JPH07210509A - 共同作業支援システム - Google Patents

共同作業支援システム

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JPH07210509A
JPH07210509A JP778994A JP778994A JPH07210509A JP H07210509 A JPH07210509 A JP H07210509A JP 778994 A JP778994 A JP 778994A JP 778994 A JP778994 A JP 778994A JP H07210509 A JPH07210509 A JP H07210509A
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良幸 中山
Masami Kameda
正美 亀田
Takeshi Ishizaki
健史 石▲崎▼
Kenjiro Mori
賢二郎 森
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ディスプレイ上の共同作業を行う領域に、他の
参加者が見ている内容と必ずしも一致しない内容を表示
する作業域を設けることにより、業務の特性に合致する
領域構成を生成する枠組みを提供する。 【構成】共同作業域として、同一内容を表示する同型共
同作業域、フォーマットが同一である同相共同作業域、
主題のみが同一である異相共同作業域、個々の利用者固
有の個人作業域の4種類を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、通信ネットワークで接
続された計算機からなる計算機ネットワークを利用する
応用システムに関し、特に、計算機で支援された共同作
業のために電子的共同作業空間を提供することを目的と
するシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から複数の利用者間で行われる共同
作業を計算機で支援するシステムが考えられてきたが、
その際、参加者に同一の表示を見せることのみが考慮さ
れていた。例えば、米国特許第4,414,621号公
報には、画面への表示メッセージを他の計算機にも送
り、各参加者の見る計算機の画面を同一にする手段を述
べている。また、米国特許第4,974,173号公報
には、1個のデータセットの処理結果を各参加者の計算
機に送ることにより同一の表示を維持する手段を述べて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ビジネス分野において
人間同士が行う共同作業には、上司と部下、作業依頼者
と被依頼者、質問者と回答者のように、共同作業の中
に、ある種の構造を持つものが少なくない。この時、参
加者が同一の情報を見ることも重要であるが、それぞれ
の立場にとって有用な形の情報に変形することも役に立
つ。ところが、従来技術が提供する同一表示の提供だけ
では、ここで述べたような非対称の要素を持つ共同作業
の要求に一部にしか対応することができない。
【0004】本発明は、上記課題を解決するために、ネ
ットワークに接続された共同作業支援システムにおい
て、それぞれの業務の特性に合致する共同作業域を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、通信ネットワークで接続され、互いにデ
ータを送受信することにより表示画面上で共同作業域を
提供する複数の計算機システムを備える共同作業支援シ
ステムにおいて、提供する共同作業域が、表示形態に関
してあらかじめ定めた複数の種別のうち、いずれの種別
であるかを管理する管理手段と、前記管理手段を参照
し、前記提供する共同作業域の種別に基づいて、あらか
じめ定めた表示形態により共同作業域を生成する生成手
段とを備える。
【0006】前記種別として、各々の計算機システムの
利用者が共通の主題のもとに異なる表示形態のデータを
表示して操作するための異相共同作業域と、各々の計算
機システムの利用者が共通の主題のもとに共通の表示フ
ォーマットを有するデータを表示して操作するための同
相共同作業域と、各々の計算機システムの利用者が共通
の主題のもとに同一の表示内容を有するデータを表示し
て操作するための同型共同作業域とをあらかじめ定めて
おくことができる。また、前記種別として、各々の計算
機システムの利用者が独自に有するデータを表示して操
作するための個人作業域をさらに定めるようにしてもよ
い。
【0007】また、前記種別は、前記共同作業域におい
て利用するアプリケーションプログラムごとにあらかじ
め定めておくことができる。
【0008】前記管理手段および前記生成手段は、前記
計算機システムの各々において備えることができる。
【0009】また、共同作業において利用する共有デー
タを記憶する記憶手段をさらに備え、第1の計算機シス
テムの生成手段は、前記同型共同作業域を生成するの
に、前記記憶手段から共有データを読みだし、共同作業
を行なう第2の計算機システムに対して当該読みだした
共有データを転送し、当該共有データの表示制御を行な
い、前記第2の計算機システムの生成手段は、前記転送
した共有データの表示制御を行なうことができる。さら
に、前記第1および第2の計算機システムの生成手段の
各々は、あらかじめ指定されたアプリケーションプログ
ラムを起動し、前記表示制御は、当該アプリケーション
プログラムにおいて行なうことができる。
【0010】または、共同作業において利用するデータ
を記憶する記憶手段を前記計算機システムの各々に有
し、第1の計算機システムの生成手段は、前記同相共同
作業域を生成するのに、前記記憶手段から共同作業にお
いて共有する共有データを読みだし、共同作業を行なう
第2の計算機システムに対して当該読みだした共有デー
タを転送し、あらかじめ指定されたアプリケーションプ
ログラムを起動し、当該アプリケーションプログラムに
おいて当該共有データとあらかじめ定めた第1の固有の
データとの表示制御を行ない、前記第2の計算機システ
ムの生成手段は、前記あらかじめ指定されたアプリケー
ションプログラムを起動し、当該アプリケーションプロ
グラムにおいて前記転送されたデータとあらかじめ定め
た第2の固有データとの表示制御を行なうことができ
る。
【0011】さらに、共同作業において利用するデータ
を記憶する記憶手段を前記計算機システムの各々に有
し、第1の計算機システムの生成手段は、前記異相共同
作業域を生成するのに、前記記憶手段から共同作業にお
いて共有する共有データを読みだし、共同作業を行なう
第2の計算機システムに対応する、あらかじめ定められ
たデータ形式に前記読みだした共有データを変換し、前
記第2の計算機システムに対して当該変換された共有デ
ータを転送し、あらかじめ指定された第1のアプリケー
ションプログラムを起動し、当該第1のアプリケーショ
ンプログラムにおいて当該共有データとあらかじめ定め
た第1の固有のデータとの表示制御を行ない、前記第2
の計算機システムの生成手段は、あらかじめ指定された
第2のアプリケーションプログラムを起動し、当該第2
のアプリケーションプログラムにおいて前記転送された
データとあらかじめ定めた第2の固有データとの表示制
御を行なうことができる。
【0012】また、各々の計算機システムの共同作業域
内の同一位置を指示する指示棒を制御する指示棒制御手
段をさらに備える。また、前記生成手段は、前記種別ご
とに共同作業域の表示上の特徴を異ならせるようにして
もよい。
【0013】さらに、前記生成手段は、前記共同作業域
を複数生成することにより、共同作業空間を形成するこ
とができる。また、前記生成手段は、前記共同作業域を
1または2以上のウィンドウにより形成し、複数の共同
作業域のそれぞれのウィンドウを同一画面上に表示する
ようにしてもよい。
【0014】
【作用】管理手段は、表示形態に関してあらかじめ定め
た複数の種別のうち、提供する共同作業域がいずれの種
別であるかを管理する。生成手段は、前記管理手段を参
照し、前記種別に基づいてあらかじめ定めた共同作業域
を生成する前記種別は、前述した異相共同作業域と、同
相共同作業域と、同型共同作業域とを定めておくことが
できる。さらに個人作業域を定めてもよい。
【0015】異相共同作業域は、同一のテーマを扱って
はいるが、そのフォーマットおよび内容は、各参加者の
立場を反映して異なっており、例えば、会議資料などの
ように、各参加者で見ている資料が異なるときに利用す
る。また、同相共同作業域は、フォーマットは同一で、
その内容は各参加者固有の内容を表すものであり、例え
ば、スケジュール表のフォーマットを同一にして、その
内容は各参加者固有のスケジュールを表すものなどがあ
る。さらに、同型共同作業域は、どの参加者にも同一の
表示として同一情報が現れるものであり、例えば、プロ
ジェクトの開発作業の進捗状況を示す場合などがある。
【0016】指示棒制御手段をさらに備える場合には、
各々の計算機システムの共同作業域内の同一位置を指示
する指示棒を制御することにより、同型作業域の場合に
は、同一内容が指示され、同相作業域の場合には、同一
フォーマット上の同一位置が指示される。また、前記生
成手段において、前記種別ごとに共同作業域の表示上の
特徴を異ならせることにより、参加者が、表示を見るだ
けでその共同作業域の種別を認識することができる。
【0017】上記3種類の共同作業空間を利用すれば、
互いの立場が対等である作業、互いの立場が付加情報を
要求する作業、互いの立場によって異なる視点から臨ん
だ方が良い作業のそれぞれに対処できるので、共同作業
の中に現れる種々の形態の作業を適切に表現することが
可能になる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の一つの実施例を、図面を参照
しながら説明する。
【0019】図1は、本実施例における計算機システム
の外観を示す図である。本システムは、主に、計算機と
通信機器とを備える。図1において、1000は、計算
機本体装置であり、あらかじめ定められた処理手順に従
って処理を実行する。1010は、ディスプレイであり
処理結果等を表示し、後述するようにマルチウィンドウ
システムにより表示が行なえる。1020は、キーボー
ドであり、利用者からの指示を受け付けるための入力手
段である。1030は、マウス等のポインティングデバ
イスであり、ディスプレイ1010上に示される指示棒
の位置等を利用者が指示入力する。ポインティングデバ
イス1030には、ポインティングデバイスボタン10
32が具えられており、該ボタン1032を押すことに
より信号を発生させることができる。計算機本体装置1
000は、制御回線1150または1180を用いて電
話1140やFAX装置1170を制御する。電話11
40やFAX装置1170は、通信機器の一例であり、
例えば、TELEXなどに接続してもよい。通信機器
は、通信回線1160または1190を介してPBX(P
