JP2000067006A - ワークスペース管理装置 - Google Patents

ワークスペース管理装置

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JP2000067006A
JP2000067006A JP24655698A JP24655698A JP2000067006A JP 2000067006 A JP2000067006 A JP 2000067006A JP 24655698 A JP24655698 A JP 24655698A JP 24655698 A JP24655698 A JP 24655698A JP 2000067006 A JP2000067006 A JP 2000067006A
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恭彦 野村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リソースを処理可能に保持するワークスペー
スをユーザに提供するワークスペース管理装置におい
て、共有ワークスペースを個人ワークスペースの組合せ
として仮想的に構成する。 【解決手段】 ワークスペース管理装置は例えばネット
ワーク3を介して接続されたサーバ1とクライアント2
により構成され、ワークスペース蓄積部11に複数のワ
ークスペースを記憶するとともに、共有ビュー定義情報
蓄積部12に複数のワークスペースを組み合わせて構成
される共有ビューを生成するための複数のワークスペー
スの組合せの情報を記憶し、共有ビュー生成部13が当
該組合せ情報に従って、ワークスペース蓄積部11に記
憶された複数のワークスペースを組み合わせて共有ビュ
ーを生成する。また、生成された共有ビュー上のリソー
スが変更されたことに応じて、ワークスペース変更部1
4がワークスペース蓄積部11に記憶された対応するワ
ークスペースに同一の変更を施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リソースを処理可
能に保持する複数のワークスペース(マルチワークスペ
ース)をユーザに提供するワークスペース管理装置に関
し、特に、共有ワークスペースを個人ワークスペースの
組合せとして仮想的に構成するワークスペース管理装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、コンピュータを用いてユーザ
が行う作業の環境(ワークスペース)を保存し、管理
し、それらを切り替えることにより複数の業務を並行し
て行うことを支援するワークスペースシステムがあり、
このようなシステムとしては、Xerox社のRoom
s(商品名)や、特開平7-295930号公報に記載された情報
処理装置等がある。しかしながら、これらのワークスペ
ースシステムでは、複数のユーザが協調して作業するこ
とを想定しておらず、他のユーザのワークスペースを相
互参照するためのメカニズムを持っていない。
【0003】上記した問題を解決するシステムとして、
例えばBSCW(R.Bentley, W.Appelt, U.Busbach, E.H
inrichs, D.Kerr, K.Sikkel, J.Trevor and G.Woetzel,
Basic Support for Cooperative Work on the World W
ide Web, in InternationalJournal of Human-Computer
Studies: Special issue on Novel Applications of t
he World Wide Web, Spring 1997, (C)Academic Pres
s., http://bscw.gmd.de/Papers/IJHCS/IJHCS.html)や
TeamRooms(M.Roseman, S.Greenberg, TeamRoo
ms: Network Places for Collaboration, CSCW'96, 199
6.)等に記載された共有ワークスペース・システムがあ
り、このようなシステムでは、共有ワークスペースにお
いて他ユーザがどのファイルの追加や編集を行ったかと
いう状況を表す情報を互いに知らせる仕組みを持ってい
る。しかしながら、このような共有ワークスペース・シ
ステムで共有される状況に関する情報は、共有ワークス
ペース内で行われるものに限定されてしまう。
【0004】一例として、図21には、共有ワークスペ
ースを管理する従来のシステムの構成例を示してあり、
このシステムには、個別のユーザが作業を行うための個
人ワークスペースを蓄積するワークスペース蓄積部51
と、複数のユーザが協調して作業を行うための共有ワー
クスペースを蓄積する共有ワークスペース蓄積部52と
が別々に備えられており、また、キーボードやディスプ
レイ等を有した入出力部53や、ユーザが選択した個人
ワークスペースや共有ワークスペースを蓄積部51、5
2から呼び出してメモリに一時的に保持するワークスペ
ース保持部54が備えられている。
【0005】同図に示した従来のシステムでは、個人ワ
ークスペースと共有ワークスペースとが別々に処理や保
存等され、具体的には、ユーザは入出力部53を操作し
て前記メモリ上に呼び出した個人ワークスペースや共有
ワークスペースに対して編集を行い、例えば当該編集作
業が終了した後、編集された個人ワークスペースについ
てはワークスペース蓄積部51に格納される一方、編集
された共有ワークスペースについては共有ワークスペー
ス蓄積部52に格納される。このように、従来のシステ
ムでは、共有ワークスペース内で行われた作業の内容の
みが複数のユーザにより共有されていた。
【0006】これに対して、パーソナルコンピュータの
高機能化や、WWW等のように分散してファイルを管理
・発信する技術の普及に伴い、共有情報が共有サーバ上
に置かれる必然性はなくなってきている。例えば、各ユ
ーザは任意のマシン上に個人管理ファイルを蓄積し、必
要に応じて他ユーザにアクセス権を与えるという形での
情報共有が広く行われるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例で示したよ
うに、共有ワークスペースを管理する従来のシステムで
は、個人ワークスペースと共有ワークスペースとを別々
に設けて編集等が行われていたため、例えば個人ワーク
スペースと共有ワークスペースとに同一の編集を施す場
合であっても、こうした編集による情報の整理が、個人
ワークスペースと共有ワークスペースとの双方で必要で
あるといった不具合があった。このため、個人ワークス
ペースが保持する情報と共有ワークスペースが保持する
情報との整合性が低下してしまうことも生じ、また、管
理コストが増加してしまうといった不具合があった。
【0008】また、同様に、このような従来のシステム
では、個人ワークスペースとは別個な共有ワークスペー
スに共有情報を置くことを前提としているため、上記し
たように共有ワークスペース上で行われた変更等につい
てはユーザ間で通知されるものの、他のユーザが個人ワ
ークスペース上で行った変更等については必要十分に知
ることができず、このため、他のユーザが個人ワークス
ペース上で行った作業を共有して協調作業に活かすこと
ができないといった不具合があった。
【0009】本発明は、このような従来の課題を解決す
るためになされたもので、個人ワークスペースと共有ワ
ークスペースの双方で必要であった情報の整理を一本化
することができるワークスペース管理装置を提供するこ
とを目的とする。更に具体的には、本発明のワークスペ
ース管理装置では、共有ワークスペースを個人ワークス
ペースの組み合わせとして仮想的に構成することによ
り、例えば個人ワークスペースが保持する情報と共有ワ
ークスペースが保持する情報との整合性を向上させるこ
とや、管理コストを減少させることを実現する。
【0010】また、本発明に係るワークスペース管理装
置では、上記のような構成において、例えば明示的な協
調作業のみならず、他のユーザの個人ワークスペースに
おける個人作業からも必要な変化を感知して協調作業に
活かすことを実現する。また、本発明は、このような仮
想的な共有ワークスペースをユーザに提供するに際し
て、ユーザによる共有ビュー上での協調作業等を行い易
くして使い勝手を向上させることができる技術を提供す
ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係るワークスペース管理装置では、リソー
スを処理可能に保持するワークスペースをユーザに提供
するに際して、次のようにして複数のワークスペースを
組み合わせて構成される共有ビューをユーザに提供す
る。すなわち、ワークスペース記憶手段が複数のワーク
スペースを記憶するとともに、共有ビュー定義情報記憶
手段が複数のワークスペースを組み合わせて構成される
共有ビューを生成するための複数のワークスペースの組
合せの情報を記憶し、共有ビュー生成手段が共有ビュー
定義情報記憶手段に記憶された組合せ情報に従って、ワ
ークスペース記憶手段に記憶された複数のワークスペー
スを組み合わせて共有ビューを生成する。そして、共有
ビュー入出力手段が生成された共有ビュー上のリソース
に対する入出力を行い、ワークスペース変更手段が共有
ビュー上のリソースが共有ビュー入出力手段により変更
されたことに応じて、ワークスペース記憶手段に記憶さ
れた対応するワークスペースに同一の変更を施す。
【0012】従って、本発明では、共有ワークスペース
(共有ビュー)を複数のワークスペース(個人ワークス
ペース)の組合せとして仮想的に構成し、当該共有ビュ
ー上のリソースに対する変更をワークスペース記憶手段
中の対応するワークスペースに反映させて同一の変更を
施すようにしたため、例えばユーザは共有ビュー上のリ
ソースを変更する作業を行うのみで、共有ビュー上とワ
ークスペース上における情報の整理を同時に行うことが
できる。本発明では、こうした構成により、例えば個人
ワークスペースが保持するリソースと共有ワークスペー
スが保持するリソースとの整合性を向上させることや、
管理コストを減少させることができる。
【0013】また、本発明に係るワークスペース管理装
