力が得ら
れるものである。
【0077】またこの発明による磁気記録媒体のカレン
ダー用樹脂ロールの製造方法によれば、熱硬化性樹脂原
料と無機粉末との混合物を回転成形により成形して、無
機粉末を高含有率で表面部分に含有せしめた熱硬化性樹
脂外層筒体を形成するものであるから、磁気記録媒体の
カレンダー用樹脂ロールを能率よくかつ安価に製造し得
るとともに、得られたカレンダー用樹脂ロールは、表面
が平滑で、表面硬度が高く、圧縮強度および耐熱性にす
ぐれ、なおかつピンホールがなく、磁気記録媒体の製造
に適するものである。
【0078】
【実施例】つぎに、この発明の実施例を比較例とともに
説明する。
【0079】実施例1 図3に示すこの発明による磁気記録媒体のカレンダー用
樹脂ロール(5) を、下記の方法により製造した。
【0080】まず図1に示すように、全長1200mm、
面長650mmおよび外径300mmの大きさを有する鉄製
ロール芯(1) の外周面をサンドブラストにより粗面化
し、このロール芯(1) の外周面にエポキシ樹脂含浸繊維
材を巻付けて、厚さ4mmの繊維補強下巻層(2) を形成し
た。ここで、繊維補強下巻層(2) は、シリカ粉末を混入
したエポキシ樹脂を含浸せしめたガラスクロステープを
ロール芯(1) の周面に巻き付け、ついでこのテープ層の
外周に同様のエポキシ樹脂を含浸したガラスロービング
を巻き付けたものである。このエポキシ樹脂は110℃
で硬化せしめた。
【0081】つぎに、これとは別に、主剤100重量部
および硬化剤52重量部からなるエポキシ樹脂原料に、
平均粒子径0.5μmのシリカ粉末120重量部を混入
した混合物を、回転成形用円筒金型(図示略)に注入
し、金型温度80℃、回転数1500rpm で回転成形し
て、シリカ粉末を所定の高含有率で表面部分(3a)に含有
せしめたエポキシ樹脂外層筒体(3) を作成し、さらに取
り出した筒体(3) を温度90〜180℃で二次加熱させ
たのち、エポキシ樹脂外層筒体(3) の外周面および内周
面を切削し、外径340mm、内径309mm、および長さ
400mmの図2に示すエポキシ樹脂外層筒体(3) を作成
した。
【0082】そして下巻層(2) を有するロール芯(1)
に、このエポキシ樹脂外層筒体(3) を嵌め被せ、下巻層
(2) と外層筒体(3) との間に形成された環状間隙部に、
エポキシ樹脂を主材とする接着剤を注入して、これを8
0℃の温度で硬化せしめ、下巻層(2) とエポキシ樹脂外
層筒体(3) とを厚さ0.5mmの接着剤層(4) を介して接
合一体化し、さらにロール外周面を切削し、研摩して、
図3に示す磁気記録媒体のカレンダー用樹脂ロール(5)
を製造した。
【0083】この樹脂ロール(5) は、外径335mm、お
よび面長400mmであった。
【0084】実施例2 上記実施例1の場合と同様にして、この発明による磁気
記録媒体のカレンダー用樹脂ロール(5) を製造した。
【0085】まず実施例1の場合と同様に、鉄製ロール
芯(1) の外周面にエポキシ樹脂含浸繊維材を巻付けて、
厚さ4mmの繊維補強下巻層(2) を形成した。
【0086】つぎに、これとは別に、2.1モルのビス
(2−オキサゾリン)化合物および1.0モルのジカル
ボン酸からなる主剤100重量部に対し、亜リン酸エス
テル1.6重量部を配合し、さらに平均粒子径10μm
のシリカ粉末94.1重量部を混入した混合物を、上記
実施例1の場合と同様に、回転成形用円筒金型(図示
略)に注入し、金型温度130℃、回転数800rpm で
回転成形して、シリカ粉末を所定の高含有率で表面部分
(3a)に含有せしめた架橋ポリエステルアミド樹脂製の外
層筒体(3) を作成し、さらに取り出した筒体(3) を温度
160℃で二次加熱させたのち、外層筒体(3) の外周面
および内周面を切削し、外径340mm、内径309mm、
および長さ400mmの図2に示す外層筒体(3) を作成し
た。
【0087】そして下巻層(2) を有するロール芯(1)
に、この架橋ポリエステルアミド樹脂外層筒体(3) を嵌
め被せ、下巻層(2) と外層筒体(3) との間に形成された
環状間隙部に、エポキシ樹脂を主材とする接着剤を注入
して、これを80℃の温度で硬化せしめ、下巻層(2) と
架橋ポリエステルアミド樹脂外層筒体(3) とを厚さ0.
