JP2023178149A - 積みブロックの製造方法及び積みブロック - Google Patents

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秀雄 松▲崎▼
Hideo Matsuzaki
幹生 中須
Mikio Nakasu
秀和 川口
Hidekazu Kawaguchi
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Abstract

【課題】コンクリート製の積みブロックにおいて、成型性と量産性を向上させた積みブロックの製造方法を提供する。【解決手段】本発明に係る積みブロックの製造方法は、型枠セット手段Aと材料充填手段Bと押圧手段Cと押上手段Dと取出し手段Eと乾燥抽出手段Fと、からなり、型枠セット手段Aは、外枠6の下部に底板11を載置した後、横仕切板12を中央にセットして基準枠部14をなし、基準枠部14の底板11の上に合成樹脂材料からなる第一型枠15を挿入載置し、材料充填手段Bは、基準枠部14にコンクリート材料mを充填し、押圧手段Cは、第二型枠29を下底面に配設した押圧部26が基準枠部14内のコンクリート材料mを押圧し、押上手段Dは、底板11を押上げ、取出し手段Eは、取出しアーム37の上に積みブロック1等を載置して所定の場所に移載し、乾燥抽出手段Fにより乾燥させて積みブロック1を製造することを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、外構の塀や花壇の土留め等を施工する際に用いる積みブロックに関する。
従来多くの場合、外構の塀は、上下に貫通する貫通孔を有する複数のコンクリートブロックを目的の高さに積み上げ、その際、貫通孔には上下に伸延する鉄筋が挿通されモルタルを充填することで強度を高めている。
また、花壇の土留め等、強度や高さがあまり求められないものは、鉄筋を用いずにコンクリートブロックをそのまま段積みすることや、ブロック間にモルタルを充填する程度の施工が行われている。
最近では、専門業者に依頼せず、特に園芸の分野では日曜大工の如く所謂DIY(Do-It-Yourself)として花壇等を自分で施工することも珍しくない。
この場合、専門業者が行うような鉄筋やモルタルを使用した難易度の高い施工ではなく意匠性の高いコンクリートブロックを数段重ねる程度のものが主流となるが、たとえ数段であっても精度よく綺麗に積み上げるのは容易でないのが現状である。
一方、コンクリートブロックを容易に位置決めして積み上げる技術は、例えば、特許文献1に係る園芸用ブロックのように、上面の凸部と下面の凹部とが略嵌合するようなブロックが考案されているが普及していないのが現状である。
このように、一方の面に凸部を形成し対向する他方の面に凹部を形成した非常にシンプルな構造でありながら普及していないのは、そもそもこのような構造は成型し難い形状であることや、量産を前提とした特許文献2に係るようなブロック成型装置を用いただけでは成型性の問題だけでなく、成型後に乾燥させ固化するまでの間の保管や取扱いが煩雑であることが量産化を大きく阻害する要因となっており、未だに製造技術が確立されていない。
実開昭57-074248号公報 特開平10-202636号公報
もちろん、特許文献2に係るブロック成型装置を用いることで上型に凸部(又は凹部)を現出させる金型を複数配設し、コンクリート材料が充填される型枠の下型に凹部(又は凸部)を現出させる金型を複数配設してプレス成型すれば、所望の形のブロックを同時に複数個成型できる点では優れている。
しかしながら、上述の通り、成型後は、乾燥させ固化するまで複数個のブロックが載置された下型と共にブロックを保管場所に移動させなければならず、また、固化するまではブロック単体を個別に扱うこともできず、しかも、製造時の成型性の問題を有しているので製品歩留まりの低下が避けられない。