rivate Branch Exchange)に接続され、更に、通信回線
1130を通じて公衆網等の外部ネットワーク1120
に出ていく。計算機本体装置1000は、電子メールや
電子会議の機能を有し、通信回線1200を介して外部
の通信ネットワーク1120に接続されることにより、
他の計算機システムと通信を行うことができる。
【0020】つぎに、上記計算機システムにおける内部
構成を図2を参照して説明する。図2に、本実施例によ
る計算機システムのモジュール構成を示す。本システム
のハードウェアは、主記憶装置を含む計算機システム装
置2050と、通信ネットワークとのインタフェースを
なす通信制御装置2040と、オペレーティングシステ
ム2020と、ウィンドウシステム2010と、本実施
例における共同作業を実現するためのAP(Application
Program)である共同作業空間管理プログラム2000
と、記憶装置であるファイル装置2060とを備える。
オペレーティングシステム2020は、ハードウェアに
アクセスするために共同作業空間管理プログラム200
0を含む複数のAPが利用するプログラムである。ウィ
ンドウシステム2010は、利用者に統一的なユーザイ
ンタフェースを提供する。共同作業空間管理プログラム
2000が利用するデータは、ファイル装置2060に
格納される。電話1140やFAX1170などの通信
機器は、本実施例においては、通信制御装置2040お
よび通信回線2080を介して共同作業空間管理プログ
ラム2000により制御される。通信機器制御装置20
70は、多くの場合それら通信機器内部に置かれる通信
インタフェースである。以上は、1個の計算機からなる
本実施例によるシステムの構成であるが、本実施例は、
公衆通信ネットワークやLAN(Local Area Network)で
ある通信ネットワーク2100上に設けられる通信回線
2090を用いて、本実施例による他の計算機システム
と接続され、互いに協調的に動作することができる。
【0021】本実施例は、上述した計算機システムを、
種々の通信機器や通信手段を介して他の計算機システム
に接続させることにより、複数の計算機システムにおい
て共同作業を支援する方法を提供する。さらに、共同作
業を行なわせるのに、上司と部下、作業依頼者と被依頼
者、質問者と回答者のように、共同作業の中にある種の
構造を持つものが少なくないので、それぞれの立場にと
って有用な形の情報に変形する方法および共同作業支援
システムについて説明する。
【0022】まず、図3を参照して本実施例における共
同作業の表示例を簡単に説明した後に、(1)共同作業
空間を形成する構成を述べ、(2)各計算機システムに
備える共同作業空間管理プログラム2000の処理手順
および通信制御、(3)詳細な共同作業域の作成手順、
(4)具体的な画面表示による作業手順について順番に
述べる。
【0023】図3に、本実施例による共同作業支援シス
テムを用いて作業を行っている様子を示す。ここでは、
2者の場合の例を説明する。図3において、1010は
画面を表し、本例では簡単のために画面上にはウィンド
ウ3000のみが置かれている。本実施例における作業
は、プログラム開発を行っているプロジェクトの管理に
関し、図3は開発会議を開いているところである。接尾
子1の付されている上図はプロジェクト管理者が見てい
る画面、接尾子2の付されている下図はプロジェクトメ
ンバが見ている画面である。ウィンドウ3000は、本
プロジェクトにおける開発作業の進捗状況を示すチャー
ト3010と、各参加者のスケジュール表3020と、
各自が利用する会議資料3030の3個の部分から構成
される。本実施例は、図3に見られるように、同一の作
業のために用いられるが各参加者から必ずしも同一に見
える訳ではないシステムの基盤を提供しようとするもの
である。本例では、チャート3010は、どの参加者に
も同一の表示として同一情報が現れるものであり、以
下、このような表示域を同型共同作業域という。また、
スケジュール表3020は、フォーマットは同一で、そ
の内容は各参加者固有のスケジュールを表すものであ
り、以下、このような表示域を同相共同作業域という。
更に、会議資料3030は、本プロジェクトの管理とい
う同一のテーマを扱ってはいるが、そのフォーマットお
よび内容は、各参加者の立場を反映して異なっており、
以下、このような表示域を異相共同作業域という。それ
ぞれの作業域の特性に従い、参加者間で用いられる指示
棒3040、3050、3060および3070の有無
や働き方も異なる。図3において、これら指示棒が白色
と黒色で区別されているのは、複数の参加者が同時に自
分の指示棒を使っていることを示しており、領域301
0では、白色が自分の指示棒を、黒色が他の参加者の指
示棒を示しているものとする。また、領域3020で
は、各参加者ごとに指示棒の色を割り当てている例を示
し、ここでは、白色指示棒3060が、1010−1の
参加者の指示棒を示し、黒色指示棒3070が1010
−2の参加者の指示棒を示している。このように、指示
棒の表示形態は、適宜変更できるようにしてもよい。同
一表示を映しだす同型共同作業域3010では、各指示
棒は同一の対象物を指し示すが、各参加者の異なるスケ
ジュールを表す同相共同作業域3020では指されてい
る対象物の同一性は保証されず、指示棒の画面上に表示
される位置が同一に示される。すなわち、同相共同作業
域3020においても、フォーマットの同一性により、
スケジュール表での指示棒の指示地点の位置関係に関し
ては同一の認識が得られるはずである。一方、異相共同
作業域3030では、指示棒で何かを指し示すこと自体
が、例外的な場合を除けば余り意味を持たない。例外的
な場合とは、例えば、3030−1と3030−2との
対応する項目を認識する機能をシステムが提供できると
きなどである。さらに、各計算機システムにおける個人
のみが利用する個人作業域を設けることもできる。簡単
のために、各作業域が1個のウィンドウからなる場合を
見たが、実際には、同一機能を持つ複数個のウィンドウ
から構成されても良い。また、各共同作業域と個人作業
域とを組み合わせて1個の作業域を構成することも可能
である。この場合でも、各ウィンドウを、本実施例のよ
うに自由にオーバラッピングさせるか、あるいは、配置
に制限を設けることを事前に設定するかを利用者に選択
させるようにしてもよい。
【0024】このように、本実施例においては、共同作
業において、同型共同作業域3010、同相共同作業域
3020および異相共同作業域3030の3つの領域を
それぞれの計算機システム上に設けて共同作業を支援す
る。図14に、共同作業の領域の分類を示しておく。共
同作業は、目的も持って行なわれ、また目的があること
により参加者間の立場が相違し、各参加者はその立場の
役割に従ってふるまうことができる。立場の相違は、前
述したように、上司と部下との立場などがある。図14
に示すように、同型共同作業域3010は、目的が同一
事象を認知する場合であり、作業者立場が対等であり、
ビュー(画面上の表現方法とその情報)は、同一情報の
同一表現により示される。同相共同作業域3020は、
目的が各立場の視点から同一事象を認知する場合であ
り、作業者立場は視点が異なる対等な立場であり、ビュ
ーは、修飾された同一情報の同一表現により示される。
修飾された同一情報とは、前述したように、プロジェク
トの進捗についてメンバ同士でスケジュール表を見なが
ら相談するときに、同一のスケジュールが表示されつ
つ、各人の見ているビューには各人のスケジュールも同
時に重ねられているものをいい、同一表現の存在に関す
る合意を前提として、それに影響がないように情報の追
加が行なわれているものをいう。異相共同作業域303
0は、異なる立場があり、各立場が状況として現われた
ものであり、各立場の側面を強化する目的を持ってい
る。ビューは、立場に依存した情報と異なる表現により
示される。この場合、共同作業を行ないつつ、表現およ
び情報は各立場にあわせたものが表現される。
【0025】上述した共同作業域は、そこで行なわれる
作業という見地から捉えているが、共同作業の別の見方
としては、ユーザが目的を持って意識的に誰かにアクセ
スすることであると見ることができる。このような目的
意識的共同作業を以下、コンタクトとよぶ。また、共同
作業を行なう環境全体をコンタクト圏とよぶ。図15に
示すように、コンタクト圏は、ユーザの種々の会話、打
合せ、会議、問いあわせ、その他の目的に対してアクセ
スする手段を提供している。また、コンタクト圏の中に
包含されるここの作業に対応して切り出された部分空間
をコンタクト回廊とよぶ。コンタクト圏が一人の人間に
関わる外界とのつながりの全体を表すのにたいして、コ
ンタクト回廊は、個々のコンタクトに属する。1個のコ
ンタクトは、外界との接触であってユーザはこれらを区
別できる。例えば、プロジェクトの打合せ、資料室への
問いあわせ、部下への依頼等がコンタクトである。コン
タクト回廊は個々のコンタクトにかかるいろいろな相互
作用の表現手段を含んでいる。1個のコンタクトを表現
するために使用される個々の部分空間をコンタクト表現
域とよぶ。コンタクト表現域としては、前述したよう
な、同型/同相/異相の各形態を表現することができ
る。
【0026】以下、前述の各項目に分けてそれぞれ詳細
に説明する。
【0027】(1)共同作業空間を形成する構成 共同作業に参加する各計算機1000を通信ネットワー
クで接続する構成について、図4、図5および図6を参
照して説明する。ネットワークは、例えば、Ether
net(米国XEROX社の商標)を利用して接続する
ことができる。
【0028】図4は、本実施例における共同作業空間管
理プログラム2000を備える計算機システム装置20
50を環状に接続する方式を示す。図4において、各接
尾子1〜4は、計算機システム装置の識別番号を示して
いる。各共同作業空間管理プログラム(例えば、200
0−1)は、該共同作業に参加している他の共同作業空
間管理プログラム(例えば、2000−2)と一方向的
通信路41000−1を介して接続される。以下、図4
に示すように、順に全ての共同作業空間管理プログラム
2000を接続していくことにより、全体は環状の通信
路で接続されたことになる。環状通信路を利用して、任
意の共同作業空間管理プログラム2000同士は互いに
通信することが可能になる。本方式は、数人程度で対話
的な打合せ等の共同作業に適する。
【0029】図5は、本実施例における共同作業空間管
理プログラム2000を備える計算機システム装置20
50を樹状に接続する方式を示す。本方式では1個の共
同作業空間管理プログラム(例えば、2000−1)が
制御局として機能する。制御局としての共同作業空間管
理プログラム2000−1は、他の各共同作業空間管理
プログラム2000−2〜4との間に双方向的通信路4
2000−1〜3を設ける。制御局以外の共同作業空間
管理プログラム同士(例えば、2000−2と2000
−3)が通信を行うときは、制御局である共同作業空間
