JP3517420B2 - テレポインタ表示方法 - Google Patents

テレポインタ表示方法

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JP3517420B2
JP3517420B2 JP20811192A JP20811192A JP3517420B2 JP 3517420 B2 JP3517420 B2 JP 3517420B2 JP 20811192 A JP20811192 A JP 20811192A JP 20811192 A JP20811192 A JP 20811192A JP 3517420 B2 JP3517420 B2 JP 3517420B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、通信ネットワークを利
用して遠隔地に配置された複数のワークステーション
(情報処理装置)を用いた共同情報処理を支援するシス
テムに関する。
【0002】
【従来の技術】高速で安価な通信ネットワークと、高性
能で使いやすいユーザインタフェースを持つワークステ
ーションの普及にともない、オフィスにおけるさまざま
な作業の電子化が進められてきている。ワードプロセッ
サによる資料の作成など個人作業の電子化は、すでに広
く行われるところとなった。
【0003】さらに最近では複数のメンバーによる共同
作業をも電子的な手段によって効率化しようという流れ
がある。そこでは複数のワークステーションをネットワ
ークで結び、離れた場所にいながら、あたかも同一の会
議室にいるかのような共同作業環境が提供される。参加
者は他の参加者と同じ資料を参照しながら音声や場合に
よっては映像を利用した打合せを行うことができる。
【0004】電話機を利用した音声による相談はいま
や、完全にコミュニケーションの手段として定着してい
る。ただし、電話によるコミュニケーションにおいて
は、利用できるメディアが音声に限定されるため、図面
や画像を必要とする込み入った相談を行うことは難し
い。これを補うのが遠隔電子対話システムである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】遠隔電子対話システム
では従来の音声に加え、ワークステーションの表示画面
を共有することができるため、はるかに効率の良い打合
せが可能になる。電子対話では資料を共有することはで
きるが、その資料に対する操作をしている参加者自体を
見ることができないため、他の参加者がいまどの部分に
ついて話しているかを認識しづらいという欠点がある。
これを補うため、資料の上の特定部分を指し示すための
手段、すなわちテレポインタ(遠隔ポインタ)が提供さ
れることが多い。
【0006】テレポインタ関連の従来技術としては、S.
R.Ahuja, J.R.Ensor, D.N.Hornによる「ザ・ラポート・マ
ルチメディア・コンファレンシング・システム(The Rappo
rt Conferencing System」 Conference on Office Infor
mation systems(1988)、渡部ほか「マルチメディア分散
在籍会議システムMERMAID」、情報処理学会論文誌Vol.3
2,No.9(1991)に開示されたものがある。また、本出願人
が特願昭63-331379号で先に提案した図形描画消去方式
にもテレポインタの記載がある。
【0007】テレポインタを表示するには、テレポイン
タとウィンドウを対応づける必要がある。テレポインタ
は、テレポインタ利用開始操作が行われたウィンドウ内
で表示されるが、階層型ウィンドウシステムではテレポ
インタ利用開始操作は必ずしもトップレベルウィンドウ
で実行されるとは限らない。したがって、利用開始操作
が実行されたウィンドウより上位階層のウィンドウへテ
レポインタを移動させることができないという問題があ
った。
【0008】本発明の目的は、階層型ウィンドウシステ
ムのどの階層のウィンドウ対してテレポインタ利用開始
操作が行われても任意の階層のウィンドウへテレポイン
タを移動させることができるテレポインタ表示方法を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によるテレポイン
タ表示方法は、それぞれ表示画面を有する複数の情報処
理装置をネットワークで接続し、複数の情報処理装置の
表示画面上で共同作業を行う際に、1つの情報処理装置
の表示画面上で指示した位置を他の情報処理装置の表示
画面上で認識させるためのテレポインタを表示する方法
であって、共同作業に参加する複数の情報処理装置の間
で通信状態を確立するステップと、各情報処理装置にお
いて、階層ウィンドウシステム上で同一のアプリケーシ
ョンプログラムを実行するステップと、各情報処理装置
において、各アプリケーションプログラムによるウィン
ドウ作成を監視して、最上位階層ウィンドウを共有する
複数のウィンドウを同一グループに属するウィンドウと
して管理するステップと、1つの情報処理装置におい
て、任意のウィンドウ表示時にテレポインタ表示開始操
作が行われたとき、当該ウィンドウが属するグループを
特定するステップと、前記1つの情報処理装置におい
て、前記ウィンドウが属するグループの最上位階層ウィ
ンドウにテレポインタを表示するステップと、前記1つ
の情報処理装置以外の情報処理装置において、前記ウィ
ンドウが属するグループの最上位階層ウィンドウにテレ
ポインタを表示するステップと、前記1つの情報処理装
置の表示画面上の最上位階層ウィンドウ内のテレポイン
タの移動に連動して、他の情報処理装置の表示画面上の
最上位階層ウィンドウ内の対応するテレポインタを移動
させるステップとを有することを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明では、1つのアプリケーションプログラ
ムの最上位階層(トップレベル)ウィンドウを共有する
ウィンドウ群をステージと呼ぶ1つのグループとして管
理する。
【0011】会議参加者がテレポインタを利用するとき
はまず、アプリケーションプログラムの表示する任意の
ウィンドウ上で「テレポインタ利用開始操作」を実行す
