JP3006730B2 - 共同作業用情報処理装置及び共同作業用情報処理方法 - Google Patents

共同作業用情報処理装置及び共同作業用情報処理方法

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JP3006730B2
JP3006730B2 JP3202981A JP20298191A JP3006730B2 JP 3006730 B2 JP3006730 B2 JP 3006730B2 JP 3202981 A JP3202981 A JP 3202981A JP 20298191 A JP20298191 A JP 20298191A JP 3006730 B2 JP3006730 B2 JP 3006730B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、複数のワークステーシ
ョンを利用して複数人で同じ表示情報を共有して共同作
業を行う共同作業用情報処理装置及び共同作業用情報処
理方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】ワークステーション等の情報処理装置を
使用して作業を進める場合に、複数の作業者で共同作業
を行うことが出来れば、作業効率が改善されることが期
待される。
【０００３】共同作業を行うために共通の装置に対して
複数個の位置入力手段を設けた情報処理装置が特開昭６
２−２０９６１０号公報に開示されている。
【０００４】また、複数のワークステーションが接続さ
れたネットワークにおいては、表示情報を共有すること
が可能である。この機能を利用して複数の作業者が共同
作業を行うことが従来から知られている。例えば、複数
の共同作業者が共有しているウィンドウに対して操作を
行うことにより共同作業を行う（“ＷＹＳＩＷＩＳＲｅ
ｖｉｓｅｄ：Ｅａｒｌｙ Ｅｘｐｅｒｉｅｎｃｅｓ ｗ
ｉｔｈ Ｍｕｌｔｉｕｓｅｒ Ｉｎｔｅｒｆａｃｅｓ
“Ｔｒａｎｓａｃｔｉｏｎｓ ｏｎ Ｏｆｆｉｃｅ ｉ
ｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ Ｓｙｓｔｅｍｓ， Ｖｏｌ．
５， Ｎｏ．２，Ａｐｒｉｌ １９８７， ｐｐ．３２
−４７ ＡＣＭ参照）。
【０００５】これは、図３に示すような、それぞれプロ
セッサ５１ａ，５２ａ，キーボード５１ｂ、５２ｂ，マ
ウス５１ｃ，５２ｃ，ディスプレイ５１ｄ，５２ｄを備
えた複数のワークステーション５１，５２がネットワー
ク５３を介して接続されたネットワークシステムにおい
て、各ワークステーション５１，５２のディスプレイ５
１ｄ，５２ｄの各表示画面上に共有ウィンドウを設定
し、この共有ウィンドウを使用して共同作業を行ってい
る。なお、図示しないがネットワーク５３には更に他の
ワークステーションも接続されている。
【０００６】図４は、ディスプレイ５１ｄ，５２ｄの表
示画面５４に表示された共有ウィンドウ５５を示してお
り、この共有ウィンドウ５５内に各作業者のマウスカー
ソル５６，５７が表示される。また、そのマウスカーソ
ル５６，５７で操作された結果表示されるポップアップ
メニュー５８も同じ共有ウィンドウ５５に表示されてい
る。
【０００７】例えば、ワークステーション５１の使用者
が、マウスカーソル５６で指示された位置から或る意見
を入力すると、この意見は他のワークステーションにも
表示されるので、例えば、ワークステーション５２の使
用者が、マウスカーソル５７を図示の位置に移動させて
他の意見を入力すれば、この意見も共有ウィンドウ５５
内に表示される。このように、誰かが作業を行えば、共
同作業者全員が作業の結果を見ることになる。また、作
業者が全体の意志とは別に個人的に行った共同作業者全
員が見ることになる。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
共同作業装置においては、作業者が全体の意志とは別に
個人的な作業を行うことも可能であるため、場合によっ
ては共同作業を円滑に進めることが難しかった。例え
ば、或る作業者が共有ウィンドウ５５内のデータを他の
場所に移動してしまったような場合、そのデータを見よ
うとしていた、或いは、利用しようとしていた他の作業
者は、目的とする情報が見えなくなってしまい必要な情
報が得られなくなってしまうという不都合が生じる。
【０００９】また、ある特定の作業者が個人的に情報の
階層構造を確認するために階層表示コマンドを実行した