置では、各ワークスペースに対応して当該ワークスペー
スに優先的にアクセス可能なユーザを特定するユーザ情
報が設定されており、前記共有ビュー入出力手段はユー
ザからユーザ情報を受け付ける入力装置を有しており、
前記ワークスペース変更手段は、入力装置により受け付
けたユーザ情報と対応したワークスペースのリソースが
共有ビュー上で変更された場合にのみ、前記ワークスペ
ース記憶手段に記憶された対応するワークスペースに変
更を施す。
【0014】従って、本発明では、例えば複数のユーザ
のワークスペースを組み合わせて構成される共有ビュー
上で或るユーザに作業を行わせる場合であっても、当該
或るユーザから受け付けたユーザ情報と対応していない
ワークスペースのリソースの変更については、ワークス
ペース記憶手段中の対応するワークスペースに反映させ
ないため、例えば或るユーザのワークスペースが他のユ
ーザによる共有ビュー上での作業により勝手に変更され
てしまうことを防止することができる。
【0015】また、本発明に係るワークスペース管理装
置では、各ワークスペースに対応して当該ワークスペー
スに優先的にアクセス可能なユーザを特定するユーザ情
報が設定されており、前記共有ビュー入出力手段はユー
ザからユーザ情報を受け付ける入力装置を有しており、
前記共有ビュー生成手段は、入力装置により受け付けた
ユーザ情報と対応したワークスペースのリソースを他の
ワークスペースのリソースに優先させて共有ビュー上に
配置する。
【0016】従って、本発明では、例えば或るユーザに
提供する共有ビューが当該ユーザのワークスペースと他
のユーザのワークスペースとから構成される場合に、両
ワークスペースが同一のリソースを異なる配置で保持し
ているときには、当該或るユーザから受け付けたユーザ
情報と対応した当該ユーザのワークスペースでの配置を
優先させるため、例えば複数のユーザに同様なワークス
ペースから成る共有ビューを提供する場合であっても、
各ユーザ毎にリソースの配置を見易くした共有ビューを
提供することができる。
【0017】また、本発明に係るワークスペース管理装
置では、上記のようにして複数のワークスペースを組み
合わせて仮想的に構成した共有ビューをユーザに提供し
ている場合に、次のようにしてワークスペース上でのリ
ソースの変更を当該共有ビューに反映させる。すなわ
ち、ワークスペース管理装置では、前記ワークスペース
記憶手段に記憶されたワークスペースが保持するリソー
スに対する入出力を行うワークスペース入出力手段を備
えており、ワークスペース監視手段が前記ワークスペー
ス記憶手段に記憶されたワークスペースの変更を監視
し、ワークスペース監視手段によりワークスペースの変
更が検出されたことに応じて、共有ビュー更新手段が当
該ワークスペースを用いて構成されている共有ビュー上
の対応する部分に同一の変更を施す。
【0018】従って、本発明では、例えばワークスペー
ス記憶手段に記憶されたワークスペースのリソースがワ
ークスペース入出力手段により変更された場合や、ま
た、共有ビュー上のリソースが共有ビュー入出力手段に
より変更されたことに応じてワークスペース記憶手段に
記憶されたワークスペースが変更された場合に、こうし
た変更を例えばユーザに対して現在提供している共有ビ
ューに即時に反映させることができる。これにより、ユ
ーザは、例えば他のユーザによるワークスペース上での
個人作業等からも必要な変化を感知して協調作業に活か
すことができ、また、例えばワークスペースが変更され
た場合に即座に共有ビューを更新するようにすること
で、ユーザは常に最新の情報を参照しあいながら協調作
業を進めていくことができる。
【0019】また、本発明に係るワークスペース管理装
置では、表示制御情報記憶手段が前記ワークスペース記
憶手段に記憶されたワークスペースが保持する各リソー
スを当該ワークスペースを用いて構成される共有ビュー
上で表示させるか否かを規定する表示制御情報を記憶
し、前記共有ビュー生成手段が表示制御情報記憶手段に
記憶された表示制御情報に従って、共有ビュー上で表示
させるリソースを制限して共有ビューを生成し、前記共
有ビュー入出力手段が生成された共有ビューを表示出力
するディスプレイ画面を有している。
【0020】従って、本発明では、例えば共有ビューを
生成するために用いられるワークスペースが保持する複
数のリソースの内の一部のリソースを当該共有ビュー上
で表示させないようにすることができ、一例として、秘
匿性の高いリソースが他のユーザに見られてしまうこと
を防止すること等ができる。
【0021】また、本発明に係るワークスペース管理装
置では、属性記憶手段が前記ワークスペース記憶手段に
記憶されたワークスペースが保持する各リソースの属性
を記憶し、前記共有ビュー入出力手段が生成された共有
ビューを表示出力するディスプレイ画面を有しており、
前記共有ビュー生成手段が、属性記憶手段の記憶内容に
従って、同一の属性のリソースを前記ディスプレイ画面
上の関連付けられた領域に表示させる配置で共有ビュー
を生成する。
【0022】従って、本発明では、例えば複数のワーク
スペースを用いて共有ビューを生成する場合に、同一の
属性のリソースをディスプレイ画面上の特定の領域に集
めて表示するといったことができるため、ユーザによる
共有ビュー上での作業を行い易くさせることができる。
【0023】また、本発明に係るワークスペース管理装
置では、共有ビュー上のリソースが前記共有ビュー入出
力手段により変更されたことに応じて、共有ビュー変更
情報記憶手段が前記ワークスペース記憶手段に記憶され
た対応するワークスペースとは別個に当該変更の情報を
記憶し、共有ビュー変更再現手段が前記共有ビュー生成
手段により生成される共有ビューに対して共有ビュー変
更情報記憶手段に記憶された変更情報と対応した変更を
施す。
【0024】従って、本発明では、例えばワークスペー
ス記憶手段に記憶されたワークスペースに変更を施すこ
となく、共有ビュー上でのみリソースの変更を行うこと
ができ、これにより、例えば他のユーザのワークスペー
スを変更せずに当該ワークスペースを用いて構成される
自己の共有ビュー上のリソースのみを変更することや、
また、例えば自己のワークスペースを変更せずに当該ワ
ークスペースを用いて構成される共有ビュー上のリソー
スのみを変更するといったことができる。
【0025】また、本発明では、コンピュータに実行さ
せるプログラムを前記コンピュータの入力手段が読取可
能に記憶した記憶媒体において、前記プログラムが、リ
ソースを処理可能に保持する複数のワークスペースを記
憶したワークスペースメモリからワークスペースを読み
出す処理と、複数のワークスペースを組み合わせて構成
される共有ビューを生成するための複数のワークスペー
スの組合せの情報を記憶した共有ビュー定義情報メモリ
から当該組合せ情報を読み出す処理と、共有ビュー定義
情報メモリから読み出した組合せ情報に従って、ワーク
スペースメモリから読み出した複数のワークスペースを
組み合わせて共有ビューを生成する処理と、生成された
共有ビュー上のリソースを変更する入力を受け付ける処
理と、共有ビュー上のリソースが変更されたことに応じ
て、ワークスペースメモリに記憶された対応するワーク
スペースに同一の変更を施す処理と、を前記コンピュー
タに実行させるようにした。
【0026】このように、本発明は、上記した本発明に
係るワークスペース管理装置に備えられた各種の機能手
段により行われる処理をコンピュータに実行させること
ができるプログラムを構成し、当該プログラムを記憶媒
体に記憶させた形態においても、実用上有効なものであ
る。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明の第1実施例に係るワーク
スペース管理装置を図面を参照して説明する。図1に示
されるように、このワークスペース管理装置は、ネット
ワーク3を介して接続されたサーバ1とクライアント2
により構成されており、サーバ1及びクライアント2
は、どちらもワークステーション、パーソナルコンピュ
ータ等といった計算機により構成されている。なお、本
実施例では、クライアント・サーバによる実現形態をと
っているが、このような形態である必要はなく、例え
ば、ネットワークを用いずに1台の計算機内にワークス
ペース管理装置を構成するようにしてもよい。
【0028】サーバ1は、ワークスペース蓄積部11
と、共有ビュー定義情報蓄積部12と、共有ビュー生成
部13と、ワークスペース変更部14と、ワークスペー
ス監視部15と、共有ビュー更新部16とを有してい
る。なお、サーバ1は、複数のユーザ(クライアント)に
よって共通に用いられる情報を管理する。
【0029】ワークスペース蓄積部11は、リソースを
処理可能に保持するワークスペース(個人ワークスペー
ス)を構成するための情報を全て記憶し、これにより複
数のワークスペースを蓄積する。なお、本実施例で言う
リソースとは、例えばワークスペース上や共有ビュー上
でユーザが利用する対象を示し、本実施例では、リソー
スとして、以下に示すアンカー(文書、他のワークスペ
ース等を参照するためのリファレンス・オブジェクト)
やファイル(文書やプログラムの実体を格納する電子フ
ァイルそのもの)を用いている。
【0030】具体的には、ワークスペース蓄積部11
は、関係データベースにより構成され、例えば、ワーク
スペース、アンカー、ユーザといったデータベーススキ
ーマを有している。ワークスペースは、作業を行う場所
を代表するオブジェクトであり、図2に示すように、ワ
ークスペースの識別子(ワークスペースid)と、ワー
クスペースを作成したユーザ(作成ユーザ)と、ワーク
スペースの名称(ワークスペース名)と、ワークスペー
スが保持するアンカーの集合(アンカー集合)と、を組
で有している。なお、ユーザは、ワークスペースの保持
するアンカー集合を編集することにより、ワークスペー
ス上での活動を行っていく。
【0031】アンカーは、文書を指し示すリファレンス
・オブジェクト、或いは、他のワークスペース等を指し
示すリファレンス・オブジェクトであり、図3に示すよ
うに、アンカーの識別子(アンカーid)と、アンカー
の名称(アンカー名)と、アンカーを作成したユーザ
(作成ユーザ)と、アンカーが指し示す文書等を参照す