る。これはマウスボタンを押す、あるいはキーボードの
特定のキーを押す、といった操作である。この操作に伴
ってイベントが発生するが、そのイベントは必ずしもト
ップレベルウィンドウのイベントではない。そこで、制
御オブジェクト(制御プログラム)が「テレポインタ利
用開始操作」を示すイベントを受け取ると、該イベント
中のウィンドウ識別子をチェックする。制御オブジェク
トはアプリケーションプログラムのすべてのウィンドウ
について、そのウィンドウが属するステージを知ってい
るので、上記「テレポインタ利用開始操作」に対応する
ステージのトップレベルウィンドウ(すなわちステージ
ベースウィンドウ)を知ることができる。
【0012】テレポインタを表示すべきステージベース
ウィンドウが決定されると、テレポインタを構成するウ
ィンドウを作成する。これをテレポインタウィンドウと
呼ぶ。テレポインタウィンドウはステージベースウィン
ドウの子ウィンドウとして作成する。これによりテレポ
インタはステージベースウィンドウ、すなわちアプリケ
ーションプログラムのトップレベルウィンドウの任意の
場所に移動させることができる。このことは、このステ
ージベースウィンドウを共有するすべてのウィンドウ内
でテレポインタを自由に動かすことができることを意味
する。
【0013】「テレポインタ利用開始操作」の結果、利
用開始を指示した参加者の当該ステージ上にテレポイン
タが表示される。同時に他の参加者の対応するステージ
上にも同じようにテレポインタが表示される。このテレ
ポインタはテレポインタを所有する参加者の操作に応じ
て移動し、参加者の意図を他の参加者に伝える。
【0014】ひとつのアプリケーションプログラムが複
数のトップレベルウィンドウを持つ場合は、各トップレ
ベルウィンドウごとに独立にテレポインタを表示するこ
とができる。
【0015】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の一実施例である
電子対話システムについて説明する。
【0016】図1は電子対話システムで使用するシステ
ムの外観である。複数のワークステーション10A,1
0B,10C(以下、個々を区別しないときには添字
A,B,Cを省略する。他の参照番号についても同じ)
をネットワーク70で接続し、ディスプレイに表示され
る画面を共有することにより遠隔地にいる相手との間で
少人数での共同作業を可能にする。各ワークステーショ
ン10は、文字データを入力するためのキーボード2
0、マウス30をそなえる。音声によるコミュニケーシ
ョンのために電話機50を利用する。電話機50は通常
利用される電話機で構わないが、両手でキーボード2
0、マウス30を操作できるようハンズフリー機能があ
ればなおよい。ワークステーション10は通信路60を
通じてネットワーク70に接続される。ネットワーク7
0は構内であればローカルエリアネットワーク(LA
N)を、遠隔地間であれば統合ディジタル網(ISD
N)などを、必要に応じて選択できる。
【0017】図2はワークステーション10のハードウ
ェアブロック図である。キーボード20からの入力は、
キーボードドライバ90によって処理されCPU150
に渡される。同様にマウス30からの入力はマウスドラ
イバ100によって処理される。CPU150は、メイ
ンメモリ140上にロードされているオペレーションシ
ステム、アプリケーションプログラム等を実行し、必要
に応じて処理結果をフレームメモリ110に書き込む。
ディスプレイコントローラ120は、フレームメモリ1
10の内容を周期的に読みだし、ディスプレイ40に表
示する。CPU150は、ディスクコントローラ130
を介してディスク160からデータを読み込んだり、書
き込んだりする。通信インタフェース80を利用するこ
とによりネットワーク70にアクセスすることができ
る。
【0018】まず、本実施例で説明する電子対話システ
ムにおける利用者の操作について説明する。
【0019】以下の例では2人の参加者による共同作業
の場合について説明するが、3者以上が参加する共同作
業ももちろん可能である。
【0020】電子対話システムでは、各人のディスプレ
イ40の画面上に会議室と呼ぶウィンドウを表示し、そ
の上に表示された資料を共有することができる。自分の
会議室ウィンドウと、他の参加者の会議室ウィンドウと
をネットワーク70で接続することにより、資料の共有
が可能になる。以下では、会議室ウィンドウのことを単
に会議室と呼ぶこともある。
【0021】図3に会議室ウィンドウ200の例を示
す。会議室ウィンドウ200には会議室名称210がつ
けられ、任意の名称を指定することができる。ことなる
名称をつけることにより、複数の会議室200を開くこ
とも可能である。ウィンドウ上部にはメニューバー22
0があり、いくつかのメニュー230を選択できる。
【0022】メニューバー220の下には資料を表すア
イコン240、250、260が表示される。表示され
るアイコンは開かれた会議室によって異なる。各アイコ
ンの下には、アイコン名称245、255、265が表
示される。この例では「資料」を示すアイコン240、
「図面」を示すアイコン250、「電話」を示すアイコ
ン265の3つが表示されている。各資料のデータ自体
は、予め各会議参加者のディスク等に格納しておく。こ
れらのアイコンはマウス30と連動して移動するポイン
タ270によって操作することができる。
【0023】図4に2人の参加者が会議室を接続する操
作を示す。2つの表示画面のうち上が参加者Aのディス
プレイ40−A、下が参加者Bのディスプレイ40−B
を表している。このように、画面上の会議室ウィンドウ
200の位置は参加者ごとに異なっていてもよい。
【0024】会議室を接続するためには参加者Aはメニ
ューバー220−Aのメニュー230−Aをピックす
る。「ピック」とは、マウス30を動かしてポインタ2
70を移動させ、必要な場所でマウス30のボタンを押
す操作のことをいう。メニュー230−Aをピックする
とプルダウンメニュー280−Aが表示される。プルダ
ウンメニュー280−A上にはいくつかの項目(281
〜285)が表示されている。この中で「対話参加」項