管理プログラム2000−1を経由することになる。本
方式は、講義のように、活動的な参加者は1人で、それ
以外の参加者は受け身であるような場合に適する。
【0030】図6は、本実施例における共同作業空間管
理プログラム2000を備える計算機システム装置20
50を星状に接続する方式を示す。本方式では、共同作
業を行なう参加者の計算機以外の計算機システム装置2
050−5が制御局として機能する。制御局計算機20
50−5は、各共同作業空間管理プログラム2000−
1〜4との間に双方向的通信路43000−1〜4を設
ける。共同作業空間管理プログラム同士(例えば、20
00−1と2000−2)が通信を行うときは、制御局
計算機2050−5を経由することになる。本方式は、
講義のように、活動的な参加者は1人で、それ以外の参
加者は受け身であるような場合に適する。本方式では、
制御局計算機2050−5を強力にして全体の性能を向
上させられる。
【0031】以上に示したような構成により各計算機シ
ステムは論理的に接続されるが、物理的な形態は、バス
型、ループ型などの構成をとるようできる。また、通信
を行なっている計算機システム装置を、以下サイトとい
い、発信する側を発信サイト、受信する側を受信サイト
という。
【0032】つぎに、上記したような構成において、そ
れぞれの計算機システム間で送受信するデータの形式を
図72に示す。図72は、本発明の実施例が採用する、
共同作業空間を構成するための制御プログラム間通信用
データ43000の形式を示し、その内容は、共同作業
を開始するために必要な情報が含まれている。制御プロ
グラム間通信用データ43000は、後述する入力受付
処理モジュールおよび通信制御処理モジュールにおいて
設定されて送出される。図72において、発信サイト識
別子43010には、計算機システムごとにあらかじめ
識別情報を定めておき、発信する際に自計算機1000
の識別情報を格納する。発信時刻43020は、発信サ
イトにて発信命令が発生した時刻を格納する。受信サイ
ト識別子43030は、本データ43000の宛先であ
る受信サイトの識別情報を格納する。受信サイト識別子
43030は、特定の計算機識別子とする他に、「全て
の参加者を指定する」などの記述をあらかじめ定めたお
くことができる。共同作業空間識別子43040は、共
同作業空間が複数存在する場合に、本データ43000
が属している共同作業空間のあらかじめ定められた識別
情報を格納する。1人の利用者が1個の計算機で複数の
共同作業に参加することにより、該計算機に複数の共同
作業空間が形成することができ、識別情報は、共同作業
空間が発生した順番にシーケンシャルに付加することが
できる。共同作業域識別子43050は、同一の共同作
業空間上で複数の共同作業領域を備える場合に、本デー
タ43000が属している共同作業域を示すための識別
情報である。例えば、共同作業で使用しているプログラ
ムが動作するウィンドウは共同作業域となる。1個のプ
ログラムが複数の共同作業域を使用することもできる。
共同作業域は幾つかのウィンドウで構成される。共同作
業域種別43060は、本データ43000が属してい
る共同作業域が、同型共同作業域、同相共同作業域、異
相共同作業域、個人領域のうちいずれの属性を持つかを
示す。共同作業域プログラム識別子43070は、本デ
ータ43000が属する共同作業域を使用しているAP
プログラムの識別情報を格納する。共同作業域が複数の
ウィンドウで構成される場合に、各ウィンドウを共同作
業域単位と呼び、共同作業域単位識別子43080は、
本データ43000が属する共同作業域単位の識別情報
を格納する。データ種別43090は、本データ430
00が、まだ受信サイトに到達していないか、あるい
は、既に受信されたが現在同報される途中であるか、あ
るいは、到達確認のために返送されるところか、等のあ
らかじめ定めた状況を示す。機能種別43100は、本
データ43000が、通信制御に係るのか、あるいは、
操作制御に係るのか、あるいは、共同作業に使用されて
いるアプリケーションプログラムに係るのか、等々の種
類を示す。プログラム識別子43110は、本データ4
3000が使用されるAPの識別情報を示す。プログラ
ムデータ43120は、プログラム識別子43110で
表されるプログラムに与えられる該プログラム固有のデ
ータである。
【0033】共同作業空間において、送受信されるメッ
セージデータ(データ種別43090、機能種別431
00、プログラム識別子43110、プログラムデータ
43120)の具体例を図73〜図76に示す。
【0034】例えば、図73(b)には、通信路確立命
令メッセージの例を示している。通信路を確立する場合
には、データ種別43090には、受信サイトに到達し
ていないこと(往路であること)を示しておき、機能種
別43100には通信作制御に係ることを示しておき、
プログラム識別子43110には、通信制御であること
を示しておく。プログラム固有のデータ43120とし
ては、通信路確立命令を示す通信路確立命令コードと、
確立元のサイトを示す確立元サイト識別子と、確立先の
サイトを示す確立先サイト識別子を少なくとも含む。
【0035】また、図73(c)に、通信路切断命令メ
ッセージの例を示す。通信路を切断する場合には、デー
タ種別43090には、受信サイトに到達していないこ
と(往路であること)を示しておき、機能種別4310
0には通信作制御に係ることを示しておき、プログラム
識別子43110には、通信制御であることを示してお
く。プログラム固有のデータ43120としては、通信
路切断命令を示す通信路切断命令コードと、切断元のサ
イトを示す切断元サイト識別子と、切断先のサイトを示
す切断先サイト識別子を少なくとも含む。
【0036】また、図74(e)に、APイベント処理
命令メッセージの例を示す。通信路を切断する場合に
は、データ種別43090には、受信サイトに到達して
いないこと(往路であること)を示しておき、機能種別
43100にはAPイベント処理に係ることを示してお
き、プログラム識別子43110には、APの識別情報
を示しておく。プログラム固有のデータ43120とし
ては、APにおけるコマンドやパラメタ等を少なくとも
含む。
【0037】さらに、指示棒制御を発信する場合には、
図74(f)に示すように、データ種別43090に
は、受信サイトに到達していないこと(往路であるこ
と)を示しておき、機能種別43100には操作制御に
係ることを示しておき、プログラム識別子43110に
は、指示棒制御であることを示しておく。プログラム固
有のデータ43120としては、共同作業空間上で複数
指示棒が存在する場合に制御される指示棒を特定するた
めの指示棒識別子43140と、制御される指示棒の所
有者を特定するための所有者識別子43150と、該デ
ータが指示棒制御プログラムに与えるコマンドを示すコ
マンド43160と、ポインティングデバイス1030
が指すウィンドウあるいはディスプレイ上での位置を示
すX座標43170およびY座標43180と、該デー
タが発行されるときに指定されるキーボード1020の
キーの状態を表すキー状態43190と、該データが発
行されるときに指定されるポインティングデバイス10
30のボタン1032の状態を表すボタン状態4420
0とを備える。
【0038】このように、それぞれのイベント発生時に
他のサイトに送出するメッセージをあらかじめ規定して
おき、イベントが発生すると、対応するメッセージを作
成し、送受信を行なう。
【0039】(2)各計算機システムに備える共同作業
空間管理プログラム2000の処理手順および通信制御 つぎに、共同作業空間管理プログラム2000の処理手
順について説明する。図58に、本実施例による共同作
業空間を管理するプログラムの一例の全体構成を示す。
本プログラムは、イベントドリブン型のプログラムであ
り、外部または内部からのデータ入力(イベント)に従
い、各処理モジュールにおいて処理を行なう。
【0040】図58において、入力受付処理モジュール
(51000)は、常に外部からのイベントの到着を監
視する。イベントは、キーボード1020やポインティ
ングデバイス1030を通じて利用者から発生したり、
通信路41000(図4)、42000(図5)、43
000(図6)を経由して(必ずしも制御プログラム2
000とは限らず)他計算機2050から送付された
り、または、自計算機2050内のプロセス間通信によ
って届けられたりする。イベントが検知されなければ、
何かが到着するまで待つ。入力データがあると入力判定
処理モジュールに送出する。入力判定処理モジュールで
は(51010)、入力されたデータを解析し、適切な
処理モジュールに振り分ける。共同作業空間開始処理モ
ジュール(51020)では、共同作業空間を始める際
に指定される開始命令やコンタクトの目的の指示等のイ
ベント発生時に、通信路確立指示、表示指示、共同作業
空間設定指示等を行なう。共同作業空間管理処理モジュ
ール(51060)は、共同作業空間の構成や資源の管
理を担当し、共同作業空間の開始指示があるとその共同
作業空間の識別情報とともに必要な情報を後述する管理
テーブルに登録する。通信制御処理モジュール(510
30)は、図1に示す通信ネットワーク1120上で実
現される共同作業空間同士の接続に関する制御を行う。
AP起動処理モジュール(51040)では、APの起
動命令がされると、そのAPを起動するとともに、AP
起動命令を相手先の他のサイトに転送し、必要なデータ
も他のサイトに転送する。APイベント処理モジュール
(51050)は、利用者あるいは共同作業空間管理プ
ログラムが発生する事象通知メッセージ(イベント)の
処理を担当する。共同作業空間終了処理モジュール(5
1080)は、共同作業空間を終了させるための処理を
行なう。その他の処理モジュール(51070)では、
その他の必要な処理をあらかじめ定義しておくことがで
きる。各モジュール間のデータの受渡しは、前述した計
算機システム間のデータ転送の形式と同様な形式を定め
ておくようにしてもよい。すなわち、図72〜図76に
示すような形式でモジュール間でデータの受渡しを行な
うことができる。
【0041】つぎに、共同作業空間管理プログラムにお
いて利用する管理テーブルについて図69、図70およ
び図71を参照して説明し、その後、各処理モジュール
における処理フローを図59〜図68を参照しながら実
際の作業手順とともに説明する。
【0042】図69、図70および図71に、本発明の
実施例が計算機システム装置2050に保持している共
同作業空間管理テーブルのデータ形式を示す。共同作業
空間管理テーブルの内容がどのように設定されるかにつ
いては処理手順の説明のときにあわせて説明する。
【0043】まず、データ形式の説明をするために、実
行中の共同作業例の状態を図69(a)を参照して述べ
る。利用者は2個の共同作業空間において作業を行って
おり、それぞれ、共同作業空間45000−1と450
00−2として表示されている。共同作業空間4500
