JP3006932U - 合成樹脂ケース組立部材の成形用金型装置 - Google Patents

合成樹脂ケース組立部材の成形用金型装置

Info

Publication number
JP3006932U
JP3006932U JP1994008773U JP877394U JP3006932U JP 3006932 U JP3006932 U JP 3006932U JP 1994008773 U JP1994008773 U JP 1994008773U JP 877394 U JP877394 U JP 877394U JP 3006932 U JP3006932 U JP 3006932U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
synthetic resin
mold
molding
assembly member
resin case
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1994008773U
Other languages
English (en)
Inventor
昌一 高
Original Assignee
昌一 高
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 昌一 高 filed Critical 昌一 高
Priority to JP1994008773U priority Critical patent/JP3006932U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3006932U publication Critical patent/JP3006932U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 合成樹脂ケースの生産において、ケースを展
開状態に裁断する作業工程と折曲線を形成する加工工程
を単一工程にて同時に処理できるような合成樹脂ケース
の成形用金型装置を開発し、生産性の向上を図ること。 【構成】 合成樹脂材料(S)をケースの展開状態に裁
断するためのカッター(101)と折曲線を加圧形成す
るための加圧突部(102)を設置した可動上型の成形
板(100)、および上記合成樹脂材料(S)に対して
載置機能と加熱作用を示すように、所定の加熱装置(2
02)を内装した固定金型の面板(200)とからなる
合成樹脂ケース組立部材の成形用金型装置である。この
ような構成にある可動上型の成形板(100)と固定金
型の面板(200)の組合せにより、単一工程にて裁断
と折曲線の形成加工を同時に遂行することができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、熱可塑性特性を有するシート状の合成樹脂を素材とする合成樹脂 ケース組立部材を成形するための金型装置に関し、特に、合成樹脂ケースを製作 するための展開形態である上記組立部材の裁断と折曲線形成加工とを単一工程で 行うことができ、さらに製品品質の向上と量産性に有利な成形用金型装置を提案 する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、包装対象物を保護するために使用される合成樹脂ケースは、まず、厚 さが比較的薄い(約1〜5mm)シート状の合成樹脂材料を、ケースの組立てに必 要な展開状態の組立部材に裁断し、次いで、この裁断によって得られた組立部材 (1次加工品)に折曲位置に沿って折曲線を形成し、その後、その折曲線に沿っ て折曲げることにより製作していた。
【0003】 このようにして製作される種々の形状の合成樹脂ケースのなかで、例えば、ビ デオテープケースの場合の製作は次のようにして行われていた。 先ず、第1工程において、熱可塑性特性を有するシート状の合成樹脂を準備し 、ケース製作に必要な展開状態の組立部材に裁断する。 次に、第2工程において、展開状態の上記組立部材(裁断された1次加工品) は、厚さを薄くして脆弱部とするための熱加圧成形を施すことにより、ケース組 立てのための折曲線を加工形成する。 このようにして、第1工程および第2工程を通して、ケース製作に必要な展開 状態の組立部材への裁断と折曲線の成形加工を実施し、その後、折曲線の折れ曲 げ作業によって、箱形のビデオテープケースを得ることができる。
【0004】 前記の如き従来技術にかかる合成樹脂ケースの製作工程では、ケースの展開状 態の組立部材に裁断するための裁断装置と、裁断加工により1次加工されたもの に対してさらに折曲線を加工するための2次加工に必要な熱加圧成形装置とを、 それぞれ独立した別個の装置としなければ、当該合成樹脂ケースの製作が困難で あった。そのため、ケース製作設備を構築するのに経済的負担が加重され、また 、加工を2段階にわたる工程で行うことから量産性が劣ることはもちろん、不良 の発生率が高くなる等の欠点があった。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
この考案は、上記従来技術が抱える欠点を解消するために案出されたものであ り、この考案は、合成樹脂ケースの製作に必要な展開状態への裁断と折曲線形成 加工とを単一工程によって実施できるような成形用金型装置を開発し、設備の単 純化および量産性改善と品質向上を図ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
考案者らは、上記目的を実現するために鋭意研究した結果、以下に示す内容を 要旨構成とするこの考案を完成するに到った。 すなわち、この考案は、可動上型と、原材料が載置される固定下型とからなる 金型装置において、前記固定下型は、その本体内部に加熱装置を具え、前記可動 上型は、その下側面に組立部材裁断用カッターと折曲線形成用加圧突部とを具え ることを特徴とする合成樹脂ケース組立部材の成形用金型装置である。 望ましくは、可動上型の成形板(100)と、原材料(S)が載置される固定 下型の面板(200)とからなる金型装置において、前記面板(200)は、そ の本体(201)内部に加熱装置(202)を具え、前記成形板(100)は、 その下側面に、合成樹脂ケース(CS)の展開状態である組立部材の形状に沿っ て配置されたカッター(101)を具えると共に、前記組立部材の折曲線(P) 形成加工位置に沿って配置された加圧突部(102)を具えることを特徴とする 合成樹脂ケース組立部材の成形用金型装置である。
【0007】
【作用】
この考案にかかる金型装置の技術的な特徴は、組み合わされる一対の金型原板 に対し、一方の金型原板には、裁断に必要なカッターと折曲線の形成加工のため の加工突部を設け、また他方の対向する金型原板には、合成樹脂に対して熱的作 用を施すための加熱装置を具備する構成とした点にある。 したがって、合成樹脂ケース組立部材の成形に当たっては、上記金型原板間に 装入されたシート状の合成樹脂を金型原板どうしの組合せによって加圧するとい う単一工程で、ケース製作に必要な展開状態の組立部材への裁断と折曲線の形成 加工とを同時に行うことができる。
【0008】
【実施例】
以下、この考案にかかる金型装置の望ましい実施例を図示した添付図面により 、具体的な技術構成および作用効果を説明する。 図1は、この考案にかかる金型装置の主要構成を示す概略図である。図2は、 この考案にかかる金型装置を用いて合成樹脂ケース組立部材を成形(裁断と折曲 線の形成)する過程を説明するための構成図である。図3は、この考案にかかる 金型装置を用いて単一工程で成形(裁断と折曲線の形成)された合成樹脂ケース 組立部材を示す斜視図である。 上記各図面に示されたように、この考案にかかる金型装置は、シート状の合成 樹脂材料(S)を任意の形態に切断できる機能を有するカッター(101)と折 曲線を形成するための加工突部(102)を具える可動上型の成形板(100) 、および上記合成樹脂材料(S)を載置できると共に、その合成樹脂に対して熱 的作用を施すための加熱装置(202)を本体(201)内部に具える固定下型 の面板(200)、から構成されている。
【0009】 このような構成にある金型装置は、合成樹脂ケースの成形前に、予め、固定下 型の面板(200)の本体(201)に内装された加熱装置(202)を稼動し てその面板(200)を加熱させた状態にする。 ここで、固定下型の面板(200)を加熱するための加熱装置(202)の発 熱量は、成形対象物であるシート状の合成樹脂材料(S)が塑性変形を伴う程度 の熱量であればよく、加熱装置(202)としては電熱線を採用することが好ま しい。
【0010】 このような状態に準備されたこの考案にかかる金型装置において、図1に示す ように、合成樹脂材料(S)は可動上型の成形板(100)と固定下型の面板( 200)との間に位置するように載置され、次いで可動上型の成形板(100) を稼動させて加圧すると、該合成樹脂材料(S)は、成形板(100)面に配置 されたカッター(101)によってケースの展開状態に裁断され、同時に、加圧 突部(102)によって厚さの薄い脆弱部が形成されながら折曲線(P)の形成 加工が行われる。 図2は、このような金型装置の組合せ加圧による成形(裁断と折曲線の形成加 工)時の状態を示している。 ここで、合成樹脂材料(S)は、カッター(101)による裁断と同時に、加 圧突部(102)の作用によって、局部的な押圧による塑性変形が進み、金型装 置から取出して冷却されると、前記塑性変形による折曲線(P)の形成加工が保 持完了するのである。
【0011】 このようにして成形(裁断と折曲線の形成加工)して得られたケースの展開状 態にある1次製品(組立部材)を、折曲線(P)に沿って折れ曲げ加工したのち 接着することにより、図3に示す如き合成樹脂ケース(S)の製作が完了する。
【0012】
【考案の効果】
以上説明したようにこの考案にかかる金型装置によれば、単一工程で裁断加工 と折曲線(P)の形成加工を同時に行うことができるから、単純な設備で合成樹 脂ケース(CS)を製作することができる。しかも、製品品質の向上および生産 性の向上を実現させることができ、従来の諸般問題点を解消できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案にかかる金型装置の主要構成を示す概
略図である。
【図2】この考案にかかる金型装置を用いて合成樹脂ケ
ース組立部材を成形(裁断と折曲線の形成)する過程を
説明するための構成図である。
【図3】この考案にかかる金型装置を用いて得られた合
成樹脂ケース組立部材の一実施例を示す斜視図である。
【符号の説明】
100 成形板 101 カッ
ター 102 加圧突部 200 面板 201 本体 202 加熱
装置 P 折曲線 S 合成
樹脂材料 CS 合成樹脂ケース