特に、上型に凸部を現出させる金型を用い、下型に凹部を現出させる金型を用いて上型を下型に向けて押圧する製造方法では、上型の内部に十分な量のコンクリート材料を充填させることが困難なので凸部を適正に加圧することも出来ない。
また、上型に凹部を現出させる金型を用い、下型に凸部を現出させる金型を用いて上型を下型に向けて押圧する製造方法では、下型をなす金属製の金型に厚みを持たせなければならず非常に高価なものとなってしまうと共に、重量面でも取扱いが煩雑となってしまうという問題を有している。
本発明は、以上のような事情に鑑みてなされたものであり、コンクリート製の積みブロックにおいて、成型性と量産性を向上させた積みブロックの製造方法を提供することを目的とする。
以上のような目的を達成するために、本発明は以下のようなものを提供する。
請求項1に係る発明では、型枠セット手段と材料充填手段と押圧手段と押上手段と取出し手段と乾燥抽出手段と、からなる積みブロックの製造方法であって、前記型枠セット手段は、複数の縦仕切板を所定間隔で平行に内設した上下開放で矩形枠状の外枠の下部に複数の底板を載置して前記外枠の前記底部を略閉塞した後、前記縦仕切板に直交する横仕切板を前記縦仕切板の中央にセットして前記外枠と前記縦仕切板と前記底板と前記横仕切板とで複数の凹状空間に形成した基準枠部をなし、その後、前記基準枠部の前記底板の上に合成樹脂材料からなる第一型枠を挿入載置し、前記材料充填手段は、予め所定量のコンクリート材料を充填し前記外枠の後方で前記外枠の上端と略面一のステージ上に前後移動自在に載置した少なくとも下方開放の材料容器が前方に移動することで前記外枠内の前記基準枠部に前記コンクリート材料を充填した後、前記材料容器が後方に退避し、前記押圧手段は、前記外枠の上方に位置し複数の第二型枠を下底面に配設した押圧部が下降して前記基準枠部内の前記コンクリート材料を前記第二型枠が押圧した後、前記押圧部が上方に退避し、前記押上手段は、前記外枠の下方に位置し前記底板の下底面が前記外枠の前記上端を越えるまで前記底板を押上げ、前記取出し手段は、前記外枠と前記底板との間隙に取出しアームを挿入した後、前記押上手段が下降することで前記取出しアームの上に前記第一型枠と前記横仕切板と成型された前記コンクリート材料からなる積みブロックを載置した前記底板を載置した後、前記取出しアームで所定の場所に移載し、前記乾燥抽出手段により乾燥させて積みブロックを製造することを特徴とする積みブロックの製造方法を提供せんとする。
請求項2に係る発明では、前記第一型枠は、中央部が貫通した下方縮径の凸型部を少なくとも1以上形成し、前記第二型枠は、下底面に突設した下方縮径の凹型部を少なくとも1以上形成したことを特徴とする請求項1に記載の積みブロックの製造方法を提供せんとする。
請求項3に係る発明では、前記第一型枠は、前記凸型部を形成した平面視矩形状の上成型部と、前記上成型部の全周に渡り上方に伸延すると共に内側から上方に向けて先端先鋭の傾斜面をなす面取り成型壁を形成したことを特徴とする請求項2に記載の積みのブロック製造方法を提供せんとする。
請求項4に係る発明では、前記第一型枠は、前記上成型部の全周に渡り下方に伸延した載置壁と、前記上成型部の下面から前記載置壁の高さまで下方に突設した複数のリブと、からなることを特徴とする請求項3に記載の積みブロックの製造方法を提供せんとする。
請求項5に係る発明では、請求項1乃至4の何れか1項に記載の製造方法で製造された積みブロックを提供せんとする。