目281−Aをピックする。
【0025】一方、参加者Bもメニューバー220−B
のメニュー230−Bをピックし、プルダウンメニュー
280−Bの「対話参加者指定」項目282−Bをピッ
クする。さらに接続する相手を指定すると、参加者Aの
会議室ウィンドウ200−Aと参加者Bの会議室ウィン
ドウ220−Bが接続された状態になる。
【0026】次にこの状態でアプリケーションプログラ
ムを起動する操作を説明する。会議室ウィンドウ200
上のアイコン240をピックすると対応するアプリケー
ションプログラムが起動される。会議室が接続された状
態では、一方の参加者がアプリケーションプログラムを
起動すると他の参加者の下でも同一のアプリケーション
プログラムが起動される。
【0027】なお、以上の会議室接続操作およびアプリ
ケーション起動操作の具体的方法としては、例えば本出
願人が先に提案した特願平1-117307号に開示のものを利
用することができる。
【0028】図5は参加者Aが「資料」を起動する様子
を示している。参加者Aはマウスポインタ270−Aで
「資料」を示すアイコン240−Aをピックする。する
と、参加者Aのワークステーション10−Aで「資料」
に対応するアプリケーションプログラムが起動され、デ
ィスプレイ40−A上には「資料」ウィンドウ300−
Aが表示される。
【0029】参加者Aの操作により、参加者Bのワーク
ステーション10−Bでも同一のアプリケーションプロ
グラムが起動され、参加者Bのディスプレイ40−B上
にも「資料」ウィンドウ300−Bが表示される。この
ウィンドウ300−Bの開かれる位置はウィンドウ30
0−Aの開かれる位置と同じとは限らない。
【0030】実行中のアイコン(240−A、240−
B)は反転表示される。
【0031】本実施例の電子対話システムでは、このよ
うなアプリケーションプログラムを複数種類共有するこ
とが可能である。以下では説明を簡単にするため、共有
するアプリケーションプログラムが1つの場合を示すこ
とにする。
【0032】アプリケーションプログラムウィンドウ3
00−A上にはいくつかのウィンドウが表示されてい
る。これらのウィンドウの階層関係は図6のようにな
る。アプリケーションプログラムトップレベルウィンド
ウ300が最上位にあり、その下位に子ウィンドウ32
0、330があり、さらにその下位に孫ウィンドウ34
0、350がある。これはさまざまなアプリケーション
プログラムのウィンドウ構成の一例にすぎないが、一般
にアプリケーションプログラムはこのように複数のウィ
ンドウを階層的に生成する。1つのアプリケーションプ
ログラムにはトップレベルウィンドウ300が複数存在
する場合もある。図から分かるように、ある階層のウィ
ンドウは、その上位の階層のウィンドウの内部に開かれ
る。すなわち、子ウィンドウは親ウィンドウの内部に開
かれ、孫ウィンドウは子ウィンドウの内部に開かれる。
【0033】電子対話システムではこのウィンドウ階層
構造をステージとして管理する。すなわち、アプリケー
ションプログラムのトップレベルウィンドウ300をス
テージベースウィンドウとし、その下位にあるウィンド
ウは該ステージベースウィンドウと同じステージに属す
るとして管理する。
【0034】本実施例では、トップレベルウィンドウ3
00−Aがステージベースウィンドウである。ウィンド
ウ320−A、330−A、340−A、350−Aは
すべてウィンドウ300−Aと同じステージに属する。
【0035】本実施例では、テレポインタはステージベ
ースウィンドウの子ウィンドウとして表示する。テレポ
インタを表示図形として表示することも可能であるが、
テレポインタの移動時の図形書替処理が煩雑となる。こ
れに対し、テレポインタをウィンドウの一つとして表示
すれば、テレポインタの移動をウィンドウの移動として
ウィンドウシステムにより処理できる。テレポインタと
しての子ウィンドウは後述する図9に示すように特殊な
形状とする。そのためには、既存のウィンドウシステム
においてウィンドウ形状を任意のビットパターンで指定
する機能を利用することができる。
【0036】図7にテレポインタ表示後のウィンドウ階
層構造を示す。テレポインタウィンドウ400はトップ
レベルウィンドウ300の子ウィンドウとなっている。
テレポインタとしての子ウィンドウが他の子ウィンドウ
に隠されないように、テレポインタ子ウィンドウは画面
上で他の子ウィンドウより常に前面に表示するようにす
る。
【0037】次に、アプリケーションウィンドウ上でテ
レポインタを表示する操作を説明する。
【0038】図8に参加者Aがテレポインタを表示する
場合を示す。参加者Aはマウスポインタ270−Aをア
プリケーションプログラムウィンドウ300−Aの上に
移動し、キーボード20−A上の「テレポインタ利用開
始キー」を押す。「テレポインタ利用開始キー」はデフ
ォルトでは機能キー1であるが、利用者による設定で変
更可能である。キーを用いる他、画面上にテレポインタ
利用開始のためのメニュー項目を設けて、これをマウス
で選択するようにしてもよい。図8ではマウスポインタ
270−Aがウィンドウ340−Aの上にあるが、アプ
リケーションプログラムウィンドウ300−Aの上であ
れば他のウィンドウ(320−A、330−A、340
−A、350−A)の上であってもよい。マウスポイン
タ270−Aの存在する位置に基づいて、テレポインタ
を表示するステージベースウィンドウが特定される。本
実施例の電子対話システムでは、このようにテレポイン
タ利用開始をどのウィンドウ上で指定しても、テレポイ
ンタは当該ウィンドウの属するステージベースウィンド
ウに表示される。
【0039】図8の操作後の表示画面は図9のようにな
る。参加者Aのアプリケーションプログラムウィンドウ
上にはテレポインタ400−Aが表示される。一方、対
応する参加者Bのアプリケーションプログラムウィンド
ウ300−B上にもテレポインタ400−Bが表示され
る。テレポインタ400−Bがアプリケーションプログ
ラムウィンドウ300−B内で表示される相対的な位置
は参加者Aのアプリケーションプログラムウィンドウ3
00−A内でのテレポインタ400−Aの相対的な位置