0−1には、複数の共同作業域単位45010−1、4
5010−2、45020−1、45030−1、45
040−1が置かれ、それらの機能は同型共同作業域、
同型共同作業域、同相共同作業域、異相共同作業域、個
人領域とする。共同作業域単位45010−1と450
30−1とは、同一のプログラムに属しているが、属性
が異なる。共同作業空間45000−2には、複数の共
同作業域単位45010−3、45010−4、450
20−2、45030−2が置かれ、それらの機能は同
型共同作業域、同型共同作業域、同相共同作業域、異相
共同作業域である。また、共同作業域単位45010−
3と45010−4とは、同一のプログラムに属す同一
の機能を持つ共同作業域単位であるものとする。
【0044】テーブルの形式を詳細に説明する。図69
(b)において、テーブル45050は、複数ある共同
作業空間(共同作業空間識別子にて識別される。以下同
様)に対して、共同作業空間上で動作する共同作業域を
示すウィンドウの識別情報(ウィンドウ識別子)と該共
同作業域の構成内容情報(共同作業域の識別子テーブル
ポインタ)とを対応させる。共同作業域の識別子テーブ
ルポインタは、共同作業域識別子管理テーブルの先頭位
置を示し、共同作業域識別子管理テーブルは、複数の共
同作業域を備える場合に当該テーブルにおいて、共同作
業域種別、共同作業域プログラム識別子および共同作業
域単位識別子テーブルポインタを管理する。図69
(c)および図71(i)に、共同作業域識別子管理テ
ーブルを示す。共同作業域識別子管理テーブル4506
0と45120とは、共同作業域(共同作業域識別子)
に対して、該作業域の機能(共同作業域種別)、該作業
域を使用中のプログラム(共同作業域プログラム識別
子)、該作業域の構成内容情報(共同作業域単位識別子
テーブルポインタ)を対応させる。共同作業域単位識別
子テーブルポインタは、共同作業域単位識別子管理テー
ブルの先頭位置を示し、共同作業域単位識別子管理テー
ブルは、複数の共同作業域単位を備える場合に、ウィン
ドウ識別子と、共同作業域識別子とを管理する。図70
(d)〜(h)に、共同作業域識別子管理テーブル45
060に管理されている共同作業域単位識別子管理テー
ブル45070〜45110を示し、図71(j)〜
(l)に、共同作業域識別子管理テーブル45120に
管理されている共同作業域単位識別子管理テーブル45
130〜45150を示す。共同作業域単位識別子管理
テーブル45070〜45110および45130〜4
5150は、共同作業域(共同作業域識別子)に対し
て、該作業域を構成する共同作業域単位(共同作業域単
位識別子)、該共同作業域単位を実現するウィンドウ
(ウィンドウ識別子)、該共同作業単位が属する共同作
業域(共同作業域識別子)を対応させている。図69
(a)に示すように、異なる共同作業域が同一のプログ
ラムに使われていたり、1個の共同作業域が複数個の共
同作業域単位から構成されていたりする。共同作業空間
において作業を開始する際にこれらのテーブルが設定さ
れ、以後、入力に対応して処理を行なうとともに他の計
算機システムに対してデータが送出される。
【0045】つぎに、各処理モジュールにおける処理フ
ローを説明する。
【0046】まず、入力受付処理モジュール(5100
0)では、入力を受け付けると、入力判定処理モジュー
ル(51010)に入力されたイベントを受け渡す。入
力データとしては、図1に示したキーボード1020や
マウス1030から利用者により入力されるデータや、
通信回線を介して他の計算機システムから受信したデー
タ、さらに、AP実行時に発生するイベントおよびリク
エスト等がある。
【0047】入力判定処理モジュール(51010)で
は、図60に示すように処理を行なう。入力したイベン
トは、あらかじめ定められている処理モジュールに振り
分けられる。例えば、共同作業の開始指示があると、開
始処理であるとして共同作業空間開始処理モジュールに
移行する。また、プログラムの実行モードがイベントの
記録を指示していればイベントをファイル装置2060
の指定されたファイルに追加格納するようにしてもよ
い。これにより、入力されたイベントを格納することが
できる。
【0048】つぎに、共同作業空間開始処理モジュール
(51020)では、図61に示すような処理を行な
う。図61においては、共同作業空間開始処理の一部を
示している。共同作業空間開始処理モジュール(510
20)では、後述する画面例に示すような画面に示す図
像が指示されイベントが発生すると、そのイベントに対
するあらかじめ定められた処理を行なう。また、画面の
表示制御も行なう。さらに、共同作業を開始する指示が
あると、共同作業空間の管理を行なうように共同作業空
間処理モジュールに登録の指示を送出する。例えば、会
議開始指示であれば、会議相手指定の受付を行なうよう
に表示処理を行ない、相手先の指定を受け付けた場合に
は相手先との通信路を確立させるために通信路確立のイ
ベントを発生させるとともに相手先に送出する通信メッ
セージを生成する。また、共同作業空間の生成を指示さ
れたときには、共同作業空間管理処理モジュール(51
060)に対して登録を指示するためのイベントを発生
させる。このように各開始処理のイベントごとに定めら
れた処理を行なう。
【0049】共同作業空間管理処理モジュール(510
60)は、図68に示すように、共同作業空間の開始指
示があるとその共同作業空間の識別情報とともに必要な
情報を前述した管理テーブルに登録する。また、共同作
業空間管理処理モジュール(51060)は、生成する
共同作業域における同型/同相/異相の種別についても
登録する。共同作業空間は、その空間上で利用するアプ
リケーションを規定しておき、アプリケーションごとに
共同作業域における同型/同相/異相の種別を定めてお
くことができる。また、利用者において、共同作業空間
における作業時や、そのアプリケーションにおけるデー
タ作成時に、各データごとに同型/同相/異相の種別を
指定しておけるようにしてもよい。これらの種別を識別
するために、データのファイル名の接尾子にこれらの識
別情報を付加しておくようにしてもよい。もしくは、デ
ータのヘッダ部分にこれらの識別情報を格納しておく。
【0050】通信制御モジュールでは、図62に示すよ
うに、通信路の確立や切断のイベントに応じて処理を行
なう。まず、通信制御モジュールでは、渡されたイベン
トが通信路確立要求であるか否かを判断する(S510
00)。該イベントが通信路確立要求であれば、他のサ
イトから送出されたイベントか自サイトで発生したイベ
ントかを確立元サイト識別子により判断し(S5101
0)、自サイトで発生したイベントであれば、確立先の
サイトとの間に通信路を確立する作業に入る(S510
20)。送出元が自分でない場合には(S5101
0)、確立先のサイトに対して通信路確立リクエストを
発行する(S51030)。次に、該イベントが通信路
切断要求である場合を考える(S51040)。該イベ
ントが他のサイトから送出されたものであれば(S51
050)、該サイトとの間の通信路を切断する作業に入
り(S51060)、送出元が自分である場合には(S
51050)、指定されたサイトに対して通信路切断リ
クエストを発行する(S51070)。その他の通信制
御イベントに対しては、対応する処理を起動する(S5
1080)。
【0051】図63は共同作業空間終了モジュール(S
52140)の処理の流れを示す。本モジュール実行時
に、まだ他サイトとの間に通信路が存在する場合(S5
5000)、自制御プログラム2000に対して通信路
切断リクエストを発行し、その完了を待つ(S5501
0)。また、作業記録の取得が続行されているままなら
ば(S55020)、該記録動作を終了させる(S55
030)。最後に、共同作業域が残っている場合(S5
5040)、該共同作業域に対応するアプリケーション
プログラムを終了させる(S55050)。
【0052】図64にAP起動処理を示す。例えば、資
料作成の指示があるとそれに対応するAPを起動させる
リクエスト(図74(d)に示すようなメッセージ)が
発行され、起動リクエストがあるとAP起動処理に移行
する。起動処理としては、相手先である他のサイトに対
して、図74(d)に示すような、起動処理命令メッセ
ージを作成し、作成した起動処理命令メッセージを転送
する。さらに、本計算機システムにおいて指定されたA
Pを起動し、指定されたデータを読み出す。このとき、
後述するように、同型/同相/異相の指定にしたがっ
て、必要なデータを他のサイトに転送する。
【0053】図65にAPイベント処理を示す。APイ
ベント処理では、AP実行時に共同作業に関するイベン
トが発生するとそれに対応する処理を行なう。例えば、
AP実行時に共同作業域を新たに生成するように指示さ
れた場合には、それに対応する処理を行なう。図65に
おいて、図74(e)に示されるような、APイベント
処理命令メッセージがAPにおいて発行されると、指定
されたコマンドを送出する。その際パラメータがある場
合にはパラメータも付加する。新ウィンドウの生成の指
定であれば、既存共同作業域におけるウィンドウか否か
を判断し、既存の共同作業域におけるウィンドウの生成
であれば、図76(n)に示すような、共同作業域登録
命令メッセージを発行し、図69に示す共同作業空間管
理テーブルに登録されている既存共同作業域において、
新たに生成したウィンドウを共同作業域単位として登録
する。また、既存共同作業域でなく新たな共同作業域で
あれば、新共同作業域を生成し、図69に示す共同作業
空間管理テーブルに生成した共同作業域を登録する。
【0054】また、新ウィンドウの生成の指定でなけれ
ば、ウィンドウの破棄か否かを判断し、ウィンドウの破
棄であれば、図76(o)に示すような、共同作業域登
録命令メッセージを発行し、図69に示す共同作業空間
管理テーブルに登録されている既存共同作業域におい
て、廃棄するウィンドウの共同作業域単位の登録を抹消
する。ウィンドウの廃棄でなければ、他の指定されてい
る処理を行なうようにしてもよい。
【0055】自サイトにおいてAP終了イベントが発生
すると、図66に示すような処理を行なう。図66にお
いて、AP終了命令メッセージを作成し、他のサイトに
対して送出する。指定されたAPを終了させ、図69に
示す共同作業空間管理テーブルを参照して終了するAP
が利用している共同作業域を終了させ、対応するウィン
ドウの廃棄をするようにメッセージを発行する。
【0056】また、指示棒を制御するイベントが発生し
た場合には、図67に示すような処理を行なう。図67
において、指示棒の作成コマンドであれば、イベントの
メッセージが示す共同作業域の共同作業域単位(ウィン
ドウ)のX座標とY座標とで与えられる位置に指示棒を
描画する。また、指示棒の移動コマンドであれば、イベ
ントのメッセージが示す共同作業域の共同作業域単位の
X座標とY座標とで与えられる位置に指示棒を移動す
る。指示棒の削除コマンドであれば、メッセージが示す