るためのアドレス(URL)(参照先)と、ワークスペース
上でのアンカーの表示位置(X座標、Y座標)と、を組
で有している。なお、ユーザは、ワークスペース上等の
アンカーをマウスによりダブルクリックすること等によ
り、リンク先の文書やワークスペース等を開くことがで
きる。
【0032】ユーザは、各利用者を指し示すオブジェク
トであり、図4に示すように、識別子(ユーザid)
と、ユーザの名称(ユーザ名)と、ユーザに与えられた
パスワードと、を組で有している。本実施例では、好ま
しい態様として、上記したように複数のワークスペース
を永続的に保持するワークスペース蓄積部11と、後述
するようにワークスペース蓄積部11から取り出したワ
ークスペースを一時的に保持するクライアント2のワー
クスペース保持部22とから、複数のワークスペースを
記憶するワークスペース記憶手段が構成されている。な
お、ワークスペース記憶手段としては、複数のワークス
ペースを保持することができるものであれば、種々な構
成が用いられてもよい。
【0033】共有ビュー定義情報蓄積部12は、複数の
ワークスペースを組み合わせて構成される共有ビューを
生成するための定義情報を記憶する。具体的には、共有
ビュー定義情報蓄積部12は、関係データベースにより
構成され、図5に示すような共有ビューのデータベース
スキーマを有している。同図に示されるように、共有ビ
ューは、共有ビューの識別子(共有ビューid)と、共
有ビューを作成したユーザ(作成ユーザ)と、共有ビュ
ーの名称(共有ビュー名)と、共有ビューを構成するワ
ークスペースの集合(関連ワークスペース集合)と、を
組で有している。
【0034】本実施例では、この共有ビュー定義情報蓄
積部12により、複数のワークスペースを組み合わせて
構成される共有ビューを生成するための複数のワークス
ペースの組合せの情報(本実施例では、関連ワークスペ
ース集合)を記憶する共有ビュー定義情報記憶手段が構
成されている。
【0035】共有ビュー生成部13は、クライアントか
らの共有ビューのオープン・リクエストに従い、共有ビ
ュー定義情報蓄積部12から当該共有ビューと関連付け
られた関連ワークスペース集合を取り出し、それらのア
ンカー集合を合成し、共有ビューを生成する。なお、ワ
ークスペースの合成は、例えばアンカー集合の和集合を
とることによって達成される。
【0036】本実施例では、この共有ビュー生成部13
が上記のように関連ワークスペース集合に従って、ワー
クスペース蓄積部11から取り出した複数のワークスペ
ースを組み合わせて共有ビューを生成することにより、
前記共有ビュー定義情報記憶手段に記憶された組合せ情
報に従って、前記ワークスペース記憶手段に記憶された
複数のワークスペースを組み合わせて共有ビューを生成
する共有ビュー生成手段が構成されている。
【0037】また、生成された共有ビューは、後述する
クライアント2の共有ビュー保持部23により一時的に
保持され、すなわち、ユーザが共有ビュー上で作業を行
う間だけ複数のワークスペースから構成された仮想的な
共有ワークスペースである共有ビューが保持される。ま
た、本実施例のワークスペース管理装置には、生成され
た共有ビュー上のリソースに対する入出力(アクセス)
を行う共有ビュー入出力手段が備えられており、本実施
例では、後述するクライアント2の入出力部21で示す
ように、この共有ビュー入出力手段は、ユーザから後述
するユーザ情報を受け付ける入力装置や、共有ビュー等
を表示出力するディスプレイ画面を有している。
【0038】本実施例では、各ワークスペースに対応し
て当該ワークスペースに優先的にアクセス可能なユーザ
(本実施例では、当該ワークスペースの作成ユーザ)を
特定するユーザ情報(例えばユーザidやパスワード
等)が設定されており、上記した共有ビュー生成部13
は、後述する入力装置により受け付けたユーザ情報と対
応したワークスペースのリソースを他のワークスペース
のリソースに優先させて共有ビュー上に配置することを
行う。
【0039】ワークスペース変更部14は、共有ビュー
上でアンカーの生成や、移動や、コピーや、削除や、プ
ロパティ変更等があった場合に、こうした変更と同一の
変更をワークスペース蓄積部11に記憶されたワークス
ペースに与えることを行う。本実施例では、このワーク
スペース変更部14により、共有ビュー上のリソースが
前記共有ビュー入出力手段により変更されたことに応じ
て、前記ワークスペース記憶手段に記憶された対応する
ワークスペースに同一の変更を施すワークスペース変更
手段が構成されている。
【0040】また、本実施例では、上記したワークスペ
ース変更部14は、後述する入力装置により受け付けた
ユーザ情報と対応したワークスペースのリソースが共有
ビュー上で変更された場合にのみ、ワークスペース蓄積
部11に記憶された対応するワークスペースに同一の変
更を施す。これにより、本実施例では、共有ビュー上で
作業をするユーザが作成ユーザであるワークスペース蓄
積部11中のワークスペースにのみ共有ビュー上での変
更が反映される。
【0041】一方、本実施例では、例えばユーザが共有
ビュー上で他のユーザのワークスペースに変更を与えた
場合には、ワークスペース蓄積部11に記憶された当該
他のユーザのワークスペースに変更を施すことなく、当
該他のユーザのワークスペースとは別個な情報として当
該変更情報を再現可能に記憶しておく。
【0042】これを実現するため、本実施例のサーバ1
では、共有ビュー上のリソースが前記共有ビュー入出力
手段により変更されたことに応じて、前記ワークスペー
ス記憶手段に記憶された対応するワークスペースとは別
個に当該変更の情報を記憶する共有ビュー変更記憶手段
を備えており、また、前記共有ビュー生成手段により生
成される共有ビューに対して共有ビュー変更情報記憶手
段に記憶された変更情報と対応した変更を施す共有ビュ
ー変更再現手段を備えている。
【0043】なお、本実施例では、或るユーザが共有ビ
ュー上で他のユーザのリソースを変更した場合には、ワ
ークスペース蓄積部11に記憶された当該或るユーザの
ワークスペースに当該変更情報を格納しておく態様を示
すが、共有ビュー変更記憶手段の構成の仕方としては特
に限定はなく、例えば当該共有ビュー変更記憶手段をワ
ークスペース蓄積部11とは別個なメモリとして構成す
ることもできる。また、例えばユーザがワークスペース
蓄積部11に記憶された当該ユーザのワークスペースに
変更を施すことなく、共有ビュー上でのみ当該ユーザの
リソースの変更を行いたい場合には、こうした共有ビュ
ー上での変更を共有ビュー情報変更記憶手段により保持
しておく構成を適用することが有効である。
【0044】また、本実施例のワークスペース管理装置
では、上記した共有ビューをユーザに提供するばかりで
なく、ワークスペース蓄積部11に記憶された個々のワ
ークスペース(個人ワークスペース)を後述するクライ
アント2のワークスペース保持部22に保持させて提供
することも行い、ワークスペース管理装置には、前記ワ
ークスペース記憶手段に記憶されたワークスペースが保
持するリソースに対する入出力(アクセス)を行うワー
クスペース入出力手段が備えられている。
【0045】ワークスペース監視部15は、ワークスペ
ース蓄積部11に記憶されたワークスペースを監視し、
当該ワークスペースが変更されたことを検出した場合に
は、その旨を共有ビュー更新部16に通知する。なお、
本実施例では、ユーザが個々の個人ワークスペースを変
更した場合や、ユーザが共有ビュー上で当該ユーザのワ
ークスペースを変更した場合に、ワークスペース蓄積部
11に記憶された対応するワークスペースが変更され
る。本実施例では、このワークスペース監視部15によ
り、前記ワークスペース記憶手段に記憶されたワークス
ペースの変更を監視するワークスペース監視手段が構成
されている。
【0046】共有ビュー更新部16は、ワークスペース
蓄積部11に記憶されたワークスペースの状態に変化が
あった場合に、上記したワークスペース監視部15から
の前記通知に応じて、変更されたワークスペースが関連
付けられた共有ビューに対して、その変更と同一の変更
を施して当該変更を反映させる。ここで、本実施例のサ
ーバ1では、現在提示中の共有ビューに関して、そのイ
ンスタンスを図6に示すインスタンステーブルで管理す
ることを行う。このインスタンステーブルには、共有ビ
ューの識別子(共有ビューid)と、例えば当該共有ビ
ューが提示中であることを示すインスタンス(共有ビュ
ー・インスタンス)が格納される。
【0047】上記したインスタンステーブルは、ワーク
スペース蓄積部11に記憶されたワークスペースに変更
があった場合に、その変更をリアルタイムに知らせる必
要のある共有ビューを特定するためのものであり、共有
ビュー自体はリファレンスしか持たないので排他制御を
行う必要はない。具体的には、共有ビューが作られる
と、そのインスタンスがインスタンステーブルに追加さ
れ、共有ビューが閉じられるとそのインスタンスがイン
スタンステーブルから削除される。上記のように排他制
御は行わないため、複数の同じ共有ビューidを持つイ
ンスタンスが追加されても構わない。
【0048】本実施例では、上記した共有ビュー更新部
16により、前記ワークスペース監視手段によりワーク
スペースの変更が検出されたことに応じて、当該ワーク
スペースを用いて構成されている共有ビュー上の対応す
る部分に同一の変更を施す共有ビュー更新手段が構成さ
れている。
【0049】クライアント2は、入出力部21と、ワー
クスペース保持部22と、共有ビュー保持部23と、を
有している。なお、クライアント2はユーザが仕事を行
うためのもので、ワークステーションやパーソナルコン
ピュータ上のソフトウェアによって実現されている。
【0050】入出力部21は、ディスプレイ、キーボー
ド、マウス等の入出力装置によって構成される。ここで
は、各種のアプリケーションに共通に用いられるウィン
ドウの表示、キーボード入力、カーソルによるアイコン
操作やボタン操作等の標準的な入出力制御が行われるも
のとする。なお、本実施例では上記したように、入出力
部21の入力装置(キーボード等)では、ユーザから当
該ユーザのユーザ情報(パスワード等)の入力を受け付
ける。
【0051】ワークスペース保持部22は、ユーザ(ク