5mmの接着剤層(4) を介して接合一体化し、さらにロー
ル外周面を切削し、研摩して、図3に示す磁気記録媒体
のカレンダー用樹脂ロール(5) を製造した。
【0088】この樹脂ロール(5) は、外径335mm、面
長400mmであった。
【0089】性能評価試験 上記実施例1および2の磁気記録媒体のカレンダー用樹
脂ロール(5) の性能を評価するために、各ロールについ
て、同じ材料および実質的に同じ条件で評価試験用の小
型ロールを製造した。ここで、鉄製ロール芯(1) は、外
径192mm、面長290mmおよび全長760mmの大きさ
を有しており、また製造された小型の樹脂ロール(5)
は、外径230mm、および有効面長230mmの大きさを
有するものであった。
【0090】比較例1 つぎに比較のために、シリカ粉末を混入していないこと
以外は上記実施例2の場合と同一の材料および同一の方
法で、上記と同じサイズの比較試験用の小型ロールを製
造した。
【0091】比較例2 鉄製ロール芯および繊維補強下巻層は、実施例1の場合
と同じとし、この下巻層付きロール芯を所定の大きさの
注型用金型内に起立状にセットし、この金型内に、主剤
100重量部および硬化剤52重量部からなるエポキシ
樹脂原料に、平均粒子径10.0μmのシリカ粉末79
重量部を混入した混合物を、鉄製ロール芯の外側に直接
注型して、硬化させ、さらにロール外周面を切削、研摩
して、上記と同じサイズの比較試験用の小型ロールを製
造した。
【0092】比較例3 鉄製ロール芯および繊維補強下巻層は、実施例1の場合
と同じとし、この下巻層付きロール芯を所定の大きさの
注型用金型内に起立状にセットし、この金型内に、主剤
100重量部および硬化剤65重量部からなるエポキシ
樹脂原料に、平均粒子径10.0μmのシリカ粉末50
重量部を混入した混合物を、鉄製ロール芯の外側に直接
注型して、硬化させ、さらにロール外周面を切削、研摩
して、上記と同じサイズの比較試験用の小型ロールを製
造した。
【0093】つぎに、これら実施例1および2、並びに
比較例1〜3の評価試験用の小型テストロールについ
て、周波数10ヘルツにおける各ロールの熱硬化性樹脂
外層の表面部分の貯蔵弾性率(E´)と温度との関係を
粘弾性スペクトロメーター(株式会社岩本製作所製)に
て測定し、得られた結果を下記表1、表2および図4の
グラフにまとめて示した。
【0094】つぎに、各ロールの表面部分におけるポア
ソン比(ν)をJIS K7054に準じて測定し、そ
の値と上記貯蔵弾性率(E´)の測定結果とから、各温
度におけるニップ幅を表わすヘルツの式に関与する貯蔵
弾性率(E´)とポアソン比(ν)との関係式(1−ν
2 )/E´の値をそれぞれ算出した。得られた結果を下
記表1、表2および図5のグラフにまとめて示した。
【0095】つぎに、各小型テストロールのエポキシ樹
脂外層あるいは架橋ポリエステルアミド樹脂外層の表面
部分におけるシリカ粉末の含有率を測定した。ここで、
シリカ粉末の含有率の測定は、各小型テストロールの樹
脂外層の表面部分から厚み1mmの試験片を採取し、各試
験片について灰分測定を行なった。測定装置としては、
示差熱熱重量同時測定装置(セイコー電子工業株式会社
製)を使用した。得られた結果を表1に併せて示した。
【0096】また、各小型テストロールの樹脂外層の表
面部分における硬度を、ショアーデュロメーター(D
型)にて測定するとともに、樹脂外層の表面部分におけ
る表面粗さ(Ra)を、表面粗さ測定装置(株式会社東
京精密製)を使用して測定し、得られた結果を表1に併
せて示した。
【0097】さらに、実施例1および2、並びに比較例