共同作業域の共同作業域単位に描画されている指示棒を
消去する。また、共同作業域で使用している指示棒に関
する制御であれば、他のサイトに対しても、指示棒制御
のメッセージを送出する。
【0057】図59は、共同作業空間管理プログラム2
000の処理の流れの他の例を示している。前述に示し
た入力受付処理モジュールと入力判定処理モジュールと
を合わせて図59に示すような処理を行なってもよい。
【0058】これらのイベントドリブン型の処理を実現
するには、ウィンドウシステムのよく知られた機能であ
る、画面上のすべての入力イベントを他のウィンドウが
横取りする仕組みを利用すると都合が良い。
【0059】(3)詳細な共同作業域の作成手順 つぎに、実際の共同作業域の作成手順を説明する。
【0060】前述したように、本実施例における計算機
システムでは、イベント発生に対応して処理を行なう
が、共同作業域を作成する際には、自サイトの管理テー
ブルの登録とともに他サイトとの送受信により、共同作
業域を作成する必要がある。この場合、共同作業域の属
性が、同型、同相、異相であるかにより作成の方法が異
なる。また、一方のサイトからデータを他のサイトに転
送して表示する(共有イメージデータ)か、共同作業域
で利用するAPを各サイトにおいて立ちあげて表示をす
る(これを共有APという)かによりその手順が異な
る。
【0061】図7〜図13は、種々の共同作業域を作成
する場合の概念図を示している。繁雑を避けるために、
参加者を2人として描いてあるが、3人以上の場合で
も、同様の操作を繰り返すせばよい。また、各サイト間
でやり取りするデータシーケンスの様子を図17〜図2
0に示す。
【0062】図7は、本実施例の共同作業空間管理プロ
グラム2000が中心となって同型共同作業域を作成す
る場合を示している。一方の計算機2050−1のファ
イル装置2060−1に格納されているデータ4500
0を用いて、制御プログラム2000−1と2000−
2とが共同作業のために表示を行なう。まず、図7
(a)において、制御プログラム2000−1が計算機
システム装置2050−1内の主記憶装置に指定された
データ45000を読み込み、データ45020を得る
(45010)。図7(b)において、制御プログラム
2050−1は、該データ45020を他の参加者の計
算機システム装置2050−2に転送する(4503
0)。この場合のデータシーケンスの様子を図17に示
す。図17に示すように、データを保持しているサイト
において共有データの読み込みが終わると共有データ送
信準備開始を他サイトに指示する。受信側では送信準備
開始の指示があると受信準備を開始する。この時受信準
備が完了するとその旨を送信側に送出するようにしても
よい。その後転送を開始する。この転送が終了すると、
図7(c)において、両制御プログラム2050−1、
2050−2は、それぞれ主記憶内のデータ4502
0、45020−2をディスプレイ1010−1、10
10−2に表示する(45040−1、45040−
2)。このようにして、同一のデータに基づく同一の表
示が実現される。
【0063】また、図8および図9は、本発明の制御プ
ログラム2000−1と2000−2とが、同一のアプ
リケーションプログラム46050をそれぞれのサイト
で実行することによって同型共同作業域を実現する方法
を示す。一方の計算機2050−1のファイル装置20
60−1に格納されているデータ46000を、制御プ
ログラム2000−1と2000−2が、アプリケーシ
ョンプログラム46050−1、46050−2の機能
を借りて、共同作業のために表示する。図8(a)にお
いて、まず、制御プログラム2000−1が計算機シス
テム装置2050−1内の主記憶装置にデータ4600
0を読み込み、データ46020を得る(4601
0)。制御プログラム2050−1は、該データ460
20を他の参加者の計算機システム装置2050−2に
転送する(46030)。この時、該データを処理する
べきアプリケーションプログラムを特定する情報も同時
に転送される。この場合のデータシーケンスの様子を図
18に示す。図18に示すように、データを保持してい
るサイトにおいて共有データの読み込みが終わると共有
データ送信準備開始を他サイトに指示する。受信側では
送信準備開始の指示があると受信準備を開始する。その
後転送を開始する。この転送が終了すると、(あるい
は、この転送と同時に、)図8(c)に示すように、制
御プログラム2000−2は受け取ったデータ4602
0−2を自分のファイル装置2060−2に46000
−2として格納する(46040)。つぎに、図9
(d)に示すように、制御プログラム2050−1、2
050−2は、それぞれアプリケーションプログラム4
6050−1、46050−2を計算機システム装置2
050−1、2050−2の主記憶に読み込み、ファイ
ル装置2060−1、2060−2に格納されているデ
ータ46000、46000−2を対象として起動する
(46060−1、46060−2)。アプリケーショ
ンプログラム46050−1、46050−2は、同一
のデータ46000、46000−2に基づいてAPで
処理をした同一の結果をディスプレイ1010−1、1
010−2にそれぞれ表示する(46070−1、46
070−2)。このようにして、共有データの転送後各
サイトで同一のAPを立ちあげることにより、同一のデ
ータに基づく同一の表示が実現できる。
【0064】また、図10は、本発明の制御プログラム
2000が、同一のアプリケーションプログラム460
50をそれぞれのサイトで実行することによって同相共
同作業域を実現する方法を示す。同相共同作業域の場合
には、すべて同一の表示を行なうわけではないのでそれ
ぞれのサイトにおいてAPを実行し、共通するデータの
みを転送し自己のデータと合わせて表示を行なう。図1
0(a)において、計算機2050−1、2050−2
のファイル装置2060−1、2060−2には、異な
るデータ47000と47010とを格納しておく。図
10(b)において、制御プログラム2050−1は、
起動するべきアプリケーションプログラムを特定する情
報を制御プログラム2050−2に転送する。この場合
のデータシーケンスの様子を図19に示す。図19に示
すように、データを保持しているサイトにおいて同一部
分のデータの読み込みが終わると共有データ送信準備開
始を他サイトに指示する。受信側では送信準備開始の指
示があると受信準備を開始する。両制御プログラム20
50−1、2050−2は、それぞれアプリケーション
プログラム47020−1、47020−2を計算機シ
ステム装置2050−1、2050−2の主記憶に読み
込み、ファイル装置2060−1、2060−2に格納
されているデータ47000、47010を対象として
起動する(47040−1、47040−2)。アプリ
ケーションプログラム47020−1、47020−2
は、データ47000、47010に基づいた結果をデ
ィスプレイ1010−1、1010−2に表示する(4
7050−1、47050−2)。各サイトのもとで共
同作業が行なわれると、同一部分の内容の更新は、それ
に対応するデータを相互伝達することによりなされる。
このようにして、同一のアプリケーションプログラムを
動かしながら、異なるデータと同一のデータとに基づい
て同相の表示が実現される。
【0065】図11は、本発明の制御プログラム200
0が、異なるアプリケーションプログラム48070を
それぞれの場所で実行することによって異相共同作業域
を実現する方法を示す。図11においては、一方の計算
機2050−1のファイル装置2060−1に格納され
ているデータ48000を、制御プログラム2000−
1と2000−2とが、他のアプリケーションプログラ
ム46050−1、46050−2の機能を借りて、共
同作業のために表示する。データ48000はある程度
変形されて計算機2050−2に転送されると共に、ア
プリケーションプログラム48070−1、48070
−2は異なるデータを異なる方法で表示する。図11
(a)において、まず、制御プログラム2000−1が
計算機システム装置2050−1内の主記憶装置にデー
タ48000を読み込み、データ48020を得る(4
8010)。図11(b)において、制御プログラム2
050−1は、データ48020を他の参加者の計算機
システム装置2050−2に転送する(48030)。
この場合のデータシーケンスの様子を図20に示す。図
20に示すように、データを保持しているサイトにおい
て異相共有データの読み込みが終わると異相共有データ
送信準備開始を他サイトに指示する。受信側では送信準
備開始の指示があると受信準備を開始する。その後転送
を開始する。この時、転送データは、各参加者の立場に
適するように変換され、そのようにして加工された該類
似データを処理するべきアプリケーションプログラムを
特定する情報も同時に転送される。または、変換しない
で転送し、受信側のサイトにおいて変換処理を行なって
もよい。この転送が終了すると(あるいは、この転送と
同時に)、制御プログラム2000−2は、受け取った
データ48040を自分のファイル装置2060−2に
48060として格納する(48050)。両制御プロ
グラム2050−1、2050−2は、それぞれアプリ
ケーションプログラム48070−1、48070−2
を計算機システム装置2050−1、2050−2の主
記憶に読み込み、ファイル装置2060−1、2060
−2に格納されているデータ48000、48060を
対象として起動する(48080−1、48080−
2)。アプリケーションプログラム48070−1、4
8070−2は、類似データ48000、48060に
基づき異なる結果をディスプレイ1010−1、101
0−2に表示する(46090−1、46090−
2)。このようにして、類似データに基づく異なる表示
が実現される。
【0066】(4)具体的な画面表示による作業手順 つぎに、以上説明したような処理において、実際に画面
例を参照しながら、その作業手順を説明する。前述した
図3に示すような表示の共同作業空間を作成する場合を
例にし、基本的な操作フローは図16に示すような手順
による。
【0067】まず、本システムが起動されると、図21
に示すような、通信制御を行なうためのメニュー画面が
表示される。図21は、利用者が共同作業を行う際に他
の利用者との通信に関連する種々の指示を受け付けるた
めの通信制御ウィンドウ4000の外観を示している。
図21において、電話番号等一覧4010は、この図像
をポインティングデバイス1030で指示することによ
りファイル2060に格納されている氏名、所属部署、
電話番号、FAX番号、電子メールアドレス等の一覧を
表示する。関係者一覧4020は、この図像をポインテ
ィングデバイス1030で指示することによりファイル
2060に格納されている、例えば、利用者と同じ部署
に所属するなど、利用者と関連の深い対象者の氏名、所
属部署、電話番号、FAX番号、電子メールアドレス等