と同じである。また、テレポインタの所有者(この場合
は参加者A)が誰であるかを示すため、テレポインタの
色が設定される。たとえば、この場合ではテレポインタ
所有者である参加者Aの下ではテレポインタは赤色で表
示され、参加者Bの下では青色で表示されることにな
る。
【0040】もちろんこの色は利用者が設定することが
できる。また、メニューによる簡単な操作でテレポイン
タの形態を変更できるようにすることもできる。このよ
うなテレポインタの区別は色・形態以外にも、網掛けパ
タン、輝度などによって示すことも可能である。
【0041】本実施例では、参加者Aが表示したテレポ
インタ400−Aは参加者Aのマウス操作により移動さ
せることができる。図10にテレポインタの移動を示
す。参加者Aはマウスポインタ270−Aを移動させ
て、マウス30−Aのボタンをピックする。すると、テ
レポインタ400−Aはマウスポインタ270−Aの位
置に移動する。また、マウス30−Aのボタンを押した
ままマウスポインタ270−Aを移動させると、テレポ
インタ400−Aもポインタの移動につれて移動する。
いずれの場合も、参加者Bのアプリケーションプログラ
ムウィンドウ上でも参加者Aの操作に対応してテレポイ
ンタ400−Bが相対的に同じ動きをする。なお、この
とき参加者Bのマウスポインタ270−Bは影響を受け
ない。
【0042】参加者Aがテレポインタ400−Aを表示
しているとき参加者Aはアプリケーションプログラムに
対する入力はできない。このとき参加者Aはテレポイン
タモードにあるという。一方、参加者Bはアプリケーシ
ョンプログラムへの入力が可能である。このとき参加者
Bはアプリケーションプログラムモードにあるという。
このように本実施例では参加者ごとに入力モードを管理
しているため、各参加者が必要に応じて自分用のテレポ
インタを利用することができる。
【0043】本実施例でテレポインタの移動に用いるマ
ウスは、通常、アプリケーションへの入力操作にも用い
られる。したがって、テレポインタの表示中にアプリケ
ーションへの入力を禁止することにより、アプリケーシ
ョンへの入力操作とテレポインタの移動操作の混乱を防
ぐことができる。ただし、テレポインタを表示している
ときに、アプリケーション入力とテレポインタ操作を切
り替える手段を設ければ、必ずしもテレポインタの表示
中にアプリケーションへの入力を禁止する必要はない。
【0044】次に、参加者Aに加えて参加者Bもテレポ
インタを表示する操作を図11に示す。
【0045】前述の参加者Aによるテレポインタ表示操
作と同様に参加者Bはマウスポインタ270−Bをアプ
リケーションプログラムウィンドウ300−Bの上に移
動し、キーボード20−B上の「テレポインタ利用開始
キー」を押す。すると、参加者Bのマウスポインタ27
0−Bの位置にテレポインタ410−Bが表示される。
同時に、参加者Aのディスプレイ40−A上では、アプ
リケーションプログラムウィンドウ300−A上の対応
する位置にテレポインタ410−Aが表示される。さき
ほどとは逆に参加者Bのテレポインタ410−Bが赤
色、参加者Aのポインタ410−Aが青色で表示され
る。すなわち、参加者A、参加者B共に、赤色のテレポ
インタを自己が表示させた(自己が移動させることがで
きる)テレポインタであると認識する。参加者Bはマウ
ス30−Bを操作することによりテレポインタ410−
Bを移動させることができ、対応するテレポインタ41
0−Aも同時に移動する。この状態では参加者Aも参加
者Bもテレポインタモードにある。
【0046】上記のテレポインタへの色の割り当てとは
別に、いずれの参加者の側においても、同一の参加者が
表示させたテレポインタには同一の色を割り当てるよう
にすることも可能である。また、一人の参加者が表示さ
せたテレポインタは他の参加者が移動させることができ
ないようにしたが、他の参加者も移動させることができ
るようにすることも可能である。
【0047】さらに、本実施例ではテレポインタは移動
させることができるだけであるが、テレポインタを動か
すことによってアプリケーションプログラムウィンドウ
上にテレポインタの移動の軌跡を手書き線として書き込
めるようにしたり、手書き線を消去できるようにしても
よい。
【0048】以上、利用者の操作を説明したが、以下で
は電子対話システムのテレポインタ表示機能の処理につ
いて説明する。
【0049】図12に電子対話システムのソフトウェア
構成を示す。
【0050】制御オブジェクト500が電子対話システ
ムの主たる機能を実現する。制御オブジェクト500
は、各ワークステーションに存在し、大別して、受信制
御モジュール520、主制御モジュール510、送信制
御モジュール530からなる。
【0051】受信制御モジュール520は、ネットワー
ク70を介して、他制御オブジェクトからのメッセージ
を受信し主制御モジュール510に渡す。
【0052】送信制御モジュール530は主制御モジュ
ール510から受け取ったメッセージをネットワーク7
0を介して他制御オブジェクトに送信する。
【0053】主制御モジュール510内部はさらに、メ
ッセージ受信制御部512、メッセージ分配制御部51
4、アプリケーションプログラムインタフェース部51
6、テレポインタインタフェース部518からなる。
【0054】メッセージ受信制御部512は、ウィンド
ウシステムにおいてローカルに発生したイベント590
および受信制御モジュール520からのメッセージを受
信する。
【0055】メッセージ分配制御部514は、メッセー
ジ受信制御部512から受け取ったメッセージを処理し
てから必要に応じて送信制御モジュール530、アプリ
ケーションプログラムインタフェース部516、テレポ
インタインタフェース部518に渡す。
【0056】電子対話システムの下で共有されるアプリ
ケーションプログラム(550〜554)は、制御オブ
ジェクト500の制御下で実行される。本図ではアプリ
ケーションプログラムは3つ描かれているが、この数は
共有されるアプリケーションプログラムの数に依存す
る。
【0057】テレポインタ表示を処理するのはテレポイ
ンタ制御オブジェクト540である。
