JP3007579U - スチール缶アダプター - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車等に備え付けられたカップホルダーに
て、缶径５３ｍｍのスチール缶を保持しようとすると
き、缶の安定性を向上させる。 【構成】 外径６６ｍｍの円筒状のスチール缶アダプタ
ーで、アダプター本体１にスチール缶１１を差し込んだ
とき、缶のかしめ溝にはまり込み両者を固定する爪７を
有する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案に係るスチール缶アダプターは、自動車等に備え付けられたカップホル ダーにて、缶径５３ｍｍのスチール缶を安定良く使用するためのアダプターに関 するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、自動車等に備え付けられたカップホルダーの多くは、缶径６６ｍｍのス チール缶用に作られており、缶径５３ｍｍのスチール缶は不安定になる。また、 実開昭６３−２３１３９号のようにカップホルダー自体にスチール缶を固定する 考案では使用できるスチール缶が限定されるため不便である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

解決しようとする問題点は、缶径６６ｍｍのスチール缶用に作られたカップホ ルダーで、缶径５３ｍｍのスチール缶を保持しようとするとき、不安定になって しまう点である。さらに、外径６６ｍｍの円筒状のアダプターが容易に考えられ るが、これではスチール缶をカップホルダーから出し入れする際にアダプター自 体が不安定で使用しずらくなるので、アダプターにスチール缶の固定と着脱を容 易にしようとするものである。

【０００４】

【考案が解決するための技術手段】

本考案は外径６６ｍｍの円筒状のアダプター本体に、スチール缶のかしめ溝に はまり込む爪を形成して成るストッパーを設けることを特徴とする。

【０００５】

【作用】

アダプター本体をかしめ溝を係止し得る爪のあるストッパーを有する構造にす れば、缶径５３ｍｍのスチール缶をアダプターに入れた場合に、爪がかしめ溝に はまり、しっかりと固定されるので、カップホルダーの内側にすっぽり入る径６ ６ｍｍの外径になり、カップホルダーに該アダプターを入れるとスチール缶の安 定が良くなると共に缶の出し入れがスムースになる作用がある。

【０００６】

【実施例】

添付図面は、本考案に係るスチール缶アダプターの一実施例について図示する ものである。図１はスチール缶の挿入側から見たアダプター本体１の平面図、図 ２はアダプター本体１の正面図、図３はスチール缶を差し込んだ状態の、アダプ ター本体１のＡ−Ａ線縦断面図をそれぞれ図示するものである。アダプター本体 １は外径が６６ｍｍ、内径は缶径５３ｍｍのスチール缶１１に対してすき間が少 ない寸法とした底付き円筒形状本体で、実施例の製品の材質は合成樹脂である。

【０００７】 アダプター本体１の円筒部は２aから２bの間で肉厚を薄くしてある。この肉厚 を薄くしている部分はストッパー４の上部アダプター本体で、ストッパーの弾性 力を決定する部分であり、入り口６aから爪の根元６bまでの肉厚を薄くしてスト ッパーの弾性力を出している。

【０００８】 ストッパー４は、底部の切り欠き部３aと側面の切り欠き部３bと同３cにより 三方を分離し４a部一辺にて本体に保持されている。図３においてストッパー４ の断面を示している。ストッパー４の内面側で、アダプター受け底面５からスチ ール缶のかしめ溝９までの高さと同一位置に爪７が形成してある。爪７は、差し 込み側７aがなだらかな斜面に、反対側７bを急な面にし、かしめ溝９を爪先端で 係止し易くなるようにしている。

【０００９】 したがって、スチール缶１１を差し込むと、缶底が爪７の差し込み側７aに当 たって、ストッパー４は合成樹脂の弾性によって外径側にたわむので、スチール 缶先端８はスムースに爪７を押し退け、爪７がかしめ溝９にはまり込み、両者が 抜けないように固定できる。

【００１０】 また、ストッパー先端１０を手で押し開くことにより、爪７はかしめ溝９から 外れ、スチール缶１１とアダプター本体１を容易に分離できる。

【００１１】

【考案の効果】

以上説明したように本考案のスチール缶アダプターは構造が簡単で、安価に製 造でき、缶径５３ｍｍのスチール缶に簡単に、かつしっかりと固定され、そのア ダプター本体が缶径６６ｍｍのスチール缶と同じ外径になることによって、その アダプターがカップホルダーに安定良くはまり、スチール缶とアダプターが一体 に使用できることによってカップホルダーからの出し入れがスムースにできるも のである。

【００１２】 さらにこのアダプターは、製品の材質を合成樹脂にすることで、コーヒー飲料 等の保温効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るスチール缶アダプターの平面図で
ある。

【図２】本考案に係るスチール缶アダプターの正面図で
ある。

【図２】スチール缶を差し込んだ状態を示す、スチール
缶アダプターのＡ−Ａ線縦断面図である。

【符号の説明】

１ アダプター本体 ２a 薄肉部端部 ２b 薄肉部端部 ３a 底部の切り欠き部 ３b 側面の切り欠き部 ３c 側面の切り欠き部 ４ ストッパー ４a ストッパー根元部 ５ 受け底面 ６a 入り口 ６b 爪の根元 ７ 爪 ７a 爪の差し込み側面 ７b 爪の差し込み側の反対側面 ８ スチール缶先端 ９ スチール缶のかしめ溝 １０ ストッパー先端 １１ スチール缶

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【手続補正書】

【提出日】平成６年８月２６日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】図面の簡単な説明

【補正方法】変更

【補正内容】

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るスチール缶アダプターの平面図で
ある。

【図２】本考案に係るスチール缶アダプターの正面図で
ある。

【図３】スチール缶を差し込んだ状態を示す、スチール
缶アダプターのＡ−Ａ線縦断面図である。

【符号の説明】 １ アダプター本体 ２ａ 薄肉部端部 ２ｂ 薄肉部端部 ３ａ 底部の切り欠き部 ３ｂ 側面の切り欠き部 ３ｃ 側面の切り欠き部 ４ ストッパー ４ａ ストッパー根元部 ５ 受け底面 ６ａ 入り口 ６ｂ 爪の根元 ７ 爪 ７ａ 爪の差し込み側面 ７ｂ 爪の差し込み側の反対側面 ８ スチール缶先端 ９ スチール缶のかしめ溝 １０ ストッパー先端 １１ スチール缶

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 コーヒー飲料等に使用される缶径５３ｍ
   ｍのスチール缶を差し込んで缶径６６ｍｍのスチール缶
   と同じ外径にするためのスチール缶アダプターにおい
   て、アダプター本体に差し込んだスチール缶が容易に抜
   けないようにするために、スチール缶のかしめ溝にはま
   り込む爪を形成して成るストッパーを有することを特徴
   とするスチール缶アダプター。