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可動上型と、原材料が載置される固定下
    型とからなる金型装置において、 前記固定下型は、その本体内部に加熱装置を具え、前記
    可動上型は、その下側面に組立部材裁断用カッターと折
    曲線形成用加圧突部とを具えることを特徴とする合成樹
    脂ケース組立部材の成形用金型装置。
  2. 【請求項2】 可動上型の成形板(100)と、原材料
    (S)が載置される固定下型の面板(200)とからな
    る金型装置において、 前記面板(200)は、その本体(201)内部に加熱
    装置(202)を具え、前記成形板(100)は、その
    下側面に、合成樹脂ケース(CS)の展開状態である組
    立部材の形状に沿って配置されたカッター(101)を
    具えると共に、前記組立部材の折曲線(P)形成加工位
    置に沿って配置された加圧突部(102)を具えること
    を特徴とする合成樹脂ケース組立部材の成形用金型装
    置。
JP1994008773U 1994-07-20 1994-07-20 合成樹脂ケース組立部材の成形用金型装置 Expired - Lifetime JP3006932U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1994008773U JP3006932U (ja) 1994-07-20 1994-07-20 合成樹脂ケース組立部材の成形用金型装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1994008773U JP3006932U (ja) 1994-07-20 1994-07-20 合成樹脂ケース組立部材の成形用金型装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3006932U true JP3006932U (ja) 1995-01-31