請求項1記載の発明によれば、型枠セット手段と材料充填手段と押圧手段と押上手段と取出し手段と乾燥抽出手段と、からなる積みブロックの製造方法であって、型枠セット手段は、複数の縦仕切板を所定間隔で平行に内設した上下開放で矩形枠状の外枠の下部に複数の底板を載置して外枠の底部を略閉塞した後、縦仕切板に直交する横仕切板を縦仕切板の中央にセットして外枠と縦仕切板と底板と横仕切板とで複数の凹状空間に形成した基準枠部をなし、その後、基準枠部の底板の上に合成樹脂材料からなる第一型枠を挿入載置し、材料充填手段は、予め所定量のコンクリート材料を充填し外枠の後方で外枠の上端と略面一のステージ上に前後移動自在に載置した少なくとも下方開放の材料容器が前方に移動することで外枠内の基準枠部にコンクリート材料を充填した後、材料容器が後方に退避し、押圧手段は、外枠の上方に位置し複数の第二型枠を下底面に配設した押圧部が下降して基準枠部内のコンクリート材料を第二型枠が押圧した後、押圧部が上方に退避し、押上手段は、外枠の下方に位置し底板の下底面が外枠の上端を越えるまで底板を押上げ、取出し手段は、外枠と底板との間隙に取出しアームを挿入した後、押上手段が下降することで取出しアームの上に第一型枠と横仕切板と成型されたコンクリート材料からなる積みブロックを載置した底板を載置した後、取出しアームで所定の場所に移載し、乾燥抽出手段により乾燥させて積みブロックを製造することより、取出し手段の後は個々の積みブロックが各々の第一型枠の上に載置された状態となるため、コンクリート材料が固化する前であっても第一型枠を把持して間接的に積みブロックを個別に扱うことができ、乾燥抽出手段における取扱いも容易となる。
また、取出し手段の後は底板と縦仕切板を除去することができるので、順次製造に必要な数の底板と縦仕切板を再使用できるので、準備する底板と縦仕切板の数を必要最低限に抑えることができる。
更に、積みブロックが固化した後は、順次製造に必要な数の第一型枠を積みブロックから取り外して容易に再使用できるので、準備する第一型枠の数を必要最低限に抑えることができる。
しかも、第一型枠が合成樹脂材料からなることで第二型枠による押圧時の微小な変形により離型性を高めることができるので製品歩留まりが改善され量産性を向上させることができる。
請求項2記載の発明によれば、第一型枠は、中央部が貫通した下方縮径の凸型部を少なくとも1以上形成し、第二型枠は、下底面に突設した下方縮径の凹型部を少なくとも1以上形成したことより、成型時に上部が凹状で下部が凸状となるため成型性を更に高めることができる。
請求項3記載の発明によれば、第一型枠は、凸型部を形成した平面視矩形状の上成型部と、上成型部の全周に渡り上方に伸延すると共に内側から上方に向けて先端先鋭の傾斜面をなす面取り成型壁を形成したことより、当該部分の成型性を向上させることができるので、完成体で上側に凸部を有する積みブロックの上面の外周角部に綺麗な面取りを形成することができる。
請求項4記載の発明によれば、第一型枠は、上成型部の全周に渡り下方に伸延した載置壁と、上成型部の下面から載置壁の高さまで下方に突設した複数のリブと、からなることより、第一型枠に向かう第二型枠による押圧時に適度で微小な変形を第一型枠に生じさせ離型性と成型性を高めることができるので、更なる製品歩留まりの改善となり量産性も更に向上させることができる。
請求項5記載の発明によれば、請求項1乃至4の何れか1項に記載の製造方法で製造された積みブロックにより、高い成型性と量産性に起因した安価で且つ高精度で綺麗な積みブロックを提供することができる。
本実施形態に係る積みブロックの製造方法の流れを示す簡易フローチャートである。 (a)は型枠セット手段として外枠への底板の載置を示す斜視図で、(b)は横仕切板のセットを示す斜視図である。 型枠セット手段として底板への第一型枠の載置を示す斜視図である。 (a)は材料充填手段として材料容器による外枠内へのコンクリー材料の充填を示す斜視図で、(b)は材料容器が退避した様子を示す斜視図である。 押圧手段として第二型枠によるコンクリート材料の押圧を示す斜視図である。 押上手段として外枠内の縦仕切板以外の部材等の上昇を示す斜視図である。 取出し手段として取出しアームによる部材等の取出しを示す斜視図である。 押圧時の向きと位置関係で示した第二型枠と下向きの積みブロックと第一型枠の斜視図である。 押圧時と逆の向きと位置関係で示した第二型枠と上向きの積みブロックと第一型枠の斜視図である。 図8の向きと位置関係で示した断面図である。 (a)は第一型枠の平面透視図で、(b)は底面図である。 型枠セット手段後の製造装置の部分断面図である。 材料充填手段後の製造装置の部分断面図である。 押圧手段として第二型枠によるコンクリート材料の押圧を示す部分断面図である。 押圧手段として第二型枠によるコンクリート材料の押圧終了直前を示す部分透視断面図である。 押上げ手段として上昇部による積みブロック等の押し上げを示す部分透視断面図である。