ライアント)により参照中のワークスペースを保持す
る。具体的には、ワークスペース保持部22では、ユー
ザからの要求に応じてワークスペース蓄積部11から取
り出されたワークスペースをクライアント2のメモリ上
に作業の間だけ一時的に保持することを行う。このワー
クスペース保持部22上のワークスペースに対して施さ
れた編集(変更)は、ユーザからの保存命令、或いはシ
ステムが適当間隔で保存を行うタイミングで、サーバ1
上のワークスペース蓄積部11に保存される。
【0052】共有ビュー保持部23は、ユーザ(クライ
アント)により参照中の共有ビューを保持する。この共
有ビューは、上記したように複数のワークスペースから
仮想的に構成されたものであり、ユーザが作業を行って
いる間だけクライアント2のメモリ上に一時的に保持さ
れる。
【0053】次に、上記した本実施例に係るワークスペ
ース管理装置の動作を図面を参照して説明する。まず、
ユーザからのリクエストに応じて、1つの共有ビューを
作成する場合の動作を図7を参照して説明する。ワーク
スペース管理装置では、ユーザから共有ビューを開くた
めのリクエストを受けると(ステップS1)、例えば、
その共有ビューにアクセスしようとする当該ユーザがオ
ーナであるワークスペースが当該共有ビューに関連付け
られているかどうかをチェックする。なお、本実施例で
は、ワークスペースの作成ユーザをオーナと呼ぶことと
する。
【0054】上記したチェックを行うために、例えばサ
ーバ1では、上記図5に示した共有ビュー中の関連ワー
クスペース集合を検索し、当該関連ワークスペース集合
に含まれる各ワークスペースの参照ポインタを配列Ws
[n]に入れる(ステップS2)。また、ユーザがアク
セスしようとする共有ビューに関連付けられたワークス
ペースの中で当該ユーザがオーナであるワークスペース
が幾つあるかを数えるための変数Ownを初期化(Ow
n=0)する(ステップS3)。
【0055】そして、サーバ1では、上記した配列Ws
[n]に参照ポインタが入れられた各ワークスペースに
ついて、上記図2に示したワークスペースの属性を検索
してオブジェクトを作ることにより、当該ワークスペー
ス中から当該ワークスペースのオーナを検索していき
(ステップS4)、共有ビューを開こうとするユーザが
オーナであるワークスペースを見つける度に(ステップ
S5)、上記した変数Ownに1を加えていく(ステッ
プS6)。
【0056】上記した配列Ws[n]に参照ポインタが
入れられた全てのワークスペースについて上記の処理が
終了したときに、上記した変数Ownがゼロであった場
合には(ステップS7)、例えば共有ビューを開こうと
するユーザには当該共有ビューのアクセス権が与えられ
ていないため、アクセスが拒否される(ステップS1
4)。
【0057】一方、変数Ownが1以上であった場合に
は、当該ユーザは共有ビューのアクセス権を有してお
り、更に、例えばOwnが2以上であった場合には(ス
テップS8)、当該ユーザがオーナであるワークスペー
スが複数関連付けられていることとなるため、本実施例
では、このユーザが今後新たに共有ビュー上にアンカー
を新規作成や追加する際に、実際に編集が行われるワー
クスペース(メインワークスペース)を1つに特定する
ため、当該ユーザにそれを選択させる(ステップS
9)。そして、選択されたワークスペースを変数Mai
nWSに代入して、当該メインワークスペースの配列が
配列Ws[0]となるように並べ替え(ソート)を行う
(ステップS10)。なお、ユーザがオーナであるワー
クスペースが1つであった場合には、当該ワークスペー
スがメインワークスペースとなる。
【0058】このようにしてメインワークスペースが設
定されると、サーバ1の共有ビュー生成部13では、例
えばメインワークスペースから上記した配列Ws[n]
の順序に従って、生成対象の共有ビューを構成する各ワ
ークスペースの各アンカーについて、和集合演算を行
う。具体的には、本実施例では、同じアンカーが既に共
有ビュー上に存在した場合には、先に追加されたアンカ
ーが優先になるようなアルゴリズムになっており、共有
ビュー生成部13では、各ワークスペースが保持する各
アンカーについて、既に共有ビュー(合成ワークスペー
ス)上に加えられたものであるか否かを確認し(ステッ
プS11)、既に加えられたアンカーと異なるアンカー
については(ステップS12)、共有ビュー上に加えて
いくことを行う(ステップS13)。
【0059】すなわち、本実施例では、共有ビューを開
こうとするユーザのメインワークスペースと他のユーザ
のワークスペースとに同じアンカーが置かれていて、そ
れらが例えば異なる配置に置かれていた場合には、共有
ビューを開こうとするユーザのメインワークスペース上
でのアンカーの場所が優先されて配置される。また、同
様に、例えば共有ビューを開こうとするユーザがオーナ
であるワークスペース上での配置を他のユーザがオーナ
であるワークスペース上での配置に優先させることもで
きる。このような配置の優先度を設けることにより、本
実施例では、例えば各ユーザに提供する共有ビュー上で
の配置を当該ユーザの個人ワークスペース上での配置に
近くすることができるため、当該ユーザにとって見易
く、使い勝手をよくすることができる。
【0060】以上の処理により、ワークスペース管理装
置では、複数のワークスペースから生成した共有ビュー
をクライアント2のディスプレイ画面上に表示すること
等により、当該共有ビューをユーザに対して提供するこ
とができ、ユーザは、当該画面を見ながら、共有ビュー
上での種々な作業を行うことができる。
【0061】次に、共有ビューに対する編集(変更)が
ワークスペース蓄積部11中のワークスペースに反映す
る動作を図8を参照して説明する。なお、共有ビューに
対する変更としては種々なものがあるが、本実施例で
は、共有ビュー上のアンカーがユーザにより移動される
場合を例として示す。
【0062】ワークスペース管理装置では、共有ビュー
上でアンカー移動のイベントが発生すると(ステップS
21)、例えば当該イベントを発生させたユーザがオー
ナであるワークスペース中のアンカーを参照して、共有
ビュー上で移動リクエストを受けたアンカーのオーナが
当該ユーザであるか否かを調べる(ステップS22)。
これにより、そのアンカーのオーナが当該ユーザであっ
た場合には、サーバ1のワークスペース変更部14が、
リクエスト通りにそのアンカーの移動をワークスペース
蓄積部11中の対応するワークスペースに反映させる
(ステップS23)。また、例えば共有ビューを再作成
することにより(ステップS24)、上記したアンカー
の移動を共有ビュー上に反映させる。
【0063】一方、移動リクエストを受けたアンカーの
オーナが当該リクエストを発生させたユーザではなかっ
た場合には、サーバ1では、例えばその移動に係るアン
カーを当該ユーザのメインワークスペース上にコピーし
て(ステップS25)、ワークスペース蓄積部11中の
当該メインワークスペース上でそのアンカーをリクエス
ト通りの位置に配置する(ステップS23)。この後、
例えば共有ビューの再作成を行うことにより(ステップ
S24)、再作成された共有ビューでは、メインワーク
スペース上でのアンカーの配置が優先して合成されるの
で、移動されたアンカーはメインワークスペース上の新
たな位置、すなわち、ユーザからのリクエスト通りの位
置に移動したことになる。
【0064】以上の処理により、ワークスペース管理装
置では、例えばユーザが共有ビュー上で当該ユーザのリ
ソースを変更した場合には、その変更をワークスペース
蓄積部11中の対応するワークスペースに反映させるこ
とができ、また、例えばユーザが共有ビュー上で他のユ
ーザのリソースを変更した場合には、ワークスペース蓄
積部11に記憶された当該他のユーザのワークスペース
とは別個に、その変更に係る情報を保持しておくことが
でき、これにより、その共有ビュー上での変更情報を次
回の共有ビューを開くときにも反映させることができ
る。
【0065】次いで、ワークスペース蓄積部11に記憶
されたワークスペースの変更が共有ビューに反映する動
作を図9を参照して説明する。なお、上記図8の場合と
同様に、ワークスペース上のアンカーがユーザにより移
動される場合を例として示す。ワークスペース管理装置
では、ワークスペース蓄積部11に記憶されたワークス
ペース上のアンカーが移動されたことがサーバ1のワー
クスペース監視部15により検出されると(ステップS
31)、サーバ1の共有ビュー更新部16が、上記図6
に示したインスタンステーブル中の各共有ビュー(例え
ば配列SharedWs[n])の関連ワークスペース
集合を検索して、検出されたアンカーの移動を通知すべ
き共有ビュー、すなわち、現在或るユーザにより参照中
であって、且つ、上記した移動に係るアンカーを保持し
ている共有ビューを特定し(ステップS32)、特定し
た共有ビューの再作成をリアルタイムで行う(ステップ
S33)。
【0066】以上の処理により、ワークスペース管理装
置では、例えばユーザが個々の個人ワークスペースに対
して変更を行った場合であっても、その変更を現在他の
ユーザ等に提示中の共有ビューに即座に反映させること
ができ、これにより、共有ビューを用いた協調作業をス
ムーズに進め易くすることができる。
【0067】なお、本実施例では、共有ビューを開こう
とするユーザが当該共有ビューに関連付けられているワ
ークスペースの内の少なくとも1つのワークスペースの
オーナである場合にのみ、当該共有ビューを開くことが
できる例を示したが、例えば関連ワークスペースを持た
ないユーザに対して、共有ビューの参照のみを許すよう
に構成しても構わない。また、例えば、ユーザに対して
共有ビューをオープンする際や、或いはユーザが編集操
作を行う直前に、そのユーザがオーナである関連ワーク
スペースを新たに作成して共有ビューと関連付けを行う
ように構成しても構わない。
【0068】以上に示したように、本実施例のワークス
ペース管理装置では、例えば個々の個人ワークスペース
を各ユーザに対して提供するとともに、複数のワークス
ペースの組合せとして仮想的に生成した共有ビューを複
数のユーザに対して同時に提供して協調作業を行わせる
ことができ、例えばユーザは複数のワークスペースから
生成された共有ビューを協調作業の場として用いること
により共同で情報を体系化していくことができる。
【0069】また、本実施例のワークスペース管理装置
では、共有ビュー上のリソースに対する変更をワークス
ペース蓄積部11中の対応するワークスペースに例えば
リアルタイムで反映させるようにしたため、個人ワーク
スペースと共有ワークスペースの双方における情報の整
理を一本化することができる。これにより、個人ワーク
スペースが保持する情報と共有ワークスペースが保持す
る情報との整合性を向上させることや、管理コストを減
少させることができる。
【0070】また、本実施例のワークスペース管理装置
では、上記のように共有ビュー上での変更を個々のワー
クスペースに反映させる場合に、共有ビューを利用して
いるユーザがオーナであるワークスペースに関する変更
のみをワークスペース蓄積部11中の対応するワークス
ペースに反映させる一方、共有ビュー上における他のユ
ーザのワークスペースに対する変更については、当該他
のユーザの個人ワークスペースとは別個に保持しておく
ようにしたため、例えば或るユーザのワークスペースが
他のユーザによる共有ビュー上での作業により勝手に変
更されてしまうことを防止することができる。また、例
えばユーザは個々のワークスペースに変更を加えずに、
共有ビュー上のリソースにのみ変更を加えることもでき
る。
【0071】また、本実施例のワークスペース管理装置
では、上記したように、共有ビューを開こうとするユー
ザがオーナであるワークスペース上でのリソースの配置
を他のユーザがオーナであるワークスペース上での配置
より優先させて当該共有ビューを生成するようにしたた
め、各ユーザ毎にリソースの配置を見易くした共有ビュ
ーを提供することができる。
【0072】また、本実施例のワークスペース管理装置
では、個々のワークスペースや共有ビュー上のリソース
が変更されたことに応じて、ワークスペース蓄積部11
中の対応するワークスペースが変更された場合に、当該
変更を例えばユーザに対して現在提供している共有ビュ
ーに即時に反映させるようにしたため、ユーザは、例え
ば他のユーザによるワークスペース上での個人作業等か
らも必要な変化を感知して協調作業に活かすことがで
き、これにより、ユーザは常に最新の情報を参照しあい
ながら協調作業を進めていくことができる。
【0073】以上のように、本実施例のワークスペース
管理装置では、例えば複数のユーザが共有ビュー等を参
照して同時に作業を行う場合であっても、各ユーザ毎に
好ましい態様でリソースの表示態様を設定することや、
リソースの移動やコピー等といった編集作業を行うこと
が可能であり、協調作業において各ユーザ毎に快適で使
い勝手がよい作業場を提供することができる。
【0074】次に、本発明の第2実施例に係るワークス
ペース管理装置を図面を参照して説明する。なお、本実
施例に係るワークスペース管理装置は、上記第1実施例
で示したワークスペース管理装置の機能に更に他の機能
を加えたものであるため、本実施例では、上記第1実施
例で示したワークスペース管理装置の構成例をそのまま
用いることとし、以下では、本実施例で新たに加えられ
た機能部分についてのみ説明を行う。
【0075】本実施例のワークスペース管理装置では、
ワークスペース上にカーテンを設けることにより、共有
ビュー上で表示するリソース(本実施例では、アンカ
ー)を制限する。これを実現するため、上記図2に示し
たワークスペースのデータ構造には、カーテン集合が追
加され、ワークスペースのデータ構造は、例えば図10
に示すようになる。なお、ワークスペース管理装置で
は、クライアント2の入出力部21を用いて、こうした
カーテン情報をディスプレイ画面上に表示させること
や、ユーザにより当該カーテン情報を編集させることが
できる。
【0076】また、カーテンは、図11に示すように、
カーテンの識別子(カーテンid)と、カーテンの名称
(カーテン名)と、カーテンを作成したユーザ(作成ユ
ーザ)と、アクセス制御する共有ビューの識別子(アク
セス制御する共有ビュー集合)と、ワークスペース上に
カーテンを表示する座標(X座標、Y座標)と、カーテ
ンのサイズ(X方向のサイズ、Y方向のサイズ)と、を
組で有している。
【0077】上記図11に示したカーテン中のアクセス
を制限する対象である共有ビュー集合では、このカーテ
ンによってアンカーの表示を制限する先の共有ビュー識
別子を保持する。本実施例では、上記図10や図11で
示したカーテン情報が、前記ワークスペース記憶手段に
記憶されたワークスペースが保持する各リソースを当該
ワークスペースを用いて構成される共有ビュー上で表示
させるか否かを規定する表示制御情報として用いられて
おり、また、このカーテン情報を記憶するワークスペー
ス蓄積部11やワークスペース保持部22により、当該
表示制御情報を記憶する表示制御情報記憶手段が構成さ
れている。
【0078】本実施例では、カーテンにより隠されたア
ンカーは、カーテンが制限する先の共有ビューには表示
されない。ここで、本実施例では、アンカーの座標が、
カーテンの座標とサイズにより特定される表示領域に含
まれている場合に、アンカーが当該カーテンに隠されて
いるものとする。なお、例えばアンカーにもサイズ属性
を与え、実際のアンカーのイメージが、カーテンのイメ
ージに隠されているかどうかで、当該アンカーを共有ビ
ュー上に表示させるかどうかを判断する構成が用いられ
ても構わない。
【0079】上記した表示制御を行うため、本実施例に
係るサーバ1の共有ビュー生成部13では、前記表示制
御情報記憶手段に記憶された表示制御情報に従って、共
有ビュー上で表示させるリソースを制限して共有ビュー
を生成する。すなわち、本実施例では、上記した各ワー
クスペースのカーテン情報に従って、カーテンに隠され
たアンカーについては共有ビュー上に表示させないよう
な態様で、共有ビューの生成時に合成されるアンカーに
制限を与える。なお、生成された共有ビューは、クライ
アント2の入出力部21が有するディスプレイ画面上に
表示出力される。
【0080】ここで、上記したカーテンによりアンカー
の表示を制限する具体例を図12を参照して説明する。
同図に示した例では、ワークスペース1上に置かれた2
つのカーテン32、33により、当該ワークスペース1
を用いて構成される共有ビュー1と共有ビュー2とで、
それぞれ異なるアンカーの制限を行っている。ここで、
一方のカーテン32が共有ビュー1からのアクセスを制
限するカーテンであり、他方のカーテン33が共有ビュ
ー2からのアクセスを制限するカーテンである。また、
同図では、小さい白い四角形がワークスペース1上のア
ンカー(すなわち、当該アンカーを表すアイコン等)3
1a〜31dを表しており、また、黒く塗られている四
角形が他の(ワークスペース1以外の)ワークスペース
から合成されたアンカー34a〜34c、35a〜35
bを表している。
【0081】一例として、プロトタイプシステムの設計
を行っているワークスペース1に関して、共有ビュー1
はグループで共有する情報を集めるためのビューとして
用い、共有ビュー2は技術的な興味により繋がっている
コミュニティで共有するビューとして用いる、等といっ
た使い方が考えられる。例えば、ワークスペース1に
は、ミッション、スケジュール、進捗など、グループワ
ークを進める上で必要な情報のほかに、設計を行う上で
収集した技術情報が置かれているとする。この場合、共
有ビュー1ではアンカー31a、31bといった技術情
報を隠し、共有ビュー2ではグループワークに必要なア
ンカー31b、31cといった情報を隠す。こうするこ
とにより、必要な情報のみ選択的に各共有ビューに提示
することができる。
【0082】次に、上記した本実施例に係るワークスペ
ース管理装置の動作、すなわち、共有ビュー合成(生
成)時にカーテンによってアンカーを制限する動作を図
13を参照して説明する。ワークスペース管理装置で
は、例えば上記図7に示した処理手順の場合と同様にユ
ーザに対して共有ビューを提供する場合には、共有ビュ
ーに関連付けれらたワークスペースを抽出した後(ステ
ップS41)、これら各ワークスペースが保持するアン
カーを合成するに際して、各ワークスペースが保持する
各カーテンの情報を参照する。
【0083】次に、ワークスペース管理装置では、サー
バ1の共有ビュー生成部13が生成しようとしている共
有ビューに対するアンカー表示制限のあるカーテンがあ
るか否かを確認し(ステップS42)、生成しようとし
ている共有ビューに対してアクセス制限するカーテンが
あった場合には、当該カーテンによってアンカーが隠さ
れているか否かを確認する(ステップS43)。
【0084】そして、ワークスペース管理装置では、ア
ンカーの座標がカーテンの表示領域内にあるものについ
ては例えば合成しないことにより当該アンカーを共有ビ
ュー上での表示対象から外し、カーテンによって隠され
ていないアンカーのみから共有ビューを生成する。すな
わち、具体的には上記図7に示した場合と同様に、合成
ワークスペース(共有ビュー)上に既に加えられたアン
カーを再び加えることを避けながら(ステップS44、
ステップS45)、当該共有ビューを構成する全てのア
ンカーを合成することにより(ステップS46)、共有
ビューを生成する。
【0085】以上に示したように、本実施例のワークス
ペース管理装置では、ワークスペースにより保持された
ファイル等のリソースについて、当該ワークスペースが
関連付けられた各共有ビューに対して各リソースを表示
させるか否かの制御を行うようにしたため、例えば上記
したように同一のワークスペースから複数の共有ビュー
を生成する場合であっても、各共有ビュー毎に必要なリ
ソースのみを表示させることができ、これにより、ユー
ザによる協調作業等を行い易くして使い勝手をよくする
ことができる。また、例えば秘匿性が高いリソースの表
示を制限して、当該リソースが協調作業において他のユ
ーザに見られてしまうことを防止するといったこともで
きる。
【0086】ここで、本実施例では、上記したカーテン
により共有ビュー上でのアンカーの表示を制限する態様
を示したが、例えば、各アンカーの属性として、各共有
ビューに対する表示・非表示のフラグを持たせることに
よっても同様な表示制限を行うことができる。すなわ
ち、具体例としては、ワークスペースが保持する各アン
