JP3007184U - 底つきプランター - Google Patents

底つきプランター

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JP3007184U
JP3007184U JP1994009078U JP907894U JP3007184U JP 3007184 U JP3007184 U JP 3007184U JP 1994009078 U JP1994009078 U JP 1994009078U JP 907894 U JP907894 U JP 907894U JP 3007184 U JP3007184 U JP 3007184U
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planter
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annular side
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JP1994009078U
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Inventor
千尋 吉田
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東洋工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 機械成型し得る構造のコンクリート製プラン
ターであっても、底板2を取付け得るようにした構造の
底つきプランターを提供する。 【構成】 環状側壁11内に上下に貫通する土収容用の
空所12を形成し且つ該環状側壁11の内面下端部に内
方に向けて小幅突出する段部13を一体形成してなるコ
ンクリート製のプランター本体1と、環状側壁11内の
段部13上に載置されて空所12の底部を閉塞する底板
2とで構成し、プランター本体1部分を機械成型し得る
ようにするとともに、底つきプランターとすることによ
りバリエーションに富んだ立体花壇を構築し得るように
する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、花壇として使用される底つきプランターに関し、特に環状側壁部分 (プランター本体)をコンクリート製とした底つきプランターに関するものであ る。
【0002】
【従来の技術】
プランターは、環状側壁内の空所に土を入れる必要があることから、底つきの ものが好ましいが、底つきプランターをコンクリートで成型する場合には、一般 に図6に示すようにして行われていた。即ち、図6に示す底つきプランターXは 、容器状の外枠132と該外枠132内に差し込まれる下方凸形の内枠133と の間に生コンクリートを充填し、その生コンクリートが固化した後、型枠(13 2,133)を解体して製造される。
【0003】 ところで、図6に示す底つきプランターの製造方法では、外枠132と内枠1 33間に生コンクリートを充填した後、該生コンクリートが固化するのに一昼夜 (24時間)程度の時間が必要となり、その間は型枠が拘束されて次の成型作業 に使用できなくなる。従って、大量に生産するには、型枠を多数個保有しておく 必要があり、設備コストが高くなるとともに、生コンクリートが固化するまで脱 型作業が行えないので製造能率が低くなっていた。尚、この底つきプランターX を、次に説明する機械成型で製造しようとしても、該プランターXの底板部分に 生コンクリートが回り込まないので、機械成型はできない。
【0004】 又、近年では、図7に示すように、コンクリート製プランターを機械装置によ って短時間で製造し得るようにした製造方法が普及している。即ち、この従来の プランター製造方法では、環状の外枠32と外枠32内に差し込まれる内枠33 からなる型枠3を支持材34で宙吊り状態で支持し、該型枠3の下面側に昇降装 置30によって昇降せしめられる受台31を配置し、さらに型枠3の上方にプレ ス兼押抜き用の押圧装置4を配置した製造装置が使用される。この型枠3におけ る外枠32と内枠33間の環状隙間は、その上端から下端に至る全範囲に亘って ほぼ同間隔(又は下方がごく僅かに広くなるようなテーパ状)となっている。そ して、この製造装置を使用してコンクリート成型品(プランター)を製造するに は、まず図7(A)に示すように、型枠3の外枠32と内枠33間の環状隙間内に 生コンクリートYaを充填する。次に図7(B)に示すように、型枠3の下面を受 台31で蓋をしたまま、該型枠3内に充填している生コンクリートYaを押圧装 置4の押片41で上方から押圧して締め固める。続いて該生コンクリートYaを 適度の固さになるまで締め固めた後、図7(C)に示すように、受台31を下動さ せるとともに押片41をさらに下動させて、成型品Yを下方に押抜く。この製造 方法では、図7(B)に示すように型枠3内に充填した生コンクリートYaを押圧 装置4で圧縮するようにしているので、生コンクリートYaが保形性を確保する までの時間を短縮でき、且つ連続製造が可能となる。
【0005】 ところで、図7に示す従来の製造方法で製造された成型品(プランター)Yの 内周面は、上下方向の全範囲に亘って内外方向に段差のない平面状に形成されて いるので、該成型品Y内の底部付近に底材を設けることができず、従って該プラ ンターYを使用する際には、例えば図8〜図9に示すように底なしの状態で地面 G上に設置される。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、図7に示す従来の製造方法で製造されるプランターYでは、機械成 型されるので製造能率が良好となるものの、底なしで且つ底材を取付けるための 機能を有しない構造となっているので、例えば図8〜図9に示すように順次階段 状に積み重ねて配置する場合には、段積みされた部分(図示例では2段積み部分 )の上下各プランターY,Y内にそれぞれ土Pを収容しなければならず、通常、 不必要な下段部分のプランターY内にも土Pを収容する必要があって余分な土が 必要となる。
【0007】 又、近年では、公園等において立体花壇を構築する場合に、多数個のプランタ ーを使用して変化に富んだ構造のレイアウトが要望されているが、このような底 なしのプランターYでは、例えば図10に示すように、各プランターY,Yを水 平方向に位置づれさせた状態で上下に積み重ねることはできず、施工形態のバリ エーションが少なくなるという問題があった。
【0008】 本考案は、上記した従来のプランターの問題点に鑑み、機械成型し得る構造の コンクリート製プランターであっても、底板を取付け得るようにした底つきプラ ンターを提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案の底つきプランターは、環状側壁内に上下に貫通する土収容用の空所を 形成したプランター本体と、環状側壁内の空所の底部を閉塞する底板とで構成し ている。
【0010】 プランター本体は、コンクリート製であり、環状側壁内に上下に貫通する土収 容用の空所を形成したものであれば、適宜の形状に成形することができる。又、 プランター本体には、環状側壁の内面下端部に内方に向けて小幅突出する段部が 一体形成されている。この段部は、環状側壁の内面全周に連続する環状のもので もよいし、少なくとも対向面にあって底板を安定よく支持できるものであれば部 分的(間欠的)に形成したものでもよい。
【0011】 底板は、プランター本体の空所内形より僅かに小さい外形に形成されている。 そして、この底板は、上記段部上に載置されて、プランター本体内の空所の底部 を閉塞し得るようになっている。又、この底板は、1枚ものでもよいし、複数に 分割したものでもよい。尚、この底板は、適宜の材料(例えば、プラスチック、 コンクリート等)で形成可能である。
【0012】
【作用】 本考案では、プランター本体は、環状側壁の内面下端部に内方に向けて突出す る段部を一体形成しているものの、底なしであり且つ段部が小幅だけしか突出し ていないので、機械成型(押圧装置によるプレス及び押抜き)が可能となる。又 、このプランター本体では、底板を載置するための小幅突出の段部が一体形成さ れているので、該段部上に底板を載置することができ、従ってプランター本体を 機械成型したものであっても、該プランター本体と底板とで底つきプランターを 構成することができる。
【0013】
【考案の効果】
このように、本考案では、プランター本体を機械成型し得るので、その製造効 率が良好となる。又、プランター本体の内面下端部に底板載置用の段部を一体形 成しているので、機械成型し得るプランター本体であっても底板とともに底つき プランターを構成することができる。従って、例えばこの底つきプランターを上 下に積み重ねて立体花壇を構築する場合であっても、下段部分のプランターには 土を収容する必要がなく、しかもバリエーションに富んだ形状の立体花壇を構築 することが可能であるという効果がある。
【0014】
【実施例】
以下、図1〜図5を参照して本考案の実施例を説明すると、この実施例の底つ きプランターZは、図1〜図3に示すようにコンクリート製のプランター本体1 と、該プランター本体1内の空所12の底部を閉塞する底板2とを有して構成さ れている。
【0015】 プランター本体1は、長径側の最大長さが550mm、短径側の最大長さが39 0mm、高さが250mm、厚さが40〜45mm程度の環状側壁11で形成されてお り、その内部には上下に貫通する空所12が形成されている。又、この環状側壁 11は、図1に示すように長径側の対向側壁がそれぞれ凸状円弧面11a,11 aとなっており、且つ短径側の対向側壁がそれぞれ凹状円弧面11b,11bと なっている。この凸状円弧面11aと凹状円弧面11bとは、相互に同曲率(例 えば半径275mmの曲率)で且つ同長さ(角度90°の範囲)となるように設計 されている。そして、2つのプランターを水平面内に並置する際に、図1に示す ように一方のプランターZの凹状円弧面11bと他方のプランターZ′の凸状円 弧面11a′とを相互に全面接合(凹凸嵌合)させた状態で組み合わせることが できるようになっている。
【0016】 環状側壁11の内面は、その全周に亘って下方側がごく僅かに内向きに傾斜す るテーパー面としている。即ち、図示例のものでは、環状側壁11の上端厚さが 40mm、該環状側壁11の下端寄り(段部13の直近上部)の厚さが45mmてな るように設計している。このように環状側壁11の内面をテーパー面とすると、 図4(C)に示すように、プランター本体1を型枠3から抜き外す際に容易に行え る。
【0017】 環状側壁11の内面下端部には、その全周に亘って内方に向けて突出する段部 13が一体形成されている。この段部13の出幅は、例えば10mm程度の小幅で よい。又、他の実施例では、該段部13は間隔をもって形成してもよい。
【0018】 又、環状側壁11の外側面には、所定小間隔をもって多数の縦溝14が形成さ れている。この縦溝14は、意匠感をよくするためのものである。
【0019】 上記プランター本体1は、図4に示すように機械成型し得るが、この図4の製 造方法は、図7に示す従来例と同様にして行われる。尚、本願実施例である図4 の場合には、内枠33の下端外周部に、段部13成型用の環状凹部33aが形成 されている。