本発明に係る積みブロックの製造方法の要旨は、型枠セット手段と材料充填手段と押圧手段と押上手段と取出し手段と乾燥抽出手段と、からなる積みブロックの製造方法であって、型枠セット手段は、複数の縦仕切板を所定間隔で平行に内設した上下開放で矩形枠状の外枠の下部に複数の底板を載置して外枠の底部を略閉塞した後、縦仕切板に直交する横仕切板を縦仕切板の中央にセットして外枠と縦仕切板と底板と横仕切板とで複数の凹状空間に形成した基準枠部をなし、その後、基準枠部の底板の上に合成樹脂材料からなる第一型枠を挿入載置し、材料充填手段は、予め所定量のコンクリート材料を充填し外枠の後方で外枠の上端と略面一のステージ上に前後移動自在に載置した少なくとも下方開放の材料容器が前方に移動することで外枠内の基準枠部にコンクリート材料を充填した後、材料容器が後方に退避し、押圧手段は、外枠の上方に位置し複数の第二型枠を下底面に配設した押圧部が下降して基準枠部内のコンクリート材料を第二型枠が押圧した後、押圧部が上方に退避し、押上手段は、外枠の下方に位置し底板の下底面が外枠の上端を越えるまで底板を押上げ、取出し手段は、外枠と底板との間隙に取出しアームを挿入した後、押上手段が下降することで取出しアームの上に第一型枠と横仕切板と成型されたコンクリート材料からなる積みブロックを載置した底板を載置した後、取出しアームで所定の場所に移載し、乾燥抽出手段により乾燥させて積みブロックを製造することを特徴とする。すなわち、コンクリート製の積みブロックにおいて、成型性と量産性を向上させた積みブロックの製造方法の提供を図ろうとするものである。
以下、本発明に係る積みブロックの製造方法及び積みブロック1の一実施形態について図面を参照しながら説明する。また、本説明中において左右同一又は左右対称の構造や部品については、原則として同一の符号を付し、左右何れか一方のみを説明して、他方については説明を適宜省略する。
また、本説明では、第一型枠15と第二型枠29の各々の説明における上下は、図8に示すように、第一型枠15であればリブ20を有する側が下側、第二型枠29であれば凹型部30を有する側が下側として説明する。
また、本説明では、図9に示す積みブロック1、すなわち、完成体としての積みブロック1を説明する際の積みブロック1の上下は、凸部を有する側を上側、凹部を有する側を下側として説明する。
また、本実施形態に係るコンクリート材料mとは、所謂ゼロスランプの超硬練りコンクリートを対象として説明しているが、本発明に係る積みブロック1が製造可能な限りコンクリート材料mは特に限定されない。
本発明の実施形態に係る積みブロックの製造方法は、図1、図2~図7に示すように、型枠セット手段Aと材料充填手段Bと押圧手段Cと押上手段Dと取出し手段Eと乾燥抽出手段Fと、からなる積みブロック1の製造方法であって、型枠セット手段Aは、複数の縦仕切板9を所定間隔で平行に内設した上下開放で矩形枠状の外枠6の下部に複数の底板11を載置して外枠6の底部を略閉塞した後、縦仕切板9に直交する横仕切板12を縦仕切板9の中央にセットして外枠6と縦仕切板9と底板11と横仕切板12とで複数の凹状空間に形成した基準枠部14をなし、その後、基準枠部14の底板11の上に合成樹脂材料からなる第一型枠15を挿入載置し、材料充填手段Bは、予め所定量のコンクリート材料mを充填し外枠6の後方で外枠6の上端と略面一のステージ23上に前後移動自在に載置した少なくとも下方開放の材料容器24が前方に移動することで外枠6内の基準枠部14にコンクリート材料mを充填した後、材料容器24が後方に退避し、押圧手段Cは、外枠6の上方に位置し複数の第二型枠29を下底面に配設した押圧部26が下降して基準枠部14内のコンクリート材料mを第二型枠29が押圧した後、押圧部26が上方に退避し、押上手段Dは、外枠6の下方に位置し底板11の下底面が外枠6の上端を越えるまで底板11を押上げ、取出し手段Eは、外枠6と底板11との間隙に取出しアーム37を挿入した後、押上手段Dが下降することで取出しアーム37の上に第一型枠15と横仕切板12と成型されたコンクリート材料mからなる積みブロック1を載置した底板11を載置した後、取出しアーム37で所定の場所に移載し、乾燥抽出手段Fにより乾燥させて積みブロック1を製造するものである。
また、第一型枠15は、図8~図11に示すように、中央部19が貫通した下方縮径の凸型部18を少なくとも1以上形成し、第二型枠29は、下底面に突設した下方縮径の凹型部30を少なくとも1以上形成している。
更に、第一型枠15は、凸型部18を形成した平面視矩形状の上成型部17と、上成型部17の全周に渡り上方に伸延すると共に内側から上方に向けて先端先鋭の傾斜面をなす面取り成型壁16を形成している。
しかも、第一型枠15は、上成型部17の全周に渡り下方に伸延した載置壁21と、上成型部17の下面から載置壁21の高さまで下方に突設した複数のリブ20(20a,20b)と、からなる。
また、このような積みブロックの製造方法を用いることで、高い成型性と量産性に起因した安価で且つ高精度で綺麗な積みブロック1を提供することができる。
また、本実施形態に係る積みブロック1は、上面の外周角部に面取り4を有すると共に、上方に突設した円錐台状の凸部2を上面に2箇所有し、凸部2と略嵌合する形状からなる凹部3を凸部と対向する下底面に2箇所有することで、凸部2と凹部3を略嵌合させながら積みブロック1を上方に精度よく安定して積み上げることができる。
なお、本実施形態に係る積みブロック1の凸部2と凹部3の数は2箇所に限定されるものではなく、また、凸部2と凹部3の形状も円錐台状に限定されるものではなく、更に以下に説明する製造方法についても本発明の要旨の範囲内において種々の変形・変更が可能であることは言うまでもない。
以下、本実施形態に係る積みブロックの製造方法について具体的に詳述する。
型枠セット手段Aは、図2(a)に示すように、矩形板状の3枚の縦仕切板9を長手方向が前後となるようにして水平方向に側面を向け所定間隔で平行に略固定状態に内設した上下開放で矩形枠状の外枠6の下部に、矩形板状の4枚の底板11を垂直方向に側面を向け載置して外枠6の底部を略閉塞する。
なお、外枠6の左右内周壁の中央には、横仕切板12の左右端部が挿入され係合する溝状の外枠溝7を外枠の上下方向に渡り形成すると共に、縦仕切板9の中央の上端縁には横仕切板12と係合する溝状の縦仕切係合溝10を形成し、外枠6の左右内周壁、及び縦仕切板9の下端には、例えば、図12、図16に示すように、各底板11が当接載置可能なように外枠6の左右内周壁の間に縦仕切板9と直交して当接する細長い矩形板状の載置片8を所定間隔で複数架設している。
次に、図2(b)に示すように、縦仕切板9と直交するように矩形板状の1枚の横仕切板12を長手方向が左右となるようにして水平方向に側面を向け、外枠溝7と縦仕切係合溝10の箇所に上方から挿入しセットする。
なお、横仕切板12には、3箇所の縦仕切係合溝10と係合する溝状の横仕切係合溝13を横仕切板12の上端近傍から下方に渡り3箇所形成している。
このように、横仕切板12を挿入しセットすることで、図3に示すように、外枠6と縦仕切板9と底板11と横仕切板12とで8個の凹状空間を現出した基準枠部14をなし、その後、基準枠部14の底板11の上に合成樹脂材料からなる第一型枠15を挿入載置することで図12の如く配置される。