の一覧を表示する。通信相手検索4030は、この図像
をポインティングデバイス1030で指示することによ
り、キーワード検索等により多数の対象者の中から所望
の通信相手を選択する手段を提供する。上記の手段を利
用して通信相手を選択する以外に、利用者は、文字入力
スペース4040に直接相手の番号やアドレスを投入し
ても良い。図像4050は、数字および幾つかの記号を
発生する数字記号入力手段である。これ以外に、文字等
を入力するための文字入力手段を設けてもよい。図像4
060、4070、4080、4090をポインティン
グデバイス1030で指示することにより、一覧表を通
じて選択した、あるいは、番号やアドレスを直接投入し
た通信相手と、電話、FAX、電子メール、電子会議を
用いた共同作業を行える。終了4100は本通信制御機
能の終了を指示する。登録4110は、直前の通信相手
の一覧表への登録を指示する。これらの各図像の指定が
あると、前述のイベントとしてあらかじめ定められたメ
ッセージを出力する。
【0068】つぎに、利用者が図21に示すウィンドウ
において、相手先の利用者の指定を行なう場合の画面例
について説明する。図22に、入力スペース4040に
電話番号5000を投入した場合の画面例を示す。相手
先の利用者の電話番号を、図像4050の数字記号入力
手段から指定することにより、直接相手先の電話番号を
入力できる。電話番号5000を入力した後で電話40
60を指定した場合には、図23に示すような電話相手
確認メッセージ6000が表示される。図23におい
て、6010には、本計算機システム1000に登録さ
れている電話相手に関する情報が示される。この電話番
号5000が始めて使うものならば、「田中太郎」とい
う名前は表示されない。また、部署名等の情報を追加し
ても良い。このとき、「完了」6020を指示すると該
電話番号5000に対して電話発信が開始される。この
場合、「完了」6020の指示により、前述した図61
に示す共同作業空間開始処理モジュールにおいて通信路
を確立するようなメッセージが発行され、図62に示す
通信制御モジュールにおいて通信路確立の処理が行なわ
れる。また、「取消」6030を指示すると電話操作が
中止される。図23と同様に、直接指定でFAX407
0を指示した場合には、図24に示すような相手確認画
面が表示される。また、直接指定で電子メール4080
を指示した場合には、図25に示すような相手確認画面
が表示される。さらに、直接指定で電子会議4090を
指示した場合には、図26に示すような、相手確認画面
が表示される。電子会議の場合は、最初に電話で相手の
都合を確認する必要がある。メッセージ9000はその
旨を利用者に質問している。利用者が「はい」9010
を選択すれば、次に電話操作が開始される。「不要」9
020を指定すれば、電話連絡なしで電子会議に関する
通信路確立を行う。
【0069】また、直接電話番号を指定しないで、関係
者一覧から相手先を選択する場合の表示例を図27に示
す。図27においては、「関係者一覧」4020が選択
されて関係者一覧表10000を表示したところを示し
ている。この例では、10000に見られるように、各
対象者に対して氏名、所属部署、電話番号、電子メール
アドレスからなる情報10010をウィンドウにして見
せる。ウィンドウが一覧表を一度に全部表示出来ないと
き、一覧表スクロールのためのスクロールバー1002
0を添付してもよい。
【0070】また、直接電話番号を指定しないで、通信
相手検索を行なう場合の画面の一例を図28に示す。本
実施例では、「通信相手検索」4030が選択される
と、検索用ウィンドウ11000を開く。検索用ウィン
ドウ11000は、利用者に、名称に関するキーワード
11010、所属に関するキーワード11020、電話
番号に関するキーワード11030、メールアドレスに
関するキーワード11040を要求する。図28に見ら
れるように、利用者は、適当な項目につき自分が覚えて
いる部分的なキーワードを投入すれば良い。キーワード
が投入されると、該当する相手先を関係者一覧を検索
し、該当する相手先を抽出して、図29に示すような、
通信相手検索の結果を表示する。検索結果11010に
は、投入されたキーワードに対応する対象者が複数あれ
ば全てを表示する。
【0071】また、入力スペース4040に直接番号を
投入せずに「電話」4060を指示した場合には、図3
0に示すように、番号指定を促すように、ウィンドウ1
3000にその旨のメッセージを表示する。利用者は、
選択や直接番号投入により通信相手を指定した後「指定
完了」13010を指示する。当該電話発信操作を中止
したい場合は、「中止」13020を指示する。また、
図30と同様、入力スペース4040に直接番号を投入
せずに「FAX」4070を指示した場合には、図31
に示すように、番号指定を促すように、ウィンドウ13
000にその旨のメッセージを表示する。利用者は、選
択や直接番号投入により通信相手を指定した後「指定完
了」13010を指示する。当該FAX発信操作を中止
したい場合は、「中止」13020を指示する。さら
に、図30と同様、入力スペース4040に直接番号を
投入せずに「電子メール」4080を指示した場合に
は、図32に示すように、アドレス指定を促すように、
ウィンドウ13000にその旨のメッセージを表示す
る。利用者は、選択や直接アドレス投入により宛先を指
定した後「指定完了」13010を指示する。当該電子
メール発信操作を中止したい場合は、「中止」1302
0を指示する。また、図30と同様、入力スペース40
40に直接番号を投入せずに「電子会議」4090を指
示した場合には、図33に示すように、アドレス指定を
促すように、ウィンドウ13000にその旨のメッセー
ジを表示する。利用者は、選択や直接アドレス投入によ
り宛先を指定した後「指定完了」13010を指示す
る。当該電子メール発信操作を中止したい場合は、「中
止」13020を指示する。
【0072】電話を受信した相手先においては、図34
に示すように、ウィンドウ17000が現れ、電話を受
けた旨のメッセージ17010が表示される。利用者
は、電話の発信者に対する応答として、「応答する」こ
と(17020)、「後で連絡する」と伝えること(1
7030)、「後で再度連絡してほしい」と伝えること
(17040)、メッセージを作成してそれを伝えるこ
と(17050)から一つを選択でき、選択されると、
本計算機システムではそれに対応する処理を行なう。例
えば、図35に示すように、「メッセージで返答」(1
7050)を選択したときには、メッセージ作成を促す
ウィンドウ18000が表示される。ウィンドウ180
00には、メッセージ入力領域18010を備える。メ
ッセージ入力領域18010に入力後、「完了」180
20が指示されると入力されたメッセージが相手に伝え
られる。また、「取消」18030が指示されると、図
34に示す応答方法問合せの状態にもどる。メッセージ
が入力されて相手に伝えられると、発信側では、図37
に示すように、応答が返された旨を応答20010に表
示し、相手からのメッセージ20020を表示する。こ
の画面において、「確認」20030が指示されること
により、ウィンドウ20000は消去される。
【0073】また、電子会議開始のための電話連絡を受
けた相手先では、図36に示すように、メッセージ19
000により電子会議のための電話を受信したことを示
す。さらに、どのように応答するかの選択枝を示してお
く。この選択枝のうち例えば、「会議開始了解」190
10が指示されると、電子会議用のネットワークを介し
て電子会議開始を了解する旨がメッセージとして直接相
手に伝えられる。この場合、電話で会議開始の了解につ
いて改めて伝える必要がない。
【0074】つぎに、会議開始の了解が得られると、発
信側では、図38に示すように、ウィンドウ21000
を表示する。メッセージ21010が示すように、ウィ
ンドウ21000では、利用者に電子会議の目的を指示
させる。「管理」21020を指示すると、組織やプロ
ジェクトの管理のための共同作業ツールが起動される。
また、「指示」21030を指示すると、部下やメンバ
への指示のための共同作業ツールが起動される。「問合
せ」21040を指示すると、他の利用者に対する問合
せのための共同作業ツールが起動される。「その他一
般」21050を指示すると、上で述べたような特定の
作業に特化した訳ではない共同作業ツールが起動され
る。「取消」21050を指示すると、電子会議開始を
中止することができる。
【0075】図38において、一例として、「指示」2
1030を指示した場合に現れる共同作業のためのウィ
ンドウ22000の外観を図39に示す。ウィンドウ2
2000を共同作業空間と呼ぶ。共同作業を行うために
接続されている他の参加者のディスプレイ1010上に
も同様に共同作業空間22000が形成される。「資料
作成」22010は、共同作業のために利用する資料の
作成に係る機能を呼びだすために選択する図像である。
「指示棒」22020は、該共同作業の中で用いる遠隔
地間で同一の箇所を指し示すためのツールに係る機能を
呼びだすために選択する図像である。「指示棒」220
20が指示されると、前述した指示棒制御のイベントが
発生する。「記録」22050は、該共同作業で発生す
る操作の履歴(前述したイベントの履歴)の取得と記録
に係る機能を呼びだすために選択する図像である。「再
生」22060は、既に作成されている共同作業空間に
おける操作の履歴に基づいて当該作業を再現する機能を
呼びだすために選択する図像である。「終了」2203
0を指示すると、終了リクエストが発生し、この指示コ
ンタクトフィールドの共同作業空間22000は破棄さ
れる。共同作業空間22000の中で利用者が作業を行
える部分は22040で示される領域である。
【0076】例えば、図39において、利用者が「資料
作成」22010を指示すると、図40に示すような、
これから共同作業空間22000で利用する資料を準備
する操作を示す。「文書共有」23000、「カレンダ
共有」23010、「指示事項」23020をそれぞれ
共同作業のために選択できる。「文書共有」23000
は、参加者同士が同一の情報を見られるように機能す
る。ワードプロセッサ等のアプリケーションプログラム
が立上り、この種の情報が置かれる領域は同型共同作業
域として全ての参加者が同一の情報を共有する。「カレ
ンダ共有」23010は、参加者同士が内容は異なるが
フォーマットが同一のカレンダを使って、日程に関する
議論を行うためのツールである。この種の情報が置かれ
る領域は、同相共同作業域として使用される。「指示事
項」23020は、指示する人と指示される人のそれぞ
れにとって役にたつ形態を具えたデータを提供する。こ
の種の情報が置かれる領域は、異相共同作業域として使
用される。これらのメニューについて、共同作業域が、
同型であるか同相であるか異相であるかについては、あ
らかじめ各メニューに対応するアプリケーションにより