【0058】本実施例の電子対話システムが扱うメッセ
ージのうち、テレポインタ関係の処理の説明に必要なメ
ッセージについて説明する。
【0059】図23は本実施例で使用するメッセージの
構成を示す。メッセージ1000はメッセージヘッダ1
005とメッセージ本体1060からなる。メッセージ
ヘッダ1005には、メッセージの発行者の参加者識別
子1010、アプリケーションプログラム識別子102
0、ステージ識別子1030、メッセージ種別104
0、メッセージ長1050が設定される。メッセージ本
体1060にはメッセージ種別1040によって異なる
データが設定される。
【0060】メッセージの例として図24にボタン押下
イベントメッセージ1100を示す。イベントとは利用
者の入力に応じてウィンドウシステムがアプリケーショ
ンプログラムに伝達するデータである。参加者識別子1
110にはこのイベントを発生させた利用者の参加者識
別子を設定する。アプリケーションプログラム識別子1
120にはこのイベントが発生したアプリケーションプ
ログラムのアプリケーションプログラム識別子を設定す
る。ステージ識別子1130にはこのイベントに含まれ
るウィンドウ識別子に対応するウィンドウが所属するス
テージのステージ識別子を設定する。メッセージ種別1
140には「イベントメッセージ」を示す値を設定す
る。メッセージ長1150にはメッセージヘッダ110
5を含めたメッセージ1100の長さ(バイト数)を設
定する。イベントタイプ1160には「ボタン押下」を
示す値が設定される。ウィンドウ識別子1170にはイ
ベントが発生したウィンドウのウィンドウ識別子が設定
される。X座標1180、Y座標1190にはボタンが
押されたときのポインタの座標が設定される。
【0061】制御オブジェクト500とテレポインタ制
御オブジェクト540との間の通信に利用されるメッセ
ージの例として、図25にテレポインタ操作開始メッセ
ージ1200を示す。
【0062】参加者識別子フィールド1210にはテレ
ポインタ利用開始操作を行った参加者の参加者識別子を
設定する。アプリケーションプログラム識別子フィール
ド1220にはテレポインタ利用開始を指示されたアプ
リケーションプログラムのアプリケーションプログラム
識別子を設定する。ステージ識別子フィールド1230
にはテレポインタ利用開始を指示されたステージのステ
ージ識別子を設定する。メッセージ種別フィールド12
40には「テレポインタメッセージ」を示す値を設定す
る。メッセージ長1250にはメッセージヘッダ120
5を含めたメッセージ1200の長さ(バイト数)を設
定する。メッセージ本体には「テレポインタ操作開始」
を示す値1260およびステージベースウィンドウのウ
ィンドウ識別子1270を設定する。
【0063】制御オブジェクト500はアプリケーショ
ンプログラムが生成するウィンドウを管理するためにウ
ィンドウ管理テーブルを持つ。図13にウィンドウ管理
テーブル701の構造を示す。ウィンドウ管理テーブル
701中にはウィンドウひとつにつき1個のウィンドウ
管理テーブルエントリ700が作られる。ウィンドウ管
理テーブルエントリ700には、ウィンドウ識別子70
2、そのウィンドウが属するステージのステージ識別子
704、そのウィンドウの位置を表すX座標706、Y
座標708が格納される。制御オブジェクト500起動
時には、ウィンドウ管理テーブルは空であるが、アプリ
ケーションプログラムがウィンドウを生成するたびにウ
ィンドウ管理テーブルエントリ700が作成され、ウィ
ンドウ管理テーブル701に追加される。
【0064】ステージはステージ管理テーブルによって
管理される。図14にステージ管理テーブル721の構
造を示す。ステージ管理テーブル721中にはステージ
ひとつにつき1個のステージ管理テーブルエントリ72
0が作られる。ステージ管理テーブルエントリ720に
は、ステージ識別子702、ステージベースウィンドウ
のウィンドウ識別子724、そのステージに対する参加
者1の入力モード726、参加者2の入力モード728
の順に参加者数分の入力モードが格納される。
【0065】制御オブジェクト500の起動時にはステ
ージ管理テーブルは空であるが、アプリケーションプロ
グラムがトップレベルウィンドウを生成するたびにステ
ージ管理テーブルエントリ720が作成されステージ管
理テーブル721に追加される。
【0066】テレポインタ制御オブジェクト540はテ
レポインタをテレポインタ管理テーブルによって管理す
る。
【0067】図15にテレポインタ管理テーブルの構造
を示す。テレポインタ管理テーブル741中にはテレポ
インタひとつにつき1個のテレポインタ管理テーブルエ
ントリ740が作られる。テレポインタ管理テーブルエ
ントリ740にはステージ識別子742、テレポインタ
ウィンドウ識別子744、ステージベースウィンドウ識
別子746、ステージベースウィンドウから相対的なテ
レポインタのX座標750、Y座標752が格納され
る。
【0068】テレポインタ制御オブジェクト540の起
動時には、テレポインタ管理テーブル741は空である
が、テレポインタが利用開始されるたびにテレポインタ
管理テーブルエントリ740が作成されテレポインタ管
理テーブル741に追加される。
【0069】図16に制御オブジェクト500の処理を
示す。
【0070】制御オブジェクトは起動されると初期化処
理(ステップ805)のあとループ(ステップ810)
を繰り返し、ループを抜けると終了処理(ステップ81
5)を行ったあと終了する。
【0071】ループ(ステップ810)の中で繰り返さ
れる処理は以下の通りである:メッセージを受信する
(ステップ820)。
【0072】メッセージ分配のためのフラグを初期化す
る(ステップ825)。ここではアプリケーションプロ
グラム送信フラグ、TP(テレポインタ)送信フラグ、
他制御オブジェクト送信フラグをリセットする。これら
のフラグはメッセージの処理過程で適当な値にセットさ
れる。
【0073】メッセージ種別に応じた処理を行う(ステ
ップ830)つぎに、メッセージ種別に応じた処理につ
いて説明する。
【0074】ステップ830において、メッセージ種別