カーに対して、当該ワークスペースを用いて構成される
各共有ビュー上で当該各アンカーを表示させるか否かを
フラグを用いて設定しておくことにより、サーバ1の共
有ビュー生成部13では、当該フラグに従って、共有ビ
ュー上で表示させることが設定されているアンカーのみ
を表示させるように当該共有ビューを生成することがで
きる。この場合には、上記したフラグが各リソースを共
有ビュー上で表示させるか否かを規定する表示制御情報
として用いられている。
【0087】また、上記したカーテンやフラグにより共
有ビュー上でのリソースの表示を制限する仕方として
は、例えば共有ビュー上で元々表示させることとなって
いるリソースをカーテンやフラグにより隠す態様ばかり
でなく、他の例として、上記と同様なカーテンやフラグ
を用いることにより、ワークスペースが保持する複数の
リソースの内の一部を共有ビューの構成要素から元々外
しておくといった態様を用いることもできる。
【0088】また、例えば上記図5に示した共有ビュー
中に、当該共有ビューを構成するワークスペースを指し
示す参照ポインタとともに、これら各ワークスペースが
保持するリソースの中で当該共有ビューを構成するため
に用いるリソースを特定する情報(フィルタリング情
報)を規定することによっても、上記と同様に、各ワー
クスペースが保持するリソース単位で共有ビューの構成
要素を指定することができる。この場合には、例えば上
記した共有ビューを生成するための複数のワークスペー
スの組合せ情報には、当該共有ビューを生成するための
ワークスペースを特定する情報と共に、これらのワーク
スペースが保持するリソースに関して、当該共有ビュー
を生成するためのリソースを特定する情報が含まれる。
【0089】なお、表示制御情報としては、共有ビュー
を構成するワークスペースが保持する各リソースを当該
共有ビュー上で表示させるか否かを規定することができ
れば、どのような情報が用いられてもよく、例えば共有
ビュー上で表示させるリソースのみを特定する情報や、
共有ビュー上で表示させないリソースのみを特定する情
報や、また、共有ビュー上で表示させるリソースと表示
させないリソースとをそれぞれ特定する情報等を用いる
ことができる。
【0090】次に、本発明の第3実施例に係るワークス
ペース管理装置を図面を参照して説明する。なお、本実
施例に係るワークスペース管理装置は、上記第1実施例
や第2実施例で示したワークスペース管理装置の機能に
更に他の機能を加えたものであるため、本実施例では、
上記第1実施例や第2実施例で示したワークスペース管
理装置の構成例をそのまま用いることとし、以下では、
本実施例で新たに加えられた機能部分についてのみ説明
を行う。
【0091】本実施例のワークスペース管理装置では、
ワークスペースにおける各アンカーの属性に基づいて、
共有ビュー上(すなわち、当該共有ビューを表示出力す
るディスプレイ画面上)でのアンカーの表示領域を制御
する。これを実現するため、例えば上記図2に示したワ
ークスペースのデータ構造には、背景領域集合の属性が
追加され、ワークスペースのデータ構造は、一例として
図14に示すようになる。なお、ワークスペース管理装
置では、クライアント2の入出力部21を用いて、こう
した背景領域情報をディスプレイ画面上に表示させるこ
とや、ユーザにより当該背景領域情報を編集させること
ができる。
【0092】背景領域は、図15に示すように、背景領
域を一意に特定するための識別子(背景領域id)と、
背景領域の名称(背景領域名)と、背景領域を作成した
日時(作成日時)と、背景領域を作成したユーザ(作成
ユーザ)と、背景領域を表示する座標(X座標、Y座
標)と、背景領域のサイズ(X方向のサイズ、Y方向の
サイズ)と、を組で有している。
【0093】ここで、上記した背景領域により共有ビュ
ーを表示するディスプレイ画面上においてリソースの表
示領域を制御する具体例を図面を参照して説明する。な
お、本実施例では、次の2つの特徴に従って制御が行わ
れる。1つ目は、共有ビューを生成する際に、異なるワ
ークスペースに同じ名前の背景領域があった場合には、
共有ビューを開こうとしているユーザがオーナであるワ
ークスペースの背景領域の配置を優先して合成すること
を特徴とする。この構成では、共有ビューを開こうとす
るユーザのワークスペースにある背景領域と同じ名前の
領域が、他のユーザのワークスペースに存在する場合に
は、当該他のユーザのワークスペースにある当該領域は
合成されない。但し、共有ビューを開こうとするユーザ
以外の他ユーザがオーナである複数のワークスペースに
同名の背景領域が存在した場合(すなわち、共有ビュー
を開こうとするユーザのワークスペースには当該同名の
背景領域が存在しない場合)には、例えば、作成日時の
新しい背景領域の配置を優先して合成する。また、2つ
目は、個々のワークスペースにおいて各背景領域上に表
示されるアンカーは、合成後も必ず同じ背景領域上に表
示されるような配置で共有ビューが生成されることを特
徴とする。
【0094】図16には、共有ビューを構成する2つの
ワークスペースとして、ワークスペース1とワークスペ
ース2の例を示してある。両ワークスペース1、2に
は、どちらも同じ名前の背景領域である「報告用領域」
41、43が置かれており、当該「報告用領域」41、
43の内外に複数のアンカー42a〜42e、44a〜
44dが配置されている。なお、背景領域は、コピーす
ることが可能で、同一のワークスペース内や異なるワー
クスペース間でコピーした後、座標やサイズ等の属性変
更を行うことができる。但し、例えば同一のワークスペ
ース内でコピーした場合には、背景領域idは別のもの
となる。
【0095】例えば、上記した2つのワークスペース
1、2に対して共有ビュー1が定義されていたとする。
上記したように、共有ビューを生成する際には、個々の
ワークスペースにおいて同じ背景領域名の背景領域は、
共有ビューにおいても同じ背景領域として合成を行う。
また、本実施例では、複数のワークスペースに同じ名前
の背景領域が存在した場合には、その合成アルゴリズム
をアンカーの合成の場合と同様としてあり、すなわち、
共有ビューを開こうとするユーザがオーナであるワーク
スペースにおける背景領域の配置が優先される。なお、
共有ビューは、例えば各ユーザ毎のアクセス権による部
分的な構成や配置の違いを除けば、当該共有ビューを参
照可能なユーザに対して同様なリソースを保持する作業
場を提供する。
【0096】上記図16に示した例では、ワークスペー
ス1のオーナと、ワークスペース2のオーナとでは、共
有ビュー1を開いたときの「報告用領域」の表示位置が
異なる。その例を図17及び図18に示した。図17
は、ワークスペース1のオーナであるユーザにとっての
共有ビュー1の表示例であり、「報告用領域」41Aの
位置は、上記図16に示したワークスペース1のものと
同じになっている。一方、図18は、ワークスペース2
のオーナであるユーザにとっての共有ビュー1の表示例
であり、「報告用領域」43Aの位置は、上記図16に
示したワークスペース2のものと同じになっている。
【0097】また、同名の背景領域の表示位置やサイズ
が異なる複数のワークスペースを合成する際には、個々
のワークスペースにおいて同名の背景領域上に置かれた
アンカーは、共有ビューにおいても必ず同じ背景領域上
に表示されるよう、合成後のアンカーの配置を調整して
いる。具体的に、上記図17や図18に示した例では、
どちらも共有ビューを開こうとするユーザ以外の他ユー
ザのワークスペースを合成するに際して、元のワークス
ペース上でのアンカーの座標を復元せず、同名の背景領
域上に配置するといった背景領域との位置関係のみを維
持するよう、アンカーの配置の調整を行なっている。ど
ちらも、元のワークスペースにおいて「報告用領域」4
1、43に含まれたアンカー42a〜42c、44a
は、合成後の共有ビュー、すなわち当該共有ビューを表
示出力するディスプレイ画面上においても「報告用領
域」41A、43A上に表示されている。
【0098】本実施例では、上記図14や図15に示し
た背景領域の情報が、前記ワークスペース記憶手段に記
憶されたワークスペースが保持する各リソースの属性の
情報として用いられることにより、共有ビューにおける
各リソースの配置の制御が行われており、このような背
景領域の情報を記憶するワークスペース蓄積部11やワ
ークスペース保持部22により、当該属性を記憶する属
性記憶手段が構成されている。
【0099】また、本実施例では、サーバ1の共有ビュ
ー生成部13が、上記した属性記憶手段の記憶内容に従
って、同一の属性のリソース(本実施例では、同名の背
景領域に属するアンカー)をディスプレイ画面上の関連
付けられた領域(本実施例では、元の背景領域と同名の
背景領域)に表示させる配置で共有ビューを生成してい
る。これにより、生成された共有ビューは、各リソース
の表示位置が制御されて、入出力部21のディスプレイ
画面上に表示出力される。なお、背景領域としては、例
えばユーザがディスプレイ画面上で見ることができるウ
インドウや壁紙のような構成としてもよく、また、例え
ば単に各リソースの属性を指定するのみでディスプレイ
画面上では表示されないものであってもよい。
【0100】次に、上記した本実施例に係るワークスペ
ース管理装置の動作、すなわち、背景領域を含む複数の
ワークスペースを合成して共有ビューを生成する動作を
図19及び図20を参照して説明する。本実施例では、
まず背景領域の合成を行い、続いてアンカーの合成を行
う。
【0101】図19に示されるように、ワークスペース
管理装置では、まず、ユーザに対して提供しようとする
共有ビューに関連付けられたワークスペース集合を抽出
し(ステップS51)、例えばメインワークスペースか
らの順で各ワークスペースが保持する背景領域を次のよ
うにして配置していく。すなわち、各ワークスペースが
保持する各背景領域について、既に合成ワークスペース
(共有ビュー)に加えられたものと同名の背景領域は追
加しないといったアルゴリズムで(ステップS52、ス
テップS53)、未だ加えられていない新たな背景領域
のid等を例えば順次配列Bg[n]に入れて、当該背
景領域を共有ビュー上に追加していく(ステップS5
4)。
【0102】次に、ワークスペース管理装置では、各ワ
