JPS5849894Y2 - ショッピングカ−のハンドル取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案はショッピングカーのバンドル取付装置に関し、・
・ンドルを引上げたときの固定を容易化する、とともに
、それを車体のパイプ部内に挿入する操作を簡易化する
ものである。

ショッピングカーにおいて、逆Ｕ字状に形成されたバン
ドルを車体のパイプ部内に挿入し、それを使用時に引上
げて固定し、不使用時にはパイプ部内に入れることはす
でに公知であるが、従来は、引上げたー・ンドルの固定
は、それに止ねじを押し付けることなどで行っている。

したがって、その操作が面倒である、とともに、やや不
安定であるなどの問題を内包している。

本案はこれらの問題を解決するものである。

これを図面の実施例について説明すると、１はＬ字状に
形成された車体で、これは水平方向の載置部２の後端両
側部に支持パイプ３，３を立設して構成されている。

４は金属などのパイプまたは棒がＵ字形にされたバンド
ルで、その対向辺が支持パイプ３，３内にスライド可能
に挿入されている。

５は支持パイプ３内において−・ンドル４の各先端外周
に固着された硬質系の合成樹脂製のパイプ状のストッパ
で、その上端側を小径にしたテーパ部６と、その大径側
端部に形成された大径部７で構成されている。

８はテーパ部６と大径部７との境界部外周に形成された
段部、９はテーパ部６において、段部８からやや離れた
位置の外面に、その円周方向に形成された凸条、１０は
ストッパ５を・・ンドル４に固着するために、それらを
貫通させたロックピンである。

１１は支持パイプ３の上端内部に挿入固着された、スト
ッパ５のテーパ部６が挿入される弾性変形が可能な合成
樹脂製の円筒状のコレットで、その内周には、その下端
側を大径にしてテーパが付され、かつこれは、その上端
部を除いて軸線方向に形成された切目１２で、複数個に
分割されている。

１３はコレット１１の下端部内面に、その円周方向に形
成された凹条で、コレット１１内にストッパ５が挿入さ
れて、コレット１１の下端に段部８に当ったときに、凸
条９が凹条１３とかみ合うように、凹条１３と凸条９の
位置が定めである。

そして、凹条１３が設けられたコレット１１の下端部ば
、その外周面において、その肉がやや切除されている。

これは、コレット１１の下端では、それと支持パイプ３
間に透間を構成することで、凸条９がコレット１１内に
はいるときに、コレット１１の下端のわん曲を容易化し
て、凸条９が凹条１３とかみ合うことを確実化するため
である。

したがって、コレット１１と支持パイプ３間にあらかじ
め透間が生じている場合や、ストッパ５とコレット１１
の両方または一方の弾性変形で、凸条９がコレット１１
内にはいることが可能な場合は、前記のコレット１１の
下端を、その外周の肉をやや切除して肉薄にすることは
不要である。

１４はコレット１１の上端外周に形成されたフランジで
、これが支持パイプ３の上端面に重ねられ、かつ支持パ
イプ３にねじで取付けられたリング状のキャップ１５で
押えられることでコレット１１は移動不能にされている
。

支持パイプ３に対するコレット１１の固定は、実施例に
限定するものではなく、接着または支持パイプ３とコレ
ット１１とに、それらを結合するロック用の小ねじを挿
通するなど任意である。

凸条９と凹条１３は逆に設けることもできる。

本案の装置は上記のように構成され、ノ・ンドル４が支
持パイプ３内に収納されたときには、ストッパ５はコレ
ット１１から抜け、支持パイプ３の下端部に位置する。

そして、・・ンドル４の下端に固着されたストッパ５は
、その上端側が小径にされたテーパ部６で構成され、支
持パイプ３内の上端に取付けられたコレット１１の内周
面には、その下端側を大径としてテーパが付されている
から、ショッピングカーを使用するためにバンドル４を
支持パイプ３内から引き上げると、ストッパ５の上部は
コレット１１内にスムーズにはいる。