がテレポインタ開始操作に対応するイベントメッセージ
1000のときは、テレポインタ開始メッセージ発行処
理を行う(ステップ835)。
【0075】図17にテレポインタ開始メッセージ発行
処理の流れを示す。
【0076】まず、テレポインタ開始メッセージ120
0のメッセージヘッダを設定する(ステップ883)。
それぞれ、受け取ったイベントメッセージメッセージ1
000の参加者識別子1010をテレポインタ開始メッ
セージの参加者識別子フィールド1210に、イベント
メッセージ1000のアプリケーション識別子1020
をテレポインタ開始メッセージのアプリケーション識別
子フィールド1220に、イベントメッセージ1000
のステージ識別子1030をテレポインタ開始メッセー
ジのステージ識別子フィールド1230に、「テレポイ
ンタメッセージ」を示す値をメッセージ種別フィールド
1240に設定する。
【0077】メッセージ本体には「テレポインタ開始」
を示す値を設定する(ステップ884)。
【0078】次にメッセージヘッダ1005からステー
ジ識別子1030を取り出す(ステップ886)。ステ
ージ管理テーブル721を検索し、得られたステージ識
別子に対応するステージ管理テーブルエントリ720を
得る(ステップ888)。
【0079】ステージ管理テーブルエントリ720が見
つかったら、ステージベースウィンドウ識別子724を
テレポインタ開始メッセージ1200のステージベース
ウィンドウ識別子1270として設定する(ステップ8
90)。
【0080】次にメッセージ長1250を設定する(ス
テップ891)。
【0081】最後に作成したメッセージ1200がテレ
ポインタ制御オブジェクトに送信されるようテレポイン
タ制御オブジェクト送信フラグをセットする(ステップ
892)。
【0082】このようにして作成したテレポインタ開始
メッセージ1200はテレポインタ制御オブジェクトイ
ンタフェース部518を通じて、テレポインタ制御オブ
ジェクト540に送られる。
【0083】図16に戻りステップ830において、メ
ッセージ種別がテレポインタ開始メッセージ1200の
ときは、ステージ管理テーブル721の更新処理を行う
(ステップ840)。
【0084】図18にステージ管理テーブル更新処理の
流れを示す。
【0085】まずメッセージヘッダ1205からステー
ジ識別子1230を取り出す(ステップ952)。ステ
ージ管理テーブルを検索して得られたステージ識別子に
対応するステージ管理テーブルエントリ720を得る
(ステップ954)。
【0086】次にテレポインタ開始メッセージ1200
のヘッダ1205からメッセージ発行者の参加者識別子
1210を取り出す(ステップ956)。そしてステッ
プ954で得られたステージ管理テーブルエントリ72
0の当該参加者の入力モードを「テレポインタモード」
に設定する(ステップ958)。これにより以後、該テ
レポインタ開始メッセージ1200を発行した参加者か
らの入力はアプリケーションプログラム550にではな
くテレポインタ制御オブジェクト540に送られるよう
になる。
【0087】図16のステップ830においてメッセー
ジ種別がイベントメッセージのときは、メッセージヘッ
ダのステージ識別子1030の設定と、現在の入力モー
ドに応じたイベントメッセージの分配を行う(ステップ
850)。
【0088】図19にイベント処理の流れを示す。
【0089】まずウィンドウ管理テーブル701を検索
してイベントメッセージに含まれるウィンドウ識別子に
対応するウィンドウ管理テーブルエントリ700を得る
(ステップ905)。得られたエントリ700からイベ
ントメッセージに含まれるウィンドウ識別子に対応する
ウィンドウが所属するステージのステージ識別子を取り
出し、メッセージヘッダのステージ識別子フィールド1
030に格納する(ステップ910)。つぎにステージ
管理テーブル721を検索してステージ識別子1030
に対応するステージ管理テーブルエントリ720を得
る。(ステップ915)。
【0090】得られたエントリ720中の入力モードの
うち、イベントメッセージの発行者の参加者識別子10
10に対応する入力モードをチェックする(ステップ9
20)。もし入力モードがアプリケーションプログラム
モードであればアプリケーションプログラム送信フラグ
をセットする(ステップ930)。もし入力モードがテ
レポインタモードであればテレポインタ送信フラグをセ
ットする(ステップ935)。
【0091】図16のステップ830においてメッセー
ジ種別がウィンドウ生成メッセージであるときは、ウィ
ンドウ管理テーブル701更新処理を行う(ステップ8
55)。
【0092】図20にウィンドウ管理テーブル701更
新処理の流れを示す。
【0093】まずウィンドウ管理テーブルエントリ70
0を作成してウィンドウ管理テーブル701に追加する
(ステップ950)。ウィンドウ生成メッセージ中のウ
ィンドウ識別子を該エントリ700のウィンドウ識別子
702に格納する(ステップ960)。
【0094】該ウィンドウ識別子702に対応するウィ
ンドウがトップレベルウィンドウかどうか判別する(ス
テップ965)。
【0095】もしトップレベルウィンドウなら新規ステ
ージ登録処理を行う(ステップ980)。
【0096】図21に新規ステージ登録処理の流れを示
す。
【0097】まず新たにステージ管理テーブルエントリ
720を作成してステージ管理テーブル721に追加す
る(ステップ972)。作成されたステージ管理テーブ
ルエントリ720のステージ識別子フィールド722に
新規に割当てたステージ識別子を格納する(ステップ9
74)。生成されたウィンドウのウィンドウ識別子をエ
ントリ720のステージベースウィンドウ識別子フィー
ルド724に格納する(ステップ976)。同エントリ
720の全参加者の入力モード(728〜730)をア
プリケーションプログラムモードに初期化する(ステッ
プ978)。
【0098】もし、トップレベルウィンドウでなけれ
ば、所属ステージ設定処理を行う(ステップ990)。
【0099】図22に所属ステージ設定処理の流れを示
す。
【0100】まず生成されたウィンドウの親ウィンドウ
のウィンドウ識別子を獲得する(ステップ984)。つ