【0020】 図4に示すプランター製造方法では、まず図4(A)に示すように、型枠3の外 枠32と内枠33間の環状隙間内に生コンクリート1aを充填する。このとき、 内枠33下端部の環状凹部33aは、内外方向に小深さ(10mm)となっている ので、該環状凹部33a内にも生コンクリート1aが確実に充填される。次に図 4(B)に示すように、型枠3の下面を受台31で蓋をしたまま、該型枠3内に充 填している生コンクリート1aを押圧装置4の押片41で上方から締め固める。 続いて該生コンクリート1aを適度の固さまで締め固めた後、図4(C)に示すよ うに、受台31を下動させるとともに押片41をさらに下動させて、成型品1( プランター本体)を下方に押抜く。この製造方法は、図4(B)に示すように型枠 3内に充填した生コンクリート1aを押圧装置4で圧縮するようにしているので 、保形性を確保するまでの時間を短縮でき、且つ連続製造が可能となる。
【0021】 底板2は、この実施例ではプラスチック製で、例えば6〜8mm程度の厚さに成 形されている。又、この実施例では、底板2は、図1に示すように長さ方向を2 分割したものが使用されている。各分割底板2,2の外形は、符号2′,2′で 示すように相互に連続させたときに、空所12の内面形状と同形で且つ僅かに小 さい大きさとされている。そして、この各分割底板2,2は、プランター本体1 の上方から空所12内に挿入することにより、それぞれ外縁部を段部13上に載 置し得るようになっている。又、各分割底板2,2を段部13上に載置した状態 では、該各分割底板2,2で空所12の底部を閉塞するようになっている。尚、 この底板2には、適数個の水抜き穴21が形成されている。
【0022】 この実施例の底つきプランターZは、図3に示すように、空所12内の段部1 3上に底板2,2を載置した状態で、その底板2上に小石Sを載せた後、土Pを 収容して使用される。
【0023】 図示実施例のプランター本体1は、環状側壁11の内面下端部に内方に向けて 突出する段部13を一体形成しているものの、底なしであり且つ段部13が小幅 (10mm程度)だけしか突出していないので、図4に示すように機械成型(押圧 装置によるプレス及び押抜き)が可能となる。又、このプランター本体1では、 底板2,2を載置するための小幅突出の段部13が一体形成されているので、該 段部13上に底板2,2を載置することができ、従ってプランター本体1を機械 成型したものであっても、該プランター本体1と底板2とで底つきプランターZ を構成することができる。
【0024】 このように、図示実施例の底つきプランターZでは、プランター本体1を機械 成型し得るので、その製造効率が良好となる。又、プランター本体1の内面下端 部に底板載置用の段部13を一体形成しているので、機械成型し得るプランター 本体1であっても底板2,2とともに底つきプランターZを構成することができ る。従って、例えば複数個の底つきプランターZ,Zを上下に積み重ねる場合に は、その下段側のプランターは空にしておくことができる。又、例えば図5に示 すように、底つきプランターZを水平方向に位置ずれさせた状態で上下に積み重 ねる場合であっても、上段側プランターZの下方を空間部としたままで立体花壇 を構成することができる。尚、上段側のプランターZの後端部側は、例えば支持 脚6で支持するようにしてもよい。このように、本願の底つきプランターZを使 用すれば、バリエーションに富んだ形状の立体花壇を構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例にかかる底つきプランターの平
面図である。
【図2】図1の底つきプランターの正面図である。
【図3】図1のIII−III断面図である。
【図4】図1の底つきプランターにおけるプランター本
体の製造工程図である。
【図5】図1の底つきプランターの使用例を示す断面図
である。
【図6】従来の底つきプランターの製造方法を示す断面
図である。
【図7】従来の底なしプランターの製造工程図である。
【図8】図7の製造方法で製造された従来の底なしプラ
ンターの使用例を示す斜視図である。
【図9】図8のIX−IX断面図である。
【図10】図7の製造方法で製造された従来の底なしプ
ランターの使用不可状態を説明するための断面図であ
る。
【符号の説明】
1はプランター本体、2は底板(分割底板)、11は環
状側壁、12は空所、13は段部、Zは底つきプランタ
ーである。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環状側壁(11)内に上下に貫通する土
    収容用の空所(12)を形成し且つ該環状側壁(11)
    の内面下端部に内方に向けて小幅突出する段部(13)
    を一体形成してなるコンクリート製のプランター本体
    (1)と、前記環状側壁(11)内の前記段部(13)
    上に載置されて前記空所(12)の底部を閉塞する底板
    (2)とで構成したことを特徴とする底つきプランタ
    ー。
JP1994009078U 1994-07-26 1994-07-26 底つきプランター Expired - Lifetime JP3007184U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110100602A (zh) * 2019-05-02 2019-08-09 金碧波 一种分层庭园花坛的组合模块

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