JPH0219276Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は万年筆、ボールペン等の筆記具のキヤ
ツプにおけるクリツプの取付装置に関するもので
ある。

従来からクリツプの取付装置に関して種々のも
のが提案されており、その中でもクリツプの取付
けが容易に確実にできる装置として、例えば実公
昭39−37900号公報に記載のように、上端が開放
した嵌合孔を形成し、かつ嵌合孔の周側に軸方向
に向けての凹溝と、該凹溝の軸方向の中央に係合
突起を設けたキヤツプ本体と、前記嵌合孔に嵌合
され、かつ周側に前記凹溝の両側に嵌合される一
対の突条を突設した蓋栓と、一端を鉤状とした足
部を形成し該足部の中央に上記キヤツプ本体の係
合突起に係合される窓孔を設けたクリツプとを具
備し、該クリツプの窓孔をキヤツプ本体の係合突
起に係合させて、前記クリツプをキヤツプ本体に
掛止めし、かつ上記蓋栓を嵌合孔に嵌着して、掛
止めしたクリツプをキヤツプ本体との間に締付固
定し、蓋栓の突条を凹溝の両側に位置させて、前
記クリツプの足部の両側を支持し、上記クリツプ
をキヤツプ本体に固定してなるクリツプの取付装
置が提案されている。しかし、こうした装置で
は、キヤツプ本体の嵌合孔の周側に凹溝を形成し
たり、その凹溝に突起を突設したりするので部品
の加工が複雑で、キヤツプ本体の材質が金属の場
合には不向きである。また、クリツプの窓孔をキ
ヤツプ本体の係合突起に係合させる際に、単独に
位置する係合突起にクリツプの窓孔を嵌め込まな
ければならず、クリツプの位置決めが難しいとい
う点、蓋栓をキヤツプ本体に嵌着する際に、キヤ
ツプ本体とキヤツプ本体の係合突起に嵌挿した状
態のクリツプを保持しなければならないという煩
わしさがある。

本考案は上記欠点を除去し、クリツプの取付け
が容易に確実にでき、またキヤツプ本体の材質に
関係なく、簡単に部品の加工ができる装置を提供
するものである。

一方の開口端部に、自由端を他方の開口端部側
にして内部に折り曲げた係止片を設けた筒状のキ
ヤツプ本体と、取付部に、窓孔と取付部の長手方
向の端部に開口し係止片の幅より広幅とした切り
欠きを設けたクリツプと、クリツプの取付部の窓
孔に係合する、クリツプの取付部の肉厚より低い
突起を有し、クリツプの取付部を載置する載置部
を設けた頭栓とからなり、クリツプの取付部を、
窓孔を突起に係合して載置部に載置した頭栓をキ
ヤツプ本体に装着し、キヤツプ本体の係止片を前
記窓孔に挿入し、頭栓とキヤツプ本体でクリツプ
の取付部を挟持した、クリツプの取付装置であ
る。

本考案の装置では、クリツプを頭栓の載置部に
載置してキヤツプ本体内に挿入し、クリツプの窓
孔にキヤツプ本体の係止片を係合させるが、その
際、頭栓の載置部に設けた突起をクリツプの窓孔
に係合させるので、クリツプを載置部に固定して
載置できる。また、クリツプの脚部に設けた切り
欠きにより、キヤツプ本体の係止片を内包するよ
うに挿入すれば、係止片を窓孔に係合するための
位置決めができる。

本考案の実施例を図面において説明する。

キヤツプ本体１には、一方の開口端部２の一部
を四角形状に内方に折り曲げ、自由端を他方の開
口端部３側にした、コの字状の係止片４を設けて
ある。

クリツプ５の取付部６に、前記係止片４が係合
する窓孔７と、長手方向の端部に開口した、キヤ
ツプ本体１の係止片４の幅より広幅の四角形状の
切り欠き８を設けてある。

キヤツプ本体１の外径と略同径の大径部９を有
する頭栓１０には、キヤツプ本体１の内壁に圧着
する互いに離間した２つの圧接部１１，１２を設
け、さらにクリツプ５の取付部６とほぼ同形状の
載置部１３を設けてある。載置部１３には窓孔７
の縁部７′に係合する端面１４′を有し、クリツプ
５の取付部６の肉厚の約半分の高さを有する突起
１４を設けてある。これは、クリツプ５の取付部
６を載置部１３に載せた時に動かないように固定
するためのものである。

キヤツプ本体１にクリツプ５を取付けるには、
まず、クリツプ５の取付部６の窓孔７に頭栓１０
の載置部１３に設けた突起１４を窓孔７の縁部
７′を突起１４の端面１４′に係合させて、クリツ
プ５の取付部６を頭栓１０の載置部１３に載置し
て固定する。その頭栓１０をキヤツプ本体１に挿
入するが、この際、クリツプ５の取付部６の切り
欠き８がキヤツプ本体１の係止片４を内包するよ
うに挿入すれば、係止片４を窓孔７に嵌合するた
めの位置決めができる。キヤツプ本体１の係止片
４は窓孔７に入り込み縁部７″により係止する。
よつて、頭栓１０とキヤツプ本体１でクリツプ５
の取付部６を挟持することにより、クリツプ５を
キヤツプ本体１に取付けることができる。

本考案は以上のような構造なので、クリツプを
載置した頭栓をキヤツプ本体に挿入し嵌着するだ
けで、容易にかつ確実にクリツプをキヤツプに取
付けることができる。また、部品の加工も簡単な
ので、キヤツプ本体の材質に関係なく利用できる
などの利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例の縦断面図、第２図は
クリツプの斜視図、第３図は頭栓の斜視図であ
る。 １…キヤツプ本体、２…一方の開口端部、３…
他方の開口端部、４…係止片、５…クリツプ、６
…取付部、７…窓孔、８…切り欠き、１０…頭
栓、１３…載置部、１４…突起。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一方の開口端部２に、自由端を他方の開口端部
   ３側にして内部に折り曲げた係止片４を設けた筒
   状のキヤツプ本体１と、取付部６に、窓孔７と取
   付部６の長手方向の端部に開口し係止片４の幅よ
   り広幅とした切り欠き８を設けたクリツプ５と、
   クリツプ５の取付部６の窓孔７に係合する、クリ
   ツプ５の取付部６の肉厚より低い突起１４を有
   し、クリツプ５の取付部６を載置する載置部１３
   を設けた頭栓１０とからなり、クリツプ５の取付
   部６を、窓孔７を突起１４に係合して載置部１３
   に載置した頭栓１０をキヤツプ本体１に装着し、
   キヤツプ本体１の係止片４を前記窓孔７に挿入
   し、頭栓１０とキヤツプ本体１でクリツプ５の取
   付部６を挟持した、クリツプの取付装置。