JPS6322613Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はアルミカラーに関するもので、特
に、引留クランプ、直線スリーブ等の圧縮型のも
のの隙間充填用に用いるアルミカラーに関するも
のである。

圧縮型のスリーブ、クランプ等に、アルミより
線と外側アルミスリーブとの間の隙間を充填する
アルミカラーを用いることが一般に行われている
が、従来のアルミカラーには偏位防止機構が無か
つたので、コンパウンド注入時や、圧縮時に、ア
ルミカラーで移動して、スリーブ等から押出され
る欠点があつた。これを防止する目的でアルミカ
ラーの１端がアルミ線端末面にひつかかるよう
に、端に内向き凸部を設けることが提案されてい
る。

しかし、上記提案の凸部は第１及び２図に示す
ようにカラーＣの端に軸方向に延長した耳片Ｐを
設けこれを内側に折り曲げて形成したもので、カ
ラーの肉厚が大きくなると折り曲げ部形成が困難
になると共に、第１図のＬ寸法が増すことにな
り、空隙部分が増大する欠点があつた。

この考案は上記の欠点をなくす改良を企図する
もので、任意の位置で、任意幅の片側又は両側に
所要長さの切れ目を設け、この切れ目の範囲を内
向きに押し曲げ変形させて内向き凸部を形成する
ことを特色としている。

以下に、図示する実施例に関してこの考案を説
明すると、第３及び４図に示すように、アルミカ
ラー１はその端部２において、長さ方向に任意の
幅Ｗを持つた部分３を例えばカラーの周壁に切れ
目４を入れることによつて形成し、この部分３は
第４図に明かに示すように、カラーの中心軸５を
直角方向に中心に向つて押し曲げて変形させ、こ
れをアルミカラー１の内径面から突出させて内向
きの凸部とするものである。

第３及び４図はカラーの端に内向き凸部を設け
たが、凸部を設けるのは第５図に示すように、長
手方向任意位置でよく、端部に限るものではな
い。また変形の態様も、第２及び３図に示すよう
に、押曲げ部が連結したものでなくてもよく、第
６及び７図に示すように、一部が切れていてもよ
い。

以上のように形成するので、この考案における
アルミカラーは内向き凸部を、カラーの長手方向
任意の位置に形成しうるし、内向き凸部の幅Ｗ
は、切れ目によつて形成するから任意の幅にする
ことができ、幅を正確に規定することができる。
またカラー周壁を押し曲げて変形するだけでよい
から、形成はきわめて容易に行なうことができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１及び２図は従来提案されている折曲げ内向
き凸部を示すそれぞれ側面図及び端面図、第３図
はこの考案による内向き凸部の１実施例の側面
図、第４図は第３図のカラーの端面図、第５図は
他の実施例の側面図、第６図及び第７図は一部が
切れた他の２つの実施例を示すカラー端部の斜視
図である。 １……アルミカラー、２……端部、３……部
分、４……切れ目、５……中心軸。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 円筒状アルミカラーの長手方向任意位置で、任
   意幅の片側又は両側に所要長さの切れ目が設けら
   れていると共に、この切れ目範囲が円筒中心軸に
   対して直角に中心に向けて変形されて円筒状アル
   ミカラーの内径側に突出していることを特徴とす
   るアルミカラー。