しかし、コレット１１に対するストッパ５の挿入量が大
きくなるに従って、ストッパ５はコレット１１の内面に
接触し、切目１２で円周方向に分割されたコレット１１
を押し広げるが、コレット１１の外周には支持パイプ３
があるから、コレット１１と支持パイプ３との接触面が
大きくなって、かつその摩擦力も大きくなり、−・ンド
ル４の自重またはそれが軽く下方に押されても下降しな
くなる。

更にコレット１１内にストッパ５が十分に挿入されると
、ストッパ５の凸条９がコレット１１内にはいり、凹条
１３とかみ合うから、・・ンドル４が不必要に下降する
ことをより確実に阻止しうる。

実施例のように、ストッパ５の下端外周に段部８を形成
し、これにコレット１１の下端が当ったときに、凸条９
と凹条１３とが互いにかみ合うようにしておけば、凸条
９と凹条１３のかみ合せもより確実化しうる。

凸条９と四条１３を形成すれば、バンドル４の固定を確
実化できるが、これらを設けることについては限定不要
で、これらは除くこともできる。

すなわち、コレット１１とストッパ５とを適当な長さに
して、その接触面積を太きくシ、かつ、それらの内径と
外径の関係を適当に選定すれば、コレット１１とストッ
パ５間の摩擦力はかなり大きくなり、かつ・・ンドル４
０重量はさほど大きくはないから、コレット１１とスト
ッパ５間の摩擦力のみでも、−・／ドル４を引上げた状
態にしておくことが可能である。

引上げた・・ンドル４を支持パイプ３内に収納するとき
は、バンドル４をやや強く下方に押すと、ストッパ５が
コレット１１内から抜けるから、・・ンドル４はほとん
ど自重で降下する。

上記のように本案は、バンドル４を支持パイプ３から引
き上げ、かつやや強く引張ると、ストッパ５がコレット
１１内にはいり、かつその両者の緊密な接触による摩擦
力で、ストッパ５がコレット１１で保持されて−・ンド
ル４の下降を阻止する。

引き上げたバンドル４の収納は、それを下方にやや強く
押すのみでよく、これらの操作を極めて簡単にかつ容易
に行なうことができる。

そして、ストッパ５とコレット１１の相対する面にはそ
れぞれテーパが付されているから、コレット１１に対す
るストッパ５の挿入とストッパ５の分離をスムーズに行
いうる、とともに、コレット１１に対するストッパ５の
接触が確実で、その面積も大きくなり、ストッパ５を介
してのバンドル４の固定を確実化しうる。

バンドル４を支持パイプ３から引き上げたとき、前記の
ように、コレット１１とストッパ５とは、それらの軸線
方向において広い範囲にわたって接触するから、バンド
ル４がぐらつくことをなくすることができ、ショッピン
グカーを安定よく引くことができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本案の実施例を示し、第１図は斜視図、第２図は
要部の拡大断面図、第３図はＡ−Ａ線断面図である。 １・・・車体、３・・・支持パイプ、４・・・ハンドル
、５・・ストッパ、６・・・テーパ部、９・・・凸条、
レット、１２・・・切目、１３・・・凹条。 １１・・・コ

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）車体の後部両側に立設された一対の支持パイプ内
   に、Ｕ字状に形成されたバンドルの対向部がスライド可
   能に挿入されて取付けられたショッピングカーのバンド
   ル取付装置において、バンドルの対向辺の下端外周に、
   上端側を小径として外周にテーパを付したパイプ状のス
   トッパが固着され、下端側を大径として内周にテーパが
   付され、上端部を除いて軸線方向に設けられた切目で、
   円周方向に複数個に分割された円筒状のコレットが支持
   パイプ内の上端部に固着され、ストッパがコレット内に
   挿入可能で、コレットに密接可能な外径にされたショッ
   ピングカーのバンドル取付装置。
2. （２）ストッパの下端外周と、コレットの内周下端とに
   互いにかみ合う凸条と凹条が形成された実用新案登録請
   求の範囲の記載１のショッピングカーのバンドル取付装
   置。