ークスペースが保持する全てのアンカーについて、既に
加えられたアンカーは追加しないといったアルゴリズム
で(ステップS55、ステップS56)、未だ加えられ
ていない新たなアンカーがいずれかの背景領域上に位置
するか否かを判定し(ステップS57)、いずれかの背
景領域上に位置するアンカーについては例えば背景領域
毎の配列Bg[n][i]にそのid等を代入してしま
っていく一方(ステップS58)、いずれの背景領域上
にも位置しないアンカーについては例えば背景無しの配
列Bg[0][i]にそのid等を代入してしまってい
く。
【0103】そして、ワークスペース管理装置では、図
20に示されるようにして、サーバ1の共有ビュー生成
部13がアンカーの表示位置を制御して共有ビューを生
成する(ステップS59)。すなわち、図20に示され
るように、ワークスペース管理装置では、上記した各背
景領域毎(背景無しの領域も含む)に加えられた各アン
カー(例えば上記した配列Bg[n][i]:n=0も
含む)について、これら各背景領域毎の各アンカーを元
々あった位置に配置することができるか否かを確認する
ことを行う。
【0104】具体的には、ワークスペース管理装置で
は、各背景領域毎の各アンカーを元の位置に配置した場
合に、当該アンカーが元の背景領域と同名の背景領域上
に含まれるか否かを確認する(ステップS71)。これ
により、例えば或るアンカーの背景領域の位置が合成
(共有ビューの生成)に際して元の位置とは変わってい
て、当該アンカーの元の位置が合成後には元の背景領域
と同名の背景領域に含まれなくなる場合には、当該アン
カーの元の位置を無視して、当該アンカーの配置情報
(座標)を合成後に配置する背景領域の左上の端の座標
に設定する(ステップS77)。一方、元の背景領域と
同名の背景領域上に含まれるアンカーについては、その
ままの座標を設定しておく。
【0105】次に、ワークスペース管理装置では、上記
のようにして各背景領域(背景無し領域を含む)に配置
位置を設定した各アンカーが既に共有ビュー上に配置さ
れた他のアンカーや背景領域の表示位置と重なってしま
うか否かを確認し(ステップS72、ステップS7
3)、例えば新たに追加するアンカーが既に配置された
アンカー等と重なってしまう場合には、新たなアンカー
のX座標を1ドットずつ増加させることにより、重なり
を避けるようにする(ステップS74)。また、新たな
アンカーのX座標を背景領域の右端までずらしても他の
アンカー等と重なってしまう場合には、新たなアンカー
のY座標を1ドットずつ増加させていき、重なりを避け
るようにする(ステップS75)。また、X座標及びY
座標の両方をずらしても重なりを回避することができな
かった場合には、例えば背景領域の右下の端に複数のア
ンカーが重なる状態にしておく。
【0106】ワークスペース管理装置では、上記のよう
にして各アンカーを各背景領域に配置する位置(座標)
をそれぞれ変更等すると、このように変更等した配置で
各アンカーを各背景領域(背景無し領域を含む)に配置
し、これにより、複数のワークスペースから構成される
共有ビューを生成して(ステップS76)、生成した共
有ビューをディスプレイ画面上に表示出力させる。
【0107】以上に示したように、本実施例に係るワー
クスペース管理装置では、例えば複数のワークスペース
を用いて共有ビューを生成するに際して、各ワークスペ
ースにおいて同名の背景領域上に位置していたアンカー
を共有ビュー上(すなわち、当該共有ビューを表示する
ディスプレイ画面上)においても同名の背景領域上にま
とめて配置するようにしたため、例えばユーザによる共
有ビュー上での作業を行い易くして使い勝手をよくする
ことができる。
【0108】また、本実施例に係るワークスペース管理
装置では、複数のワークスペースに同名の背景領域が存
在する場合には、共有ビューを開こうとするユーザのワ
ークスペース(本実施例では、更にメインワークスペー
ス)における背景領域の配置が優先されて共有ビューが
生成されるため、例えば複数のユーザにより協調作業を
行う場合であっても各ユーザ毎に作業し易い環境を提供
することができる。
【0109】ここで、本実施例では、各リソースが元の
ワークスペースにおいて位置する背景領域を当該リソー
スの属性として用いることにより、共有ビュー上での当
該リソースの配置を制御したが、このような配置を制御
するための属性としては、どのようなものが用いられて
もよい。一例として、ワークスペースが保持する各リソ
ース毎に作成日時や属性名(例えば、”第1章”や”仕
事1”等といった属性の名称)等を設定しておき、こう
した情報を属性情報として用いることもできる。この場
合には、ワークスペース管理装置では、共有ビューを生
成するに際して、例えば作成日時が比較的新しいものを
ディスプレイ画面上の一定領域に配置することや、ま
た、例えば属性名が同一のリソースをディスプレイ画面
上の一定領域に配置すること等ができる。なお、いずれ
の共有ビューを生成するに際して、どのような属性のリ
ソースをどのような表示領域にまとめて表示させるかを
指定する情報としては、どのような態様でワークスペー
ス管理装置に設定されてもよい。
【0110】また、本実施例では、「リソースが背景領
域上に位置する」といった内容の表現を用いて説明を行
ったが、本発明では、このような背景領域をリソースの
中に含める態様をも包含しており、本発明に係るワーク
スペース管理装置では、例えば共有ビュー上での背景領
域の変更をワークスペース蓄積部11中の対応したワー
クスペースに反映させて当該ワークスペースに同一の変
更を施すことや、また、例えば個々のワークスペース上
での背景領域の変更を当該ワークスペースを用いて構成
されている共有ビューに反映させて同一の変更を施すこ
とが行われてもよい。このように、本発明で言うリソー
スとしては種々なものが用いられてもよく、例えばワー
クスペース上や共有ビュー上でユーザが編集等(変更)
することができる対象の全てに本発明を適用して、ワー
クスペースと共有ビューとの整合性を向上させることが
好ましい。
【0111】なお、以上の実施例に示したワークスペー
ス管理装置に備えられた各機能手段により行われる処理
は、例えばプロセッサやメモリ等を備えたハードウエア
資源において、プロセッサが制御プログラムを実行する
ことにより構成されるが、本発明では、これらの各機能
手段を独立したハードウエア回路として構成してもよ
い。また、本発明は上記の制御プログラムを格納したフ
ロッピーディスクやCD−ROM等のコンピュータによ
り読取可能な記憶媒体として把握することもでき、当該
制御プログラムを記憶媒体からコンピュータに入力して
プロセッサに実行させることにより、本発明に係る処理
を遂行させることができる。
【0112】一例として、コンピュータに実行させる制
御プログラムを当該コンピュータの入力手段が読取可能
に記憶した記憶媒体において、前記制御プログラムが、
リソースを処理可能に保持する複数のワークスペースを
記憶したワークスペースメモリからワークスペースを読
み出す処理と、複数のワークスペースを組み合わせて構
成される共有ビューを生成するための複数のワークスペ
ースの組合せの情報を記憶した共有ビュー定義情報メモ
リから当該組合せ情報を読み出す処理と、共有ビュー定
義情報メモリから読み出した組合せ情報に従って、ワー
クスペースメモリから読み出した複数のワークスペース
を組み合わせて共有ビューを生成する処理と、生成され
た共有ビュー上のリソースを変更する入力を受け付ける
処理と、共有ビュー上のリソースが変更されたことに応
じて、ワークスペースメモリに記憶された対応するワー
クスペースに同一の変更を施す処理と、を前記コンピュ
ータに実行させるようにした態様を用いることができ
る。
【0113】このような態様では、例えば上記第1実施
例に示したワークスペース管理装置の場合と同様に、ワ
ークスペースメモリに記憶された複数のワークスペース
から仮想的な共有ビューを生成してユーザに対して提供
することができ、また、例えば共有ビュー上のリソース
が変更された場合には、当該変更と同一の変更をワーク
スペースメモリに記憶された対応するワークスペースに
施すことにより、共有ビュー上でのリソースの変更を個
々のワークスペースに反映させることができる。
【0114】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るワー
クスペース管理装置によると、リソースを処理可能に保
持する複数のワークスペースを組み合わせて生成した共
有ビューをユーザに提供し、共有ビュー上のリソースに
対する変更を個々のワークスペースに反映させるように
したため、例えば共有ビューが保持するリソースとワー
クスペースが保持するリソースとの整合性を向上させる
ことができる。
【0115】また、本発明に係るワークスペース管理装
置によると、各ワークスペースに優先的にアクセス可能
なユーザ情報を設定して、受け付けたユーザ情報に対応
したワークスペースにのみ共有ビュー上での変更を反映
させるようにしたため、例えばユーザのワークスペース
が他のユーザによる共有ビュー上での作業により勝手に
変更されてしまうことを防止することができる。また、
本発明に係るワークスペース管理装置によると、上記と
同様に各ワークスペースにアクセス権を設定して、受け
付けたユーザ情報に対応したワークスペースでのリソー
スの配置を他のワークスペースでの配置より優先させて
共有ビューを生成するようにしたため、各ユーザ毎に作
業し易い共有ビューを提供することができる。
【0116】また、本発明に係るワークスペース管理装
置によると、例えば個々のワークスペースが個人作業に
よって変更された場合や、共有ビュー上での協調作業を
反映して個々のワークスペースが変更された場合に、こ
うした変更を例えばユーザに対して提示中の共有ビュー
に即時に反映させるようにしたため、例えばユーザは他
のユーザによるワークスペース上での個人作業等からも
必要な変化を感知して協調作業に活かすことができ、常
に最新の情報を参照しあいながら協調作業を進めていく
ことができる。
【0117】また、本発明に係るワークスペース管理装
置によると、ワークスペースが保持する各リソースを当
該ワークスペースを用いて構成される共有ビュー上で表