場合でも、階層構造を示すウィンドウが共有ウィンドウ
５５内に表示されるので、他の共同作業者が見ようとし
ていた情報が隠れてしまい必要な情報が得られなくなっ
てしまうという不都合が生じる。
【００１０】このように、或る作業者の操作が他の作業
者の邪魔になる場合があるため、個人的に行いたい操作
があっても共同作業者全員に承認を得る必要があり、作
業が煩雑となっていた。この点からも共同作業を円滑に
進めることが難しかった。
【００１１】そこで、本発明は、作業者に対し異なった
操作の権限をつけることにより、共同作業を円滑に進め
ることができるようにすることを目的としている。ま
た、本発明は作業者の個人的な操作が全体の作業の邪魔
にならないようにすることを目的とする
【００１２】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するため、複数の作業者で表示情報を共有するための
共有ウィンドウを表示する共同作業用情報処理装置にお
いて、共有ウィンドウに対して発せられた操作要求につ
いて操作権限のある操作要求か否かを識別する操作手段
選択手段と、前記操作要求が権限を有する場合に共有情
報に対する操作を実行して共有ウィンドウに反映させる
ための処理を行う操作手段と、前記操作要求が権限を有
しない場合に前記共有ウィンドウとは別に設けられたウ
ィンドウに操作結果を反映させる限定操作手段とを設け
たことを特徴とする。
【００１３】
【作用】本発明においては、各ワークステーション毎或
いは各使用者毎に操作権限が決められており、この操作
権限に応じて操作モードが設定される。権限がある操作
要求元からの操作に対しては共有情報に対する操作が実
行されるが、権限がない操作要求元からの操作に対して
は共有情報に対する操作が制限される。
【００１４】
【実施例】以下、図面を参照しながら、実施例により本
発明の特徴を具体的に説明する。図１は、本発明の共同
作業用情報処理装置の実施例を示すブロック図である。
ネットワーク１に対して個人用操作装置２と共有情報管
理処理装置３とが接続されている。なお、個人用操作装
置２は、必要に応じてネットワーク１に対して複数個接
続される。
【００１５】各個人用操作装置２は、例えば通常のワー
クステーションから構成されており、キーボード等の操
作モード入力装置４、マウス情報入力装置５、これらの
入力装置４，５からの入力情報に基づいて操作情報を作
成して通信装置６を介してネットワーク１に送り出す操
作情報作成装置７と、ネットワーク１から受信した情報
を表示する表示装置８とを備えている。
【００１６】また、共有情報管理処理装置３は、ネット
ワーク１に対して送受信を行う通信装置９と、個人用操
作装置２から送られてきた操作情報を受信し、操作モー
ド管理装置１０を介して記憶装置１１を参照することに
より、受信内容に応じて操作情報を操作装置１２或いは
限定操作装置１３に供給する操作手段選択装置１４と、
操作装置１２に接続された共有ウィンドウ表示制御装置
１５と、限定操作装置１３に表示領域変更装置１６を介
して接続されている個人ウィンドウ表示制御装置１７と
を備えている。なお、上述の記憶装置１１には、表１に
示すような操作モード管理表が書き込まれる。
【００１７】
【表１】
【００１８】表１は、例えば、ユーザ名が“Ｂ”である
作業者が使用する“ＷＳ２”という名称のワークステー
ションに対しては限定操作モードが設定されていること
を意味する。
【００１９】また、上述の記憶装置１１には、表２に示
すような許容モード定義表が書き込まれている。
【００２０】
【表２】
【００２１】表２は、例えば、コピーコマンドは全体操
作或いは限定操作のいずれの操作モードが設定されてい
るワークステーションからでも操作が可能であるが、移
動コマンドは全体操作モードが設定されているワークス
テーションからのみ操作が可能であることを意味してい
る。
【００２２】更に、上述の記憶装置１１には、表３に示
すような表示領域定義表が書き込まれる。
【００２３】
【表３】
【００２４】表３は、例えば、コピーコマンドを実行し
た場合、その実行結果は個人ウィンドウに表示され、移
動コマンドを実行した場合、その実行結果は共有ウィン
ドウに表示されることを意味している。
【００２５】次に、上述の共同作業装置の動作について
説明する。
【００２６】先ず、作業者は、図１に示される個人用操
作装置２の操作モード入力装置４から操作モードを選択
する。選択された操作モードは、共同情報管理装置３の
操作モード管理装置１０に伝達される。これにより、操