1〜3の評価試験用の小型テストロールについて、ニッ
プ幅を測定した。
【0098】ここで、ニップ幅の測定は、各ロールに、
外径202mm、および有効面長230mmのスチールロー
ルを対接させ、両ロールの中間に厚み15μmのアルミ
ニウム箔(図示略)を挿入し、両ロールに100kg/c
m、200kg/cm、および300kg/cmの3段階の荷重
をかけたとき、それぞれのアルミニウム箔に転写された
ニップ跡の幅を測定した。なお、この測定は、ロール表
面温度50℃で行なった。得られた結果を図6のグラフ
にまとめて示した。
【0099】
【表1】
【表2】 上記表1、表2および図4のグラフから明らかなよう
に、周波数10ヘルツの条件下で、この発明の実施例1
および実施例2に対応する小型テスト用樹脂ロールで
は、50〜150℃の温度範囲において、貯蔵弾性率
(E´)はそれぞれ1.24×1011〜1.08×10
11dyn/cm2 および6.30×1010〜5.21×1010
dyn/cm2 という高い数値を示していたのに対し、比較例
1〜3に対応する小型テスト用樹脂ロールでは、それぞ
れ3.77×1010〜2.90×1010dyn/cm2 、4.
01×1010〜3.01×1010dyn/cm2 、および3.
41×1010〜9.44×109 dyn/cm2 という低い数
値を示していた。特に、実施例1に対応する小型テスト
用樹脂ロールでは、180℃においても、1.01×1
11dyn/cm2 、さらには200℃においても、8.53
×1010dyn/cm2 という高い貯蔵弾性率(E´)を維持
していた。
【0100】また上記表1、表2および図5のグラフか
ら明らかなように、ニップ幅を表わすヘルツの式に関与
する貯蔵弾性率(E´)とポアソン比(ν)との関係式
(1−ν2 )/E´の値は、この発明の実施例1および
実施例2に対応する小型テスト用樹脂ロールでは、50
〜150℃の温度範囲において、それぞれ7.36×1
-12 〜8.45×10-12 cm2 /dynおよび1.43×
10-11 〜1.73×10-11 cm2 /dynという低い数値
を示していたのに対し、比較例1〜3に対応する小型テ
スト用樹脂ロールでは、それぞれ2.23×10-11
2.90×10-11 cm2 /dyn、2.17×10-11
2.89×10-11 cm2 /dyn、および2.53×10
-11 〜9.15×10-11 cm2 /dynという高い数値を示
していた。さらに実施例2に対応する小型テスト用樹脂
ロールでは、180℃においても、1.91×10-11
cm2 /dynという低い数値を示していた。そして特に、実
施例1に対応する小型テスト用樹脂ロールでは、180
℃においても、9.04×10-12 cm2 /dyn、200℃
においても、1.07×10-11 cm2 /dynという低い数
値を示していた。また図6のグラフに示すように、関係
式(1−ν2 )/E´の値が小さいほど、ニップ幅は小
さいものであった。
【0101】また、この発明の実施例1および実施例2
に対応する小型テスト用樹脂ロールは、比較例1〜3に
対応する小型テスト用樹脂ロールに比べて、ロールの樹
脂外層の表面部分におけるシリカ粉末の含有率が高いも
のであり、かつショアD硬度も高いものであった。
【0102】また、ロールの樹脂外層の表面部分におけ
る表面粗さ(Ra)は、この発明の実施例1および実施
例2に対応する小型テスト用樹脂ロールでは、シリカ粉
末を含む比較例2および3に対応する小型テスト用樹脂
ロールに比べて、値が小さく、すぐれた表面平滑性を有
するものであった。特に、実施例1に対応する小型テス
ト用樹脂ロールでは、平均粒子径の細かい無機粉末を使