示させるか否かを制御するようにしたため、例えば各共
有ビュー毎に必要なリソースのみを表示させることがで
き、また、例えば秘匿性の高いリソースが他のユーザに
見られてしまうことを防止することができる。また、本
発明に係るワークスペース管理装置によると、複数のワ
ークスペースから共有ビューを生成するに際して、同一
の属性のリソースをディスプレイ画面上の関連付けられ
た領域に表示させる配置とするようにしたため、例えば
各属性毎のリソースを特定の表示領域に集合させて、ユ
ーザによる作業を行い易くさせることができる。
【0118】また、本発明に係るワークスペース管理装
置によると、共有ビュー上のリソースの変更を対応する
ワークスペースとは別個に記憶しておき、当該共有ビュ
ーを生成する場合に当該変更を再現させるようにしたた
め、例えばユーザは自己や他人のワークスペースに変更
を施すことなく、共有ビュー上においてのみリソースの
一部を変更する等といった作業を行うことができる。ま
た、本発明では、このようなワークスペース管理装置に
より行われる各種の処理をコンピュータに実行させるこ
とができるプログラムを構成し、当該プログラムをコン
ピュータの入力手段が読取可能にして記憶媒体に記憶さ
せた態様とすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るワークスペース管理装
置の一例を示す図である。
【図2】ワークスペースのデータ構造の一例を示す図で
ある。
【図3】アンカーのデータ構造の一例を示す図である。
【図4】ユーザのデータ構造の一例を示す図である。
【図5】共有ビューのデータ構造の一例を示す図であ
る。
【図6】共有ビューのインスタンステーブルの一例を示
す図である。
【図7】共有ビューを生成する処理の手順の一例を示す
図である。
【図8】共有ビュー上での変更をワークスペースに反映
させる処理の手順の一例を示す図である。
【図9】ワークスペース上での変更を共有ビューに反映
させる処理の手順の一例を示す図である。
【図10】カーテン集合を含んだワークスペースのデー
タ構造の一例を示す図である。
【図11】カーテンのデータ構造の一例を示す図であ
る。
【図12】カーテンによるリソースの表示制限の一例を
説明するための図である。
【図13】カーテンによりリソースの表示制限を行う処
理の手順の一例を示す図である。
【図14】背景領域集合を含んだワークスペースのデー
タ構造の一例を示す図である。
【図15】背景領域のデータ構造の一例を示す図であ
る。
【図16】背景領域によるリソースの表示位置制御の一
例を説明するための図である。
【図17】背景領域によるリソースの表示位置制御の一
例を説明するための図である。
【図18】背景領域によるリソースの表示位置制御の一
例を説明するための図である。
【図19】背景領域によりリソースの表示位置を制御す
る処理の手順の一例を示す図である。
【図20】背景領域によりリソースの表示位置を制御す
る処理の手順の一例を示す図である。
【図21】従来例に係るワークスペースを管理するシス
テムの一例を示す図である。
【符号の説明】 1・・サーバ、 2・・クライアント、 3・・ネット
ワーク、11・・ワークスペース蓄積部、 12・・共
有ビュー定義情報蓄積部、13・・共有ビュー生成部、
14・・ワークスペース変更部、15・・ワークスペ
ース監視部、 16・・共有ビュー更新部、21・・入
出力部、 22・・ワークスペース保持部、23・・共
有ビュー保持部、

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リソースを処理可能に保持するワークス
    ペースをユーザに提供するワークスペース管理装置にお
    いて、 複数のワークスペースを記憶するワークスペース記憶手
    段と、 複数のワークスペースを組み合わせて構成される共有ビ
    ューを生成するための複数のワークスペースの組合せの
    情報を記憶する共有ビュー定義情報記憶手段と、 共有ビュー定義情報記憶手段に記憶された組合せ情報に
    従って、ワークスペース記憶手段に記憶された複数のワ
    ークスペースを組み合わせて共有ビューを生成する共有
    ビュー生成手段と、 生成された共有ビュー上のリソースに対する入出力を行
    う共有ビュー入出力手段と、 共有ビュー上のリソースが共有ビュー入出力手段により
    変更されたことに応じて、ワークスペース記憶手段に記
    憶された対応するワークスペースに同一の変更を施すワ
    ークスペース変更手段と、 を備えたことを特徴とするワークスペース管理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のワークスペース管理装
    置において、 各ワークスペースに対応して当該ワークスペースに優先
    的にアクセス可能なユーザを特定するユーザ情報が設定
    されており、 共有ビュー入出力手段は、ユーザからユーザ情報を受け
    付ける入力装置を有しており、 ワークスペース変更手段は、入力装置により受け付けた
    ユーザ情報と対応したワークスペースのリソースが変更
    された場合にのみ対応するワークスペースに変更を施す
    ことを特徴とするワークスペース管理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のワークスペース管理装
    置において、 各ワークスペースに対応して当該ワークスペースに優先
    的にアクセス可能なユーザを特定するユーザ情報が設定
    されており、 共有ビュー入出力手段は、ユーザからユーザ情報を受け
    付ける入力装置を有しており、 共有ビュー生成手段は、入力装置により受け付けたユー
    ザ情報と対応したワークスペースのリソースを他のワー
    クスペースのリソースに優先させて共有ビュー上に配置
    することを特徴とするワークスペース管理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に
    記載のワークスペース管理装置において、 ワークスペース記憶手段に記憶されたワークスペースが
    保持するリソースに対する入出力を行うワークスペース
    入出力手段と、 ワークスペース記憶手段に記憶されたワークスペースの
    変更を監視するワークスペース監視手段と、 ワークスペース監視手段によりワークスペースの変更が
    検出されたことに応じて、当該ワークスペースを用いて
    構成されている共有ビュー上の対応する部分に同一の変
    更を施す共有ビュー更新手段と、 を備えたことを特徴とするワークスペース管理装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に
    記載のワークスペース管理装置において、 ワークスペース記憶手段に記憶されたワークスペースが
    保持する各リソースを当該ワークスペースを用いて構成
    される共有ビュー上で表示させるか否かを規定する表示
    制御情報を記憶する表示制御情報記憶手段を備え、 共有ビュー生成手段は、表示制御情報記憶手段に記憶さ
    れた表示制御情報に従って、共有ビュー上で表示させる
    リソースを制限して共有ビューを生成し、 共有ビュー入出力手段は、生成された共有ビューを表示
    出力するディスプレイ画面を有していることを特徴とす
    るワークスペース管理装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に
    記載のワークスペース管理装置において、 ワークスペース記憶手段に記憶されたワークスペースが
    保持する各リソースの属性を記憶する属性記憶手段を備
    え、 共有ビュー入出力手段は、生成された共有ビューを表示
    出力するディスプレイ画面を有しており、 共有ビュー生成手段は、属性記憶手段の記憶内容に従っ
    て、同一の属性のリソースを前記ディスプレイ画面上の
    関連付けられた領域に表示させる配置で共有ビューを生
    成することを特徴とするワークスペース管理装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項6のいずれか1項に
    記載のワークスペース管理装置において、 共有ビュー上のリソースが共有ビュー入出力手段により
    変更されたことに応じて、ワークスペース記憶手段に記
    憶された対応するワークスペースとは別個に当該変更の
    情報を記憶する共有ビュー変更情報記憶手段と、共有ビ
    ュー生成手段により生成される共有ビューに対して共有
    ビュー変更情報記憶手段に記憶された変更情報と対応し
    た変更を施す共有ビュー変更再現手段と、 を備えたことを特徴とするワークスペース管理装置。
  8. 【請求項8】 コンピュータに実行させるプログラムを
    前記コンピュータの入力手段が読取可能に記憶した記憶
    媒体において、 前記プログラムは、リソースを処理可能に保持する複数
    のワークスペースを記憶したワークスペースメモリから
    ワークスペースを読み出す処理と、 複数のワークスペースを組み合わせて構成される共有ビ
    ューを生成するための複数のワークスペースの組合せの
    情報を記憶した共有ビュー定義情報メモリから当該組合
    せ情報を読み出す処理と、 共有ビュー定義情報メモリから読み出した組合せ情報に
    従って、ワークスペースメモリから読み出した複数のワ
    ークスペースを組み合わせて共有ビューを生成する処理
    と、 生成された共有ビュー上のリソースを変更する入力を受
    け付ける処理と、 共有ビュー上のリソースが変更されたことに応じて、ワ
    ークスペースメモリに記憶された対応するワークスペー
    スに同一の変更を施す処理と、を前記コンピュータに実
    行させることを特徴とする記憶媒体。
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Cited By (2)

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