作モード管理装置１０は、現時点で全体操作権を持って
いる人数と許されている全体操作権の数とから、操作権
を与えるか与えないかの判断をする。その判断の結果、
決定された操作モードを個人用操作装置２の表示装置８
に伝達する。
【００２７】本実施例においては操作モードとして、全
体操作モードと限定操作モードの二つがあり、全体操作
モードが許可されているユーザは、ディスプレイの共有
ウィンドウに表示されている情報に対して全ての操作が
可能であり、限定操作モードしか許可されていないユー
ザは、制限された操作のみ可能である。
【００２８】操作モード入力装置４から入力された操作
モードの情報に対しては、操作情報作成装置７において
ユーザ名やワークステーション名等が付加され、通信装
置６によりネットワーク１に送り出される。これらの情
報は、たとえばパケット形式で転送される。
【００２９】個人用操作装置２からの情報は、ネットワ
ーク１を介して共有情報管理処理装置３に供給される。
ネットワーク１からの情報は、通信装置９を介して操作
モード管理装置４に伝送され、記憶装置１１に格納され
ている操作モード管理表（表１参照）が変更される。
【００３０】上述の操作により、各ユーザ或いは各ワー
クステーションに対して操作モードが設定される。
【００３１】次に、個人用操作装置２のマウス情報入力
装置５から、共同作業のためのマウス情報が入力される
と、このマウス情報に対して、操作情報作成装置７でユ
ーザ名やワークステーション名等が付加され、通信装置
６により、ネットワーク１を介して共有情報管理処理装
置３上の操作手段選択装置１４に伝送される。
【００３２】操作手段選択装置１４では、マウス情報に
付加されている送信元の情報、すなわち、ユーザ名或い
はワークステーション名を検出し、操作モード管理装置
１０により記憶装置１１に記憶されている操作モード管
理表（表１参照）を参照して、権限のある作業者或いは
ワークステーションからの操作要求であるかどうかを識
別する。この識別結果に応じて操作装置１２又は限定操
作装置１３に情報を伝達し操作を行う。権限のある操作
元に対しては操作装置１２を起動し、権限のない操作元
に対しては限定操作装置１３を起動する。
【００３３】例えば、“ＷＳ２”という名前のワークス
テーションからのマウス情報が入力された場合、表１に
示される操作モード管理表を参照することにより、この
ワークステーションに対しては限定操作モードが設定さ
れていることが判るので限定操作装置１３が動作状態と
なる。
【００３４】限定操作装置１３が動作する限定操作モー
ドにおいては、実行可能なコマンドの種類が制限され
る。すなわち、表２に示される許容モード定義表のよう
に、コピーコマンドはどちらの操作モードでも実行可能
であるが、移動コマンドは限定操作モードでは実行不可
能である。
【００３５】また、限定操作モードで操作中に表示を伴
う操作をすると、表示領域定義表（表３参照）を参照し
てコマンドに対応する表示領域を判別し、判別結果に応
じて、共有ウィンドウ表示制御装置１５又は個人ウィン
ドウ表示制御装置１７に表示情報を伝達する。
【００３６】これらのウィンドウ表示制御装置１５，１
７からの表示信号は、通信装置９、ネットワーク１、通
信装置６を介して個人用操作装置２に供給され、表示装
置８に表示される。
【００３７】図２は表示装置８の表示画面に表示された
個人ウィンドウ２２と共有ウィンドウ２３の例を示して
おり、共有ウィンドウ２３内には自分の個人用操作装置
２のマウス情報入力装置５からのマウス情報に基づいて
移動するマウスカーソルを含めた複数のマウスカーソル
２４ａ，２４ｂ，２４ｃが表示されている。
【００３８】例えば、マウスカーソル２４ａはマウス情
報入力装置５からのマウス情報に応じて表示画面２１上
を移動する。そして、キーボード等から入力された文字
列がマウスカーソル２４ａで指示された位置から表示さ
れ、また、マウスカーソル２４ａで指示された座標に基
づいて図形等が作成される。他のマウスカーソル２４
ｂ，２４ｃについても同様である。また、２５は、表２
に示されるコピー，移動，検索，置換等のコマンドを選
択するためのポップアップメニューである。
【００３９】いま、自分が使用しているワークステーシ
ョンには全体操作モードが設定されており、自分のマウ
スカーソルが２４ａであったとすると、マウスカーソル
２４ａでポップアップメニュー２５中の、例えば移動の
操作を行おうとすると、表２の許容モード定義表から判
るように、全体操作モードが設定されたワークステーシ