第一型枠15は、図8~図11に示すように、平面視矩形状の上成型部17と上成型部17の全周に渡り上方に伸延すると共に内側から上方に向けて先端先鋭の傾斜面をなす面取り成型壁16と、上成型部17の全周に渡り下方に伸延した帯状の載置壁21と、上成型部17の下面から載置壁21の高さまで下方に突設した複数のリブ20と、からなる。
また、上成型部17には、中央部19が貫通し載置壁21の側に下方縮径した円錐台状の凸型部18を隣接して2箇所形成している。
また、リブ20は、各凸型部18の周縁において等間隔で4箇所、合計8箇所形成した円筒状の小リブ20aと、2つの凸型部18の間隙に1箇所形成した小リブ20aよりも大径の円筒状の大リブ20bからなる。
なお、リブ20の形状や位置は本実施形態に限定されず種々の変形変更が可能である。
このようなリブ20と載置壁21の下端面は同一平面上に位置し、面取り成型壁16を上方として第一型枠15を基準枠部14に挿入することで、図12に示すように、底板11上にはリブ20と載置壁21の下端面が安定して当接載置される。
なお、図4(b)、図12の外枠6の上方に位置するのは複数の第二型枠29を下底面に配設した押圧部26であり、下方に位置するのは底板11の下底面を上方に押し上げ自在とする上昇部32を示している。
次に、材料充填手段Bは、図4(a)に示すように、型枠セット手段Aが終了した後に作業者が図示しないスイッチ操作を行うことで所定量のコンクリート材料mが充填された材料容器24が外枠6が位置する前方に移動することで外枠6内の基準枠部14にコンクリート材料mが充填されるものである。
具体的には、外枠6の周縁には外枠6の上端と略面一のステージ23が配設されており、外枠6の後方のステージ23上には前後移動自在の上下開放で矩形枠状の材料容器24が配設されている。
また、コンクリート材料mが貯蔵された図示しないホッパー等により材料容器24の上方からコンクリート材料mが材料容器24内に自動供給され、所定量のコンクリート材料mが充填された材料容器24が外枠6側に移動することで外枠6内の基準枠部14にコンクリート材料mが落下して充填される。
そして、外枠6の上端を越える程度のコンクリート材料mが基準枠部14に充填されると材料容器24が後方に退避し、図4(b)、図13に示す如く材料充填手段Bを終える。
なお、後方に退避した材料容器24内には再びコンクリート材料mが自動供給され次回の材料充填手段Bの開始に備えている。
次に、押圧手段Cは、外枠6の上方に位置し凹型部30を下方とした複数の第二型枠29を下底面に配設した押圧部26が、図5、図14の如く下降して基準枠部14内のコンクリート材料mを第二型枠29が振動を加えながら押圧して図15の如くコンクリート材料mを圧縮し、その後、押圧部26が上方に退避する。
押圧部26は、油圧や空気、電気モーター等を駆動手段として押圧すると共に電気式等の振動発生手段を備えた加圧振動装置27と、その下端に第二型枠29を垂下状態で配設自在とする押圧基部28と、第二型枠29とで構成している。
なお、第二型枠29は、図示しないバネ材を介して押圧基部28に垂下させることで振動衝撃を高めることができる。
また、第二型枠29は、金属製の矩形状で、図8~図10に示すように、下底面に突設した下方縮径の円錐台状の凹型部30を隣接して2箇所形成しており、2つの凹型部30の距離は第一型枠15の2つの凸型部18の距離と等しく、凹型部30の形状は凸型部18に略嵌合する形状に形成している。
次に、押上手段Dは、図6、図16に示すように、底板11の下底面を上方に押し上げ自在とする上昇部32により底板11の下底面が外枠6の上端を越えるまで底板11を押上げる。
上昇部32は、油圧や空気、電気モーター等を上昇手段とする上昇装置33と、その上端に底板11を押上げる棒状の突上げ部34を各底板11の略中央部の直下となる位置に8箇所立設した上昇基部35とで構成している。