定められている。また、同相および異相の場合、共有す
るデータか個々のデータかについてはあらかじめ識別情
報を付加しておくか、各データを領域分けして領域ごと
に、共有するデータか個々のデータかを識別するように
できる。
【0077】例えば、共同作業の中で利用者が文書共有
23000を選択した場合、図41に示すように、「機
能構成図」24000−1、「データ形式」24000
−2、「機能関連図」24000−3および「方式詳細
図」24000−4が選択枝として表示される。これら
の選択枝はメニューの形で与えることができる。図41
に示すメニューから利用者が「機能関連図」24000
−3を選択すると、図42に示すように、共同作業空間
22000の作業領域22040に機能関連図2500
0を表示する。また、図43に示すように、他の参加者
においても共同作業空間22000−2に機能関連図2
5000と同一の機能関連図25000−2が表示され
る。このとき、同型共同作業域であるウィンドウ250
00を他のウィンドウと異なる外観にするようにしても
よい。例えば、タイトル表示部分やウィンドウ枠の色を
目立たせる、あるいは、点滅させるようにして、あらか
じめ定めた外観をしているものは同型共同作業域でると
利用者が認識することができる。同様に、同相、異相共
同作業域にても施すことができる。これらにより、利用
者に、どのような共同作業域を他参加者と共有している
のかを自然に知らせることができる。また、同相共同作
業域においては、他の利用者と共有しているデータとそ
うでないデータとを識別できるように表示態様を異なら
せるようにしてもよい。表示態様としては、例えば、字
体を異ならせたり、カラー表示の場合には表示色を異な
らせるようにできる。このようにすることにより、利用
者は、共同作業においてそのデータが、他の利用者と共
有しているか否かを識別できる。
【0078】また、図42において、同型共同作業域で
ある資料25000上に指示棒を表示する場合の手順を
図44に示す。同型共同作業域は各参加者の下で同一の
形態で表示されているので、指示棒を利用することによ
り、全ての利用者の同型共同作業域上に表示される指示
棒は、同一情報を指し示すように制御される。この場
合、処理は、前述した図67に示すような処理を行な
う。例えば、利用者が、ポインティングデバイス113
0のディスプレイ1110上のイメージであるマウス2
7000を用いて「指示棒」22020を指示したとす
る。マウス27000の近くに指示棒として使われる図
形27010が表示されるので、利用者はマウス270
00を移動すること(27020)により図形2701
0を指示棒を使いたい同型共同作業域25000に持っ
ていく。この操作により図形27010は同型共同作業
域25000で使われる指示棒27030となる。この
とき、他の参加者では、図45に示すように、共同作業
空間22000−2の同型共同作業域25000にも指
示棒27030−2が表示される。この場合、指示棒を
操作できるのは、指示棒を作成した利用者のみであり、
共同作業空間22000−2の利用者が自分の指示棒を
必要とする場合は、同様の指示棒獲得操作を行うよにす
ればよい。複数の指示棒が作成された場合には、自分が
作成した指示棒と他の利用者が作成した指示棒とを識別
できるようにしておいてもよい。例えば、図3に示した
ように、指示棒の表示態様を異ならせておくことができ
る。図44において、指示棒27030は、例えば、ポ
インティングデバイスボタン1032を押しながらマウ
ス27000を移動すると、その移動に追従させること
ができる。この時、指示棒27030の軌跡を同型共同
作業域25000上で描画すると、各参加者が同時に見
ることのできる自由曲線が現れる。
【0079】また、指示棒を消去する場合には、図46
に示すように、利用者は、マウス27000を、消去し
たい利用中の指示棒27030に重ね2度連続的にポイ
ンティングデバイスボタン1032をクリックする。こ
のように指示されると、指示棒を消去するように制御す
る。
【0080】ここで述べた指示棒27030の取り扱い
は、同相共同作業域においても基本的に変わらない。同
相共同作業域の場合、指示棒27030は、同一箇所を
指し示すが、そこに置かれている情報の内容は異なる。
異相共同作業域については、表示内容の幾何的配置が異
なるので、指示棒の取扱が同型共同作業域および同相共
同作業域と異なる。異相共同作業域の場合、表示内容の
意味を勘案して、指示棒27030を対応する箇所に置
くようにしてもよい。例えば、各参加者の解する言語が
異なり、各人は自分の解する言語で表記された異相共同
作業域を見ているような場合には、指示棒がある単語を
指したとき、他参加者の画面では、対応する単語が指さ
れているようにする。あるいは、同様の項目を扱いつつ
も、各参加者の見る共同作業空間においてはその並び方
が異なるという事態に対しては、対応する項目が指し示
されるようにする。このような工夫を行えば、異相共同
作業空間にても指示棒27030の利用や自由曲線描画
が提供できる。
【0081】つぎに、同相共同作業域の生成について説
明する。図47に示すように、利用者が「資料作成」2
2010を指示してメニューを表示させ、利用者が「カ
レンダ共有」23010を指定すると、図48に示すよ
うに、「年間カレンダ」31000−1、「月間カレン
ダ」31000−2、「プロジェクト」31000−3
および「作業工程」31000−4の4個の選択枝を表
示させる。例えば、利用者が、上記選択枝から「月間カ
レンダ」31000−2を選択すると、図49に示すよ
うに、同相共同作業域32000の月間カレンダを表示
する。さらに、他の参加者の共同作業空間22000−
2にも32000と同一のフォーマットを持つ3200
0−2が、図50に示すように、表示される。同型共同
作業域の場合と異なり、同相共同作業域32000と3
2000−2は、それぞれ、異なる内容を持つことがで
きる。例えば、月間カレンダには、各利用者のスケジュ
ールが表示される。
【0082】同相共同作業域においても、図51に示す
ように、指示棒を表示させる場合には、利用者が、同型
共同作業域の場合と同様の手順にて指示棒34000を
32000上に表示させることができる。共同作業空間
22000−2の利用者側には、図52に示すように、
指示棒32000−2が表示される。同相共同作業域3
2000と32000−2との内容は異なるが、フォー
マットが同一なので、指示棒が指し示す位置を同じにす
ることにより月間カレンダ内の同じ日を指し示すことが
できる。
【0083】つぎに、異相共同作業域の生成について説
明する。図53に示すように、利用者が「資料作成」2
2010を指示してメニューを表示させ、利用者が「指
示事項」23020を指定すると、図54に示すよう
に、これから行う相手への指示をまとめた資料3700
0が表示される。さらに、図55に示すように、他の参
加者の共同作業空間22000−2にも37000と同
一の主題を持つ37000−2が表示される。同型共同
作業域あるいは同相共同作業域のいずれの場合とも異な
り、異相共同作業域37000と37000−2は、そ
れぞれ、異なるフォーマットを持つことができる。フォ
ーマット自体が異なるため、異相共同作業域間で指示棒
を用いなくてもよい。
【0084】最後に、個人作業域の生成について説明す
る。図56に、利用者が個人作業域39000を作成し
た状態を示す。個人作業域39000は、既存のエディ
タなどで作成されたウィンドウを共同作業空間2200
0に取り込んだものである。これは、例えば、ウィンド
ウ39000を、ウィンドウ22000の子ウィンドウ
として設定することにより実現できる。このような機能
は、ウィンドウシステムにおける、ウィンドウ間の親子
関係の設定変更機能を利用することにより実現できる。
ここで示した個人作業域は、共同作業空間にとっては付
加的なものであるが、共同作業に関係するメモなどを共
同作業空間に置けることは便利であり、本実施例におけ
る個人作業域は共同作業に対し補完的な役割を果たす。
また、図57に示すように、他の参加者の共同作業空間
22000−2にも個人作業域39000−2が表示さ
れている様子を示す。個人作業域39000−2は、3
9000と無関係である。これは、その内容に関して
も、また、フォーマットに関しても言える。
【0085】以上、同型、同相、異相の各共同作業域、
および、個人作業域について画面例を参照しながら説明
した。簡単のために、各作業域が1個のウィンドウから
なる場合を見たが、実際には、同一機能を持つ複数個の
ウィンドウから構成されても良い。また、各共同作業域
と個人作業域を組み合わせて1個の作業域を構成するこ
とも可能である。この場合でも、各ウィンドウを、本実
施例のように自由にオーバラッピングさせるか、あるい
は、配置に制限を設けるかを、事前に固定したり、利用
者に選択させるようにすることができる。
【0086】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明は、
同一表示内容を有するとは限らない、これまで考慮され
てこなかった共同作業域の電子化を提供し、必ずしも均
質ではなく、参加者の立場を反映し非対称な構造を持つ
ような共同作業をも表現する手段を与える。このよう
に、本発明によれば、具体的な共同作業に適する共同作
業空間を容易に構成することができる。さらに、本発明
によれば、副領域を用いて共同作業の場を構成すること
により、参加者相互の業務上の立場を反映した支援を実
現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるシステムの外観図。
【図2】本発明によるシステムの内部構成図。
【図3】本発明によるシステムを利用した作業の様子を
示す説明図。
【図4】共同作業空間を形成する環状通信路の構成例を
示す説明図。
【図5】共同作業空間を形成する樹状通信路の構成例を
示す説明図。
【図6】共同作業空間を形成する星状通信路の構成例を
示す説明図。
【図7】同型共同作業域を作成する手順の例を示す説明
図。
【図8】同型共同作業域を作成する手順の例を示す説明
図。
【図9】同型共同作業域を作成する手順の例を示す説明
図。
【図10】同相共同作業域を作成する手順の例を示す説
明図。
【図11】異相共同作業域を作成する手順の例を示す説
明図。
【図12】異相共同作業域を作成する手順の例を示す説
明図。
【図13】制御プログラム間で通信を行う手順の例を示
す説明図。
【図14】相互作用の分類を示す説明図。
【図15】コンタクトの構成を示す説明図。
【図16】共同作業空間操作フローを示す説明図。
【図17】同型共同作業域を作成する手順の例を示すデ
ータシーケンス図。
【図18】同型共同作業域を作成する手順の例を示すデ
ータシーケンス図。
【図19】同相共同作業域を作成する手順の例を示すデ
ータシーケンス図。
【図20】異相共同作業域を作成する手順の例を示すデ
ータシーケンス図。