Family

ID=43142788

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1994008773U Expired - Lifetime JP3006932U (ja) 1994-07-20 1994-07-20 合成樹脂ケース組立部材の成形用金型装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3006932U (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004306460A (ja) * 2003-04-08 2004-11-04 Nissha Printing Co Ltd 予備成形用シート折り曲げ型およびこれを用いたインサートシートの予備成形方法
WO2005087479A1 (ja) * 2004-03-12 2005-09-22 Kunitsugu Suzuki 折り曲げ罫線入りプラスチックシート作成装置
JP2012166531A (ja) * 2011-02-17 2012-09-06 Kawakami Sangyo Co Ltd 中空板材の折り曲げ用溝加工装置及び中空板材の折り曲げ用溝加工方法
KR101347085B1 (ko) * 2013-02-19 2014-01-07 조선대학교산학협력단 고강성 다중반사구조의 평판형광생물 반응기용 케이스의 제조방법

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004306460A (ja) * 2003-04-08 2004-11-04 Nissha Printing Co Ltd 予備成形用シート折り曲げ型およびこれを用いたインサートシートの予備成形方法
WO2005087479A1 (ja) * 2004-03-12 2005-09-22 Kunitsugu Suzuki 折り曲げ罫線入りプラスチックシート作成装置
JP2012166531A (ja) * 2011-02-17 2012-09-06 Kawakami Sangyo Co Ltd 中空板材の折り曲げ用溝加工装置及び中空板材の折り曲げ用溝加工方法
KR101347085B1 (ko) * 2013-02-19 2014-01-07 조선대학교산학협력단 고강성 다중반사구조의 평판형광생물 반응기용 케이스의 제조방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4622026A (en) Mandrel for use in manufacturing an angled and cylindrical container
US7041249B2 (en) Vibratory molding process and product
JP6137056B2 (ja) 自動車用樹脂部品の製造方法及び自動車用樹脂部品の製造装置
JP3006932U (ja) 合成樹脂ケース組立部材の成形用金型装置
JPH06254983A (ja) プラスチック成形品を製造する方法
JP2000300929A (ja) フィルタエレメントの製造方法
JPS6339320A (ja) 内装成形品の製造方法
JP3886272B2 (ja) 中空合成樹脂板の端面処理方法及びその装置
JPH09239456A (ja) 絞り加工方法及び絞り型
JP2606418B2 (ja) 樹脂シートのエンボス加工方法
JP2001162679A (ja) スタンピング成形装置
JP2702530B2 (ja) 板金プレス加工品の製造方法
JP2686822B2 (ja) 波形放熱板の製造方法及び波形放熱板の切断方法
JP4414041B2 (ja) エンボス成形装置とワーク押圧装置の組合体
JP2002305798A (ja) 小型発音体用振動板の成形方法
JP3503525B2 (ja) 金属板状材と合成樹脂材の一体化した製品の製造方法
JPH01316252A (ja) 光学素子の成形方法
JP3814355B2 (ja) インサート成形品製造装置
JPH0246931A (ja) 薄板鋼板のプレス方法及びプレス金型装置
JPH10192998A (ja) 金型装置
JPH04167933A (ja) パネルの切断成形機
JP2001047523A (ja) フレネルレンズ用金型及びこの金型を用いたフレネルレンズの製造方法
JP2010083093A (ja) 発泡樹脂製パッド成形装置
JPH07205306A (ja) 合成樹脂モールの加工方法および装置
JP4649055B2 (ja) 熱可塑性樹脂シートの成形方法