ぎに、ウィンドウ管理テーブル701を検索して該親ウ
ィンドウに対応するウィンドウ管理テーブルエントリ7
00を得る(ステップ986)。得られたウィンドウ管
理テーブルエントリ700から親ウィンドウの所属ステ
ージのステージ識別子704を得る(ステップ98
8)。得られたステージ識別子をメッセージのステージ
識別子フィールド1030に格納する(ステップ99
0)。
【0101】つぎに、生成されたウィンドウのX座標7
06、Y座標708をセットする(ステップ970)ス
テップ830においてメッセージ種別がその他のメッセ
ージのときはその他のメッセージに対する処理を行う
(ステップ860)メッセージの処理が終ったら、メッ
セージ分配のためのフラグをチェックする(ステップ8
65)。
【0102】アプリケーションプログラム送信フラグが
セットされていたら、メッセージをアプリケーションプ
ログラムインタフェース部516を通じてアプリケーシ
ョンプログラムに送信する(ステップ870)。
【0103】テレポインタ送信フラグがセットされてい
たらテレポインタインタフェース部518を通じてテレ
ポインタ制御オブジェクト540に送信する(ステップ
875)。
【0104】他制御オブジェクト送信フラグがセットさ
れていたら送信制御モジュール530を通じて他制御オ
ブジェクトに送信する(ステップ880)。
【0105】このように本実施例では、制御オブジェク
トが各ウィンドウの属するステージのステージベースウ
ィンドウを管理しているため、テレポインタ利用開始の
契機となったイベントメッセージが発生したウィンドウ
ではなく、アプリケーションプログラムのトップレベル
ウィンドウにテレポインタを表示することができる。し
たがって、テレポインタをどのウィンドウで利用開始し
たとしても、同一のステージに属するすべてのウィンド
ウにテレポインタを表示移動させることが可能となる。
【0106】
【発明の効果】本発明によれば、利用者はテレポインタ
開始操作をアプリケーションの任意のウィンドウ上で実
行するだけでシステムが自動的にアプリケーションのト
ップレベルウィンドウにテレポインタを表示するため、
共同作業の操作性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すシステム外観図であ
る。
【図2】ワークステーションの構成を示すブロック図で
ある。
【図3】会議室ウィンドウの例を示す図である。
【図4】会議室の接続操作を示す図である。
【図5】アプリケーションプログラムの起動操作を示す
図である。
【図6】アプリケーションプログラムのウィンドウ階層
の例を示す図である。
【図7】ウィンドウ階層におけるテレポインタウィンド
ウの位置を示す図である。
【図8】テレポインタ利用開始操作を示す図である。
【図9】テレポインタ利用開始操作後の表示を示す図で
ある。
【図10】テレポインタの移動操作を示す図である。
【図11】第2の参加者によるテレポインタ利用開始操
作を示す図である。
【図12】本発明の一実施例のソフトウエア構成図であ
る。
【図13】ウィンドウ管理テーブルの構造を示す図であ
る。
【図14】ステージ管理テーブルの構造を示す図であ
る。
【図15】テレポインタ管理テーブルの構造を示す図で
ある。
【図16】制御オブジェクトの処理の流れを示す図であ
る。
【図17】テレポインタ開始メッセージ発行処理の流れ
を示す図である。
【図18】ステージ管理テーブルの更新処理の流れを示
す図である。
【図19】イベント処理の流れを示す図である。
【図20】ウィンドウ管理テーブル更新処理の流れを示
す図である。
【図21】新規ステージ登録処理の流れを示す図であ
る。
【図22】所属ステージ設定処理の流れを示す図であ
る。
【図23】本発明に用いるメッセージの構成図である。
【図24】ボタン押下イベントの構成図である。
【図25】テレポインタ開始メッセージの構成図であ
る。
【符号の説明】
10…ワークステーション、20…キーボード、30…
マウス、40…ディスプレイ、50…電話機、70…ネ
ットワーク、200…会議室ウィンドウ、300…アプ
リケーションのトップレベルウィンドウ、360…テレ
ポインタウィンドウ、500…制御オブジェクト、54
0…テレポインタ制御オブジェクト。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北原 千穂 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099 株式 会社日立製作所 システム開発研究所内 (72)発明者 森 賢二郎 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099 株式 会社日立製作所 システム開発研究所内 (72)発明者 山光 忠 神奈川県川崎市鹿島田890番地 株式会 社日立製作所ソフトウェア開発本部内 (56)参考文献 特開 平4−184528(JP,A) 特開 平4−116689(JP,A) 特開 平2−84860(JP,A) 特開 平3−257519(JP,A) 特開 平3−45991(JP,A) 特開 平3−278784(JP,A) 特開 平4−10994(JP,A) 特開 平5−46559(JP,A) 特開 平5−274240(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 3/14 - 3/153 G06F 3/00 G06F 13/00 G06T 11/80 G09G 5/00 - 5/40

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】それぞれ表示画面を有する複数の情報処理
    装置をネットワークに接続し、前記接続された複数の情
    報処理装置の中の2以上の情報処理装置の表示画面上で
    共同作業を行う際に、前記2以上の情報処理装置の中の
    1つの情報処理装置の表示画面上で指示した位置を前記
    2以上の情報処理装置の中の他の情報処理装置の表示画
    面上で認識させるためのテレポインタを表示するテレポ