次に、取出し手段Eは、外枠6と底板11との間隙に突上げ部34との接触を回避するフォーク形状の取出しアーム37を挿入した後、押上手段Dである上昇部32が下降することで取出しアーム37の上に第一型枠15と横仕切板12と成型されたコンクリート材料mからなる積みブロック1が載置された底板11を載置した後、図7に示すように、取出しアーム37により所定の場所に移載する。
その後、乾燥抽出手段Fによりコンクリート材料mを乾燥させ、図9に示すような積みブロック1が完成する。
乾燥抽出手段Fにおいては、自然乾燥や乾燥炉等を用いることができる。
以上、説明したように本実施形態に係る積みブロックの製造方法は、型枠セット手段A
と材料充填手段Bと押圧手段Cと押上手段Dと取出し手段Eと乾燥抽出手段Fと、からなる積みブロック1の製造方法であって、型枠セット手段Aは、複数の縦仕切板9を所定間隔で平行に内設した上下開放で矩形枠状の外枠6の下部に複数の底板11を載置して外枠6の底部を略閉塞した後、縦仕切板9に直交する横仕切板12を縦仕切板9の中央にセットして外枠6と縦仕切板9と底板11と横仕切板12とで複数の凹状空間に形成した基準枠部14をなし、その後、基準枠部14の底板11の上に合成樹脂材料からなる第一型枠15を挿入載置し、材料充填手段Bは、予め所定量のコンクリート材料mを充填し外枠6の後方で外枠6の上端と略面一のステージ23上に前後移動自在に載置した少なくとも下方開放の材料容器24が前方に移動することで外枠6内の基準枠部14にコンクリート材料mを充填した後、材料容器24が後方に退避し、押圧手段Cは、外枠6の上方に位置し複数の第二型枠29を下底面に配設した押圧部26が下降して基準枠部14内のコンクリート材料mを第二型枠29が押圧した後、押圧部26が上方に退避し、押上手段Dは、外枠6の下方に位置し底板11の下底面が外枠6の上端を越えるまで底板11を押上げ、取出し手段Eは、外枠6と底板11との間隙に取出しアーム37を挿入した後、押上手段Dが下降することで取出しアーム37の上に第一型枠15と横仕切板12と成型されたコンクリート材料からなる積みブロック1を載置した底板11を載置した後、取出しアーム37で所定の場所に移載し、乾燥抽出手段Fにより乾燥させて積みブロック1を製造することより、取出し手段Eの後は個々の積みブロック1が各々の第一型枠15の上に載置された状態となるため、コンクリート材料mが固化する前であっても第一型枠15を把持して間接的に積みブロック1を個別に扱うことができ、乾燥抽出手段Fにおける取扱いも容易となる。
また、取出し手段Eの後は底板11と縦仕切板9を除去することができるので、順次製造に必要な数の底板11と縦仕切板9を再使用できるので、準備する底板11と縦仕切板9の数を必要最低限に抑えることができる。
更に、積みブロック1が固化した後は、順次製造に必要な数の第一型枠15を積みブロック1から取り外して容易に再使用できるので、準備する第一型枠15の数を必要最低限に抑えることができる。
しかも、第一型枠15が合成樹脂材料からなることで第二型枠29による押圧時の微小な変形により離型性を高めることができるので製品歩留まりが改善され量産性を向上させることができる。
また、第一型枠15は、中央部19が貫通した下方縮径の凸型部18を少なくとも1以上形成し、第二型枠29は、下底面に突設した下方縮径の凹型部30を少なくとも1以上形成したことより、成型時に上部が凹状で下部が凸状となるため成型性を更に高めることができる。
また、第一型枠15は、凸型部18を形成した平面視矩形状の上成型部17と、上成型部17の全周に渡り上方に伸延すると共に内側から上方に向けて先端先鋭の傾斜面をなす面取り成型壁16を形成したことより、当該部分の成型性を向上させることができるので、完成体で上側に凸部を有する積みブロック1の上面の外周角部に綺麗な面取り4を形成することができる。