用しているため、その表面粗さが、無機粉末を充填して
いない比較例1と同レベルになっている。
【0103】図6のグラフに示すように、この発明の実
施例に対応する小型テスト用樹脂ロールは、スチールロ
ールと対接して、荷重をかけたときに、小さいニップ幅
が得られ、従って実質的に大きな面圧力が得られるもの
である。そして、このことは、実機サイズのロールとし
た場合でも、何ら変わるものではない。従って、この発
明の磁気記録媒体のカレンダー用樹脂ロールとスチール
ロールとの間で、磁気記録媒体を高いニップ圧を加えな
がら走行させて、磁気記録媒体の表面を平滑化し、磁性
層の高密度化等の処理を確実に行なうことができる。
【0104】
【発明の効果】この発明の磁気記録媒体のカレンダー用
樹脂ロールは、上述のように、まず第1発明の樹脂ロー
ルは、金属製ロール芯と、熱硬化性樹脂外層とを含み、
熱硬化性樹脂外層の表面部分が、50〜150℃の温度
および周波数10ヘルツ(Hz)の条件下で、5×1010
〜2×1011dyn/cm2 の高い貯蔵弾性率(E´)を有す
るものであり、また第2発明の樹脂ロールは、金属製ロ
ール芯と、熱硬化性樹脂外層とを含み、熱硬化性樹脂外
層の表面部分が、ニップ幅を表わすヘルツの式に関与す
る貯蔵弾性率(E´)とポアソン比(ν)との関係式
(1−ν2 )/E´が、50〜150℃の温度および周
波数10ヘルツの条件下で、 5×10-12 cm2 /dyn<(1−ν2 )/E´<2×10
-11 cm2 /dyn の範囲にあるもので、いずれの樹脂ロールも、カレンダ
ー処理におけるニップ幅を小さくすることができ、従っ
て従来と同様の荷重をかけた場合でもニップ幅が小さ
く、かつ高温下、高圧下でもニップ幅が大きくならず、
実質的に大きな面圧力が得られるものであり、このた
め、この発明の樹脂ロールによれば、磁気記録媒体を高
いニップ圧を加えながら走行させて、磁気記録媒体の表
面を平滑化し、磁性層の高密度化等の処理を確実に行な
うことができるという効果を奏する。
【0105】またこの発明による磁気記録媒体のカレン
ダー用樹脂ロールの製造方法によれば、熱硬化性樹脂原
料と無機粉末との混合物を回転成形により成形して、無
機粉末を高含有率で表面部分に含有せしめた熱硬化性樹
脂外層筒体を形成するものであるから、磁気記録媒体の
カレンダー用樹脂ロールを能率よくかつ安価に製造し得
るとともに、回転成形により、表面部分に無機粉末が所
定の高い含有率で含有され、得られたカレンダー用樹脂
ロールは、表面が平滑で、表面硬度が高く、圧縮強度お
よび耐熱性にすぐれ、なおかつピンホールがなく、磁気
記録媒体の製造に適するという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1と図2図はこの発明の磁気記録媒体のカレ
ンダー用樹脂ロールの製造方法の実施工程を説明するた
めのもので、図1は下巻層付きロール芯の部分省略断面
図である。
【図2】図2は熱硬化性樹脂外層の部分省略断面図であ
る。
【図3】この発明の磁気記録媒体のカレンダー用樹脂ロ
ールの部分省略断面図である。
【図4】実施例および比較例の小型テストロールについ
て、各ロールの熱硬化性樹脂外層の表面部分の貯蔵弾性
率(E´)と使用温度との関係を示すグラフである。
【図5】実施例および比較例の小型テストロールについ
て、各ロールの熱硬化性樹脂外層の表面部分の貯蔵弾性
率(E´)およびポアソン比(ν)の関係式(1−
ν2)/E´と、使用温度との関係を示すグラフであ
る。
【図6】実施例および比較例の小型テストロールの荷