    インタ表示方法であって、前記ネットワークに接続された複数の情報処理装置の中
    共同作業に参加する2以上の情報処理装置である参加
    情報処理装置の間の通信を確立するステップと、前記各参加情報処理装置において、当該情報処理装置上
    で実行されるアプリケーションプログラムによるウィン
    ドウ作成を監視して、最上位階層ウィンドウを共有する
    複数のウィンドウを同一グループに属するウィンドウと
    して管理するステップと、 前記各参加情報処理装置において、前記通信路を介して
    制御信号を送受することにより階層ウィンドウシステム
    上で同一のアプリケーションプログラムを実行するステ
    ップと、 前記参加情報処理装置の中の1つの情報処理装置におい
    て、前記同一のアプリケーションプログラムの任意のウ
    ィンドウ内でテレポインタ表示開始操作が行われたと
    き、前記管理されているウィンドウのグループ情報に基
    づいて当該ウィンドウが属するグループを特定するステ
    ップと、 前記1つの情報処理装置において、前記ステップにおい
    て特定された、前記ウィンドウが属するグループの最上
    位階層ウィンドウにテレポインタを表示するステップ
    と、 前記通信路を介して、前記参加情報処理装置の中の前記
    1つの情報処理装置以外の情報処理装置である他の情報
    処理装置に前記テレポインタ表示開始操作が行われた旨
    通知するステップと、 前記他の情報処理装置において、前記通知を受けて、前
    記管理されているウィ ンドウのグループ情報に基づい
    て、前記同一のアプリケーションプログラムによって作
    成された前記ウィンドウが属するグループの最上位階層
    ウィンドウ内の、前記1つの情報処理装置のウィンドウ
    内の前記テレポインタが表示される相対的位置と同じ相
    対的位置にテレポインタを表示するステップと、 前記1つの情報処理装置の表示画面上の最上位階層ウィ
    ンドウ内のテレポインタの移動に連動して、前記他の情
    報処理装置の表示画面上の最上位階層ウィンドウ内の対
    応するテレポインタを移動させるステップとを有するこ
    とを特徴とするテレポインタ表示方法
  2. 【請求項2】前記階層ウィンドウシステム上で同一のア
    プリケーションプログラムを実行するステップにおい
    て、前記 1つの情報処理装置で、あるアプリケーションプロ
    グラムを起動したとき、その旨を前記共同作業に参加し
    ている他の情報処理装置へ通知し、 該通知を受けた情報処理装置は当該アプリケーションプ
    ログラムと同一のアプリケーションプログラムを自動的
    に起動することを特徴とする請求項1記載のテレポイン
    タ表示方法。
  3. 【請求項3】前記テレポインタを表示するステップにお
    いて、 前記最上位階層ウィンドウの子ウィンドウとしてテレポ
    インタを表示することを特徴とする請求項1記載のテレ
    ポインタ表示方法。
  4. 【請求項4】前記1つの情報処理装置により表示開始操
    作が行われたテレポインタは当該1つの情報処理装置
    からの指示によってのみ移動可能としたことを特徴とす
    る請求項1記載のテレポインタ表示方法。
  5. 【請求項5】前記1つの情報処理装置により表示された
    テレポインタは任意の情報処理装置からの指示によって
    移動可能としたことを特徴とする請求項1記載のテレポ
    インタ表示方法。
  6. 【請求項6】ネットワークに接続された他の情報処理装
    置と共同作業を行う際に、自身の表示画面上で指示した
    位置を前記他の情報処理装置の表示画面上で認識させる
    とともに、前記他の情報処理装置の表示画面上で指示し
    た位置を自身の表示画面上で認識させるためのテレポイ
    ンタ表示機能を有する情報処理装置であって、 前記他の情報処理装置との間の通信路を確立する通信路
    確立手段と、 アプリケーションプログラムによるウィンドウ作成を監
    視して、最上位階層ウィンドウを共有する複数のウィン
    ドウを同一グループに属するウィンドウとして管理する
    ウィンドウ管理手段と、 前記他の情報処理装置との間で前記通信路を介して制御
    信号を送受することにより階層ウィンドウシステム上で
    同一のアプリケーションプログラムを実行するアプリケ
    ーション実行手段と、 前記同一のアプリケーションプログラムの任意のウィン
    ドウ内でテレポインタ表示開始操作が行われたとき、前
    記管理されているウィンドウのグループ情報に基づいて
    当該ウィンドウが属するグループを特定するグループ特
    定手段と、 前記グループ特定手段において特定された、前記ウィン
    ドウが属するグループの最上位階層ウィンドウにテレポ
    インタを表示するテレポインタ表示手段と、 前記通信路を介して、前記他の情報処理装置に前記テレ
    ポインタ表示開始操作が行われた旨通知する通知手段
    と、 前記他の情報処理装置内でテレポインタ表示開始操作が
    行なわれた旨の通知を受信する受信手段と、 前記受信手段において受信した前記通知を受けて、前記
    ウィンドウ管理手段において管理されているウィンドウ
    のグループ情報に基づいて、前記同一のアプリケーショ
    ンプログラムによって作成された前記ウィンドウが属す
    るグループの最上位階層ウィンドウ内の、前記他の情報
    処理装置のウィンドウ内の前記テレポインタが表示され
    る相対的位置と同じ相対的位置にテレポインタを表示す
    る第2のテレポインタ表示手段と、 前記受信手段を介して通知を受けた前記他の情報処理装
    置内でのテレポインタの移動に連動して、自身の表示画
    面上の最上位階層ウィンドウ内の対応するテレポインタ
    を移動させるテレポインタ移動手段とを有する ことを特
    徴とする情報処理装置。
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