更に、第一型枠15は、上成型部17の全周に渡り下方に伸延した載置壁21と、上成型部17の下面から載置壁21の高さまで下方に突設した複数のリブ20と、からなることより、第一型枠15に向かう第二型枠29による押圧時に適度で微小な変形を第一型枠15に生じさせ離型性と成型性を高めることができるので、更なる製品歩留まりの改善となり量産性も更に向上させることができる。
また、上述した製造方法で製造された積みブロック1により、高い成型性と量産性に起因した安価で且つ高精度で綺麗な積みブロック1を提供することができる。
以上、本発明の本実施形態に係る積みブロックの製造方法及び積みブロック1の好ましい実施形態について説明したが、本発明は特定の実施形態に限定されるものではなく、種々の変形・変更が可能である。
A 型枠セット手段
B 材料充填手段
C 押圧手段
D 押上手段
E 取出し手段
F 乾燥抽出手段
m コンクリート材料
1 積みブロック
6 外枠
9 縦仕切板
11 底板
12 横仕切板
14 基準枠部
15 第一型枠
16 面取り成型壁
17 上成型部
18 凸型部
19 中央部
20 リブ
21 載置壁
23 ステージ
24 材料容器
26 押圧部
29 第二型枠
30 凹型部
37 取出しアーム

Claims (5)

  1. 型枠セット手段と材料充填手段と押圧手段と押上手段と取出し手段と乾燥抽出手段と、からなる積みブロックの製造方法であって、
    前記型枠セット手段は、複数の縦仕切板を所定間隔で平行に内設した上下開放で矩形枠状の外枠の下部に複数の底板を載置して前記外枠の前記底部を略閉塞した後、前記縦仕切板に直交する横仕切板を前記縦仕切板の中央にセットして前記外枠と前記縦仕切板と前記底板と前記横仕切板とで複数の凹状空間に形成した基準枠部をなし、その後、前記基準枠部の前記底板の上に合成樹脂材料からなる第一型枠を挿入載置し、
    前記材料充填手段は、予め所定量のコンクリート材料を充填し前記外枠の後方で前記外枠の上端と略面一のステージ上に前後移動自在に載置した少なくとも下方開放の材料容器が前方に移動することで前記外枠内の前記基準枠部に前記コンクリート材料を充填した後、前記材料容器が後方に退避し、
    前記押圧手段は、前記外枠の上方に位置し複数の第二型枠を下底面に配設した押圧部が下降して前記基準枠部内の前記コンクリート材料を前記第二型枠が押圧した後、前記押圧部が上方に退避し、
    前記押上手段は、前記外枠の下方に位置し前記底板の下底面が前記外枠の前記上端を越えるまで前記底板を押上げ、
    前記取出し手段は、前記外枠と前記底板との間隙に取出しアームを挿入した後、前記押上手段が下降することで前記取出しアームの上に前記第一型枠と前記横仕切板と成型された前記コンクリート材料からなる積みブロックを載置した前記底板を載置した後、前記取出しアームで所定の場所に移載し、前記乾燥抽出手段により乾燥させて積みブロックを製造することを特徴とする積みブロックの製造方法。
  2. 前記第一型枠は、中央部が貫通した下方縮径の凸型部を少なくとも1以上形成し、前記第二型枠は、下底面に突設した下方縮径の凹型部を少なくとも1以上形成したことを特徴とする特徴とする請求項1に記載の積みブロックの製造方法。
  3. 前記第一型枠は、前記凸型部を形成した平面視矩形状の上成型部と、前記上成型部の全周に渡り上方に伸延すると共に内側から上方に向けて先端先鋭の傾斜面をなす面取り成型壁を形成したことを特徴とする請求項2に記載の積みのブロック製造方法。
  4. 前記第一型枠は、前記上成型部の全周に渡り下方に伸延した載置壁と、前記上成型部の下面から前記載置壁の高さまで下方に突設した複数のリブと、からなることを特徴とする請求項3に記載の積みブロックの製造方法。
  5. 請求項1乃至4の何れか1項に記載の製造方法で製造された積みブロック。
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