【図21】共同作業環境を操作するための通信制御ウィ
ンドウの外観を示す説明図。
【図22】通信制御ウィンドウからアドレスを直接指定
する様子を示す説明図。
【図23】直接投入した電話番号が付帯情報と共に確認
される様子を示す説明図。
【図24】直接投入したFAX番号が付帯情報と共に確
認される様子を示す説明図。
【図25】直接投入した電子メールアドレスが付帯情報
と共に確認される様子を示す説明図。
【図26】直接投入した電子会議アドレスが付帯情報と
共に確認される様子を示す説明図。
【図27】通信相手先リストを表示した様子を示す説明
図。
【図28】通信相手をキーワードで検索する様子を示す
説明図。
【図29】キーワードによる通信相手検索の結果を表示
する様子を示す説明図。
【図30】電話番号なしで電話利用を宣言した際のガイ
ダンス表示を示す説明図。
【図31】FAX番号なしでFAX利用を宣言した際の
ガイダンス表示を示す説明図。
【図32】アドレスなしで電子メール利用を宣言した際
のガイダンス表示を示す説明図。
【図33】アドレスなしで電子会議利用を宣言した際の
ガイダンス表示を示す説明図。
【図34】電話受信時に表示される情報の例を示す説明
図。
【図35】電話受信時に利用者がメッセージを作成して
返答する様子を示す説明図。
【図36】電子会議開催通知電話受信時に表示される情
報の例を示す説明図。
【図37】発信者に返された電話受信に対する応答の例
を示す説明図。
【図38】電子会議開始指示の例を示す説明図。
【図39】新たに作成された共同作業空間の外観例を示
す説明図。
【図40】作業域として同型共同作業域を選択する操作
例を示す説明図。
【図41】生成する同型共同作業域の内容を選択する操
作例を示す説明図。
【図42】生成された同型共同作業域の例を示す説明
図。
【図43】電子会議の相手側から見た同型共同作業域の
例を示す説明図。
【図44】同型共同作業域に指示棒を作成する操作例を
示す説明図。
【図45】同型共同作業域に作成された指示棒の例を示
す説明図。
【図46】同型共同作業域の指示棒を削除する操作例を
示す説明図。
【図47】作業域として同相共同作業域を選択する操作
例を示す説明図。
【図48】生成する同相共同作業域の内容を選択する操
作例を示す説明図。
【図49】生成された同相共同作業域の例を示す説明
図。
【図50】電子会議の相手側から見た同相共同作業域の
例を示す説明図。
【図51】同相共同作業域に作成された指示棒の例を示
す説明図。
【図52】電子会議の相手側から見た同相共同作業域の
指示棒の例を示す説明図。
【図53】作業域として異相共同作業域を選択する操作
例を示す説明図。
【図54】生成された異相共同作業域の例を示す説明
図。
【図55】電子会議の相手側から見た異相共同作業域の
例を示す説明図。
【図56】共同作業空間に作成された個人作業域の例を
示す説明図。
【図57】電子会議の相手側に作成された個人作業域の
例を示す説明図。
【図58】共同作業空間を管理するプログラムの全体構
成の例を示す説明図。
【図59】共同作業空間を管理するプログラムの手順の
例を示す説明図。
【図60】入力判定処理手順の例を示す説明図。
【図61】共同作業空間開始処理手順の例を示す説明
図。
【図62】通信制御モジュールの動作の例を示す説明
図。
【図63】共同作業空間終了モジュールの動作の例を示
す説明図。
【図64】AP起動処理手順の例を示す説明図。
【図65】APイベント処理手順の例を示す説明図。
【図66】AP終了処理手順の例を示す説明図。
【図67】指示棒制御処理の例を示す説明図。
【図68】共同作業空間を管理するための手順の例を示
す説明図。
【図69】共同作業空間を管理するデータテ−ブルの例
を示す説明図。
【図70】共同作業空間を管理するデータテ−ブルの例
を示す説明図。
【図71】共同作業空間を管理するデータテ−ブルの例
を示す説明図。
【図72】共同作業空間で使用されるデータ形式の例を
示す説明図。
【図73】メッセージデータ例を示す説明図。
【図74】メッセージデータ例を示す説明図。
【図75】メッセージデータ例を示す説明図。
【図76】メッセージデータ例を示す説明図。
【符号の説明】
1010…ディスプレイ、1030…ポインティングデ
バイス、2000…本発明による制御モジュール、40
00…通信制御モジュール、22000…共同作業空
間、25000…同型共同作業域、27030…指示
棒、32000…同相共同作業域、37000…異相共
同作業域、39000…個人作業域、44000…制御
プログラム間通信用制御プログラム。
フロントページの続き (72)発明者 森 賢二郎 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099 株式会 社日立製作所システム開発研究所内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】通信ネットワークで接続され、互いにデー
    タを送受信することにより表示画面上で共同作業域を提
    供する複数の計算機システムを備える共同作業支援シス
    テムにおいて、 提供する共同作業域が、表示形態に関してあらかじめ定
    めた複数の種別のうち、いずれの種別であるかを管理す
    る管理手段と、 前記管理手段を参照し、前記提供する共同作業域の種別
    に基づいて、あらかじめ定めた表示形態により共同作業
    域を生成する生成手段とを備えることを特徴とする共同
    作業支援システム。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記種別として、各々
    の計算機システムの利用者が共通の主題のもとに異なる
    表示形態のデータを表示して操作するための異相共同作
    業域と、各々の計算機システムの利用者が共通の主題の
    もとに共通の表示フォーマットを有するデータを表示し
    て操作するための同相共同作業域と、各々の計算機シス
    テムの利用者が共通の主題のもとに同一の表示内容を有
    するデータを表示して操作するための同型共同作業域と
    をあらかじめ定めておくことを特徴とする共同作業支援
    システム。
  3. 【請求項3】請求項2において、前記種別として、各々
    の計算機システムの利用者が独自に有するデータを表示
    して操作するための個人作業域をさらに定めることを特
    徴とする共同作業支援システム。
  4. 【請求項4】請求項2において、前記管理手段および前
    記生成手段は、前記計算機システムの各々において備え
    ることを特徴とする共同作業支援システム。
  5. 【請求項5】請求項4において、共同作業において利用
    する共有データを記憶する記憶手段をさらに備え、 第1の計算機システムの生成手段は、前記同型共同作業
    域を生成するのに、前記記憶手段から共有データを読み
    だし、共同作業を行なう第2の計算機システムに対して
    当該読みだした共有データを転送し、当該共有データの
    表示制御を行ない、 前記第2の計算機システムの生成手段は、前記転送した
    共有データの表示制御を行なうことを特徴とする共同作
    業支援システム。
  6. 【請求項6】請求項5において、前記第1および第2の
    計算機システムの生成手段の各々は、あらかじめ指定さ
    れたアプリケーションプログラムを起動し、前記表示制
    御は、当該アプリケーションプログラムにおいて行なう
    ことを特徴とする共同作業支援システム。
  7. 【請求項7】請求項4において、共同作業において利用
    するデータを記憶する記憶手段を前記計算機システムの
    各々に有し、 第1の計算機システムの生成手段は、前記同相共同作業
    域を生成するのに、前記記憶手段から共同作業において
    共有する共有データを読みだし、共同作業を行なう第2
    の計算機システムに対して当該読みだした共有データを
    転送し、あらかじめ指定されたアプリケーションプログ
    ラムを起動し、当該アプリケーションプログラムにおい
    て当該共有データとあらかじめ定めた第1の固有のデー
    タとの表示制御を行ない、 前記第2の計算機システムの生成手段は、前記あらかじ
    め指定されたアプリケーションプログラムを起動し、当
    該アプリケーションプログラムにおいて前記転送された
    データとあらかじめ定めた第2の固有データとの表示制
    御を行なうことを特徴とする共同作業支援システム。
  8. 【請求項8】請求項4において、共同作業において利用
    するデータを記憶する記憶手段を前記計算機システムの
    各々に有し、 第1の計算機システムの生成手段は、前記異相共同作業
    域を生成するのに、前記記憶手段から共同作業において
    共有する共有データを読みだし、共同作業を行なう第2
    の計算機システムに対応する、あらかじめ定められたデ
    ータ形式に前記読みだした共有データを変換し、前記第
    2の計算機システムに対して当該変換された共有データ
    を転送し、あらかじめ指定された第1のアプリケーショ
    ンプログラムを起動し、当該第1のアプリケーションプ
    ログラムにおいて当該共有データとあらかじめ定めた第
    1の固有のデータとの表示制御を行ない、 前記第2の計算機システムの生成手段は、あらかじめ指
    定された第2のアプリケーションプログラムを起動し、
    当該第2のアプリケーションプログラムにおいて前記転
    送されたデータとあらかじめ定めた第2の固有データと
    の表示制御を行なうことを特徴とする共同作業支援シス
    テム。
  9. 【請求項9】請求項1において、前記種別は、前記共同
    作業域において利用するアプリケーションプログラムご
    とにあらかじめ定めておくことを特徴とする共同作業支
    援システム。
  10. 【請求項10】請求項1において、各々の計算機システ
    ムの共同作業域内の同一位置を指示する指示棒を制御す
    る指示棒制御手段をさらに備えることを特徴とする共同
    作業支援システム。
  11. 【請求項11】請求項4において、前記各々の生成手段
    は、前記種別ごとに共同作業域の表示上の特徴を異なら
    せることを特徴とする共同作業支援システム。
  12. 【請求項12】請求項1において、前記生成手段は、前
    記共同作業域を複数生成することにより、共同作業空間
    を形成することを特徴とする共同作業支援システム。
  13. 【請求項13】請求項1において、前記生成手段は、前
    記共同作業域を1または2以上のウィンドウにより形成
    し、前記複数の種別の共同作業域のウィンドウを同一画
    面上に表示することを特徴とする共同作業支援システ
    ム。
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