とニップ幅との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 ロール芯 2 下巻層 3 熱硬化性樹脂外層 3a 熱硬化性樹脂外層の表面部分 4 接着剤層 5 磁気記録媒体のカレンダー用樹脂ロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16C 13/00

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製ロール芯と、熱硬化性樹脂外層と
    を含み、熱硬化性樹脂外層の表面部分が、50〜150
    ℃の温度および周波数10ヘルツの条件下で5×1010
    〜2×1011dyn/cm2 の貯蔵弾性率(E´)を有するも
    のであることを特徴とする、磁気記録媒体のカレンダー
    用樹脂ロール。
  2. 【請求項2】 金属製ロール芯と、熱硬化性樹脂外層と
    を含み、熱硬化性樹脂外層の表面部分が、ニップ幅を表
    わすヘルツの式に関与する貯蔵弾性率(E´)とポアソ
    ン比(ν)との関係式(1−ν2 )/E´が、50〜1
    50℃の温度および周波数10ヘルツの条件下で、 5×10-12 cm2 /dyn<(1−ν2 )/E´<2×10-11 cm2 /dyn の範囲にあるものであることを特徴とする、磁気記録媒
    体のカレンダー用樹脂ロール。
  3. 【請求項3】 熱硬化性樹脂外層の表面部分に無機粉末
    60〜95重量%の含有率で均一に充填されている、
    請求項1または2に記載の磁気記録媒体のカレンダー用
    樹脂ロール
  4. 【請求項4】 機粉末の平均粒子径が0.05〜5
    0.0μmである、請求項に記載の磁気記録媒体のカ
    レンダー用樹脂ロール。
  5. 【請求項5】 熱硬化性樹脂外層の表面部分の硬度がシ
    ョアD硬度で95°以上ないし100°未満である、請
    求項1〜のいずれかに記載の磁気記録媒体のカレンダ
    ー用樹脂ロール。
  6. 【請求項6】 熱硬化性樹脂外層の表面部分の表面粗さ
    (Ra)が、0.01〜0.5μmである、請求項1〜
    のいずれかに記載の磁気記録媒体のカレンダー用樹脂
    ロール。
  7. 【請求項7】 金属製ロール芯の外周面に熱硬化性樹脂
    含浸繊維材からなる繊維補強下巻層が設けられている、
    請求項1〜のいずれかに記載の磁気記録媒体のカレン
    ダー用樹脂ロール。
  8. 【請求項8】 熱硬化性樹脂原料と、平均粒子径が0.
    05〜50.0μmの無機粉末との混合物を回転成形用
    円筒金型に注入し、回転成形によって無機粉末を60〜
    95重量%の含有率で表面部分に含有せしめた熱硬化性
    樹脂外層筒体を形成し、この外層筒体に金属製のロール
    芯を嵌め込み、ロール芯と外層筒体とを接合一体化する
    ことを特徴とする、磁気記録媒体のカレンダー用樹脂ロ
    ールの製造法。
  9. 【請求項9】 金属製ロール芯と外層筒体との間の環状
    間隙部に接着剤を注入し、これを硬化せしめて、ロール
    芯と外層筒体とを接着剤層を介して接合一体化する、請
    求項に記載の磁気記録媒体のカレンダー用樹脂ロール
    の製造法。
  10. 【請求項10】 金属製ロール芯の外周面に熱硬化性樹
    脂含浸繊維材からなる繊維補強下巻層を形成する工程を
    含む、請求項またはに記載の磁気記録媒体のカレン
    ダー用樹脂ロールの製造法。
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