ョンは移動操作が可能であるので移動操作が実行され、
操作の結果は共有ウィンドウ２３に反映される。
【００４０】また、特定の作業者が個人的に確認するた
めの階層表示コマンドを実行した場合には、階層構造を
示すウィンドウが個人ウィンドウのみに表示される。し
たがって、階層構造を示すウィンドウによって共有ウィ
ンドウが覆われることがなくなり、他の共同作業者に迷
惑をかけることがなくなる。
【００４１】なお、上述の実施例においては個人用操作
装置２の表示装置８に共有ウィンドウ及び個人ウィンド
ウを表示するようにしたが、共有情報管理処理装置３の
共有ウィンドウ表示制御装置１５に共同作業者全員で見
ることができる大型の表示装置を接続して共有ウィンド
ウを表示し、個人用操作装置２の表示装置８には個人ウ
ィンドウのみを表示するようにしてもよい。
【００４２】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、共
同作業中に共有データへの操作の権限を指定できるため
個人的な操作により共同作業者全員に混乱を起こすこと
がなくなり、また、個人的操作も他の共同作業者に迷惑
をかけることなく行う事が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明の共同作業用情報処理装置の実施例を
示す概略ブロック図である。
【図２】 共同作業用情報処理装置の表示装置における
個人ウィンドウと共有ウィンドウの表示例を示す説明図
である。
【図３】 従来の共同作業用情報処理装置の構成例を示
す概略ブロック図である。
【図４】 従来の共同作業用情報処理装置の表示装置に
おける表示例を示す説明図である。
【符号の説明】
１ ネットワーク、２ 個人用操作装置、３ 共有情報
管理処理装置、４ 操作モード入力装置、５ マウス情
報入力装置、６ 通信装置、７ 操作情報作成装置、８
表示装置、９ 通信装置、１０ 操作モード管理装
置、１１ 記憶装置、１２ 操作装置、１３ 限定操作
装置、１４ 操作手段選択装置、１５ 共有ウィンドウ
表示制御装置、１６ 表示領域変更装置、１７ 個人ウ
ィンドウ表示制御装置、２１ 表示画面、２２ 個人ウ
ィンドウ、２３ 共有ウィンドウ、２４ａ，２４ｂ，２
４ｃ マウスカーソル、２５ ポップアップメニュー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) C06F 15/00 330 C06F 3/14 320 C06F 3/14 350 ＪＩＣＳＴファイル（ＪＯＩＳ)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 複数の作業者で表示情報を共有するため
    の共有ウィンドウを表示する共同作業用情報処理装置に
    おいて、共有ウィンドウに対して発せられた操作要求について操
    作権限のある操作要求か否かを識別する操作手段選択手
    段と、 前記操作要求が権限を有する場合に共有情報に対する操
    作を実行して共有ウィンドウに反映させるための処理を
    行う操作手段と、 前記操作要求が権限を有しない場合に前記共有ウィンド
    ウとは別に設けられたウィンドウに操作結果を反映させ
    る限定操作手段とを設けた 共同作業用情報処理装置。
  2. 【請求項２】 前記操作手段選択手段は、作業者によっ
    て選択された操作モードに基づき操作権限のある操作要
    求か否かを識別することを特徴とする請求項１記載の共
    同作業用情報処理装置。
  3. 【請求項３】 複数の作業者で表示情報を共有するため
    の共有ウィンドウを表示する共同作業用情報処理におい
    て、 共有ウィンドウに対して発せられた操作要求について操
    作権限のある操作要求か否かを識別し、 前記操作要求が権限を有する場合に共有情報に対する操
    作を実行して共有ウィンドウに反映させるための処理を
    行い、 前記操作要求が権限を有しない場合に前記共有ウィンド
    ウとは別に設けられたウィンドウに操作結果を反映させ
    る限定操作を行う共同作業用情報処理方法。
  4. 【請求項４】 前記識別は、作業者によって選択され
    た操作モードに基づき操作権限のある操作要求か否かを
    識別することを特徴とする請求項３記載の共同作業用情
    報処理方法。
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